カフ型カテーテルについて考える会
2019年3月31日(日)
場所:ホテル日航福岡4階ローズルーム
13:05~14:00
透析アクセスにおける進歩と展望
医療法人 心信会
池田バスキュラーアクセス・透析・内科
池田 潔
2010年9月1日 開院
2019年3月1日現在の状況
☆アクセス・腎臓内科外来
☆月:250~270人
維持透析導入:49人/8年
☆人工透析
通院維持透析;118人
在宅透析;
12人
(2015年開始)
☆訪問看護ステーション:
医師;4名
管理栄養士:2名
看護師;18名
工学技士;10名
検査技師;3名
メディカルクラーク;2名
看護助手;3名
事務;8名
訪問看護:3人
計:53人
透析室1F:34台、2F:15台
(有料個室:3床)
医)心信会 池田バスキュラーアクセス・透析・内科
博多~バスで約10分
天神~電車で約3分
挿入の対象患者
① 血管荒廃により穿刺困難
② 心機能低下(EF<40)
③ 穿刺トラブルで希望された方
④ 在宅透析での希望者
挿入のポイント
①右内頚からの挿入が推奨されている。
(左内頚では、入れ替えが困難になることや、カテーテ
ル接触部位の瘻孔が報告された。)
②ガイドワイヤ―操作による不整脈の発症を観察
(心電図モニターと透視)
③カテーテルのキンクを防止のため緩やかな挿入
④カテーテル先端の確認を丁寧に行う。
クリニカルクエスチョン
#1 留置カテーテルは、生存率が低いとされるが本当か?
前向き研究はなく、すべて後ろ向き研究からの結論ではないの
か。
#2 留置カテーテルによる透析アクセスが原因で死亡した場合死
因は感染症である。
敗血症時早期カテーテル抜去、出口部感染時入れ替え等が
管理の基本であり感染コントロール不良で死亡があるのか。
カフ付(長期留置)カテーテルの問題点
#1 血流感染
#2 出口部感染
#1 血流感染
1)感染時期・場所
・全期間:自宅(入浴中のカテーテル汚染等)、
・透析時:(開始時、終了時)接続操作(体外循環)
2)侵入経路
・全身感染からの敗血症(感冒→気管支肺炎、下痢、等)
・回路接続時の操作
・出口部感染がカフを超えてカテーテル刺入部より血行性感染
#2 出口部感染
感染時期
1) 早期(カテーテル留置後1ヵ月以内)
・カテーテル接続操作時
・在宅での上肢動作による固定の不具合
2) 晩期(カテーテル留置後1ヵ月以降)
・出口部
感染原因
・
出口部周囲操作: 固定方法
消毒方法
#3 カテーテル閉塞
1)時期
早期(挿入後1週以内)
過凝固状態に対する抗凝固剤、抗血小板剤の未投与等
晩期(挿入後2週目以降)
血栓・フィブリン対策の不足
2) 原因
・側孔・先端孔への血栓形成、フィブリン癒着
・上大静脈へのカテーテルのへばりつき現象
・ポンピング不足による血栓残存
問題点への取り組み
1) 問題点は、宿主側(患者側)の問題ではなく、挿入者(カテーテル管理
者)の問題である。
2) トラブル時の早期対応方針の確立
3) カテーテル管理マニュアルの作成と管理施設への患者を通じた定期
管理と啓蒙指導
カテーテルトラブル
図7
カテーテルトラブルの対処法
