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本事業で設立した協議会を通じて 1 関係者間の認識合わせ 2 事業モデル案の策定 3 整備運営手法案を討議 本事業概要と結果サマリ 本事業の目的 背景及びゴール 本事業の推進方法 本事業の目的新スタジアムを核としたまちづくりに向けた関係者間における議論のたたき台を策定する いまばりへ新しい人の流れを

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(1)

平成28年度観光資源等を活用した地域高度化計画の策定等支援事業

(魅力あるスタジアム・アリーナを核としたまちづくりに関する計画策定等事業)(3)

平成29年3月 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

報告書

(2)

本事業概要と結果サマリ

モデル案の策定③整備運営手法案を討議

本事業の目的・背景及びゴール

本事業の推進方法

 本事業の目的

新スタジアムを核としたまちづくりに向けた関係者間

における議論のたたき台を策定する

① 関係者間でスタジアムを核としたまちづくりについて討

議して認識を合わせる事

② FC今治と今治市のビジョンを具体化する事

a. コンセプト案の策定

b. 事業案の策定

c. 事業案に基づくコストシミュレーションの実施

③ スタジアム建設具体化に向けたたたき台を整理する事

a. 資金調達(整備)手法の整理

b. 運営手法の整理

FC今治  いまばりへ新しい人の流れを造る  スポーツのまちの拠点づくり  スポーツのまちづくり  J1ライセンス基準のスタジアム整備 新たなスタジアを 核とした まちづくりの検討 本事業の目的

 本事業で策定した”ゴール”

 推進協議会の設立

新スタジアムを核としたまちづくり推進協議会を設立

し関係者に一堂に会していただき議論をする手法を

採用し期間内に

2回実施した

本事業の結果サマリ

県内外関係者間(25団体)で討議し、

体的な検討に向けた機運が高まり

エリ

アマネジメント

の概念まで討議

1

健康・スポーツ・教育

という概念に基づき

スタジアムが有すべき

事業の素案策定、

地域課題解決

という目標が出来た

有識者間で

官民連携資金調達や運営手

法の「今治モデル」のたたき台

が討議でき

2

3

(3)

協議会の狙いと参加者(①)

総勢25団体が参加した協議会では、県内外の関係者と今治の新スタ

ジアムのあるべき姿などを討議

 本事業中に2回(計3日間)協議会を実施することで、県内外の参加者の関係者の皆様の思いがまとまり、

今後具体的な検討を進める上での土台や機運が醸成された

• 今治市 • 今治造船株式会社 • 今治商工会議所 • イオンモール株式会社(イオンモール今治新都市) • 今治市クリエイティブヒルズ立地企業連絡協議会 • 日本食研ホールディングス株式会社 • 渦潮電機株式会社 • 今治タオル工業組合 • 瀬野汽船グループ • 愛媛県 • 愛媛大学医学部付属病院 • 株式会社伊予銀行 愛媛県内からの参加者 12団体 • 株式会社日本政策投資銀行 • 早稲田大学スポーツビジネス研究所 • SAPジャパン株式会社 • 株式会社FiNC • 株式会社LDH JAPAN • 公益社団法人日本プロサッカーリーグ • 旭化成建材株式会社 • 吉本興業株式会社 • 株式会社NTTぷらら • 株式会社民間資金等活用事業推進機構 愛媛県外からの参加者 10団体 事務局/サポート 3団体 • デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 • デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 • 株式会社今治.夢スポーツ FC今治 (合宿形式)協議会 市内企業 医療機関 金融機関 市外企業 幹事会

協議会(合宿形式)を採用して関係者を一堂に会すことで

協議会参加を通じた計画実現に向けたステークホルダーの

巻き込み(推進に向けた関係者間における機運醸成)を

狙った

<スポーツパーク見学会>

<協議会でのディスカッション>

(4)

健康・スポーツ・教育を

キーワードとした交流起点

(タッチポイント)を配置

地域戦略・ビジネスモデル案とコストシミュレーション(②)

アムやエリアの機能として整備

ショッピングモール : 人が集まり・交流する仕掛け (タッチポイント) 市内企業 域外企業 公共施設

交流・にぎわいの創出や

健康寿命の延伸に寄与

(地域に対する貢献)

ピッチ等の貸出

1

VIPルームの貸出

2

交流スペース/オープンスペースの貸出

3

飲食/物販の提供

4

公共サービス(公共施設)の提供

6

スポーツ医学に基づく医療/健康サービスの提供

7

フィットネスクラブの提供

8

スポーツ

/健康関連プログラムの提供

9

子供預かりサービスの提供

5

宿泊施設の提供

10

ショッピングモールの提供

11

娯楽施設(テーマパーク、温泉施設等)の提供

12

サービス付高齢者向け住宅の提供

13

ス タ ジ ア ム に お い て 提 供 エ リ ア に お い て 提 供

地域課題の解決

(交流・にぎわいの創出、健康寿命の延伸、地域人材の育成など)

(5)

コストシミュレーション(②)

参考)コストシミュレーションの前提条件と算出結果

 シミュレーションの結果、複合化したスタジアムでさえ黒字化ができないためエリア全体でのプロフィット

化を目指すべき(エリアマネジメントの考え方の導入)という結論に至る

負担あり 負担なし • 施設を自ら整備・所有する場合を想定 • 施設に係る所有権が自治体等にある場合を想定 パターンⅠ プロサッカー興行 のみ パターンⅡ パターンⅠ+プロ サッカー興行以外貸出 パターンⅢ パターンⅡ+ 付帯施設運営 • プロサッカー興行(Jリーグ公式戦、カップ戦)のみ への貸出を想定 • 興行に付随し、入場料収入の他VIPルームの貸 出、飲食・物販(テナント)、広告看板貸出及びスタ ジアム命名権付与による収益を想定 • パターンⅠに加え、プロサッカー興行開催日以外 の日におけるコンサート、催事・イベントおよび一 般利用に係る貸出による収益獲得を想定 • パターンⅡに加え、スタジアムに付帯施設を設け、 児童館やフィットネスジム、クリニック等への施設 貸出による収益獲得を想定

×

事業構成 施設に係る減価償却費・固定資産税負担 <試算結果>  減価償却費・固定資産税負担がある場合、施設稼働後の営業利益、 EBITDA(営業利益+減価償却費)はともに大幅なマイナスとなり、事業成 立は困難であると試算された。  一方、減価償却費・固定資産税負担がない場合、サッカー興行以外の貸 出を行う場合(パターンⅡ)やさらに児童館やフィットネスジム、クリニック 等への施設貸出を行うことを想定した場合(パターンⅢ)には、営業利益・ EBITDAのマイナスが一定程度軽減されることが試算された。 事 業 構 成 別 ・ ス キ ー ム 別 単 年 度 損 益 比 較 売上高 200 百万円 売上高 200 百万円 営業利益 (382) 百万円 営業利益 (44) 百万円 EBITDA (115) 百万円 EBITDA (44) 百万円 売上高 253 百万円 売上高 253 百万円 営業利益 (341) 百万円 営業利益 (3)百万円 EBITDA (75)百万円 EBITDA (3)百万円 売上高 297 百万円 売上高 297 百万円 営業利益 (354) 百万円 営業利益 (16) 百万円 EBITDA (88)百万円 EBITDA (16) 百万円 事 業 構 成 減 価 償 却 費 ・ 固 定 資 産 税 負 担 の 有 無 パ タ ー ン Ⅰ プ ロ サ ッ カ ー 興 行 の み パ タ ー ン Ⅲ パ タ ー ン Ⅱ + 付 帯 施 設 運 営 含 む パ タ ー ン Ⅱ パ タ ー ン Ⅰ + プ ロ サ ッ カ ー 興 行 以 外 貸 出 含 む 負 担 あ り 負 担 な し *括弧書きの数値はマイナスを表している。 <概要>  策定したビジョン及びビジネスモデルに基づく事業計画の試算を実施した。  スタジアム施設に係る減価償却費・固定資産税負担の有無および施設運 営者の事業構成として下記のシナリオを設定した。

