NII-Electronic Library Service
1
研 究 論 文】 UDC :624.
042.
7 :620.
1;550.
34.
042 日本建築 学会構造系論文報告集 第 353 号・
昭和 60 年 7 月地 震 荷 重
に
対
す
る
荷 重
・
抵 抗係 数 設 計 法
に
関
す
る
考
察
正 会 員 正 会 員 正 会 員坂
小
森
芳
保
本
浜
順
*1朗
*2宏
*3 §1.
序 前 稿”に お いて,
荷 重・
抵 抗 係 数 設 計 法に お け る地震 荷 重の確率・
統 計モ デ ルにつ いての考 察 を 目 的 と して,
東 京,
名 古 屋にお け る地 震 資 料 (マ グニ チュー
ド,
震 源 距離 )に基づ い て模 擬され た非 定 常 地 震 波の標 本 集 合と そ れによ る シ ミュ レー
ション応 答 解 析 資 料 を例 示し,
地 動 強さ,
ならびに各 種の応 答ス ペ ク トル の統 計 的性質に つ い て論じ た。
本 稿で は前稿に続き,
理想 弾 塑 性 型,
ス リップ型, 劣 化 型 履 歴モデル の入力エ ネル ギー
スペ ク トル,
最 大 塑 性 率お よ び累 積 塑 性 率スペ ク トル,
な ら びに多質点 系モ デ ル の地 震 層せ ん断 力 係 数 応 答の統 計的解析 資料を示 し, さ らに本 稿後半で は,
前稿お よ び本稿におい て系 統 的に 提 示さ れ た統 計資料を 用いて荷 重・
抵 抗 係 数 設 計 法にお ける耐 震 設 計規 範の展 開と構 成に関す る考察が加え ら れ る。 数 理 展 開 手 法と して は,
FOSM 法 (first
order second moment 法 ),
あ る い は AFOSM 法 (advancedfirst
order second moment 法 )が用い られるが,
こ の種の確 率 統 計 的 評 価 手 法に基づ く地 震 荷重と地 震荷重係 数の概 括 的な考 察 例を提 示し
,
併わ せて現 行の確定 論 的 耐 震 設 計 法との対 応につ いて述べ る 。 §2.
入カエ ネル ギー
スペ ク トル,
最 大 塑 性 率 な ら び に累積塑性率応答スペ ク トル の統 計 的 性 状 前 槁に おい て理想弾塑性 履 歴モ デ ル の こ れ ら の応 答ス ペ ク トル を例 示し た が, 本 節で は表一
2.
1に示す基 本 的 な履歴モ デル の入 力エ ネルギー,
最 大 塑 性 率および累 積 塑性率ス ペ ク トル の統計 的 性 状につ い て,
ま とめ て考 察 を加え よ う。
表一
2、
1に お い て,Cy
は各 履 歴モ デル の 降伏せ ん断 力 係 数,Ce
は弾 性せ ん断 力 係 数 応 答 (こ こ で は模 擬地震波の各標 本ごとの弾 性せ ん弾 力係 数 応 答 値 を用いている)を表す。 以 下に示す各 応 答ス ペ ク トル で は,
上 記の各履 歴 特 性 を もつ 1質 点系モ デル (粘 性 減 衰 定 数 h・
=
O.
05)に対す *t 名 古 屋 大 学 教授・
工博 # 名 古 屋 大 学 助 教 授・
工博 13 名 古 屋大 学 大 学 院 生 (昭和59年 9 月 26H 原 稿 受理 日,
昭 和60年2月27日改 訂原 稿受理 日,
討 論 期限 昭和60年 10 月 末日) る1次お よび2次の スペ ク トル統 計 量 (標 本 平 均値 お よ び変 動 係数 ) が 例 示 さ れるが,
シ ミュ レー
シ ョ ン解析で は表一2.1
のC
/C
。 値を設 定 し た応 答スペ ク トルが算 定さ れており,
これら の各 応 答スペ ク トル の統計 壁 は そ れ ぞ れ の C。/C。
値に対する条 件 付統計 量 を表す もの と み な し て後 節 §4.
