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Kansai Kansal UnlverSlty University (5 ) 航空会社に対する監督 監査の強化 航空会社の特性に合わせた監督 指導が可能となるような体系的かつ専門的な監査手法を導入 するために 監査専従部門を設立するなど 体制の強化および担当職員の能力向上を図るための 研修を充実

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全文

(1)

論 説

技 術

そ し

 

  敬  

二 *

1

じめ

に1)

 航

輸 送

確保

、国

会社

な どの

関係者

力 だ

で な く

利 用

めた 社

の正 しい 理

協力

に よっ て

われ るべ き もので ある とい

認 識 は

、最

も重

前提条件

である。 こ の た めに、

送の

安全確保

に係わ る課 題 と して 、

今後取組

むべ

き措

置が 、

航 空輸

安全対 策委

報告書

で は、

の よ

に示さ れ てい る。

1

)航空会社

安全 管

体 制

の再

構 築

 大手航空会社

入さ れてい る

理 システ ムを

再検証

、改 善

を 図る と と もに、

未導

入の

航空会社

におい て もその

入 を

検討す

る。

会社

理 シス テム の

導入

わる

制度化

を 検 討 し

その

入に関 す る ガ イ ドライン

成 する。

2

安 全 情 報の収 集

分 析の 強 化

 

航 空

社 に お ける

安全

収集 ・

の あ り

につ い て再

証 し

常業務

に関 する

潜在

的 なリス ク を生 じるハ ザ

ドを

切に

事前把握 ・管

理 する。   国 自 ら も安 全 情 報 を積 極 的に収 集

分 析 し

安 全 基 準の見 直 し な ど

予 防 的 安 全 対 策 を 図っ て い くた めに

国に対 する報 告 制 度の 方 法、 報 告 しやすい環 境の整 備

シ ステム構 築 等につ い て検

入 手 し た 安 全 情 報 に対 する調 査

分 析 を 強 化 する。

3

) 訓 練 方 法の見 直 し   現 行の ヒュ

マ ンフ ァ クタ

訓 練 を再 検 証 し

ス レ ッ ト

ア ン ド

ジメ ン トの概 念 を訓

り入 れるな ど

訓 練の内 容 を検 討

化 する。

4

業 務の実 施 方 法の見 直 し

 現場

の意

全 情 報の解

を 踏 ま え

ヒュ

マ ン エ

を 防 止

点 か ら

規 定

マ ニ ュ ア ル類を見

そ れ に

伴 う教育

る。 編 集 部 注* 関 西大 学 商 学 部 教 授   本 稿

2006218H に 開さ れ た法 学究 所 第

36

シ ン ポ ジ 報 告         内 容に関し て

基 礎 概 念の説 明 を加 えたものである。 参 考 資 料 とし て当日配 布 資料の

部 分 を本冊 子        の 巻 末に 「第

36

回シン ポ ジ ウム資料 」として掲 載 した。

1

)報 告 書 『航空 輸送の安 全 確 保に向け て 』 平成ユ

7

8

月 (http://ve・wu ・

rmlit

go

jp

koku

04_

outline

08_

sh  kai    

13_

anzentaisaku /index

html.

)口本 乗 員 組 合 連 絡 会 議 事 故 解 析 委員 長

機長舘野洋 彰 「私の視 点 システム   事 故   失 敗をカバ

どう組み込む」 朝凵新 聞大 阪 本 祉 版2006年

4

26

日付 朝 刊

(2)

5

航 空 会 社に

す る 監 督

監 査の強 化

 

航 空 会 社の 特 性に合わ せ た 監 督

指 導 が 可 能 とな るよ う な 体 系 的 かつ

門 的 な 監 査 手 法 を導 入

る た め に

監 査

従 部門 を設 立 する など

体 制の 強 化お よび担 当 職

の能 力 向 上 を 図る た めの

研修

充実 す

る。

6

外注化

検討

 今後拡大

が予

さ れ る

外注整 備

対す

る国の監 視 を的

実施す

るため の

方法

検討す

る。

 

円 滑で

全な

空 運

送事 業

を 遂

た め に は

航 空に

関す

法律

規則

が適

整備

さ れて い る とい

だけで は、 当

な が ら不

分である。 周辺要

として

、  航

管制機材

航行援

設 な どの施 設 類の 整 備 およ び

維 持管

理、

 

航 空 交 通 流に

理が生 じない

管制

空 域の設

  管

制 官の 教 育 や 周 知 情 報の徹

底 、  作業

環 境 や 勤

改善

など が

機能

してい な け れ ば ならない

 

静 岡 県 焼 津 市の 上 空で

2001

年に発 生 した 日本 航 空 機 同 士の異 常 接 近

故で は

、 

類 似 した便 名 の航 空 機 が 複 数 飛 行 して い た こ と

、 

三宅 島の噴 火に よ り、 付 近の空 域が 制 限 さ れて い た ため

混 雑 し た 状 態で あっ たこ と

、 

空ll1衝 突 防 止

警報

装 置

TCAS )

が 作 動 した場 合の対 処 法 が

明 確 に規 定 さ れてい な かっ た こ と

、 

通 常 な らば

常接

近の

3

分 前 に 出るべ き

制レ

画 面 上の 警 報が

設 計 上の 間 題 か ら 約

2

30

秒 も 遅れて 出 され た ことなど

言い 問

い を し易い 条 件 が 多か っ たこ と に加 え

管 制 官 が 部 下 を 実 地 訓 練 中で

集 中 力 が 低 ドしやす かっ た ことが 指 摘 さ れて い る。   この よ う な状 況で発 生 し た 言い 間 違を 不 注 意に よ る もの と判 断 して

