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中学校外国語科へのゆるやかな移行を図る

小学校外国語活動の学習指導

-「読むこと」「書くこと」を取り入れた活動の工夫を通して-

平成 25 年文部科学省は「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」におい て小・中・高等学校を通じた英語教育の抜本的充実を図ることとした。小学校にお ける英語教育の拡充強化,中・高等学校における英語教育の高度化をめざし様々な 取り組みや準備がなされている。本研究室では,「小中のゆるやかな移行」を図る ことをめざし,小学校外国語活動において「読むこと」「書くこと」を取り入れた活 動を位置づけ,学習展開に「課題の設定」,「内容(学ばせること)の選定」,「慣れ親 しませ方」といった3点の工夫を加えながら授業実践を行った。その結果,児童は 楽しんで英語を読んだり書いたりするようになった。

福岡市教育センター 外国語活動,外国語科研究室

平成 27 年度 研究紀要 (第 984 号) G9-01

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目 次 第Ⅰ章 研究の基本的な考え方 1 研究主題について ··· 外 – 1 2 研究の目標 ··· 外 - 3 3 研究の仮説 ··· 外 - 3 4 研究の構想 ··· 外 - 3 5 研究構想図 ··· 外 - 4 第Ⅱ章 研究の実際と考察 1 A小学校 ··· 外 - 5 2 B小学校 ··· 外 – 10 3 C小学校 ··· 外 – 14 第Ⅲ章 研究の成果と課題 1 研究の成果 ··· 外 – 18 2 研究の課題 ··· 外 – 19 資料等 ··· 外 – 20

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第 I 章 研究の基本的な考え方 1 研究主題について (1) 主題設定の理由 ア 社会的動向から 平成25 年 12 月,文部科学省は「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」において初等中 等教育段階からグローバル化に対応した教育環境作りを進めるため,小学校における英語教育の拡 充強化,中・高等学校における英語教育の高度化等,小・中・高等学校を通じた英語教育の抜本的充 実を図ることとした。社会のグローバル化の進展の中で,英語運用能力のいっそうの充実は我が国 にとってきわめて重要な課題である。グローバル化した社会の中で生活していくためには,英語の 知識や技能の習得のみならず,思考力・判断力・表現力などを備えることが求められる。また,情報 や考えなどを積極的に発信し,相手に伝えようとしたり,相手のことを分かろうとしたりしなけれ ばならない。 そして,平成26 年 9 月の「英語教育の在り方に関する有識者会議」の提言において,小学校高学 年の教科としての目標のイメージが示されたが,その中に「アルファベットや単語に慣れ親しみ, 英語を読むことに対する興味を育てる。」「アルファベットを書くことに慣れ親しみ,英語を書くこ とに対する興味を育てる。」の二つが設けられている。このことからも,小学校段階で「読むこと」「書 くこと」を取り入れ,児童に中学校外国語科への準備をさせることは非常に意義深いものであると 考えた。 イ 福岡市の取り組みから アジアの交流拠点都市をめざす福岡市にとって,異文化を背景にもつ人々とコミュニケーション を図り,国際社会に貢献する人材の育成は大変重要である。福岡市では「新しいふくおかの教育計 画」の後期実施計画を平成25 年にとりまとめた。なかでも,アクティブイングリッシュ推進事業で は,外国語活動・外国語の授業の充実,英語教育を推進する人材育成,国際交流・体験活動の充実を 進めてきた。さらに今年度からは「国際教育 礎(いしずえ)プラン」と銘打ち,小中高連携推進モ デル地区において小中高連携,小学校英語教科化の準備,ネイティブスピーカー(NS)の重点配 置,中高オールイングリッシュ授業を開始している。本研究では,小学校外国語活動に「読むこと」 「書くこと」を取り入れ,英語の読み書きを楽しむ児童を育てていくことで,中学校外国語科でも意 欲的に学ぶ生徒へと繋げたい。 ウ 児童生徒の実態から 本研究を始めるにあたり,小学校外国語活動について小学校児童,中学校生徒を対象にアンケー ト調査を行った結果(図―1),全員が外国語活動を好きだと感じていた。その理由については,「英 語を使ったゲームやクイズが楽しい」「ゲストティーチャー(GT)の話を聞いたり GT と一緒に活動し たりするのが楽しい」というものである。また,80%を超える児童が「英語の文字や単語,文を読め るようになりたい」「書けるようになりたい」と考えている。ところが,中学校でのアンケートでは, 小学生が意欲的であった書く活動に対し「英作文に自信がない」と否定的に回答する生徒が 80%も いた。そう答えた生徒達に対し後日個別に聞き取りをしたところ,外国語活動には楽しんで参加し ていたものの,外国語科では覚えるべきことや,読み書きしなければならないことが急に増えたこ とで英語の授業に対する意欲が下がっていったということであった。

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小学校段階での 「 読 む こ と 」 「 書 く こ と 」 に 対 す る 意 欲を活かし,中学 校での学習に資す る小学校外国語活 動の在り方につい て考える上で,新 学習指導要領に先 立 ち 「 読 む こ と 」 「書くこと」を取り 入れた活動に取り 組むことでいくつかの工夫を試し,その可能性と課題を明らかにすることは意義深いものと考える。 (2) 主題および副主題の意味 中学校外国語科へのゆるやかな移行を図る小学校外国語活動の学習指導とは,小学校外国語活動の, 楽しみながら慣れ親しんだり,表現したりすることでコミュニケーション能力を育んでいくという基 本は大切にしながらも,読み書きを楽しむ児童をめざし中学校で学ぶことを見据えた「読むこと」「書 くこと」の内容を取り入れた学習を仕組むことである。 小学校外国語活動では,「聞くこと」「話すこと」を中心とした活動が仕組まれているのに対し,中学 校ではそれに「読むこと」「書くこと」が加わり,4技能の定着が求められる。アンケート結果からも分 かるように,小学校の外国語活動は楽しむことが出来ているが,中学校の英語の授業に関しては不安 を感じている児童が多い。実際,特に中学校の1学期において文字に対する負担感が大きく,英語に 対して苦手意識をもつ要因になっていると考えられる。その解消をめざすためには,小中の学びのゆ るやかな移行を図る外国語活動の学習指導をする必要があると結論づけられる。 現在,小学校では現行の学習指導要領に基づき,表―1の通り,主として音声面を中心とし,文字 や単語を書く活動,それを読む活動はあまり行われていない。学習指導要領解説では「例えば,アル ファベットの活字体の大文字および小文字に触れる段階にとどめるなど」と書かれている。しかし, 小学校から中学校へのゆるやかな移行には,「読むこと」「書くこと」を取り入れた活動が必要であると 考えた。では,そういった活動では,どういった活動を意味するのだろうか。ここの研究では,児童 の行う「読むこと」「書くこと」とは次項の表―2の内容を指すものとする。 表―1 小学校外国語活動の指導内容(学習指導要領より) 第2 内容 外国語を用いて積極的にコミュニケーションを図ることができるよう,次の事項について指導する。 (2)積極的に外国語を聞いたり,話したりすること 第3 指導計画の作成と内容の取り扱い イ 外国語でのコミュニケーションを体験させる際には,音声面を中心とし,アルファベットなどの 文字や単語の取り扱いについては,児童の学習負担に配慮しつつ,音声によるコミュニケーション を補助するものとして用いること。 図―1 アンケート結果

