• 検索結果がありません。

Chapter 1 法人課税 成長志向に重点を置いた法人税改革 課税ベースを拡大しつつ税率を引き下げる ことにより より広く負担を分かち合い 稼ぐ力 のある企業等の税負担を軽減することで 法人課税を成長志向型の構造に変えます (1) 法人税率の引下げ ( 案 ) 法人税率を 25.5% から 23.

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Chapter 1 法人課税 成長志向に重点を置いた法人税改革 課税ベースを拡大しつつ税率を引き下げる ことにより より広く負担を分かち合い 稼ぐ力 のある企業等の税負担を軽減することで 法人課税を成長志向型の構造に変えます (1) 法人税率の引下げ ( 案 ) 法人税率を 25.5% から 23."

Copied!
16
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

法人課税………1

資産課税………5

個人所得課税………7

消費課税………9

国際課税………12

納税環境整備………13

4

2

5

3

6

このパンフレットは、「平成27年度税制改正の大綱」(平成27年1月14日閣議決定)及び現在、 国会において審議が行われている「所得税法等の一部を改正する法律案」(平成27年2月17日 閣議決定)の内容を分かりやすくまとめたものです。

 平成27年度税制改正においては、現下の経済情勢等を踏まえ、

等を講ずることとしています。

「デフレ脱却・経済再生」に向けた、成長志向に重点を置いた法人税改革、高齢者層から若年層への 資産の早期移転を通じた住宅市場の活性化など、経済好循環の着実な実現に資する措置

東京一極集中の是正や若い世代の結婚・子育ての希望の実現等を通じた 「地方創生」に向けた措置

平成29年4月1日への「消費税率引上げ時期の変更に伴う対応」や、 「国際課税(G20・BEPSプロジェクト)関連の措置」

税制改正

(案)

ポイント

平成

27

年度

(2)

■欠損金繰越控除の見直し(案)  欠損金の繰越控除制度が課税ベースを大きく侵食している状況を改善するとともに、控除制限を 受けたくない企業には収益改善のインセンティブをもたらすよう、大法人の控除限度(現行:所得の 80%)を引き下げます。 国・地方を通じた法人実効税率  27年度改正では、法人事業税(地方税)の所得割の税率(現行:大法人向け7.2%)の引下げと合 わせて、国・地方を通じた法人実効税率は、次のようになります。また、以後数年で、法人実効税率を 20%台まで引き下げることを目指します。 法人税率 法人事業税所得割(標準税率) 国・地方の法人実効税率 25.5% 7.2% 34.62% 23.9% 6.0% 32.11% (▲2.51%) 23.9% 4.8% 31.33% (▲3.29%) 現行 27年度 28年度 ※27年4月1日以後に開始する事業年度において適用します。  法人税率を、25.5%から23.9%に引き下げます。

法 人 課 税

(1) 法人税率の引下げ(案)

(2) 課税ベースの拡大等(案)

 「課税ベースを拡大しつつ税率を引き下げる」ことにより、より広く負担を分かち合い、「稼ぐ力」の ある企業等の税負担を軽減することで、法人課税を成長志向型の構造に変えます。

成長志向に重点を置いた法人税改革

Chapter

1

参 考 ※所得割の税率には、地方法人特別税を含みます。 所得の全額 23年度改正法の施行前に再生手続開始の決定等 があった法人を対象とした経過措置 27年4月1日以後に 開始する事業年度 所得の65% 所得の50% 29年4月1日以後に 開始する事業年度 控除限度 (大法人) 所得の80% 再建中の 法人の特例 繰越期間 新設 法人の特例 改正案 現 行 所得の全額 (再生計画認可の決定等から7年後まで) ※再上場等の場合、以後の事業年度は対象外。 ※23年度改正の経過措置については、統合して廃止。 所得の全額 (設立から7年後まで) ※上場等の場合、以後の事業年度は対象外。 10年に延長 ※29年4月1日以後に開始する事業年度に生じた  欠損金について適用。 ※帳簿書類の保存期間等も10年に延長。 (再生計画認可の決定等から7年後まで) 9年

(3)