処 罰 するだ けでは

組 織 に再 発 防 止

制 を構 築 する こ とは容 易で は ない 。 人 問の 失 敗 を注 意

だけで防 止 する こ とは

可 能である。 失

するこ とを 前 提に し て

それに対 処 す る方 策 をシ ス テム の 中に組み込 むこ とが 巨 大シス テム を設 計 する際の基 本 原 則である。   人 間 は

シ ス テム の中では非 常に限 定 的 な役 割 を 担っ てい るに過 ぎない。 シ ス テム性 事 故 が 発 生 し た 場 合に

最 も重 要 なこ とは

原 因 を 調 査 して

シ ス テ ムに内 在 す る不 備 を洗い 出 し

適 切 に改 善 するこ とである。 その ため には

、事

故 関 係 者か ら可 能 な 限 り詳しい 情 報が提 供 さ れね ばな ら ない 。

当事者

任 を

し く追 及さ れ れ ば

有 効 な 証 言 は

られ に く くな り

シス テ ム の不

する

本 的 な 改 善 も困

に な る。 関 係 当 事 者の責 任 を 追

するのみ で は

再 発 防 止 に

が らず

社 会 全 体の 利 益に も な ら ない

実 行 行 為 者 を 処 罰 して事 故の解 決

処 理 を 図ろ

と する現 行の法 制 度を

見直

し、

事故

の 再

防止 に

寄与す

方策

共有

するこ とが 必要で ある。

  事故

調 査 体 制のあ り

につ い て は、 日本 学

術 会議

、事 故 当事者

が な ぜ最

の 引

金 を 引 くこ と に なっ た か を明ら か に し

種事故

の 再

防 止に関

訓 を

ることが

社 会

に も

が る と提 言 してお り

シス テム

性事 故

する 正 しい

社会 的

認識

さ れ ることが

め ら れ て い る。

 

こ の た び、 関 西 大 学 法 学 研 究 所におい て以上の よ

な 問 題 意 識に基づ き、 航 空 機の運 航、 航 空 管 制、 空 港の管 理

運 営、 航 空 事 故 調 査の各立場か ら、 現 場の生の 声を聞 くと同 時に、 本 質 を探 り

本 格 的 な 課 題 解 決へ の取 組 み を行 う際に必 要 となる 正確 な 共 通 認 識を得る た め

「空の安 全 」

一2 一

(3)

と題 するシ ン ポジ ウム を 開 催 した。

そこ で

本 稿で は

その 報 告 内 容 に関 し

航 空 運 送 事 業にお ける安 全 確 保の 専 門 的 概 念 を 正 し

く理解

えで 重

な シ ステムお よび

手法

につ い て

以下で

明し

まと め て お

こと とし た。

Safety

 

Management

 

System

SMS

構 築

運 用

1 .安

理 システ ム と

法規

関係

2)

 

わ が国の

体系

、 米 国の

FAR

Federal

 

Aviation

 

Regulations

国 連 邦 航 空 規 則

、 その 他 諸

国の

は、

ICAO

lntemational

 

CiVil

 

Aviatlon

 

Organization

:国 際 民 間 航 空 機 関 )

Annex

に基づ い て

制 定

さ れてい る。 その

容は

航 空 機の

安 全

な 運

を 行

上で

何 を 守 ら な く て はならない かを

規定

した

安全

で あ り

その 規

を 具 体 的に どの よ

な 仕 組み で実 践 するか は運 航 者に委 ね ら れてい る。 こ の運 航の安 全 確 保 と向

巳に必 要 な 組 織 およ び運 営の あ り方が安 全 管 理で あるが

運 航 業 務は

規 模

内 容

また は形 態 が 様々 で ある ため

実 態 としての統

性 に おい て

運 航 者 間で 開 き が ある。 運 航につ い て

質 的 な 開 きが あるこ とは 容 認 さ れるべ きでは な い 。 し か しな が ら

法 規に よっ て完 全 な 同

性 を求 めるこ と は

運 航 形 態 が

様であ り

組 織 風 土が深 く関 係 するた め

極めて困 難で ある。

 

わが 国で は

航 空 法 第 百 条 を受 けて

航 空 運 送 事 業お よ び 航 空 機 使 用 事 業の許 可お よび

事 業計

画 変 更 審 査 要 領 (安 全 関 係 )に よ り

運 航 に係 わる法 規の 要 件 を 満 た す ため に必 要 な 施 設

員 、

お よ び そ れ ら を 運 用 するた めの規 程 が 適 切に備 わっ てい る こと

さ らに安 全 管 理が適 切に行 われ てい るこ と が要 求さ れ てい る が

そ れ は

目的な要

まっ てい る。

 

航 空 輸

規 模が拡 大

る につ れ て

、従

来 と同 じ

確保

善す

る に は

、安

理 が不 可 欠 との

えか ら

1990

年代

全 管理 の

手法

に関

研 究

が 進め ら れ

急 速 に

実施段

階に移 行 し てい る。

 

その共 通 した 考 え 方は

安 全 管 理に求め られ る要 件 を具

的に指 針 として

、個

々 の航 空

制が実

とし て その要

合致

する こ と を

、第

三 者が 監 査 ま た は認 可 する シス テ ムである

理念 とし て は

リス クマ ネジ メン ト

手 法

を通 じて 、

全 対

が これ まで の 結 果 対 応

reactive

か ら

発 生

に その

未然対応 (

proactive)

に よっ て 実

さ れ る こと を目

してい る

2

.ICAO

の提 唱 する安

管 理 システ ム3〕

ICAO

国が

針を示 し、 それ に基づ い て 国の 認 可 する安 全 管 理 を 航 空 会 社 に義 務づ けよう としてい る。 工

CAO

は、 国が 設

する航 空

社が遵 守 すべ き安 全 を 管 理 する上で の 要 件 を

安 全

2

) 中 溪IL樹 「安全管理 と は (上)」 「航 空技 術 』No

612、

社 会 法人日本 航空技 術 協会

、2006

3

月 号

56

−−65

ペ  

(4)

プロ グ ラム

(Safety

 

Programs )

と 安 全 管 理シス テム (

Safety

 

Management

 

Systems )

に区 分 して い る。

 安

全 プロ グ ラムは

、航

の運

航者 、航

、飛行場、

航 空

機 整備

わ る サ

ビス

提 供者

全な 運航の た め に遵

守す

べ き

規や

指示

とその プロ グ ラ ム 目

る た めの

々 の

活動

である イ ン シ デン トの

報告 、事故調

、安

全 監 査

お よび

進な どに

わ る

規定

ん でい るLt   安 全 管 理シ ス テム は、 安 全プロ グラムに基づ い た諸 活 動が有 効に実 施 さ れる た め に必 要 な 組 織 体 制、 組 織の責 務、 およ び組 織 運 営の

針 や

順 を

む シス テ ム面か らの取 組みである。

 ICAO

は、 

ICAO

 

