野菜に基づく植物の生きざま教育 “種から種へ”の絵本教材開発と6年間のカリキュラム構成
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(2) 釧路論集 −北海道教育大学釧路校研究紀要−第46号(平成26年度) Kushiro Ronshu, - Journal of Hokkaido University of Education at Kushiro - No.46(2014):99-111. 野菜に基づく植物の生きざま教育 “種から種へ”の絵本教材開発と6年間のカリキュラム構成 藤 堂 由華子1・倉賀野 志 郎2 1. 中標津町立中標津東小学校臨時的採用教員 2. 北海道大学教育学部釧路校. Education of vegetable plant’s Lifestyle Picture book about “from seed to seed” and 6 years curriculum Yukako TOUDOU1 / Shiro KURAGANO2 Nakashibetu Primary School1 Department of School Education, Kushiro Campus, Hokkaido Univeristy of Education2. 論文要旨 植物の一生の中には生きる「生」と子孫を残す「性」の二つの局面がある。 「生」とは、自分の成長のための根、茎、 葉であり、「性」とは子孫のための花、実、種である。そして植物にはそれぞれには生きていくための生育環境対策とし ての工夫や、動物対策として生きていくための工夫がみられる。これらの工夫は、植物そのものが考えた訳ではないが、 結果として「工夫」とも思える生態を獲得してきているのである。これらの工夫は生き様ともいえる。野山に生えている 野草は、人と関わりが薄いが、人里に生えている雑草化した植物は人間と深く関わっている。畑などに生えている栽培植 物化した植物の中には私たちの生活と関わりの深い植物も多くある。その栽培植物化した植物の中でも、本稿では主に 「野菜」を中心にした教材開発を絵本としてまとめることを試みたものである。 この絵本の着目する特徴点は次のようなものがある。 ①題材として身の回りの植物である雑草・野菜・果物に着目する。 ②人間的視点としての「食べる」・ 「役に立つ」こととの対比において、植物からの視点として生き様を考える。これらを 本稿では植物からの・人間からの「目線」として記述している。 ③種から始まり、枯れて新たな種ができるまでの一生を通じた植物の視点でとらえることは、食べることだけを目的とし た人間的視点とは異なるものとなる。 これらをいくつかの題材を踏まえて展開したものである。. はじめに. いて知らないことばかりだともいえよう。それは、身近す. 栽培植物、そして「目線」にこだわる。. ぎるものほど、意識して見ようとしないと見えない部分が 多いからとも言える。. 身近な植物から植物の一生とその生き様を見られるよう. 植物を観賞用として、もしくは食べ物として見るという. な授業や教材を作るというのが大きなテーマである。. 人がほとんどだと思うが、その見ている部分は、そもそも. 植物の面白さに気付き、それ以来植物を対象として検討. の植物の成長過程の一部を見ているにすぎない。動物のよ. し続けているが、なぜ身近な植物を主に扱っているのかと. うに動くことができない植物だからこそ、成長過程そのも. いうことには理由がある。 植物目線に立った時、 成長して、. のに生き様が詰まっているのだが、あまり省みられてはい. 花が咲き、実ができ…というのは植物にとって当たり前の. ない。生き物としての植物の生から死までを、それらの生. ように見える。しかし、 私たち人間目線に立ってしまうと、. き様と共に多くの人に伝えていきたいと考えている。. それらの生き様はほとんど知られていなかったりする。. へき地実習での理科の植物分野の授業では、子ども達に. 例えば、身の回りにたくさん生えているフキの地下が驚. 「教科書に書いてあることが本当か調べてみたい」、「この. 異の世界だということを知って見ている人は少なく、地上. 花や茎の中ってどうなっているの?」 、 「何でサクラは春に. のみの葉やフキノトウということだけも多い。名前は分か. 花が咲くの?」と疑問は出されるが、他方では「植物は実. るが、どのような種なのか、根なのか…私たちは植物につ. 験もないし、動かないからつまらない」などと言われたこ. − 99 −.