で用い られ る。 2−
1 エ ネルギー
スペ ク トル 図一
2.
1は模擬 地 震波 群 (東 京地域にお ける地震 資 料 に基づ い て作 成さ れ た模 擬地震 波32
波 )に対 する各 履 歴モ デルの 単位 質量当た り 入力エ ネル ギー
ス ペ ク トルE
,(T
;h
}の平 均 値,
変動係 数 を 図 示 し た もの で あ る。
入力エ ネル ギー
は振 動終え ん時の 入力エ ネル ギー
を 表 し, 同図で は等 価 速 度の表 現2EKT
;h
が 用い ら れ て い る。
ま た,
図中に は入 力波群の フー
リエ 振 幅スペ ク ト ル な ら び に弾性 系の 入 力エ ネルギー
ス ペ ク トル の平 均 値,
変動係 数が参考に図示さ れて い る、
前稿におい て理 想弾塑性 履歴モ デルの 入 力エ ネルギー
スペ ク トル と 入 力波 群の加速度フー
リエ振 幅ス ペ ク トル との統 計的対応 性を指 摘し た が,
本シ ミュ レー
シ ョ ン資 料 (図一
2.
1}の劣化 型 履 歴モ デル に おい て も 同様な性 状が 認め ら れ, 近似的に く2E
,T
;h
>= 〈Fs
(T
}×Fs
(T) :地 動 加 速 度のフー
リエ 振 幅スペ ク トル)が成 立する と み な され る。
こ こ に,
〈・
〉は平 均 値を表す。 こ れ に対し,
ス リ ップ型履歴モ デ ル で は Cs/C
。値が小ざ く な るにつ れ,
入 力エ ネルギー
スペ ク トル の平 均値はフー
リエ ス ペ ク トル,
あるいは弾 性 系の入 力エ ネル ギー
ス ペ ク トル の 平 均 値より若 干 低 目とな る傾 向が認め られる。 入力エ ネ ルギー
ス ペ ク トル の変 動 係 数は 3種の履歴 モ デル と も, 地 動 加 速 度の フー
リエ ス ペ ク トル の変動 係 数に ほ ぼ一
致 し て い る。
表一2.1
解 析モデル 履歴特性 Q X Qx QK 簫2分岐 剛 性 比 0.
03 0.
03一
〇.
05 せ ん断力 係 敬 比 Cy /Ce0.
2,
0.
3,
0.
5D2.
O
,
3,
0.
50.
3.
D,
4.
0.
5一
37
一
N工 工一
Eleotronio Library図
一
2.
2は粘 性 減 衰エ ネル ギー
スペ ク トルEMT
;h
) をエ ネル ギー
tt
E。(T ;h
)/E
,(T ;h
)の統 計 量と して示し た もの で ある。
同 図に おい て,
降 伏せ ん断 力 係 数 比 Cy /C
。が小 さい程,
履 歴エ ネルギー
が入 力エ ネルギー
に占 め る割 合が増 大し, 粘 性 低 減エ ネル ギー
比EMT
;h
)/E
, (T ;h
)が小さ く なる傾向が平均ス ペ ク トル に認 められ る が,
系の固 有 周期に対する依 存 性は弱い。 ス リップ型 履歴 モ デ ルで はCtr
/C
。に よ るEn
(T
;h
}/E
,(T
;h
)の平 均ス ペ ク トル の 差 異は ほと ん ど現わ れていない。
な お,
E
。(T
;h
)IE
,(T
;h
)の変動係 数は各モ デル の履 歴特性に か か わ らず,
相 対的に小さ く10
%程度で あ る。 2−
2 最 大 塑 性 率およ び累 積 塑 性 率ス ペ ク トル 図一
2.
3 , 2.