Annex

標 準 勧 告 方 式

に おい て 、

各締

約 国が安

プロ グラ ム を設 定 すること

を求めてい るが

同 時に

締 約 国が運

、整

備サ

ビス提 供 者、

制サ

ビス提 供 者

飛 行 場 運 営 管 理 者の各々 国 が 認 可 す安 全 管 理 シ ス テム を 実 施 する よう 新た に求 めて い る。 これ

法 規 に よ る制 度と は別に

国に よ り示 さ れる指 針に従っ て具 体 的 実 施 体 制 が 認 可 さ れる もの で ある。

3

,航

空 運 送 事 業に お ける安 全 管理 システム の展 開4)

 

航 空 運 送 事 業に おける

Safety

 

Management

 

System

SMS

の適 用 範囲 は

運 航や整 備 だ けで な く

空 港ハ ン ドリン グ業 務に まで及ぶ。 安 全 管 理シ ステ ム は

本 来

組 織のマ ネ ジメ

トが 目 的であるた め

どの 産 業 または 事 業 にも共 通 して機 能 する方 法である。

SMS

職 種 横

的シ ステム で あ

り、組織

全 階層に関

係す

るもの で ある。

 

FAA

Federal

 

Aviation

 

Administratioll

連 邦 航 空 局

ェ ッ ト航 空

5〕

こ の 因 を 重 大受 け 止

、直

全 航 空 会 社 を 対

90

全 監 査

90days

SafeUy

 

Review

の中で

 

SMS

の基 盤 と なる

System

 

Safcty

の考 え 方 を打 出した。

 

1986

年ス ペ

ス シ ャ トル

チ ャ レ ン ジ ャ

号の 爆 発 事 故

1998

年 巨 大 油 井プ ラ ッ トホ

パ イパ

ルフ ァ

発 火

災事 故

な ど

世 界 的に も

な産

業災害

が次々 と発 生 し てい た。 こ

し た

通 し て み ら れ る

特徴

マ ネジ メン トの

因が

故 発 生原 因に

深 く

か か わ っ て い る とい

う事

であっ た。 4) 大 森 晴 夫 「これ か らの安 全 管理

セ イフ ティ

マ ネジ メ ン ト」 『航 空 技 術 』2005年81

1、

No

605

社団法人   日本 航 空 技 術 協 会

44−49

ジ。

5

)1996年

5

月1/日午 後2時13分 頃

フ ロリ ダ州マ イア ミ空 港 発バ

ジ」

ッ ト航 空

592

便DG

−9−32

ジ ョ  

ジア州ア トラ ン タ に向 けて離 陸 約10分 後

火 災の ため空港か ら約19km のエ バ

グ レ

ズの湿地帯に墜 落   した、 調査の結 果

前 方 貨 物 室に積 載 さ れて い た使 用 期 限 切 れ また は期 限 間 近の

Oz

ジェ ネレ

が 何 ら   かの衝 撃で作 動 し

火 災を発生 したこ と が判 明 した。

Oz

ジェ ネレ

外 部 委 託の整 備 会 社 が 他の機   体か ら取り外し た もの で あ り

本来 な ら ば直ちに廃 棄さ れ なけれ ば な ら ない ものが 廃棄さ れず

安全 キャ ッ   プ も取 り付 けら れてい な かっ た。 安全 キャ ッ プ は プラス テ ィ ック製で、

1

1

セン ト以下と さ れ、 バ リュ

  ジJ

ッ ト との託 契約で は

安全キャ ップ はバ リュ

ジェ ッ ト側 が 用意し なけれ ば な ら な かっ た

さ ら に

 

1

司社は社 内の連 絡 ミス に よ り

こ の使用期 限切れまた は期限間 近の

02

ジェ ネレ

に使用済みの誤っ た   表 示を添 付してい た。

一 4 一

(5)

 こ う し た 背 景 に対 応 して先 進 諸 国 は

安 全 管 理シ ス テム を構 築 する要 件 と して、

ISO9001

の品

ジメ ン トシ ス テム

QMS

Quality

 

Management

 

System

を選 択 した。

全 確 保にお け るマ ネジメ ン トの果たす

割 を 重 視 する

え 方は

必 ずしも新 しい もの で は ない が

QMS

その

体系

的に

み立て てい る。 全

産業共

通の

QMS

とい

さ れた

経 営管

理シ ス テムの

基盤 の

ヒに

理シス テム を

築 く取組

み を

行 う

こと と なる。

 

この

業界

にい は や

く導

入したの が

、英 国

航 空

局 、

カ ナダ 航 空

局 、

ス ト ラ リ

で あ

り、

そ れ を

SMS

ん で い る

 

IATA (国 際

航 空 運

送 協 会

lnternational

 

Air

Transport

 

Association)

お よ び

IGAO

が それ に倣い

、米

FAA

もこ の 用 語 を

使

用し、 

FAA

検 査

用の ハ ン ドブ ッ ク に

ま れて い る。 これ ら を

統合

した

のが 、

IATA

SMS

およ び

ICAO 事 故

防 止マ ニ ュ ア ル

2004

年度改 定案

SMS

に おい て示 さ れ

内容

は ほ ぼ同じ

の で ある。

 

こ の よ

、SMS

QMS

構造

を 踏

した

内容

る。

業 界

で は

ジメ ン トを 除 き、 規 格や指 針の

くは米 国の

AS

規 格 などが 主 流である た め、 基 本 的に は欧 州の 規 格 か ら生 ま れた

ISO (

国 際 標 準 化 機 構 )の普 及 が 進ん で い る と はい え ない。 

ISO

 

9001

QMS

、 

顧 客に 焦 点 を あてた改 善

、 

シッ プ

、 

プロセ スア プロ

、 

シ ス テ ム アプロ

、 

要 員

、 

継 続 的

PDCA

サ イクル

)、 

タに即 した

改善 、 

供 給 者 との互 恵 関 係の

8

つ の基 本 的 な 考 え 方 か ら構 成さ れてい る。 これ らは

概 ね 安 全 監 視の 要

である が

SMS

の 特 徴 は

、 

独 立 した飛 行 安 全 計 画 責 任 者

、 

非 懲 罰の報 告 制 度

  目常 的 監 視 と飛 行デ

タの分 析

 

リスクマ ネジメ ン トの実 施

  緊 急 時 対 応 計 画にある。

4

SMS

特徴

6)

1

独 立した

責任 者

 EAA

16

EAA

 

HBAT99 −

19

 

HBAW99

19

で は

安 全 部 長

Director

 of 

Safety

が安 全

理 の 中 心に据 え られ

その もと で安 全 管 理 プロ グ ラム は特 に

SMS

と名づ け られ てい い が

的に は

9

 

