Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/
Title
№36:Treponema denticola へのPorphyromonas
gingivalis Hgp44の付着ドメイン解析
Author(s)
吉川, 幸輝; 喜田, 大智; 菊池, 有一郎; 国分, 栄仁;
山下, 慶子; 北村, 友里恵; 深澤, 俊也; 今村, 健太郎;
齋藤, 淳; 石原, 和幸
Journal
歯科学報, 119(3): 251-251
URL
http://hdl.handle.net/10130/4933
Right
Description
目 的:Porphyromonas gingivalis お よ び Treponema
denticolaは,慢性歯周炎において高頻度に検出され
る菌群‘red complex’に分類される。近年,P.
gin-givalisが産生する RgpA の赤血球凝集/付着ドメイ ンの一部である Hgp44が T. denticola との共凝集に おいて重要な付着因子であることが報告された。本 研究は T. denticola に対する P. gingivalis Hgp44の付 着ドメインを明らかにすることを目的とした。 方 法:P. gingivalis ATCC 33277の Hgp44(ア ミ ノ 酸配列1−419)を含むプラスミドベクターをテン プレートとし,PCR 法にて増幅後,計7個の Hgp 44の一部を含むプラスミドを作製した。これらを Escherichia coliに形質転換し,リコンビナント Hgp 44タンパク質(r-Hgp44)の精製,発現を確認した。 各 r- Hg p44を 用 い た T. denticola ATCC 35405, Fusobacterium nucleatumATCC 25586への付着は, ELISA にて評価した。Coaggregation assay にて, r-Hgp44が P. gingivalis,T. denticola の共凝集に及ぼ す影響を評価した。走査型電子顕微鏡(SEM)お よび共焦点レーザー顕微鏡(CLSM)にてこの両菌 のバイオフィルム形成に及ぼす影響を評価した。 結果および考察:ELISA では,r-Hgp44:199−316と T. denticola,F. nucleatum の付着はコントロールに比 較して有意に高い値を示した。Coaggregation as-say の結果,r-Hgp44:199−316はコントロールに比較し て P. gingivalis,T. denticola の共凝集を有意に阻害 し た。SEM お よ び CLSM に よ る 解 析 の 結 果,r-Hgp44:199−316はこの両菌のバイオフィルム形成を阻 害した。以上の結果より,Hgp44において T. denti-colaとの付着に関わる主たるドメインは,アミノ酸 配 列 の199−316間 に 存 在 し,こ の ド メ イ ン は T. denticolaにおいて特異的ではなく,他の歯周病原細 菌との付着にも関わることが示唆された。今後他菌 種のバイオフィルム形成への影響の評価を行ってい く。
目的:Intraoral Fluoride Releasing Device(IFRD) は,口腔内のフッ化物イオン濃度を長期間一定に維 持することが可能であり,低濃度のフッ化物が歯質 に効果的に取り込まれる費用対効果に優れたフッ化 物応用法として注目されている。本研究は3D プリ ンタの複数同時成型および高い設計自由度に着目 し,積層造形技術を IFRD へ応用することによる新 規フッ化物徐放装置の開発と耐酸性向上による齲 抑制効果の検討を目的とした。 方法:上顎歯 顎 模 型(D18FE-500E,Nissin)の 形 状は光学スキ ャ ナ(Atos Core,GOM)を 用 い て stl(standardized triangular language)データとし て 採 得 し,得 ら れ た stl デ ー タ を 基 と し て CAD ソ フ ト ウ ェ ア(3-matic,Materialise)を 用 い て IFRD トレーの設計を行った。設計後,生体適合性 透明樹脂(MED 610,Stratasys)を基材として3 D プ リ ン タ(Objet 260 Connex,Stratasys)に て 試作型上顎 IFRD トレーを成型した。フッ化物徐放 ゲルはカチオン化ヒドロキシエチルセルロースを ベースに合成し,さらに試作ゲルの配合を改良した ゲル(Gel-2)も作製した。ゲルのフッ化物イオン 徐放量はサンプルに TISAB Ⅲを添加し,遊離した イオン濃度を複合形フッ化物イオン選択性電極(D-73, 6561S-10C,HORIBA)によるフッ化 物 イ オ ン 電極法にて12時間連続して測定した。 結果および考察:試作型トレーは上顎歯顎模型に適 合し機械的維持が認められた。トレー内部のリザー バータンク内には約200mg のフッ化物徐放ゲルを 収納することが可能であった。本実験で作製した 試作フッ化物徐放ゲル(Gel-1)は100mg あたり 0.0413mgF,最大12時間の徐放能を示した。改良 型の Gel-2ではフッ化物イオン徐放量を2∼3倍ま で向上させることに成功した。本研究で開発された IFRD は義歯や矯正装置の内部にも設計可能な大き さであり,オペ後の顎間固定時における口腔内や介 護施設など頻回の口腔ケアが困難な現場の患者口腔 内でも効果を発揮できる。またゲル成分の変更によ り,口腔乾燥症や粘膜疾患への転用も可能である。 本研究により患者一人ひとりの口腔と症状に合わせ た予防歯科医療の実現が期待できる。
№36:Treponema denticola への Porphyromonas gingivalis Hgp44の付着ドメイン解析
吉川幸輝1)2),喜田大智1),菊池有一郎2)3),国分栄仁2)3),山下慶子1)2),北村友里恵1)2), 深澤俊也1),今村健太郎1)2),齋藤 淳1)2),石原和幸2)3)(東歯大・歯周)1)(東歯大・口科研)2) (東歯大・微生)3)