4は各モ デル の最大塑性 率ス ペ ク トル お よび累 積 塑 性 率スペ ク トル の平 均 値, 変動 係 数を図 示し たもの であ る。
図 中の実 線,
破 線はそ れ ぞ れ,
東 京 (標 5024 。 三 30匱
、。 10 0 50喜
、。 ど 3。廛
、。 10o 50茗
4。 三 3DIII 、。 10 0 0 , 2 3 T(sec ) 4 ↑
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o 1.
O04 o 図一
2.
1一
38
一
1 2 3 4 T(sec ) 入力エ ネルギー
ス ペ ク トル [模擬地震波1
東京)、
標本tw
N=
32] 10 本 数N =32
),
名 古 屋 (Nニ
25)の模 擬 地 震 波 群に対す る応答ス ペ ク トル を示す が,
両 者の差 異は少ない。
図一2.3
の最 大 塑 性率ス ペ ク トル に お い て,
ス リ ップ 型履歴モ デルの最 大 塑 性 率 応 答は理 想 弾 塑 性 履 歴モ デル に比べて わずかに大きい応答量 を示す傾 向が あるが,
両 モデルの平 均 塑性率ス ペ ク トルはいず れ も長 周 期 域 (T ≧0.
6sec
)に おい て 固有周期T
に対す る変 化は少な く,
こ の周 期 領 域にお け る最大 塑 性率応答の平均値は概略的 に下式で表され る。
<μ(
T
)lCy
/Ce
>=1
ノ(Cy
/Ce
)=Ce
/C
.;T
≧O.
6 sec・
…一 …・
t
・t・
…・
・
…・
…・
…
(2−
1) こ こ に, 〈・
1
・
〉は先に述べ た意味で の条 件 付 平 均 値 を表 す。
こ の性状は, これ ら の履 歴モ デル の最 大 変 位 応 答が 弾性系の最大変位 応 答に等し い とみ な さ れ る変 位一
定貝1」 が平 均的に成立してい ること を示し て い る。
1.
o 山o.
8 ≧ 凵 D.
6O.
4 O.
2 0 1.
0diO.
8BU 」O.
6o、
4 α2 o 1.
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〔旧 !tl6a6
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Damping energy spectra
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4 C.
O,
V.
1 0 1 2 閣o 0 3 4 TCsec) 図一
2.
2 減 衰エ ネルギー
ス ペ ク トル [模 擬タ也震波 (東 京 ),
N=
32]NII-Electronic Library Service 理 想弾塑 性 型 履 歴モ デル, ス リップ型 履 歴モ デル の最 大 塑 性 率 応 答の変 動 係 数は履 歴 特 性による差 異が少な く,
V
、、、 rtlCy/Ce=
0.
2−
O.
3程 度と み な さ れ る。
本 数 値 解 析で は,
劣 化 型 履 歴モ デル につ い て は変 位 応 答の発 散 を生じ ない 範 囲のCy
/Ce
値が設 定さ れて い る が, 降 伏せ ん 断 力 係 数 比が Cy/C。=
o.
5−
O.
4程 度で は 平 均 値,
変 動 係 数ともに前 述の理 想 弾 塑 性モデル と類 似 し た性 状を示 してお り,C
/C
。=0.3
の例で は平 均塑性 率 応 答ス ペ ク トル の周期に対 す る依 存性 が 顕著に現 れ,
変 動 係 数 も増 大す る傾 向が 認 め ら れ る。 図一
2.
4の累 積 塑 性 率ス ペ ク トル にお け る ηp は,
rPp=
(vF +ηF)/2(垢=
1
δ劃
/的,
δ声:正,
負 側 累 積 塑 性 変 形,
δy :降 伏 変 位)を表し, 同図中の鎖 線は下記の累積 塑性 率の評 価 式 (前 槁§4.
参 照)を表す。
10F 10 尸 8642 0 0 t 2 3 4 T(se⊆)噛
、
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L I 41’
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1・
Cy’Ce・
0.