MS

と なっ て い る

英 国 で は

Safety

 

Marlager、

 

IGAO

で は

APA

Accident

 

Prevention

AdVisor)

ばれ てい る が

実 態は 同 じで ある

  安

責任者

、安

理 につ い て十

門 的

識 と

験 を

、経営者

層に

直結す

る地

め てい る立

の 人

とさ れ てい る。

経営

直結

条件

マ ネジ メ ン ト レ ビュ

に おい て

全 対

点課

題 を適

起し

マ ネ ジメン トの 意 思 決

ら れ や

す くす

る た め である

2

報 告 制 度   安 全 報 告 制 度の基 本 要 素は、 運 用 現 場な どの あらゆる階 層か らの情 報 をフ ィ

ドバ ッ ク で きる よ

、 

報循

環の

組み を設 ける こ と

、 

得ら れ た情 報を活 用 する こ と

、 

情 報 を的 確 に

討 する こと、

 

提 供 さ れ た情

源へ の 回

行 う

こ と、

  安

全 情 報の共 有 を図る こ と

、 

組 織 外の

険 情

の入

に努め るこ と

、  受 身

の 情 報

収集

で はな く危 険 情 報 を積 極 的に

集 する活 動 を 実 施 するこ と、

 

情 報の提 供 を 促 進 する こ と、 で ある。

6

)大 森 晴 夫

前掲 論文

5Q−54

(6)

  危

情 報

には

つ かの レベ ル の ものがある が

、SMS

では

これ をさ らに

深 く

す る。 具 体 的に は、

事故

やイ ン シ デ ン ト、 ヒ ヤ リ

ハ ッ ト情 報の処 理で ある。 これら は、 既に起こ っ て し まっ た

実 や 結 果である が、

SMS

で は、

こ り

事態

ま た は

こ る かも しれない

象 まで を対 象と して い る。 つ ま り

ハ ザ

hazard

潜在

危険

要 因

を洗い 出 し

把 握 する こ とであ り

その た め に

ハ ザ

告が求め ら れて い る。 ハ ザ

ド は リ

risk

を 生 み出 す 可 能 性 る状 況をい い

こか らい の リス クが発生する こ とに なる。

 

ハ ザ

つ い て は

ICAO

事 故 防 止マ ニ ュ アル 第

2

版 改 訂 案に例 示さ れ て お り

非 常 に広

囲の概 念で あるが

長 時 間 勤 務や過 重 な 労 働 負 荷 量 などの 勤 務 状 態 およ び労 働 環 境

ハ ンガ

の 照 明の暗 さ

マ ニ ュ アル の使い やす さ また は読み難 さ

などが 挙 げ ら れる。

 

報告

進 すため に

あ えて

の内

は限

さ れ

ず、

ド で あ る か ど

か は

評 価の段 階で判 断さ れ る。 ハ ザ

ド報

SMS

の プロ ア ク テ ィ ヴ な

応 を

特徴

づ ける もの である。

  情

報の

供 を促 進 するこ とにつ い て は

国際 的に重 要 な 条 件 とし て

情 報

提供者

対す

懲罰

免 責 制 度が ある。 報 告 したこ と に よっ て不 利になる状 況で は

表 面 的 な 原 因 究 明 し か行 え

ず 、結

局は

現 場 に

依存

する

対 策

る。 すな わち

、「

く注意す

れ ば

、事 故

げる

とい う本

的 に誤っ た

対策

となっ て し ま

当然

な が ら

重過失や意 図

な もの につ い て は

、諸

外 国とも 非

である。 わ が国の

事情

に関し て は

、今後解

決 し な け ればな ら ない

多 く

の課題 が

っ て い る が

こ れ らの

題 は

在、FAA

か れ て い る

GAIN

Globa

AViation

 

Infolmatiol

Network

国 際 航空情 報 ネッ トワ

)会

議で議 論が進め ら れ てい る。

 

の 提 供 を

促進

する

方策

と し て は

、情報

供 者

誠実

討 結 果

る こ と

、 提 供

さ れ た

情報

確実

討さ れ

、活

用さ れ るこ と

な どの

応が

立つ 。 この よ

全情 報 を

集す

る た め に

、SMS

で は

全 文

化 (

Safety

 

Culture)

構築

を要

とし てい る

 

織外

の 共 有の

イ ン シ デ ン ト デ

タベ

ス として は

NASA

に よ る

ASRS

Aviation

Safety

 

Rep

。rting 

System

発 的 安 全 情 報 報 告シス テム

日本に おける航 空 安 全 情 報 ネッ トワ

ASI −

net

Japan

 

A

血ation  

Safety

 

lnformation

 

System )、

お よ び小型機

空安全情 報 ネッ トワ

ク が

。 航空 情

ネ ッ トワ

ク に は

IGAO

ADREP

Accident11ncident

 

Data

 

Reporting

System

ICAO 事 故 ・

イン シ デ ン ト

報告 制

の情

も入

さ れて い る。

3

日 常 的

視 と飛

タの 分 析

  オペ レ

シ ョ ン モ ニ タ

ともい われ、 運 航につ い て の モニ タ

また は監 視の利 用で ある。

FDR

Flight

 

Data

 

Recorder

) を 活 用 し

個々 の航 空 機の運 航 軌 跡 等 を 分 析

評 価 す る

FDM

Flight

Data

 

Monitori

  )7を 実 施 する ことを意 味 して い る。 こ の他 に

 

LOSA

Line

 

Operati

。ns  

Safety

Audit)

と呼ばれる運 航

便

席 後部

席 (

ジ ャ ン プシ

に同

して運 航 状

観察

方 法 が ある。

 

運 航

整 備に共 通の もの と して

巡 回

巡 視 が

げ ら れる。 安 全 担 当

運 用の

現場

を日

7)ICAO ではFlight Analysis

,米 国で はFOQA (Flight Operational 

Quality

 Assurance)と呼んでい る。

(7)

回る必

る とい

う考

る。

投函

や ア ン ケ

ト な ど

、紙面

に よ る

方法

現場

直接

い て

自 ら

潜在

的な危

険要 因

し出

こ とに意

が ある

。業務

のた めの

で は な く、

の オ ブ ザ

ブ を 通じて、 隠さ れ た問 題

見 する こ と も 求め ら れ る。

SMS

で は、 これ らの情 報 収

集活

動 を

proactive

とい

 