脱血不良・静脈圧上昇 感染兆候あり 出口部 トンネル カテーテル内 抗生剤の全身投 与(多剤併用)・ カテーテル内投与 カテーテル抜去 経路変更 抗生剤の全身投与 消毒 抗生剤内服 局所の抗生剤軟膏 カテーテル交換 (血培陰性を確認後) 抗生剤を3週間投与 発赤、腫脹、熱感、 発熱、排膿、 疼痛、 CRP↑など 抵抗 (+) ウロキナーゼ充填 抵抗 (-) 無効 カテーテルのポンピングにて血栓の有無を確認し、 血栓を除去する。 ポンピング 血栓除去 抵抗 (±) ヘパリン充填 ウロキナーゼ6万単位を生 食5mlにて溶解したものを 使用 ヘパリン5千単位 を原液で使用 (入院処置) (血流感染)(電子カルテ調べ)
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
H22
(9月より)
H23
H24
H25
H26
H27
H28
(10月まで)
当院カテーテル関連受診患者の推移
受診者数
処置数
当院のカフ型カテーテル出口部処置方法
はじめに
#1
当院でカフ型カテーテル(以下TCC)挿入術を行った外来患者
は、定期的に外来受診での観察を実施
#2
カテーテル管理の方法によっては、出口部感染と血流感染を減ら
すことができる
#3
当院外来管理患者に使用したマニュアルによって他院維持患者を
指導し、感染率は減らせる可能性が示唆されているので供覧する
≪ポイント≫
当院の管理方法にはカテーテルに付着するテープノリによる汚染に着目
し管理してきた
基本はテープのりを残さないこと。
発赤時は早めに軟膏処置を行うことが外科的処置を減少させる
ことにつながります。
ドレッシングフィルムを外し
クロルヘキシジングルコン酸
塩含有綿
(サンプル①)
にて
テープノリを取るように清拭
する
1
カテーテル出口部をクロル
ヘキシジングルコンサン塩
(サンプル②③)
にて消毒する
2
滅菌鑷子を使用し
バイオパッチ
®
(サンプル④)
を
清潔に装着する
3
カテーテルにドレッシング
フィルムのテープノリが
付着しないように滅菌ガーゼ
(サンプル⑤)
で保護する
4
ガーゼ
(サンプル⑤)
でカテーテル
を挟むようにして覆う
5
カテーテルに直接つかないよ
うに、ドレッシングフィルム
(サンプル⑥)
を貼る
6
7
ドレシングフィルムの上に
テープを貼る
カテーテルのルート部分を
ガーゼで包む
ガーゼ固定のテープは縦張り
にし、フィルムの上に貼った
テープに固定する
9
*患者の皮膚状況に応じて保湿
ジェルクリーム(ピュアバリア®)
を薄く塗布してドレッシングフィ
ルムを貼る
経路変更術
出口部・トンネル感染が生じ、排膿が認められた場合。(発熱がなく、菌血
症がないと判断できる場合のみ)以下の処置を行う。
症例) 68才・男性 透析歴:15年1か月 原疾患:PCKD
2017.8.31(オペ前)
2017.8.31 右長期留置カテーテル経路変更術 施行
右内頚カフ型カテーテル トンネルに沿って発赤(+)のため来院。
鎖骨上からカテーテルを引き抜き、イソジン生食で洗浄。
新たに外側に出口部を形成し、経路変更した。
症例) 68才・男性 透析歴:15年1か月 原疾患:PCKD
2017.9.16(経過)
症例) 68才・男性 透析歴:15年1か月 原疾患:PCKD
2017.8.31 カフ型カテーテル経路変更術後6ヵ月
透析室での管理は?
• 日々の
静脈圧
観察
• ポンピングでの
感触
ウロキナーゼ6万単位+生食5ml(2.5/2.5)
治療時に連続3回充填
異常を察知!