2 L I、
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0 1.
004 <D。〔T)> 2 〈η尸(T
)ICy
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Cy1
Ce
)
(
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・ 。1
。}{
(
CeCy)
’:1}
・
・
・
・
…
(・−2
) こ こ に,
B(T)=
6/<D,(T>> 2,
Do(T)=SA
(T
;O
}/S
,(T
;O.
05
),SA
(T ;h
)は加 速 度 応 答ス ペ ク トルである。
図一
2.
4に お け る理 想 弾 塑 性モ デル,
および劣 化 型 履 歴モ デル の累積塑性 率応答の平 均スペ ク トル に は,
前述 の最 大 塑性 率応 答に比べ て固 有 周 期T
に対 する依 存 性 が強く現れ てい るQ ス リッ プ型 履 歴モ デル の 正,
負の累積塑性率 垢 は最 大 塑性率との間に max (ザ,
rpp)= μ一
1の関 係が あ るこ と か ら, 累積塑性 率応答の平均スペ ク トル は最 大 塑 性 率 応答の平均スペク トル と定 性 的に類 似し て い る。
20 「P 1612 84 0 20np 1612 B4 0 1 : 11−
1 1、
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2.
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一
2.
4 1.
o 0 1 2 3 4 TCsec) 累 積 塑性 率スペ ク トル[
……
一
模 擬模 擬 地 震 波 (名 古 屋 )地震 波 (東京 ),
,
N=
N3Z=
25]
一
39
一
N工 工一
Eleotronio Library累積塑性率応答の変 動 係 数は短 周 期 域を除いて 固有周 期に関 して ほ ぼ
一
定 値を示す が,
最 大塑性率応 答の変 動 係数に比べて大き く,
また劣 化型履歴モデル の 変 動 係 数 は,
ほ か の モ デル に比べ て短 周期 域 (T
≦0.
6sec
)に お ける増 大 傾 向が顕著と な る。
上記の 3種の 幾 分 理 想 化 され た履歴モ デル の シ ミュ レー
ショ ン解 析資料は,一
般 的 履 歴 系の最 大 塑 性 率 応 答 μ お よび 累積塑 性 率 応 答 ηp の統 計 的 性 質 を評 価す る 上 で必ずし も 十 分で は な い が,
こ れ ら の資 料に基づ く とμ,
ηpの条件付 統 計 量は近 似 的に下 式で表さ れ る。理 想弾塑 性 型 お よびス リッ プ型 履 歴モ デ ル に対し て
,
〈μ(C
.,Ce
;T
)IC
./ca
: Ce 耳 堕T
;T
≧0.
6sec
(
C。
−
1Cy)
+1 ・T
〈 ・・
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…
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…
(2−
4) 理 想 弾 塑 性 型お よ び劣 化 型 履 歴モ デル に対して, ・・K
・y,
・Ce
・T
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・・/・鰯
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(
CeCy
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・
・
・
・
…
(2−
5) こ こ に,
B(T)=
6/〈D。(τ)) 2,
〈D。(τ)〉 は前 稿の近 似評価 式 (前 稿 (3−
9)式 ) を用い ると下 式で与えられ る。 ・D
・{T
)〉一
〈
SA
(T ;0
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05
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1 / 2・
……・
…・
・
……・
・
…………・
〔2.
6> <TsD は等 価 定 常 継 続 時 間の平 均 値を表し, 本模擬 地 震 波 群 (N=
57)につ い て はくTsD
=10 sec と み な さ れ る。
§3,
地 震層せ ん 断 力 係 数 の統計 的 性 状 地震 層せ ん断 力 係 数の統 計 的 性 状に関す る基 礎 的 資 料 と して,
表一
3.
