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社会性発達検査と訓練プログラムの開発 : そのマルチメディア化に向けて

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Academic year: 2021

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Kobe Shoin Women’s University Repository

Title

社会性発達検査と訓練プログラムの開発 ―そのマルチメディア化に向けて―

Programming of Multimedia Tests and Trainings of Children's Social Development

Author(s) 藤本浩一(FUJIMOTO Koichi)

待田昌二(MACHIDA Shoji)

Citation 研究紀要(SHOIN REVIEW),第 43 号:1-20

Issue Date 2002

Resource Type Bulletin Paper / 紀要論文

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Right

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社 会 性発 達検 査 と訓練 プ ロ グ ラム の 開発

そ の マ ルチ メ デ ィア化 に向 けて

一 ・待

は じめ に 本研 究 は 、小 学 校 高 学 年児 が 個 別 に パ ソ コ ンに 向 か い 、 画 面 の 変 化 に応 じて 回答 す る こ とに よ り、 認 知 的 な社 会 的 ス キ ル訓 練 を行 え る よ う にす るマ ル チ メ デ ィァ プ ロ グ ラ ム の 開 発 を意 図 した 。 また 、 将 来 にお い て 、 訓 練 対 象 を青 年 や 成 人 に拡 大 す る 一 方 、 認 知面 の み な らず 問 題 解 決 時 の 行 動 レパ ー トリー を学 習 す る な どの 行 動 ス キル 訓 練 に まで 及 ぶ 一 連 の 研 究 を計 画 して お り、本 論 は そ の 最 初 の ス テ ップ と な るで あ ろ う。 第 一 部 で は本 研 究 の 位 置 付 け を藤 本 が 述 べ 、 第 二 部 で は 開 発 しつ つ あ る方 法 の例 示 と問 題 点 を待 田 が 記 述 した 。 本 論 は2000年 度 か ら2年 間 にわ た る松 蔭 特 別 研 究 助 成 を受 け た 研 究 課 題 に 関 す る進 行 状 況 の報 告 で あ る。 一 連 の 研 究 の 基 礎 を築 い て い た だ い た本 学 に、 こ こ に記 して 感 謝 申 し上 げ る。 な お 、 助 成 対 象 の 研 究 題 目 は 「社 会 性 発 達 検 査 の 開発 とそ の マ ル チ メデ ィ ア化 」 で あ るが 、 昨 今 の学 校 教 育 場 面 で は 、 と りわ け 小 学 校 に お い て実 験 や 調 査 を行 う こ とに対 して 困難 な場 合 が 多 く、 ク ラ スの 友 達 調 べ な ど を企 図 した ソ シ オ メ トリ ッ ク測 定 等 の検 査 の実 施 が 容 易 で は な い状 況 で あ る こ と を考 慮 して 、「検 査 」 の 次 の 段 階 で あ る 「訓 練 」 を 目指 し、教 育 現 場 に役 立 た せ る こ と を最 終 目的 に考 え た 。 た だ し、 研 究 計 画 の 進 行 に応 じて 事 前 テ ス ト ・事 後 テ ス トを行 い 、 プ ロ グ ラ ム を評 価 す る必 要 が生 じて くる の で 、 「検 査 」 の 形 態 もあ り得 る。 また 、「検 査 」 と 「訓 練 」 は実 施 条 件 次 第 で相 互 に 移 行 す る こ とか ら、 第 二 部 に お い て は 当 初 の 題 目通 り、「検 査 」 と称 す る こ と と した。

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第 一 部 1.現 代 に お け る 社 会 性 人 類 進 化 の過 程 で 何 が 人 の 高 度 な知 能 の 進 化 の 原 動 力 とな った か に つ い て 、 い くつ か の 仮 説 が あ る(小 田 、1999)。 第 一 に 、道 具 使 用 な ど の 複 雑 な物 体 操 作 で あ る 「技 術 的 知 能 」 が も と に な った と い う 仮 説 、 第二 に 、 食 物 を獲 得 す る た め の 定 位 、記 憶 の 能 力 で あ る 「生 態 的 知 能 」 仮 説 、 そ して最 も有 力 な の が 他 者 との 社 会 的 な相 互 作 用 の 「社 会 的知 能 」 仮 説 で あ る。 社 会 にお い て 自分 や 一 族 の 地 位 を あ げ る ため に苦 心 す る な か で や が て 高 度 な抽 象 的 思 考 力 が 発 達 した とい う考 え で あ る 。 ヒ トと交 渉 す る環 境 は モ ノ との 環 境 に 比 べ て は る か に複 雑 で予 測 しに くい た め に主 要 な 関 心 事 にな り、 知 能 進 化 の原 動 力 に な った 。 も っ と も小 田 に よれ ば こ れ に は 反 論 が あ る よ うで 、 科 学 技 術 が発 達 した現 代 で こそ 生態 的 環 境 は比 較 的 予 測 しや す い が 、昔 は 自 然 現 象 や 災 害1疫 病 とい っ た もの は予 測 で きな い 危 険 を もた らす もの で あ り、 モ ノ と の 関係 は 知 能 発 達 に重 大 な 影響 を及 ぼ して い る とす る 。 い ず れ にせ よ適 応 的 に最 も重 要 な もの に関 心 が 向 け られ 、 そ れ に見 合 っ た知 的 能 力 が 選択 的 に発 達 した の で あ ろ う。 現 代 の 若 者 は社 会 性 を必 要 と しな い と言 わ れ る。 確 か に 街 中 に 自販 機 が 置 か れ 、 銀 行 や 郵 便 局 で は 人 が 介 在 す る 窓 口 よ り もす ぐ横 に設 置 され たCD機 で 振 り込 む 方 が 安 くて 速 い 。 ス ー パ ー の レ ジで 全 く言 葉 を か わ さ ない 傾 向 は特 に我 が 国 に お い て著 し い。 社 会 的 存 在 で あ る こ とが 知 能 進 化 の 原 動 力 とな り、 科 学 技 術 の 進 歩 を もた ら した とす れ ば 、 高 度 に文 明 化 さ れ た現 代 の 青 年 が 、 そ の 知 能進 化 の も とで あ っ た は ず の 社 会 的 知 能 を失 っ て い る こ とは 、 誠 に本 末 転 倒 、 皮 肉 な こ とで あ る 。 若 者 の 社 会 性 の 欠 如 が 教 育 現 場 や 日常 生 活 で 語 られ 、 大 き な事 件 や 犯 罪 が起 こ る度 に 議 論 され る。 情 報 の 洪 水 ・通信 技 術 の発 展 に よ り具 体 的 な 目前 の他 者 を必 要 と しな い生 活 と 、 に もか か わ らず 人 は集 団 で 生 き る社 会 的 存 在 で あ り続 け る こ と との 問 で 、 現 代 人 は バ ラ ンス を失 っ て い る の か も知 れ な い 。 若 者 の 社 会 性 の 低 下 を嘆 く声 は 日本 の み に と ど ま らな い 。200ユ年 にNHKで 放 映 され た 「発 見1世 界 の 子 育 て 」 とい うテ レ ビ番 組 で は 、 欧 米 諸 国 で もそ の傾 向 が 目だ って お り、具 体 的 な対 策 や 施 設 が 紹 介 され て い た。 従 来 は 家 族 を

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核 に し た共 同体 の なか で 社 会 性 が 自然 と育 まれ て きた が 、 家庭 は も は や そ の 機 能 を十 分 に果 た せ な くな っ て い る 。 そ こで 、 家 庭 で の 不 十 分 さ を補 うた め に 、 公 共 機 関 に お い て社 会 性 を 身 に つ け させ る 教 育 計 画 や 訓 練 場 所 を設 置 す る試 み が 各 国 で な され て い る(イ ラ イア ス 、他1999)。 教 育 ・訓 練 を施 す 場 合 、何 を タ ー ゲ ッ トにす る の か 、「社 会性 」 の 中 身 は何 か に つ い て 吟 味 が 必 要 に な る の で 、 次 に社 会 性(社 会 生 活 を う ま く行 うた め の 属 性)の 中 身 に つ い て 諸 研 究 を概 観 す る 。 2.社 会 性 に 関 す る諸 要 因 子 ど もの 社 会 的 適 応(他 者 や 自分 自 身 と う ま く付 き合 う こ と)を 考 え る上 で 、 C・A・ キ ン グ、 他(1996)は 、 社 会 的 学 習 、 発 達 、 個 性 の3つ の 視 点 を 提 案 した 。 第 一 の 社 会 的 学 習 の 視 点 か らは 、社 会 的 に有 能 な行 動 の 要素 が 、認 知 的知 識 、 実行 の レパ ー トリー 、 自 らを顧 み て適 切 な 解 決 をめ ざす た め の 自己 モ ニ タ リ ン グ な どか ら成 り立 つ こ とが わ か る。 そ して 、 そ れ ら の習 得 と維 持 の た め に は 、 模 範 を見 て学 ぶ モ デ リン グ 、 こ と ば を 介 して教 え る コ ー チ ン グ、 ほ め こ とば な ど を報酬 と して行 動 を強 化 す る オペ ラ ン ト条 件 づ け 、 ロ ー ル プ レイ な ど の練 習 を行 う リハ ー サ ル な どの 基 本 的 な原 理 に従 っ た 学 習 過 程 が 明 らか とな る。 す な わ ち この 視 点 か らは 、 社 会 性 が 学 習 に よ り獲 得 さ れ る こ と、 そ して訓 練 可 能 で あ り、 どの よ うな 内 容 の 訓 練 を行 え ば よい か を 検 討 で き る。 私 た ち は社 会 的 場 面 に お い て 、 相 手 に対 して何 らか の行 動 を起 こす 前 に 、 相 手 の 様 子 や 場 面 の 意 味 解 釈 を行 う。K・A・ ダ ッ ジ は 、社 会 的 情 報 処 理 が 、 デ ー タ入 力 か ら始 ま り符 号 化 や 解 釈 に 進 み、 反 応 探 索 一 反応 評 価 を経 て 実 行 に至 る とい う過 程 の 理論 モ デ ル を構 築 した(中 澤1996)。 ダ ッ ジ は こ の モ デ ル を侵 害 や 仲 間 入 りの場 面 に用 い て 、 攻 撃 児 は偶 発 的 や 向社 会 的 場 面 で も相 手 の行 動 に敵 意 を推 測 し、 そ の 結 果 攻 撃 的 に な る な どの 結 果 を得 て お り、 符 号 化 過 程 に お け る 相 手 の意 図 の 読 み 取 りと い う認 知 的 側 面 が 、行 動 に影 響 す る こ と を示 し た 。 第 二 に、 発 達 的 視 点 を持 つ こ とで 、 子 ど もの 認 知発 達 や 感 情 の 発 達 を考 慮 し

