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2015(平成27)年度 市民講座アンケート集計報告

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Academic year: 2021

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(1)公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 「平成 27 年度 市民講座アンケート集計報告」 勇美記念財団では、市民への在宅医療の啓蒙・普及を目的とした「市民講座」の開催を支援 しています。平成 27 年度は、前期(平成 27 年 8 月~平成 28 年 8 月)38、後期(平成 28 年 3 月~平成 29 年 3 月)40、全 78 の市民講座が、全国各地で実施されました。 開催にあたっては、毎回、参加された方々にアンケートを行い、在宅医療に対してどのよう な意識を持っているか、また自らの最期についてどのように考えているか、調査を行っていま す。ここに、その集計結果をご報告いたします。. 1.参加者の概要 参加者は、男性が全体の4分の1、残り4分の3を女性が占めています。50 代~70 代を 中心に、幅広い年齢層の方々にご参加いただいています。.

(2) 2.自らが介護される場合について. Q 自分が要介護になることを予測し、 不安に思っていますか?. まず、自分自身が介護される側になった 場合についてどのように考えているのか、 質問しました。. 【全体】 「自らが要介護の状態になることに対し て不安はあるか」という問いに対しては、 参加者の 74%が「不安に思っている」と回 答しています。 男女別でみると、男性よりも女性のほう が「不安に思っている」という回答が多く、 年齢別では年齢が上がるほど「不安に思っ ている」という回答が多くなる傾向がみら れました。.

(3) Q 要介護状態になった時、最期を迎 えるのに希望する場所は?. 続いて、自らが要介護状態になった時、希 望する療養場所について質問したところ、 「自宅」との回答が 52%と半数以上を占め. 【全体】. ています。 男女別では、「自宅」を希望する割合が男 性のほうがやや高くなっています。 年齢別では、 「自宅」を希望する割合が 20 代で 63%と最も高く、次いで 80 代も多く なっています。.

(4) Q 要介護状態になった時、誰に介護 してもらいたいですか?. 一方、自らが要介護状態になった時、誰に 介護をしてもらいたいか、という問いに対し. 【全体】. ては、最も多かったのが「介護専門職」で 42%。次いで「夫・妻」25%、 「子供」23% となっています。 男女別での違いは顕著で、「夫・妻」との 回答が男性で 43%に対し女性は 20%と少 なく、一方で「介護職員」や「子供」との回 答が男性より女性のほうが多くなっていま す。年齢別では、「夫、妻」は 20 代で最も 多く、80 代では「子供」が多くなっていま す。.

(5) Q その場合の費用は? さらに、自分が介護される場合の、介護費. 【全体】. 用について質問したところ、全体の9割近く が「心配」 「わからない」と回答しています。 男女別でも大きな違いはありませんでした。 年齢別では、 「心配」との回答は 40 代が 最も多く、年齢が上がるに連れて「心配」は 減り、「十分」の回答が増える傾向にありま す。.

(6) Q リビングウィルを書いていますか? 「リビングウィル(事前宣言書)」につい. 【全体】. ては、「書いている」と回答したのは全体の 8%。「書いていない」「知らない」が9割を 超える結果となりました。 男女別での違いはほとんどみられません でしたが、年齢別では「書いている」との回 答が年齢が上がるほど多くなり、20 代、30 代で 1%、40 代でも 2%にとどまっている のに対し、70 代では 14%、 80 代では 22% となっています。.

(7) 3.介護の実態 続いて、 「介護している方はいますか」の問いに「いる」と回答した方へ、その実際につい て具体的な質問を行いました。参加者の中で介護をしていると回答した人は全体の 22%で、 介護度の内訳は下の円グラフの通りです。. 対象者との関係、介護度、療養場所など Q.対象者との関係は? まず、誰を介護しているのか、介護 者との関係で最も多かったのは「実母」 で 36%。次に「義理の母」 「実父」 「夫」 と続いています。 介護している場所は、 「自宅」 が 65% と最も多く、次に「介護施設」24%と なっています。 介護の期間は「5 年以上」が 35% と最も多く、次いで「3年」28%と、 長期にわたって介護をされている方が 多いことがわかります。.

(8) Q.介護している場所は?. Q.介護の期間は?. 介護における困難について 実際に介護をされている方が困難を感じているかどうか、質問しました。最も多かったのは、 「悩んでいる」45%。 「とてもある・苦しい」と合わせると、介護をされている方の6割近く が、困難を抱えている実態がうかがえます。 ではどのようなことに悩んでいるのか、困難の内容について質問したところ、 「介護者との 関係」が 20%で最多。「経済」 「病状の理解」がともに 17%と続いています。複数回答も多 く、さまざまな困難を複合的に抱えていることがわかります。. Q.介護していて感じる困難は?. Q.困難の内容は?.