た だし

問 題 が ない わけで はない 。 リア クテ ィ ヴ

reactive

活動

して は

既に結 果 が

てい る た め

周 囲の 理

が 得 ら れ や す く

の設

定 も

比 較 的

易で

目に見

る成 果 を 得 や すい とい

実 利

が あるが

プロ ア ク テ

proactive)

対 して は

日常 的に行わ れ て い 活 動関 す結 果 が 分 か り くい た め

評 価 さ れに く く

予 算 を 設 定 するこ と に困 難 が 伴 う な ど

対 策の推 進に直 接 繋 が りに くい

う、

担 当 者には 不 利 な側 面 がみ られる。

4

) 危 険 要 因 (ハ ザ

ド)の 特 定 とリス クマ ネ ジメ ン ト

 

これ が

SMS

中 心 部 分 と な る

作 業

で ある

。 危

要 因

はハ

ド で 

SMS

に お る リス ク マ ネ ジメ ン トは

ハ ザ

に よ

り集

め ら れ

基づ きス ト

PHL

Prhnary

 

Hazard

List)

を作 成

る。 これ がハ ザ

ドの

識 とな り、 次にこ のハ ザ

ド か らも たら さ れ ると

測 さ れ る リスクをで きる限 り想 定 する

これ らの リス ク につ い て は

リス ク アセ ス メ ン ト

マ ト リ ク ス の判 断 基

沿

っ て重 要 度 を 判 断 して

リス ク処 理の優 先 順 位 付

類 を 行

う。

 

して ま と め ら れ た デ

タ に 基 づ 最 重 要

に関 する対

策案

を まとめ る。 それ を安 全 レ ビュ

会 議

ま た は

員 会な どのマ ネジメ ン トレビュ

会議

層に よ る

源 配 分

対 策 要

決 定

を 仰 ぐ。

経営陣

して

リス クの

程度、受容水準、処

理 コ ス ト

、措

置を講 じ な か っ た

場合

損害

コ ス ト

な どの

対 策効

果 を

めて

判断材料

とな るすべ て の

情報

を 開示 する。 こ のに、 安 全 責 任 者

務は

了 する。  こ れ に よ り第

1

次の対 策が実 施 される が、 その 対 策が実 際に効 果 を 発 揮 して い るかどう か を 調 査ま た は効 果を測 定 する こ と が 必要で ある。 対

に よっ ては

長 期 監 視が 必 要となる。

 

果を

揮して い ない

に は、

もう

戻 り

改善

また は

正 を図る。 こ のサ イク ル の 繰 り返 しによ

り、

最 も

果 的な対 策へ と

収束

さ せる こ とになる。 これ らの

動は

経 過 が分 かる

traceable

) にするた め、 記 録 さ れ、 対 策の 実 施 とフ ォ ロ

ア ッ プ など につ い ての責 任 と権 限 が 明 ら かになる ように、

QMS

の 原 則に基づ い て記 録 と文 書 化 が 求め ら れる 。   効 果 を測 定 する場 合 に

必 要 となる重 要 な 基 準に リス クの受 容 レベ ルが ある 。 これは

リス ク が全 く

在 しない 状 態 を意 味 する もの で はない 。

 

ハ ザ

に は

発 生 し て しまっ た

事象

の報 告 も

まれ る。

際に は

、事

故や インシ デ ン トの発 生 原 因の調 査 活 動か ら も た らさ れ る再 発 防 止 活

SMS

で は

リ ア ク テ ィ ヴ な

活動

に 分 類さ れ てい る。 結 果 に基づ く防 止 対 策で は

現 実に は

原 因 と

結果

に み られ る

接の

因果

以 外の対 応 を検 討 する こと は難 しい 。 したが っ て

リ ア ク テ ィ ヴ な

活 動

も重 要である が

そ れ だ

で は不

十分

と さ れ、

SMS

ま だ

生 し てい ない

事 象

して 予

的 に

活動す

るこ と を

め て い る。

検 討

対象

に は

インシ デン ト

情報

をは じ め と

る リア クテ ィヴ

情 報

に、

安全意

識 調 査

巡 回

報告

な ど が

まれ る。

 

リス クマ ネジメ ン トの

施につ い て は

、費

対効

果 を

考慮

し なけれ ば な ら ない これ に は

2

(8)

の側 面が

る。

1

つ は

、事故

に よ る

損害

当面

の リス ク

低減 費

用 とを比

、安

全 対

投 資

優先

さ せ る意思

決定

で ある

1

つ は

どん な

軽微

危険事象

に も

個別

徹底

して 取

むの は

軽微

な リス クのモ グ ラ叩 きに過 ぎ

ず、

小さ な リス クの

理 に埋

し て

、大 き

な リスク を見

う結

や が て

事 故

が発 生

る ことに な る

そ れ よ

の リス クを 認 識 し

そ れ か ら

々 の リス ク に関

重の

判断

に基づ く

優先

位付

け を

、有

限で

重な

経営資源

(人、 物、 資 金、 時 間

等 )

を 真に重 要 な

険 要 因 発生源の低 減 対 策に重 点 投 資 する こ とが 効 果 的 な 戦 略 的 意 思 決 定である。

 

リス ク マ ネジ メ ン ト は、 危 機 管 理 と混 同さ れ てい るこ と が

い が

、危機管

理は

発生 して し ま っ た事

が それ 以 上拡 大せ

ず 、

速や か に原 状 回

を図る こ と が 日的である。 つ ま り

の拡 大 防

1

ヒ と 迅 速 な 原 状 回 復 を 実 施 する た めの 方 策 であ り

い わゆ る受 け 身の 安 全 対

策 (

Passive

Safety

が 主 な 内 容である。 したがっ て、 これは、 緊 急 時 対 応 計 画 (

Emergency

 

Response

 

Plan

の対

となる。

5

) 緊 急 時 対 応 計 画

 

航 空

機事

重 大 な イン シ デ ン ト

ハ イジ キ ン グ

テ ロ リ ズ

自然 災 害 など が発 生 した

合に は

被 害の拡 大 防

IE

沈静化 、復

旧 を 目的 と した

事後

対 応

画 が 求 め ら れる。

 

これ に は

地 上 支 援 体 制があ り

被 害 者 救 助

親 族

者へ の対 応

報 、

社 内の 緊 急 連 絡 訓 練 などが 含 まれ る。 大 規 模 災 害には演 習が不 口∫能 な ため

これ をシ ナ リ オ上で そ れ ぞ れの

役割

活動 内容

か め る図 上 訓

が ある。

5

ヒュ

マ ンエ ラ

わる

対策

と しての 自

報告

制 度の

用8〕

 