シミュレーション考え方

(6)

整備手法(③)

与度合等の前提条件を慎重に検討していく必要がある

公共施設整備 民間施設整備 (PFI方式) 民間施設整備 (負担付き寄付方式) 施設所有 公共 BTO方式: 公共 BOT方式: 民間 BOO方式: 民間 施設完工後、寄付団体 が公共に寄付 整備主体 公共 民間 民間 事業 スキーム 事例 多数 北九州スタジアム 吹田スタジアム <検討内容>  スポーツ施設整備事業の先行事例において活用されてきた以下の3つの手法 について、具体事例にも触れながら比較検討を実施した。 建設会社 公共 運営会社 公共 建設会社 運営会社 実施契約 出資 委託 出資 SPC 建設会社 発注 公共 寄付団体 施設寄付 発注 業務 委託等 指定管理者 の指定等 ※運営会社が自らの資金で 施設を整備し、公共に寄付す るパターンもある。 <検討結果>  官民連携手法を用いたスポーツ施設案件の大半は、公共が自ら施設整備 を実施する公共施設整備により実施されている。  公共施設整備によるスポーツ施設については、マツダ Zoom-Zoom スタジ アムのように、指定管理者が事業期間にわたって公共(広島市)に対して納 付金を支払うことで公共の施設整備費回収に貢献している事例もあるが、 興業日数が限られているサッカースタジアムについては同様のスキームを 成立させるのは難しいと考えられる。  PFI方式により施設整備が行われている事例としては、北九州スタジアムが 挙げられ、同案件では整備主体は民間事業者(PFI事業者)であるが、整備 費用は北九州市が起債にて調達しており、維持管理・運営に係る費用も北 九州市が負担するなど、公共の多大な関与が前提となっている。  負担付き寄付方式を導入した吹田スタジアムは、民間主体で設立した寄付 団体が、個人や企業からの寄付金等を原資に施設を整備しており、公費負 担なしでの施設整備を実現している。ただし、当該方式は周辺人口が多く、 また近隣エリアに大企業が多数立地している吹田市であるからこそ成立した と言える。 <今後の方向性>  上記整備手法は一概に優劣がつけられるものではないため、「事業候補地 の立地条件」、「公共の関与の度合い」、「事業実施までのタイムスケジュー ル」、「想定される民間事業者候補の考え方」等を踏まえた上で慎重に検討 していく必要がある。

(7)

運営手法(③)

スタジアムの運営手法は、「自由度の高さ」と「リスクの大きさ」を十分に

考慮した上で詳細について検討を進める必要がある

 FC今治の目指す民間による自由度の高い運営を実現するために、従来の運営手法ではない多様な検

討が必要である

指定管理者制度 管理許可制度 民間運営 (普通財産貸付) 事業 スキーム 事例 県立カシマサッカー スタジアム、他多数 楽天koboスタジアム 味の素スタジアム 利用者 公共 運営会社 指定管理者 の指定 指定管理料 納付金 利 用 料 金 イベント 開催主体 施設 貸出 行為 許可 使 用 料 利用者 公共 運営会社 使用料 管理許可 利用料金 利用者 公共 運営会社 施設貸付 利用料金 使用料 <検討内容>  スポーツ施設運営事業の先行事例において活用されてきた以下の3つの手法 について具体事例にも触れながら比較検討するとともに、新たな官民連携運 営手法である公共施設等運営権制度との併用について検討を実施した。 公共施設等運営権制度 概要 2011年のPFI法の改正により公共施設等の新たな運営手法として制定 事例 国内スポーツ施設における事例なし 空港、MICE施設において事例あり <検討内容>  公設民営により運営されているスタジアム施設の大半は指定管理者制度にて 運営されている。  指定管理者制度は公の施設の設置条例に基づいた運営が必要となるが、カ シマサッカースタジアムのように、自由度の高い運営をしている事例もある。た だし、カシマサッカースタジアムについても公共から指定管理料を収受してい るなど、公共の積極的な関与が前提となっている。  管理許可制度は、適用が都市公園内の施設に限定されているが、公の施設 の設置条例に縛られない運営が可能であり、楽天koboスタジアムにおいては 民間が大規模改修を含めた自由度の高い運営を実施している。  民間運営(普通財産貸付)についても公の施設の設置条例を制定する必要は なく、またスタジアム運営事業者が施設の第三者への転貸を自由に実施でき るため、同方式により運営されている味の素スタジアムは高い収益を計上して いる。(味の素スタジアムは2チームのホームスタジアムである点、東京都内に 立地しており、他地域と比べ多様なイベント収入等が見込める点が特徴として 挙げられる) <今後の方向性>  民間による自由度の高い運営を実現する上では管理許可制度、普通財産貸 付が望ましいが、一方で民間が負うリスクも大きくなるため、スタジアム運営事 業者候補の考え方や公共の関与度合いを踏まえた上で運営手法を検討する 必要がある。  左記3手法は公共施設等運営権制度と併用することで、運営の自由度を確保 しつつ、官民リスク分担を詳細に設計することが可能となるため、運営権制度 との併用も踏まえた上で検討を進めていくことが肝要である。

(8)

資金調達手法(③)

ていく新たな資金調達手法を検討していくことが望ましい

<新たな資金調達手法>  個人、企業からの寄付金等やスタジアム運営事業者の出資に加え、スタジア ム内外の施設を個別施設毎にスタジアム運営事業者以外の第三者に転貸等 を行うことにより、事業権対価や前払賃料等を収受し、施設整備費に充当して いくという仕組みを検討していくことが望ましいと考えられる。 公共施設整備 (従来型公共事業) 民間施設整備 (混合型PFI方式) 民間施設整備 (負担付き寄付方式) 資金調達 主体 公共 公共/民間 民間(寄付団体) 特徴 • 公共が資金調達をす る た め 、 ス タ ジ ア ム 運 営 事 業 者 に 金 利 負担等は発生しない • 公共の信用力により 低い金利での資金調 達が可能 • 民 間 ( スタジアム 運 営事業者)が施設整 備費を調達し、施設 を整備する • 公共は、施設整備費 相当額を割賦にて民 間に支払うことが可 能 • 施 設 整 備 費 を 全 額 寄付にてまかなうた め、スタジアム運営 者および公共に金利 負担等は発生しない 留意点 • 当 該 施 設 の 整 備 に 伴う公益性や波及効 果 等 が 十 分 に 見 込 めない場合、公共が 資金拠出をするのは 困難となる • 公共が資金を調達す るよりも民間資金で 調達する方が金利が 高くなる(サービス購 入型、混合型の場合、 公共が民間に支払う 施設整備費相当額も 金利分だけ高くなる) • 周 辺 人 口 や 立 地 企 業 等 の 条 件 が 揃 わ ないと、施設整備費 相当額の寄付を集め るのは困難である <従来の資金調達手法>  スポーツ施設の整備において想定される整備手法毎の一般的な資金調達手 法は以下の通りに整理できる。 スタジアム外施設 公共の歳出 事業対価等 個人、企業 からの 寄付等 スタジアム施設 公共サービス 施設 (児童館等) ピッチ メインスタンド サイド/バック スタンド 市 個人、企業 からの寄付等 寄付金 資金拠出 極 大 化 資金調達 イメージ スタジアム 運営事業者 の資金拠出 スタジアム 運営事業者 資金拠出 資金拠出 主体等 民間収益施設 各施設 運営事業者 事業権対価等 賃料等 事業権対価等 民間収益施設 相乗効果

(9)

経済波及効果(③)