(3) 藤 堂 由華子・倉賀野 志 郎 ともある。植物分野は他の物理化学などと違って学校でで. ⑧悪環境戦略. きる実験も少なく、観察に行かないと教科書を眺めている. 土地条件の厳しさの中でも生きる知恵を。例えば:しゅう. だけで終始することも多々ある。. 酸とほうれん草との関係などが考えられる。. 本論文では、題材として、身近な植物で、植物の生∼死. ⑨野菜のどこを食べているのか、を植物の生き様の幅の中. とその間にある生き様を扱った授業プランや教材の作成を. でとらえる。. 検討したものである。. 「食べられては困る」という植物戦略と、それを「いか にしても食べようとする」人間の調理戦略の対比。植物に とって生きるために重要な部分には防御戦略が組み込まれ. 第1部 理論編. ている。 第1章 植物の生き様/戦略論という視点. この最後の⑨の展開が本稿に相当する。. 植物そのものが『考えての戦略』を組んでいるものでな. 第2章 野菜をとりあげることについて. いことは明らかだが、進化の産物として、あたかも生き様 の戦略があるかのような視点から考えることは可能であ. (1)身近な植物を扱う. る。. 植物と一口に言っても種類はとても多い。教科書に載っ. 植物の生き様に着目しても次のような視点が設定しうる. ている植物はそもそも身近な植物ではなく、習って初めて. 1). 身近になることも多い。また、植物にとっては当たり前の. ①果物戦略論. ように思える成長過程やその生き様は、見過ごされがち. 種を遠くに運んでもらうために:動物利用があり時期が. で、着眼点が明確になることによる観察で初めて分かるこ. 来るまでは防衛のプロテクトが(例えばゴーヤ)もってい. とも多い。その見過ごされている典型例の一つが野菜だと. る。このように考えるとピーマン・きゅうり・カボチャも. 考えている。. 植物にとっては広義の果実!となる。. 学校でも野菜を育てて観察したものを絵に描いたり、収. ②種の生き残り戦略. 穫したものを調理して食べたりする機会はあるが、育てて. 例えばラッカセイの不思議:環境の特性をも利用する戦. 食べることがメインで、成長途中にある植物としての姿が. 略(洪水戦略・どんぐり:忘却戦略)、アズキのアントシ. 忘れられがちである。しかし、子どもに限らず大人も、植. アニン戦略などが考えられる。. 物のどこを食べているのか、野菜はどういう成長をするの. ③雑草の人里の“雑”の意味. か知らないことが多い。中には、野菜が植物だということ. 人里で踏みつけられることで生きやすく光獲得競争での. すら忘れている人も多いというのが現状である。そう考え. ハンディの克服となる。根を深く・広く(踏みつけられた. てしまう原因の一つは、野菜が収穫された時にしか見る機. 硬い土地でも)茎より上の地上部分は、倒されても対応可. 会がないからだと考えられる。現在は、スーパーに行けば. 能で、目立ちにくいなどが考えられる。. 収穫された野菜が簡単に手に入る時代である。生活科や理. ④寒さ暑さ対策:熱対策戦略. 科などの植物分野を扱う教科の現状を考えると、こんなに. 寒さ対策としての地下へのデンプンとその糖化したもの. も身近な植物であるにも関わらず、教材としては全然扱わ. の貯え:例えばビート。暑さ対策としての茎の糖の貯え:. れていない状況である。. 例えばサトウキビ(大根は冬に貯蔵すると甘くなる)、木. よく知らない植物を扱うより、誰にとっても身近な植物. の師管への糖の貯えなどが考えられる。. 「野菜」を扱うことには意味があると思い、それを中心に. ⑤乾燥・湿潤対策. 授業プランを作成している。. 。. 乾燥対策としての保水装置の意味がある。例えば夏ミカ ンの皮の厚さ:皮を厚くして蒸発を押さえる。湿潤対策と. (2)野菜への2つの「目線」. してのレインコート戦略例えば木綿の綿の役割などが考え. 野菜は自然科学的側面と社会科的側面からの2つから見. られる。. ることができる。. ⑥冬超えの知恵:栄養の貯蔵. ①自然科学的側面については、動けない植物だからこそ持. 根に貯える⇒水を求めて(サツマイモ)。茎に貯える⇒. つ生き様(戦略論)、各器官の働き、生∼死の植物の一生. 暖かさを求めて(ジャガイモ)。両者の戦略上の差異など. などが含まれる。これは、食べ物としてではなく、植物の. が位置づけられる。. 「目線」に立って見る野菜の見方である。. ⑦強い光対策:紫外線対策とアントシアニン(アズキ・ナ. ②他方で、社会科的側面は地理、歴史から見た野菜の原産. スビ・ブドウ・リトマスゴケ等). や伝播、野生種、栽培植物になった野菜の改良、農耕の起. ソバもその一環で:その多いルチンを避けての料理法:ヌー. 源、調理、保存、地域の野菜などが含まれる。これは野菜. ドル化は人間の知恵ともいえる。紅イモはどうして地下に. を食べ物として見る私たち人間の「目線」に立って見る野. アントシアニンをなどの課題もある。. 菜の見方である2)。. − 100 −.