■外形標準課税の拡大(案) ■負担変動に対する配慮措置(案) ■外形標準課税における賃上げへの配慮(案) ■受取配当等益金不算入制度の見直し(案)  地方法人課税における応益課税を強化し、企業が「稼ぐ力」を高めるインセンティブともなるよう、 大法人向けの法人事業税のうち、外形標準課税を拡大します。  これにあわせて、大法人の所得割の税率(現行:7.2%)を引き下げます。(再掲)  一定規模以下の法人において、外形標準課税の拡大により負担増となる場合、負担変動に対 する配慮措置を講じます(27・28年度)。  法人税の所得拡大促進税制の要件を満たす場合には、給与等支給額の増加分を付加価値割 の課税ベースから控除する制度を導入します。 支配目的の株式(=持株比率が高い株式)への投資については、経営形態の選択等に税制が影 響を及ぼすことのないように100%益金不算入としつつ、持株比率の基準を引き上げます。 支配目的が乏しい株式等(=持株比率が低い株式等)への投資は、他の投資機会との選択を歪め ないように、益金不算入割合を引き下げます。 参 考 地方税における法人事業税の外形標準課税の拡大等(案) ※特定株式投資信託の分配金は、20%益金不算入。 0%益金不算入(全額益金算入) 分配金の額の1/2又は1/4の 額について、50%益金不算入 益金不算入 割合 持株比率 持株比率 25%未満 50% 5%以下 20% 25%以上 100% 5%超 1/3以下 50% 1/3超 100% 益金不算入割合 益金不算入割合 株式投資信託の 分配金 改正案 現 行 (*)27年4月1日以後に開始する事業年度において適用します。 所得割(7.2%) 外形標準課税1/4 現 行 27年度 28年度 付加価値割0.48%、資本割0.2% 付加価値割0.72%、資本割0.3% 付加価値割0.96%、資本割0.4% (*)28年4月1日以後に開始する事業年度において適用します。 (*)27年4月1日以後に開始する事業年度において適用します。 所得割(6.0%) 所得割(4.8%) 3/8 外形標準課税 1/2 外形標準課税

(4)

■租税特別措置の見直し(案)  控除限度額の総枠は「法人税額の30%」を維持しつつ、オープンイノベーションを推進する観点か ら、共同研究・委託研究などの「特別試験研究費」については、控除限度を別枠化(5%)します。(限 度超過額の繰越制度は廃止します。)  「特別試験研究費」の範囲を拡充するとともに、税額控除率を引き上げます。  生産等設備投資促進税制を廃止するなどの見直しを行います。 研究開発税制(総額型)の見直し(案) その他の租税特別措置の見直し(案) ■平成27・28年度において法人税の先行減税(案)を行い、経済の好循環の定着を力強く後押し ■所得拡大促進税制の要件緩和(案) ■法人事業税(外形標準課税)における賃上げへの配慮(案)(再掲)

(3) 賃上げへの配慮措置(案)

給与等 支給額 給与等支給額 給与等 支給額 2% 2%増 2% 2% 2%増 2% 3% 3%増 3% 5% 5%増 5%増 5% ㉔ ㉔ ㉕ ㉕ ㉖ ㉖ ㉗ ㉗ ㉘ ㉘ ㉙ ㉙ 4% 3% 3%増 ㉔ ㉕ ㉖ ㉗ ㉘ ㉙ 《 改 正 案 》 中小法人 《 現 行 》 ○給与等支給額が基準年度(基本的に㉔)と比較して2% 以上(㉕・㉖)/3%以上(㉗)/5%以上(㉘・㉙)増加して いる等の要件を満たす場合、増加分の10%相当額を税 額控除。(法人税額の10%(中小法人20%)が上限。) (*)27年4月1日以後に開始する事業年度において適用します。 8~10%(中小法人12%) 法人税額の25% ①:30%、②~④等:20% 法人税額の5%(別枠) ※控除限度超過額の繰越控除は廃止。 改 正 案 法人税額の30% 控除限度の総枠 税額控除率 8~10%(中小法人12%) 法人税額の30%(26年度末まで。原則20%) 以下の試験研究に要する費用 12% 一般試験研究費の控除限度の枠内 ①国の試験研究機関等・大学との間の共同・委託研究 ②民間企業との共同研究 ③中小企業者への委託研究 等 ※控除限度超過額は1年間繰越。 控除限度額 範 囲 税額控除率 控除限度額 般試験研究費 法人税額の30%(26年度末まで。原則20%) 現 行 ・③の委託先に「公益法人等、地方公共団体の機関・ 地方独立行政法人等」を追加 ・「④中小企業者に支払う知的財産権の使用料」を  追加

