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「吃音関連要因よりみた吃音児の指導経過」を読んで

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Academic year: 2021

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(1)64障害児教育実践研究第5巻1997. 「吃音関連要因よりみた吃音児の指導経過」を読んで・ 井上雅彦 (兵庫教育大学障害児教育実践センター) 本研究は、幼児の吃音指導における具体的なアセスメント方略と指導プログラムの確立に向けて、 Van Riperの示した「吃音関連要因」、松本(1985)による「吃音特性要因図」をもとにアセスメント及び指導 を行い、その指導経過を分析したものである。以下に本研究について感じたこと、疑問点についてコメン トさせていただく。 本事例に限らず、多くの事例においては、例えば「吃音」という主訴以外にも「社会的引きこもり」や 「遊びや社会的なコミュニケーション技能のレパートリーの狭さ」など本人や家族が主折として意識して いない様々な問題を抱えている。これらの問題は単一に別々に存在するのではなく、似たような随伴性に よって維持されている場合が多く、これらに対して総合的にアプローチしていくことが必要となる。吃音 への治療的アプローチを行動分析的に考えると、その基本は、吃音行動を強化・維持している環境と個体 との相互作用(強化随伴性)を分析し、それを望ましいものに変容することと考える。したがってそのア プローチは、当然本人へのアプローチと環境へのアプローチの2つの方向性からなされるべきであると考 えるO本論文における4つの「指導方針」の中でも3)は対象児に対するアプローチ、 2)及び4)は環境側の 母親へのアプローチ、 1)はその総体である双方向的アプローチということができる。論文中には、子ども の変容だけではなく、母親の変容も詳述されており、質の高い事例研究であるといえる。事例研究は、一 般原則や技法というものはあっても、単なるそのままの適用ではなく、それらの原理を研究者が個々の事 例にあわせてどのようにモディファイしたかを伺わせてくれる貴重な研究である。その中で、結果的にど のような援助が効果的だったかという視点に加えて、改善点は何かという点にも言及していく必要がある。 内容的な点としては、指導計画の柱の一つとなるとされている「特性要因図」がどのように作成され、利 用されたのかの記述が必要に思われた。.

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参照

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