(4) 野菜に基づく植物の生きざま教育 教科書に載っている植物と大きく違うところは、昔も今. も他教科との関連付けができることで、幅も広がり、大き. も野菜の背景には人間がいるということである。今私たち. なカリキュラム構成にして展開することができると考え. が食べている野菜は、自然に生えていたものを栽培するよ. る。. うになった「人間に作られたもの」である。本来の姿から は変わっていても、①植物として生き続ける野菜を自然科. 第3章 植物「目線」から見た野菜. 学的側面から見ることができる一方で、②食べ物として人 間が密接に関わってきた野菜という社会科的側面からも見. (1)野菜として植物のどこ部分を食べているか. ることができるという両面を有しているといえる。. 野菜=植物ということは、私たちは植物の体の一部分. このように、野菜には①植物からと、②人間からという. (根・茎・葉・花・実・種)を食べているといえる。しかしスー. 2本の大きな柱が立つことになるが、現在の私たちの野菜. パーで売られているものを食べることが多い私たちは、身. に対する見方には、植物「目線」の視点、人間「目線」の. 近な野菜のどの部分を食べているかを知らずに食べている. 視点としての本来あるはずの両方の視点が抜け落ち、ただ. のが実情である。「どこを食べているか」の授業として構. の食べ物という見方しかしていないところに問題があると. 成するだけでも意味のあることだと考える5)。. 考える。食べるということに着目すれば、人間「目線」か ら見ることは考えやすいが、植物の「目線」に立って考え. (2)野菜の原産地から考える. ることはなかなか難しいことである。. 現在では、多くの野菜が日本でも年中作られている。 スー. 特に、野菜を教育で扱う際は、食べ物としてばかり見る. パーでも○○産という表示をよく見かけるし、この県はこ. 偏った見方から視点を変換し、野菜を植物として見る見方. の野菜が有名などというのもよく言われるのが、それらの. に変える必要があると考える。植物としての見方があっ. ほとんどの「原産」は日本以外の国や地域である。ロシア. て、初めてその生き方を利用した人間「目線」の見方の検. の植物学者ニコライ・バビロフによると、栽培植物の起源. 討ができると考える3)。. 地は八つの地域に集中していると言われている。①地中海 原産(エンドウ・キャベツ・カブ・ダイコン)、②近東原. (3)互いの「目線」を逆手にとる. 産(メロン・ニンジン・レタス)、③中央アジア原産(ソ. 植物としての生き様、①種から種への一生つまり野菜の. ラマメ・タマネギ・ニンニク・ホウレンソウ)、④インド. 「生」と、②野菜の生き様に合わせて工夫して食べようと. 地区原産(ナス・キュウリ・サトイモ・ナガイモ)、⑤中. した人間の「生」は、重なっており、切り離して考えるこ. 国地区(ネギ・ニラ・ハクサイ・ゴボウ)、⑥アフリカ原. とはできない。植物と人間とを比較してみると、動けない. 産(オクラ・スイカ)、⑦中米原産(トウモロコシ・サツ. 植物がその環境で生きるために行なう対環境・対動物への. マイモ・カボチャ)、⑧南米原産(ジャガイモ・トマト・. 工夫と、生きるために必要な食べ物を他の生き物に頼らな. トウガラシ・セイヨウカボチャ)である6)。. ければ生きていけない人間が考えた生きるための工夫、そ. 八大原産地は文明の発祥地と一致している場所もある。. の両者がぶつかっているのが、植物の中でも野菜だといえ. 文明が起こった頃には野菜は食べ物としてかかわりが深く. る。. なっており、野菜は人間の食べ物として栽培の対象にな. 植物の動物対策に関しては「食べられたくない植物」と. り、現在に至っても深い関係である。. なり、また他方で「食べたい人間」があり、両者は衝突す. ほとんどの野菜の原産は外国にあったということがわ. るように見える。しかし、いざ食べたり栽培したりする場. かっている。それらが日本に色々なルートを通して伝わ. 合はむしろその植物の特徴に依拠し、上手くその性質をい. り、日本で改良されてきたものもある。日本原産と言われ. かすようになっている。農業の基本は、植物の特性を利用. る野菜は、セリ・ミツバ・フキ・ウド・サンショウ・ワサ. してそれを理解した上で、働きかけて人間の希望に沿う目. ビ・ヤマノイモ・ミョウガなど山に自生している山菜と呼. 的を果たすことといえる。また、これらの「人間目線」の. ばれている植物たちである。数は少なく確認されているだ. 工夫に加えて、改良された野菜自身も、生きるために人間. けでも約20種類が日本原産である7)。. に頼っている部分もあり、敵であったはずの人間を上手く 利用するという戦略をも持つようになったものもある4)。. (3)野菜の野生種からの変容を考える 野菜は最初から現在のような姿になったわけではない。. (4)野菜から発展できること. 野菜をよく観察すると植物としてはおかしな姿に気付くは. 野菜に着目すると植物分野とだけいうと、生活科や理科. ずだ。例えば、キャベツやレタス、ハクサイの葉はなぜ. のイメージが大きい。しかし、植物の中でも野菜に焦点を. 巻いているのか?ダイコンやニンジンはなぜあんなに根. 当てると、二つの目線が露わに現れることとなり、その枠. が太っているのか?ジャガイモはなぜ茎にでんぷんを蓄え. からはみ出た総合的な学習に発展させることができる。特. ているのか?などこれらの姿は植物一般の姿とは大きく異. に社会科的側面については、社会科、家庭科、地域教材っ. なっているため、たくさん疑問が出てくるはずである。野. ていく可能性も持っていると考える。生活科と理科以外に. 菜は元から現在のような姿だったわけではないということ. − 101 −.