(5)

■特別償却又は税額控除制度の創設(案) ■雇用促進税制の拡充(案)  平成30年3月31日までに「計画」について認定を受けた法人が、その計画に沿って、認定の日から2年 以内に取得等をした建物等及び構築物で、一定の規模以上のものについて、次の措置を講じます。   「移転型」:特別償却25%or税額控除7%(「計画」認定が29年4月1日以後は4%)   「拡充型」 :特別償却15%or税額控除4%(「計画」認定が29年4月1日以後は2%)  平成30年3月31日までに「計画」の認定を受けた法人が、雇用促進税制の要件(現行の要件ⅱを除く) を満たす場合、認定以後3年間、次の雇用促進税制の特例を講じます。 ※税額控除額の上限は当期の法人税額の20% ※税額控除額の上限は、現行の雇用促進税制と地方拠点強化税制(投資減税)とを合わせて、当期の法人税額の30% 「法人全体の前期比雇用増×40万円」の税額控除 移転型の「計画」である場合に 限り、当該地方拠点における計 画認定直前期の雇用者数に対 する雇用増×30万円 現行の雇用促進税制 当該地方拠点の前期比雇用増 (法人全体の前期比雇用増を 上限)×50万円(要件ⅱを満たさ ない場合、20万円) 特例1 特例2 要件 i:法人全体の前期比雇用増が5人    (中小2人)以上   ii:法人全体の雇用者数が前期比    10%以上増 等  地域再生法の改正により本社機能を東京圏から地方に移転したり、地方において拡充しようとする 法人が計画を作成し、地方公共団体がこれを認定する枠組みを前提として、次の措置を創設します。

地方拠点強化税制の創設

 福島復興再生特別措置法の改正を前提に、「避難解除区域等」への帰還を希望する事業者で、 事業再開に向けた計画を作成し、福島県知事の認定を受けたものについて、事業再開投資に要する 費用の支出に充てるための準備金制度を創設します。

復興支援

■福島再開投資等準備金制度の創設(案) 東京23区 支援対象の区域(3大都市圏以外) 「移転型の計画」が認定された年度に、  東京本社→地方拠点 【30人異動】   新規採用 【地方拠点20人】【その他地域5人】 その他の 地域 移転型の計画の認定 当該年度における特例の適用(イメージ) 地方拠点:前期比+50人 法人全体:前期比+25人 40万円 50万円 30万円 東京本社 新規雇用 5人 新規雇用 20人 地方 拠点 《 適 用 例 》 特例 2 特例1 (現行の雇用 促進税制) (10%以上雇用増要件を 満たさない場合、20万円) (×最長3年) 30人 新本社 30人異動

(6)

資 産 課 税

(注1) 上記は、良質な住宅用家屋(耐震・エコ住宅)に係る非課税枠です。なお、平成27年より、良質な住宅用家屋の範囲にバリア フリー住宅を追加するとともに、エコ住宅の要件を見直します(一次エネルギー消費量等級4以上の住宅を追加)。 ※消費税率引上げに伴う経過措置により、28年9月末までに請負契約を締結すれば、引渡しが29年4月を過ぎても、旧税率(8%)を適用。 (注2) 上記以外の一般住宅に係る非課税枠は、500万円減となります。 (例:平成28年10月~平成29年9月に消費税率10%で住宅購入の契約をした者であれば、2,500万円) (注3) 東日本大震災の被災者については、非課税枠(良質な住宅用家屋:1,500万円、一般住宅:1,000万円)を平成31年6月末ま で継続します。ただし、消費税率10%が適用される住宅購入者の平成28年10月から平成29年9月までの非課税枠については、 良質な住宅用家屋:3,000万円、一般住宅:2,500万円となります。 (注4) 住宅取得等資金に係る相続時精算課税の特例(贈与者の年齢が60歳未満の場合でも相続時精算課税の適用が可能)に ついても、平成31年6月末まで継続します。  祖父母や両親の資産を早期に移転することを通じて、足元の住宅市場の活性化、消費税率10%への 引上げ前後における需要の平準化等を図るため、住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置につい て、適用期限を平成31年6月30日まで延長した上で、非課税枠を最大3,000万円まで拡充します。