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表―2 児童の行う「読むこと」「書くこと」の内容 読むこと 書くこと アルファベットを名前で声に出して読む 単語を見て絵や綴りから意味を理解する 単語の意味を理解しながら声に出して読む 写真やイラストに書かれた文字を声に出して読む アルファベットをなぞる・四線に書く 意味を理解して単語を書く,書き写す 空欄のある英文に自分の言いたい語句を書く 自分の思いや伝えたいことを英語で書く このように,ここで言う「読むこと」「書くこと」とは,一文字ずつのアルファベットを知ることに加 え,意味のある言葉や文として英語の文字を読んだり書いたりすることである。現行の学習指導要領 では積極的には取り扱わないことになっているが,本研究では言葉への関心や語順の違いへの気づき を含めた読み書きを取り扱う。 「読むこと」「書くこと」を取り入れた活動の工夫とは,小学校外国語活動の「相手意識をもってコミ ュニケーション活動をする」,「楽しんで自然に慣れ親しむ」という良さを大切にしながら,「読むこと」 「書くこと」を取り入れ,それらへの意欲を高める活動にするために「課題の設定」,「内容(学ばせるこ と)の選定」,「慣れ親しませ方」の3点を工夫することである。 2 研究の目標 「読むこと」「書くこと」を取り入れた活動の工夫を通して,中学校外国語科へのゆるやかな移行を図る 小学校外国語活動の学習指導の在り方を明らかにする。 めざす子どもの姿 「読むこと」「書くこと」を取り入れた活動の工夫によって,以下のように読んだり書いたりすることを 楽しむ姿 ○身の回りの英単語の意味を知りたがる。○自分で書いた単語をもとに自分の思いを伝えることが出 来る。○音として知っている単語の綴りを知りたがる。○既習の語句を英語で書こうとする。 3 研究の仮説 小学校外国語活動の学習指導において,次の3点から「読むこと」「書くこと」を取り入れた活動の工夫 を行えば,児童が読んだり書いたりすることを楽しむことにつながり,中学校外国語科へのゆるやかな 移行が図られるであろう。 ①学校,学級の実態に即し,意欲を高められる課題の設定 ②中学校外国語科との連続性を意識した「読むこと」「書くこと」の内容の選定 ③「読むこと」「書くこと」への慣れ親しませ方 4 研究の構想 (1) 学校,学級の実態に即し,意欲を高められる課題の設定 最終的に児童が「読むこと」「書くこと」を楽しんでコミュニケーション活動に生かそうとするには, 単元を通して課題意識を保つことが重要である。そのために,英語を使う必然性のある課題を設定す る。単に友達とのゲームに英語を使うのではなく,学校,学級の実態に応じて,自分の思いを伝える 相手にGT や外国人の友達,中学校の NS などを設定することで英語を使ったコミュニケーションが 必須となる場面を設ける。 (2) 中学校外国語科との連続性を意識した「読むこと」「書くこと」の内容の選定

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中学校で出会う「読むこと」「書くこと」への抵抗感をなくすには,小学校段階においてアルファベッ トへの興味関心をもたせたり,英語と日本語の語順の違いに気付かせたりする必要がある。そのため に,中学校1年生の1学期に学ぶことを中心に,内容に系統性をもたせて段階的に取り組むことが重 要である。各学校の実態に応じて取り組むべきであるが,本研究では以下のように設定した(表―3)。 表―3 中学校外国語科との連続性を意識した内容(文字指導・文法) 5年生 6年生 期待される姿 読むこと アルファベットの大文字を読む。 身近なものを指す単語を読む。 アルファベットの小文字を読む。 コミュニケーション活動で使った英文を 読む。 聞く活動の一助として英文を読む。 身の回りの英単語の意味を知りた がる。 自分で書いた単語をもとに自分の 思いを伝えることが出来る。 書くこと アルファベットの大文字を書く。 身近なものを指す単語を書く。 アルファベットの小文字を書く。 コミュニケーション活動で使った英文を 書く。(空欄補充可) 音として知っている単語の綴りを 知りたがる。 既習の語句を英語で書こうとする。 (3) 「読むこと」「書くこと」への慣れ親しませ方 児童がコミュニケーション活動において楽しんで自分の思いを書いたり相手の書いたものを読ん だりしようとするために,具体的には,「読むこと」「書くこと」を取り入れた活動を行う際に次の3点 を工夫する。 〇文字が活動のヒントとなるような教材を準備すること 〇使う絵カードや文カードも常に文字・語順を意識したものとすること 〇「聞くこと」「話すこと」とのつながりを意識したものとすること 5 研究構想図 図―2 研究構想図

中学校外国語科へのゆるやかな移行

読んだり書いたりすることを楽しむ児童

小学校6年生 ・アルファベットの小文字を読む。 ・コミュニケーション活動で使った英文 を読む。 ・聞く活動の一助として英文を読む。 ・アルファベットの小文字を書く。 ・コミュニケーション活動で使った英文 を書く。(空欄補充可) 小学校5年生 ・アルファベットの大文字を読む。 ・身近なものを指す単語を読む。 ・アルファベットの大文字を書く。 ・身近なものを指す単語を書く。 中学校外国語科との連続 性を意識した「読むこと」 「書くこと」の内容の選定 「読むこと」「書くこと」 への慣れ親しませ方 学校,学級の実態に即し, 意欲を高められる課題の 設定

中学生の課題

(現状)

綴りから発音が分からない 四線に合わせて書けない

似た文字を書き間違える 書くことへの意欲がない

読むこと・書くこと ・紹介カードを見ながら話している。 ・自分の思いや伝えたいことを英語で 書いている。 ・空欄のある英文に自分の言いたい言 葉を書いている。 ・単語の意味を理解しながら声に出し て読んでいる。 ・意味を理解して単語を書く,書き写し ている。 ・単語を見て絵や綴りから意味を理解 している。 ・アルファベットをなぞる・四線に書い ている。 ・アルファベットを名前で声に出して 読んでいる。 内容 手立て