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た訓 練 計 画 の作 成 が 可 能 とな り、子 ど もの 年 齢 段 階 に応 じた 目標 を設 定 で きる 。 セ ル マ ン(セ ル マ ン、 他1996)は ダ ッジ の モ デ ル に 発 達 的 視 点 を加 え,個 性 に応 じて 途 中 ま で2種 類 の 発 達 をた ど る段 階 を設 定 した 。 相 手 と の葛 藤 場 面 で 自分 が 譲 歩 して解 決 を図 る タ イプ と 、相 手 に 自分 の 要 求 を受 け 入 れ させ よ う と す る タイ プ に分 け 、最 終 的 に は両 方 が 満 足 す る 状 態 をめ ざす 段 階 に至 る とい う 仮 説 を立 て た。 第 三 の個 人 差 の視 点 か らは 、子 ど も達 の過 去 経 験 、 気 質 、 家 庭 や 学 校 ・地 域 の 環 境 、個 人 の意 志 、 希 望 、 期 待 、 な どを考 慮 す る重 要 性 が 認 識 され 、 あ らゆ る事 柄 が努 力 次 第 で 学 習 可 能 で あ る とか 、全 て が 親 の 責 任 で あ る とい う 間違 っ た 考 え方 に制 限 を設 け る こ とが で き る。 親 子 の 相 互 交 渉 は双 方 向 の 関 わ りで あ る(シ ャ フ ァー 、2001)。 こ れ は 第 一 の 学 習 の視 点 と関 係 づ け ら れ ね ば な らな い 。 社 会 適 応 に必 要 な 種 々 の 社 会 的 ス キ ル の 訓 練 を受 け て も上 手 に な ら な い 人 が い る一 方 、訓 練 を受 け な くて も う ま くで きる 人 もい て 、 本 人 の パ ー ソナ リテ ィ との 結 び つ き を抜 きに 考 え られ な い とい う指 摘 が あ る(菊 池 、 他1994)。 な お 、 本 研 究 で は社 会 的 情 報 処 理 過 程 の うち 、 符 号 化 や 解 釈 とい う認 知 的 ス キ ル を取 り上 げ た 。 こ れ は 次 に述 べ る帰 属 過 程 の 研 究 と密 接 に 関 わ る。 3.帰 属 の偏 り ・認 知 の歪 み ダ ッ ジ以 前 に も社 会 的場 面 にお け る解 釈 の 正 確 さ に つ い て多 くの 研 究 が 行 わ れ て お り、 ゴス リ ン は 、 自分 が 仲 間 に どの よ う に知 覚 され て い るか と い う 自己 に 関 す る他 者 知 覚 の 正 確 さ を調 べ 、 ま た 、 ゴ ッ トマ ン ら は、 顔 写 真 を呈 示 して 喜 怒 哀 楽 の 情 動 を組 み合 わ せ る課 題 を実 施 した(ア ッ シ ャー 、 他1996)。 他 方 、 ダ ッ ジ、 他 は相 手 の 意 図 の 推 測 を調 べ た点 で 他 の 研 究 と文 脈 が 異 な る。 彼 らは 仲 間 の1人 が 一 緒 に絵 を描 い て い る 仲 間 の絵 に絵 の具 を こぼ した 等 の挑 発 場 面 の短 い 物 語 を ビデ オで 呈 示 し、 仲 間 の 意 図 を推 測 させ た 。 そ の結 論 は前 節 で も 示 した 通 り、 ク ラス で あ ま り人 気 の ない 子 ど も は 人気 の あ る 子 ど もに比 べ て、 偶 発 的 意 図 や 向社 会 的 意 図 の 特 定 が 不 正 確 で 、 同様 の 場 面 で 敵 意 を感 じ取 る こ とで あ った(中 澤1996)。 ダ ッ ジ らの研 究 で 問 題 に され た相 手 の 行 為 の 意 図 を読 み 取 る こ と は 、 社 会 心

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理 学 にお け る 「帰 属 」(原因 を何 か の せ い にす る)に 他 な ら な い。 ス タ イ ンバ ー グ とダ ッジ が 示 した通 り、 攻 撃 的 な子 ど もは敵 意 の意 図 をそ の 仲 間 に帰 属 しや す か っ た こ とは 、 敵 意 帰 属 の偏 り現 象 で あ り(ア ッ シ ャ ー)、 ま た 、 認 知 療 法 で 指 摘 され る非 合 理 的信 念 な どの認 知 の 歪 み は 、意 図 の 帰 属 の 未 熟 さ と言 え よ う。 帰 属 とは 、 日常 の 出 来 事 の背 景 に一 連 の 因 果 関係 を推 定 し、 原 因 を特 定 す る 過 程 で あ る。 坂 西(1999)は 、 そ も そ も私 た ちが 何 故 帰 属 す る か につ い て 、現 実 の世 界 を よ り よ く理 解 して行 動 の意 味 を把 握 し、 今 後 の 自分 の 行 動 の 仕 方 を 決 定 す る と共 に 、相 手 の 行 動 を予 測 しや す くす るた め と指 摘 して い る 。 社 会 的 失 敗 を 自分 の無 能 力 に帰 属 す る 子 ど もは 、 社 会 的遂 行 は 良 くな い と した ゲ ッ ッ と ドゥエ ック の 報 告 な どを は じめ 、 多 くの 研 究 が 社 会 的適 応 と帰 属 の偏 りの 関 係 を指摘 して い る 。 い じめ ・不 登 校 ・引 き こ も りな ど、 仲 間 関係 ・対 人 関係 をめ ぐっ て 行 動 問 題 を持 つ 子 ど も達 に とっ て 、 ど うや っ て 仲 間内 で の 評 価 や 立場 を改 善 で き る か は 大 切 で あ り、 本研 究 で は認 知 的 ス キ ル 訓 練 に そ の 期 待 を寄 せ る とこ ろ で あ る。 た だ し社 会 的 人 気 度 全 般 が 帰 属 ス タ イ ル に よ って 決 定 され る か ど うか は不 明 で あ り、 認 知 と行 動 の ズ レは 当 然 な が ら存 在 す る 。 ダ ッジ は攻 撃 児 も潜 在 的 な判 断 能 力 は あ る 可 能 性 が あ る と指 摘 してい る(中 澤1996)。 す な わ ち 、 わ か っ て は い て も行 動 で き な い 、 あ る い は 動 機 づ け の 面 か ら言 って 行 動 しな い 場 合 も あ り得 る。 従 っ て 認 知 的 ス キ ル訓 練 をパ ソ コ ン画 面 上 で 実 現 し よ う と意 図 し た本 研 究 は 、 当 面 行 動 面 の レパ ー トリー の 学 習 が な く、 また 、 実 生 活 で の 練 習 を行 わ ない こ とか ら、 訓 練 効 果 に お い て 自ず と限 界 が あ る。 ま た逆 に、 社 会 的 適 応 は行 動 が 全 て で は な い と も言 え る。 ヤ ホ ダ は 、社 会 的 行 動 を 問 題 解 決 行 動 と捉 え、 心 理 的 に健 康 な行 動 と して 、 適 切 な 問 題 解 決様 式 と歪 曲 の ない 認 知 的 傾 向 の2つ を あ げ た(塩 見2000)。 この よ う な行 動 的 ス キ ル と認 知 的 ス キ ル の2つ の 関係 に つ いて は 、 恐 ら く、 豊 富 な行 動 的 ス キ ル は人 に好 か れ 、 親 しみ を持 た れ る点 で対 人 魅 力 や外 的 適 応 に直 結 し、 他 方 、 認 知 的 に歪 み な く公 平 に もの を 見 る こ と を可 能 に す る認 知 的 ス キ ル は 、 ス トレス を うま く解 消 で きる の で 内 的 適 応 に よ り深 く関 わ る の で あ ろ う。 「適 応」 とは 人 に好 か れ る こ とだ け で は な くて 、本 人 の 心 の健 康 の こ とで もあ る。 反社 会 的 行 動 を繰 り返 しつ つ も本 人 が