(1) 住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置の延長・拡充(案)

消 費 税 率 10%で 住宅購入の契約を した者に非課税枠 を上乗せ 1月〜12月 1月〜9月 10月〜9月 駆込み期 10月〜9月 10月〜6月 【 契約時期 】 市場活性化策 反動減対策 26年 1,000万円 27年 28年 29年 30年 31年 改正案(27年〜31年6月末) 改正前 1,000万円 【 10%適用枠】 消費税率引上げ (29年4月) 1,500万円 1,200万円 800万円 Chapter

2

1,500万円 1,200万円 3,000万円 経過措置終了 (28年9月末)※

(7)

 両親や祖父母の資産を早期に移転することを通じて、子や孫の結婚・出産・育児を後押しするため、これ らに要する資金の一括贈与に係る非課税措置を創設します。

(2) 結婚・子育て資金の一括贈与に係る非課税措置の創設(案)

結婚・子育て資金を一括して 拠出(贈与) ❶贈 与 者が 死亡した場 合、その時 点 の 残 高 を 相 続 財 産に加算 ❷使い残しに 対して贈与 税課税 《下記の結婚・子育てに必要な資金に限って払出し可能》 (ベビーシッター費含む) ・挙式費用 ・新居の住居費 ・引越費用 【 結 婚 】 【 妊娠・出産 】 【 子育て 】 50 歳到達時 ・不妊治療費 ・出産費用 ・産後ケア費用 ・子の医療費 ・子の保育費 親・祖父母 子・孫 預入金 払出 し 払出 し 払出 し 非課税 限度額:1,000万円 ※使途が結婚関係 のものは、300万円 育児関係 資金 出産関係 資金 結婚関係 資金 制度の概要(案)  親・祖父母(贈与者)は、金融機関に子・孫(20歳以上50歳未満。受贈者)名義の口座等を開設し、  結婚・子育て資金を一括拠出。この資金について、子・孫ごとに1,000万円までを非課税とします。  相続税回避を防止するため、贈与者死亡時の残高を相続財産に加算します。  受贈者が50歳に達する日に口座は終了します。使い残しに対しては、贈与税を課税します。  平成27年4月1日から平成31年3月31日までの措置です。 金融機関が領収書等 をチェックし、左記に 該当することを確認

(8)

 現在のNISAについて、年間の投資上限額(現行:100万円)を、平成28年から  120万円(累計600万円)に引き上げます。  NISA(非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得の非課税措置)に  ついて、若年層への投資のすそ野拡大などの観点から、ジュニアNISAを創設します。 ※NISA、ジュニアNISAを通じた実質的な投資枠が大きく拡大します。 ※出国時の有価証券等の評価額が1億円以上の者であり、かつ、原則として出国直近10年内において5年を超えて居住者であった者  租税条約上、株式等を売却した者が居住している国に、そのキャピタルゲインに関する  課税権があることを利用して、巨額の含み益を有する株式を保有したまま出国し、  キャピタルゲイン非課税国で売却するといった課税逃れが可能となっています。  このため、平成27年7月以後に出国する一定の高額資産家(※)を対象に、  出国時に未実現のキャピタルゲインに対して特例的に課税を行うこととします。  また、納税資金が不十分であることを勘案し、納税猶予(最長10年)を選択できることとします。

(2) 国外転出をした場合の譲渡所得等の特例の創設(案)

ジュニアNISAの概要(案) 非 課 税 対 象 年間投資上限 非課税投資額 口座開設期間 非 課 税 期 間 運 用 管 理 : : : : : : 20歳未満の人が開設するジュニアNISA口座内の小額上場株式等の配当、譲渡益 80万円 最大400万円(80万円×5年間) 平成28年から平成35年までの8年間(適用期限は現行NISAと同様) 最長5年間 親権者等の代理又は同意の下で投資18歳になるまで原則として払出し不可