スタジアム整備により、建設段階で約120億円、運営段階で毎年10億

円~20億円程度の経済波及効果が見込まれる

 保守的に見積もったとしてもスタジアム建設の経済波及効果は高く、前述のエリアマネジメントの概念に

て交流人口が多くなるほどその効果は増すと考えられる

地域の経済波及効果及び雇用創出効果の算定フロー スタジアム の建設 スポーツ クラブ運営 で生まれる 新たな消費 スポーツ イベント等に 伴う地域の 飲食・宿泊 効果の持続期間 建築時のみ 毎年発生 (30年間) 毎年発生 (30年間) J 1 波及効果合計 (百万円) 11,947 1,389 598 雇用創出 (年間延べ人数) 1,664 218 84 J 2 波及効果合計 (百万円) 11,947 649 343 雇用創出 (年間延べ人数) 1,664 102 48  上図のうち、「スポーツクラブ運営で生まれる新たな消費」、「スポーツイベント 等に伴う地域の飲食・宿泊」の両者については、クラブがJ1、J2に所属する 限り継続的に生まれる効果である。運営段階では、毎年J1で20億弱、J2で 10億弱の経済効果が地域に発生する結果となった。  この経済効果の数値は、前述の3項目の合計であるが、今後エリアマネジメ ントの内容を検討することにより、交流人口の増大がもたらす地域経済への 需要増加を通じて、更なる波及効果が見込まれる。 <経済面等における効果>  策定した事業計画に基づき、「直接効果」、「経済効果」及び「雇用創出効果」を 段階的に算出し、スタジアムの整備によって生まれる経済効果を求めた。 直接効果 1次波及効果 逆行列係数 2次波及効果 域内誘発 雇用者所得 域内誘発 雇用者消費 雇用者所得係数 消費者転換係数 逆行列係数 経済波及効果合計 総雇用創出数 雇用誘発係数 利用する係数等 域内で誘発される 生産額の合計 域内で創出される 雇用量の合計 事業計画 直接効果 の算定 経済波及 効果の算定 雇用創出 効果の算定  スタジアム整備が愛媛県内に及ぼす経済効果算出の結果は以下の通り。 <経済波及効果推計結果>

(10)

今後の展望案

れぞれのたたき台の具体化が必要

本事業実施内容の

(振り返り)

広報活動の実施

(協議会設立)

ビジネスモデル案

の策定

(たたき台策定)

資金調達方法

の整理

(たたき台策定)

整備・運営手法

の整理

(たたき台策定)

今後の

方向性

たたき台の

具体化

課題/論点へ

の対応

賛同者

集めの

継続

 広報活動を通じたスタジアム建設賛同者集めの継続

 事業案など含めた協力者や中核企業の選定

 ビジネスモデル(ソフト)の実現可能性調査

 スタジアムモデル(ハード)のあるべき姿の検討及び

設計

 ハード面の設計を踏まえたスタジアム建設の総費用

の洗い出しとそれに伴う具体的な資金調達目標と手

法の策定

 策定した資金調達手法に基づく整備運営手法の検討

並びに関係者への説明

次年度以降の取組むべき項目案

1

5

(11)

平成28年度観光資源等を活用した

地域高度化計画の策定等支援事業

(魅力あるスタジアム・アリーナを核とした

まちづくりに関する計画策定等事業)(3)

報告書

平成

29年3月

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

~Imabari Stadiumを核とした賑わいづくり

と地域課題の解決に向けて~

(12)

1. 事業の目的及び背景

(P.3~)

2. 事業の推進体制

(P.4~)

3. 事業の成果

3.1 モデル地域のビジョン等

(P.5~)

3.2 地域戦略・ビジネスモデル

P.6~)

3.3 事業計画

P.19~)

3.4 整備・運営手法

P.21~)

3.5 スタジアム・アリーナ及びエリア整備等のための資金調達手法

P.47~)

3.6 スタジアム・アリーナを核とするまちづくりプランによる経済面等における効果

P.49~)

4. 今後に向けた方向性及び課題

(P.52)

(13)

1. 事業の目的及び背景 <新たな成長産業としての期待>  我が国における国内総生産(GDP)600兆円の強い経済実現のためには、GDPと雇用の7割を担うサービス 産業の生産性向上に加えて、新たなフロンティア創造、サービス産業の国際展開が求められている。  そのなかで、政府は、日本再興戦略2016(平成28 年6月2日 閣議決定)において、「スポーツの成長産業化」 を官民戦略プロジェクト10 に位置づけており、スポーツ産業は、新たなフロンティアの一つとして、2025年の 市場規模15兆円を目指すなど、成長産業化が期待されている。  スポーツ産業が新たな成長産業として期待されるなか、スポーツによる地域振興及び地域経済の自律的成 長に向けて、地方公共団体が中心となって取り組むスタジアム・アリーナ整備に関して検討すべき項目を整 理するため、2016年9月に、「スタジアム・アリーナ推進官民連携協議会」が設置され、スタジアム・アリーナ推 進のためのガイドライン策定等について議論が進められており、同年11月には、その第1 段階として、「スタジ アム・アリーナ改革指針」が公表されたところである。 <新たなスタジアムを核としたまちづくりの検討>  本事業においては、現在、Jリーグ加盟を目指しているサッカークラブ「FC今治」と連携し、愛媛県今治市にお ける新たなサッカースタジアムの設置及び当該スタジアムを核としたまちづくりに向けた検討を行った。  対象地域 : 愛媛県今治市  対象スポーツ施設/スポーツ : サッカースタジアム/サッカー  主たる利用者 :FC今治 本事業の対象 複合型スマートスタジアム を核としたまちづくり “Imabari Stadium”  今治市は、まち・ひと・しごと創生総合戦略において、「いまばりへ新しいひとの流れを創る」という考えのもと、 具体的施策として「スポーツのまちの拠点づくり」を掲げており、スポーツを地域資源とした地域活性化を目指 して、スポーツ・健康・社会教育の拠点として、今治のみならず国内外から人が集う多機能複合型総合運動 施設(スマートスタジアム)の整備に向け、産学官金による研究会を設置し、調査・研究・構想策定にかかる取 組を支援する  一方、FC今治においても、「スポーツのまちづくり」を代表理念として掲げており、スポーツを通じて、次世代 のため心の豊かさを大切に社会づくりへの貢献を目指しており、上述した今治市の理念とも合致したかたちで 本事業において、新スタジアムを核としたまちづくりに向けた検討を行うことができた。  本事業に先行して、今治市とFC今治は共同でスポーツのまちづくりを推進する勉強会を開催するなど、新ス タジアム整備に向けた意見交換等を進めてきた経緯もあり、本事業においては、スポーツ産業の成長と地方 創生の推進を目指していくために、FC今治のみならず、自治体や市内企業、金融機関など、スタジアム整備 及びまちづくりに係る多岐にわたる関係者で十分に協議、合意形成を図るための議論の「たたき台」となるビ ジョン・計画を策定することを目的とした。

FC今治

 いまばりへ新しいひとの流れを創る  スポーツのまちの拠点づくり  スポーツのまちづくり  J1ライセンス基準のスタジアム整備 新たなスタジアムを核とした まちづくりの検討 • 新スタジアムを核としたまちづく りに向けた関係者間における議 論のたたき台を策定する 本事業の目的

(14)

