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現代日本人の健康不安の分析-香川大学学術情報リポジトリ

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現代日本人の健康不安の分析

目次  はじめに  1.分析方法  2.健康不安と健康状態  3.健康不安に関連する要因  4.健康不安の意識構造  おわりに

上 杉 正 幸

はじめに  わが国では1970年代後半から、人びとの問で 健康を重視する意識が高まり、生活の中で何よ りも健康が大切と考える人びとが増えてきた几 しかしその頃同時に、人びとの問で健康への不 安も高まってきた。  内閣府(総理府)の世論調査から人びとが感 じている生活不安の内容をみると2)、1958年に は経済的不安12%、失業その他の職業上の不安 7%、病気の不安4%であった。その後、1971 年には蓄えや年金の不安14%、健康に関する不 安11%となり、1973年には蓄えや年金の不安 6 0 5 0 4 0 3 0 2 0 1 0 0 20%、健康に関する不安10%であった。 1970年 代前半まで人びとは、健康への不安よりも経済 的な不安をより強く感じていたのである。  ところが、1977年には経済的不安41%、病気 の不安40%となり、健康への不安が強くなって きた。そして1981年には自分の健康37%、家族 の健康37%、家族の生活(進学、就職、結婚な ど)23%、老後の生活設計20%、今後の生活費 の見通し(今後の収入・資産)17%であり、健 康への不安がトップになった。その後の変化を 示すと図1のとおりであり、1980年代は白分の 健康への不安と家族の健康への不安が上位を占

_一、、/

ご寸、……ごこャノドこデケナブ

`、。4ニニュ4/諜二旨て]]うンぶこミこ/ダtこニド゛4`ずてダダ゛………ツヘヅニ4゛゛ぶ歿ダこ`・ バ・,ヽ-・ヽ,,.く       ぶ 、       . , 必 、       , ・       . , > ヽ ・ 、 ,         /   ’ ‘       ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ { ・ ’   ’ 、 、 へ     、 y . 、 , ヽ ’ ’ ’ ゛ ふ − − , 一 − ‘ べ /     ? ` ・ 9 ・ ` ’ ¨ ・ R ’     \ X − 、 、 ‥ ・ ノ ’ バ ‘     _ − 4 K ∼   ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ j ノ       ゛゛ヽヽ。/’ 9ぐ 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1999 2001 2002 2003 2004 2005 2006 → 一 老 後 の 生活 穀 計 一●− ・自 分 の 健 康 − ● 一家 族 の 値 康 …… M … ……今 後 の 収 入 ・ 査 崖 一 峯 ‐ 擾 在 の 収 入 ・ 資 塵 汲

      図1 生活の不安

注)内閣府(総理府)「国民生活に関する世論調査」より作図、複数回答、上位項目のみ

       −97−

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め続けた。1990年代に入ると、高齢化の影響に よって老後の生活設計への不安も高まってきた が、その不安には高齢になった時の健康上の不 安も含まれていると考えられるのであり、現代 日本人にとって健康不安が最も強い不安である ことに変わりはないといえる。なお2006年に は、老後の生活設計54%、自分の健康48%、家 族の健康41%が上位3位となっている。  わが国では1970年代後半から人びとの間で健 康を重視する意識が高まったが、それはまた健 康不安の高まりと一体化していた。そして今日 まで30年近く、日本人は健康が最も大切だが、 健康が鏝も不安という生活を送ってきたのであ る。そのことを考えると、健康を重視する現代 社会を読み解く一つのキーワードが健康不安で あるといえる。  これまで筆者は、健康不安が高まる社会的背 景を分析し、健康を重視する社会の特徴や、そ こに内包されているパラドックについて論じて きたが3)、本論文ではデータ分析を通して、健 康不安に関連する要因を分析してみる。健康不 安がどのような要因と関連するのかを明らかに し、健康不安の意識構造を探ることが本論文の 目的である。  分析に使用するデータは、2005年にたばこ総 合研究センター(TASC)が行った[健康観につ いての調査]の結果である。なお、TASCでは 1998年にも同様の調査を行っており、その調査 結果との経年変化も視野に入れて分析を行って みる。 1.分析方法 1)調査の概要  「健康観についての調査」の概要は以下のと おりである。  ①調査対象者   15歳から79歳までの男女  ②標本抽出法   層化2段抽出法  (3)調査地域   全国(但し、県庁所在地規模の都市部)150   地点   対象都市 ①首都圈40km圈         (区、市、郡部町)        ②京阪神圈(区、市、郡部町)        ③人口20万人以上の市        ①県内に人口20万人以上の市         がない県の県庁所在地 (4)調査方法  訪問留置法 (5)調査実施時期  1998年3月13日から4月1日  2005年7月8日から7月25日 ㈲集計結果  1998年    振り出しサンプル数    有効回答数 1,243   2005年    振り出しサンプル数    有効回答数 1,155 2)解析方法 I 1 650 800    健康不安がどのような要因と関運するのかを   明らかにするために、数量化H類による多変量   解析を行い、偏相関、カテゴリースコア、説明   変数別範囲を手掛かりにして関連性を分析し   た。    基準変数は、以下の設問によって把握した健   康不安を感じる度合いである。    Q:現在、あなたはご自身の健康が不安にな      ることがありますか。それともそんなこ      とはありませんか。次の中からあてはま      るものをひとつ選び、○をつけてくださ      い。     1.いつも不安を感じている     2.ときどき不安を感じている     3.あまり不安を感じていない     4.全く不安を感じていない    説明変数は健康状態、生活の充実感、ストレ   スの実感度、体力の自信度、健康への配慮度、   健康診断受診意向、健康でありたい理由、健康   のために気を付けていること、生活で大切な価   値、健康情報の視聴度、健康問題への関わり、   ストレス解消法、生活の中で欠けていること、   生活の不安内容、健康観、飲酒・喫煙状況、性、 98−