個 人 所 得 課 税

(1) NISAの拡充(案)

【 夫 】 100万円 累積500万円 20歳未満は 利用不可 ジュニア NISA 80万円 累計 400万円 ジュニア NISA 80万円 累計 400万円 20歳未満は 利用不可 【 妻 】 100万円 累積500万円 大人 大人 【 夫 】 毎月の定額投資 に適した金額 120万円 (10万円×12ヵ月) 累計600万 【 妻 】 毎月の定額投資 に適した金額 120万円 (10万円×12ヵ月) 累計600万 大人1人あたり 累積1,000万円 (1年の投資額200万円) 大人1人あたり 累積1,000万円 (1年の投資額200万円) Chapter

3

(9)

※個人住民税の住宅ローン控除の特例、被災者等に係る住宅ローン控除の特例についても同様の延長措置を講じます。 ※住まい給付金及び住まいの復興給付金についても、同様の延長措置を講じます。   平成29年末までの適用期限とされている住宅ローン控除等の措置について、消費税率10%への引 上げ時期の変更に伴い、その適用期限を1年6ヶ月延長し、平成31年6月末まで適用します。

(3) 住宅ローン控除等の延長(案)

26.1.1 27.1.1 28.1.1 29.1.1 29.12.31 30.12.31 31.6.30 ■ふるさと納税の拡充(案) 平成27年4月以後に行われる寄附については、ふるさと納税に係る特別控除額の上限を、個人 住民税所得割の2割に拡充します(現行:1割)。 確定申告による現在の控除手続について、確定申告を要しない給与所得者等については、これを 行わずにワンストップで控除(所得税分・個人住民税分)が受けられる仕組みを導入します。 地方税における見直し(案) 参 考 住宅ローン控除 (認定住宅) 住宅ローン控除 (一般住宅) 消費税率 5% 8%へ引上げ 10%へ引上げ 26.4.1 27.10.1 29.4.1 200万円 300万円 400万円 適用期限 適用期限 500万円 10%へ引上げ 1年半 1年6ヶ月延長 1年6ヶ月延長

(10)

※ 事業者向けの取引とは、サービスの性質や取引条件等から、サービスの受け手が通常事業者に限られる取引(広告配信等)を、消費者向けの  取引とは、それ以外の取引(電子書籍や音楽の配信等)を指します。 ※ 課税売上割合が95%以上の事業者や簡易課税事業者等については、事業者の事務負担に配慮する観点から、リバースチャージ対象取引を  申告対象から除外します。 ※ 日本に事務所等を有しない国外の納税義務者は、国内に書類送達等の宛先となる居住者「納税管理人」を置くこととなります。 ※ 事業者が、国外事業者から消費者向けサービスの提供を受けた場合において、当該国外事業者が国税庁長官の登録を受けているときには、  仕入税額控除が認められることとなります。 「事業者向け」のサービス について、国内事業者が 申告納税を行う。 「 消 費 者 向け」のサービスについて、国外事業者が日本の 税務署に申告納税を行う。 ※ 消費税率の引上げ時期の変更に伴い、住宅ローン減税等の適用期限の延長(8ページ)等を実施します。

消 費 課 税

消費税率10%への引上げ時期について、平成27年10月1日から、平成29年4月1日に変更します。 「景気判断条項」(税制抜本改革法附則第18条第3項)を削除します。 国内外の事業者間における競争条件の公平性を確保する観点から、国外事業者が国境を越えて 行う電子書籍・音楽・広告の配信などの電子商取引に消費税を課税します。 (平成27年10月から施行) サービス提供者が国外事業者である場合の課税方式について、

(1) 消費税率10%への引上げ時期の変更等(案)

(2) 国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し(案)

事業者向けの取引については、「リバースチャージ方式」(サービスの受け手に納税義務を課す方式)を導入し、 消費者向けの取引については、国外事業者が申告納税を行う方式とします。 事業者向け取引に係る課税方式(リバースチャージ方式) 国 内 国 外 国 内 国 外 消費者向け取引に係る課税方式(国外事業者申告納税方式) 国 内 事 業 者 国 外 事 業 者 国 外 事 業 者 〈 納 税 義 務 者 〉 〈 納 税 義 務 者 〉 事業者免税点制度を適用 仕 入 税 額 控 除 申告 納 税 申告納 税 Chapter