<本事業の推進体制>  本事業の推進にあたっては、以下のような会議体を設置して計画策定に係る協議・検討を行った。特に、今 治市、FC今治のみならず、様々なステークホルダー(市内企業、医療機関、金融機関等)から構成される協 議会(合宿形式)を開催し、新スタジアムを核としたまちづくりに向けた意見交換や検討を行うことで、新スタジ アム及びまちづくりの整備に向けた関係者間における機運醸成を行った。 狙い FC今治 (合宿形式)協議会 市内企業 医療機関 金融機関 市外企業 ・・・ • 新スタジアムを核としたまちづく りに係るビジョン、ビジネスモデ ル等の検討 • 協議会参加を通じた計画実現 に向けたステークホルダーの巻 き込み(推進に向けた関係者間 における機運醸成) 幹事会 1 • 協議会や分科会における討議内容のうち、今後の方向性等に係る重要度の高いものについて討議し、必要に応じて意思決定を行う 協議会 2 • 新スタジアムの目指すべき姿やビジネスモデル、整備・運営手法等を検討する場として、意見交換や検討を行う 分科会 3 • 集中合宿における討議を通じて出てきた個別の事柄について関係者間で、その実現性や課題等について討議する 幹事会  本事業において協議会に参加した企業・組織は以下のとおりである(順不同)。 会議体 位置づけ 【今治市内】 • 今治市 • 今治造船株式会社 • 今治商工会議所 • イオンモール株式会社(イオンモール今治新都市) • 今治市クリエイティブヒルズ立地企業連絡協議会 • 日本食研ホールディングス株式会社 • 渦潮電機株式会社 • 今治タオル工業組合 • 瀬野汽船グループ 【今治市外】 • 愛媛県 • 愛媛大学医学部付属病院 • 株式会社伊予銀行 愛媛県内からの参加者 • 株式会社日本政策投資銀行 • 早稲田大学スポーツビジネス研究所 • SAPジャパン株式会社 • 株式会社FiNC • 株式会社LDH JAPAN • 公益社団法人日本プロサッカーリーグ • 旭化成建材株式会社 • 吉本興業株式会社 • 株式会社NTTぷらら • 株式会社民間資金等活用事業推進機構 愛媛県外からの参加者 事務局/サポート • デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 • デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー

(15)

3.事業の成果 3.1 モデル地域のビジョン等  本事業の背景において述べたように、今治市とFC今治はこれまでに新スタジアム整備に関する合同勉強会 を開催するなど、スポーツのまちづくりに対する検討を進めており、基本コンセプトについても素案を作成して きた。  これをベースに、本事業を通じて、新たなサッカースタジアムに対して、 「複合型スタジアム」による人を呼び 込む機能と、今まで以上に楽しく快適な観戦スタイルを提供する「スマートスタジアム」を組み合わせた「複合 型スマートスタジアム」をコンセプトとすることになった。  そのなかでも、「健康とスポーツ、教育」をコンセプトの軸として設定し、医療機関やトレーニング施設を複合型 施設として組み込みながら、健康データ等の分析・活用による健康増進サービスの提供等を通じて、サッカー 観戦者のみならず多世代の人々が集まるスタジアム・まちづくりを推進することを目指している。

“Imabari Stadium”

宿泊/娯楽施設 医療/福祉施設 文化/教育施設 自動案内駐車場 電子注文/情報管理 スマートホンによる食事/ グッズの注文/配達 文化展示会場やダンス教室等、 若者向けの教育施設 空車状況の自動配信や 座席からの自動案内 周辺空地や空中権を活用した ホテルや買物/飲食施設 データ解析 統合管理と分析(今治Lab)施設/健康データの 医療/リハビリ施設や、 健康増進のための施設 災害拠点施設 エコ施設化 公園機能に加え、自然資 源の活用によるエコ施設化 災害時の避難拠点/物資 貯蔵庫/ヘリポート設備 今治市 FC今治 医療機関 教育機関 IT企業 関連企業スポーツ 小売/飲食関連企業 新スタジアム/まちづくりのコンセプト 健康 スポーツ 「複合型スタジアム」と「スマートスタジアム」をかけあわせた これまでにはない新しいコンセプト  本事業においては、上記コンセプトをより具体化するため、今治市内外の各ステークホルダーとの合意形成 が肝要であると考え、関係者を巻き込んだ協議会を2017年1月と3月の2回開催した。 ずっと住み続けたい、”ここちいい(心地好い)”まち いまばり あの橋を渡って世界へ未来へ 中心部と周辺部が 連携した日本で いちばん住みたい 地域を創る • 地域の新たなアイデンティティの創出 • コミュニティ活動の活発化/再生 • クラブとの交流による楽しみの最大化 • 協賛企業の信頼度の向上 • 協賛企業同士の事業機会の拡大 だれもがこの地で 元気に働ける ふるさとを創る • 税収効果の増加 • スタジアムの活用/命名権による歳入の増加 • 観光/飲食/交通等への経済効果の増加 • 地域貢献活動における連携 • 社員の誇り/交流機会の増加 • 雇用の増加 だれもが訪れたいと 感じる魅力あふれる ふるさとを創る • 知名度の向上/イメージアップ • ホームタウン同士の繋がり • 自治体の宣伝活動への寄与 • 多様な文化/スポーツの呼び水 • 報道の多様化/活発化 未来を担う子どもたち をみんなで育む ふるさとを創る • 若い世代への夢の創出 • 地域愛の源泉の多様化 • 交流イベントの増加 • スポーツによる健康増進 地域への効果/貢献 ・・・ 教育

(16)

<ビジネスモデル検討に係る進め方>  地域戦略やビジネスモデルの検討に向けては、今治市内外の重要なステークホルダーが参加し、協議会を2 回開催した。  第1回協議会は2017年1月21日(土)から22日(日)の2日間で開催し、第2回協議会は2017年3月2日(木)の 1日間の日程で、いずれも今治市内の会場において開催した。 会議体名称 開催日時 開催場所 第1回協議会 2017年1月21日(土)から22日(日)の2日間 21日(土):旧コンピュータカレッジ 22日(日):みなと交流センター 第2回協議会 2017年3月2日(木)の1日間 2日(木):旧コンピュータカレッジ <第1回協議会の概要>  2017年1月21日(土)から2日間の日程で開催した第1回協議会は、以下の2点を主たる目的とし、愛媛県内外 の22団体から合計56名の関係者が参加した。 1. 新スタジアム/まちづくりのビジョン・コンセプトに係る意見交換 2. ビジョン・コンセプトに基づき、持続可能なスタジアム及びまちの運営を支えるビジネスモデルの討議 第1回協議会:1日目の実施内容  スポーツパーク・J3規準スタジアム(建設中)視察  オリエンテーション(事業概要説明・他スタジアム事例の紹介)  ディスカッション1(どのようなスタジアム/エリアだと集客できるか) 第1回協議会:2日目の実施内容(終日同テーマで議論)  ディスカッション2(ディスカッション1を実現する上での課題や対策は何か)

<スポーツパーク見学会の様子>

(17)

3.事業の成果 3.2 地域戦略・ビジネスモデル <第1回協議会におけるディスカッション>  参加団体(順不同)は以下の通りである。 自由奔放にアイデアを出す。

1

2

質にとらわれず、量も重視する。

4

グループメンバーの意見にどんどん乗っかる。

3

グループメンバーの意見を否定しない。 ディスカッションルール 当日使用したワークシート ディスカッションの様子 【今治市内】 • 今治市 • 今治商工会議所 • イオンモール株式会社(イオンモール今治新都市) • 今治市クリエイティブヒルズ立地企業連絡協議会 • 日本食研ホールディングス株式会社 • 渦潮電機株式会社 • 瀬野汽船グループ • 今治タオル工業組合 【今治市外】 • 愛媛県 • 愛媛大学医学部付属病院 • 株式会社伊予銀行 愛媛県内からの参加者 • 株式会社日本政策投資銀行 • 早稲田大学スポーツビジネス研究所 • SAPジャパン株式会社 • 株式会社FiNC • 株式会社LDH JAPAN • 公益社団法人日本プロサッカーリーグ 愛媛県外からの参加者 事務局/サポート • デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 • デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー 合同会社 • 株式会社今治.夢スポーツ  ビジネスモデルを考える上で、他のスタジアムの持つ機能や特色は何かを取りまとめ協議会参加者へ共有し た。有名なスタジアムの事例を国内6・海外5の計11個調査した。  ビジネスモデルに係るディスカッションにおいては、法規制等の各種前提条件や出席者の所属・役職に捉わ れない自由な発想を促すためにディスカッションルールを定めたほか、「誰に、何を、どのように提供し、どの ように収益をあげていくか」を体系的に意見交換するため、ワークシートを用いた個人ワークとグループディス カッションの形式を採用した。  両日とも、グループディスカッションの結果発表をFC今治岡田武史代表も同席する形で実施した。1日目にお いては各チームのファシリテーターである弊社職員が行ったが、2日目の発表においては、市内外のステーク ホルダーの中から各チーム代表を選出する形でプレゼンテーションを実施し、官民の視点から活発な意見交 換が実施された。  2日間にわたる協議会の結果として、スタジアム・エリアにおける事業や機能の案が150個以上挙げられた。  合宿会式で協議会を行い議論をすることで、新スタジアム建設の具体検討に向けた機運が醸成された。

