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(1)

PSJモデルを活用した計算ツール

利用説明書

2012年3月 作成

2017年3月 改訂

(2)

目次

1. PSJモデルを活用した計算ツールの目的及び留意点

P. 2

2. 本計算ツールの概要

P. 3

3. RMBS価格評価ツール

P. 4

① RMBS価格評価ツールの構造

P. 4

② RMBS価格評価ツールの使用方法

P. 6

i. 事前入力:Mainシート

P. 6

ii. 事前入力:JGBシート及びSWAPシート

P. 7

iii. YCS⇔価格、利回り、WALスプレッド

P. 8

4. RMBSクーポンシミュレーションツール

P.10

① RMBSクーポンシミュレーションツールの構造

P.10

② RMBSクーポンシミュレーションツールの使用方法

P.11

i. 事前入力:Mainシート

P.11

ii. 事前入力:JGBシート及びSWAPシート

P.12

iii. YCS、価格⇔想定クーポン、利回り、参照国債/WALスプレッド

P.13

(3)

1.

PSJモデルを活用した計算ツールの目的及び留意点

日本証券業協会 PSJ予測統計値運営協議会(以下「本協議会」)は、PSJモデルの一段の普及・浸透のために

は、市場参加者がRMBSの投資価値分析を行う際にご活用いただくことが重要であると考え、流通市場、発行市

場のそれぞれの場面でPSJモデルをご活用いただく際の参考に資することを目的に、2012年3月に「PSJモデル

を活用した計算ツール」(以下「本計算ツール」)として、 ①流通市場向けの「RMBS価格評価ツール」、②発行市

場向けの「RMBSクーポンシミュレーションツール」の2点の計算ツールをホームページで公開しました。

本計算ツールは、特定の予想期限前償還率(PSJ値)からのキャッシュフロー展開と簡便な割引モデルを組み合

わせた分析ツールです。

今般(2017年3月)、本協議会では、市場環境の変化を踏まえ、市場参加者の利便性の向上のために、本計算

ツールに新たにクリーンアップコール(CUC)の発生し得る月を指定できる機能を追加する改訂を行うことに致しま

した。

なお、本協議会は、市場参加者の投資判断においては個々の市場参加者が妥当だと信じる尺度が利用されるべ

きであり、本計算ツールを利用した分析が、RMBSの分析方法として最善であると考えているわけではありません。

入力値として使用する金利グリッドの選び方、各金利カーブの生成方法、日数計算の方法等、本計算ツール細部

の計算理論・方法につきましても、本協議会が、当該理論・方法を推奨しているわけではございません。

また、本協議会は、本計算ツール及び本利用説明書の正確性及び完全性を保証するものではなく、本計算ツー

ル及び本利用説明書の欠落・誤謬等についてその責を負いかねますので、利用者の責任においてご活用下さい。

<計算ツールの改訂履歴>

「RMBS価格評価ツール」及び「RMBSクーポンシミュレーションツール」

2012年3月

本計算ツールの掲載を開始

2017年3月

クリーンアップコール(CUC)の発生し得る月を指定する機能を追加

(4)

2.本計算ツールの概要

本計算ツールとして、主に流通市場における活用を想定した「RMBS価格評価ツール」と、主に発行市場における活用

を想定した「RMBSクーポンシミュレーションツール」の2点が用意されています。

2017年3月の改訂では、新たにクリーンアップコールの発生し得る月を指定できる機能を追加しております。

RMBS価格評価ツール

本ツールは、主に、流通市場における既発RMBS銘柄の分析への活用を想定したものです。

分析対象とする既発RMBS銘柄の属性情報と市場金利情報を事前に入力した上で任意のイールドカーブスプレッド(YCS)