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第Ⅱ章 研究の実際と考察 1 A小学校 第6学年 「友達を旅行に誘おう ~Let’s go to Italy.~」について 活動の工夫 課題の設定 GT や友達におすすめの場所を紹介する。 内容の選定 「読むこと」:アルファベットの大文字や小文字を読む。 「書くこと」:アルファベットの大文字や小文字を四線に書く。 慣れ親しませ方 文字が活動のヒントとなるような教材を準備すること (1) 本学級の児童の実態 本学級の児童は,“Hi, friends! 2”を主体とした学習を行ってきた。アルファベットの小文字を読むだけでなく, 書く活動も行った。アルファベットの小文字を口ずさみながら意欲的に書く姿が見られた。児童にアンケート をとったところ,「外国語活動は好きですか」という質問に対して,「はい」と答えた児童は80%以上で,「英語 をつかって友達や GT と活動するのが楽しい」「英語で伝わるとうれしい」等とその理由を挙げ,ほとんどの児 童が外国語活動を楽しみにして授業に臨んでいることがわかった。その一方で「いいえ」と答えた児童は,その 理由を「自信がないから」「難しいから」と答えており,英語を表現することに対して抵抗感があることがわかる。 「英語をもっと書きたいですか」の質問に対しては,90%以上が「はい」と答えており,「書くことで英語がもっ と伝わりやすくなりそうだから」「中学校では英語を書くからもっと書きたい」などの理由を挙げ,本学級の児 童は文字があることで安心して外国語活動ができると考えていることが分かった。ほとんどの児童が「英語を 書いてみたい」と意欲的である。英語表現を使う際,英語を書くことでさらに興味・関心をもって外国語活動 に取り組むのではないかと分かった。 (2) 課題の設定

“Hi, friends! 2” Lesson 5 の導入段階で,児童がデジタル教材で国旗や世界の特色から世界の国について興味 をもち,世界の特色のよさに気付ける場面を設定する。また,GT による出身国の紹介や,日本人教師による GT へのおすすめの場所紹介スピーチを聞くことを通して,場所の紹介をする表現を学ぶ。さらに,目的意識, 相手意識をもたせるために,GT に児童のおすすめの場所を Let’s go to ○○. You can see (eat) ~.を使って 紹介する活動を設ける。 (3) 内容の選定 単元目標に加えて,「読むこと」では,アルファベットや単語を読んだり,GT や友達に場所を紹介する場合 にカードに書かれた文字を見ながら読んだりする活動を設定した。「書くこと」では,国名のアルファベットの 大文字や小文字をなぞり書きしたり,紹介カードに国名や理由を書いたりする活動を設けた。 (4) 「読むこと」「書くこと」への慣れ親しませ方 導入段階や展開段階で,デジタル教材を使って単語を提示したり,活動で必要な英語表現を提示したりする。 児童は,聞くだけでなく,文字を見ることでさらに学習内容を理解しやすくなると考えられる。その際,アル ファベットの大文字や小文字を意識させるために四線を用いる。文字を手掛かりに相手の伝えたいことがよく 分かり,安心して英語表現に慣れ親しむことができると考えられる。

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(5) 本時の指導について 本単元の指導においては,「導入段階」でグループでの「国あてクイズ」を通して,世界の国には,特色がある ことや自分の知らない国があることに気付かせる。また,アルファベット順に世界の国の音を聞かせ,日本語 の国名と英語の国名の音の違いに気付かせることやアルファベットとその読み方について知らせることが考 えられる。次に「展開段階」では,ゲームやチャンツを通して,紹介する表現に慣れ親しませる。「おすすめの 場所・人物推理ゲーム」では,理由から場所を推理させたり,どの先生の紹介なのか推理させたりする。推理さ せる場合にデジタル教材で写真と文字を提示することで,理由を理解しやすくなると考えられる。「おすすめ の場所アルファベットゲーム」では,自分の紹介する場所を GT に確認してもらい,国旗カードを得る。得た 国旗カードにアルファベットカードを貼ったり,文字を書いたりすることで紹介カードを作るようにする。次 時の自分の思いがはっきり伝わるために紹介カードを完成させようとする意識をもたせながら,紹介カードを つくらせる。「終末段階」では,紹介カードに場所や理由を文字で表すことで,安心して紹介できるようになる と考えられる。また,ペアで自分のおすすめの場所を友達や GT に紹介させることで,友達の紹介の仕方を聞 き,自信をもって紹介できるようになると考えられる。児童に達成感や満足感を味わわせることができるよう にする。 各段階で課題の設定を意識させ,文字を「読むこと」「書くこと」に必然性をもたせ,慣れ親しませ方を工夫す ることで,文字を読み書きすることが当たり前になり,自然と児童が「読みたい,書きたい」と意欲をもつよう になるだろう。このように「読むこと」「書くこと」の活動が,英語を話すことに自信のない児童が意欲的に英語 で表現する姿へとつながり,中学校へのゆるやかな移行を実現するものと考えられる。 (6) 単元の目標 ○自分の思いがはっきり伝わるように,おすすめの場所について紹介したり,友達の紹介をうなずきながら 反応したりしようとする。(コミュニケーションへの関心・意欲・態度) ○おすすめの場所とその理由を紹介する表現に慣れ親しむ。(外国語への慣れ親しみ) ○世界の国の特色について興味をもつとともに,世界の特色に気付く。(言語や文化に関する気付き) (7) 単元計画 (全5時間) 段 階 時 ねらい 評価の観点 活動名/評価規準 表現例 コ 慣 気 導 入 1 世界の国には, それぞれに特色が あ る こ と に 気 付 き,世界の国の言 い方を知る。 ○

活動名「国あてクイズ」 You can see(eat) ○○. What country? Hint, please. It’s ○○. 展 開 2 おすすめの場所 やその理由につい て紹介する表現に 慣れ親しむ。 ○

活動名「おすすめの場所推理ゲーム」 You can see(eat) ○○. What country? Hint, please. It’s ○○. 評価規準 世界の国に興味をもち,その国には世界遺 産などの特色があることに気付いている。世 界の国の言い方を知ろうとしている。 〈読むこと〉アルファベット順の国名を読も うとしている。 評価規準 おすすめの場所やその理由を紹介する英 語表現に慣れ親しもうとしている。 〈読む・書くこと〉おすすめの場所のアル ファベットを読み,なぞり書きしようとし ている。

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3 おすすめの場所 やその理由につい て紹介する表現に 慣れ親しむ。 ○ 活動名「おすすめの人物推理ゲーム」 Let’s go to○○.

You can see(eat) ○○. Nice country. Let’s go. 4 本 時 おすすめの場所 やその理由につい て尋ねたり,応え たりする表現に慣 れ親しむ。 ○ 活動名「おすすめの場所アルファベット ゲーム」 Do you have ○○? Yes, I do. Small or big? No, I don’t.

Here you are. Thank you. Sorry. Good bye.