医師へ指示受け
通常時のカテーテル内充填薬剤
ヘパリン5千単位5ml(2.5/2.5)
変更
それでも
改善できない場合は…
カテーテル内血栓除去術
血栓性
外来でのカテーテル診察
脱血不良・静脈圧上昇
抵抗 (+) ウロキナーゼ充填 抵抗 (-)カテーテルのポンピング
にて血栓の有無を確認し、
血栓を除去する。
ポンピング
血栓除去 抵抗 (±) ヘパリン充填 ウロキナーゼ6万単位を生食5ml にて溶解したものを使用 ヘパリン5千単位を原 液で使用カテーテル内血栓除去術の実際
術野にて
透視下で
長期留置カテーテル挿入術
カテーテル診察
管理における現状
期間;H22.9/1~H27.12/31
全受診患者;70名
トラブル内容を年別にすると、閉塞がH26以
降は0件となっている。静脈圧上昇や脱血不
良など見られた場合に早期に対処したことで、
閉塞は防ぐことができた。また感染に対して
はH26頃より管理マニュアルの確立・他院へ
の情報提供を行っていることにより、H27には
減少した。
図5
静脈圧上昇・脱血不良に対しては血栓除
去術を施行している。H25頃まではトンネ
ル感染に対してもカテーテル交換を行っ
ていたが、H26頃より経路変更術で対応
するようになった。
図6
外来管理の現状1
カテーテル挿入術件数
4
9
8
9
6
15
9
5
0
2
4
6
8
10
12
14
16
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
外来管理の現状2
カテーテル挿入理由
シャント閉塞
47%
シャント
機能不全
16%
在宅
12%
緊急導入
9%
短期→長期
4%
心機能不全
4%
その他
10%
その他:過剰血流
静脈高血圧症
点滴目的
外来管理の現状3
受診総件数のうちトラブル件数
1
11
13
23
18
19
49
38
4
17
20
54
75
144
89
55
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
なし あり外来管理の現状4
トラブル内容 内訳
脱血不良
27%
出口部感染
20%
閉塞
19%
血栓
7%
ブリッジ
6%
その他周囲感染
3%
出血
1%
感染
1%
その他
16%
その他:コネクタ破損
位置異常
キンク
外来管理の現状5
トラブル内容(年別)
0
10
20
30
40
50
60
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
その他周囲感染 その他 感染 出血 ブリッジ 血栓 閉塞 出口部感染 脱血不良外来管理の現状6
トラブルに対する処置内容(年別)
0
10
20
30
40
50
60
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
その他 経路変更 薬物療法 アクセス変更 カテーテル交換 血栓除去外来患者70人 (当院維持透析患者20人中(H22年9月~H28年9月までの総数)
出口部感染(8症例) 日付 氏名 透析 施設 性別 年齢 透析歴 カテーテル 使用歴 トラブル 内容 処置内容 備考 H24.7.13 S・F 他院 女 65 4年 4年 発赤・排膿 カテーテル 交換 CRP1.9 WBC6900 H26.10.28 I・A 他院 女 61 40年 5か月 排膿・発赤 ・痒み カテーテル 交換 CRP0.1 WBC3900 H26.11.7 A・M 他院 男 47 28年 1か月 排膿・発赤 カテーテル 抜去 CRP1.9 WBC5600 AVG再建 H26.11.27 O・Y 他院 女 71 27年 4年 疼痛・発赤 経路変更 H27.1.5 S・F 他院 女 68 7年 6年6か月 排膿 経路変更 CRP0.5 WBC6700 H28.1.6 I・A 他院 女 63 42年 1年8か月 発赤・浸出液 経路変更 CRP0.6 WBC3900 H28.3.18 I・S 当院 男 90 5年 1年2か月 発赤・痒み ・浸出液 経路変更 CRP1.1 WBC7400 バイオパッチアレルギー 痒みで外的刺激あり H28.5.28 O・M 他院 女 86 1年 未満 1か月 排膿・発赤 経路変更 CRP0.5 WBC8500外来患者70人 (当院維持透析患者20人中(H22年9月~H28年9月までの総数)