入力すると、それに対応したRMBSの理論価格、利回り、加重平均残存年限(WAL)の市場金利に対するスプレッド(WALスプ

レッド)などが出力されます。

※ 「Zスプレッド」とも呼ばれる指標ですが、イールドカーブ全体に対するスプレッドという趣旨がよりわかりやすい表現として、本計算ツールにおいて は、「イールドカーブスプレッド (Yield Curve Spread)」又は「YCS」と呼んでいます。スプレッドの意味としてはどちらも同じです。これらと同義の用 語として、「ゼロボラティリティOAS (Zero Volatility OAS)」、「スタティックスプレッド (Static Spread)」などが使われることがあります。

RMBSクーポンシミュレーションツール

本ツールは、基本的な計算ロジックは前述の「RMBS価格評価ツール」と同様ですが、主に、発行市場における新発RMBS銘

柄の想定クーポンの分析への活用を想定したものです。

分析対象とする新発RMBS銘柄のクーポン以外の属性と市場金利を事前に入力した上で、YCSと想定発行価格を入力すると、

想定クーポン、参照国債スプレッド、利回り、WALスプレッドなどが出力されます。

本ツールが活用される場面としては、例えば、新発RMBS銘柄の発行条件決定前に、発行条件として想定される一定のYCS

に基づき、その時点の市場金利環境から期待される想定クーポン、参照国債スプレッド、WALスプレッドなどを算出して、投資

判断の参考とするようなケースが想定されます。

(5)

3.RMBS価格評価ツール

① RMBS価格評価ツールの構造

基本構造

入力された値に基づいてセル関数によって演算が自動的に行われ、入力値に応じた計算結果が出力されます。

背景がクリーム色のセルが数値を入力すべきセルです。

背景が無色のセル及び背景が黄色のセルには予めセル関数が書き込まれており、利用者にもこれらのセル関数のロジックが

参照可能です。

セルの一部については、カーソルを置くことで、意味や留意点などのコメントを参照できます。

RMBS価格評価ツールは、次の3つのシートで構成されたエクセルのスプレッドシートによる計算プログラムです。

シート “main”

 YCSから理論価格を算出するプログラムの主要部分です。  <入力エリア>(列範囲A~J)は、対象銘柄(既発RMBS)の銘柄情報(利率、予定ファクター、WALA等)、対象銘柄に係る分析の前提情報(受 渡日、直前元利払日、予想期限前償還率(PSJ値)、クリーンアップコールの発生条件等)、価格評価方法に係る前提情報(金利基準日、評価基 準、YCSの複利回数)及びYCSを入力するエリアです。  クリーンアップコール(CUC)の発生条件については、①対象銘柄の元本残高の当初額面に対する割合がその水準を下回った場合にその 後最も早く到来するCUC発生可能月に全額が償還されると仮定した当該水準(%)を入力(CUCを考慮しない場合は「0%」を入力)すること に加えて、②CUCが発生しうる月(「以下「CUC発生可能月」)を指定します。  評価基準は、JGBイールドカーブ(JGBシート)とSWAPカーブ(SWAPシート)からいずれかを選択します。  YCSの複利回数は、年1回複利、年2回複利、年12回複利、連続複利からいずれかを選択します。  <計算結果>(列範囲K~M)の上部のエリアには、理論価格、WAL、半年複利利回り、WALスプレッドなどが、計算結果として出力されます。  半年複利利回りは、XIRR関数を使って、(列範囲AH~AI)のエリアの予想キャッシュフローから算出されています。  このシートの左側(列範囲A~L)は、入力された条件にしたがって対象銘柄の予想キャッシュフローを生成するエリアです。  このシートの右側(列範囲N~AI)は、シート “JGB” 及びシート “SWAP” の市場金利情報から対象銘柄の各キャッシュフロー発生時点の割引 ファクターを導出し、これを利用して対象銘柄の予想キャッシュフローの現在価値や利回りを計算するエリアです。

(6)

3.RMBS価格評価ツール

① RMBS価格評価ツールの構造(続き)

シート “JGB”