終 末 5

おすすめの場所 を紹介する。

活動名「おすすめの場所を紹介しよう」 You can see (eat) ○○. What country? ○○ (国名). That’s right. No, it isn’t. ○○ (アルファベット). Let’s go to ○○(国名) (8) 授業の実際 活動内容 考察等 写真―1 国あてクイズ 写真―2 世界の国名 資料―2 第1時のふり返りカード ア 導入段階 導入段階では,世界の国に興味をもち,その国には 世界遺産などの特色があることに気付くとともに,世 界の国の言い方を知ることをねらいとした。またこの 単元の最終目標を提示し,見通しをもたせるようにし た。そのために,デジタル教材で提示した国の特色か らグループで「国あてゲーム」をした(写真―1)。次 に,アルファベット順の世界の国の音を聞き,アルフ ァベットと音の関係について知る活動を行った(写真 ―2)。 【読むこと】日本語と英語の音の違いや文字と音をつ なげて読む活動を仕組んだ。 (考察1) 【読むこと】デジタル教材の国の特色や国旗から,「国 あてゲーム」をし,国名を発音する際に文字から,日本 語と英語の音の違いがわかり,気付くことができた。ま た,アルファベットの順の国名と国旗から国をあてる 際にアルファベットを読み,国名を予想した児童がい た(資料―1)。文字を手掛かりとし,国名が発音しや すかったと考えられる。このように,文字見て発音す る方が,自信をもって世界の国を言えた。 評価規準 おすすめの場所やその理由を紹介する英 語表現に慣れ親しもうとしている。 〈読むこと〉人物になりきっておすすめの表 現を読もうとしている。 評価規準 おすすめの場所や理由を尋ねたり,応えた りする表現に慣れ親しもうとしている。 〈読む・書くこと〉自分のおすすめの場所の アルファベットを読み,書こうとしている。 評価規準 英語表現をつかって,友達とGTに紹介し ようとしている。 〈読むこと〉紹介カードに書いている文字を 手掛かりに紹介しようとしている。 導入段階(1/5時) 世界の国に興味をもち,その国には世界遺産など の特色があることに気付き,世界の国の言い方を知 ったり,単元の見通しをもったりする。 That’s right. A・u・s・t・r・a・l・i・a Australia.

Brazil

What country? Australia

China

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資料―2 第2時ワークシート 写真―3 なぞり書きする児童 資料―3 第2時の児童のふり返り 写真―4 ペアでアルファベットカードを集める児童 写真―5 国旗カードに国名を書く児童 資料―4 第4時児童のふり返り 写真―6 GTや友達におすすめの場所を紹介する児童 イ 展開段階 展開段階では,チャンツや活動を通して場所や理由 について紹介する表現に慣れ親しむことをねらいとし た。そのために,様々な活動を行った。場所や人物を 推理するゲームで,デジタル教材で,理由から場所を 推理した。 【書くこと】国名の文字と,アルファベットの音を意 識し,プリントで国名のなぞり書きをした(資料―2)。 【読む・書くこと】「おすすめの場所のアルファベット ゲーム」では,集めたアルファベットカードを GT に確 認してもらい,国旗カードを得て場所を言ったり書い たりし,紹介カードを完成させるようにした。 (考察2) 【書くこと】英語で聞くだけでなく,文字を手がかり にすることで先生達のおすすめ場所の理由がわかりや すくなった。 また,場所の回答後,プリントで国名をなぞり書きで きるようにしたため,全員がなぞり書きできた(写真 ―3)。アルファベットを読みながら四線に書くこと で,さらに文字への認識が高まった(資料―3)。 【読むこと】ペアでお店屋さんとお客さんとなり,協 力しながらアルファベットを尋ねたり伝えたりし,自 分の紹介する場所のカードを集めることができた(写 真―4)。集めたカードを GT に読み,紹介する場所の 言い方を確認してもらうことを通して,自信をもって 紹介できた。 【書くこと】国旗カードを得た児童の中には,紹介カ ードを完成させようと四線に進んで国名を書いた(写 真―5)。 ウ 終末段階 終末段階では,第4時のペアで前半と後半に分けて, 自分の思いが伝わるように友達に声をかけたり,友達 の紹介に対して反応してメモをとったりし合う場を設 けた(写真―6)。 【読むこと】迷ったり,忘れたりした場合に紹介カー ドに書いた文字が手立てとなり,自信をもって紹介で きるようにし,児童に達成感や満足感を味わわせるよ うにした。 終末段階(5/5時) 自分のおすすめの場所とその理由について,GT や友達に積極的に紹介したり,友達のおすすめの場 所を聞いて,反応したりする。 展開段階(2/5~4/5) チャンツやゲームを通しておすすめの場所やその 理由をについて紹介する表現に慣れ親しむ。

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(9) 成果と課題 約80%の児童が「読んだり書いたりすることが楽しい」と回答した。導入段階で,教師が GT へ紹介カード を使って紹介することを通して,児童に単元のゴールの姿を捉えさせた。教師がGT に紹介する場面を見て, 英語を必然的に用いらなければならず,GT へ紹介する場合に文字を手掛かりにすれば,自信をもって紹介で きることが分かった。そのことが,課題の設定の工夫が,児童の「読みたい,書きたい」という意欲付けにな ったと考えられる。 デジタル教材を使って単語を提示したり,活動で必要な英語表現を提示したりしたため,約90%の児童が, 「英語の文字や単語が手掛かりとなり,英語が分かった」とした。聞くだけでなく,文字を見ることで,GT の 伝えたいことをわかり,学習内容を理解することができ,意欲的に文字を読む姿になった。また,既習のアル ファベットの大文字や小文字を読んで四線に書いたり,アルファベットの読みと位置を再確認したりする内容 の選定を行った。約 90%の児童が「自信をもって国旗カードに英語の文字や単語を書くことができた」とし, 全員が紹介カードに文字を書いたことで達成感を味わい,「文字を書くことが楽しい」という回答につながっ たと考えられる。 課題としては,「読むこと」でローマ字読みになってしまう児童がおり,GT を活用し英語の発音をすること, 「書くこと」でアルファベットの大文字と小文字の大きさの区別ができない児童や四線の位置がわからない児 童がおり,大文字と小文字を四線に正確に書く手立てについて検討していく必要がある。 資料―5 第5時の児童のふり返り 資料―6 単元を通した児童のふり返り (考察3) 相手にわかりやすいやすいように紹介カードに写真 を貼っただけでなく,相手に伝えやすいように場所や 理由を英単語で書くことができた。 【読むこと】紹介カードに場所や理由を英語で書いて あることで,児童が英単語を手掛かりとし,自信を もって GT や友達に紹介できた。また,音と文字で紹 介することで相手が紹介する内容を理解しやすくな った。自信をもって紹介できたことで,児童がさらに 達成感や満足感を味わうことができた(資料―5)。 単元をふり返った感想から,「読むこと」や「書くこと」 の活動を通して,前単元のアルファベットの読み方や 書き方を思い出し,苦手意識のあったアルファベット を書くことが,少し自信になったことや文字を書くこ とがおもしろくて楽しかったことが分かった(資料― 6)。