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満 足 して い るの だ か らそ れ で い い と言 う わ け で は も ち ろ ん な い が 、 人 に好 か れ て こ そ社 会行 動 が う ま くで き て い る とい うの は や や 一 面 的 で あ り、 多 くの 研 究 者 が 指 摘 す る通 り、 内 的 適 応 の重 要 性 が 考 慮 され るべ きで あ る 。 4.歪 み を生 じ させ る もの 対 人認 知 に生 じや す い歪 み に つ い て 、 白石(平 井 、 編 著2000)は 主 に社 会 心 理 学 的 な 観 点 か ら次 の 通 りま とめ て い る 。 そ れ らは 、 寛 大 化 傾 向(評 価 が 甘 い な ど)、 中心 化 傾 向(極 端 を避 け 、 平均 的 評 価 を下 す)、 対 比 誤 差(時 間厳 守 の 人 ほ ど相 手 の ル ー ズ さ に厳 しい)、 ハ ロ ー 効 果(光 背 効 果 、 優 秀 な 兄 が い る 人 を優 秀 と評 価 す る な ど)、論 理 的 誤 差(め が ね を か け た 人 は 冷 た い 、 な ど、 自分 の知 識 に 沿 っ て評 価 す る 、 ス テ レオ タ イプ)、 傾 性 帰 属 傾 向(他 人 の 行 動 は 例 え偶 然 の 事 故 で も本 人 の持 っ て い る 性 質 の せ い にす る)な どで あ る。 この よ う な傾 向 が 生 育 史 の な か で 意 識 的 ・無 意 識 的 に作 ら れ て い く。 池 上(唐 沢 、 他200ユ)は 対 人 認 知 の 二 過 程 説 を紹 介 し、 相 手 の 属 性 か ら カ テ ゴ リ カ ル な 知識(ス テ レ オ タ イ プ〉 に基 づ い て トップ ダ ウ ン 的 に情 報 が 処 理 さ れ る無 意 識 的 ・自動 的 過 程 と、非 カ テ ゴ リ カル な個 人 的 な特 性 を拾 い 集 め 、十 分 な処 理 容 量 と強 い動 機 づ け に よ りボ トム ア ッ プ 的 に 処 理 さ れ る意 識 的 過 程 と を併 記 した 。 ス テ レ オ タ イ プ や 帰 属 の型 は 、 幼 少 期 に養 育 を受 け た 親 の 態 度 に か な り影 響 を受 け る と考 え る の は 自然 な こ とで あ り、 乳 幼 児 期 か らの 親 の子 ど も に対 す る接 し方 に 基 づ い て 愛 着 に 関 す る ワ ー キ ン グ ・モ デ ル(内 的 な仮 説) が 子 ど も に形 成 され 、 そ れ が 子 ど もの社 会 的 問題 解 決 能 力 に 影 響 を及 ぼす(堀 野 、他 編 著2000)。 池 上 が 指 摘 す る通 り、 精 神 分 析 学 の 領 域 で は ク ラ イエ ン ト が 過 去 の 重 要 他 者(幼 少 期 の 両 親 な ど)に 対 して 経 験 した 態 度 や 感 情 が 、 現 在 関 係 して い る セ ラ ピ ス トとの 問 で再 現 さ れ る 「転 移 」 が 起 こ る こ とが 知 られ て お り、 ま た 、彼 女 は ア ン ダ ー ソ ン、 他 の研 究 で 、過 去 に 個 人 的 に か か わ っ た 人 物(両 親 、恋 人 、 親 友 な ど)と の 体 験 を 、 そ の 人物 と よ く似 た 人 物 に 出 会 っ た 時 、 無 意 識 的 に 参 照 す る こ と を紹 介 して い る 。 こ の よ う に 、 重 要 他 者 に 関す る 知 識 が 、対 人 認 知 の 個 人 差 に も影 響 を 及 ぼ す の で あ ろ う。 乳 児 の場 合 、 新 奇 な 人 や もの に 出会 っ た 時 に 、 養 育 者 を何 度 も振 り返 る こ と

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が よ く見 られ る。 そ の 時 、 親 が 厳 しい 表 情 を して い た ら子 ど もは 退 却 し、 親 が 安 心 した 表 情 な ら子 ど もは 積 極 的 に 接 近 す る で あ ろ う。 これ は社 会 的 参 照 と呼 ば れ て い る(小 沢 、他2001)。 社 会 的 参 照 は、 乳 児 が 環 境 との 直 接 交 流 の 世 界 か ら、 織 り合 わ され た文 化 や 社 会 の 中 に 生 きは じめ た こ と を示 して お り、 本 人 の 社 会 的 問 題 解 決 行 動 が 独 自的 な もの で は な く、養 育 態 度 との 相 互 依 存 関 係 の 中 で 学 習 さ れ た こ と を予 想 させ る。 前 述 の セ ル マ ンの モ デ ル は発 達 的 視 点 を取 り入 れ て 行 動 ス キ ル の 発 達 段 階 を 明示 し、 か つ子 ど も の個 性 を考 慮 した が 、 全 て が 解 決 され た わ け で は な く、 認 知 的 側 面 す な わ ち 認 知 の歪 み や 帰 属 が 発 達 的 に どの よ うに 形 成 され る か の 説 明 が 今 後 求 め られ る 。 ワ ー キ ン グ ・モ デ ルの 形 成 過 程 が 明 らか に な れ ば 、 子 育 て の参 考 に な り得 る 。 しか し、 過 去 に ば か り原 因 を求 め る こ と は あ ま り賢 明 と は 言 え ず 、 人 の柔 軟 な学 習 可 能 性 に注 目 し、 訓 練 を行 う こ と こそ 問題 の現 実 的 な 解 決 に な るで あ ろ う。 5.社 会 的 ス キ ル 訓 練 の 実 際 子 ど も達 に社 会 的 適 応 に必 要 な技 能 を学 習 させ る方 法 に社 会 的 ス キ ル 訓 練 が あ り、本 研 究 は そ の 流 れ の な か に あ る 。 渡 辺(1996)は 諸 研 究 を ま と め て 、 社 会 的 ス キ ル 訓 練(SST)を 、 「人 と人 との 付 き 合 い 方 を 学 び 、 不 足 し て い る 知 識 を充 足 し、 不 適 切 な行 動(非 言 語 的 な 行 動 を も含 め て〉 を改 善 し、 よ り社 会 的 に望 ま しい 行 動 を 新 た に獲 得 して い く方 法 」 で あ る と定 義 し、社 会 的 相 互 作 用 、 認 知 的 知 識 、行 動 の 獲 得 な ど の側 面 を強 調 した 。 社 会 的 ス キ ル 訓 練 に は 認 知 と行 動 の 両 面 が 含 まれ る。 ロ ー ル プ レ イ法 は 一 定 の 模 擬 場 面 を呈 示 し、 そ こ で の 対 人 関 係 を演 じ させ 、 そ の 結 果 を一 定 の 手 続 き に従 っ て 得 点 化 し、社 会 的 ス キ ル の 巧 拙 を測 り、 実 生 活 で の応 用 を期 待 す る もの で(高 橋 、監修1995)、 後 者 の 行 動 訓 練 に属 す るが 、行 動 変 容 の 過 程 で は 、 も の の 見 方 す な わ ち認 知 の 変 化 が 深 く関 わ っ て お り、 問題 解 決 場 面 で ど の よ う に対 処 す べ きか と い う行 動 の 問 題 と同様 に認 知 の 役 割 が 重 要 で あ る こ とが わ か る。 本 研 究 で は 、 パ ソ コ ン 画 面 に呈 示 され た場 面 に対 して 適 切 に 選 択 回答 す る こ と で 、 い わ ば 仮 想 ロ ー ル プ レ イ を行 わせ る こ と を試 み た 。