(9) 続いて、介護と自分の生活とのバランスが取れているかどうか聞いたところ、 「バランスは 取れているが崩れやすい」との回答が 35%で最多でした。一方では、 「安定している」との 回答も 34%を占めています。 自分の生活と介護の両立を助けるものは何か、という質問に対しては、 「家族の支援」が最 も多く、 「経済」 「専門家の助言」と続いています。また、療養者本人がどこで最期を迎えるこ とを希望しているか、という問いについては、 「自宅」が 54%で半数以上を占めています。. Q.対象者のケアとあなた 自身の生活のバランスは 取れていますか?. Q.介護と自分の生活 の両立を助けるもの は何ですか?. Q.対象者が最期を迎 えるのに希望している 場所はどこですか?.

(10) 4.今、一番必要としていること(自由記載) アンケートの最後に自由記載欄を設け、「今、あなたが一番必要としていること」について 自由にコメントしていただきました。多かったのは、介護を受けずに過ごせるよう「健康であ りたい」という回答です。また、必要な時に十分な医療・介護が受けられるかどうか、そのた めの経済的な不安や疑問を訴える意見も、非常に多く寄せられています。 一方では、この市民講座を受けて、実際に在宅医療を受けるための詳細な情報を求める声も 多く寄せられています。最後まで自宅で暮らしたいと望む一方で、本当にそれが可能なのか、 できなかったらどうなってしまうのか、という不安、さらには経験者からの実体験を踏まえた さまざまな意見や課題まで、たくさんの貴重なコメントをいただきました。 以下、主立ったものをご紹介します。 ●さまざまな不安の声 ・失業してからの生活(何か自分らしくできることをしながら生活したいが)(60 代女性) ・今のところないのですが、先々運転ができなくなった時の交通手段(60 代女性) ・独居なので緊急時の対応(70 代男性) ・自分でストーマの取替ができなくなった時(70 代男性) ・仕事をしているので、毎日がすぐ過ぎ去ってしまう。仕事ができなくなった時(健康上)ど う自分の気持ちを切り換えていけば良いのか、不安に思う(70 代女性) ・主人と同時に自分が介護状能となった場合(50 代女性) ・死ぬ時にどんなサービスが受けられるか心配(40 代男性) ・苦しみたくない、痛みだけは止めて欲しい。延命治療は必要ない。ぴん・ぴん・ころりと天 国に行きたい(70 代女性) ・どんな状況で要介護になるか?その時どうすればいいか、まったく見当がつかない。自宅で 療養するのにマンションの部屋で自宅療養できるのか、家族に負担をかける。施設に入っても 経済的負担が大きいのではないかと悩む(70 代男性) ・老いることに、想像以上の不安を感じています(70 代女性) ●介護政策、人材不足への不安 ・介護政策に不安があり、将来の見通しが暗い(50 代女性) ・10~20 年後、介護にたずさわる人が(社会全体を支えてくれるだけの人員が確保できて いるか)いらっしゃるかどうか?(60 代女性) ・介護をしている人への「ねぎらい」。介護をしている人への報酬(60 代女性) ・介護に関わる職員へのベースアップ、政府が公務員なみの給与を与えるべき(50 代男性) ●経済的な悩み・不安.

(11) ・要介護者を自宅で介護するに充分な経済的支援(40 代女性) ・施設の入居費が高い。国民年金+α少しで入居できるところがほしい(60 代女性) ・お金がないと何もできない。施設は高い、年金では入れない。在宅はサービスが足りない。 自費サービス足す余裕はない(40 代女性) ●地域のつながりを求める声・まちづくりについての意見など ・看護・介護・地域・行政との温かなつながり(70 代女性) ・いろいろなことを話し合える、気軽に集まれる場所がほしい(60 代女性) ・地域の方々含めて地域まるごとケアについて話し合える場所作り(50 代女性) ・気軽に頼みごとをできる近所付き合い、気軽に頼みごとをできる友人(30 代女性) ・元気なうちから人と人がつながり、最後まで安心して生活ができる地域づくり(20 代男性) ・夫婦とも高齢化しているので身近にもっと話し合える場があるとよい。特に夫は友達も少な く付き合おうとしないので心配(70 代女性) ●在宅療養を支える資源、仕組みの充実を求める声 ・特養ホームの充実(待機期間が長すぎますね…) (50 代男性) ・介護状態になった時に安心して施設に入れることです(70 代男性) ・最後を自宅で迎える時のために、在宅医療の普及をしてほしい。訪門看護はあっても医師の 訪門(家庭に)がないので困る(70 代女性) ・公立要介護病院の増設(70 代男性) ・在宅医療の中でのレントゲン、CT、MR 等の受診が可能であること(60 代女性) ・選択肢が少ない現状があると感じる(20 代男性) ・車の運転ができなくなった時、買物に行くためのコミュニティーバスやちょっとお願いでき るような地域の絆、有償ボランティアの充実をお願いしたい。そういうものを利用しながらで きるだけ長い期間、自宅で過ごしていきたいと思う(50 代女性) ・かかりつけ医がいない。ファミリードクター(小児科もみてくれる)がいない(40 代女性) ・朝夕の短時間でいい身体介護(当然低価格)のサービスが欠如している。在宅介護には必須 のサービスと考える(80 代男性) ・私の地元では死ぬ場所は病院しかない。往診なし、訪看(隣町からきているが町内にはない) なしの地域なので。選択肢を増やしてほしい(30 代男性) ●情報・知識を求める声 ・自分はどうしたいかを考えるための知識、情報(40 代女性) ・自分で介護を受けながら生活していく上でお金はどれほど必要なのか知りたい(50 代男性) ・将来、自分らしく介護をあまり使わずに生活していくには、今の若いうちから何をすればい いのかという知識(20 代女性).