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年齢、結婚の有無、職業である。 現代日本人の健康不安の分析 2.健康不安と健康状態  まずはじめに、すべての説明変数による多変 量分析を行った桔果、健康不安に対して最も強 い関運を示したのが健康状態であった(偏相関 係数0.165)。その関連をみると、図2のように なっている。「健康である」者の中で「いつも不 安」な者はわずか1.5%、「ときどき不安」な者は 30.9%、「まあ健康である」者の中で「いつも不 安」な者は3.6%、「ときどき不安」な者は60.0% であるのに対して、「どちらかといえば健康で ない」者の中で「いつも不安」な者は26.5%、「と きどき不安」な者は59.0%、「健康でない」者の 中で「いつも不安」な者は64.0%、「ときどき不 安」な者は24.0%となっており、健康状態が悪 くなるほど健康への不安が強くなっている。健 康を害すると人は誰しも健康への不安を抱くこ とを考えると、この結果は容易に理解できる。  しかし現代の健康問題を考えるとき、健康層         0   10   20   30   40 (「健康である」と「まあ健康である」を合わせた 層)の中での健康不安に注目しなければならな い。一般には、健康であれば健康不安を感じる こともないと考えられるが、健康層の中でも健 康不安を感じる人が多数みられる。しかも1998 年の調査と比較すると、その傾向は強まってお り、特に[まあ健康である]者の中で健康不安 が有意に高まっている(図3)。そして健康層 全体でみると、1998年には健康不安有り層(「い つも不安」と「ときどき不安」を合わせた層)は 48.7%であったが、2005年には53.0%に増加し ており、「健康だが不安」という人が半数を超 えるまでになっている。  一方、人々の健康状態をみると、1998年の 時点でも健康層は84.2%、2005年の時点でも 87.7%になっている。遡って、NHKが1980年 に行った調査をみても、「非常に健康だ」と「ま あ健康だ」を合わせた層は82潟%であった几 日本人の健康状態は30年近く変わっていないの であり、8割以上の人が健康な生活を送ってい 5 0 6 0 7 0 8 0 9 0 1 0 0 健康である(N=343) まあ健康である(N=670) どちらか健康でない(N=117) 健康でない(N=25) 瀧諧胆胆薇瀧龍誼諧皿言胆訃言囲言言闘朧詣諧     jrゝS・・肖言皿誼胆胆宍 、淵 ミ 2 白Zゝ  1 へ へ

暖皿皿圓圓胆圓圖膳匪圓謳圖皿皿詔皿言回

匠 言 昌 屁 登 回 言 . 、 聡.^ . 、 で g i ' S 恥 励 φ o 、 弓 ` 、 泡 ' `、^ 指 詰 箆 言 回 %♂M J ♂   ♂♂ 瀧 贈 l 詣 一 呂 へ

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諺皿囲胆胆皿圓胆囲鰯胆服胆囲皿尉胆囲膳市綴肩肩顧朧匪│ 胆回胆聯 0 1 0 2 0 図2 健康状態と健康不安 30   40   50   60   70 8 0 9 0 1 0 0 98年健康である(N=247) 05年健康である(N=343) 98年まあ健康である(N=799) 05年まあ健康である(N=670) 厠圓副詣面朧圓圓§§ 言隔謳⊇V 胴詰肩皿言 1 … … … ` , , ^ U ヽ § ' 回 1 回 l 乙 ゝ ヾ ヾゝ ヾ 乙 乙 g x 言 回 昌 肩 U 亘 言 晦 塞 回 言 言 添 言 `り r ^  ̄ ``刄 ’ ・ 。 匹 昌 疑 昌 皿 言 ・ ? 、 ・ , j3 j リ . , , り S 6 、 . K 言 昌 言 胆 脳 ・ s ' 海 呪 ほ p S c s、 19.4匹− |