 シート “main” でJGBイールドカーブに基づく割引ファクターを導出する際に参照するJGBのスポットレートカーブを生成するシートです。  市場金利情報として、(列範囲B~E)に、無担保コール翌日物金利、JGBイールドカーブの各年限グリッドに対応する各JGBの種別、回号(この2 つは計算には利用されません。)、償還日、利回りを入力します。  列Fに、JGB受渡日を起算日とした各JGBの残存年数が計算されます。  年限グリッドO/N~1年の各金利を残存年数に対応する割引金利(スポットレート)とみなし、線形補間によって、O/N、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月のスポッ トレートが算出されます(セル範囲I3~I6)。  年限グリッド1~30年の各JGBの複利利回りを各JGBの残存年数に対応するパーイールドとみなし、線形補間によって、1年から30年まで半年毎 のパーイールドが算出されます(セル範囲I7~I65)。  O/N~6ヶ月については各期間のスポットレートから、1年~30年については6ヶ月のスポットレートと各期間のパーイールドに基づきブートストラッ プ法を用いることで、各期間の割引ファクターが算出されます(列L)。  各期間の割引ファクターから対応するスポットレートが算出されます(列M)。  このJGBのスポットレートを使って、シート “main” の(列範囲R~X)のエリアにおいて、対象RMBS銘柄の各キャッシュフロー発生時点のスポット レートが線形補間によって算出されます。

シート “SWAP”

 シート “main” でスワップカーブに基づく割引ファクターを導出する際に参照するスワップベースのスポットレートカーブを生成するシートです。  市場金利情報として、列Dに、各期間のグリッドに対応する各市場レートを入力します。  期間グリッド1ヶ月~6ヶ月の期間に対応する市場レートは、そのまま当該期間のスポットレートとして表示されます(セル範囲G3~G5)。  期間グリッド1~30年の市場レート(スワップレート)から、線形補間によって、1年から30年まで半年毎のパーイールド(スワップレート)が算出され ます(セル範囲G6~G64)。  1ヶ月~6ヶ月については各期間のスポットレートから、1年~30年については6ヶ月のスポットレートと各期間のパーイールドに基づきブートスト ラップ法を用いることで、各期間の割引ファクターが算出されます(列J)。  各期間の割引ファクターから対応するスポットレートが算出されます(列K)。  このスワップベースのスポットレートを使って、シート “main” の(列範囲Z~AF)のエリアにおいて、対象RMBS銘柄の各キャッシュフロー発生時 点のスポットレートが線形補間によって算出されます。

(7)