1に示す3
種の せ ん断 形多質点 系モデル (同 表 中のA
‘は現 行耐 震 設 計 法に用い られ てい る 層せ ん断 力 係 数の高さ方 向の分布 係数)の弾性 応答解析例に つ い て述べる。
入力 地 震 波は前 稿で シ ミュ レー
ト さ れ た東 京お よ び名 古 屋にお け る模 擬 地 震 波57波 を 用い,
減 衰は剛 性 比 例 型 粘 性 減衰と し,
1次 振 動モー
ド減 衰 定 数h,=
O.
05 を 設 定して いる。
図一
3,
1は N (質 点 数 )=
4,
6,
10の上記 各モ デル に つ い て,
模 擬 地 震 波57波に対す るベー
ス シヤー
係数 応 答 C,(T}の平均 値 〈CL
(T
)〉お よ び変動 係 数VCi
(T
)を1 質点系の応 答スペ ク トル図中に 図示 (。
印 )し たもの で一
40
一
ある。 同 図 中の実線は1
質 点 系の 平 均ス ペ ク トル (C
。 (T)〉お よ び変動 係 数VCR
(T
)を 表 す。 多 質 点系モデル の べ一
ス シ ヤー
係 数の平 均ス ペ ク トル <CL
(T
>〉は 1質 点 系 の平均スペ ク トルC
。〔T
》よ り や や 低 目の値を示し て い る が, 変 動 係 数の両 者の差 異は 認 め られ ない。
な お,
こ れ ら の 多 質点系モ デル の ベー
スシ ヤー
係 数Ci
(T
)と1 質 点 系モ デル のせ ん断 力係数Ce
(T }と の相 関 係 数は ρc、C 。 :O.
98で あ り, 高い相関性 を有して い る.
。図
一
3.
2は,
地 震 層せ ん断 力 係 数C
‘ (i
:層番号)を (3−
1) 式で表し た と きの応 答 解 析に基づ くん 値の 統 計 量を図示し た もの である。
C
‘= (C
‘/CL
)・
CI
= ん・
Ci・
・
…・
……・
…・
・
…・
・
(3−1
) 同 図 (a)お よ び (b
}に は, N=
6, T=
O.
4,
0.
8,
1.
2,
1
.
6 sec,
お よ びT
=O.
8
sec ,N =
=
4,
6,
10の各モ デル の A,の平 均値と変動 係数が 示されて いる。
図一3.3
はN =
6,T =
0,
4− 1.6sec
の各モ デ ル に つ い て A,値と現 行 耐 震 設 計法に用い ら れ てい る ん 値 との比 A,/A,の統 計量 を示し た も ので ある。
図一
3.
4はModel
B
のN
・・
−
10,T
= 1.
6 sec の例につ いて第5層お よ び第 10層のA
‘ 値の頻度分布 (標 本 数57),
な ら びに これ らの標本 平均, 標 本 分 散 を用いて積 率 法によ り得ら れ る対 数 正 規 密 度 関 数を例示した もの であり,
ま た表一3.2
はModel
B
(T=0.8sec
, および L6sec )に つ い て高さ方向の A,値 の相 関 係tw
p. 、AJ を相 関係 数行列表示 し た もの である。
表一
3.
1 解析モ デル門odel
A ほodd B 鬥odel
C
團 性分拓 {K} {1}
一
定 分 筍 型 {K}α{(団.
i曇D貫i} 冗ド分布型 KN Ki 匡擱
冨
025・
KL 台形分 布 型 質 量 分 布 等 分 布 o.
4 o.
3 20 ρ)
り O.
1 4 3B Ce(N富D
。 Cl(N・
伺 O) 21
a
0 O、
5 1.
0 1.
5 2.
1.
51.
oO,
5o TCsee
) C.
O.
V O、
5 1.
0 1,
5 T (sec ) 2.
0 図一3.
1 多質点系モ デルのべ一
ス シヤー
係 数 応 答NII-Electronic Library Service
゜
16 4 (a } Cb) NO ’ 0.
B O.
6 0.
4 02 0 1 1AiO a2 MODEL A 1 1AiO O・
2 MODE し A 図一
3.