(5) 藤 堂 由華子・倉賀野 志 郎 は、人間の食べ物として改良されて栽培植物化した歴史を. 実のみを食べるならまだしも、自身の成長に必要な根・茎・. 背負っていることから考えると分かりやすい。そのため、. 葉など食べられては困るものも食べていることがわかる。. 元々の姿とは全然違う姿をしている野菜もある。. 植物はそういった部分を簡単に食べられないように様々な 工夫を体に施し、動物対策を行なっている。しかし、食べ. (4)植物としての一生から考える. 物として目をつけた人間は、植物の戦略に対抗して、食べ. 植物も私たち動物と同じ「生き物」である。それは、植. るための工夫を昔から現在に至っても行なっている。. 物の各器官の働きや工夫して生きている姿を見れば生きて いるということが実感できる。植物についている花や葉は. (2)保存・調理という人間の働き. 飾りではないし、もちろん人間を楽しませるためのもので. 人間が最初に食べようと思った野菜はおそらくおいしく. もない。動けないからこその工夫が集約されているのであ. なかったに違いない。植物そのものが細く小さく、食べる. る。. 部分も少なく、毒を持つものも多い、さらに実以外は苦く. 私たちが鑑賞用として育てているような植物たちは種を. 味も良くなかったはずだ。そんなおいしくないものを食べ. まいて最後は枯れてという姿をよく目にする。しかし、野. るためにも調理方法やおいしいまま残しておけるように保. 菜はどうだろうか。私たちは野菜の植物の体の一部分を食. 存方法が発達してきた。. べているだけでなく、植物としての成長の途中を収穫して. 毒をもつものは水にさらすなどして毒を抜く。これは現. いるのである。そのため、収穫後の野菜の最後までの姿を. 在でも同じで、アク抜きの作業にあたる。毒を抜くこと. 見ることはほとんどない。どこまで大きくなるのか?花は. で、安全に食べることができるようになった。野菜の中に. 咲くのか?実は付くのか?どんな種ができるのか?地下は. は固くて食べられなかったり、生で食べられなかったりす. どうなっているのか?最後にそれらはどうなるのか?ほと. るものがあった。それらを煮たり焼いたり蒸したりするな. んどの人が知らない上に、花は咲かないし実なんてないと. どの何らかの方法で熱を加えることで、より食べやすく、. 答える人も多い。こういった反応から野菜が植物ではなく. 消化しやすくした。種を食べる場合は固い殻に覆われてい. ただの食べ物としか見られていないということもわかる。. るので、微生物やカビを利用して発酵食品として食べられ. しかし、野菜は植物である。もちろん、花は咲くし、実を. るようになったものもある。代表的なものでいうと、ダイ. つけて種もつくる。生があれば死もある。私たちが途中で. ズを納豆にして食べる方法である。そもそも味が良くない. 収穫しなければ、植物として最後まで生きる姿を見ること. ものには味をつけておいしく食べられるようにしたものも. はできるだろう。その一生の中で野菜が本来の姿と変わっ. ある。以上のような調理・保存・発酵等の工夫をすること. ても植物としてどういう工夫を持ち、生きているのかとい. で、人間は他の動物が食べられなかったものをおいしく食. う姿も見ることができる。植物の一生そのものが植物の生. べられるようにしてきた歴史がある。. 8). き様であるといえる 。. 野菜を新鮮なまま何日も保存するためには、どうすれば. 植物は1年草、2年草、多年草という3つに寿命が分け. 良いか。これは、植物の特徴に合わせた方法をとるのが一. られる。1年草は、1年で種をつくって蒔く植物である。. 番良い。植物の生育環境、どういう生え方をしているもの. 2年草は、1年目は自身の体を大きく成長させ、 冬を越し、. なのか、呼吸量などその植物の特徴を考えると、保存方法. 2年目に花を咲かせ種をつくっておく植物である。多年草. は野菜によって変わってくる。野菜は成長途中のものを収. は何年も成長し続け、条件が悪くなった時花を咲かせ種を. 穫しているが、収穫後も野菜は生きている。縦に生えてい. つくる植物である。そのため、2年草と多年草は越冬する. るものを横に寝かせておくと、元の姿勢に戻ろうとする。. 能力を持っている。1年草でも、環境条件が良ければ、2. ただ放置しておくと芽や根が出てきたり、花が咲いたりす. 年、3年と生きるものもあり、植物は元々何年も生きたい. る。収穫されても生きようとする植物は、自分の成長や子. のではないかと考えられる。何年生きるか、どのタイミン. 孫を残すためにエネルギーを使ってしまうので、人間に. グで子孫を残すか、育つ環境次第でその生き様も変えてい. とってのおいしさはどんどん減ってしまう。植物に合った. く。一方、野菜の多くは栽培上では1年草というくくりに. 方法で保存することで、少しでも使うエネルギーを少なく. 入るが、これは栽培するという人間の都合に合わせ、改良. させ、新鮮さを保てるようにすれば良い。. してきたため本来は多年草がほとんどであると考えると分. ただやみくもに食べられるようにするために調理や保存. かりやすい。. をしてきたのではなく、各野菜の特徴を生かしてきた結果 生まれた調理方法や保存方法なのである。. 第4章 人間「目線」から見た野菜 (3)働き続けてきた改良の歴史 (1)野生種を食べようとしてきた人間の工夫. 栽培植物が異常な形をしていることについては、何年も. 前章で野菜は植物の体の一部分であるということを述べ. 栽培するうちに変化していった部分もあるが、そこには人. た。野菜として食べているのは、根・茎・葉・花・実・種. 間が手を加えていったという要因が大きい。野生種という. などの色々な部分である。本来動物へのプレゼントである. のは元々細く小さく、食べる部分は現在の野菜のように多. − 102 −.