(18)

<第2回協議会の概要>  2017年3月2日(木)の1日間の日程で開催した第2回協議会は、以下の3点を主たる目的とし、愛媛県内外の 22団体から合計40名の関係者が参加した。 1. 第1回協議会における持続可能なスタジアム及びまちの運営を支えるビジネスモデルの討議を受けた事 業案に係る意見交換・討議 2. 新スタジアムを誰がどのように整備・運営するか、またその資金を誰がどのように調達するかに係る各種 手法の調査・整理の共有(施設整備の検討に関する指定管理制度やPrivate Finance Initiative(PFI)と いった官民連携手法の共有) 3. 第1回協議会の事業案と機能案を組み合わせたコンセプトと具体的な事業案の策定 <第2回協議会におけるディスカッション>  参加団体(順不同)は以下の通りである。 【今治市内】 • 今治市 • 今治造船株式会社 • 今治商工会議所 • 今治市クリエイティブヒルズ立地企業連絡協議会 • 日本食研ホールディングス株式会社 • 渦潮電機株式会社 • 瀬野汽船グループ • 今治タオル工業組合 【今治市外】 • 愛媛県 • 愛媛大学医学部付属病院 • 株式会社伊予銀行 愛媛県内からの参加者 • 株式会社日本政策投資銀行 • 早稲田大学スポーツビジネス研究所 • SAPジャパン株式会社 • 株式会社FiNC • 株式会社LDH JAPAN • 公益社団法人日本プロサッカーリーグ • 旭化成建材株式会社 • 吉本興業株式会社 • 株式会社民間資金等活用事業推進機構 • 株式会社NTTぷらら 愛媛県外からの参加者 事務局/サポート • デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 • デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー 合同会社 • 株式会社今治.夢スポーツ 第2回協議会の実施内容  セッション1 第1回協議会を踏まえた事業案と機能案の集約報告  セッション2 資金調達/整備・運営手法の勉強会  セッション3 グループディスカッション(コンセプトとセッション1の事業案組み合わせパターン策定) 事業 機能 評価軸 公共性 収益性 コンセプトとの 親和性 実現性 事業とは 分類 アイデアの洗い出し アイデアの仕分け・重複集約 評価・分類(一覧化)  第一回協議会で頂戴したア イディアを洗い出し  整理の結果計150個のアイ ディアを頂戴する • 社会的な大きな仕事 • 営利目的として経営する仕事 公共事業 営利事業 22個の事業に集約 機能とは • 全体を構成する個々の役割 事業に関連する仕掛け・工夫 23個の機能に集約  どの事業を実施すべきか、上記4つ の視点に基づいて相対評価を実施 スマート スタジアム強化 今治認知度向上 ファン数増加 多種多様な人の 呼び込み 観光スポット ビジネススポット  集約した機能を類似機能でまとめ、 5つのカテゴリに区分 <セッション1の資料抜粋> <セッション2の資料抜粋> 2011年 PFI法改正 により制定 コンセッション(改正PFI法) PFI事業 行政サービス等の民間への開放 • 民間の資金調達によって、公 共施設等の整備・運営を長期 包括して民間に実施させる。 • 公共セクターが保有する既存の公共施設等に、公共施設等 運営権を設定し、民間に運営を任せる。 • 指定管理者制度、市場化テスト、長期包括委託等の各種手法、枠組みを用い、行政サービ ス等を長期包括的に民間に開放する。 民が行う公共公益性の高い収益事業に係る官民パートナーシップのあり方

• 公的不動産の有効活用(Public Real Estate戦略)、ジョイントベンチャー企業の設立(第三セクター等を含む)等を通じ、 パブリックのアセットやノウハウ等を活用したビジネスチャンスの創出による官民のよりよいパートナーシップを構築する。

PFI法の該当範囲

広義のPPP/PFIの領域

(19)

3.事業の成果 3.2 地域戦略・ビジネスモデル  第2回協議会における各セッションの成果としては、(1)第1回協議会のアイディアを「事業」と「機能」に集約す ることで、今治における新スタジアムの検討の方向性を各関係者間で共有できた点、(2)整備運営手法のパ ターンを関係者に認識いただき具体的な整備工程に移る際の論点の概要を共有できた点、(3)各グループで 新スタジアムのコンセプトとそれを実現する「事業」と「機能」をまとめたモデル策定を実施し、今後の検討の素 案ができた点、が挙げられる。 当日使用したワーク シート ディスカッションの様子 <新スタジアム/エリアのモデル案>  協議会を通じた討議とワークシート集計の結果、新スタジアムを核としたエリアに、「健康」「スポーツ」「教育」 のちからを結集し、地域課題の解決を目指すことが協議会での多数意見となった。  具体的には、新スタジアムにおいて健康・スポーツ・教育をキーワードとした交流起点(タッチポイント)を配置 するほか、交流・にぎわいの創出や健康寿命の延伸に寄与(地域に対する貢献)することを目指している。  さらに、協議会を通じて関係者の方向性がまとまりつつあり、平日は住民向け・休日はイベントによる集客を 通じた賑わいの創出・プロフィットセンター化を目指す意見が多く見られた。 ショッピングモール : 人が集まり・交流する仕掛け (タッチポイント) 市内企業 域外企業 公共施設

健康・スポーツ・教育を

キーワードとした交流起点

(タッチポイント)を配置

交流・にぎわいの創出や

健康寿命の延伸に寄与

(地域に対する貢献)

新スタジアム/エリアのモデルイメージ

(20)

<今治における複合型スタジアム(モデル案)>  今治における複合型スタジアムにおいては、協議会における意見を踏まえ、複合型スタジアムが通常単体で 有する特徴を「基本機能」として位置付けるほか、「健康」「スポーツ」「教育」といったコンセプトに基づく「今治 スタジアムらしさ」を「拡張機能」として整備することを考えている。  更に、スタジアム単体でなく、エリアとして有する機能として、宿泊施設、ショッピングモール、娯楽施設(テー マパーク、温泉施設等)、サービス付高齢者向け住宅の提供を想定している。  これらの「基本機能」及び「拡張機能」を実現させることにより、今治のまちにおける交流・にぎわいの創出、健 康寿命の延伸、地域人材の育成等の地域課題の解決に寄与することを目指している。

ピッチ等の貸出

1

VIPルームの貸出

2

交流スペース/オープンスペースの貸出

3

飲食/物販の提供

4

公共サービス(公共施設)の提供

6

スポーツ医学に基づく医療/健康サービスの提供

7

フィットネスクラブの提供

8

スポーツ/健康関連プログラムの提供

9

子供預かりサービスの提供

5

宿泊施設の提供

10

ショッピングモールの提供

11

娯楽施設(テーマパーク、温泉施設等)の提供

12

サービス付高齢者向け住宅の提供

13

ス タ ジ ア ム に お い て 提 供 エ リ ア に お い て 提 供

地域課題の解決

(交流・にぎわいの創出、健康寿命の延伸、地域人材の育成など)