3.RMBS価格評価ツール

② RMBS価格評価ツールの使用方法

i. 事前入力:Mainシート

 対象銘柄(既発RMBS)の銘柄情報の入力 ①銘柄(セルB3)  計算対象とする既発RMBS銘柄の銘柄名を入力します(計算結果には影 響はありません。)。 ②利率(セルE5)  対象銘柄のクーポンを入力します。 ③当初予定ファクター(セル範囲C15~C435)  対象銘柄の予定ファクターを入力します。リスケジュールファクターが公表 されている場合はそちらを入力します。ファクター入力の際は、A列の元利 払日と各ファクターが正しく対応するようにする必要があります。 ④ファクター(実績)(セル範囲D15~D16)  対象銘柄の直前元利払日(初回元利払日前の場合は発行日)の実績ファ クターを(セルD15)に入力し、(セルD16)には、次回元利払日のファクター が公表済みの場合にはそれを入力します(未公表の場合には空欄としま す。)。 ⑤WALA(セル範囲E15~E16)  対象銘柄の直前元利払日(初回元利払日前の場合は発行日)に対応する 裏付債権の加重平均経過期間(月数)(WALA)を(セルE15)に入力し、(セ ルE16)には、次回元利払日のWALAが公表済みの場合にはそれを、未公 表の場合には(セルE15)の入力値に1を加えた数値を入力します。  対象銘柄に係る分析の前提情報の入力 ⑥ 当初額面(セルE4)  対象銘柄の発行時の額面を入力します。 ⑦ 受渡日(セルE6)  対象銘柄の起算日を入力します。 ⑧ 直前元利払日(セルE7)  対象銘柄の直前元利払日(初回元利払日前の場合は発行日)を入力します。 ⑨ 元利払日計算の基準日(セルA15)  対象銘柄の次回元利払日(休日考慮なし)の1ヶ月前の応当日(休日考慮なし)を 入力します。 ⑩ 予想期限前償還率(セルE9)  対象銘柄の予想期限前償還率をPSJ値にて入力します。 ⑪ クリーンアップコール(CUC)水準(セルE10)  対象銘柄の元本残高の当初額面に対する割合がその水準を下回った場合にそ の後最も早く到来するCUC発生可能月に全額が償還されると仮定した当該水準 (%)を入力します。考慮しない場合は「0%」を入力します。 ⑫ クリーンアップコール(CUC)発生可能月(チェックボックス:セルE11~H13)  クリーンアップコール(CUC)がかかり得る月のみチェックボックスをチェック(✔) し、それ以外の月はチェックを外します。チェックが外れた月にはクリーンアップ コール(CUC)による全額償還はされません。  価格評価方法に係る前提情報の入力 ⑬ 評価基準の選択(セルI7)  JGBシートなら「1」を、SWAPシートの場合は「2」を入力します。 ⑭ YCSの複利回数(セルI8)  年1/2/12回複利なら各回数を、連続複利なら「99」を入力します。 ⑮ 金利基準日(セルI4)  評価基準がJGBなら計算日におけるJGBの標準受渡日を、SWAPなら計算日の 2営業日後を入力します。  YCSの入力 ⑯ イールドカーブスプレッド (YCS) (セルI5)  対象銘柄を評価する YCSを入力します。

(8)

3.RMBS価格評価ツール

② RMBS価格評価ツールの使用方法(続き)

ii. 事前入力:JGBシート及びSWAPシート

 シート “JGB” への入力(シート “main” で「評価基準の選択」を「1」とした場合に必須です。)  グリッドとなる年限(参照年限)とその年限における参照年限対応銘柄を選択します。  右上図の例では、無担保コール翌日物金利、1ヶ月、6ヶ月、1~30年を1年毎で選んでいます。  右上図の参照年限及び参照年限対応銘柄の選択例はあくまでも参考ですので、利用者の判断 で選択してください。参照年限を変更する場合は、短期年限から順に上から入力してください(欄 が余った場合には、空欄行の(列F)のセルに入力された数式を消去してください。)。  入力方法  年限(セル範囲A4~A35)  グリッドとなる年限(参照年限)を入力します(計算には影響しません。)。 ① 無担保コール金利(セルE3)  無担保コール翌日物金利を入力します。 ② 参照年限対応銘柄の情報(セル範囲B4~E35)  列B:参照年限対応銘柄の種別を入力します(計算には影響しません。)。  列C:参照年限対応銘柄の回号を入力します(計算には影響しません。)。  列D:参照年限対応銘柄の償還日を入力します(残存年の計算に利用されます。)。  列E:③(セル範囲E4~E5)に1ヶ月、6ヶ月の参照年限対応銘柄の単利利回りを、④(セ ル範囲E6~E35)に1年~30年の参照年限対応銘柄の複利利回りを入力します。  シート “SWAP” への入力(シート “main” で「評価基準の選択」を「2」とした場合に必須です。)  グリッドとなる期間(参照期間)を選択します。  右下図の例では、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月(以上は円LIBOR)、1~10年の1年毎、12年、15年、20 年、30年(以上はスワップレート)を選んでいます。  右下図の参照期間の選択例はあくまでも参考ですので、利用者の判断で選択してください。参 照期間を変更する場合は、短期から順に上から入力してください(欄が余った場合には、空欄行 の(列範囲A~C)のセルに入力された値、数式を消去してください。)。  グリッドを追加する場合には、(列A)に期間を、(列B)に期間の単位(「ヶ月」、「年」)(計算には 影響しません。)を入力し、(列C)には当該グリッドの年限が正しく出力されるように関数又は数 値を入力してください。  入力方法 ① 参照期間のレート(セル範囲D3~D19)  ②(セル範囲D3~D5)に1~6ヶ月の各参照期間に対応する円LIBORを、③(セル範囲 D6~D19)に、1年~30年の各参照期間に対応するスワップレートを入力します。

