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対応に苦慮した血液がんの子どもと家族へのチームアプローチ

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Academic year: 2021

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対応に苦慮した血液がんの子どもと家族へのチームアプローチ

      2階東病棟        ○町田 和嘉子  下元 雅子  大坪 佳代 【事例紹介】  血液がんの幼児期後期の男児(A君)。両親、1歳の弟との4人家族で、家族が常時付き添えなかったため、 日中は一人で過ごすことが多かった。入院翌日よりプレドニンの投与を開始し、JACLS プロトコールに従っ て治療を行った。入院数日後より拒絶と易怒性がみられるようになったため、母親はA君の精神状態を心配 し、看護師も対応に困っていた。 【倫理的配慮】  看護部内の委員会による倫理審査を経て、研究内容及び結果の公表等についての説明をA君と保護者に行 い、同意を得た。 【援助の実際】  A君の拒絶と易怒性に看護師は対応しきれず、苦慮していた。看護師間でのカンファレンスを繰り返し行 い、状態を把握した上で、毎日遊ぶ時間を作るようにした。ケアや検査については、プレパレーションを行 い、A君の思いを引き出し、希望に沿えるように工夫した。この取り組みにより、関係性は徐々に改善して きたが、情緒は不安定であり、より良い介入方法についての検討が必要であった。そこで、小児科医、精神 科医、薬剤師などのチームで対応策を検討し、それぞれの立場から援助した。また、治療が進む中で、易怒 性とステロイド剤が関係しているのではないかと気付き、怒りを受け止めながら関わった。母親に対しては、 小児専門看護師と精神科医が中心となり心理的サポートを行った。 【結果および考察】  カンファレンスを行い、一緒に遊ぶ時間を作ることで、A君は看護師と過ごすことを楽しみにするように なった。このことは、分離不安や環境ストレスへの働きかけになったと考える。また、プレパレーションを 行い、A君の意思を尊重して関わることで不安や緊張の緩和を図ることができた。ケアや検査を受け入れ、 臨むことができるようになったことはA君の自信につながり、その後の治療や療養行動での頑張りを引き出 す力になったと言える。易怒性がステロイド剤の副作用ではないかと考え関わることで、医療者と家族が A 君の行動に冷静に対応できるようになったことは、信頼関係の構築につながった。さらに、チーム間で情報 を統合・共有しアプローチすることで、家族が不安や葛藤に対応する力を高めるための支援ができたと考え る。 【ま と め】  チームアプローチを通して、様々な角度からA君と家族を理解し、支援できた。今後も、子どもや家族の 置かれた状況をチームで多角的にアセスメントし、個人に合わせた援助を行っていきたい。 平成 21 年 11 月 28・29 日 第7回日本小児がん看護学会(東京)にて発表

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