2 NO ’ 0.
e o.
6 0.
4 o.
2 , 2Ai MODEL B NO ’ o.
6 o.
6 o.
4 o,
z 1 1 @AiO
@O 2 MODE
@C
1
2
AiO
@O
−2
1 M Eし
BA
, の 統計
量( 平 均 値変
係 ) =N6
一
10 c.o.》 iO O・2 MODEしCO
、e1
.@
0 02 AitAlMOD 一 D
21<TAB><TAB>
:1
@1
」
一
<TAB> τ T <TAB><TAB>0 4’
16<TAB>
.
8
1
D<TAB>
.2
黶D
.<TAB><TAB>
<TAB>
D.
一
8<TAB><TAB>1
<TAB>’
6
.<TAB><TAB>.一
カ
.
Dヨ
<TAB><TAB>
@
@
[」r i
〔
・・
di iI 一一
<TAB>鼈黶D<TAB>一 一 、 o<TAB> . D.
8DO<TAB>O
532
.
<TAB> …<TAB>@
一
1<TAB><TAB>
_一<TAB><TAB>6r
.
2
.
巳<TAB><TAB>一<TAB>D
一<TAB><TAB>. ( 5gc )<TAB><TAB>1<TAB><TAB>一_.<TAB><TAB>.
工
mg
口n<TAB>
’
L<TAB><TAB>唱
<TAB>O
.
S1
.
00
0
.
ハ へ Ai ’Ai
Ai
’Ai
MODELB
MODEL
A , /A
,の 統計量( 平 均 値,変動係 数 ) 上記 応 答 解析に よる統 計資
料は解析モ デルの剛性分 布 , 量分 布が と もに 非連 続 性の な い多 点モデ ルに
つ いての もの で あ る が,こ
れらの資料から その 計 的性状 を要約すると以下のよ うになる。1
)図一3.3
に示 れている よう に ,Model
A
の 最 上層を 除け
ばC
/A
, の 平 均値はくA
, /A
♪ =o .95 − 1.
の 範囲にあり , 全 般的に
現 行 耐震 設計
法のA
‘ 値 は 一 係 数 の 平 均応答
値 と良い対 応を示し てい る と言
る。2
)A
‘値 の変 動係数 は,上層
部ほ
ど,ま
た固
有周期 嘯ェ
長 いモ ルほど , 増大 す る 傾向
が 認 め られるが, 第2 層か 最 上層に わた っ て 凡そV
、、=O
,05
〜O
.20 とみ なさ る)
平
均
値
Cョ係
数は系
の
Lュ る
れ
に
つ C上
層部 大る
ェ,
質 数 Vノる
t<TAB><TAB><TAB><TAB>m一
α
<TAB>3 1G”
<TAB><TAB><TAB><TAB>
.
<TAB>ヨ1<TAB>F
卩 5`,
.<TAB>
旨<TAB>
:<TAB>層
<TAB>990ml<TAB> :<TAB>:1<TAB>POF<TAB>
.<TAB>1<TAB><TAB>.
<TAB>1<TAB><TAB>
圏<TAB><TAB>卩
<TAB>1<TAB><TAB>幽<TAB>F<TAB>.<TAB>
F<TAB>
<TAB>1<TAB>
.<TAB><TAB><TAB><TAB><TAB><TAB><TAB>
.<TAB><TAB>ト<TAB>3<TAB><TAB>
. 鵠 10<TAB>1口
<TAB><TAB>1
.‘
<TAB>
.