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社 会 的 ス キ ル は 、 攻 撃 的 な どの行 動 問 題 や 社 会 的 引 っ込 み 思 案 ない しは 孤 立 に最 も深 い 関 係 が あ る と さ れ 、努 力 す れ ば予 防効 果 が 非 常 に あ が りや す い 領 域 で あ る(マ トソ ン、他1993)が 、 本 人 が 自分 を変 え た くな い と強 く思 う場 合 に は効 果 が 望 め な い(渡 辺1996)。 社 会 的 ス キ ル 訓練 全 体 の 過 程 を 、 坂 野(内 山 、 監 修1989)の 引 っ込 み思 案 の 大 学 生 に 対 して行 った 実 施 例 に つ い て 見 る と、 教 示 一 ロー ル プ レ イ ー フ ィ ー ド バ ック と社 会 的 強 化 一モ デ リ ング ー 現 実 場 面 で の遂 行 、 の 順 に な る。 例 示 す れ ば 、 まず 引 っ込 み思 案 を どう した ら改 善 で きる か の ア ドバ イ ス が あ り、 こ れ が 教 示 で あ る 。 次 に例 え ば学 級 会 で発 表 す る とい う場 面 を ビ デ オ で 見 て か ら、 そ の時 に 自分 な ら ど う した らよ い か を ビ デ オ カ メ ラ に 向 か っ て演 技 し、 そ れ を撮 影 す る(ロ ー ル プ レ イ)。 訓 練 者 は例 え そ の 結 果 が 良 好 で な くて も、 人 か ら肯 定 的 な フ ィ ー ドバ ッ ク を受 け取 っ た ら快 適 な 気 持 ち に な る こ と を利 用 して 、 本 人 を ほ め る な ど して 適 切 な行 動 を強 化 す る 。 今 度 は そ の 場 面 で 登 場 人物 が う ま く発 表 して い る映 像(マ ス タ リー モ デ ル)ま た は そ こ そ こ う ま くや っ て い る 映 像(コ ー ピ ング モ デ ル)を 見 せ 、 観 察 学 習 を期 待 す る。 そ して 最 終 的 に は実 際 の場 面 で 試 して み るの で あ る 。 6.方 法 の 検 討 一 将 来 計 画 に 向 け て (1)被 験 者 の選 定 シ ャ ッッ とゲ ル マ ン に よれ ば 、 他 者 の 立 場 に 立 っ て考 え る社 会 的視 点 取 得 は 幼 児 で も可 能 だ が(ア ッシ ャー 、 他1996)、 自 分 の 認 知 的 ス キ ル を モ ニ タ ー で き る の は 小 学 校 高 学 年 く らい か らで あ る と考 え ら れ る の で 、被 験 者 と して小 学 5,6年 生 を想 定 した 。 小 学校 低 学 年 児 に も応 用 で きる よ う に して い きた い 。 な お 、大 学 生 で も友 人 関係 の 悩 み は 日常 的 に あ る ので 、 将 来 は大 学 生 版 の 人 付 き合 い訓 練 な どが 出 来 れ ば 望 ま し く、 ま た、 新 米 マ マ さん の 子 育 て支 援 プ ロ グ ラ ム な ど、 様 々 な 応 用 例 が 考 え られ る。 社 会 的 ス キ ル に は 「社 会 的 に 受 容 され る こ と」 が 含 まれ て い る(菊 池 、 他 1994)。 国 や 文 化 が 違 え ば そ こで 受 容 され る行 動 様 式 も異 な る の で 、 文 化 比 較 に よ って 、そ の 地 域 の 人 々が 期 待 さ れ て い る行 動 様 式 の違 い が わか る で あ ろ う。

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② 問題 場 面 の 設 定 と対 象 とな る ス キル の種 類 の 拡 大 従 来 の研 究 で 呈 示 され た場 面 は 、 仲 間 か らの侵 害 や 拒 否 、 ま た 、「あ な た は 他 の 友 達 の よ う に、 もっ とか っ こ い い 服 装 を した い の で す が 、 両 親 は そ れ を な か な か 許 して くれ ませ ん」(ポー プ、 他1992)と い う、 明 らか に ス トレス を感 じ さ せ る もの で あ った りす る が 、 本研 究 で は これ ら を参 考 に しつ つ も、帰 属 の仕 方 に よ っ た らス トレス に な り得 る よ うな場 面 を選 出 した 。 堂 野(1999)は 小 学 校 4年 生 以 上 の児 童 に対 して ス トレ ス調 査 を行 い 、 そ の 結 果 を 因 子 分 析 して 、学 校 生 活 にお け る ス ト レス(学 習 や 授 業 、 友 人 関 係 、社 会 的 承 認)と 家 庭 ・地 域 生 活 に お け る ス トレス(家 族 関係 、 生 活 習 慣 、 遊 び)に 分 類 した 。 本 研 究 で は そ れ に準 じて 、表1に 掲 げ た よ う に 、学 校 や 家 庭 、 地 域 な どに 分 け て場 面 の例 をあ げ た 。 本 研 究 で は既 に述 べ た 通 り、社 会 的 問 題 解 決 行 動 に お け る解 釈 、反 応 の 生 成 、 そ して実 行 に至 る全 過 程 の うち 、他 者 や状 況 の 意 図 を歪 み な く理 解 で きる 認 知 的 ス キ ル を問題 に した が 、 社 会 一 認 知 的 ス キ ル に欠 陥 が あ る か ら とい っ て 子 ど もが 社 会 的 に拒 否 さ れ る と は必 ず しも言 え な い(ア ッ シ ャ ー他 、 前 掲)の で 、 認 知 的 ス キ ル訓 練 の 限界 をわ き まえ てお か な け れ ば な らな い。 社 会 生 活 を 送 る 上 で の あ らゆ る 事 柄 が 社 会 的 ス キ ル で あ り、 相 川(國 分 、 監 修1999)は 、 あ い さつ 、 自己 紹 介 、 聴 き方 、 仲 間 の 入 り方 ・誘 い 方 、 働 きか け、 断 り方 、 な ど主 と して 学 校 環 境 で 大 切 な12の 基 本 ス キ ル を あ げ て い る。 これ ら の行 動 ス キ ル に つ い て も訓 練 目標 にす る こ とが で き る。 そ の訓 練 の 方 法 と して 、本研 究 で提 案 さ れ た 画 面 上 に て の 選 択 回 答 方 式 の み な らず 、子 ど も達 とペ ア セ ラ ピ ス トを含 め た場 で 問 題 解 決 を模 索 す る ペ ア セ ラ ピ ィ(セ ル マ ン、他)な ど も取 り入 れ る 必 要 が あ ろ う。, 拒 否 され る子 ど も は ほ とん どの 場 合 、 適 応 的 ・建 設 的 に行 動 す る が 、 い くつ か の 特 殊 な 状 況 に お い て有 能 で は なか っ た り、嫌 悪 的 に な る と さ れ る(ア ッ シ ャー 、 他)の で 、 同 じス キ ル で も呈 示 場 面 の 数 を増 や す 必 要 が あ る。

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表1問 題 場 面 場所 相手 番号 内 容 学校 友人 1 バ ス停 に友達 がいるの を見 つけて手 を振 ったが返事 がなかった 2 友達 の寂 に自転車 で遊 びに行 った。ヘ イぎわに止 めていて帰 る時に見た ら元の場所 に な くて 、見 っ け に くい隅 の方 に移 動 して い た 3 楽 し く話 し合 っ て い る友 達 の輪 の 中 に入 っ た ら、会 話 が と ぎれ た 4 遠足 の集合時間 を友達 に電話 で尋 ねた ら8時 と教 えて くれたのに、後で別の友達 と 電 話 で しゃ べ っ て い た ら9時 だ と言 っ た 5 友達 の家で別 の友達 と2人 で遊 びに行ってテ レビを見 てい たら、その家の友達 にテ レ ビを 消 され た 6 友 達 に 貸 した本 を返 して も らっ た とこ ろ 、 本 の カ バ ー が破 れ て い た 7 友達に話 しかけたが別の友達 と話 をしていて返事 を しなかった 8 友達の家に約束 した時間に行ってイ ンターホ ンを鳴 らしたが応答 がなかった 9 友達に貸 した本が別の友達の ところにあっ た 10 友 達 が 頭 パ ア ー とい うジ ェス チ ャー を した 11 友達が自分の 目の前でオナラ をした 12 友 達 の 誕 生 パ ー テ ィに 行 っ た ら、 出 され た コ ッ プ が汚 れ て い た 13 友 達 が み ん なに お 菓 子 を配 っ た ら、 自分 の 分 だ け な か っ た 教師 14 給食時間に先生に呼 ばれて、戻 ってみたら自分 の給食 が片付 け られていた 15 友達の もの を隠 したおぼ えが ないの に、先生 に呼 ばれて叱 られた 16 掃除の時間 に掃除道具が ないの でポーッと していた ら、先生に見つか り叱 られ た 17 先 生 が 言 っ てい たテ ス トの 範 囲 と違 う と こ ろ が 出 て 、 点 が 悪 か っ た 18 い つ もの 時 間 に習 い事 に行 っ た ら、 そ の先 生 の 家 が 閉 ま っ て い て 留 守 だ った 家庭 家族 19 一 帰宅 したら誰 もいないの に電気 がつきっぱな しだ った 20 理科の実験 のためにコ ップに液体 を入れて置いてい たら、翌 日捨て られてい た 21 ソ フ ァ に座 る た め に 片付 け た ば か りな の に 、 家 族 が ソ ファ の 上 に服 を置 い た 22 宿 題 しよ う と思 っ て い た そ の 時 に 、 お 母 さ んが 「宿 題 しな さ いUと 言 っ た 23 勉強 しているのに家族 が横 でテ レビをつ けた 24 ク リス マ ス に サ ン タ が来 な か っ た 、 妹 や 弟 に は来 たの に … 25 夜 に食 べよ うと思って大事 に残 しておいた ケーキを家の誰 かが食べ た 地域 大人 26 街 を歩 い て い た ら、 道 行 く人 が 自分 の こ と を ジ ロ ジ ロ見 た 27 28 店 で 買 い物 を した 時 に 、 店 の 人 が 「あ りが と う ご ざ い ま した」 と言 っ て くれ な か っ た 図 書館 で調 べ た い 本 の 場 所 を尋 ね た ら、 案 内 して くれ た け ど全 然違 うと こ ろ だ っ た 29 30 ホ ー ム のO印 で 早 くか ら待 っ て い た ら、△ 印 に電 車 が止 ま り、 あ との 人 が 先 に 乗 っ た タ ラ コス パ ゲ テ ィ を頼 ん だの に 、 ミー トス パ ゲ テ ィが来 た 非対人関係 31 32 バ ス停に時間通 りに行 ったの にバスが来 ない 好 きな景品 目当 てに何度 もお菓子 を買 うが、い らない景品ば かりに当た る 一