4

消 費 者

(11)

※ この場合、免税販売の購入下限額(一般物品:1万円、消耗品:5千円)について、各店舗における購入金額の合計額で判定できるようになります。 ※ 「旧3級品の紙巻たばこ」とは、「わかば」、「エコー」、「しんせい」、「ゴールデンバット」、「ウルマ」及び「バイオレット」の6銘柄をいいます。 280 260 240 220 200 180 160 140 120 100 (円/箱) 27.4.1 28.4.1 244.88円/箱 116.24円/箱 136.24円/箱 +20円/箱 +20円/箱 +30円/箱 +58.64円/箱 156.24円/箱 186.24円/箱 244.88円/箱 29.4.1 30.4.1 31.4.1 商店街やショッピングモール内などにおける各店舗の免税手続を、「免税手続カウンター」でまとめて行 うことができるようになります。  旧3級品の紙巻たばこに係る国及び地方のたばこ税の特例税率については、平成28年4月1日から 平成31年4月1日までの間、段階的に税率を引き上げることによって廃止します。 免税店を経営する事業者が、臨時店舗を設置しようとするクルーズ船寄港地の港湾施設について、 あらかじめ税務署長の承認を受けた場合には、出店の前日までに臨時店舗を設置する旨等を税務 署長に届け出ることにより、臨時店舗での免税販売を行うことができるようになります。

(3) 外国人旅行者向け消費税免税制度の拡充(案)

(4) たばこ税の見直し(案)

●たばこ1箱当たりのたばこ税額 税額差 128.64円/箱 0  消費税免税店の拡大及び利便性向上を図る観点から、平成27年4月より、 《 手続委託型免税店 》 《 通常の免税店 》 ・免税手続(書類作成、包装) ・免税で販売 ・免税手続(書類作成、包装) ・免税で販売 ・免税手続 (書類作成、包装) ・消費税相当額の返金 購入下限額  一般物品:1万円  消耗品:5千円 ※合算して判定可 商店街等 免税手続カウンター 免税店X 免税店Y 選択制 購入下限額 一般物品:1万円 消耗品:5千円 購入下限額 一般物品:1万円 消耗品:5千円 免税手続の委託 【免税店として許可】 課税で販売 免税店A 免税店C 免税店B 免税店D 一般の紙巻たばこ 旧3級品の紙巻たばこ

(12)

< 乗用車 > ■自動車重量税の見直し(案) ■自動車取得税の見直し(案) ■軽自動車税の見直し(案)  エコカー減税について、燃費基準の移行を円滑に進めるとともに、足下の自動車の消費を喚起す ることにも配慮し、2年間の経過的な措置として、平成32年度燃費基準への単純な置き換えを行う とともに、現行の平成27年度燃費基準によるエコカー減税対象車の一部を、引き続き減税対象と する等の措置を講じます。  自動車重量税と同様、燃費基準の移行を円滑に進めるとともに、足下の自動車の消費を喚起す ることにも配慮し、2年間の経過的な措置として、平成32年度燃費基準への単純な置き換えを行う とともに、現行の平成27年度燃費基準によるエコカー減税対象車の一部を、引き続き減税対象と する等の措置を講じます。 平成27年度に新規取得した一定の環境性能を有する軽四輪等について、その燃費性能に応じた グリーン化特例(軽課)を導入します。 二輪車に係る税率の引上げ時期を平成27年4月1日から平成28年4月1日に1年延期します。 (例)軽四輪の自家用乗用車の場合   ・電気自動車等:概ね75%軽減、平成32年度燃費基準+20%達成車:概ね50%軽減、   平成32年度燃費基準達成車:概ね25%軽減。 電気自動車等(※) H27年度燃費基準 +20%達成 H27年度燃費基準 +10%達成 H27年度燃費基準 達成 電気自動車等(※) H32年度燃費基準 +20%達成 H32年度燃費基準 +10%達成 H32年度燃費基準 達成 H27年度燃費基準 +5%達成 初回車検 2回目車検 初回車検 2回目車検 免税 免税 75%軽減 75%軽減 50%軽減 50%軽減 25%軽減 免税 免税 地方税における車体課税関係の見直し(案) 参 考 ※ この特例については、自動車税・軽自動車税における環境性能割の導入の際に自動車税のグリーン化特例(軽課)とあわせて見直します。 ※ 電気自動車等:電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車、プラグインハイブリッド自動車、クリーンディーゼル乗用車 (注1)車検証の交付等の時点において、H27年度燃費基準+5%を達成している車については本則税率を適用します。また、経過的にH27年度   燃費基準達成車(新車)に対し、本則税率を適用します。 (注2)ガソリン自動車・ハイブリッド自動車は、いずれもH17年排出ガス基準75%低減達成車(☆☆☆☆)に限ります。 (注3)バス・トラックについても、乗用車に準じて見直しを行います。