<TAB>1
.5
1
図一D4
ん 値 頻度分 布(
N
=IO
,71 =1.
ec
) 響は少ない。
4
> ん値の
相関
係数
ρ 、、 の 性状 の例
が
,表
一 3,2 に 示 されているが ,全 般的に
li一
ノii
,ノは 層番
号)
が大 き く なるに つ れ ,固有周期
が
長い
程,
下層に対する 層部剛性 比が
さい程,
相 関が
弱 く な る 。 表 一3 .2
の例 では ,T
・O
.8sec
の モ ル は 最上 層 に対し てPA
、AL。
=0
,25
,T
= D6sec
のモデルで はρA
,Al
。 ; − 0 ,41
の の相 関 を示し てい る。 §4
. 荷重・ 抵抗係 数計
法にお
る 地 震荷
重 およ び 地震荷 重 係数 前稿な ら びに本 稿表
・
−
3,
2 A‘
の相 関 係 数 (ModelB
} 注 ) 上 側:T;
O.
8sec,
下 側:T=
1.
6sec 模 擬地震 波を援 用して こ れ らの統 計 的 評 価が行わ れ た が,
地 動加速度の滑らか な フー
リエ 振 幅スペ ク トル モデ ルと,
包 絡線関 数を 用いて作 成され た模 擬 地 震 波 群は比 較 的 「well・
defined
」 された地 震 波 標 本で あ ること,
ま た各 種の応 答スペ ク トル の評 価に用い た構 造モデル も 比 較 的理想 化, 単 純 化 され たもの であるこ と から,
本 稿に 例示さ れ た統 計 資 料は一
般 性の ある資 料と は言い難い点 も含ま れ る が,
本 節で は こ れ らの統 計 資 料を用い て荷 重・
抵抗係数設 計 法に お け る耐 震 設 計 規 範 と 基 本 設 計 式 の構 成につ い て の考察例を述べる。
4−
1 抵 抗 係 数および荷重 係 数 信 頼 性設計理論と 限界 状 態 設 計 規 範 を組み入 れ た荷 重・
抵 抗 係 数 設 計 法の基 本 的な構 成につ い ては前稿§1
で触れ た が, 終 局 限 界 状態 お よ び機能 限界状 態に 対 する一
般 的な設 計 表 現 式 (前 稿 (1−
1)式)に お け る抵 抗 係 数 , 荷 重 係 数の評 価 法につ い て概 述し て お く。
構 造 物の抵 抗 を 規定す る確 率 変 数およ び荷 重 〔効 果 ) を規 定 する確 率変数を基 本変数 (Xi, X2,…
,Xn)とし,
終 局 限 界あ るい は機 能 限 界状 態に対 する限 界 状 態 関 数をG
(X
)と す る。
塞は基 本 変 数ベ ク トル を表 す。G
(Jkr
)=0
はX 一
空間に おける限界 曲 面を,
G{X)〈0は 設 定 され た限 界状態が お か さ れ る領域 を表すことに し,
限界 曲 面が下 式で定義さ れ る もの と す る。
G(X)=
G(Xi,
X2,
・
・
一
,xn ;
O・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−
1) 以 下の展 開で はAFOSM 法を適用 す る。
下 式の線形変換に より,
基 本 変 数ベ ク トル X を無 相 関標 準 化変数ベ ク トルU
に変 換する。
U =Cii
/ 2 (X 一
く丿【))・
・
・
・
…
t・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−
2) こ こ に,Cx
は X の共 分 散 行 列を表し,
cy
:はCx
の平 方 根 行 列 (C
’/:・
Cl/2=
C )を意 味 し,
共分散行列Cx
の 固 有 値,
正 規 化 固 有モー
ド行 列か ら得られ る。 特に, X が無 相 関 変 数の場 合に は,C
碧はX
‘の標 準 偏 差 aXt を 対 角 要 素とす る対角行 列と な る。
(4
−
2 )式の 変 換に より,U 一
空 間に お け る限 界状態 関 数GKU
)は下 式で表さ れる。G
り(U
};G
(C
}/ 2U 十 く還「
〉)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
・
・
・
・
・
…
(4
−3
>一
42
一
限 界 状 態 関 数GMU