銀圓圓詣膳諧厘読扇言言

    r 3 4 1 Q.j Q 3 °,・ ぶ . '・` . S、' ・ ・ 励 剱 ・ , 拓 , 、 ` ‘ l 言 拐 言 言 言 言 鴨 胆 言 ≒ 言言言ご白゛・lli2J 踊

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言歯

ロいつも不安 四ときどき不安 ロあ否り不安ない ロ全く不安ない ロいつも不安 回ときどき不安 ロあまり不安ない ロ全く不安ない 図3 健康状態と健康不安(健康層)        98年健康−05年健康:有意差なし        98年まあ健康−05年まあ健康:P<.01

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表1 健康不安の関連要因 N=918 ストレスの実感度 強く感じている 多少感じている それほど感じていない 全く感じていない 0.242(1.689) 休力の自信度 今後の健康 とても自信がある 自信がある あまり自信がない 全く 言がない ー--−−-今よりもっと健 になりたい 今の状態を保てればよい 特に意識していない 0,688 0.135 -O。304 -1,001 --│。103 -0.149  0.295  0.214 - 0.413 -0.111 O。217(1.398) 0.188(0.937) 年齢  89(9.7) 497(54.1) 293(31.9)  39(4.3) - 37(4.0) 490(53.4) 375(40.9)  16(1.7) -241(26.3) 617(67.2)  60(6.5) - 61(6.6)  62(6.8)  67(7.3)  92(10.0)  91(9.9)  74(8.1)  61(6,6)  82(8.9) 104(11.3) 73(8.0) 73(8.0) 51(5.6) - 0 . 7 , - 0 . 5 - 0 . 0 i - 0 , - 0 ,   0 , - 0 ,   0 , 29 14 82 0 9 、 2 4 1 1 3 、 2 9 ; 0 3 1 3 8 1 3 0 5 5 6 7 0.170(1.117) 健康によいことは実行 0.125(0.628) (健康問題への関わり) ボケ老人の生活 活の不 (行政による義務づけ) 一日の歩数や運動の回数 職業 老化は自然である (マスコミ視聴) 15歳−19歳 20歳−24歳 25歳−29歳 30歳−34歳 35歳−39歳 40歳−44歳 45歳−49歳 50歳−54歳 55歳−59歳 60歳−64歳 65歳−69歳 70歳−74歳 75歳−79歳 その通り まあその通り あまりそう思わない そう思わない 非常に関わりがある 関わりがある まあ関わりがある あまり関わりがない 全然関わりがない 該当 まあ義務づけされてもよい できれぱ義務づけして欲しくない 現場系・販売系勤め人 管理職 自由業 商工自営 家業の家族従某員 パートタイム、アルバイト 農林漁業 学生 無職 まああてはまる あまりあてはまらない ときどき見る 健康に関する新聞、雑誌の記事たまに見る (健康でありたい理由) たことはない  88(9.6) 300(32.7) 434(47.3)  96(10.4) -115(12.5) 258(28.1) 283(30.8) 191(20.8)  71(7.8) -336(36.6) 582(63.4) - 20(2.2) 217(23.6) 473(51.5) 208(22.7) -158(17.2) 145(15.8)  51(5.6)  18(2.0)  59(6.4)  32(3.5) 124(13.5)  9(1.0) 82(8.9) 452(49.2) 427(46.5)  30(3.2)  9(1.0) - 86(9.4) 293(31,9) 411(44.8) 128(13.9) 0.328 0,188 -0,003  0.348 - 0,014  0.184 -0.032 -0.443 - 0.002  0.181  0.029 -0.131 -0.426 - 0.209 -0.121 - 0.708  0.042  0.066 -0.263 -0.099 -0.035  0.381 -0.093  0.261 -0.109  0.630  0.127 0.091 0.224  0.327 -0.016 -0.030 -0.088 0.108(0.607) 0.107(0.330) O。091(0.971) 0.090(0.739) 0.082(0.421) 0.077(0.416) u姪康でal)りたい埋田丿    誦当       157(17.1)  0.242 0.077(0.292) 又入,,.       謐当      76182,9   -0.050       いつ 不汝f 忌じている     25(2.7)  1.460 健康不安    (基準変数) ときどき不安を感じている あまり不安を感じていない 456(49.7) 384(41.8)  0,468 -0,442 -│.506 がニ0.379 100