(12) ・認知症の方との関わり方・知識(医療・介護・サービス)+薬について(20 代女性) ・居住地で利用できるサービスを網羅した情報と、状況に応じて利用していくためのアドバイ ス(40 代女性) ・体験を聞き、何がベストか選ぶ参考にしたい(70 代女性) ・自宅で最後まで自分らしく過ごせるようには、どうすれがよいのか?素人でもわかりやすい 説明書のようなものがあればいい(文字は大きく見やすく) (40 代女性) ・在宅医療・認知症についての学びを(年令問わず、健康な時から)深める努力をすること(60 代女性) ・在宅が一番の希望だが、介護人の負担を考えると施設に入るのも選択のひとつ。今、半々の 状能、判断材料にする資料等を少しずつ集めたい(60 代男性) ・介護をとりまく環境の変化が大きく、よりよい選択ができるよう、情報が欲しいと思ってい ます。開かれた環境の施設なら、家族の立ち合いのなか最期を迎えたい(40 代女性) ・介護度を認定される時の知識(70 代女性) ・介護する側、される側ともに、どこに相談したら良いか?その次はどうすれば良いかなど、 具体的なフローチャートなどあると心強い。役場?ドクター?(30 代男性) ・自分の資力に見合った、そして末期の看取りまでしてくれる良心的な「サ高住」等、将来の その時のために見当をつけておきたい(60 代女性) ・在宅医療はどの地域でも行われているものなのか、一人暮らしで、在宅医療は可能なのか、 知りたいと思っています(50 代女性) ・入院医療ではなく在宅医療でも安心だと言える根拠や材料。つまりきめ細かい介護体制や、 いざというときに素早く的確な医療行為が確保されること(40 代男性) ・長く口から美味しく食べる方法を知る(40 代女性) ●行政や専門職への意見・要望 ・自分の生活域にどのような在宅医療施設があるのか不明確。行政がもっと明確にしてほしい。 必ずスマホを持っているわけではないので、ホームページでの案内だけにしないでほしい(40 代男性) ・確実な Living Will のヒナ型(70 代男性) ・安心して在宅看取りができる行政としてのしくみ(40 代女性) ・自宅から遠い施設を利用するより、居住地区の空き家を利用して地区住民が見守りを兼ねた ディサービスがあれば良いと思う。私は介護福祉士なので、運転しないでも近所で役立てるこ とがあれば嬉しいです(60 代女性) ・希望を叶えて下さる、お話しできる先生(70 代女性) ・終末まで看ていただける(緩和ケアに経験のある)近くの開業医さん。介護を終えたばかり の人もアンケートに書ければいいのに(70 代女性) ・介護全般の教育を義務教育の段階から取り入れて頂ければと強く思います(70 代女性).

