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ロランCナビゲーターによる測得船位についての一考察 II

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(1)

ロランCナビゲーターによる測得船位についての一

考察 II

著者

嶋田 起宜

雑誌名

鹿児島大学水産学部紀要=Memoirs of Faculty of

Fisheries Kagoshima University

30

ページ

165-171

別言語のタイトル

On the Ship's position by the Loran-C

Navigator II

(2)

pp、165∼171(1981)

ロランCナビケーターによる測得船位に

ついての一考察一II

嶋 田 起 宜 *

OntheShip,spositionbytheLoran-CNavigator-II

KiyoshiSHIMADA* Abstract TheKagoshimaUniversityFisheriesTrainingShipKeitenMaruestablishedLoran-C navigatorusepreparedinJapan,sLoran-Cchain9970(SS3)wasviewedonNo・lreport・ OnthistriptoHawaiiarepeatonperiodofpulserecurrentrate4990(Sl),asimilarexami‐ nation,wasmadewhileberthedinthePortofHonolulu・ Thefbllowingresultwasestablished. ’)Relatedpositionondisintegrationandship,spositiononthechartwassameasprevious findin9. 2)Honolulubarborwasthefixedpositionfbrtheexamination・Theship,spositiononthe chartwasO、3milessouthandO・O6mileseast、 3)ThefindingonLoran-CpositionofShip,saccuracywasNNSSpositioncomparewas veryexceled. 緒 言 現在ロランAに代るロランCが広く利用されるに至った.鹿児島大学水産学部練習船敬 天丸(854.55t)も日本無線KK製の全自動ロランC受信機およびロラン座標変換器を設置 しこの計器の船位誤差を調べる目的で日本近海に設けられているロランCチェーン9970 (SS3)を使用した場合の調査結果に関しては第1報')で述べた.これに続き今回はハワイ諸 島に設置されているパルス繰返周期4990(S1)のロランCチェーンを用いてホノルル港に 停泊中測得したデーターを基に同様の調査を試みたので報告する. 調 査 方 法 1980年4月28日より同年7月24日にかけてハワイ方面へ航海し,その間にホノルル港に停 泊した期間を利用して調査を実施した.データー取得のために使用した計器は第1報と全く 同じものである.即ち,JNA-710型ロランC受信機,NDC-710型座標変換器およびNBA-3374型附属ユニットで構成されたロランCナビゲーターである. *鹿児島大学水産学部練習船敬天丸TrainingshipKeitenMaru,FacultyofFisheries,Kagoshima University

(3)

JNA−710 NDC−710 NBA−3374 NFG−710 NAWー710 鹿児島大学水産学部紀要第30巻(1981) 停泊場所はオアフ島ホノルル港Pier2Cであり,海図より求めた位置は21o-18'、35N, 157.-52'、04Wである.また使用したロランCチェーンはハワイ州に設置されているパルス 繰返周期4990(S1)でJohnston島を主局としてハワイ島北端を結ぶX局,およびKure 島を結ぶY局である. ホノルル港内の停泊位置をFig.2に,ロランCチェーン4990(S1)のベースラインを Fig.3に示す. 調査の期間は1980年6月161Jより6月271-1迄の間であり,一時間毎に座標変換器に表示さ れた船位を記録した.また第1報と同様ホノルル港停泊中NNSSにより取得された船位も 記 録 し そ の バ ラ つ き に 関 し て の 精 度 の 比 較 を 試 み た . Table1.ConstructlonorLoran-CNavigator. その椛成をTablelに,また本体をFig.1に示す. 停泊場所はオアフ島ホノルル港Pier2Cであり,海図より求めた位置は Title Form Quant1ty Fig.1.PhotographshowingtheLoran-CNavigator. LoranReceiver Processo1・ PowerSupplyUnit AntennaCoupler WhipAntenna l(2m)

蝋撫崎刊

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識蟻榊

職蝉

166 、殉。狸 &も種啓 躍謬嘩剣

(4)

2fl9rN 211a5N 21可8N Fig.2.MapShowingtheberthofKeitenMaruinHonolulu.