(6) 野菜に基づく植物の生きざま教育 くはなく、種を食べるものは時期がくれば種はパラパラと. 草を集めて食べたりしていた。糖分とビタミンはベリー系. 落ちてしまい収穫しにくい。野生種の味自体も苦かったり. の植物、脂肪はナッツ系の植物、デンプンは植物の根を、. とおいしいと言えるものではなかっただろう。人間は、食. タンパク質は動物の肉から摂るようにしていた。人間が食. べる部分の少ない野生種をより大きく、より収穫しやす. べ物となるものを探し歩くことで、野草が踏まれ、人間に. く、またよりおいしく食べたいという思いから調理や栽培. 踏まれるということをあえて戦略とした雑草が生まれた。. の技術を発展させるとともに、野菜そのものを改良もして. そのため、雑草は野山などに生えるのではなく、人間が活. きている。. 動している所に生えるようになった。身近になった雑草の. 改良の基本は、より少ない労力で、より多くのおいしい. 中から食べられそうなものを選んで食べたり、さらには種. ものを食べることができることである。. を蒔いたりしたことから農耕が始まった。狩りや採集はい. ・大きさについては、食べる部分がより大きくなるよう. つでも同じ量の食料を得ることができない。一方農耕は自 分達の近くで栽培することで、いつでも安定した食料を手. に改良すること。 ・味については、人間がおいしいと感じる味や甘いもの. に入れられるというメリットを持っている。このように、. に改良すること。例えばニンジンも、もともとは黒紫. 狩りと採集から自分達の手で食べ物となるものをたくさん. 色であったものがアントシアニンを含む現在の色に. 育てる農耕と牧畜の時代へと変わっていった。たくさんの. なっていく改良の歴史がある。. 種を植え、その中から食べる部分が多かったりおいしかっ. ・収穫については、種は自然に落ちてしまわないように. たりするものを選び、その種を植える。植えた中からより. し、利用する部分を集中させて収穫しやすいように改. 良いものを選びまた植える。これを繰り返すことで、野草. 良すること。その年に食べられるものを栽培するとい. だった植物は栽培植物化した。つまり、栽培植物とは、自. うことは、多年草だった野生種を栽培上は1年草に改. 然に生えていた植物を人間の身近な所に持ってきて、その. 良して発芽時期をそろえる必要もある。. 成長過程に人間の手が加わっている植物のことである。. このように人間は、野生の植物から食べ物として野菜を. 人間が食べるために作られた植物であり、その姿は細く. 見始めた時、人間にとって都合の良いように野菜そのもの. 小さな野生の頃とは違ってある部分だけが巨大化したり、. を改良してきたことが分かる。そもそも、植物にとって動. 一般的な戦略に反した特徴を持ったりと植物としては異常. 物に食べられて良い部分は実だけであり、他の部分を食べ. な姿に変化していくこととなる。また、世界中の各地域に. られないためにもたくさんの動物対策をしていたはずだ。. 合ったものを育てていたが、その中にはイネやムギなどの. しかし、現在私たちは、根・茎・葉・花・実・種と全ての. ように文明を作ってきたものもある。その後、様々なルー. 部分を食べることができるようになっている。その結果、. トや年代に世界中に野菜そのものや栽培方法が広まって. 一部が巨大化したり、色がおかしかったり、葉が巻いてい. いった。. たり、種が落ちなくなったりと植物側からみると異常な姿. 植物を栽培するということは、その植物の特徴を知らな. になったともいえる。. ければできないことである。ただやみくもに水や肥料をあ. この改良という人間の工夫も現在につながっており、. げて良いわけはない。全ての植物が世界中どの地域でも育. 日々盛んに研究が行なわれている。様々な科学技術の発展. つわけでもない。野菜の出身地域の環境を考えての栽培. と共に、改良の技術もあがり、品種そのものを改良したり. や、 生き様そのものを上手く利用したり、 逆手にとったり、. して、遺伝子レベルまで操作できるようになった。一時期. 植物一般的な仕組みをもとに栽培の工夫をして育てている. 話題になった野菜もある。スイカは種を取るのが面倒だと. のである。これらは、現代の農業にもずっとつながってい. いう理由で種のないスイカを作ったり、キュウリのトゲや. ることである。農業は植物と人間の戦いではなく、人間が. ブルームをなくした品種を作ったり、遺伝子組み換え大豆. 植物の特徴に依拠した形で行なわれているのである。野菜. を作ったりしたというのは有名な話である。その他にも、. にとっては、人間に育ててもらうということは水や栄養に. ニンジン臭さやピーマンの苦さを減らしてより食べやすく. 困ることもなく、成長途中で食べられてしまっても、必ず. もしてきた。何年もの改良により、たくさんの品種も生ま. 次の年用の種を残してもらえることだと考えると、人間を. れた。例えば、ジャガイモ一つでもいったいいくつの種類. 逆に利用するという戦略と考えることもできる。こんなに. があるだろうか。. も人間が手をかけているということは、仮にも人間がいな. 野菜は、食べられないものをどうにかして食べようとし 9). た人間の工夫の集大成であるとも言える 。. くなった場合、人間に都合よく改良されて頼りっぱなしの いくつかの野菜は変化する自然環境に対応できず、絶滅して しまうだろう10)。. (4)栽培の歴史としての履歴 野生の植物とは、人の手を借りなくても生きていくこと. 第5章 野菜を使った植物分野6年間の構想. ができ、変化していく周りの環境に順応することができる 植物である。野生の植物が至る所に生えていた頃、人間は. 指導要領や教科書の内容を踏まえ、児童にとって一番身. 狩猟採集をしていて、動物を狩って食べたり、木の実や野. 近な植物である野菜を使った場合の植物分野のカリキュラ. − 103 −.