ヒュ

マ ンエ ラ

に よ る

故 を 防 止

る た め に大 きな

果が期

で きる方

自らの

誤解

錯覚

な どに よ る誤っ た 判

断 、操作 、

作 業

に起 因 する

例 を 自発 的に報 告 する

制 度

ある

 

で もが

能性

る ヒ ュ

マ ン エ ラ

事 例

自発 的 安

報 告制 度 (

Safety

Reporting

 

Systcm )

に よっ て

収集

その

情報

有効

る ことが

事 故防

止の重 要な要

と な る。

諸外 国

お よび わが

当局

に お い て も

同 制

実さ せ

、積極

的に

危険事 象体験

報告

するこ と を

促す制 度

立に

試行

錯 誤 し な が ら取

んでい る

 

自 発 的

安 全報

告 制 度は、 以 下の点で

Proactive

な 安 全 対 策、

事 故

防 止

方策

の確 立

運 用に寄 与 する と考

ら れ る。

1

)組

織の

安全

える

安全

文 化の醸

 安全

どの分 野に おい て

も、

ウエ ア

ソ フ ウエ ア

ヒn

 

マ ンウエ ア

シ ャ ル ウエ ア の

4

つ の要 素で

支 え

られ

その基 盤が安 全

化である。

々 の大

事 故

が 起こ る た びに

組 織にお ける安 全 文 化の 欠 如 が

摘 さ れるの は

安 全 を 支 える土

の脆 さ が

、事

故の

背 景

になっ て い るた めで ある。 こ の 安 全 文 化 を

成 する要 素に

の文 化 が ある。 自発 的にヒュ

マ ンエ ラ 8) 国土 交 通省航 空局航 空 輸 送安全対 策 委 員会

  (http:〃www

mhtgo

jp

/koku/

04_

outline !

08−

shingikaY13

_

anzentaisaku /houkoku

pdf)

(9)

伴 うヤ リ

ハ ッ ト体

告 する習 慣 がで

れ ば、

報告

文化

充実す

る こ とに よっ て

化の

築に大 き く

与 する こ とになる。

2

)事

イン シデ ン ト と類 似 内 容の情 報 収 集

 

故は

、一

般 に様 々な 要 因 が 関 係 し

そ れ らが 連 鎖 して 発 生 する こ とが

く、 その 中で ヒ ュ

マ ンエ ラ

が 関 与 してい る事 例 が 少 な く と も

70

か ら

80

%はある とい われて い る。 通 常は

ヒ ュ

マ ン エ ラ

が 生 じて も

重 大 な 事 態になる前に当 事 者 自

付 くか

他の人の助 言 やハ

ドウ エ アか らの

警告

ま た は 通

な ど に よっ て

、大事

に至る前 に正 常 な 状 態に修 復 さ れ る。

イン シ デ ン ト は

、危険

状 態

に な るまで

気付

か な か っ た り

偶 然 機 材の不 具 合のため に

、警

告や 通 告が

せ ら れ な か っ た

り、

また は そ れ を

無視 す

る とい

ヒュ

マ ンエ ラ

が 重 なっ て起こ る も の で ある。

 

重 大 な 事 故

イン シデ ン トや 重 大 な状 態 には 至 ら な か っ た

場 合

で も

ヒ ュ

マ ン エ ラ

が生 じ た状 況

者の心 理 状

、 脅 威 など は、

事故

やイン シ デ ン ト に 至っ た

場 合

とほ とん ど同

であ る とい える。 した が っ て

ヒヤ リ

ハ ッ ト体 験の 報 告に基づ

き、

ヒュ

ン エ

じや 状 況や心 理 状

な ど を分 析 すれ ば

、事故

未然防

止の た めの

対策

立て る こ とが で きる

3

ヒ ュ

マ ンエ ラ

に よっ て 生 じ た

危 険

状態

か ら

復す

手段

共有

 

ヒヤ リ

ハ ッ トは、 ヒュ

マ ンエ ラ

や危 険 な 状 態に近づい たが、 重 大 な

態に至 らなかっ た 事 例である。 こ の回 復の過 程 も含め て報 告 を する こ とに よっ て、 ヒュ

マ ンエ ラ

よ る重 大 事 態 か ら 脱 出 する手 段 を 関 係 者で共 有 する こ とがで きる。 た とえ

ヒュ

が 生 じ 、 早

にエ

気 付い て正

な状 態に戻 し

危 険 な 状 態

、事故

や イン シ デ ン トに至 ら ない運 航を 可

るこ とに繋が る。

4

ヒュ

マ ンエ

起 因 す事 故

イン シデ ン トの発 生 可 能 性 を低 減 させ る行 動の認 知

 

自 発 的 報

数 なさ れ れば

どの よう な 状 況

ドで ヒュ

マ ンエ

を起 こ しや すい か を 認 知 で き

、事

故 防 止 対 策 を 策 定 する場 合 に

精 度の高い リス クアセ ス メ ン トによる 有 効 な処 置 が な さ れ る。

5

ヒュ

マ ンエ

誘 引 と な

改 善 対 策 担 当 部 門へ の提 言 お よび 当 局へ

 

要請

 

紛 ら わ しい

誘導

路の

名称、案

示の ない 誘 導 路

間 違い やすい コ

ルサ イン や

ATC

ク リア ラン ス 使

に とっ て分か

規程類

な ど

ヒュ

マ ンエ ラ

を 生 じ や

対象

につ い て

自発 的 安 全 報 告に よ る

実に基づ

当部

門や

局に

改善

を 要

し やす くな る。

6

情 報の共 有に よ る現 場の リス ク

感性 向

上 お よ び基

本 ・確

行為

忠 実

な 運

航業務

の重

要性

  の再 認 識

 

ヒュ

マ ンエ ラ

の情

、第

客観

情報

そ れ を

体験

し た

人 が

で述べ る生々 しい 情 報の方 が、

1

穏 さ れてい るエ ラ

の 本 質 を 実 感 しや すい 。 そのた め、 他 人の経 験 を知 ることに よ り

に 対 する警 戒 心 と感 性 を高め る こ とがで きる。

7

現 場での安 全 確 保 に とっ て重 要 な 暗 黙 知の伝 承お よ び形 式 知へ の 還 元

  自発 的安

報告

に よ

り、

他 人の体 験や失 敗を通じて習

した

恵を共 有 する ことから

規 則や

(10)