。 Fig.3.MapShowingtheBaselineofLoran-C4990(Sl). 結 果 と 考 察 IロランCチェーン4990(S1)による船位 ON 20N オアフ島ホノルル港Pier2Cに着岸中ロランナビゲーターにより測得した船位は95回であ

(5)

6.17 鹿児島大学水産学部紀要第30巻(1981) 6.18 Table2.Ship,spositionbyLoran-CNavigatorinHonolulaPier2-C. 6.19 168

Date LocalTime Latitude Longitude

6.20 1980.6.16 '900 2400 1200 2400 1300 2400 0600 1200 0600 1200 1200 1200 2400 0900

NNNNNNNNNNNNNN52333355351131

01000000000000

●●●●●●●●●●●●●●″ノノ″〃ノノ〃〃〃〃ノノ〃

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−一一一一一一一一一一一一−000000000。◎00○

1111111111111122222222222222

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−一一一一一一一一一一一一−0。。。◎◎0◎。。◎。。◎

ー111111111111255555555555555

●●●●●●●●●●●●●●〃ノノ〃〃ノノノノ〃〃ノノノ

8978888998988099999999999990

wwWWWWWwWWWWWW

ChangeofTimediHbrence 4990(Sl)-X −Y 12340.2∼12340.4,uS 37192.2∼37192.6/2S りそのうちの一部をTable2に示す. データーの取得は入港日の1980年6月16日の現地時間の19時から開始し出港日の6月27日 の9時で終了した.この間調整不備の為,信号波形の消失,サイクル検出誤り等のため4マ イル位の大きな船位誤差が発生し船位としての価値がない為その間は除外した.また都合に より記録出来なかった場合もかなり存在した.この信号波形消失等の原因としてNBA-3374 型附属ユニットに設けられている防害波除去用ノッチフィルターの調整が不適格であったた めに発生したと考えられ,85kHz以下および115kHz以上の妨害波除去周波数をよく調整 しておく事が非常に重要であると考える.

受信器に表示された時間差は4990(S1)-Xに於いて12340.2ノasから12340.4ノas,又Yで

37192.21asから37192.即sであった.これにより船位も緯度にして最大0.16mile,経度で

0.05mileの変動を示した.第1報に於ける時間差の変動はXおよびYともに0.3ノusであ

り今回のXO.即s,Y0.4lasの変動と変りがなく,同一場所にてもこの程度の時間差の変動 はあるものと考える事が必要と思われる.海図により得られたホノルル港Pier2Cの船位を 中心とした誤差円をFig.4に示す. Fig.4によって表わされた如くロランナビゲーターにより取得された船位のバラつきは, 南北方向へ0.2mileの間,又東西方向へは0.1mileの間に全てが集中する.この事は大変 優れた性能である事を示すものである. 第1報に於ける結果と比較した場合,南北方向にやや広がりを見せるもののその差は0.11 6.25 6.26 6.27 21o−l8'、35N Ship,spositionontheChart l57o-52'、04W

(6)

Latitude Longitude

ile

Fig.4.RelationbetweenFixedpositionandLoran-Cpositionin Honolulu. Table3.Ship,SPOsitionbyNNSSinHonoluluPier2−C.