(13) ●介護経験者の声 ・数年前、父を在宅で看取りました。その時の在宅医(元々のかかりつけ医)が死亡確認の時、 本人や家族に労いの言葉の一つもなくて、確認だけされた。とても悲しい気持ちになり残念で した。心のある在宅医が増えてくれることを望みます(40 代女性) ・介護の支援、リハビリの知識、自分と母の心のケア、在宅医療についてもっと知りたい。週 2 回 20 分ずつのリハビリの時間が少なすぎると思う。リハビリの講演会なども開いて欲しい。 回復に対する不安が大きい(40 代男性) ・自分は遠距離介護なのですが、姉妹間との温度差・金銭面に悩んでいます。共有できる仲間 や、体験者のお話、情報が欲しいです(40 代女性) ・介護をしているのが自分一人なので、急用ができた際ショートステイも一杯で使えない時ど うしたらいいのか(40 代女性) ・そう遠くないいつか、全てに別れを告げる日が来ることを母の死によって教えられました。 その日まで、大切な人達と大切に生きていきたいと思います(60 代女性) ・もっと本人、家族の気持ちに沿った介護の医療の専門職であってほしい。助けてはもらって いるが、時々専門職の人々に追いつめられているような気がする。なんでも家族!家族だから といわれると、とてもつらい時があります(50 代女性) ・悔いのない最期を迎えることができるような、支援ができたら―。経験を活かせたら―(在 宅介護の経験あり) (60 代女性) ●医療・介護専門職からの意見 ・施設で働いていますが、各分野の連携と意見を聞く場を各地域で開催してもらいたい(30 代男性) ・急性期~在宅まで、治療・リハビリ・看護・介護、全ての面で一貫した連携システムが地元 にできること(30 代男性) ・学校に通っていますが、あまり介護の制度やしくみについて学ぶことはありません。もっと 教えてもらえる機会があれば、介護を身近に知ることができると思います(20 代女性) ・退院調整を行うとき、排泄の自立介助により動きが違う。自立していないと話が進みにくい。 排泄自立に向けたケアを充実させる必要がある。早期からの取り組みが必要である。そんな研 究データが必要(50 代女性) ・介護している者の意志が確認できない。本人より、周りの家族などの意見のまとまりがない (60 代男性) ・ケアマネと民生委員の接点をどうしたらいいものか? 行政・医療者・市民が一体となって 2025 年問題を解決していくために、コミュニティの大切さを痛感した(40 代女性) ・訪問看護はすばらしい仕事だと思いますが、夜間体制に不安が強いです。夜間体制について どう思われますか?(30 代女性).

(14) ●市民講座を受けての感想 ・専門語が多く理解することが困難でした。経年とともに勉強する(情報を得る)ことが必要 と切に感じています。 (60 代女性) ・すばらしい内容を受講できました。はっきりした声と話術の巧みさに感激しました。親をガ ンで送りましたが、あれでよかったのかとふりかえりました。小笠原先生の講演には感涙しま した。ありがとうございました!(60 代女性) ・自宅介護は家族でするのは大切ですが、苦労が多いですね。今日は勉強になりました。また このような機会がありましたら参加をしたいです(80 代男性) ・家族関係に問題があるので、自宅で死ぬのは無理かなと思っていたけど、今日の話を聞いて 希望がでてきた。常日頃、人としゃべり情報を集めておかなければ(60 代女性) ・質疑応答の時間も長く、皆がどんなことを考えているか知ることができました。施設で働い ておりますが(パート) 、家族が認知症に対する理解が少なく、このような催しが多くあれば と希望します。施設でのターミナルのケア方法を考えさせられました(50 代女性) ・介護離職者ゼロにする第 3 の矢、介護者の働き方の構築、現場の声を聞きたかった。介護 者の疲れが離職につながっていると思うのですが…。石川先生の最後のお話で少し希望が持て ました(70 代女性) ●その他、意見など ・生き方と死に方の自由を大切にしたい(60 代男性) ・自分の意志で死の時を決めたい(60 代男性) ・自分の事は年を重ねてもなるべくできるように生活していきたいです(70 代女性) ・高齢になっても、自分のことが自分でできる体力と心身の健康。最期はサービス付き高齢者 住宅で迎えたい(30 代女性) ・私の死を家族の和に役立てて欲しい(80 代男性) ・先々まで健康でいられることが一番ですが、あまり心配しすぎも良くないと思うところです。 自分のことではないですが「心のケア」が一番必要と思います(60 代女性) ・口腔ケアの重要性を認識し、口の中を清潔に保つよう努力することが必要(70 代男性) ・在宅医療を受けていても死亡した時に検死を受けなければならないのが現状なのでは、これ が嫌なので病院でということになるのではないのか(60 代女性) ・周囲の人の理解。ちょっとしたことを助けてもらうと、気が楽になるのと、気にかけてもら っていることで、孤立していないと思うことができる(40 代女性) ・在宅療養は、本人にとって良いと思うのですが、家族の負担(肉体的にも)が大きく、介護 される人の心構え(感謝等)がないと、介護している人は心が折れるので、在宅がすべて良い とは思えない。家族の崩壊につながりかねない(50 代女性) ・家族ときちんと話し合う時間を持つことが大切だと思います。その時間を作ります(60 代 女性).

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参照

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