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(3)選 択 肢 プ ロム 、 他(本 明 、 監 訳1994)は 、 ス トレス 耐 性 を持 っ て う ま く社 会 的 適 応 を行 っ て い る児 童 の 認 知 的特 徴 と して 、現 実 吟 味 の 能 力 、 論 理 的 思 考 、 計 画 的 行 動 、状 況 を客 観 的 に み る、多様 な選 択 肢 と結 果 を考 え る 、そ の他 を指 摘 した 。 ま た 、 エ イ ムズ 、他(1977)は 、 人 気 の あ る 子 は成 功 を内 的原 因 に 、失 敗 を外 的 な原 因 に帰 属 しや す い こ とを 示 した(ア ッ シ ャー 、 他)。これ ら を基 準 に訓 練 の 方 向性 を定 め る 。 す な わ ち 、 ス トレス に な りそ うな 場 面 で 、 冷 静 ・客 観 的 ・ 論 理 的 に 状 況 を把 握 し、 多 様 な 解 釈 を行 い 、 ま た 、 失 敗 場 面 で は本 人 の 特 徴 に 帰 属 す る の で は な く、 ス キ ル の使 用 や 調 整 間 違 い な ど に帰 属 す る こ と を正 答 と す る。 (4)設 問 の 仕 方 坂 西(1999)は 、 大 学 生 に過 去 の い じめ 被 害 の 影 響 を 自分 の こ と と して 、 ま た 、 他 人 の こ と と して評 定 させ た と こ ろ 、 ひ ど くい じめ られ た こ と の あ る被 害 者 の 自己 被 害 評 定 は 、 あ ま りい じめ られ た こ との な い 者 の 他 者 被 害 評 定 よ り も 予 想 に反 して 弱 くな る こ と を示 した 。 当 事 者 は 自 己 の 内 的 状 態 を小 さ く見 、 他 者 の 内 的状 態 を大 き く見 る傾 向 が 強 く、 例 え ば 重 大 な 病 気 で も本 人 は た い した こ とは な い と思 い込 ん で 手 当 て が遅 れ る こ とが あ る 。 この よ う に 自己 認 知 は 他 者 認 知 よ り も内 的 要 因 を重 視 しな い 傾 向 が あ る な どの 差 異 が 認 め られ る の で 、 設 問 の 仕 方 を 「自分 な ら∼ 」 と 「登 場 人 物 な ら ∼」 とに 分 け て 回答 結 果 を比 較 す る こ とが 有 効 で あ ろ う。 (5)場 面 呈 示 の 仕 方 の効 用 と 限界 本 研 究 は映 像 で 場 面 を示 し た点 で 、 ダ ッジ らの 研 究 と同 様 で あ る 。 一 般 に映 像 呈 示 は 、既 に 述 べ た坂 野 の 引 っ込 み 思 案 の 大 学 生 に対 す る モ デ リ ン グ で 用 い られ た り して い る。 映 像 呈 示 で は こ とば(文 章)に 比 べ て 現 実 味 が あ り、 人 物 の 特 徴 を詳 細 に 吟 味 で きる 。 しか し、 相 手 を 注 意 深 く観 察 し特 徴 を吟 味 す る ボ トム ア ッ プ型 の対 人 認 知(高 木 、監 修2001)の 場 合 、 ビデ オ に登 場 す る 人 物 の 性 別 や個 々の 表 情 、 し ぐ さ な どが 、 実験 者 の 意 図 に か か わ らず 手 が か りに な る 可 能 性 が あ る。 また 、 日常 の シ ミュ レー シ ョ ン と は い え 、 登 場 す る 子 ど も達 の 演 技 で あ る限 り、 日常 を忠 実 に反 映 して い な い 面 もあ る 。

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(6)動 機 づ け の 強 化 動 機 づ け を高 め て 学 習 を よ り効 果 的 に 行 わせ る た め に 、 訓 練 プ ロ グ ラ ム を ゲ ー ム 化 で きる と よい だ ろ う。被 験 者 が 問 い に 回答 す る た び に、 正 解 で あ れ ば画 面 の 片 隅 に呈 示 さ れ た 棒 グ ラ フ な ど で 成 績 の 伸 び 具 合 が わ か る よ う に 工 夫 す る 。 登 場 人物 が よ り人 気 者 に な る よ う に とい う 目標 を設 定 して も よ く、 ゲ ー ム の 結 果 が う ま くい け ば そ の 通 り人 気 者 に な っ て い る 映像 を呈 示 して フ ィ ー ドバ ッ クす る こ と も考 え られ る 。 将 来 的 に は育 成 ゲ ー ム の よ う な子 育 て ゲHム な ど もで き る だ ろ うが 、 そ の 時 に は何 が 子 育 て の 成 功 か とい う価 値 観 の 検 討 が 迫 ら れ る。 第 二 部 第 二 部 で は 、 第 一 部 で 述 べ た 問題 意 識 に基 づ き開 発 して い る 社 会 性 発 達 検 査 の マ ル チ メ デ イ ア化 に つ い て述 べ る。 社 会 的 ス キ ル 訓 練 とい う問 題 意 識 に 基 づ く社 会 性 発 達 検 査 そ の もの は す で に い くつ か 存 在 す る。 例 え ば 渡 部(1993、 及 び、 堀 野 、 他 編 著2000)は 、 セ ル マ ン ら に よ る対 人 交 渉 方 略(interpersonalne-gotiationstrategy:INS)の 発 達 モ デ ル に基 づ い た 児 童 用INS尺 度 を作 成 した。 こ の検 査 で は、 子 ど も の 関 わ る トラ ブ ル の エ ピ ソ ー ドを 口 頭 ま た は 文 章 で 呈 示 し、 そ の 場 面 で 起 きて い る 問 題 の 定 義 、 解 決 方 略 の選 択 な ど を質 問 して い る。 本 研 究 で 作 成 して い る検 査 も同 様 に 、 子 ど もの 出 会 う社 会 的 場 面 の エ ピ ソ ー ド を呈 示 し、 そ の場 面 に つ い て の 質 問 を行 う 。 本 研 究 で は場 面 の認 知 に つ い て調 べ る の で 、INSの 発 達 モ デ ル で 言 え ば 「問 題 の 定 義 」につ い て の 質 問 とい え る 。 従 来 の 検 査 と大 き く違 うの は 、 一 つ に は 、 エ ピ ソ ー ドの 呈 示 を 映 像 で行 う点 で あ り、 も う一 つ は コ ン ピュ ー タ画 面 上 で検 査 を行 う点 で あ る。 この2点 に つ い て検 討 を加 え な が ら 開発 中 の 検 査 に つ い て 説 明 して い く。 1.映 像 に よ るエ ピ ソー ド呈 示 (1)映 像 に よ るエ ピ ソー ド呈 示 の 長 所 と短 所 検 査 に お い て エ ピ ソー ドを 映像 で 呈 示 す る こ とは これ ま で ほ とん ど行 わ れ て こ なか っ た 。 これ に は い くつ か の 理 由 が あ る と考 え られ る が 、 そ の 理 由 の 一 つ