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現代日本人の健康不安の分析 るといえる。それにもかかわらず、その人々の 間で健康不安が高まってきたのであり、健康を 重視する現代社会の問題点を理解するために は、健康な人々が抱く健康不安の意識構造を明 らかにする必要がある。 3.健康不安に関連する要因  そこで次に、健康層の中での健康不安と関連 する要因を探るために、2005年の調査結果を基 にして数量化H類による多変量解析を行った。 その分析結果から、偏相関の高い項目を示すと 表1のとおりである。  最も偏相関が高い要因はストレスの実感度で ある。ストレスを感じる度合いが強まるほど、 健康不安が高まる傾向が明確に現れている。こ の両者の強い関連を考えると、健康不安の意識 構造を分析するにあたって、ストレスとの関わ りが焦点になってくる。  次に偏相関が高い要因は体力の自信度であ る。体力への自信が低下するほど、健康不安が 高まる傾向がみられる。人々が自分の健康を考 える際、身体が思い通りに動くかどうかという 実感が一つの判断基準となっており、その自信 が低下するにつれて健康不安が高まるといえ る。  今後の健康のあり方をどのように考えるかと いうことも健康不安と関連している。「今より 1 0 0 9 0 0  0 CX︶ r∼ 6 0 5 0 0  0 4  3 2 0 1 0   0 もっと健康になりたい」と願う者は健康不安が 強く、「今の状態を保てればよい」と考えてい る者や、「特に意識していない」者は健康不安 が弱くなっている。この結果には、健康を求め れば求めるほど健康不安が高まるという現代社 会の矛盾が現れている。  年齢も健康不安と関連している。30歳代まで の世代では健康不安を感じることが少なく、40 歳代以降の世代で健康不安の高まりがみられ る。40歳代になると人は体力の低下や身体の変 調を感じるようになるといわれているが、加齢 に伴う身体の衰えを感じ始めることが健康への 不安を高める要因の一つになっているといえ る。しかし、年齢と健康不安との関連は性別に 異なると考えられる。そこでその関運を男女別 にみると、図4、図5のとおりである。  男性の場合、不安有り層は20歳代から30歳代 は50%前後であるが、40歳代前半になると増加 し、70%近くにまで高まっている。そして40歳 代後半から50歳代前半にかけては、50%前後に 減少する。しかし、50歳代後半には再び70%近 くにまで増加し、60歳代以降になると減少して いる。男性にとって、40歳代前半は俗にいう厄 年といわれる年齢の前後である。厄は災難や病 気を避けようとする人問の願いが生み出した観 念であり、42歳が本厄といわれている。その前 後は、それまで若いと思っていた自分の身体の 一   ゛ j ♂ S j 肖 r S j Q ' ・ 一 ♂ ? ) ♂ 、 ち ゛ 呪 , ` 心 娠 ・ ぶ 勁 ` 認 -胎 言 リ り y j 謳 賜 乙 ゝ ゝ 凱 a . 7 勿 芯 時 リ y { 言 洽 r ゛ し ゝ -瞰 5 . 肖 り ゝ ゝ y 聡 m ・ 或 振 ゛ ・ ・ ` ` Q ゛ 一 ) p S 5 r シ ゙ 一 7 7 7 9 1 7 7 鰯 硲 。 g ヨ │ ? 7 ? ? r S WM J. { ' ト ゙ 沢 ゜ ゛ べ ` l 、 ' 8 況 ぶ 、 ゛ ` . ゛ 優 ' X 弓 ぶ 函 撚 回 . 鋸 ほ ’ 訟 昌 r%S W j { ・ 〃 図 図 言 忿 言 回 言 窓 回 言 励 ゛ ぷ 謳 回 a i S 居 諾 j 〃 ○胆 言 ぷ 吸 箭 帽 呂 - - -・ S } 5 . ミ 惚 回 i ・ Z j ) . ^ M 5 謳 昌 昌 2 E I S f S ’ l 顧 飼 │ │ │ │ | | 懇 旨 B I I § 八 ♂ J . 回 ? ` 言 烈 昆 昌 塵 回 心 昌 言 浪 三 匠 j j y ? 、 昌 | 淫 心 吟 § | ? N S I 7 j g − | 1 影 言 皿 9 j r ひ f S I ` 、 . g z x x i w r r 隠 胆 胆 呂 ` i 肖 j w心 r s言%J 言 1   に ヾ 乙言 1 ・ 9 h r j 皿 U 灸 皿 誤 9 励 邸 諮 顎 溺 犯 諒 言 慰 Q ゛ ? j 3 X C 凛 鰯 召 ! 図 言 ゛ o i 以 | 言 言 。言 皿 言E 言 言 ` う ゛ ゆ φ ∼ に ヾ

