◇大 学地域 連携事業 東 山区高齢者対 象 の 「
健康相談 イベ ン ト」
[は じめ に] 世 界 に類 を 見 な い ほ ど の ス ピ ー ドで 高 齢 化 が 進 む 我 が 国 で は 、 人 ロ ピ ラ ミ ッ ドの 推 移 に お い て 、2025年 に は65歳 以 上 の 高 齢 者 が 人 口 の 約4分 の1を 超 え 、2050年 に は 約3人 に1人 が65歳 以 上 の 高 齢 化 社 会 に な る と 予 測 して い る。 そ の 高 齢 化 社 会 に 備 え 、 現 在 で は、 「健 康 で 長 生 き す る 」 た め に 、 「健 康 増 進 ・疾 病 予 防 」 に 焦 点 が お か れ て い る 。 健 康 づ く りの 基 本 と して 栄 養 ・運 動 ・休 養 を 挙 げ た 「健 康 日本21」 に お い て は 、 国 民 一 人 一 人 が 健 康 は 自 分 で 守 る健 康 づ く り運 動 が 進 め られ て お り、 今 日 ま で に 数 々 の 対 策 が 実 施 さ れ て い る 。 そ の 対 策 の 一 つ と して 、2008年 に生 活 習 慣 病 の 発 症 を 未 然 に 防 ぐた め に 、 メ タ ボ リ ッ ク シ ン ドロ ー ム(内 臓 脂 肪 症 候 群)に 着 目 さ れ 、 該 当 者 や 予 備 軍 の 生 活 改 善 を 指 導 す る こ と を 目的 と した 「特 定 保 健 指 導 」 が 開 始 さ れ て い る 。 最 近 、 こ の メ タ ボ リ ッ ク シ ン ドロ ー ム 対 策 が 、 健 康 問 題 の 主 流 と な り始 め た が 、 生 活 習 慣 に大 き く起 因 して い る もの で あ り、 運 動 と栄 養 の 両 面 で の 生 活 習 慣 の 改 善 が 重 要 課 題 と な って い る。 ま た 、 医 療 ・介 護 ・福 祉 制 度 を 取 り巻 く状 況 は近 年 大 き く変 容 し、 介 護 保 険 費 用 の 倍 増 や 、 居 宅 サ ー ビ ス 受 給 者 の 増 加 、 要 介 護 度2以 下 の 軽 度 者 の 増 加 等 に よ り、 平 成21年 度 に は 障 害 福 祉 サ ー ビ ス 等 の 報 酬 と介 護 保 険 制 度 の 見 直 しが 行 わ れ 、 健 康 増 進 や 推 進 が 注 目 さ れ て い る。 さ ら に 、 高 齢 者 の 「食 」 の 問 題 は 多 岐 に わ た っ て お り、 調 理 ・食 事 内 容 の 充 実 と と も に 食 品 購 入 の 困 難 性 な ど、 高 齢 期 特 有 の 生 活 環 境 に 基 づ く問 題 が 内 在 して い る。 特 に 要 介 護 者 の 「食 」 は 、 家 族 や ヘ ル パ ー の 調 理 能 力 や 栄 養 の 知 識 に よ っ て 大 き く左 右 さ れ る た め 、 介 護 現 場 に お い て 、 調 理 を 含 む 栄 養 管 理 に 関 す る 知 識 ・技 能 習 得 へ の ニ ー ズ は相 当 に高 い の が 現 状 で あ る 。 そ こ で 、 都 市 部 高 齢 者 地 域 社 会 で あ る東 山 区 に お け る平 成21年 度 事 業 の 「高 齢 期 の 食 とケ ア」 の 活 動 を 踏 ま え て 、 高 齢 者 の 「食 」 の 相 談 や 栄 養 ケ ア を 実 施 す る こ と を 計 画 し た 。 東 山 区 は 年 々 高 齢 化 が 進 ん で お り、 平 成22年9月 で は65歳 以 上 の 人 口 割 合 は30.1%と 、 京 都 市 内 で 最 も高 齢 化 率 が 高 い 地 域 と な っ て い る 。 こ の よ う に 高 齢 化 が 進 む 中 で 、 高 齢 者 に 対 し支 援 を す る こ と は 極 め て 重 要 で あ る と考 え 、 東 山 区 の 高 齢 者 へ の 支 援 活 動 を 実 施 した 。[実施内容]