マ ニ ュ ア ル で は

現 さ れ に

伝承

で き

同じエ ラ

犯す

可 能

減少

さ せ る こ とに なる。 さらに、 現 場か ら報 告 され た

くの

例に 基 づ き、 ヒ ュ

マ ン エ ラ

が 生 じ に くい ように

チ ェ ッ ク リス ト、 マ ニ ュ ア ルや 規 定 類、 作 業

順を

改善

する こと に よっ て、 形

知に収 集 情 報 を 活 か すこ とがで きる。

8

)Proactive

な 安

に不 可

な 要 素である

虚 な

態 度

自律

心の

醸成 ・維

 

人 間の 限

を 知

なが ら

、自

分 もい つ エ ラ

を犯 すか わ か らない とい

う謙虚

持 ち

まれ

基 本お よび

認 行 為の 重 要

1

生 を よ り強 く認 識 する こ と につ な が。 その結 果

ヒュ

マ ンエ ラ

に対 する感 性が磨かれること に もなる。

6

FDM

Flight

 

Data

 

Monitoring

概念

展開

 

FDM

取 巻 く

環 境 は最 近

非 常

変 化

し て き た。

1960

年 代

 

DFDR

Digita

Flight

 

Data

Recorder )

の デ

タを

解析

し て運

改善

立て るプロ ェ ク トが

欧 州の

会社

り、

2000

IGAO

FDAP

Flight

 

Data

 

Aiialysis

 

Program

:飛

解析

プロ グ ラム

世界標準

として

義務化す

るこ と を 決 定

る に至 り

全 世 界 的 な航 空 安 全 を

保 するための プロ グラ ム に な

っ て きた

2005

年 末

IGAO

は さ ら に

Safety

 

Manage

エncnt  

System

環と し て

、他

策と共に

FDAP

を実

する こ とを 提

して きた。

 

FDM

もとも と

各航

会社

の中で

っ て きた歴

背景

か ら

 

FOQA

Flight

 

Operat・

ional

Quahky

 

Assurance )、

 

SESMA

SpecMc

 

Event

 

Search

 and  

Master

 

Allalysis

)、

 

DFOM

Daily

 

Flight

Operation

 

MQnitoring)

など、 様々 な 名 称で

ば れ てい る。

  FDM

は、 航 空 会

に運 航の 中に

存在

する リス ク を 認 識 さ せ、 その 程

を示 し て評

させ 、 そ れ に対 する処 置を と ら せ、 リス ク を低 減さ せ る

置 をとっ た

の変 化 をモ ニ タ

する閉ル

プの プロ セス である。

FDM

で得 ら れ た情

を航 空

会社

理 シス テ ム

SMS )

の 中に組 込む こ と に よっ て

の運

タ に

んで い る将

事故

につ な が る可

能性

の あるハ ザ

ドか ら リ ス ク を 発 見 する手 段 と して活 用で きる。

7 ,

ヒュ

マ ンファ ク タ

ー (Human

 

Factors )

の概 念9>

 

ヒュ

マ ン フ ァ ク タ

とい

言 葉

その

味を 正確 に

す 適 切 な

H

本 語がない こ の言 葉 が 航 空 業

で使 わ れ 出 し た 当 初 は

操 縦 士 が 関 与 した航 空 機 事 故の原 因と解 釈 さ れ、 人 的 要 因

人 間 要 素 と訳 さ れ た り

以 前 か ら あっ た 入 間工学と同

視 して考 え られ た り

不 正 確 な 理 解 ま た は 誤っ た 認 識 が あっ た。  ヒュ

マ ン フ ァ ク タ

英 語で は

Human

 

Factors

と表 記 さ れ

語 尾に

S

が 付い た用 語であるが

複数

S

で は な

単 数

われ る。

Mathematies (

数学)

Physics (

学 )

てい る た め に

、学

問 と とら れ や

い が

、学問

表す

で はない 。 わが

では

ヒュ

マ ン フ ァ ク タ

9)日本 航 空 株 式 会 社 技 術 研 究 所ヒュ

マ ン フ ァ ク タ

グル

プ 「ヒ ュ

マ ン

フ ァク タ

 ガ イ ドブッ ク』  

1995

12

13−18

ジ。

一 10一

(11)

とは

、既

に 「ヒュ

マ ン フ ァ ク タ

」 と して定 着 してい

 

ヒ ュ

マ ン フ ァ ク タ

人 間 が

ま く生 きるた めの能 力で あ り、 実 学とい え る もので ある。

な わ ち

、環境

の中で生 きる人 間 を ある が ま まに とら えて

その行 動や機 能

限 界 を 理 解し

そ の

識 を

に人 間 と

環境

の調

探 求

し、

改 善す

るこ とである。

 

ヒュ

マ ン ファ ク タ

その

手段

とし てい ろい ろな

既 存

学問研究

の成

る。 利 用

問は

知心

学、

生理

学、行動科学

社会

心理

学、

体測 定学、

な ど

多岐

に わ た っ て お

際 的 な 取

み が

め ら れ る。 関

連す

学 問

か ら人

環境

調和

関す

知識

ま く引 出して

用 する ことが 必要で ある。

8

ヒュ

マ ンエ ラ

の分 類 と対 策1°)

 

の分 類や概 念は さ ま

ま に 論 じ られてい る が

の原 因 を

大 き く

3

つ に類 別 し

ン ダムエ

RandQm

 

Err

〔〕r:

無作

為エ ラ

シ ステマ テ ィ ッ ク クエ

Systematic

 

Error

統 的エ

)、

ス ポラ ディ クエ

Sp

radic  

Error

二突 発 的エ ラ

)とする分 類 が

その対 策 も

め た もの であるた め

最 も理 解 し

と 考 え られる。 具 体 的には

、 

教 育

訓 練に よる知 識

量 が

に付い てい な かっ た 場 合

、  知

技 量は定 着 してい て発 揮で きたが

環 境 に よ る阻 害

因で期

値 と 異 なっ て し まっ た 場 合

、  身

に付い て い る はずの知 識

技 量

能 力 が 突 発 的に発

で きな か っ た

3

分 類である。

 