(5) 車体課税の見直し(案)

《 見直し案 》 《 現 行 》

(13)

国 際 課 税

 国際的な二重非課税を防止する観点から、外国子会社において損金に算入される配当を外国子会社 配当益金不算入制度の適用対象から除外することとします(原則、平成28年4月1日以後開始事業年度か ら適用します)。  租税条約等に基づいて金融口座情報を各国税務当局と自動的に交換するため、金融機関に対し非居 住者(条約相手国の個人・法人等)の金融口座情報の報告を求める制度を整備します。なお、金融機関に は、平成29年から必要な手続きを開始し、平成30年に初回の報告をしていただくこととしています。

(1) 外国子会社配当益金不算入制度の見直し(案)

(3) 国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し(案)

(再掲)

(4) 国外転出をした場合の譲渡所得等の特例の創設(案)

(再掲)

(2) 非居住者に係る金融口座情報の報告制度の整備(案)

B 国 居 住 者 [平成30年に初回の情報交換] [平成30年に平成29年分を報告] [平成29年から金融機関による手続開始] 新規口座開設者の氏名・住所、 外国の納税者番号、居住地国等を届出 日本居住者口座 (報告対象外) … A国の税務当局 国税庁 B国の税務当局 X国居住者 口座 日本の金融機関 B国居住者 口座 A国居住者 口座 AA AB < 日本から外国への情報提供のイメージ > 日本 A国 B国 口 座 保 有 者( 非 居 住 者 )の 氏 名・住 所 、外 国 の 納 税 者 番号、口座残高、利子・配当 等の年間受取総額等を報告 保 有 情 報 等により既存口座保有者の 居住地国を特定 租税条約等に基づき、外国の税務当局に 対して年一回まとめて情報提供 Chapter

5

※ 日本から外国に対して情報提供を行うことにより、外国から日本に対し、その国の金融機関に保有される日本居住者の金融口座情報が  提供されることとなります。 A 国 居 住 者

(14)

納税者の親族であることが確認できる書類(戸籍の附表の写し、出生証明書等) 納税者が親族の生活費等に充てるための支払いを行ったことが確認できる書類 (送金依頼書、クレジットカード利用明細書等) 提出基準(現行:所得2千万円超)を見直し、「所得2千万円超」かつ「総資産3億円以上または 有価証券等※1億円以上(12月31日時点)」とします。 記載内容を見直し、財産の詳細を時価(見積価額も可)で記載することとします。 加算税の加減算によるインセンティブ措置を導入します。  平成28年1月1日以後に提出すべき財産債務調書について適用します。

納 税 環 境 整 備

(1) 国外居住親族に係る扶養控除等の書類の添付等義務化(案)

(2) マイナンバーが付された預貯金情報の効率的な利用の推進(案)

(3) 財産債務明細書の見直し(案)

 日本国外に居住する親族に係る扶養控除等の適用の適正化の観点から、適用を受ける納税者 に対し、平成28年分以後の所得税について、親族関係書類等の添付を義務付けることとします。  マイナンバーが付された預貯金情報を税務手続きにおいて効率的に利用する観点から、銀行等 に対し預貯金情報をマイナンバーにより検索可能な状態で管理することを義務付けます(平成30年 1月から施行予定です)。  所得税・相続税の申告の適正性を確保する観点から、現行の財産債務明細書について、以下の 見直しを行い、新たに財産債務調書として整備します(出国時の譲渡所得課税の特例にも活用が 可能となります。)。 ※ 「有価証券等」の範囲は、出国時の譲渡所得課税の特例の対象資産と同様です。 ※ 出国時の譲渡所得課税の特例に活用する観点から、有価証券等については取得価額も併記します。 ※ 所得税・相続税の申告漏れがあった場合、  ・ 財産債務調書に記載がある部分については、過少(無)申告加算税を5%軽減します(所得税・相続税)。  ・ 財産債務調書の不提出・記載不備に係る部分については、過少(無)申告加算税を5%加重します(所得税)。 Chapter