)が非 線 形 関 数の場 合に はGMU
> を設 計 点 ガ で線 形 化する。Gdi・)・
eMU
)・・
Gdi
・・)・(u−
・・)《
讐
レ
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
9・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−
4) 設 計 点 げ は次式 を用いて定めら れ る。
距』 βα ・一一
(
∂G
. ∂as)
u#/
{
(
讐
)
ン
・
(
讐
)
. ,1
’
〆2G
幽寧 };0
・
・
…
9・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・・
…
(4−
5) こ こ に,
β,
α は信 頼 性 指 標,
分 離 係 数ベ ク トル を表す。 (4−
2)式の逆変換を行えば,
(4−5
)式は基本 変数に関す る表 現と な るe xo = <X
>+fiCY
’a a− 一
畷 噐)
x ・/
{
(
∂G
磊)
冫
・
α・
(
器
レ
F
/2G
(x “ )=
O・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
r・
・
…
一・
・
(4−
6)基本 変数の 1次, 2次の統 計 量
,
信 頼性 指標 値β, お よ び (4−
6) 式よ り得ら れ る設計点ベ ク トル x* を用い,
設 計 式の構成条 件を (4−
7>式とすると,
抵 抗 係 数,
荷 重 係 数の 分離 導入形の設 計 表 現 式が得ら れ る。G
(x“ }=G
(く寒 〉十fiCY2a
)≧0・
……・
…・
……
(4−
7) 上 記の展 開に お い て基 本 変 数が 正規変数, 限界 状 態 関 数が線 形の場 合に は,
信 頼 性 指 標 βは標 準 正 規 分 布 関 数 Φ(x)に よりP1≡
Φ(一
β〉と して破 壊 確 率と対 応づ け られ る。 ま た,
基 本変数が非 正 規 変 数の場 合に は,
正 規 変 数へ の変換 , も し くは非 正 規 変 数の確 率 分 布 関 数と密 度関数の値 を設 計 点に おい て正 規 分 布のそ れ ら と等し く する等 価正規変数へ の変換手 法が用い られる。な お
,
荷重・
抵 抗 係 数 設 計 法に おける一
般 的な設計式 の展 開で は,
荷重の 組み合わ せを考え た展 開が必 要と さ れ るが, 次 項では地 震 荷重に対す る荷重・
抵 抗 係 数 設 計 法の基 本 的な考 察と して,
地震荷重 (効果 )が 支 配 的な 場合を対 象とし た考 察 例につ い て述べ る。
4−
2 終 局 限界 状 態 設 計 終 局 限 界 状態に対す る耐 震設計 規 範は,
構 造 物の塑 性 耐 力や塑 性変形能,
あ るい は履 歴 消 費エネル ギー
能とこ れに対 応する荷 重 効果 を 用い て定 式 化す るのが一
般 的 な 考え方で あ ろ う。
塑 性 変 形 能とし て最 大 塑 性率μあ る いは累 積 塑 性 率 ηが用い ら れ る場 合には (4−1
)一
(4−
7) 式の展 開は以 下の ようにな る。 最 大 塑 性 率に基づ く限 界 状態関 数と 限 界曲 面は下 式で 表され る。
G
μ〔μ配, μq)=lnl
μR/μo}=
0……・
・
…・
…・
…・
(4−8
) こ こ に,
”R, μQ は最 大 塑 性 率 能 力 (抵 抗 ),
最 大 塑 性 率 応答 (荷重効果 }を 表し,
統 計 的に独 立な確 率変数であ る。NII-Electronic Library Service 確 率 変 数μR
,
μQ が 近 似 的に対 数 正 規 変 数 とみ な さ れ,
ln
諏,1n
μQ によ り変換さ れ た変数をXi
,
X
,と す れ ば,
(4−
2 }〜
(4−
6 )式の展 開に より設 計点 (蹟,
μま)は下式 と して得ら れ る。μ歪
=
exp 〔一
αμ。
fi
σ in μ。
)/Wt
’
〈μR>・
…
(4−
9 )μ吉
=
exp (αll.fi
σ]nu 。)/VTI
「匠
1
・
<μn>こ こ に