血流感染(5症例) 日付 氏名 透析 施設 性別 年齢 透析歴 カテーテル 使用歴 トラブル 内容 処置内容 備考 H26.5.9 O・Y 他院 女 71 27年 3年6か月 発赤・圧痛 カテーテル 交換 CRP18.1 WBC9000 ザイボックスDIV施行も データ悪化 他院へ依頼 H26.10.2 N・H 他院 男 73 1年 1年 発熱 カテーテル 交換 CRP20.27 WBC13700 他院で抜去後来院 H28.1.28 O・M 当院 男 74 1年 9か月 血液感染 カテーテル 交換 CRP0.8 WBC12200 ペースメーカー使用中循 環器より カテ抜去依頼 H28.6.29 O・M 他院 女 86 1年 未満 2か月 発熱・発赤 ・排膿 カテーテル 交換 CRP2.6 WBC8500 他院へ依頼 H28.9.30 S・E 当院 女 27 1年 1か月 不明熱 カテーテル 交換 CRP19.1 WBC7800 他院で透析1か月施行直 後発生 他院へ依頼#1 初期5年間、カテーテル感染による死亡者
はなかった。
#2 心負荷の軽減や穿刺困難、頻回のアクセス
トラブル回避を目的としたカフ付カテーテル
挿入を現在は積極的に導入している。
在宅透析が増加しない理由
1) 連日透析における自己穿刺の習得と自己血管穿刺部位の劣化
2) 自己穿刺習得期間
3) 見守りまたは介助する人が必要である。
4) PDで在宅透析を経験した患者からの移行が多い。
在宅透析研究会
2012年に初参加して感じた問題点
当院のHHD患者一覧
性別 年齢 原疾患 透析歴 HHD歴 平均HDP 透析回数月平均 挿入デバイス・方法 VAカ
テ
ー
テ
ル
男 60 多発性のう胞腎 9年3か月 2年11か月 144 27回 ショーン 右TCC 男 55 糖尿病性腎症 5年5か月 2年6か月 122.5 30回 ショーン 右TCC 男 68 慢性糸球体腎炎 7年2か月 2年3か月 100 22回 テシオ 右TCC 女 60 IgA腎症 18年4か月 1年10か月 96 18回 テシオ 右TCC 女 39 慢性糸球体腎炎 7年6か月 3か月 147 31回 テシオ 右TCC自
己
穿
刺
女 50 糖尿病性腎症 5年8か月 1年5か月 108 24回 鋭利針 左AVF 男 58 慢性糸球体腎炎 5年6か月 1年1か月 125 21回 BH 左AVF 男 52 糖尿病性腎症 7年4か月 3年0か月 196 30回 BH 左AVF 女 62 慢性糸球体腎炎 15年3か月 9か月 108 23回 鋭利針 左AVF 女 51 糖尿病性腎症 10年8か月 6か月 252 28回 鋭利針 左AVF 再指導中0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 トラブル件数
HHD患者カテーテルトラブル
挿入月から最長1年8ヶ月まで
n=5
カテーテル挿入月から10ヶ月間は、
全ての患者でトラブルなし
接続部をアルコールにて
毎回清拭する.また,定
期的に接続部キャップを
交換することで清潔を保
つ.
清潔操作,シリンジによる
ポンピング,血液回路との
接続など,患者・スタッフ
ともに統一した手技で訓練
を進めることができる.
体外のカテーテル部にテー
プの糊が残ることも感染の
一因となるため,丁寧に清
拭する.
カテーテルのトレーニング手技
注意すべきは,清潔・丁寧・観察
出口部感染防止のため,
グルコン酸クロルヘキシ
ジン含有の保護パッチを
使用し,その上からド
レッシング材で覆う.
非透析時のガーゼ保護.
防水テープで覆うこと
で,シャワー浴も可能.
挿入部の発赤などに対
してはゲンタマイシン
硫酸塩の塗布にて対
応.