(9)

3.RMBS価格評価ツール

② RMBS価格評価ツールの使用方法(続き)

iii. YCS⇔価格、利回り、WALスプレッド

 YCS⇒価格、利回り、WALスプレッド  前述のi (①~⑯), ii の事前入力を完了させると、次の計算結果が表示されます。  (a)額面100円あたり経過利子が(セルL5)に、(b)WALが(セルL8)に、(c)WAL市場レート(下記例ではWAL JGBレート)が(セルL10)に表示され ます。これらの数値は、YCSを変化させても(YCS以外の入力値が変わらなければ)変わりません。

 また、i ⑯で入力したYCSに対応した(d)理論価格(Clean Price)が(セルL4)に、(e)RMBS半年複利利回りが(セルL9)に、(f)WALスプレッド(下 記例ではWAL JGBスプレッド)が(セルL11)に、計算結果として表示されます。

 (セルI5)のYCSを任意に変化させると、それに応じて、(d)理論価格(Clean Price)(セルL4)、(e)RMBS半年複利利回り(セルL9)、(f)WALスプレッド (下記例ではWAL JGBスプレッド)(セルL11)の計算結果が変化します。

(10)

3.RMBS価格評価ツール

② RMBS価格評価ツールの使用方法(続き)

iii. YCS⇔価格、利回り、WALスプレッド(続き)

 価格⇒YCS、利回り、WALスプレッド  エクセルのゴールシーク機能を使って、価格からYCSを逆算し、それに対応 する利回りとWALスプレッドを算出することができます。  まず、前述のi (①~⑯), ii の事前入力を完了させます。  ここで、ゴールシーク機能を使う前に、エクセル2003では「ツール」→「オプ ション」→「計算方法」タブで、エクセル2007では「Excelのオプション」→「数 式」で、エクセル2010では「ファイル」タブ→「オプション」→「数式」で、「変化 の最大値」を「0.0001」程度に設定しておくとスムーズです。  次に、エクセル2003の場合は、メニューバーから、「ツール」→「ゴールシー ク」を選択します。エクセル2007、2010の場合は、「データ」タブ→「データ ツール」グループ→「What-If分析」→「ゴールシーク」を選択します。  ゴールシークでは、「数式入力セル」の欄に理論価格が表示されるセルであ る「L4」を、「目標値」には価格を、「変化させるセル」にはYCSを入力すべき セルである「I5」を入力し、「OK」ボタンを押します。  例えば、(d)理論価格が102円になるようなYCSを求めるには、ゴー ルシークで右のように入力し、「OK」ボタンを押します。  すると、(d)理論価格からそれに対応するYCS(右の例では37.9bp) が逆算され、そのYCSに対応する(e)RMBS半年複利利回りが(セル L9)に、(f)WALスプレッド(下記例ではWAL JGBスプレッド)が(セル L11)に表示されます。  利回り⇒YCS、価格、WALスプレッド  ゴールシーク機能を使う前に、上記に準じて「変化の最大値」を「0.000001」 程度に設定しておくとスムーズです。  ゴールシークでは、「数式入力セル」の欄に(e)RMBS半年複利利回りが表 示されるセルである「L9」を、「目標値」にはRMBS半年複利利回り(例えば、 「0.5%」や「0.005」などと入力)を、「変化させるセル」にはYCSを入力すべき セルである「I5」を入力し、「OK」ボタンを押すとYCSが逆算され、対応する (d)理論価格、(f)WALスプレッドが表示されます。  WALスプレッド⇒YCS、価格、利回り  ゴールシーク機能を使う前に、上記に準じて「変化の最大値」を「0.01」程度 に設定しておくとスムーズです。  ゴールシーク機能を使い、「数式入力セル」の欄に(f)WALスプレッドが表示 されるセルである「L11」を、「目標値」にはWALスプレッドを、「変化させるセ ル」にはYCSを入力すべきセルである「I5」を入力し、「OK」ボタンを押すと、 YCSが逆算され、それに対応する(d)理論価格、(e)RMBS半年複利利回り が表示されます。