(7) 藤 堂 由華子・倉賀野 志 郎 ムの構想を考えていく。野菜は発展可能な題材ということ. 領には、「身近な自然」、 「身近な植物」という言葉がよく. もあり、生活科、理科、社会科、地域教材、家庭科、総合. 登場するが、実際教科書に載っている植物は子どもにとっ. 的な学習の時間など、理科だけにとどまらず、他教科との. て身近なものなのだろうか。生活科に関しては、外に出て. 連携を持った大きなカリキュラム構成にして展開すること. 植物と触れ合うということを考えると子どもの生活圏に生. ができる。. えている雑草や草木花、食べ物として身近な野菜や果物と. ・生活科や理科では、植物と触れあいながら、野菜の植. いうのは身近な部類に入るだろう。 しかし、 理科に関しては、 元々身近な植物なのではなく、. 物としての生き様全般を扱う。 ・社会科では人間の歴史の基盤となっている農業につい. 習って初めて身近になる植物なのである。教科書に載って. て、栽培植物としての野菜を学ぶ。地域教材では各地. いる植物は、ただの実験用であり、素材としての役割しか. 域の野菜を地理や歴史を含んだ観点から考え、農業そ. 果たしていない。子どもにとって身近な植物とは、その生. のものの工夫を見たりすることができる。. 活圏に生えている雑草、食べ物として身近な野菜や果物な. ・家庭科では、人間の工夫の一つである調理の部分を実. ど視点を変えてみることも必要であると考える。 植物分野を生活科と理科の6年間で考えた場合、1・2. 際に調理実習として体験することもできる。 ・また、教科間の連携ができることから、総合的な学習. 年生では植物と触れあう、3年生では植物の基本的なこ. の時間の典型例であり、地域教材そのものの典型例で. と、4年生では季節との関わり、5年生では植物の性、6. もあるといえる。. 年生では植物の生にあたる内容が構成されている。これら. これらの教科を関連付けながら植物分野にも生活科と理. を教科書に書かれている素材だけの内容とすると、植物の. 科を中心に植物分野の中核に野菜の生きざまの1本の柱を. ことを知る上では欠かせない大切な知識ではあるが、それ. 通すことができると考えた。この植物の生き様論の展開. ぞれが結びついて、6年間を通して「植物とは何か」とい. は、小学校理科:粒子論(原子論と繋がる)の体系に匹敵. う根幹の話にまとまらず、バラバラの知識になってしまい. するものになる可能性がありうると考えている。. がちである。植物とはどういう生き様を持った生き物なの. 例えば次のような展開が想定しうる。. か、という部分が抜けていたり、 つながりが分かりにくかっ. ・観察/栽培・たね探し・花. らりする。生き物を考えるにあたって、その生き物の生き. ・植物の全体のつくり(根・茎・葉・花等). 方、体のつくりとその仕組み、歴史を組み合わせ、その生. ・生と性の機能:花・果実・栄養の貯蔵. き物がどういう生き様を持っているのかを総合的に学ぶ必. ・それらの四季での変化. 要があると考える。. ・性のさらなる展開:生殖. また、総合的に学ばず、バラバラの知識だけを吸収する. ・生のさらなる展開:光合成. ことは、小学校以降の中学・高校の植物教育にも影響して. 図1の表は指導要領や教科書と各教科の関連を基に作成. くると考える。中学・高校では植物分野は覚えることが中. した「野菜を使った植物分野6年間のカリキュラム構成」. 核となり、暗記すればテストの点数がとれる点数をとるた. を構想したものである。 . めの分野、テストでは簡単な分野という見方になってしま いがちである。. 第6章 現在の植物教育と学校菜園の現状 (2)とりわけ学校菜園の課題 (1)植物教育の課題. 学校で畑を作り、野菜を育てるということが盛んに行な. 植物を教えるということは、植物という生き物の生き様. われている。学校菜園では野菜を育てて最後は食べるとい. を教えることになる。しかし、子どもにとっての生き物と. う食育を意識した流れが定番である。食べるまでの過程で. は食べたり、呼吸をしたり、 成長したり、動き回るもの= 「動. は、子ども自らがお世話をし、絵を描いたり、成長日記を. 物」が根底にある。一方、植物は、生き物という枠からは. 書いたりするという活動がある。. み出た存在として捉えられていることが多い。植物のよう. しかし、植物の一生の視点が必要だと考え、学校菜園を. に動き回れなくても動物と同じ生き物なのである。なぜ植. 植物教育に有効に使うことを考えたい。学校菜園で育てる. 物=生き物という考えが抜け落ちてしまうのだろうか。そ. ものは、子どもにとっても身近な植物である。実際に植物. の原因は、「植物とは何か」から見える生き様を中核に据. を育てながらその間にある生き様や体のつくりと働き、四. えてない植物教育に問題があると考える。. 季との関わり、植物の暮らし、一生、などの植物の生き物. 教科書に載っている植物にはどんなものが載っているだ. としてのありのままの姿を間近で見ることができる。人間. ろうか。. が介入するということは、野菜と人間の関わりと、成長過. 生活科は、季節の植物や野菜、果物などが主である。理. 程で人間がどういう工夫をしてきたのかということにも気. 科は、ホウセンカ、マリーゴールド、サクラ、ヘチマ、イ. 付くことができるのではないだろうか。. ンゲンマメ、アサガオ、ヒョウタン、ヒメジョオン、ナズ. 育てて食べる、命をもらっている、感謝するなど食育と. ナ、ポトスなどがよく使われる。生活科・理科学習指導要. しての内容や道徳的な内容ももちろん大切である。植物も. − 104 −.