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(6)

1 0 0 0 0 C︶ Q 0 0  0 0 r Q  Lf‘U「 0 0 Cg N 1 0   0 一 E W I I E 諭 S s l N W I ・ ゝ ー a 回 言回 N 、 ・ 侈 M H ヨ ミ 回 愉 淫 詰 I W 回 朧 H U ♂ ら 〆 9 1 U I ・ Q ` ぬ r 肖 │ 回 ・ 祠 1 § 鎖 1 徊 齢 | | 7 ? r ? 1’、 ♂ j ベ リ ・ 懸 ふ こ { 0 ' 言 1 涜 惣 ・ am H WI 自 | 昌 歿 罷 言頗 UμJ 15 入 匹 A g H U W j? │ ヨ 呂 賜 | 習 綴 S 窪 ー | − 田 E ヽ 尨 α 4 ゛ 皿 言 証 詣 、 ぷ ぶ S 言 1 ヨ 鎧 _ 1 り 呂 § │ H E 削 回 り ' ' v 皿 回 噫 泌 胞 談 │ヨ 回 亘 Q 聚 蜘 │ § | | a l j ー 函 9 ぶ 7 ぷ 郷 ・ 〃 ・ 肖 八 忿 原 , ゛ 辺 涵 勁 ` 汲 可 可 ・ r ・ 硲 , ・ 昌 函 淀 噫 胆 ミ ` g 2捉 詣 r 心 { j ・ 諮 記 言 . l呂 添 H B g S 濠 ・U I 自 │ │ ぶ 態 . ` 汲 箔 2 ・ c・・ 蒜 訟 . 〃 / ぬ ・ 胆 言 回 昌 ぽ 言 ゝゝ jΓ Υ SCSぷ r Q 影 畷 端 箔 | 囲 湊 圖 自 回 昌  〃 ゝ司 5s -聡 S 船 朧 胆 贈 厘 贈 │ 阻 願 窓 黙 箭 胆 回 栗 ・ i 簾 昌 詔 圖 穏 諧 溺 醜 恋 謳 謳 9 j / ♂r 〃 g l S ’ E E I 頭 | 国 祠 g ^ s 乙3 リ ` , 瀧 ) 居 言   C.。 1 、 l ど 芯 ゛ ` 、゛` l ` 腿 回゛ 9 ` ; 剱。 腿 り 3、 皆 燧 ` & 2゛ ` 自 | 嗣 EI I Ⅲ | 蜃 ││ ? G 〃% ♂ 自 居 恣 碩 m | 願 | | | | | | 1 t 詣 ヨ 一 吻 圓 胆 四 消 諮 箆 m 狸 扁爾 瓢 罷 霖 s鸚 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75-79 図5 年齢別にみた健康不安(女性健康層) 変化を感じる年代であり、その体験が厄の観念 と結びついて、健康不安を高めていると考えら れる。また50歳代後半は、定年を意識し始める 年代であり、ライフスタイルの変化が健康への 不安を高めていると考えられる。  一方女性の場合、20歳代から加齢とともに増 加し始め、40歳代後半には70%近くにまで高 まっている。そして、その後も大きな減少はみ られず、60歳代前半までは60%を越えて推移し ている。女性にとって、40歳代後半から50歳代 前半にかけての年代は、更年期障害が起こる年 代といわれている。更年期は壮年期から老年期 にかけての移行期であり、その頃女性には月経 の停止という明確な身体的変化が起こる。それ と合わせて、自律神経障害などの身体的変調に 陥りやすくなるのが更年期障害であり、この変 化が女性の健康不安を高めていると考えられ る。  健康によいことは実行しようと考えるかどう かも健康不安と関連している。その考え方に賛 成の者に健康不安が強く、反対の者には弱い傾 向がみられる。この結果もまた、健康を求めよ うとする現代人の意識が健康不安と結びついて いることを示している。  ボケ老人の生活についての話題が自分と関わ りがあるかどうかも健康不安と関連している。 関わりがあると思う者は健康不安が強く、関わ ロ全<不安ない ロあまり不安ない 固ときどき不安 図いつも不安 りがないと思う者は健康不安が弱くなってい る。現代ではボケ老人の悲惨な生活状況がさま ざまな情報として流されているが、自分にも関 わりがある問題ととらえることによって健康不 安が高まるといえる。  寝たきりになることへの不安を抱くかどうか も健康不安と関運しており、寝たきりへの不安 を感じる者に健康不安が強くなっている。高齢 化が進展するわが国において、寝たきりになっ た高齢者の介護が社会問題となっているが、自 分白身が寝たきりになるのではないかと心配す ると、健康不安が高まるといえる。  行政が一日の歩数や運勁の回数を義務づける ことを受け入れるかどうかも健康不安と関連し ている。「義務づけされてもよい」と考える者 は健康不安が強く、「絶対義務づけして欲しく ない」と考える者は健康不安が弱くなっている。 この結果は、健康的な生活のための指針を示そ うとする行政の姿勢が人々の健康不安と結びつ いていることを示している。  職業も健康不安と関連している。特に、自由 業、家業、農林漁業の従事者に健康不安が強く なっている。学生にも健康不安が強い傾向がみ られる。 20歳代首半までの年齢層では健康不安 は強くないが、その年齢層の中でも、有職者に 比べて学生の健康不安が強いといえる。  老化は自然であると考えるかどうかも健康不 −102 −