OK

(11)

4.RMBSクーポンシミュレーションツール

① RMBSクーポンシミュレーションツールの構造

基本構造(「RMBS価格評価ツール」と同様です。)

入力された値に基づいてセル関数によって演算が自動的に行われ、入力値に応じた計算結果が出力されます。

背景がクリーム色のセルが数値を入力すべきセルです。

背景が無色のセル及び背景が黄色のセルには予めセル関数が書き込まれており、利用者にもこれらのセル関数のロジックが

参照可能です。

セルの一部については、カーソルを置くことで、意味や留意点などのコメントを参照できます。

RMBSクーポンシミュレーションツールは、次の3つのシートで構成されたエクセルのスプレッドシートによる計算プログラムで、計算ロ

ジックを中心に、多くの点で「RMBS価格評価ツール」と共通の仕様となっています。

シート “main”

 YCSと想定発行価格から想定クーポンを算出するプログラムの主要部分です。  <入力エリア>(列範囲A~J)は、対象銘柄(新発RMBS)の銘柄情報(発行日、初回元利払日、WALA、予定ファクター等)、対象銘柄に係る分 析の前提情報(想定発行価格、予想期限前償還率(PSJ値)、クリーンアップコールの発生条件等)、価格評価方法に係る前提情報(金利基準日、 評価基準、YCSの複利回数)及びYCSを入力するエリアです。  クリーンアップコール(CUC)の発生条件については、①対象銘柄の元本残高の当初額面に対する割合がその水準を下回った場合にその 後最も早く到来するCUC発生可能月に全額が償還されると仮定した当該水準(%)を入力(CUCを考慮しない場合は「0%」を入力)すること に加えて、②CUC発生可能月を指定します。  評価基準は、JGBイールドカーブ(JGBシート)とSWAPカーブ(SWAPシート)からいずれかを選択します。  YCSの複利回数は、年1回複利、年2回複利、年12回複利、連続複利からいずれかを選択します。  <計算結果>(列範囲K~M)の上部のエリアには、想定クーポン、参照国債スプレッド、WAL、半年複利利回り、WALスプレッドなどが、計算結 果として出力されます(但し、参照国債スプレッドが出力されるのは、評価基準がJGBシートで、想定発行価格が100円の場合に限ります。)。  半年複利利回りは、XIRR関数を使って、(列範囲AH~AI)のエリアの予想キャッシュフローから算出されています。  このシートの左側(列範囲A~L)は、入力された条件にしたがって対象銘柄の予想キャッシュフローを生成するエリアです。  このシートの右側(列範囲N~AI)は、シート “JGB” 及びシート “SWAP” の市場金利情報から対象銘柄の各キャッシュフロー発生時点の割引ファ クターを導出し、これを利用して対象銘柄の予想キャッシュフローの現在価値や利回りを計算するエリアです。

(12)

4.RMBSクーポンシミュレーションツール

② RMBSクーポンシミュレーションツールの使用方法

i. 事前入力:Mainシート

対象銘柄(新発RMBS)の銘柄情報の入力

① 銘柄(セルB3)  計算対象とする新発RMBS銘柄の銘柄名を入力します(計 算結果には影響はありません。)。 ② 予定発行日(セルE6)  対象銘柄の予定発行日を入力します。 ③ 予定初回元利払日(セルE7)  対象銘柄の予定初回元利払日を入力します。 ④ WALA(セルE8)  対象銘柄の抽出基準日における加重平均経過期間(月数) (WALA)を入力します。 ⑤ 当初予定ファクター(セル範囲C15~C435)  対象銘柄の予定ファクターを入力します。ファクター入力の 際は、A列の元利払日と各ファクターが正しく対応するように する必要があります。