特別な器具や手技は,使用しない
カテーテルのトレーニング手技
2016年9月頃のカテーテル出口部写真
A氏50代男性
約20か月経過
B氏50代男性
約15か月経過
D氏50代女性
約7か月経過
C氏60代男性
約12か月経過
HHDは週1回
病院へ送信
日機装社製
カテーテル透析の応用で
普及を考える在宅透析
0 100 200 300 400 500 600 19 75 19 76 19 77 19 78 .6 19 79 .6 19 80 19 81 19 82 19 83 19 84 19 85 19 86 19 87 19 88 19 89 19 90 19 91 19 92 19 93 19 94 19 95 19 96 19 97 19 98 19 99 20 00 20 01 20 02 20 03 20 04 20 05 20 06 20 07 20 08 20 09 20 10 20 11 20 12 20 13 20 14 20 15
1998年4月
保険収載
2010年4月
保険改定
※図説 日本の慢性透析療法現況(2016) 日本透析医学会統計調査委員会より編集日本のHHD患者の推移
2011年以降 毎年約
80
人増加傾向
97.6%
2.2%
0.2%
施設透析 腹膜透析 在宅血液透析2016年末
日本透析患者数
※2016年度 日本透析医学会調査
施設透析 321,400 人
腹膜透析 7,160 人
在宅血液透析
631
人
全透析患者数 329,191 人
海外のHHD患者数(比率)
1.8 4.3 9.3 18.4 4.2 0.2 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 分類 1 米国 カナダ オーストラリア ニュージーランド 英国 日本日本でHHDが普及しない背景
1. HHDを提供できる機関が限られる
2. 医療機関で提供できるのが自己穿刺
自己穿刺HHD
メリット・デメリット説明
当院のHHD提供システム
カテーテルHHD
メリット・デメリット説明
HHDの入り口を広げ…
患者が選択
2015年2月よりHHD開始
2019年2月現在
12名
のHHDを管理中
当院のHHD背景
カフ付カテーテル
6名
~
HHDシステム内容~
• 日機装社製 DBB-100NX(D-FAS機能有)
• 在宅血液透析支援システム(タブレット)
• Webカメラで(コンソール画面の監視)
自己穿刺
6名
全HHD
患者一覧
性別 年齢 原疾患 HHD歴 平均HDP 治療プラン 月平均透析回数 挿入デバイス・方法 VA A 男 60歳 多発性嚢胞腎症 3年 144 週6回 4時間 26回 ショーン 右TCC B 男 55歳 Ⅱ型糖尿病性腎症 2年6ヶ月 147 週7回 3時間 30回 ショーン 右TCC C 男 68歳 慢性糸球体腎症 2年3ヶ月 100 週5回 4時間 22回 テシオ 右TCC D 女 60歳 IgA腎症 1年11ヶ月 96 週4回 6時間 17回 テシオ 右TCC E 女 39歳 慢性糸球体腎症 4ヶ月 147 週7回 3時間 30回 テシオ 右TCC a 男 58歳 慢性糸球体腎症 2年1ヶ月 125 週5回 5時間 23回 BH 左AVF c 女 50歳 Ⅱ型糖尿病性腎症 1年5ヶ月 75 週5回 3時間 22回 鋭利針 左AVF b 男 52歳 Ⅰ型糖尿病性腎症 1年2ヶ月 196 週7回 4時間 30回 BH 左AVF d 女 62歳 慢性糸球体腎症 10ヶ月 108 週6回 3時間 26回 鋭利針 左AVF e 女 51歳 Ⅱ型糖尿病性腎症 7ヶ月 175 週5回 7時間 22回 鋭利針 左AVF T C C 自 己 穿 刺~施設にて再指導中~
カテーテルHHD管理方法
カテーテルHHD指導内容
当院カテーテルHHD指導
マニュアルに則り
1. カテーテル操作手技
2. 生活での注意点
4. 感染性トラブル時
以下略
3. 血栓性トラブル時
HHDでのカテーテル管理方法
