• 検索結果がありません。

『桜美林言語教育論叢』第6号刊行にあたって

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "『桜美林言語教育論叢』第6号刊行にあたって"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

『桜美林言語教育論叢』第6号刊行にあたって

      桜美林大学言語教育研究所長 佐々木 倫子  『桜美林言語教育論叢』第6号をお届け致します。本誌は第3号から投稿制度を採用し、 分野に応じた複数の査読者が無記名の形に整えられた原稿を読んだ上で、編集委員会にお いて採択と構成を決定しています。第6号の掲載論文は前号、前々号に比べますとやや減 って7篇となっています。公平な査読の結果ではありますが、数が減少したことと、分野 が日本語教育関係のもので占められたことの2点が残念です。  グローバル化のいっそうの進展とともに、国も地域も、そして、大学も、「多様化」が さらに進んできました。2008年12月31日現在における国内の外国人登録者数は2,217,426 人で、総人口の1.74%を占め、過去最高を更新しました。国籍は中国が30%近くで、次に、 韓国・朝鮮、ブラジル、フィリピン、ペルーと続きます。桜美林大学の2つのキャンパス がある東京都を見ると、中国、韓国・朝鮮、フィリピン、米国、インドの順で、PFC が あり隣接でもある神奈川県を見ると、中国、韓国・朝鮮、フィリピン、ブラジル、ペルー 国籍が続きます。どちらの地域も外国籍の住民が前年度よりも増加しています。  ある国籍を持っているから、出身の国・地域でもっとも使われる言語が自分の母語であ るとは限らないわけで、特に、韓国・朝鮮籍の方々の中に日本語母語話者が多いのは事実 です。その背後には同化圧力の歴史があり、それはそれで考えるべき問題ですが、いずれ にしろ現在の日本で中国語、朝鮮語、ポルトガル語、スペイン語などが英語と並んで重要 な言語であり、それらを運用する人々の文化も日本語・日本文化同様尊重されるべきだと いう考えは共有したいものです。近隣社会においても、これらの言語を母語、あるいは、 継承語とする人々と日本語母語話者が接触する機会が増えています。世界的に見ても、異 なる母語を持つ人々の間の直接的接触を前提とした言語教育研究は、今まで以上に多くの 言語の間で必要とされるでしょう。  2009年の新語・流行語大賞は「政権交代、こども店長、事業仕分け、新型インフルエンザ、 草食男子…」と続きましたが、私自身は使い古されたことば「多様性」にdiversityの意味 を込めて繰り返し使いました。国籍や母語だけでなく、ジェンダー、年齢、障害の有無な どの多様性を力に変える地域の構築に貢献できる言語教育研究をしたいと思います。  本誌巻末の募集要項などもご覧いただいて、ぜひ本誌での発信も視野にお入れくださ い。査読にはそれぞれの言語分野に適合する査読者があたるようにしています。  今後も、『桜美林言語教育論叢』をどうぞよろしくお願いいたします。       2010年3月

参照

関連したドキュメント

諸君はこのような時代に大学に入学されました。4年間を本

金沢大学における共通中国語 A(1 年次学生を主な対象とする)の授業は 2022 年現在、凡 そ

quarant’annni dopo l’intervento della salvezza Indagini, restauri, riflessioni, Quaderni dell’Ufficio e Laboratorio Restauri di Firenze—Polo Museale della Toscana—, N.1,

Maria Rosa Lanfranchi, 2014, “The use of metal Leaf in the Cappella Maggiore of Santa Croce”, Agnolo Gaddi and the Cappella Maggiore in Santa Croce in Florence; Studies after

[r]

司会 森本 郁代(関西学院大学法学部教授/手話言語研究センター副長). 第二部「手話言語に楽しく触れ合ってみましょう」

山本 雅代(関西学院大学国際学部教授/手話言語研究センター長)

かであろう。まさに UMIZ の活動がそれを担ってい るのである(幼児保育教育の “UMIZ for KIDS” による 3