対象銘柄に係る分析の前提情報の入力

⑥ 当初額面(セルE4)  対象銘柄の発行時の額面を入力します。 ⑦ 想定発行価格(セルE5)  対象銘柄の想定発行価格を入力します。 ⑧ 予想期限前償還率(セルE9)  対象銘柄の予想期限前償還率をPSJ値にて入力します。 ⑨ クリーンアップコール(CUC)水準(セルE10)  対象銘柄の元本残高の当初額面に対する割合がその水準を下回った場合 にその後最も早く到来するCUC発生可能月に全額が償還されると仮定した 当該水準(%)を入力します。考慮しない場合は「0%」を入力します。 ⑩ クリーンアップコール(CUC)発生可能月(チェックボックス:E11~H13)  クリーンアップコール(CUC)がかかり得る月のみチェックボックスをチェック (✔)し、それ以外の月はチェックを外します。チェックが外れた月にはクリー ンアップコール(CUC)による全額償還はされません。

価格評価方法に係る前提情報の入力

⑪ 評価基準の選択(セルI7)  JGBシートなら「1」を、SWAPシートの場合は「2」を入力します。 ⑫ YCSの複利回数(セルI8)  年1回、年2回、年12回複利なら各回数を、連続複利なら「99」を入力します。 ⑬ 金利基準日(セルI4)  評価基準がJGBなら計算日におけるJGBの標準受渡日を、SWAPなら計算 日の2営業日後を入力します。 

YCSの入力

⑭ イールドカーブスプレッド (YCS) (セルI5)  対象銘柄を評価する YCSを入力します。

(13)

4.RMBSクーポンシミュレーションツール

② RMBSクーポンシミュレーションツールの使用方法(続き)

ii. 事前入力:JGBシート及びSWAPシート

 シート “JGB” への入力(シート “main” で「評価基準の選択」を「1」とした場合に必須です。)  グリッドとなる年限(参照年限)とその年限における参照年限対応銘柄の選択、並びに、参照年限対応 銘柄の属性、利回りの入力方法は「RMBS価格評価ツール」の場合と同様です。前述の、「3.RMBS価 格評価ツール/②RMBS価格評価ツールの使用方法/ii.事前入力:JGBシート及びSWAPシート」を ご参照ください。  参照国債の属性、利回りの入力  RMBSクーポンシミュレーションツールでは、特定のJGB銘柄(参照国債)の利回りに対する RMBSのクーポンの較差(参照国債スプレッド)が、新発RMBS(100円発行前提)のマーケティ ングや発行条件決定に利用されるケースを想定し、YCSから参照国債スプレッドを算出できる ようになっています。  参照国債の情報(セル範囲B43~E43)  セルB43:参照国債の種別を入力します(計算には影響しませんが、シート “main” の (セルK7)の表示に使われます。)。  セルC43:参照国債の回号を入力します(計算には影響しませんが、シート “main” の (セルK7)の表示に使われます。)。  セルD43:参照国債の償還日を入力します(参照国債の残存年の計算に利用されます が、それ以外の計算には影響しません。)。  セルE43:参照国債の複利利回りを入力します。  シート “SWAP” への入力(シート “main” で「評価基準の選択」を「2」とした場合に必須です。)  グリッドとなる期間(参照期間)の選択、並びに、参照期間のレート入力方法は「RMBS価格評価ツー ル」の場合と同様です。前述の、「3.RMBS価格評価ツール/②RMBS価格評価ツールの使用方法/ii. 事前入力:JGBシート及びSWAPシート」をご参照ください。

(14)