【透析記録】 ID 歳 kg 回 D W 75.50 氏名 000000000001 透 析 日 2015// ダイアライザFDX-210GW 抗凝固剤 ヘパリン 前回体重(kg)A 76.20 前 血 圧 ・ 脈 拍 透析回数 0.80 後 血 圧 ・ 脈 拍 予 定 時 間 03:00 初 回 注 入 2000.02 前体重(kg) B 77.00 持 続 総 量 4500.04 後体重(kg) C 75.50 117 / 39 / 90 ( 76 ) 開 始 時 刻 14:29 持 続 注 入 1500.01 増減(kg) B-A 107 / 65 / 69 ( 59 ) 実 績 時 間 03:07 CTR (%) 47.4 前後差(kg)B-C 1.50 穿 刺 者 終 了 時 刻 17:36 14:44 コネクター交換、接続し透析開始しました。 実績除水量(L) 1.77 14:45 脱血、静脈圧、問題なし。 14:46 カテーテル処置施行。出口部発赤なし。皮膚トラブルなし。 14:47 透析中、問題なし。 メ モ日機装社製 在宅支援システム
1. 患者宅から病院へ透析記録がメールで届く
2. 静脈圧やコメント欄でスタッフが管理
3. 異変があれば双方で連絡
4. 異常があれば診察
血栓性管理
カテーテルHHD管理方法
カテーテル出口部は
週1回病院で管理
日機装社製
HHD支援システム装置
各患者宅に設置
1. 患者宅から病院へ出口部画像がメールで届く
2. スタッフが管理し、医師へ報告
3. 異変があれば双方で連絡
4. 異常があれば診察
感染性管理
カテーテルHHD管理方法
WEBカメラでコンソール画面管理
1.各患者の透析装置に設置
2.患者からの連絡でアプリ接続
3.ナビゲートを行っての対応
トレーニング回数比較
自己穿刺
平均36回
1. 自己穿刺は習得に個人
差の影響を
うける
2. 手技統一が
困難
3.
3ヶ月
の期間を設ける
カテーテル
平均22回
1. カテーテルは習得に個
人差の影響
うけない
2. 手技統一が
容易
3. 1.5~2ヶ月
の期間で十
分
カテーテルHHD2年経過した実績
短期報告
相談 手技 ア クセ ス ト ラ ブル 相談 手技 ア クセ ス ト ラ ブル 相談 手技 ア クセ ス ト ラ ブル A 8 11 0 1 4 0 2 2 0 B 4 4 0 2 4 0 0 2 0 C 1 3 0 1 3 0 1 1 0 D 1 0 0 0 2 0 0 0 0 a 2 4 2 2 5 3 0 3 2 b 2 6 2 1 0 1 1 2 6 c 5 3 4 4 5 2 4 2 3 d 0 2 1 0 0 0 0 0 0 自 己 穿 刺 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 T C C
カテーテルと自己穿刺のアクセストラブル
~導入月から3ヶ月間の比較~
HHD導入から3ヶ月間
カテーテル群ではアクセストラブル: 0件/298回透析
0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% A B C D a b c d A B C D a b c d A B C D a b c d 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月
カテーテルと自己穿刺のアクセストラブル
~導入月から3ヶ月間の比較~
カテーテル群
両群に有意差があり
トラブル内容は、穿刺トラブルに限った
自己穿刺群
3ヶ月間総件数・率
カテーテル群
:0件/総透析回数:298回
0.0%
自己穿刺群
:28件/総透析回数:294回
8.8%
カテーテルHHD2年経過した実績
長期報告
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 トラブル件数
カテーテルHHDアクセストラブル
~挿入月から最長1年8ヶ月まで~
n=5
カテーテル挿入月から10ヶ月間は、
全ての患者でトラブルなし
カテーテルHHDアクセストラブル