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現代日本人の健康不安の分析 安と関連している。その考え方に反対し、老化 を自然な現象と考えない者は多くはないが、そ の人々の中で健康不安が強くなっている。老化 を自然な現象と受け止めず、老化を避けようと 考えると健康不安が高まるといえる。  健康に関する新聞や雑誌の記事を読む度合い も健康不安と関連している。特に、「よく見る」 者は健康不安が強くなっている。現代社会で は、テレビや新聞などが健康に関する番組や情 報を報道しているが、その大部分は「健康のた めに注意すべきことは何か」「どうすれば健康 4 こなれるか」という観点から作られた情報であ り そこには「もっと健康になりましょう」と いうメッセージが含まれている。そのような情 報に多く接することによって、健康不安が高ま るといえる。  健康でありたい理由として、収人を維待する ためと考えるかどうかも健康不安と関連してい る。特に、収入を維持するために健康でいたい と考える者に健康不安が強くなっており、収人 への不安が高まると健康不安が強くなるといえ る。

4.健康不安の意識構造

 数量化分析の結果から、健康であるにもかか

わらず健康不安を感じる人々の意識構造がどの

ような特徴を待っているのかをまとめてみる。

健康不安は体力の白信度や年齢とも関連をして

いるが、体力の自信がない者ほど、また年齢の

高い者ほど健康不安が強くなることは、社会的

な変化にかかわらない傾向といえる。そこで、

以下では健康を重視する現代社会の特徴と関わ

る要因を中心にしてまとめてみる。

 健康不安の意識構造を解明するためには、ま

ずストレスとの関わりを考えてみなければな

らない。ストレスは「何らかの剌激が生体に加

えられ、その際に生じる生体側の歪み」といわ

れている5)。そして刺激要因として、温度、湿

度、騒音、有害物質、大気汚染などの物理的・

化学的要因や、過労、睡眠不足、栄養不足、病

気などの生理的要因、さらには家庭や学校、職

場などでの出来事や人間関係などの社会的要因

が挙げられる。これらの要因によって身体的変 調や心配、不満、不安、葛藤、失望などの精神 的緊張を背負ったとき、人はストレスを感じ る。そして、ストレスに適応できず、その人の 許容範囲を超えると、胃潰傷や狭心症、気管支 喘息、うつ病などさまざまな病気を引き起こす といわれている。このようなストレスの特徴か ら考えると、ストレスと健康不安との関達性は 双方向的にとらえることができる。  一つは、ストレスが健康不安を高めるという 方向である。わが国においてストレスが話題に なり始めたのは1970年代である。慢性疾患対策 として健康づくり運勣が進められる中で、栄養 の偏りや運動不足に加えて、新たにストレスの 増大が問題となり始めたのであり、1977年の厚 生白書で初めて「都市化の進展や社会環境の複 雑化に伴うストレスの増大」が指摘された。こ の頃から、ストレスは危険因子として注目さ れるようになり、政府や医学界は「ストレスを 感じないようにしましょう」という呼びかけを 行ってきた。そして、2000年から始まった第三 次国民健康づくり運勤(健康目本21)では、「ス トレスを感じた人を減少させる」という目標を 掲げ、2000年には54、6%であったストレスを感 じた人の割合を、2010年には49%以下にするた めの取り組みを行っている。しかし、ストレス は危険因子であり、ストレスを感じないこと が大切であるということが強調されると、逆に 人は健康への不安を高めることになる。なぜな ら、人々の生活にはストレスがつきまとうので あり、中には決して避けられないストレスもあ る。たとえ暑さや寒さ、騒音や有害物質は避け られたとしても、睡眠不足を承知で勉強や什事 に打ち込まなければならない時がある。子ども にとって親や敦師との意見の対立、友達との不 仲、進路の決定などによる悩みや心配、不安な どは避けられない。大人にとっても、子育て、 配偶者との関係、職場での処遇などによる葛藤 や不満、失望などは避けられない。まして、家 族の病気や死の悲しみは誰しも避けられない。 そのことを考えると、「ストレスを感じてはい けない」という動きが強まるほど、人はストレ