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2 B小学校 第5学年

「アルファベットをさがそう ~ What do you want? ~」について 活動の工夫 課題の設定 外国人の元クラスメイトNさんから来た手紙を読み,返事を書く。 内容の選定 「読むこと」:アルファベットの大文字で書かれた手紙を読む。 「書くこと」:アルファベットの大文字で英単語を書く。 慣れ親しませ方 使う絵カードや文カードも常に文字・語順を意識したものとすること (1) 本学級の児童の実態 本学級の児童は,これまで毎回GT とのTT授業で“Hi,friends! 1”をもとに外国語活動に取り組んできてい る。GT がいることで,外国語を使う必要感や相手意識をもって外国語活動を楽しんで行っている。(本学級 の 100%の児童が,外国語活動が好きと答えている。)これまで,GT の国をはじめ外国のあいさつやじゃん けんを通して外国の文化に触れたり,身近なものの名前や数,好きなものを伝える英語表現に慣れ親しんだり, アイコンタクトをしてあいさつをしたりジェスチャーをつけて相手に感情や様子を表したりしてコミュニケ ーションを図ったりする活動をしてきている。 本学級の児童で特筆すべきなのが,6月中旬から1か月アメリカの同学年の児童Nさんと学校生活を共にし たことまたAPCCアジア太平洋子ども会議でクック諸島から本校を訪れた児童と交流したことである。本学 級の児童はその経験の中で,外国語活動の中ではゲームやクイズを通して活動を友だちと楽しむことができた が,言語の違う友だちとは自分の本当に伝えたいことはなかなか伝わらず,言語だけではなくジェスチャーや 絵などの非言語が大切であると感じている。そして,少しでも英語表現を用いて伝わったうれしい経験からも っと外国語に慣れ親しんで言語で自分のことを話したり書いたりして伝えたいと考えている児童が多い。 (2) 課題の設定 課題把握の 段階 で「読んでみたい」「書いてみたい」と思う,児童の実態に即した課題として,一ヶ月間本学 級で過ごしていたアメリカの友達からの手紙に対して返事を書くことを設定する。 これは英語でなくては目的が果たせないという必然性が有り,かつ今まで慣れ親しんだ表現(I like …)を使っ て自分の思いを伝えることができる課題であると考える。 (3) 内容の選定 通常の単元目標に加え,アルファベットの大文字を読むこと・書くこと,身近なものを指す単語を読むこと・ 書くことを含めた。特に身近なものを指す単語に関しては,既習のものを多く授業に取り入れることとした。 (4) 「読むこと」「書くこと」への慣れ親しませ方 本小学校では四月当初から授業で提示する絵カードや文カード,さらに板書をする際にはアルファベットを 四線上において提示してきた。本単元でも継続してその取り組みを行った。また,文字を活動のヒントとさせ るために伝言ゲームで英単語を伝える時にメモを取ってもかまわないようにした。 (5) 本時の指導について 本学級の児童は前単元までに,身近なものの名前や数,好きなものを伝える英語表現に慣れ親しんでいる。 6月中旬から1か月アメリカの同学年の児童と学校生活を共にしており,その経験の中で,外国語活動の中で はゲームやクイズを通して活動を友だちと楽しむことができたが,言語の違う友だちとは自分の本当に伝えた いことはなかなか伝わらず,言語だけではなくジェスチャーや絵などの非言語が大切であると感じている。そ して,英語表現を用いて伝わったうれしい経験からもっと外国語に慣れ親しんで言語で自分のことを話したり 書いたりして伝えたいと考えている児童が多い。Nさんの書いていたアルファベットに対して興味関心をもっ ていて,ローマ字の学習をもとに読もうとしたり書いて伝えようとしたりしていたが難しさを感じていた。 本時までに,第1時では,身の回りには様々なところでアルファベットの文字が使われていることに気付き, アルファベットの読み方を知る段階においては,Nさんの手紙と出会わせた。Nさんの手紙には「5の2とと もに過ごしてきて,好きになったものやこと」が書いてあり「返事が欲しい」と伝えている。返事を出すため に「まずはアルファベットの文字をについて知ること」が大事であることに気付いている。

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第2時ではアルファベットの文字の形や音に慣れ親しむために,パズルゲームや文字列を集めるトランプの ような文字集めゲームを行った。その際欲しいものをたずねたり答えたりする表現にも慣れ親しんでいる。ゲ ームで用いる言葉(文字列)は,意味のあるもののやりとりを意識し全てNさんの好きになったものの言葉を使 った。 本時ではさらにアルファベットの文字の形や音,欲しいものをたずねたり答えたりする表現に慣れ親しむ。 そのために意欲的にかつ正確にアルファベットの文字を集めることができるよう,Nさんの好きなものの文字 列を使いその意味をGTから教えてもらうという活動を設定する。一斉で発声させる,グループでゲームに取 り組むなど,うまくできなくても負担にならず苦手意識をもたせないよう配慮し,読むこと書くことへとつな がるよう文字を認識して相手に伝える機会も設ける。 最後にみんなで集めた「Nさんの好きなもの」を紹介し合う。Nさんの手紙の内容がさらに分かったことで 改めて返事を出すこと,そこで改めて自分の好きなものの紹介をすることを確認し次時への意欲付けとする。 (6) 単元の目標 ○アルファベットの大文字を読んだり,欲しいものを尋ねたり答えたりしようとする。 (コミュニケーションへの関心・意欲・態度) ○アルファベットの文字と読み方とを一致させ欲しいものを尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しむ。 (外国語への慣れ親しみ) ○身の回りにアルファベットの大文字で表現されているものがあることに気付く。 (言語や文化に関する気付き) (7) 単元計画 (全5時間) 時 ねらい 評価の観点 活動/評価規準 表現例 コ 慣 気

身の回りには様々な ところにアルファベッ トの文字が使われてい ることに気付き,アル ファベットの読み方を 知る。 ◎ 活動名「A~Z の文字を見つけよう」 「ポインティングゲーム」 A~Z のアルファベット の大文字

Point the alphabet. That’s right.

アルファベットの大 文字とその読み方を一 致させるとともに,欲 しいものを尋ねたり答 えたりする表現を知る とともに,その表現に 慣れ親しむ。 ◎ 活動名「アルファベットづくりゲーム」 A~Z のアルファベット の大文字

What do you want? The □ card, please.

本時 アルファベットの大 文字とその読み方を一 致させるとともに,欲 しいものを尋ねたり答 えたりする表現に慣れ 親しむ。 ◎ 活動名「Nさんの好きなものを知ろう ゲーム」 A~Z のアルファベット の大文字

What do you want? The □ card, please. 評価規準 英語表現を使い,自分の欲しい アルファベットを伝えようとし ている。 評価規準 英語表現を使って,欲しいものを 尋ねたり答えたりしている。 評価規準 アルファベットの大文字に 興味をもち,絵や写真の中から それらを探そうとしている。

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欲しいものを尋ねた り答えたりする表現に 慣れ親しむ。 ◎ 活動名「カード集めゲーム」 A~Z のアルファベット の大文字

What do you want? The □ card, please.

