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2020年度活動報告 CJP授業 : 会話・聴解5

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Academic year: 2021

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2020年度活動報告 CJP授業 : 会話・聴解5

著者

中岡 樹里

雑誌名

関西学院大学日本語教育センター紀要

10

ページ

19-20

発行年

2021-03-31

URL

http://hdl.handle.net/10236/00029324

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-2020 年度活動報告 CJP 授業:会話・聴解5

中岡 樹里(京都精華大学共通教育機構)

1.クラス概要

本授業は、中級後半レベルの学生を対象とした、週 2 コマ開講のクラスである。クラ ス目標は、会話の話し手・聞き手として 1)適切なスタイルを選択すること、2)相手と協 力しながら会話を進めること、3)自分の意見をわかりやすく伝えると同時に、相手の意 見をよく聞くこと、を身につけることである。メイン教材は『聞いて覚える話し方日本 語生中継・中〜上級編』である。この教材は「依頼」「許可」等の機能会話のロールプ レイを中心としているが、本授業では単に会話の流れ・表現を学ぶだけでなく、様々な 話す活動とそのふり返りを行った。 2020 年度春学期の授業は、Zoom を利用してオンラインで行った。クラス数は 2 クラ スで履修学生数はそれぞれ 3 名と 2 名であった。

2.授業内容

最初の数回の授業を利用して、イントロ活動としてミニスピーチ(自分の町紹介)を 行った。従来は学期開始後の 1〜2 週間にわたり複数の活動を行っていたが、今学期は 授業スケジュールが変更された関係上、上記ミニスピーチのみを行った。 その後、2 回に 1 課の進度でテキストの機能会話(勧誘、許可)・トピック会話(文 句、提案、感想)を扱った。機能会話、トピック会話ともに、録音した会話の文字化と ふり返りコメントを課題とした。この課題および授業内でのふり返り、教師フィードバ ックを通し、学生が自らの会話や発話をモニターできるようになることを目指した。会 話を録音する際は Zoom のレコーディング機能を利用した。 授業では、録音した会話を聞いてよりよい表現や会話の流れを考え、再度録音、さら にそれを文字化してふり返るという流れで進めた。テキストに出てくる会話の構成や表 現に着目させる時間も適宜設けた。トピック会話を扱った際には、日本人学生に会話相 手として参加してもらう機会を 2 回設けた。 テキスト外の話す活動としては、ディスカッション(2 回)とフリートーク(1 人 1 回)を行った。ディスカッション授業は 2 クラス合同で実施し、Zoom のブレイクアウト 機能でグループに分かれて行った。また、話し合いの内容を可視化するため、Google ス プレッドシートを共同編集できる形で共有し、学生はシートに話し合いの記録を取った。 フリートークは、学生が授業冒頭 10〜15 分程度を利用して、話題の提供者として好き なテーマ・形式で話すというものである。

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-3.成果と今後の課題

会話・聴解を扱うクラスということから、オンライン授業でもほぼ従来どおりの授業 計画・内容で行うことができた。クラスの学生数が少なく話す相手が固定化されること を考慮し、通常の対面授業時より合同クラスを増やしたものの、学生からは話す相手に 変化がなかったことについて消極的な評価が見られた。一方で、少人数クラスであった ことで発話の機会が多かったことを評価する声もあった。 ディスカッションでは Google スプレッドシートの共同編集機能を利用したが、それ によりグループでの話し合い後、全体での共有がスムーズに行えた。また、それぞれの 課題や活動後に記入するふり返りシートとして Google form を利用したが、これについ ても全員の回答一覧を画面共有し、クラス全体のふり返りにつなげることができた。こ うしたオンラインツールの活用は、今後対面授業でも取り入れ得るだろう。 以下、オンライン授業に関して残された課題を 2 点述べる。1 つ目は、コロナ禍とい う社会状況のため致し方がないとは言うものの、学生にとっては授業内で扱った会話の 機能・トピックを日本での生活の中で実際に使う機会がなかった点である。今後、本授 業をオンラインコースとして開講する場合には、取り上げる機能やトピックについて、 検討する必要がある。 2 つ目は、日本人学生が授業に参加した際、会話相手ではなく「留学生の話の聞き役」 となっていた点である。これまで対面授業で同様の活動を行った際には、お互い初対面 であっても、その日のトピックについての「会話」が行われ、活発な交流となっていた。 しかし、今回のオンライン授業では「留学生が話すのを参加学生が聞いている」という グループが多く見られた。このことから、今後オンライン授業において日本人学生との 交流を行う場合、対面授業とは異なる活動手順にする(事前に十分なアイスブレイクを 行う等)、会話トピックを工夫する、もしくは LA として定期的に授業に入ってもらいな がら関係構築をしていく等のことが必要であると思われる。

参照

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