今治における複合型スタジアム(モデル案)  スタジアムやエリアにおける「基本機能」及び「拡張機能」の具体的なイメージは次頁以降に示す。

(21)

3.事業の成果 3.2 地域戦略・ビジネスモデル ピッチ等の貸出

1

• サッカー以外のスポーツ興行 (ラグビー、アメフト等) • サッカー教室/市民サッカー大会 • 音楽コンサート • パブリックビューイング (アウェイ時の試合や国際試合) • バリシップ等の大型催事イベント(展示会等) • 結婚式・披露宴 • ドッグラン サッカーの試合 その他興行イベント

想定される興行イベント(案)

 サッカーの試合のみならず、スポーツ(ラグビー等)興行やその他イベント利用に向けて、ピッチの貸出を行う。 天然芝保護ボード* 天然芝保護ボードや強化芝等の利活用 付加価値向上に向けた機能  スタジアム内(将来的にはスタジアム周辺エリア)にWi-Fiを張り巡らせ、動画等の閲覧・ダウンロード、 アプリサービスの提供を行える環境を整備する。  Wi-Fi環境が整うことで、観戦客・来場者が楽しめる専用アプリ・サービスを提供することが可能となる。  芝に悪影響を及ぼさないように、天然芝の上に敷き詰める「保 護ボード」や、耐久性の高い芝(ハイブリッド芝含む)等を導入し、 サッカー以外のイベントによるスタジアムの稼働率向上を図る。 エリアWi-Fiの提供  通常の座席のみならず、個人・少人数向け、家族・グループ向けに、「見る」側の視点・ニーズに合った 多種多様な座席(シート)を設置し、より楽しんでもらえる観戦環境を提供する。 (例) - テラス・ベランダシート - BBQテラスシート - ペットシート 多種多様な座席(シート)の提供 *テラプラス : https://www.alinco.co.jp/product/prod_item.html?itemId=I20110509126 基本機能

(22)

付加価値向上に向けた機能 VIPルームの貸出

2

 VIPルームを設置し、スポーツ興行やその他イベントの興行主に対して、VIPルームの貸出を行う。  試合日においては、観戦のためのVIPルームとして活用し、非試合日には、民間企業や市民に貸会議室とし て貸出を行う。 交流スペース/オープンスペースの貸出

3

 スタジアム内のコンコースやスタンド、観戦デッキ、駐車スペース等について、民間企業や市民が交流や催事 の場として利用できるように貸出を行う。 (利用例) - フリーマーケット - 作品展示 - 市民ミーティング - BBQスペース 等 地域特産品をPRする「今治コーナー」の設置  域外からの来場者向けに、今治や瀬戸内しまなみ海道沿線の特産品や観光資源(お遍路等)をPRす る場を提供することで、今治の知名度向上を図る。  バーチャルリアリティー(VR)等の技術を活用し、今治や瀬戸内しまなみ海道沿線の観光資源を体験 できるコーナー等を設置する。 ショールーム機能の提供  スタジアム施設の一部について、企業の最新技術等を採用して整備するとともに、ショールームとして オープンに展示できる権利を提供する。  企業側はスタジアムを自社製品をPRする場として活用することができ、スタジアム側は最新技術を導 入することが可能となる。 電子看板(デジタルサイネージ)の設置  スタジアム内に、電光掲示板(デジタルサイネージ)を配置し、情報提供や広告宣伝、コミュニケー ションに利用できる環境を整備する。  有事の際には、避難誘導等にも利用することが可能となる。 基本機能

(23)

3.事業の成果 3.2 地域戦略・ビジネスモデル 付加価値向上に向けた機能 飲食/物販の提供

4

 スポーツ興行やその他イベント開催時に、来場者に対する飲食や物販の提供を行う。  飲食/物販の提供については、スタジアム運営者による直販店のほか、飲食/物販業者に対するテナントス ペースの貸出を行う。 スタジアム専用アプリを活用したフードデリバリーサービス  専用アプリによって、店舗に並ばなくても、自席からサッカーやイベントを観戦しながら飲食物の注文 ができる仕組みを用意する。  試合中でも、注文を受け付けることができ、販売機会のロスを少なくすることが可能となる。 選手との交流機会の提供  カフェやバーにおいて、試合後に、ファンや来場者がFC今治の監督・コーチ・選手と会うことのできる サービスを提供する。  ファンの満足度向上とともに、試合後もスタジアムに来場者が滞在することで、帰路における混雑緩 和に寄与することができる。 テールゲート・パーティー  試合前に、「テールゲート」と呼ばれるトラックやバンの荷台を使ってBBQ等をしながらアルコール 飲料を飲み、スポーツ観戦をより楽しいものにすることのできる駐車区域を開放する。  試合観戦以外の楽しみを提供することができる。 子供預かりサービスの提供

5

 試合開催時に、子供を預けられるサービスを提供する。  集客をはかるためのスタジアム機能として、無償サービスとして提供することも検討する。  簡易的なキッズルーム形式から、大型ショッピングモールに開設されているような遊具等を設置した本格的な キッズスペースとして充実化させて形式など様々な方式が考えられる。 基本機能

(24)

付加価値向上に向けた機能 公共サービス(公共施設)の提供

6

 防災時に備えて、防災拠点としての役割(備蓄・貯蔵施設、支援物資の受け入れスペース、避難場所等)を担 うための設備をスタジアム内に備える。  また、スタジアム内に公共サービスを提供する施設を組み込み、試合日以外でも市民が訪れるスタジアム(に ぎわい・交流の場)を目指す。  老朽化等に伴って建て替えが必要な公共施設や、新たに整備することが予定されている公共施設について、 スタジアムと複合的に整備することで行政コストの効率化を図ることが可能である。 複合させる公共サービス(公共施設)の想定案 - 防災拠点 - 児童館(児童施設) - 美術館 - 市民活動センター など 行政及び市民のニーズ や課題を考慮する 防災拠点としてのスタジアム活用  災害時の避難場所としてスタジアムを活用することができるとともに、平常時においては災害に備えた 物資の備蓄等を行うことで、市民の安全や安心に貢献できる。  被害が予測される南海トラフ巨大地震等の災害に備えて、今治市においても現在、防災拠点の整備 等が進められているなど、公共性や行政の抱える課題との親和性は高い。特に、支援物資の集積・ 配送センター機能については、行政の観点からもニーズが高い状況である。 (防災拠点としての提供機能例) - 避難訓練スペースとしての活用 - 有事の際の避難施設/宿泊施設 - ヘリポート - 備蓄・貯蔵施設/支援物資受け入れ 等 ピッチを遊び場として活用可能な児童館の設置  今治市内には、建物の老朽化が進み、将来的な建て替え等が必要となる児童館が存在しており、今 後、児童館の整備を計画するにあたり、スタジアムと複合的に整備することで地域課題(交流人口減 少・賑わいの低下)解決につながると考える。  児童の遊び場として、ピッチやスタジアム施設(医療室など)の活用を図るとともに、FC今治の選手と の交流機会を提供するなど、スタジアムならではのサービスを提供することが可能となる。 ※なお、スタジアムに公共施設を組み込むことで、賑わい創出などの地域課題の解決につながるだけでなく、公的資金を 活用した施設賃貸収入など収益源の選択肢の増加のメリットも考えられる。収入等の詳細についてはP20、整備運営手法 の概要はP48参照。 拡張機能 (スタジアムにおいて提供)

(25)