自らアルファベット の大文字を読もうと し,欲しいものを尋ね たり答えたりしなが ら,できた自分の好き なものの言葉を伝えよ うとしている。 ◎ 活動名「アルファベットで自分の好き なものを表そう」 A~Z のアルファベット の大文字

What do you want? The □ card, please. Here you are. Thank you. Sorry. Goodbye. I like~. (8) 授業の実際 本学級の児童は前単元までに,身近なものの名前や数,好きなものを伝える英語表現に慣れ親しんでいる。 6月中旬から1か月アメリカの同学年の児童(Nさん)と学校生活を共にしており,その経験の中で,外国語 活動の中ではゲームやクイズを通して活動を友だちと楽しむことができたが,言語の違う友だちとは自分の本 当に伝えたいことはなかなか伝わらず,言語だけではなくジェスチャーや絵などの非言語が大切であると感じ ている。そして,英語表現を用いて伝わったうれしい経験からもっと外国語に慣れ親しんで言語で自分のこと を話したり書いたりして伝えたいと考えている児童が多い。Nさんの書いていたアルファベットに対して興味 関心をもっていて,ローマ字の学習をもとに読もうとしたり書いて伝えようとしたりしていたが難しさを感じ ていた。 本時までに,第1時では,身の回りには様々なところでアルファベットの文字が使われていることに気付き, アルファベットの読み方を知る段階においては,Nさんの手紙と出会わせた。Nさんの手紙には「5の2とと もに過ごしてきて,好きになったものやこと」が書いてあり「返事が欲しい」と伝えている。返事を出すため に「まずはアルファベットの文字をについて知ること」が大事であることに気付いている。 第2時ではアルファベットの文字の形や音に慣れ親しむために,パズルゲームや文字列を集めるトランプの ような文字集めゲームを行った。その際欲しいものをたずねたり答えたりする表現にも慣れ親しんでいる。ゲ ームで用いる言葉(文字列)は,意味のあるもののやりとりを意識し全てNさんの好きになったものの言葉を使 った。 本時ではさらにアルファベットの文字の形や音,欲しいものをたずねたり答えたりする表現に慣れ親しむ。 そのために意欲的にかつ正確にアルファベットの文字を集めることができるよう,Nさんの好きなものの文字 列を使いその意味をGT から教えてもらうという活動を設定する。一斉で発声させる,グループでゲームに取 り組むなど,うまくできなくても負担にならず苦手意識をもたせないよう配慮し,読むこと書くことへとつな がるよう文字を認識して相手に伝える機会も設ける。 最後にみんなで集めた「Nさんの好きなもの」を紹介し合う。Nさんの手紙の内容がさらに分かったことで 改めて返事を出すこと,そこで改めて自分の好きなものの紹介をすることを確認し次時への意欲付けとする。 評価規準 自分の欲しいものを伝えたり,相 手の欲しいものをしっかりと聞いた りしている。 評価規準 自分に必要なアルファベットをたく さんの友達に関わりながら集めようと したり,自分の好きなものを表現物 に表し,伝えようとしたりしている。

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過程 児童の活動 教師の支援(担任・GT) 教材・評価場面 あいさつ

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1 あいさつをする。 Hello, everyone. How are you? ウォーム アップ (5) 2 GT と一緒にABCソングを 歌う。 ・教師用カード めあての 確認 (5) 3 めあてを確かめる。 ○前時の活動を思い出せるよう に,チャンツをする。 ○ Let’s do the chant. ☆ What do you want? The □ card please. Today’s aim is this.

・デジタル教材 コミュニ ケーショ ン活動 (24) 4 GT が発音するアルファベッ トの文字を聞き取りながら文字 の形と音を確かめる。 5 前半後半に分かれて,班で協 力してゲームをする。(お店形 式) 「Nさんの好きなものを知ろう」 (1)列をつくって「チェーンゲーム」をす る。 (GT が持ってきて欲しいアルファベットを 先頭に伝え,それを列で伝言し,最後の人 が小さいアルファベットカードを選んだ り書いたりしたものを班で確認する。) (2)(1)で確認した言葉をさらにお店から もらい,GT のいる黒板に貼ると,GT か ら意味が分かる絵を横に貼ってもらえる。 6 Nさんの好きなものが出揃っ たらみんなで確かめ,好きな ものを書きとめる。(日本語で も英語でもよい) ○アルファベットの大文字とそ の読み方を確認する。 ○ゲームの進め方のデモンスト レーションをする。

What do you want? The □ card please.

○はっきりとした態度で欲しい ものを尋ねたり答えたりして いる子どもや,相手の答え によく反応している児童をほ める。 ○日本語でも英語でもよいこと を伝える。 ・教師用カード ・巻末児童用アルファベ ットカード ふり返り (8) 7 ふり返りカードに記入し,感 想を交流する。 ・ふり返りカード あいさつ (1) 8 あいさつをする。 Thank you.

That’s all for today.

欲しいものを尋ねたり答えたりする表現を使ってアルファベットゲームをしよう。 友達とゲームをしてい る場面 ○欲しいものを尋ねたり 答えたりしている。 (外国語への慣れ親し み) ① 欲しい物を尋ねたり答えたりするときの表現を使おうとしましたか。 ② 友達が欲しい物を渡すことができましたか。

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3 C小学校 第6学年 「中学校の先生に自己紹介しよう」について 活動の工夫 課題の設定 来年入学する中学校にいるネイティブスピーカー(NS)の先生に対 して手紙を書く 内容の選定 これまでの外国語活動で使った I am 〇〇. I like 〇〇.の表現 慣れ親しませ方 「聞くこと」から「読むこと」,「話すこと」から「書くこと」 (1) 本学級の児童の実態 本研究において,当該授業は中学校教員が小学校において出前授業をすることを想定しているも のである。そのため,事前の調査や授業参観等は行っていない。担任の先生方には外国語活動の時 間で最近どのような内容を児童たちが学んだのかを確認した程度である。具体的には,児童たちが 後述する NS の自己紹介で主たる英語表現として用いる I like〇〇.を以前学んでいるか,そして児 童たちが英語で使える単語(果物,スポーツ,季節等)の確認を行った。 この検証授業では,上記活動の工夫をふまえて中学校教員が小学校で授業をすることで,児童が 英語を読み書きすることに中学校入学前に触れさせる。これにより,児童に文字の有用性を知らし めるとともにもっと学びたいという意識をもたせる。そうすることで,児童は文字の読み書きを楽 しみ,よってゆるやかな移行を図るものである。 (2) 課題の設定 中学校の NS に対して手紙を書くという課題は以下の点において中学校外国語科へのゆるやかな 移行を助けるものであると考える。まず,本小学校と中学校では,普段は NS や教員を相互に送り 込んでの外国語活動・外国語科の授業は行われていない。そのため,6年生の児童たちは中学校に あがるまでどのような先生に学ぶのかを知ることはない。そこで,彼らが中学校に入学した際に授 業を担当する NS からの自己紹介原稿を児童たちに渡すことで,来年英語を習う先生のことを知り たいという欲求を利用し,英文を読みたい,理解したいという意欲を高めることができる。また, その場にいない外国人に対して手紙を英語で書く,という課題は,英語を使うこと,英語を書くこ とに必然性を持たせることとなる。 (3) 内容の選定 本出前授業では,既習の表現,I am 〇〇. I like 〇〇.のみを扱うものとする。児童たちがすでに 慣れ親しんでいる表現を使わせることで「読むこと」,「書くこと」に集中させることができる。さら に,これらの表現は中学校1年生の1学期に学ぶ内容であるため,外国語活動と外国語科が連続し たものであり,外国語活動で学習した内容は中学校で役に立つのだ,ということを味わわせること もできる。 (4) 慣れ親しませ方 授業の初めには NS の I am 〇〇.や I like 〇〇.を使った自己紹介を聞かせた。次に,小学校5年 生の時に同じ表現を使っておこなった音声面での自己紹介を友達同士で行わせた。英語を苦手とす る児童も友達の表現や NS の表現をまねることで自分の好きなものを相手に伝える表現の復習がで