(8) 野菜に基づく植物の生きざま教育 図1. 生き物で、命を持っていること、またそれらへ親しみを持. 線」である。植物を考える時、 根底にあるのは「植物目線」. ち大切にするということは生活科でも大切にされているこ. であり、それに「人間目線」が加わる。学校菜園を有効に. とである。しかし、全てを収穫して最後は食べるという部. 使う場合は、「植物目線」から植物という生き物の生き様. 分に必ず行きつくという考えを変え、一部を残しておきそ. を見ることと、「人間目線」を加えればより効果的な使い. の後の植物としての成長を観察することもできる。一部で. 方ができるのではないだろうか。. も収穫せずに残しておくことで、野菜が植物としてどのよ うな生き方をしているのかということを実際に見ることが. 第2部 3か所での野菜の調査. できる。野菜に関しては、成長途中を食べているというこ と、植物のどこの部分を食べているのか、収穫しなかった. (1)調査の目的. 場合のその後の成長など、普段忘れられていることやそも. 成長過程を知らない野菜、収穫しなかった場合の野菜の. そも知られていないことなども学ぶことができる良い機会. 成長の様子などわからない部分もある。また、実際に畑で. となる。育てて食べるという視点は、あくまでも「人間目. 野菜を何種類も育て、その成長を常に観察することが望ま. − 105 −.
(9) 藤 堂 由華子・倉賀野 志 郎 しいが、水耕栽培の他に野菜を作っているところで主に普. サビ、ギョウジャニンニク、ニンジン、ダイコン、ピーマ. 段見られていない収穫期以外の成長の様子を知るために調. ン、タマネギ、ネギ、ゴボウ、ナガイモ、カブ、セロリ、. 査をさせていただくことになった。調査場所は、①弟子屈. ジャガイモ、レタス、サニ―レタス、シソ、ハナマメ、ア. 4hクラブの農家、②東川の奥田實さん、他に③札幌在住. スパラ、ルバーブ、トマト、ナス、トウガラシ、トウモロ. の渡部順弥さんのところ3か所で調査を行なった。. コシ、ミツバ、ブロッコリー、キュウリ、ブドウ、リンゴ、 ナシ、プルーンなど。もちろん農薬は一切使用せず、畑は. (2)弟子屈. 自然にまかせている。そのため、去年落ちた種が至る所か. 《調査について》. ら春になると芽を出していた。越冬した野菜たち、そのま. 弟子屈4hクラブの4人の農家の方にご協力いただき、. ま放置した野菜たち、植物の生き生きとした姿などが見ら. 野菜の成長初期の段階を見るために4月と5月の2回調査を. れる農家の畑とはまた違った畑である。5月の段階では、. 行なってきた。次の4つの農場である。. 越冬した野菜たちを見ることができる。奥田さんの畑は雪. ①窪内農場:育てている作物:タマネギ、アスパラガス、. が融けて、まだ何も植えていないからおもしろいものがな. ジャガイモ、ビート、カボチャ、トウモロコシ、メロン、. いというわけではない。去年のものをそのまま残している. ニラ、コムギ. ので、越冬した結果、翌年の春に野菜はどういう成長をし. ②平岡農場:育てている作物:ジャガイモ、ビート、ソバ、. ているのか見ることができるおもしろい時期である。. コムギ ③猪狩農場:育てている作物:ジャガイモ、ビート、ソバ、. 《奥田さんの野菜に対する考え》. コムギ. ・野菜の背景に私達人がいるからおもしろい。野菜は身. ④郷士農場:育てている作物:ジャガイモ、ビート. 近なものだが、知らないおもしろさがある。 ・いつも目にとまるのは動物などの動いているもの。テ. 《考察》. レビとかもそういうものの方が多い。あまり動かない. 調査となった弟子屈では、実際に野菜を見て、野菜も植. 植物には目がいかないが、植物も生き物だから動いて. 物であるということを再確認することができた。農家の方. いる。. の話を聞くことで、人間が植物を野菜として食べるために. ・植物は動物のように動き回ることはできないから知恵. 各野菜の特徴に合った工夫や努力をしていること、野菜に. がある=戦略。動物より賢いかもしれない。. は人に改良されながらも植物として生きる姿を見ることが. ・野菜は食べられた時に命が終わってしまう。植物の成. できた。春に調査に行ったということもあり、苗の状態の. 長過程としてはまだまだ途中であり、植物は枯れた時. 野菜や、畑に植え付けされたばかりの野菜、少し成長した. に命が終わるのが本当である。植物の一生を追うため. 状態をみたことで、私たちは野菜の最後の姿を知らないだ. に枯れるまで育てる。. けではなく、最初の姿も知らないことに気付かされた調査 となった。