280808833973171664642001252342322543215505

’一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一503233223312233223230

011212121212121212121

111111111111111111111222222222222222222222

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一○00000000000000O○O○00

888888888888888888888111111111111111111111

322101111221211102120〃ノノ〃〃〃〃〃〃ノノ〃〃ノノ〃″〃〃ノノ●●■●●●●●●●●●●●●●●●●●●

NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN343878225142252198339

6.24 6.23 Date UniversalTime 6.26 6.27 6.18 19806.17 6.25

側州州州洲M洲州側州洲側川州州卵祁伽測側州

876622546119794968616●●●●●●●●●●●●●●●●●●■●●〃ノノ〃〃ノノ″〃〃〃〃〃ノノ〃〃ノノ〃〃

111112111221111111122555555555555555555555

−一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一000。○。◎000000◎。○○O◎◎0

777777777777777777777555555555555555555555

111111111111111111111

6.21 6.19 6.20 6.22

(7)

170 鹿児島大学水産学部紀要第30巻(1981)

mileであり,東西方向については逆に0.03mile狭くなる.これには位置の線の交角などの

影響も当然含まれるものと解される. 総合的に今回の結果と第1報の結果とを比較した場合,チェーンの違い,停泊位置の違い 等環境の違いによる誤差は全んどみられない. 但し海図により求めた船位から小さい距離ではあるが南東側に取得船位が表示される事は この受信機自体の定誤差かどうか,機会があれば調べてみたいと考えている. ロランCの時間差測定に於いて条件よく測定した場合の測定精度は約0.1ノasといわれて

おり,アメリカの実験では0.04ノリsと云う報告もあり2)特に今回の様に伝搬経路の全んどが

海上という導電率が陸上に比べて大きく,かつ一定している事は測定精度上重要な事である と考える.アメリカの研究によるとロランCの地表波による測位は現在船舶で使用されて いる電波計器の中で最も精度が高いと報告されている.2) ●

● ●

岨milc ● ● Fig.5.RelationbetweenFixedpositionandNNSSpositioninHonolulu. ● ●

(8)

IINNSSによる測得船位

1980年6月16日より6月27日迄のホノルル港停泊期間中に敬天丸に装備された北辰マグナ

ポックス400MHz帯一波用の人工衛星航法装置により取得された船位は140回である.そ

の一部をTable3に,又海図上の停泊位置である21.-18'、35N,157.-52'、04Wを中心とした

誤差円をFig.5に示す.但しこれには測地系の換算は行なっていない.

測得された場所は南東方向に52%,南西方向に38%でありそのほとんどが南側に測得され

残り10%が北側に測得された.NNSSにより取得される船位は高精度であると云われる3)が,

Fig.5で判明する如く船位精度の調査の一方法であるそのバラつきを見ると,ロランナビ

ゲーターにより測得されたものよりはるかに大きい事は否定出来ない様である. ロランCの利点の一つとしてロランAに比べて伝搬範囲の拡大があげられるがしかしそ

の使用可能範囲はどうしても局地的なものである.その点全地球をカバーし,かつ全天候的

である衛星航法に依存する場合も多くその上船位の記録が可能な事等有効な航法装置である

事は言を待たない.しかしその精度のみを重要視した場合にはロランcによる船位精度の

方が優れていると云えるのではないかと考える. 要 約 9970(SS3)のロランC電波を使用した第1報に続き,今回はホノルルに停泊中4990 (S1)の電波を使ってロランCナビゲーターによる船位取得実験を行ない,次の結果を得た. 1.得られた船位のバラつきや,チャート上の船位との関係は第1報と同じであり,ロラン C チ ェ ー ン の 違 い に よ る 差 は 認 め ら れ な か っ た . 2.ホノルル港停泊中における船位の誤差は0.3mile南,0.06mile東でありそのバラつき は非常に小さい. 3.ロランCにより得られた船位は同時に得られたNNSSの船位に比べても非常に優れて いる. 終りにデーター取得に関して御協力をいただいた辺見船長をはじめ航海士および乗船学生 に対してお礼申し上げます. 参 考 文 献 1)嶋田起宜:ロランCナビケーターによる測得船位についての一考察-1,鹿大水紀要,Vol、29,193-201. 2)電波航法研究会編(1977):双曲線航法,5476,海文堂,東京. 3)木村小一(1977):衛星航法,海文堂,東京.

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