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献辞(円谷峻教授退職記念号)

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Academic year: 2021

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(1)献辞 民法の円谷教授が,定年を迎える前ではありますが,本年3月をもって退職 されることとなりました。円谷教授は,昭和49年(1974年) なり,翌年助教授,平成元年(1989年)教授と昇進され,. 4月に本学講師と 32年の奉職を経て,. 退職されます。そこで,本号をその退職記念号といたしました。 円谷教授は,本学において,存在感を大きく示された教授でした。それは,. 恰嘩や,同輩・後輩に対する接し方や,会議での発言の機会・時間のことでは なく,何よりもまず,. 32年という長きにわたる勤務の積み重ねという事実によ. ってでした。そしてその間,研究,教育,行政という,大学教員の行わなけれ ばならない多くの業務を意欲的に果たされました。経営学部で助教授であ`った 時期,あるいは法学部設立構想が大学院構想に変わり独立研究科の国際経済汰 学研究科が設立される時期までよりも,新設された大学院・独立研究科に所属 替えになり,教授に昇進された後,その研究科が現在の国際社会科学研究科に 発展し,法科大学院が形成される時期に,意欲と存在感は顕著でした。 研究面では,従来型の契約法の解釈論から,独立研究科の教育研究方向に沿 って,消費者保護・製造物責任に関する予防法学・立法論へも研究領域・方法を 広げ,法科大学院ではそれを更に不法行為法の集成へ結びつけられました。 教育面では,実務家特に法律実務家である法曹養成よりはむしろ研究者養成 に成果を残されました。指導を受けた何人かは,その後他の大学院で指導を受. けた者も含めて,現在教員としてそれぞれの大学で教育研尭に携わっています。 中国を中心とした発展途上国からの留学生も多く教育されました。 行政面では,特有の政治的感覚・行動を発揮されつつ,他の教員と協力して, 国際経済法学研究科の改組による国際社会科学研究科への発展や法科大学院の 設立にあたられ,英語による教育プログラムも導入されました。その過程で, 平成11年4月から13年3月までの2年間国際経済法学研究科長と.しての職も務め られました。.

(2) 円谷教授は学部のご卒業も本学であったことから,積極的に業務を遂行され, 横浜国立大学は円谷教授が活躍される格好の場となり,それは大学にとって幸 運なことでもありました。退職にあたっても,円谷教授が「横浜国立大学をこ れからも気に懸けていきたい」と発言される所以でありましょう。 そのような教授を見送らなければならないのは,まことに残念ですが,円谷 教授のこれまでのご尽力に感謝し,法科大学院である法曹実務専攻,博士課程 前期の国際関係法専攻,博士課程後期の国際経済法学専攻から成り,博士課程 後期の国際開発専攻をも構成する,この法律系大学院(沿革的理由から国経法 系とも称される)を一層発展させていくことをお約束するとともに,教授の今 後のますますのご発展とご健康を心からお祈りいたしたいと思います0. 平成18年1月 国際社会科学研究科法律系系長 田中. 利幸.

(3)

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