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は 、 エ ピ ソー ド映 像 を作 る よ りも文 章 で エ ピ ソ ー ドを説 明 す る こ とが は る か に 簡単 で あ る か らだ 。映 像 に よ る エ ピ ソー ド呈 示 の 問 題 点 は そ れ だ け で は な い が 、 映 像 に よ るエ ピ ソー ド呈 示 を 用 い た 発 達 検 査 は ほ とん ど な い た め 、映 像 に よる エ ピ ソー ド呈 示 の 長所 や 短 所 も また ほ とん ど議 論 され てい な い 。本稿 はエ ピソ ー ド呈 示 の 方 法 そ の もの を論 じる こ とを 目的 と して い ない が 、 こ の 問題 につ い て も多 少 触 れ てか ら、 本研 究 の 映 像 呈 示 に つ い て説 明 した い 。 映 像 の 呈 示 に よ る長 所 の一 つ は 当 然 なが ら、 エ ピ ソー ドが理 解 しや す い 点 で あ る。 低 年 齢 の 子 ど も を被 検 査 者 とす る場 合 、 文 章 に よ る呈 示 で は文 章 の 理 解 能 力(文 章 の 内 容 と実 際 の 場 面 を関 連 付 け る 能 力 を 含 む)に よ って 回答 が 左 右 され か ね な い 。 こ れ は 、必 要 な情 報 が どれ ほ どエ ピ ソー ド呈 示 に 含 ま れ て い る か とい う 問 題 と関 連 して い る。 例 え ば 、「広 い道 の 向 こ う側 の バ ス 停 で 友 人 が バ ス を待 っ て い るの を見 つ け た の で手 を振 っ た が 、 友 人 は 手 を振 り返 す こ と も無 く来 た バ ス に乗 っ て行 っ て しま っ た」 とい うス トー一リー を呈 示 す る 場 合 を考 え て み る。 文 章 で は 、 状 況 の 呈 示 は か な り抽 象 的 で あ る 。 例 え ば 、 「広 い 道 」 と い うだ け で 、 どの 程 度 の広 さか ま た車 な どの 交 通 量 は わ か ら な い 。 しか し、実 際 の場 面 で は道 の 反 対 側 で手 を振 っ て い る人 に気 づ くか ど うか は 、 こ う い っ た 要 因 に よ っ て も決 ま る。 文 章 に よ る エ ピ ソ ー ド呈 示 の場 合 、 状 況 の説 明 を あ ま り細 か く文 章 で述 べ るの は む し ろ文 章 理 解 を妨 げ る し、不 自然 な文 章 に な って しま うの で 、 状 況 の 説 明 は最 低 限 に と どめ る。 そ れ ゆ え 、 そ の 文 章 を聞 い た 子 ど もが 自分 の 知 っ て い るバ ス停 な ど に 当 て 嵌 め て 判 断 す る こ と もあ りえ る 。 子 ど も の社 会 的 認 知 傾 向 で は な く、 日常 的 な環 境 に よ っ て 回答 が 左 右 され る可 能 性 が 高 い 。 ま た 、実 際 の 場 面 と関 連 付 け が しに くい 場 合 は 、 実 際 に ど う振 舞 う か と い う よ り、 規 範 的 な回 答 に な っ て し ま う可 能 性 も あ る。 映 像 の呈 示 で は 、 周 辺 状 況 もあ わ せ て呈 示 され る とい う利 点 が あ る 。 も ち ろ ん 、 情 報 量 が豊 富 で あ る こ とは 映 像 に よる エ ピ ソ ー ド呈 示 の短 所 で も あ る 。 例 え ば 、 場 面 の認 知 が 登 場 人 物 の容 貌 ・外 見 に よ り変 わ って し ま う可 能 性 が あ る。 この 点 に つ い て は、 同 じエ ピ ソー ドの 映 像 を複 数 作 る こ とに よ っ て 部 分 的 に解 決 で き る 。最 近 で はパ ー ソ ナ ル コ ン ピュ ー タ の性 能 向 上 に よ り、 個 人 ユ ー ザ 向 け の 普 通 のパ ー ソ ナ ル コ ン ピュ ー タ で 映 像 の 編 集 が 行 え る よ う に な

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っ た 。 そ の た め 、 人 物 の 登 場 場 面 だ け 入 れ替 え た 同 じエ ピ ソ ー ド映 像 を複数 作 る とい っ た こ と も比 較 的 容 易 に行 え る 。また 、第 一 部 で述 べ ら れ て い る よ う に 、 演 技 を して も らっ た 場 合 、振 る舞 いが 不 自然 に な る とい う 問題 点 が あ る 。 しか し、 この 点 も また 編 集 に よっ て あ る程 度 解 決 で きる 。 撮 影 した 映 像 を コ マ 単 位 で編 集 で きる の で 、 不 自然 な 振 る舞 い を した 部 分 を 取 り除 い た り、何 度 も演 技 して も らっ た 中 か ら 自然 な振 る舞 い に見 え る部 分 だ け をつ な ぎ合 わ せ る こ とが 可 能 で あ る 。 も ち ろ ん 、 映 像 に よ る エ ピ ソ ー ド呈 示 は単 に文 章 に よ る エ ピ ソ ー ド呈 示 に置 き換 わ る もの で は な く、 異 な る意 味 合 い を持 っ た もの で あ り、 相 補 的 に 使 用 さ れ て い く もの と思 わ れ る 。 本 研 究 で もそ の相 補 的 利 用 に つ い て 今 後 検 討 を続 け て い き た い 。 (2)映 像 の 作 成 本 研 究 で は 、 小 学 生 が 経 験 す る 可 能 性 が あ る よ うな社 会 的 場 面 、 具 体 的 に は 第 一 部 の表1に お い て 示 した場 面 の 映 像 を作 成 した 。 実 際 に小 学 生 に 依 頼 して 演 技 を して も ら い デ ジ タル ビデ オ カ メ ラ で の 撮 影 を行 った 。 例 え ば 、前 述 した 「通 りの 向 こ う のバ ス 停 に友 達 が い る の を見 つ け て 、何 度 も手 を振 っ た が 返 事 を して くれ なか っ た」 と い う場 面 の 場 合 、 実 際 にバ ス 停 付 近 で 簡 単 な 演 技 を し て も らっ た 。 同 じ場 面 につ い て 、 配 役 を代 え た複 数 の 映 像 を撮 影 した 。 撮 影 し た 映 像 は パ ー ソ ナ ル コ ン ピュ ー タ に取 り込 み 、 映像 編 集 ソ フ ト(Dvgateassem-ble2.1)で 編 集 した。 一 本 の 映 像 の 長 さ は 、 子 ど も が 集 中 して 見 る こ とが で きる よ う、1分 を 超 え な い よ う に した 。 ブ ラ ウザ ー で ホ ー ムペ ー ジ を見 て い る と き に映 像 の呼 び 出 しに時 間 が か か ら な い よ う にす る た め に、 映 像 はmpeg形 式 に 変 換 し保 存 した 。mpeg形 式 は か な り圧 縮 され た フ ァ イ ル な の で 、avi形 式 な どの フ ァイ ル と比 べ 画 質 は 落 ち る が 、 パ ー ソ ナ ル コ ン ピュ ー タ の画 面 で 短 い 映像 を見 る 場 合 に は使 用 に耐 え る画 質 で あ る。 2,検 査 の マ ル チ メ デ ィ ア 化 (1)マ ル チ メ デ イ ア 化 の 利 点

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そ もそ も 「マ ル チ メ デ ィア化 」 とは 、単 に 映 像 、 画 像 、 テ キ ス ト とい っ た複 数 の メ デ ィ ア を組 み合 わ せ る こ とに止 ま らず 、 メデ ィア を 介 して双 方 向 的 な や り取 りが 行 え る こ とを指 す 。 検 査 を厳 格 に実 施 す る場 合 、検 査 者 が あ らか じめ 定 め られ た 時 間 配 分 で検 査 を遂 行 す る こ とが 望 ま しい。 しか し、子 ど もが 被 検 査 者 で あ る と き は 、子 ど もが検 査 そ の もの に 興 味 を持 つ こ と と、子 ど もの ペ ー ス にあ った 検 査 の 実 施 も重 要 で あ る と考 え ら れ る 。 これ は 、 い わ ば検 査 者 と被 検 査 者 の 双 方 向性 が 必 要 で あ る こ とを意 味 して い る 。 そ う い っ た 点 か ら も 「マ ル チ メ デ ィ ア化 」 す る意 味 が あ る よ うに 思 え る。 本 研 究 で は 、 コ ン ピ ュ ー タ画 面 上 で の検 査 を い わ ゆ る ホ ー ム ペ ー ジ形 式 で 作 成 す る こ と と した 。 これ は 、 ホ ー ム ペ ー ジ形 式 は 現 在 最 も普 及 して い る マ ル チ メ デ ィア 形 式 の二 つ で あ り、 作 成 す る側 に も被 検 査 者 の 側 に も利 点 が 大 きい か らで あ る 。 作 成 す る側 に とっ て は 、 ア ンケ ー ト形 式 の 画 面 作 成 の ノ ウハ ウ が 蓄 積 さ れ て い る こ と、 プ ロ グ ラ ミ ン グが 比較 的 簡 単 で あ る こ と、作 成 の た め の ハ ー ドウェ ア ・ソ フ トウ ェ ア環 境 と も比 較 的 容 易 に 整 え る こ と が で き る こ と 、 と い っ た利 点 が あ る。 被 検 査 者 に と っ て も、 画 面 操 作 が 容 易 で あ る と い う利 点 が あ る。 近 年 で は小 学 校 低 学 年 か らパ ー ソナ ル コ ン ピ ュー タの マ ウス 操 作 が 授 業 で 取 り入 れ られ て お り、 検 査 対 象 者 で あ る 小 学 生 に と って 、 ホ ー ム ペ ー ジ形 式 の 画 面 操 作 は ほ とん ど抵 抗 無 く受 け 入 れ られ る。 加 え て 、 ホ ー ム ペ ー ジ 形 式 の場 合 、 ネ ッ トワ ー ク上 で 検 査 を行 い 、離 れ た場 所 の 検 査 結 果 をサ ーバ ー に集 約 させ る こ とが 出 来 る とい う利 点 が あ る 。 ホ ー ム ペ ー ジ形 式 で の 試 験 や 学 習 プ ロ グ ラ ム は様 々 な 分 野 で 開 発 さ れ て い る 。 例 え ば 、大 嶋 、 他(2000)は 、 薬 剤 師 に必 要 な カ ウ ンセ リ ング 能 力 や 接 客 能力 向 上 の た め に 、 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンス キ ル を養 成 す る ホ ー ム ペ ー ジ 形 式 の マ ル チ メ デ ィア教 材 を 開発 して い る 。 彼 らは ま た 、 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン に 関す る これ まで の教 材 は ほ とん どテ キ ス ト教 材 で あ り、 そ れ 以 外 で は ビ デ オ 教 材 が あ る に 過 ぎ な い と述 べ て い る 。 社 会 性 発 達 検 査 や 社 会 的 ス キ ル の訓 練 プ ロ グ ラ ム とい う分 野 で は 、 ホ ー ム ペ ー ジ形 式 に 限 らず 、 「マ ル チ メ デ ィ ア化 」 は これ か らの課 題 で あ る とい え る 。 本研 究 で は語 学 学 習 た め の マ ル チ メ デ ィ ア教 材 な ど を参 考 に して 、社 会 性 発 達 検 査 の マ ル チ メ デ ィ ア化 を行 っ た。