◇第 一 回
①実 施 日.2010年12月14日
㈹9:30∼10:30
②開 催 場 所 京都市立弥栄 中学校
③対 象:弥 栄学区健康す ごやか学級参加者 の高齢者 22名
④ 内 容:貧 血検査、骨密度検査、健康相談
一17一◇ 第 二 回 ① 実 施 日:2010年12月24日(金)10:30∼15:00 ② 開 催 場 所:今 熊 野 コ ミ ュ ニ テ ィホ ー ル ③ 対 象:東 山 区 の 高 齢 者 44名 ④ 内 容:貧 血 検 査 、 骨 密 度 検 査 、 健 康 相 談 ◇ 第 三 回 ① 実 施 日:2011年2月24日 ㈱13:30∼15:00 ② 開 催 場 所:や す ら ぎ ・ふ れ あ い 館 ③ 対 象:東 山 区 の 高 齢 者 約20名 ④ 内 容:貧 血 検 査 、 骨 密 度 検 査 、 健 康 相 談 [栄養 評 価]:実 施1回 目 と2回 目 の 結 果[64名]を 紹 介 す る。 原 発 性 骨 粗 懸 症 の 診 断 基 準 に よ る と、%YAM※ の80%以 上 は 「正 常 」、%YAMの70%以 上 ∼80 %未 満 は 「骨 量 減 少 」、%YAMの70%未 満 は 「骨 粗 霧 症 」 と な り、 今 回 の 検 診 結 果 で は 、 全 対 象 者 の 約8割(51名)が 「骨 粗 懸 症 」 と 診 断 さ れ た 。 性 別 に お い て 、 男 性 は5名 に 対 し、 女 性 は47名 と か な り多 い 状 況 で あ っ た 。 年 代 別 に お い て は 、70歳 代 が28名 に 対 し、80歳 代 は23名 で あ っ た 。%AGE※ ※に つ い て は、 各 年 代 の 対 象 者 の 平 均 は86.0±18.8%で あ り、 今 回 の 対 象 者 は 同 年 代 の 標 準 値 よ り も低 い 傾 向 で あ っ た 。 ヘ モ グ ロ ビ ン値 に つ い て は、 高 齢 者 で は11.Og/d1以 下 の 者 を 「貧 血 」 と判 定 し た 。 男 性 は 全 て 正 常 で あ っ た の に 対 し、 女 性 は 約1割(6名)が 「貧 血 」 で あ っ た 。 (注) ※%YAM:若 年 者(20歳 代)の 標 準 値 と比 較 した 時 の%値 ※※%AGE:同 年 代 の 標 準 値 と比 較 し た 時 の%値 [健 康 相 談] 栄 養 ク リニ ッ ク 指 導 教 員 お よ び 指 導 員 が 相 談 を 受 け 、 測 定 は 学 生 ボ ラ ン テ ィ ア 各4名 が 担 当 した 。 貧 血 検 査 や 骨 密 度 検 査 の 結 果 に つ い て 説 明 し、 貧 血 と判 定 さ れ た 方 々 に は 「貧 血 改 善 の 食 事 」 の 冊 子 、 骨 密 度 が 低 か っ た 方 々 に は 「骨 元 気 の レ シ ピ集(財 団 法 人 骨 粗 籟 症 財 団)」 を 配 布 す る こ と で 、 食 生 活 の 支 援 を 行 っ た 。 女 性 の 参 加 者 が 多 か っ た こ と も あ り、 レ シ ピの 配 布 は 大 変 喜 ば れ た 。 (宮 崎 由子) 一18一