3.事業の成果 3.2 地域戦略・ビジネスモデル 付加価値向上に向けた機能 拡張機能 スポーツ医学に基づく医療/健康サービスの提供

7

 FC今治のチームドクターやトレーナー及び愛媛大学医学部付属病院等と連携のうえ、市民及び域外のアス リートを対象に、高度スポーツ医学や先端医療に基づく医療/健康サービスの提供を行う。 <提供サービスの一例> - 医療クリニック (整形外科) (診療、リハビリテーション等) - リラクゼーション(マッサージ等)  加えて、ウェアラブル機器を活用した健康管理アプリの提供等により、高付加価値化を図ることも検討する。 ウェアラブル端末及び 健康管理アプリ 連携 チームドクター/ トレーナー 市民 アスリート スポーツ医学に基づく 医療/健康サービス 連携 愛媛大学医学部 付属病院 健 康 チームドクターや愛媛大学医学部付属病院との連携  FC今治のチームドクターやトレーナー、愛媛大学医学部付属病院等との連携によって、他の医療クリ ニックにはない、スポーツクリニックならではの高度な診断・治療を提供する。 ウェアラブル機器を活用した健康管理アプリの提供  ウェアラブル機器から自動取得されるライフログデータ(睡眠・心拍・歩数等)と、クリニックで管理する 患者データを統合的に管理・分析できる健康管理アプリを提供する。 (株式会社FiNCやSAPジャパン株式会社等のパートナー企業との連携が必要)  当該健康管理アプリによって、健康リスクの見える化や一人一人の健康状態にあった最適なヘルス ケアアドバイスを提供することが可能となる。  また、スタジアム及びエリア内のスポーツジムや飲食店等と連携することで、自身のデータに基づいた トレーニングメニューや健康食・ダイエット食等の提供を行うことも可能となる。 (スタジアムにおいて提供)

(26)

拡張機能 フィットネスクラブの提供

8

(スタジアムにおいて提供) スポ ーツ 健 康  スタジアム内にフィットネスクラブを設置し、FC今治の選手のみならず市民が利用できるようにする。 (選手との交流を通じた「特別感」の創出)  フィジカルコンディショニング理論に基づく運動プログラム(筋肉にフォーカスし、歪みをなおし、身体をいった ん元々ある状態へリセットするトレーニング)や個人指導を提供することで他のフィットネスクラブとの差別化を 図る。  また、ウェアラブル端末を活用したダイエット管理アプリや、 血液検査や遺伝子検査に基づくダイエットプログラムの提供等により、高付加価値化を図ることも検討する。 選手/市民 利用 個人指導等 フィットネスクラブ in スタジアム プール 体育館 テニス場 ・・・ エリア内の施設と連携 ウェアラブル端末及び ダイエットアプリ スポーツ/健康関連プログラムの提供

9

スポ ーツ 健 康  スタジアムにおいて、「スポーツ」や「健康」に係る市民参加型のプログラムを提供する。  ピッチやVIPルーム、トレーニングルーム等を活用したプログラムを提供することで、試合開催日以外におけ るスタジアムの稼働率向上を図る。  特に、OKADA METHOD(岡田メソッド)に基づくコーチングスクールや、スポンサー企業である株式会社 LDH JAPAN と連携したダンス教室の提供等、FC今治ならではのプログラムを提供することで、差別化や集 客効果を図る。 教 育 スポーツ教育  高度スポーツ医学やスポーツビジネスに関する教育プログラム アスリート養成教室  幼稚園・小学生向けのエリートアスリート養成クラブ 料理教室  栄養学に基づいたプロスポーツ選手やアスリートのための料理教室 ダンス教室  EXILE PROFESSIONAL GYMによる出張教室

指導者養成スクール  OKADA METHODに基づいたコーチングスクール(サッカー指導者向け) 提供するスポーツ/健康関連プログラム(案)

(27)

3.事業の成果 3.2 地域戦略・ビジネスモデル 拡張機能 (エリアにおいて提供) 宿泊施設の提供

10

 スタジアム敷地内や周辺エリア、ひいては今治市内において、宿泊施設・サービスの充実を図り、遠方からの 観戦客や観光客をより誘客できる環境を整備する。  サッカーの試合開催時のみならず、他イベントの開催(音楽イベントや展示会等)時においても、遠方からの 誘客を図るためには、宿泊施設における十分な収容能力が必要となるため、エリアとしての宿泊施設の整備 が重要な要素となる。  また、宿泊施設と連携して、スタジアムと宿泊施設間の連絡シャトルバスを提供する等、利便性や集客効果 の促進に向けた取り組みが必要となる。 参考事例 ① ヒルトンホテル ② コンベンションセンター ③ Joe Montanaのレストラン ④ 遊園地(Great America)  アメリカ カリフォルニア州サンタクララにある「リーバイスタジアム」は広大な商業エリアの中 心地に位置しており、周辺にはヒルトンホテルをはじめとして来場者の長期滞在を可能とする 環境が整備されている。 ショッピングモールの提供

11

 スタジアム周辺エリアにおいて、ショッピングモールを設置することで、観戦客が試合観戦前後に、長時間滞 在できる環境を整備する。  エリアとしての、消費活動の促進やにぎわいの創出を期待することができる。  なお、現時点(2017年3月時点)でのスタジアム建設の有力候補地においては、周辺に大規模なショッピング モールがあるため、当該候補地にスタジアムを建設する場合には、相互に集客効果を高めるための連携が 必要である。 参考事例  イングランド ウエスト・ミッドランズ州コヴェントリーにある「リコースタジアム」においては、 ショッピングセンターが隣接しており、エリアとして来場者の消費を促す環境が整っている。 Coventry Arena Station が隣接 駐車場も完備 近隣に大型ショッピング センターが存在

(28)

拡張機能 (エリアにおいて提供) 娯楽施設(テーマパーク、温泉施設等)の提供

12

 スタジアム周辺エリア及び今治市内において、観光客や市民が利用可能な滞在型の娯楽施設(テーマパーク、 温泉施設、映画館等)を整備(誘致含む)する。  スタジアムと各施設が連携して、相互の優待チケットの提供やコラボイベントを開催することで、家族連れや 遠方からの観戦客の集客効果や満足度向上を図る。  サッカー観戦のみならず、訪れた観戦客が長時間にわたってエリアに滞在することが可能となり、消費活動 の促進やにぎわいの創出を期待することができる。 スタジアム 映画館 温泉 テーマパーク

家族 観戦客 連携 連携 連携 サービス付高齢者向け住宅の提供

13

 スタジアム周辺エリアにおいて、サービス付高齢者向け住宅を整備(誘致含む)する。  サービス提供事業者と連携し、スタジアムに集客できるような仕掛け(例:家族を試合観戦に招待できる優待 チケットを毎月提供するなど)を設けるなど、エリアとして人の流れを創出する。  また、選手やサポーターといった若者層とシニア層の交流機会(訪問、メンタリング制度)やシニア層の活動機 会(ボールボーイとしての登用等)を設けて、シニア層が多世代と交流し、生き生きと生活できる環境の構築 に貢献する。 家族 訪問 観戦 サービス付高齢者向け住宅 スタジアム 交流やにぎわい の創出 チケット 交流 (訪問、メンタリング) 選手 サポーター ボールボーイやエスコートシニア (出場選手と共に入場)として参加 シニア層 サッカーの試合のみならず、訪れると必ず何かを楽しむことができる環境をエリアとして整備する

(29)