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スを感じたとき、健康に悪いのではないか、病 気になるのではないかという不安が強くなる。 ストレスを感じる人ほど健康不安が強いという 結果は、そのことを示しているといえる。  もう一つは、健康(病気)への不安そのもの がストレスとなるという方向である。現代の日 本社会は、1978年から始まり現在も続いている 国民健康づくり運動に象徴されるように、どこ までも健康を求めようとする社会である。とこ ろが、そこで目標とする健康は、どこにも異常 がない状態ととらえられている。そのために、 慢性疾患につながるすべての危険因子(異常) を排除することが健康になる道だと考えられ、 さまざまな危険因子を探し出し、それを排除す る運動が続いている。しかし、危険因子を探せ ば探すほど、危険因子は微細化し、次々と新た な危険因子が湧き出てくる。危険因子は決して なくならないのである。そのことを考えると、 どこにも異常がない健康な状態は手に入れられ ないことに気がつく。それにもかかわらず、政 府や医学界は国民に対して、健康になるために 危険因子のない生活を送るよう呼びかけを続け ている。そしてその呼びかけは、2003年に「健 康増進法」という法律となった。その法律の中 で、危険因子である生活習慣を正し、健康な生 活を送ることが国民の責務となったのである。 このような状況が、人々の健康不安を高めるこ とになる。目標とする健康に到達できないにも かかわらず、それを目指して取り組まなければ ならないのであり、そこから、いつになれば健 康になれるのかわからない不安、言い換えれ ば、いつまで経っても健康になれない不安を感 じるようになる。そしてこの健康不安が、スト レスの一つになるのである。  そして、健康不安とストレスの関連には、 もっと健康になりたいという欲求が絡んでい る。先にみたように、健康不安はもっと健康に なりたいという欲求と関連していたが、ストレ スもまたもっと健康になりたいという欲求と強 く関連している(偏相関係数0.104)。その関連 をみると、「今よりもっと健康になりたい」と 思う者はストレスを強く感じ、「今の状態を保 0 I  てればよい」「特に意識していない」と思う者  はストレスが弱くなっていた。今よりもっと健  康になりたいという欲求は、現状の健康状態に  不足感を感じる琴から生じる欲求であり、この  不足感がストレスにつながると考えられる。   健康不安、ストレス、もっと健康になりたい  という欲求の三者問の関連は、今よりもっと健  康になりたいと思い、どこまでも健康を求めよ  うとすると、健康不安が顔をのぞかせるように  なり、その不安がストレスになるという状況を  明確に映し出している。そしてその背後には、  「もっと健康になりましょう」「健康のために異  常なことを排除しましょう」と呼びかけ、人々  の健康欲求を煽り続ける社会的な動きがある。   さらに、[健康によいことは実行しよう]と  思う者や、「行政から一日の歩数や運動の回数  を義務づけされてもよい」と思う者ほど健康不  安が強くなっていた。このこともまた、人々の  健康不安が社会的な健康づくり運動と連動して  いることを示している。国民健康づくり運動は  行政が健康によい目標を定め、人々にその実行  を呼びかける運勤であり、その運動に洽って健  康づくりに取り組む人々は健康不安を高める  ことになる。そして、この二つの意識もまた、  もっと健康になりたいという欲求と関連をし  ている。その欲求が強い者ほど、健康によいこ  とを実行しようと思い(関連係数0.114)、運動  を義務づけされてもよいと思っているのである  (関連係数0.091)。   また、政府は国民の平均寿命の延伸を保健施  策の基本としてきた。 1961年の厚生白書では、  「国民の健康を積極的な立場から可能なかぎり  増大し、生命を延長させ、価値ある人間生活を  長く可能にすることが保健の基本である」と述  べられ、以後その方針に沿って健康づくりが行  われてきた。平均寿命を仲ばすためには、乳幼  児死亡率を改善するとともに、老化に伴う病気  を予防することが重要となる。したがって、健  康づくり運動には老化を予防しようという考え  が含まれており、その運動に沿ってアンチ・エ  イジングという取り組みも行われるようになっ  た。そして最近では、老化に伴う病気を予防