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② 画 面 構 成 本研 究 で作 成 す る検 査 は 、 映 像 の 呈 示 とそ れ に対 す る 質 問 か らな り、 そ う い った 質 問項 目が 複 数 組 み 合 わ さ っ て検 査 を構 成 す る。 個 々 の 質 問項 目 は基 本 的 に同 じ構 成 と し、 導 入 画 面 、 映 像 呈 示 画 面 、 質 問 画 面 の3画 面 か ら な る。 こ の 3画 面 を 一 つ の セ ッ トとす る。 画 面 の 作 成 は基 本 的 に ホ ー ム ペ ー ジ作 成 言 語 で あ るHTMLに よ る(岡 蔵 ・半 場,1999)が 、 ホ ー ム ペ ー ジ作 成 ソ フ ト(Netscape Communicator4.72のNetscapeComposer)も 利 用 した。 画 面 は 、検 査 対 象 と な る学 年 に よ って は イ ラ ス トを 入 れ る な ど興 味 を引 く工 夫 をす る が 、 以 下 で は基 本 とな る 画 面 の 試 作 例 を紹 介 す る 。 導 入画 面 の 試 作 例 を図1に 示 す 。 導 入 画 面 で は 、対 象 者 が 小 学 生 で あ る こ と を考 慮 して 、 こ とば に よ る説 明 は で きる だ け 少 な く し、 平 易 な 表 現 の説 明 と し た。 こ れ か ら行 っ て も ら うこ との 簡 単 な説 明 と 、 映 像 の 内容 につ い て の 補 助 的 説 明 を呈 示 す る。 そ して、 ボ タ ン画 像 を 置 き 、 映像 呈 示 画 面 へ の リ ン ク を張 っ た。 映像 呈 示 画 面 へ の 移 動 は 一 定 時 間 の経 過 で 自動 的 に行 う とい う方 法 もあ る が 、 被 検 査 者 自身 が ク リ ック して 移 動 す る方 が 、検 査 自体 へ の 関 心 と集 中 が 少 しで も増 す と考 え た 。 映 像 呈 示 画 面 の試 作 例 を 図2に 示 す 。 映 像 呈 示 画 面 に移 る と 同時 に、 映 像 が ホ ー ム ペ ー ジ 中央 や や 上 に再 生 さ れ る。 こ れ は 、HTMLの タ グ 〈embed>に よ る埋 め 込 み オ ブ ジ ェ ク トで あ る 。WindowsをOSと す るパ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タで は、Windowsの 動 画 再 生 ソ フ トで あ るMediaPlayerが ホ ー ム ペ ー ジ 上 で 動 画 を再 生 す る 。 自動 的 に 再 生 され るの は一 度 だ け だ が 、 一 度 で は場 面 の 理 解 が 充 分 出 来 な か っ た子 ど もの ため に 、 静 止 映 像 を ク リ ッ クす れ ば も う一 度 再 生 さ れ る よ うに した 。 こ こ で もや は り、 子 ど も 自身 が 画 面 操 作 で映 像 を再 度 見 る こ とが で きる よ う配 慮 した 。 そ して 、 ボ タ ン画 像 を置 き、 質 問画 面 へ の リ ン ク を張 った 。 質 問 画 面 の試 作 例 を 図3に 示 す 。 質 問 画 面 で は 映像 に 関す る 質 問 を し、 回答 して も ら う。本 研 究 で は 、 小 学 校 の 低 学 年 児 童 が 自 ら コ ン ピ ュー タ画 面 を操 作 で きる 形 式 を 目指 して い る。 小 学 校 低 学 年 児 童 で は キ ー ボ ー ドか ら の文 字 の打 ち込 み は難 しい 。 コ ン ピ ュ ー タ画 面 に50音 表 を表 示 して マ ウ ス で そ こ か ら文 字

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を選 んで も ら う方 法 も あ る が 、こ れ で は 時 間 が か か りわ ず らわ しい 。そ の た め 、 選 択 肢 の 中 か ら回 答 を選 ん で も ら う形 式 と した。 入 力 フ ォー ム はHTMLのFo㎜ タ グ に よる 。 複 数 の 選 択 肢 を示 し、 ク リ ッ ク して 一 つ だ け 選 ん で も ら うの で 、 ラ ジ オ ボ タ ンを 作 る こ と と した。 必 要 に応 じ て複 数 の 質 問 項 目 を設 定 し、 す べ て選 び 終 わ っ た ら、 ボ タ ン画 像 を ク リ ッ ク し て も ら う。 ボ タ ン画 像 が ク リ ック され る と 回答 が 送 信 さ れ る。   コよ

洲 噌 餌i三 幽FTNe脚 瀕慰,一 柳AJ・ 澗 〔郵 ≒ ・●o」 士 引司 檜需」拓 魁o'置 ヨ ーJ・」 図9 _」a 」卜1;り τ韓II唱」1叱1出冒凧 ・些詞1叫1Nx川r・r同 門'曜 輸 り・" G, これから短いビデオを見てもらい,そのあとでかんたんなしっ もんに答えてもらいます 下のボタンをクリ7クレたらビデオが 信じまります.あ る女の子が遣商歩いて いたときのことです. コ 図1導 入画 面 つ7州 望:■■# .``吊'r冒 ・A'脚 学 凸'r`十'4 ←"ゐ ・ 吋 θ』田 角出 腎 アF`茜卿 一】OIPU≡皿.HI峨 側UTE訂B囁 ㎜ 田}」t 導,け 哩・.・● 」

昌 の 写 階 31 へ 炉 = ﹂ 岨 吋 U 榔

今の ビデ オの中2`.7Sス停 にいた子13手 を娠 ってし噛たクラスメイトにr ぜ手 を娠 り遍さぼが ったの でしょうか?ど れか 一つ遭 んで、文 の先薗 の丸 をクリ1クしてくだ さい r千 巨鮨⊃てい5子1:智σ島bねかった r.≡飛:n馳た炉 パス跡盗たのτ皇し馳で戴,た 「即 いた炉、㎞ ■「細)よい子ξは,6か,た r乳づいた勝 手包辱看のldE・fかし跡,た 「帆つ{,箆∬較b乙'と4旗しr: 今の ビデ オの中で.手を振 っていた子は.ク ラスメイトが手を徹 り返さ喧 か ったことをどう思うたでし ょうかzど れか 一つ適んで.文 の 先亜の 丸 をクリシクしてください rき,と 気づ跡なか,た 仰 r,零スY.-0279.い でいた 「樋に 了噛のよい子でIJa 「 串を裾トるの1窪秘ぢ『かし }β り監ついτいたのに.わ さP 三うう }ら仕 古邦ない 写1たか らmu 、,たのだうう 黒嗣しr_にち証.し1屯u 遭ひ 纏わっrらTの木タン芝クレックしてくだd㌧ τ 一層1で岨 叱 」 質 問 の 内容 だ が 、 ま ず 、 登 場 人 物 の振 る舞 い の 理 由 を尋 ね た 。 図3の 場 合 、「通 りの 向 こ うの バ ス 停 に友 達 が い るの を見 つ け て 、何 度 も手 を振 っ た が 返 事 を して くれ な か っ た」 と い う映 像 で あ っ た の で 、「今 の ビデ オ の 中 で 、 バ ス 停 に い た子 は 手 を振 っ て い た ク ラス メ イ トに なぜ 手 を振 り 返 さ なか った の で し ょ うか?」 と質 問 した 。 そ して 、 「手 を振 っ て い る