とし て もそ れ ぞ れ につ い て

、 

ラン ダムエ

再 教 育

訓 練

ま た は ェ ッ クを 実

、客観 的期待 値

う知

能力

に付 けて

度 見極

めるこ と が 求め られ る

 

シス テマ テ ィ ッ クエ ラ

には

、環 境

の再

調

プロ シ

ジャ

ー、

手 順

表 記 を 見 直 すこ とに よ り

、実施者

する

能力

期待

用で きる よ

に な る

 

ス ポ ラ デ ィ ッ クエ ラ

に は

脳の

特性

か ら発 生

るエ

る た め

処す

る こ

め て さ れ てい る。

ヒュ

マ ン フ ァ ク タ

訓 練や

CRM

が その

対策

と なっ て お り

、PMC

Psycho −

motor  

Gycle

:脳の

報処

機 能)

、 メン タ ル ロ

ョ ン

お よ

視覚

聴 覚

錯覚

ン フ

認識

立つ

9

IOSA

IATA

 

Operational

 

Safety

 

Audit)

仕 組

み と

内容

11)

 

10SA

と は

、1

A

 

Operational

 

Safety

 

Audit

頭文字

を とっ た

略称

ATA

に よっ て国 際 的に標

準 化 さ れた運 航にか かわる

安全監査

シ ス テ ム また はプロ グ ラ ム の こ と を

指 す

10) 同

ヒ書

、70−72

11)小 杉 直 史 「10SA (lrXTA Operational Safety Audit )につ い て (上)」 『航空技 術 』2005年4月 号No

601

社団

  法 人 航 空 技 術 協 会

42

46ペ

同 (下 )

2005年5月 号No

602

58−63

ジ。

  ISM (10SA   Standards Manual) 監 査 基 準

ガ イ ドラ インを定め たもの。 監 査 員の訓 練

審 査

審 査 基 準

  監 査 組 織の認 定基準な ど が含ま れる

 

IPM (IOSA Program Manual ) IOSA の実 施 方 法を定め た もの

(12)

 

航 空 運 送

事業

に関 して は、

来か ら、

国とも監

督当

局に よ る規

監督

査、

全 性 確 認

検査

な ど、

々 な

形態

政上 の

査が

実施

さ れ て

てい る。 し か し

1980

代か ら

般 化 して きた運

航委

託 やコ

ド シェ ア に よ る 運

につ い て は

、特

会社

を評 価で き る仕 組み は

立 して い な か っ た。

 

1985年 12

月に カ ナ ダの ガ ン ダ

で 起

DC −

8

の 墜

落事 故

 

DOD

Department

 of

Defense

:米 国 国 防 総 省

が 民 間 航 空 会 社

Arrow

 

Air

をチ

した便で空 挺 部 隊

248

名 が 全 員 死 亡 した た め

こ の事 故 を 契 機に、 米 国 軍 人 およ び軍 関 係 者 を 民 間 航 空 会 社の航 空 機に搭 乗 さ せ

る場 合に は

事 前に当 該 航 空 会 社の安 全 品 質 を 確 認 し な け ればな ら ない こ とを 規 定 した法 律 が

986

に成 立 し

、DOD

は これ を 受 けて

1992年

に品

保 証 シ ス テム要 求 を

め た。 そ して

、1998

9

に カ ナ ダの ノ ヴァ ス コ シ ア

墜 落 したス イス 航 空

MD

11

には

ェ ア契

に よ る デル タ航 空の乗 客が

数 搭 乗 し てい 。 こ うした 事 故 を 契 機に

ド シェ ア便につ い て も

自社 運 航

便

と 同

等 水準

の安 全 性の

認が必 要である と さ れ

1999

8

月に

DOD

ATA

Air

Transport,

 

Associal,

ioi

!of 

Aine

ica

米 国 航 空 輸 送 協 会

共 同

シ ェ ア に関 する安 全 監 査

プロ グ ラム を

設定

し た。

 

さ ら に

、DOT

Department

 of 

Transportation

米 国

輸省)

米 国

空 会

ド シ

ア を

行 う海外

会社

全 監 査 プロ グ ラム を

2002

2

月に

策定

し た。 これ に よ

り、米

国の

会社

国 航 空 会 社 とコ

ド シェ ア運 航 を 実 施 する場 合に は

、事

前に安 全 監 査 を 実 施して

承 認

を得る と共に、 運

始後 も定期

的に

監査

実施す

る ことが 必要 となっ た。

 外

会社

との コ

ド シェ ア運

につ い て

全 監

義務化

ただし立

法化

ず行

限 だけ で

実施

し てい る国

、法制化

し てい る国

、行

指導

に よ

り安

全 監 査 を

要求

し てい る国

、航

針に よ り実

し てい る

場 合

な ど

世 界 中の

多 く

会社

ド シェ ア

相手先航

全 監 査 を

けな けれ ば な ら なくなっ てい る

 

さらに、 コ

ドシェ ア と平

して世 界 的にア ライ ア ン ス が

わ れ る よ

になっ て

況 下で、 ア ラ イア ン ス として の

維持

、 顧

対す

責任

を 全

うす

る た め に は、

各参加

が同

安全性

してい なけれ ば な ら ない

か ら

、安

確認

をア ラ イァ ン ス

盟の条 件とする方 式が採 用さ れて い る。 具 体 的には

ア ラ イア ンス の

全監査に合 格 し なけれ ば

会 員 企 業にな れ ない 制 度である。

 

IATA

におい て も

新 規に

IATA

に加 盟 を 希 望 する航 空

社は、 

IATA

の 安 全 監 査 チ

ム に よ る監 査 を

けて 合 格 し な け れ ば

会 員にな れ ない とい

OQS

Operational

 

Quali

しy 

System

1998

か ら 実 施 さ れて い る。

 

し か し

こ の よ

な種 々 の安 全 監 査が

挙に広 ま りだ した 中で

い ろい ろ な 問 題 点 も出て きた。

、受検 す

に とっ て は

同 じ よ

な 監 査 を複

相 手

か ら

受け

な け れ ば な ら ない とい

う問

題が

生した。

年間

受検

数、

監 査 基

の差

による整 合

のない 監 査

結果 、

お よ び 監 査

不慣

未熟

な ど

、問

題や

乱 が 生 じた

 

こ の よ

況の 中で

、IATA

は国

的に

認知

さ れ た

通の

全 監 査 基

仕組

み を

策定す

る こと を

決定

、IOSA

が開

さ れ た

一 12 一

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