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D A B C A B C A B C A B C A B A B A B A A A 10ヶ月目 11ヶ月目 1年目 1年1ヶ月 1年2ヶ月 1年3ヶ月 1年4ヶ月 1年5ヶ月 1年 6ヶ月 1年 7ヶ月 1年 8ヶ月 トラブル件数10ヶ月目から最長1年8ヶ月まで
全トラブル件数:29件
感染トラブル:0件
脱血不良・静脈圧上昇:29件
カテーテル挿入から
約1年
で血栓性のトラブルが上昇する
抗血小板薬はカテーテル全患者内
服
血栓性閉塞予防のため、抗血小板薬を処方している
性別
年齢
HHD歴
VA挿入期間
抗血小板薬
VA
A
男
60歳
3年
3年6ヶ月
パナルジン(100)×2T
右TCC
B
男
55歳
2年6ヶ月
3年1ヶ月
パナルジン(100)×2T
右TCC
C
男
68歳
2年3ヶ月
2年6ヶ月
パナルジン(100)×1T
右TCC
D
女
60歳
1年11ヶ月
2年2ヶ月
プラビックス(75)×1T
右TCC
E
女
39歳
4ヶ月
6ヶ月
バイアスピリン(100)×1T
右TCC
カ
テ
ー
テ
ル
H
H
D
1. 自己穿刺HHDに比べ、カテーテルHHDは指導訓練期間が
短縮
した。
2. 血栓性トラブル
を早期に対応する事で、カテーテル閉塞を
回避できる。
3. 徹底したカテーテル清潔操作の指導で、
感染トラブル(血
流感染、出口部感染)
は回避でた。
まとめ
#1 在宅透析で、カフ付カテーテルを推奨している。
#2 患者指導により、カテーテルはトラブルなく使用された。
(最長期間;4年)
#3 心不全による死因を減らす方策としてカフ付カテーテル管理を普及さ
せることが急務と思われる。
日付
氏名
透析
施設
性
別
年齢 透析歴
カテーテル
使用歴
トラブル内容
処置内容
備考
H24.7.13 S・F 他院 女 65 4年 4年 発赤・排膿 カテーテル 交換 CRP1.9 WBC6900 H26.10.28 I・A 他院 女 61 40年 5か月 排膿・発赤・痒み カテーテル 交換 CRP0.1 WBC3900 H26.11.7 A・M 他院 男 47 28年 1か月 排膿・発赤 カテーテル 抜去 CRP1.9 WBC5600 AVG再建 H26.11.27 O・Y 他院 女 71 27年 4年 疼痛・発赤 経路変更 H27.1.5 S・F 他院 女 68 7年 6年6か月 排膿 経路変更 CRP0.5 WBC6700 H28.1.6 I・A 他院 女 63 42年 1年8か月 発赤・浸出液 経路変更 CRP0.6 WBC3900 H28.3.18 I・S 当院 男 90 5年 1年2か月 発赤・痒み・浸出液 経路変更 CRP1.1 WBC7400 バイオパッチアレル ギー 痒みで外的刺 激あり H28.5.28 O・M 他院 女 86 1年未満 1か月 排膿・発赤 経路変更 CRP0.5 WBC8500外来患者55人 当院維持透析患者20人中(H22年9月~H28年9月までの総数)
出口部感染(8症例)
血流感染(5症例)
日付 氏名 透析 施設 性別 年齢 透析歴 カテーテ ル使用歴 トラブル内容 処置内容 備考 H26.5.9 O・Y 他院 女 71 27年 3年6か月 発赤・圧痛 カテーテル 交換 CRP18.1 WBC9000 ザイボックスDIV施行もデータ悪 化他院へ依頼 H26.10.2 N・H 他院 男 73 1年 1年 発熱 カテーテル 交換 CRP20.27 WBC13700 他院で抜去後来院 H28.1.28 O・M 当院 男 74 1年 9か月 血液感染 カテーテル 交換 CRP0.8 WBC12200 ペースメーカー使用中循環器より カテ抜去依頼 H28.6.29 O・M 他院 女 86 1年未満 2か月 発熱・発赤・ 排膿 カテーテル 交換 CRP2.6 WBC8500 他院へ依頼 H28.9.30 S・E 当院 女 27 1年 1か月 不明熱 カテーテル 交換 CRP19.1 WBC7800 他院で透析1か月施行直後発生 他院へ依頼出口部写真