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子 に 気 づ か な か っ た 」、 「気 づ い た が 、 バ ス が 来 た の で 急 い で 乗 っ た 」、 「気 づ い た が 、 特 に 仲 の よ い 子 で は な か っ た 」、 「気 づ い た が 、 手 を 振 る の は 恥 ず か し か っ た 」、 「気 づ い た が 、 わ ざ と無 視 し た 」 と い う5つ の 選 択 肢 を 示 し た 。 次 に 、 も し登 場 人 物 の 一 人 で あ れ ば ど う 思 っ た か と い う 質 問 を し た 。 図3の 場 合 「今 の ビ デ オ の 中 で 、 手 を 振 っ て い た 子 は 、 ク ラ ス メ イ トが 手 を 振 り返 さ な か っ た こ と を ど う 思 っ た で し ょ う か?」 と い う 質 問 で あ る 。 こ れ に 対 し て 、 上 記 質 問 の 選 択 肢 に 対 応 す る 内 容 で 表 現 を 変 え た 選 択 肢 を や は り5つ 示 し た 。 こ れ は 、 第3者 的 な 立 場 で 理 由 を 推 測 し た 場 合 と 、 登 場 人 物 の 気 持 ち に な っ た 場 合 で 、 回 答 に 違 い が あ る か ど う か 見 る た め で あ る 。 (3)結 果 の 転 送 ホ ー ム ペ ー ジ を 見 て も ら う だ け で な く 、 質 問 に 答 え て も ら い そ の 結 果 を 蓄 積 さ せ て い く。 結 果 はe-mailと し て 送 る こ と も で き る が 、 こ こ で はCGI(Com. monGatewayInterfaces)を 利 用 し て 、 サ ー バ ー の フ ァ イ ル に 転 送 し て 蓄 積 し て い く こ と に す る 。 そ の た め に はCGIプ ロ グ ラ ム が 必 要 だ が 、 ホ ー ム ペ ー ジ で の 入 力 を サ ー バ ー に 転 送 し蓄 積 す る プ ロ グ ラ ム の サ ン プ ル と そ の 解 説 は 多 数 市 販 さ れ て い る の で 、 こ こ で は 市 販 プ ロ グ ラ ム(笹 木 ・藤 崎,1999)を 改 造 し て 使 用 し た 。 CGIを 利 用 す れ ば 、 離 れ た 場 所 で 検 査 を 行 っ て も そ の 結 果 を ネ ッ トワ ー ク 経 由 で サ ー バ ー に 蓄 積 し て い く こ と が で き る 。 た だ 、 現 在 は ま だ 、 ネ ッ トワ ー ク に 接 続 し て い な い ノ ー トパ ソ コ ン を 持 ち 運 び 、 児 童 に 対 し て 試 験 的 に 検 査 を行 っ て い る 段 階 で あ る 。 そ の た め 、 ノ ー トパ ソ コ ン を ロ ー カ ル ホ ス トに し て 検 査 結 果 を ノ ー トパ ソ コ ン の フ ァ イ ル に 転 送 す る 形 を取 っ て い る 。 本 研 究 で は 、 ノ ー トパ ソ コ ン に フ リ ー ソ フ トのANhttpdSERVERを イ ン ス ト ー ル し た 。 ま た 、 CGIを 使 う た め に 必 要 な プ ロ グ ラ ミ ン グ 言 語 で あ るPerlforWin32も イ ン ス ト ー ル し、 ネ ッ ト ワ ー ク 接 続 し て い な い ノ ー トパ ソ コ ン でCGIを 使 用 可 能 に し た 。 シ ス テ ム 構 築 は 笹 木 ・藤 崎(1999)を 参 考 に し て 行 っ た 。 文 献 ア ッ シ ャ ー,S.R.&ク ー イ,J.D.(編 著)山 崎 晃 ・中 澤 潤(監 訳)1996

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子 ど も と仲 間 の心 理 学一 友 達 を拒 否 す る こ ころ一 北 大 路 書 房 イ ラ イ ア ス,M.J.他(著)小 泉 令 三(編 訳)1999社 会 性 と感 情 の 教 育 北 大 路 書 房 内 山喜 久 雄(監 修)坂 野 雄 二(著)1989無 気 力 ・引 っ 込 み思 案 ・絨 黙 黎 明 書 房 大 嶋 耐 之 ・黒 澤 菜 穂 子 ・齋 藤 浩 司 ・河 島進2000マ ル チ メ デ ィア 教 材 を用 い た薬 剤 師 の た め の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン教 育 に つ い て 情 報 教 育方 法 研 究 3,1-6 岡 蔵 龍 一 ・半 場 方 人1999詳 解HTML&JavaScript辞 典 秀 和 シ ス テ ム 小 沢 哲 史 ・遠 藤 利 彦2001養 育 者 の 観 点 か ら社 会 的 参 照 を再 考 す る 心 理 学 評 論44,271-288. 小 田亮1999マ キ ャベ リ ア ン ・イ ンテ リ ジ ェ ンス ー 社 会 的 知 能 仮 説 を め ぐっ て一 遺 伝 別 冊ll号Pp,150-157. 唐 沢 穣 ・池 上 知 子 ・唐 沢 か お り ・大 平 英 樹2001社 会 的認 知 の 心 理 学 ナ カ ニ シヤ 出版 菊 池 章夫 ・掘 毛 一 也(編 著)1994社 会 的 ス キ ル の 心 理 学 川 島書 店 キ ン グ,CA.&キ ル シ ェ ンバ ウ ム,D.S.(著)佐 藤 正 二 ・前 田 健 一 ・佐 藤 容 子 ・相 川 充(訳)1996子 ど も援 助 の 社 会 的 ス キ ル 川 島書 店 國 分 康 孝(監 修)小 林 正 幸 ・相 川 充(編 著)1999ソ ー シ ャル ス キ ル教 育 で子 ど もが 変 わ る 図 書 文 化 坂 西 友 秀1999自 己 と他 者 の 視 点 の 違 い と帰 属 過 程 風 間書 房 笹 木 望 ・藤 崎 真 美1999最 新HTML&CGI入 門 工 一 ア イ 出版 塩 見 邦 夫(編 著)2000社 会 性 の 心 理 学 ナ カ ニ シ ヤ 出版 シ ャ フ ァ ー(著)無1H.r.隆 、 他(訳)2001子 ど もの 養 育 に心 理 学 が い え る こ と 新 曜 社 セ ル マ ン,R.L.・ シ ュ ル ツ,LH.(著)大 西 文 行(監 訳)1996ペ ア ・セ ラ ピ ィ ど う した ら よ い友 達 関 係 が つ くれ る か1巻 北 大 路 書 房 高 木 修(監 修)土 田 昭 司(編)2001対 人行 動 の社 会心 理 学 北 大 路 書 房 高 橋 正 臣(監 修)秋 山俊 夫 ・鶴 元 春 ・上 野徳 美(編)1995人 間 関 係 の 心 理

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と 臨床 北 大 路 書 房 津 村 俊 充 ・山 口真 人(編)1992人 間 関係 トレー ニ ング 私 を 育 て る教 育 へ の 人 間学 的 ア プ ロ ー チ ナ カニ シ ヤ 出 版 堂 野 佐 俊1999現 代 社 会 に お け る ス トレス と適 応 の 生 涯発 達 心 理 学 風 問 書 房 中 澤潤1996社 会 的 行 動 に お け る認 知 的 制 御 の 発 達 多 賀 出 版 平 井 誠 也(編 著)2000思 い や り とホ ス ピ タ リテ ィの 心 理 学 北 大 路 書 房 プ ロ ム,G.・ チ ェニ ー,S.&ス ノ デ ィ,J.(著)本 明 寛(監 訳)野 口 京 子(訳)1994児 童 期 の ス ト レス(そ の 理 論 と介 入 モ デ ル)金 子 書 房 ポ ー プ,A.W.・ ミ ッキ ヘ イ ル,S.M.・ ク レ イ グヘ ッ ド,W .E.(著)高 山 厳(監 訳)佐 藤 正 二 ・佐 藤 容 子 ・前 田 健 一(訳)1992自 尊 心 の 発 達 と認 知 行 動 療 法 岩 崎 学 術 出版 堀 野 緑 ・濱 口佳 和 ・宮 下 一 博(編 著)2000子 ど もの パ ー ソナ リテ ィ と社 会 性 の発 達 北 大 路 書 房 マ トソ ン,J.L.&オ レ ンデ ィ ッ ク,T.H.(著)佐 藤 容 子 ・佐 藤 正 二 ・高 山 厳(訳)1993子 ど も の社 会 的 ス キ ル 訓 練 金 剛 出 版 渡 辺 弥 生1996ソ ー シ ャル ・ス キ ル ・ トレー ニ ン グ 日本 文 化 科 学 社 渡 部 玲 二 郎1993児 童 に お け る 対 人 交 渉 方 略 の 発 達 教 育 心 理 学 研 究 41,452461

参照

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