3.事業の成果 3.3 事業計画 <事業計画の策定に当たってのポイント>  策定したビジョン及びビジネスモデルに伴う事業計画の試算を実施した。  スタジアム施設に係る減価償却費および固定資産税の負担がある場合、および、負担がない場合のそれぞ れについて試算を行っている。  なお、ここでは資金調達手段に拠らず、スタジアム本来の運営に係る収入と運営に必要となる費用のみを試 算している点に留意されたい。したがって、調達資金の返済や利息負担は考慮していない。 Ⅰ 基礎条件  スタジアム規模: 1.5万人を収容できるサッカー専用スタジアムを前提とし、同規模のサッカー専用スタジア ムを参考に、延床面積を10,000㎡として設定した。  整備費用: 減価償却費・固定資産税負担がある場合の前提として、直近5年内の他の同規模スタジアムの 建設事例を参考に総額80億円と設定した。また、耐用年数を30年(定額法)として設定した。  修繕費用: 「スポーツを核とした街づくりを担う「スマート・ベニュー®」(2013年8月、スマート・ベニュー研究 会)」を参考に、整備費用総額の0.6%が毎年度発生するものとして設定した。なお、修繕費用は、簡易的に 毎期の費用としている。なお、プロサッカー興行への貸出のみ(パターンⅠ)の場合に比して、サッカー興行 以外の貸出を行う場合(パターンⅡ)には+5%、スタジアムに児童館やフィットネスクラブ、クリニック等向け の付帯施設を設ける場合(パターンⅢ)には+15%の追加的な修繕費用を要するものとして設定した(維持 管理費も同様の前提を置いている)。 Ⅱ スタジアム運営売上 (パターンⅠ) プロサッカー興行への貸出のみ  プロサッカー興行への貸出: 1日あたり2百万円の利用料にて25日間貸出すものとして設定した。  看板広告: 他のスタジアム事例を参考に、1看板あたりの年間広告料を平均3百万円とし、看板数を30社と して設定した。  スタジアム命名権(ネーミングライツ): 他のスタジアム事例を参考に、年額30百万円として設定した。 (パターンⅡ) パターンⅠ+プロサッカー興行以外貸出含む  プロサッカー興行以外への貸出: 年間35日程度を想定し、コンサート、催事・イベントおよび一般利用への 貸出として、他のスタジアムの利用料等の事例を参考に設定した。なお、コンサート利用として年2日を設定 した。 (パターンⅢ) パターンⅡ+付帯施設運営含む  付帯施設に係る貸出: 付帯施設として、児童館やフィットネスクラブ、クリニック等向けの施設貸出しを想定 し、スタジアム近隣の事務所や店舗の賃料相場等を参考に設定した。 Ⅲ スタジアム管理費  維持管理費: 「スポーツを核とした街づくりを担う「スマート・ベニュー®」(2013年8月、スマート・ベニュー研 究会)」を参考に、収容1人あたり維持管理費を13,125円とした。  公租公課: 施設を所有することによって生じる固定資産税を公租公課とし、計算基礎となる課税標準は整 備費用に70%を乗じた額を採用した。 <前提条件>  事業計画の試算にあたっての前提条件は、以下のとおりである。  スタジアム稼働後の運営に係る単年度損益の試算を行った。 翌年度以降は、成長率は考慮せず、同水準の損益が継続することを前提としている。  スタジアム施設に直接紐づく事業のみを考慮しており、エリアで提供する事業は考慮していない。  各パラメーターは、他のスタジアム事例や外部公開情報に基づく予測数値に基づき設定した。

(30)

事 業 構 成 別 ・ ス キ ー ム 別 単 年 度 損 益 比 較

売上高 200 百万円 売上高 200 百万円 営業利益 (382) 百万円 営業利益 (44) 百万円 EBITDA (115) 百万円 EBITDA (44) 百万円 売上高 253 百万円 売上高 253 百万円 営業利益 (341) 百万円 営業利益 (3) 百万円 EBITDA (75) 百万円 EBITDA (3) 百万円 売上高 297 百万円 売上高 297 百万円 営業利益 (354) 百万円 営業利益 (16) 百万円 事 業 構 成 減 価 償 却 費 ・ 固 定 資 産 税 負 担 の 有 無 パ タ ー ン Ⅰ プ ロ サ ッ カ ー 興 行 の み パ タ ー ン Ⅲ パ タ ー ン Ⅱ + パ タ ー ン Ⅱ パ タ ー ン Ⅰ + プ ロ サ ッ カ ー 興 行 以 外 貸 出 含 む 負 担 あ り 負 担 な し 負担あり 負担なし • 施設を自ら整備・所有する場合を想定 • 施設に係る所有権が自治体等にある場合を想定 パターンⅠ プロサッカー興行のみ パターンⅡ パターンⅠ+プロ サッカー興行以外貸出含む パターンⅢ パターンⅡ+ 付帯施設運営含む • プロサッカー興行(Jリーグ公式戦、カップ戦)のみへの貸出を想定する。 • 興行に付随し、入場料収入の他VIPルームの貸出、飲食・物販(テナント)、 広告看板貸出およびスタジアム命名権付与による収益獲得を想定する。 • パターンⅠに加え、プロサッカー興行開催日以外の日におけるコンサート、 催事・イベントおよび一般利用に係る貸出による収益獲得を想定する。 • パターンⅡに加え、スタジアムに付帯施設を設け、児童館やフィットネス ジム、クリニック等への施設貸出による収益獲得を想定する。 ※シナリオ上は、児童館は自治体へ貸出すことを想定。児童館用途での貸出は利益 貢献は乏しいと想定されるものの、市からの施設整備資金の調達の観点でメリット を有する。児童館以外の施設を自治体に貸出す場合も同様の効果が見込まれる。

×

事業構成 施設に係る減価償却費・固定資産税負担 <シナリオ>  施設に係る減価償却費・固定資産税負担の有無および施設運営者の事業構成として下記のシナリオを設定 した。 <事業計画>  上記の前提条件に基づき、事業計画を試算した結果、減価償却費・固定資産税負担がある場合、施設稼働 後の営業利益、EBITDA(営業利益+減価償却費)はともに大幅なマイナスとなり、事業成立は困難であると 試算された。  一方、減価償却費・固定資産税負担がない場合、サッカー興行以外の貸出を行う場合(パターンⅡ)やさらに 児童館やフィットネスジム、クリニック等への施設貸出を行うことを想定した場合(パターンⅢ)には、営業利 益・EBITDAのマイナスが一定程度軽減されることが試算された。  試算した全6パターンの方法を採用した場合における、施設運営に係る売上高、営業利益およびEBITDAは 下表のとおりの結果となった。  今後はスタジアム単体ではなく周辺施設やエリアを広く捉えた収支での均衡という考え方を取り入れ、より詳 細に検討をしていく必要がある。

(31)

3.事業の成果 3.4 整備・運営手法 <周辺地域の開発等の状況>  新スタジアムの整備候補地として、「都市再生機構」、「愛媛県」、「今治市」が実施した土地区画整理事業「今 治新都市開発整備事業」(今治新都市)の「ふれあいの丘」が挙げられる。  今治新都市開発整備事業に伴う、スタジアム整備候補地周辺の開発状況は以下の通りである。 目的 1999年5月の西瀬戸自動車道開通に伴う、広域交流、地域連携の拠点として、また、中 心市街地を補完する副次核として、居住・産業・商業・教育など、複合的な高次都市機 能を配置すること 事業の枠組み 都市再生機構(以下、「機構」)・愛媛県・今治市の三者による共同事業として施行 施行区域 第1地区、第2地区合わせて約170haのエリアに、それぞれ特徴的な施設と都市空間を 持つ6つのゾーンにより形成 【第1地区】約88ha (今治IC付近を中心とする旧小泉1丁目・矢田・別名・高橋) 産業系、商業・流通業務系土地利用の立地誘導を図るとともに、緑豊かな環境、シン ボル的で解放感のある景観を形成 <ゾーン> クリエイティブヒルズ、 賑わい広場、 ふれあいの丘 【第2地区】約82ha (旧高地町1丁目・阿方、うち約35haは西部丘陵公園) 緑豊かな環境と共生する住宅地の形成と、低層住宅地区への環境に配慮しつつ適切 に利便施設等を誘導 <ゾーン> しまなみの杜、 しまなみヒルズ、 いこいの丘 開発コンセプト 今治新都市開発整備事業の概要 出典:今治新都市 まちづくりのあゆみ

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