出口部軽度発
赤あり
軟膏処置施行
当院来院時、
防水テープ
が外れそう
よく見て下さい カテーテルに テープのりがつ いてます 出口部軟膏処置時は バイオパッチ®ではなく チリガーゼを使用します バイオパッチ®(クロルヘ キシジン)にまけた状態 です 痒がっていました出口部赤いです
ゲンタシン軟膏
塗ります
こちらもテープのり
ついてます
この症例は
経路変更
カフ型カテーテル長期開存の取り組み
0.0%
2.0%
4.0%
6.0%
8.0%
10.0%
12.0%
14.0%
0
10
20
30
40
50
60
70
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
挿入患者
トラブル件数
入れ替え術
入れ替え割合
感染トラブルからの 入れ替え割合
感染取り組み強化
n=65
カテーテル管理
1. 医原病という考え方からTCC挿入機関が責任を持って管
理している。
2. 3ヶ月周期のカテーテル外来を定期的に施行
3. TCC患者や家族への管理指導
4. 院内スタッフへ徹底した管理方法の指導
5. 他施設へ管理方法の指導とマニュアル配布
0.0%
2.0%
4.0%
6.0%
8.0%
10.0%
12.0%
14.0%
0
10
20
30
40
50
60
70
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
挿入患者
トラブル件数
入れ替え術
入れ替え割合
感染トラブルからの 入れ替え割合
2年後には
TCC入れ替え術
割合は
減少傾向認めた
n=65
血栓トラブルからの 入れ替え割合
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
0
10
20
30
40
50
60
70
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
挿入患者
トラブル件数
入れ替え術
入れ替え割合
n=65
• 過去6年間のTCCトラブル受診比率内訳は
【期間と対象】
• 2012年1月から2017年12月の6年間
期間
対象
• TCC挿入患者65名
• 平均年齢:58歳±13.2
• 男女 35:30
TCC血栓性トラブル処置対応内容の3項目を評価
1. 血栓溶解剤投与
2. 血栓除去術
TCCの診察 血栓性
カテーテルポンピング操作
抵抗(ー)
抵抗(+)
抵抗(++) 閉塞 or 一ヶ月以内再異常
抗凝固薬充填 ヘパリン5千単位を 原液で使用 血栓溶解薬充填 ウロキナーゼ6万単位を生食 5mlにて溶解したものを使用 血栓除去術 透視下で0.035ガイドワイヤー 4本使用しカテーテル内清掃過去6年間のトラブル件数
総件数 血栓性 感染性 感染性 血栓性 その他 溶解療法 血栓除去 入れ替え 薬剤療法 経路変更 入れ替え 2012年 1 8 0 0 6 2 1 0 0 2013年 1 14 3 1 9 4 1 0 0 2014年 7 9 0 0 7 2 4 1 2 2015年 3 9 3 1 7 1 1 1 1 2016年 16 20 13 6 14 1 12 4 0 2017年 10 20 7 2 16 1 4 5 1 total(144件) 38 80 26 10 59 11 23 11 4 % 26% 56% 18% 13% 73% 14% 61% 29% 11% n=65【結果】
血栓性
56%
感染性
26%
その他
18%
トラブル内容 内訳
血栓性
感染性
その他
血栓除去 73% 溶解療法 13% 入れ替え 14%血栓 処置内容
血栓除去 溶解療法 入れ替え血栓性 56% 感染性 26% その他 18%
トラブル内容 内訳
血栓性 感染性血栓除去
73%
溶解療法
13%
入れ替え
14%
血栓 処置内容
血栓除去
溶解療法
入れ替え
0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 0 5 10 15 20 25