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きる。また,唐突に NS からの手紙を読み,それに対する返事を書く,という活動にせず,これま でに学んできた「聞くこと」,「話すこと」を活動に取り入れることで,「読むこと」,「書くこと」に対 してもより慣れ親しみやすく感じさせることが出来る。 (5) 本授業の指導について 本授業においては,小学校外国語活動で行われる「聞くこと」と「話すこと」を,中学校英語で新し く始まる「読むこと」と「書くこと」に拡張していく。題材として自己紹介を取り上げ,中学校 NS の 自己紹介を聞くことから読むことへと繋げ,友達に話して行う自己紹介から NS に向けて手紙を書 くことへと繋げていく。 (6) 目標 ○英語で自分の好きなものを紹介する。(コミュニケーションへの関心・意欲・態度) ○文字を使った自己紹介に慣れ親しむ。(外国語への慣れ親しみ) (7) 単元計画 (全1時間) 段 階 時 ねらい 評価の観点 活動 / 評価規準 表現例 コ 慣 気 - 1 中学校の NS に手 紙を書く。 ○ ○

活動名「Let’s introduce yourselves to the junior high school teacher.」

I am 名前. I like 〇〇. (8) 授業の実際 活動の内容 考察等 (1)中学校教師の自己紹介を聞く (2)めあての確認 ア 導入 (1)児童たちと初めて対面したあと,英語と日 本語を織り交ぜて自己紹介をした。 (2)黒板に英語でめあてを書き,日本語でこの 時間に行うことを確認した。 (1)NS による自己紹介を聞く。 写真―7 ビデオ提示はタブレットを使用 (2)聞こえた言葉を発表する。 (3)プリントを見ながら再度聞く。 イ NS の自己紹介 この場面ではまず,事前に撮影しておいた中学 校の NS による自己紹介のビデオを見せた。その 後どのような話をしていたか発表させたところ, 児童たちはところどころに聞き間違いがあるも のの,以前聞いたことのある単語や日本語になっ ている単語等は聞き取ることができていた。 次に,NS の自己紹介を書き起こしたプリント を配布して再度同じビデオを見る機会を設けた。 すると,「あ,違った。」とか,「〇〇だと思った 導入

Let’s introduce yourselves to the junior high school teacher.

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資料―7 児童たちの感想 けど××だった。」などと,理解の程度が深まった ことを表す声があちらこちらで聞こえた。その後 で,改めて NS の話から分かったことを聞くと, おおむね正確に理解できていた。 (考察) 児童の感想に見られるように,初めてまとまっ た内容の英文を読む機会を与えられた児童たち はそれをただ読むだけでも楽しむことができ,更 にそれを分かる喜びを味わっていた。また,何回 も聞いていると分かった,という児童たちは原稿 を見ながらスピーチを聞くことで内容の理解が 深まったと言うことを表しており,文字の有用性 を感じたものと考えることができる。 (1)友達同士で自己紹介を練習する。 (2)穴埋めプリントで自己紹介の手紙を書く。 写真―8 手紙を書く児童たち 資料―8 児童たちの感想 ウ 自己紹介 本時の主たる活動として,NS に向けた自己紹 介の手紙を書く活動を最後に行った。 その前に,小学校外国語活動で児童たちが行っ たことのある音声面での自己紹介を友達と行わ せた。授業後のアンケートを見ると,9割を超え る児童が友達に自己紹介ができたと答えていた。 小中のゆるやかな移行を図る上でこの授業にお けるこの復習活動は大切なものである。 音声面での活動のあと,名前や好きなものだけ を空欄にした自己紹介のプリントを配布した。そ の際,自分で全部を書きたい人には白紙の便箋も 準備していることを伝え,特に英語が好きな児童 へのさらなる動機付けとした。 自分の好きなものを英語で書けない児童には ローマ字で書いても,教師に綴りを聞いて書いて も良い,としたが,ほとんどの児童が意欲的に英 語の綴りを質問していた。 (考察) はじめから文字を書くという活動にせず,復習 として音声での自己紹介を行ったことで,児童た ちは過去に外国語活動で行った活動を思い出し, 文字を書くという活動にスムーズに移行できて いた。また,穴埋めのプリントと白紙の便箋を用 意したことで,活動のゴールが2段階の難易度で 設定され,英語が苦手な児童も得意な児童もそれ ぞれの目指すゴールに対して積極的に取り組む 「話すこと」と「書くこと」

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様子が見られた。また,感想には文字を書くこと が楽しかった,もっと書きたいなど,中学校外国 語科の授業にも積極的に取り組むであろう意識 の高まりが見られた。 (9)成果と課題 中学校へのゆるやかな移行をめざした出前授業という形で,中学校教員が,英語を読み書きする ことを楽しむ児童を育てるために何をできるかを探ってきた。本出前授業の結果,すべての児童が NS への手紙を書ききり,全体の 70%を超える児童が「英語を読んだり書いたりして,中学校の英 語の授業に対する不安が減った」というアンケート項目に対し肯定的に答えた。さらに,「外国語活 動でもっと英語を読んだり書いたりしたい」という設問には 80%以上が肯定的に答えた。これは, 外国語活動に文字の読み書きを導入する際に行った,3つの工夫,すなわち,相手意識をもたせる ために来年入学する中学校にいるNS に対して手紙を書くという課題設定の工夫,これまでに学ん だ表現を用いるという内容選定の工夫,聞く活動から読む活動へ,話す活動から書く活動へと四技 能を関連付けて読み書きを導入するという慣れ親しませ方の工夫が組み合わさって働き,児童が英 語を読んだり書いたりすることを楽しむことができたからだと考える。 事実,多くの児童はNS に自分の好きなものを伝えるために書きたい英単語の綴りを質問してき た。これは,来年度出会う外国人教師をコミュニケーションの相手に据えることで,英語を使う必 然性を児童が自然と感じたからに他ならない。また,NS の自己紹介ビデオを聞くだけでは分から なかった,という約33%の児童のうち,その 30%は原稿を読むことで分かったとアンケートで答 えた。さらに,音声での自己紹介を友達相手にできた(児童の 90%以上)という成功体験には,今ま で経験したことのない,英語で手紙を書くというチャレンジに対し,児童を積極的にさせる力があ ったはずである。英語を書く必然性と,適度な難易度をふまえた本出前授業が中学校外国語科との ゆるやかな移行への一助となるものと考える。 また,授業そのものの事前の準備としてはプリントの印刷とNS の自己紹介撮影のみしか行って いない研究であるため,出前授業に行かなくてはならない中学校の先生方,また,小学校卒業前に 中学校英語とつながる活動をしたいとお考えの小学校の先生方へ向けたひとつのアイディアの提 案となればうれしい。 課題としては,まず,アルファベットを書く際に,文字の高さをそろえられない児童が多くいた ことである。学習指導要領上は小学校3年生のローマ字以降英字を書く指導を受ける機会がないと いう実情を考えると,本出前授業1コマでは文字の復習をする時間は足らず,アルファベットの書 き方,読み方について押さえるために1コマの事前活動ができるとより児童の意欲を高めることが できたであろうと考える。そうすることでアルファベットに戸惑っていた児童もより安心して書く 活動に取り組めるようになるだろう。また,英会話教室や塾に通っている児童の中には,I like 〇 〇.にとらわれずに自分の好きなことを書きたがっているものがいた。今回はそこまでの能力をも つ児童がいることを想定していなかったため,今後機会があればそのような児童向けの活動も準備 していきたい。