4.RMBSクーポンシミュレーションツール

② RMBSクーポンシミュレーションツールの使用方法(続き)

iii. YCS、価格⇔想定クーポン、利回り、参照国債/WALスプレッド

YCS、価格⇒想定クーポン、参照国債スプレッド、利回り、WALスプレッド

 前述のi (①~⑭), ii の事前入力を完了させると、次の計算結果が表示されます。  (a)参照国債利回りが(セルL5)に、(b)WALが(セルL8)に、(c)WAL市場レート(下記例ではWAL JGBレート)が(セルL10)に表示されます。これ らの数値は、YCSを変化させても(YCS以外の入力値が変わらなければ)変わりません。

 また、i ⑭で入力したYCSに対応した(d)想定クーポンが(セルL4)に、(e)参照国債スプレッドが(セルL6)に、(f)RMBS半年複利利回りが(セルL9) に、(g)WALスプレッド(下記例ではWAL JGBスプレッド)が(セルL11)に、計算結果として表示されます。

 (セルI5)のYCSを任意に変化させると、それに応じて、(d)想定クーポン(セルL4)、(e)参照国債スプレッド(セルL6)、(f)RMBS半年複利利回り (セル L9)、(g)WALスプレッド(セルL11)の計算結果が変化します。

(15)

4.RMBSクーポンシミュレーションツール

② RMBSクーポンシミュレーションツールの使用方法(続き)

iii. YCS、価格⇔想定クーポン、利回り、参照国債/WALスプレッド

(続き)

 想定クーポン、価格⇒YCS、利回り、参照国債スプレッド、WALスプレッド  エクセルのゴールシーク機能を使って想定クーポンと価格からYCSを逆算し、 それに対応する参照国債スプレッド、利回り、WALスプレッドを算出できます。  まず、前述のi (①~⑭), ii の事前入力を完了させます。  ここで、ゴールシーク機能を使う前に、「数式入力セル」が利回りや利率などの 百分率の場合には、エクセル2003では「ツール」→「オプション」→「計算方法」 タブで、エクセル2007では「Excelのオプション」→「数式」で、エクセル2010で は「ファイル」タブ→「オプション」→「数式」で、「変化の最大値」を「0.000001」程 度に設定しておくとスムーズです。  次に、エクセル2003の場合は、メニューバーから、「ツール」→「ゴールシーク」 を選択します。エクセル2007、2010の場合は、「データ」タブ→「データツール」 グループ→「What-If分析」→「ゴールシーク」を選択します。  ゴールシークでは、「数式入力セル」の欄に想定クーポンが表示されるセルで ある「L4」を、「目標値」には想定クーポンを、「変化させるセル」にはYCSを入 力すべきセルである「I5」を入力し、「OK」ボタンを押します。  例えば、(d)想定クーポンが0.40%になるようなYCSを求めるには、ゴー ルシークで右のように入力し、「OK」ボタンを押します。  すると、(d)想定クーポンからYCS(右の例では15.7bp)が逆算され、そ のYCSに対応する(e)参照国債スプレッドが(セルL6)に、(f)RMBS半年 複利利回りが(セルL9)に、(g)WALスプレッド(下記例ではWAL JGBス プレッド)が(セルL11)に表示されます。  利回り、価格⇒YCS、想定クーポン、参照国債スプレッド、WALスプレッド  ゴールシーク機能を使う前に、上記に準じて「変化の最大値」を「0.000001」程 度に設定しておくとスムーズです。  ゴールシーク機能を使い、「数式入力セル」の欄に(f)RMBS半年複利利回りが 表示されるセルである「L9」を、「目標値」にはRMBS半年複利利回り(例えば、 「0.5%」や「0.005」などと入力)を、「変化させるセル」にはYCSを入力すべきセ ルである「I5」を入力し、「OK」ボタンを押すとYCSが逆算され、対応する(d)想 定クーポン、(e)参照国債スプレッド、(g)WALスプレッドが表示されます。  参照国債スプレッド、価格⇒YCS、想定クーポン、利回り、WALスプレッド  ゴールシーク機能を使う前に、上記に準じて「変化の最大値」を「0.01」程度に

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