(9)

4-現代日本人の健康不安の分析

し、治療しようという抗加齢医学が注目を浴び

ている。この状況を考えると、「老化は自然で

ある」という考えに否定的な者に健康不安が強

いことも、人々の健康不安が健康づくり運動と

連動していることを示している。

 健康に関するマスコミの記事をよく見る人ほ

ど健康不安が強いことは、マスコミの健噺隋報

もまた健康づくり運動に沿った内容であること

を示している。マスコミからもっと健康になる

ための情報を受け取った人は、健康への取り組

みを強め、それゆえ不安を強めることになる。

 ボケ老人の生活問題に関わりがあると思う者

や、寝たきりへの不安を抱く者、また収人維持

のために健康でいたいと考える者に健康不安が

強くなっていたが、このことは健康不安を抱く

人の中で、寝たきりや痴呆症になること、収入

を失うことへの不安が強いことを示している。

 以上の分析から、現代日本人の健康不安の意

識構造を図示し、まとめてみる。

 現代日本人が健康でありながらも健康不安を 感じる背景には、健康をどこまでも追求しよう として「もっと健康になろう」、「老化を予防し よう」と呼びかける政治や医学の運動と、さら にそれを伝えるマスコミの健康情報がある。そ の状況の中で、ストレスを感じ、もっと健康に なりたいという欲求を強めると、健康でありな がらも健康不安が高まっていく。その一方で、 健康不安そのものがストレスになるとともに、 もっと健康になりたいという欲求もストレスを 強めることになる。さらに、行政の健康づくり 目標を受け入れ、健康によいことを実行しよう とすると健康不安が高まるが、これらの意識も また、もっと健康になりたいという欲求と関連 している。そして現代人の健康不安は、寝たき りや痴呆症になる不安、収入を失う不安と結び ついている。 現代日本人の健康不安の意識構造

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おわりに  今回の研究を通して、現代人の健康不安の意 識構造をデータ分析の観点から把握することが できた。その特徴は、筆者がこれまで論じてき た指摘を裏づけるものであり、「もっと健康に なりたい」という健康欲求が健康不安の高まり と関連していることが明らかになった。  人は誰しも病気になりたくないと願ってい る。そして、病気などの異常がない状態を健康 ととらえ、健康でありたいと願っている。その 願いは大それた願いではなく、むしろ素朴な願 いだといえる。そしてその限りにおいて、健康 への不安を抱くことも、素朴な不安といえる。  しかし、現代日本人の中で健康であるにもか かわらず健康不安を抱く人が半数を超え、しか もその不安がもっと健康になりたいという欲求 と関連しているのである、とこのことは、健康欲 求の肥大化が健康不安の高まりと桔びついてい ることを示している。今の健康状態に白信を持 てば、健康不安も弱くなるが、もっと健康にな りたいという欲求を強めると、たえず健康不安 に脅かされることになる。しかし、その欲求は 決して満たされることのない欲求であり、それ ゆえに健康不安もまた消えることのない不安 となる。  不安を抱えた生活は、人々にとって望ましい 生活ではない。それにもかかわらず、人々はま すます健康不安に怯える傾向を強めている。こ の問題点を乗り越えるためには、健康欲求の肥 大化を止める必要がある。各人が白分の健康状 態を見つめ、どこまで健康になりたいのかを自 己判断し、欲求をコントロールしなければなら ない。それができれば、少なくとも白分は健康 だと思っている人々の間では、健康不安が抑制 されると考えられる。  現代日本人の健康不安を鎮めるためには、 人々が健康欲求を見つめ直すとともに、どこま でも健康を追求しようとする社会の動きも見直 さなければならない。今回の研究で、健康づく り運勤を展開する社会の中で人々が健康欲求を 肥大化させる状況が浮かび上がってきた。終わ りのないこの運動を見直すことが、人々の健康 不安を鎮めるために不可欠である。  最後に、本研究にあたってもデータの使用を 快く認めていただいた、タバコ総合研究セン ターに感謝申し上げたい。 1)上杉正幸「現代日本人の健康意識の分析」、香川  大学教育学部研究報告第1部第127号、2007年 2)内閣府(総理府)、1958年は「国民生活における世  論調査」、以後は「国民生活に関する世論調査」 3)上杉正幸『健康不安の社会学』世界思想社、2000  年 4)NHK放送世論調査所編『日本人の健康観』日本  放送出版協会、1981年 5)河野友信、田中正敏編『ストレスの科学と健康』  朝兪書店、1988年、7頁 −106−

参照

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