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第Ⅲ章 成果と課題 1 研究の成果 本研究では,「読むこと」「書くこと」を取り入れた活動の工夫を小学校外国語活動で行い,中学校 外国語科へのゆるやかな移行を試みてきた。 (1) 学校,学級の実態に即し,意欲を高められる課題の設定 実証授業後のアンケートによると,「英語の文字や単語,文を書けるようになりたい」という質問 に対して肯定的に答える児童が10 ポイント近く増加した。児童たちは中学校入学前からアルファ ベットや英文に対して慣れ親しむことができ,我々のめざす中学校へのゆるやかな移行につながる 第一歩とすることが出来たと考える。 英語を使う必然性を持たせるために,A 小学校では,GT や友達に自分がおすすめする場所を英 語で紹介するスピーチに必要な語句を書くという課題を,B 小学校においては,一学期に日本に短 期滞在していた外国人の友達から来た手紙に対して返事を書くという課題を,C 小学校では来年4 月に入る中学校に在籍している NS に対して自己紹介の手紙を書くという課題を設定したことが有 効であったと考えられる。このように英語を必然的に使わざるを得ない課題を学校や生徒の実態に 合わせて設定する工夫により,児童たちの「ぜひ書きたい」,「書けるようになりたい」という意欲を 強めることができたと考えられる。 (2) 中学校外国語科との連続性を意識した「読むこと」「書くこと」の内容の選定 学習指導要領が新しくなるとどの単元でも「読むこと」「書くこと」を指導していくことになると 思われるが,現行の学習指導要領のもとで文字の指導を行う際には平易な内容の単元で実施すると 良いことが分かった。めやすとして中学校1年で学ぶ内容を選択すると,児童に過度な負担が及ば ないことが分かった。 本来小学校では積極的には取り扱わないとされている「読むこと」「書くこと」を取り入れる単元 を選ぶにあたり,元々Hi, friends!で学ぶ内容の中から,中学校1年で学ぶものを中心に選んだ。児 童が「読むこと」「書くこと」をいやがらず,楽しんで英語を読み書きできたのはこれらの工夫による ものだとわかった。また,B 小学校では,本研究を念頭に4月当初から児童に提示する文字はすべ て四線にのせて書いておいた。現学習指導要領の枠内でも,正しい文字の高さを示すこの工夫を行 うことで,中学校入学後の文字に対する負担感を和らげることができるのではないだろうか。 (3) 「読むこと」「書くこと」への慣れ親しませ方 本研究の検証授業では,どの小学校の児童も意欲的に英語を読んだり書いたりする活動に取り組 む様子が見られた。 A 小学校では,文字が活動のヒントとなるような教材を準備した。これまでは英語でスピーチを する際に話す内容を忘れてしまうと言葉が続かなかったり,自信のなさから声が小さくなったりす る児童がいたが,ヒントとなる語句を見ながら話しても良いとした授業ではこれらの問題点は解決 された。B 小学校においては活動の中でメモをとる場面を設定し,その時に日本語を使っても,ア ルファベットを使っても良いようにした。すると,すべての児童がアルファベットを使ってメモを とり,「文字を書きたい」という児童たちの考えは,アンケートに対する回答だけではなく,本心で あることを示している。C 小学校では活動に際し,同じ表現を使って聞く活動をしてから読む活動 を行い,話す活動をしてから書く活動へと移った。このような工夫を行うことで,手紙を書いた児 童自身が作品の出来に驚くほど,抵抗感なく書くという活動に適応することができていた。このよ

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うな活動を繰り返すことで児童は中学校の英語の授業にも対応して自律的に学習に取り組むこと が出来るであろうと考える。 (4) まとめ 各小学校で行ったアンケートから,「読むこと」「書くこと」を取り入れた授業によって,文字の有 用性を感じたり,英語を読んだり書いたりすることを楽しめた児童がたくさんいた。また,早く中 学校に進学して英語の授業で頑張りたいという感想を書く児童も多数いた。以上のことから,小学 校外国語活動で「読むこと」「書くこと」を取り入れた活動の工夫を行うことは児童に対して文字の 有用性を気付かせることにつながり,英語を楽しんで読んだり書いたりすることを味わわせること ができるといえる。ひいては,中学校外国語科へのゆるやかな移行の実現のための一助となると 我々は結論づける。 2 研究の課題 中学校外国語との連続性を意識した「読むこと」「書くこと」の内容の選定に関して,取り上げるべ きであったと思われることがある。V や Z など,中学校で学ぶアメリカ式の発音と,日本でよく言 われる発音の違いについて,思った以上に児童の理解ができていなかった。文字を読み書きする活 動を外国語活動で取り入れる際には文字の形と英語での発音を改めて一致させる場面が必要であ ろう。 「読むこと」「書くこと」への慣れ親しませ方については,文字と音の関係についての指導が不足し ていた。例えばアルファベットカードを集めて国名を作る際,アルファベットの指導にとどまらず, 文字が集まって単語となり,意味を持つということを押さえた方が良かったであろう。同じ A と いう文字でも単語によって読み方が変わることを押さえることができていなかった。また,小文字 の高さと四線の関係について時間をかけて意識させる必要があることも分かった。

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資料等 引用文献 1 文部科学省 小学校学習指導要領解説 外国語活動編 東洋館出版社 (平成 20 年) 2 文部科学省 中学校学習指導要領解説 外国語編 開隆堂出版社 (平成 20 年) 参考文献 1 文部科学省 小学校学習指導要領解説 外国語活動編 東洋館出版社 (平成 20 年) 2 文部科学省 中学校学習指導要領解説 外国語編 開隆堂出版社 (平成 20 年) 3 福岡市教育委員会 新しいふくおかの教育計画 (平成 25 年) 4 直山木綿子 初等教育資料 2015 年 4 月 東洋館出版社 (平成 27 年) 5 文部科学省 Hi, friends! 1・2 東京書籍 (平成 24 年) 研修員 梶原 真紀 (原小学校教諭) 野田 清生 (片江小学校教諭) 松下 周 (箱崎清松中学校教諭) 研究指導者 横溝 紳一郎(西南女学院大学教授) 岸本 隆幸 (研修・研究課 指導主事) 山村 俊介 (研修・研究課 主任指導主事)

参照

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