6

(15)

(注1) 上記の計数は10億円未満を四捨五入しています。 (注2) 「1.(4)欠損金の繰越控除制度の見直し」の平年度の増収見込額は平成29年4月1日以降に開始する事業年度より適用される改正の増収見込額であり、カッコ書きは平成27年     4月1日~平成29年3月31日に開始する事業年度に適用される改正の増収見込額です。 (注3) 「1.(6)租税特別措置の見直し」は、研究開発税制の見直し(平年度1,140億円、初年度910億円)、生産等設備投資促進税制の廃止(平年度330億円、初年度250億円)、       太陽光発電設備の即時償却の廃止(平年度190億円、初年度140億円)及び特定資産の買換え等の場合の課税の特例の見直し(平年度130億円、初年度110億円)であり、     この中には、損益計上時期の変化に伴う一時的な増収も含まれます。 (注4) 「3.(1)自動車重量税のエコカー減税の対象範囲の見直し」欄の計数は、平成32年度燃費基準への置換えに伴い見込まれる税収からの減収額です。上記のほか、特別会計分の     減収見込額は、平年度▲130億円、初年度▲117億円と見込まれます。 (注5) 旧3級品の紙巻たばこに係るたばこ特別税の特例税率の廃止による特別会計分の増収見込額は、平年度2億円と見込まれます。

平成

27

年度の税制改正(内国税関係)による増減収見込額

(単位:億円) 改 正 事 項 1.法人課税 (1)法人税率の引下げ (2)所得拡大促進税制の拡充 (3)研究開発税制(総額型)の特別試験研究費控除の拡充 (4)欠損金の繰越控除制度の見直し (5)受取配当等の益金不算入制度の見直し (6)租税特別措置の見直し (7)地方拠点強化税制の創設 法人課税 計 2.個人所得課税 (1)ジュニアNISA(仮称)の創設 (2)NISAの年間投資上限額の引上げ (3)確定拠出年金制度の拡充 個人所得課税 計 3.消費課税 (1)自動車重量税のエコカー減税の対象範囲の見直し (2)国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し (3)旧3級品の紙巻たばこに係るたばこ税の特例税率の廃止 消費課税 計 ▲ 6,690 ▲ 340 ▲ 300 3,970 920 1,790 ▲ 100 ▲ 750 ▲ 150 ▲ 50 ▲ 20 ▲ 220 ▲ 190 70 10 ▲ 110 ▲ 1,080 ▲ 4,570 ー ▲ 230 1,630 710 1,410 ▲ 20 ▲ 1,070 ー 0 ー 0 ▲ 170 10 ー ▲ 160 ▲ 1,230 平 年 度 初 年 度 合         計 ( 1,920)

(16)

◎財務省ホームページでは、税制についての情報を提供しています。是非ご利用ください。

 

http://www.mof.go.jp

(又は「財務省」で検索)

参照

関連したドキュメント

[r]

旧法··· 改正法第3条による改正前の法人税法 旧措法 ··· 改正法第15条による改正前の租税特別措置法 旧措令 ···

・関  関 関税法以 税法以 税法以 税法以 税法以外の関 外の関 外の関 外の関 外の関係法令 係法令 係法令 係法令 係法令に係る に係る に係る に係る 係る許可 許可・ 許可・

 所得税法9条1項16号は「相続…により取 得するもの」については所得税を課さない旨

は︑公認会計士︵監査法人を含む︶または税理士︵税理士法人を含む︶でなければならないと同法に規定されている︒.

[r]

それを要約すれば,①所得税は直接税の中心にして,地租・営業税は其の

た意味内容を与えられている概念」とし,また,「他の法分野では用いられ