野菜の最後の姿を重要視していたが、野菜の最. 《考察》. 初の姿から最後までの一生を見るべきだと感じた。. それぞれの野菜に生き方があり、生きるための戦略があ る。一生を見ることも大切だが、戦略そのものも植物の生. (3)東川. きもの本来の姿ではないだろうか。植物「目線」と考えた. 《調査について》. 時に、人間からの視点も加えて両方で見ていきたいと考え. NHKで「“不思議の庭”の野菜たち」という番組が放. る。畑に行って野菜を見ると毎日新しい発見がある。「お. 送されていたのがきっかけで、5月に東川町に住んでいる. もしろい!」 「きれい!」「何だろう?」…さらっと眺める. 写真家の奥田實さんに会いに行ってきた。野菜をテーマの. だけでは花壇の花を見ているようなもので発見がないこと. 写真集を作成中で、野菜を見る視点や考えが似ている部分. となる。. が多いと感じたこと、他にはない独特の畑を見てみたいと. これは、野菜だけではないと思うが、毎日見る、細かく. いう思いがあり、実際に会いに行くことになった11)。. 見ると多くの不思議な部分が見えてくる。発見があると思 うと畑に行くのが楽しみに思えたり、植物を見るのが楽し. 《奥田さんの畑》. くなったりするのではないだろうか。奥田さんを見てい. 300坪もの大きな畑で作っている野菜は約60種類。野菜. て、 「毎日見る」ということから、新しい発見や不思議な. の他にもたくさんの植物が生えていたりして、動物がやっ. ことに出会うことができると思った。科学的視点から見る. てくる庭である。. ばかりでなく、純粋に見るというだけでわかることも多. 野菜達は普段食べるためでもあり、写真を撮るためでも. い。純粋に植物を見る視点に科学的な部分を付け足すこと. あるという視点が貫かれている。私達がよく知っている野. もできると感じた。純粋に見るということは子どもにもで. 菜、あまり知らない野菜、果物までたくさんの種類が生え. きることであり、むしろ子どもだからこそたくさんの発見. ている。例えば、キャベツ、メキャベツ、フキ、ニラ、ワ. をできるのではないかとも考えた。まずは、植物と触れる. − 106 −.
(10) 野菜に基づく植物の生きざま教育 合うこと、観察してみることの重要性を身を持って体験す. か伝わっていなかったのだと考えたためである。そこで、. ることができた。. 見ただけで全て伝わるものを作れば良いのではないかと考. 他に、札幌で野菜をつくっている人から写真を撮っても. え、絵本を作成することに決めた。絵本は福音館の『たべ. らい、8月には実際に畑の観察も行った。. られるしょくぶつ』を参考にして作成した12)。. 収穫期のものが多いが、普段食べている部分がどのよう. 作成した絵本『野菜たちの生 ∼種から種へ∼』には、. になっているのか、その時期の葉や花などの他の器官の成. 植物「目線」と人間「目線」の両方を組み込んだ絵本になっ. 長はどうなのかも見ることができる。一番見ることが多い. ている12)。. 時期ではあると思うが、じっくり見ることで、成長の仕方. 植物目線では、植物も生き物で、一生(生∼死)がある. を再確認したり、新たに発見したりできる時期でもあると. こと、どんな工夫をして生きているか(生き様)、成長途. 考える。. 中を食べていることがわかるような絵を描くこととした。. 畑で野菜を見るという機会は多いが、現時点だけでな. 人間目線では、収穫しているセクションに人間の工夫とし. く、野菜の成長を観察することも考え、子どもが野菜の生. て植物の特徴に合った調理と保存方法について文章を書い. き様を見るにはどのような教具や実験があればいいかを考. た。. え、水耕栽培も試みた。畑がなくても学校で手軽にできる. 絵本の形については、植物目線での野菜の生と人間目線. 植物栽培ということで、4月から6種類の野菜の水耕栽培. での人間の生がクロスする形になっていることと、植物目. を行なったが、ここでは割愛する。. 線の絵は4枚のセクションで構成されているので、1枚目 と4枚目をつなげると四角くなり、それをぐるっと回すと 種から種で終わる植物としての一生、また、命が次の命に. 第3部 教材編:絵本作成について. つながっているということがわかる仕組みになっている。 植物の一生とそこに現れる生き様を見られるような授業. 使い方は、1セクションごとに絵を出しながら絵本を読. や教材を構想して、今回は野菜の絵本を作成することとし. み進め、4セクション終わったら四角くつなげた状態を見. た。なぜ教材として絵本を選んだのかというと、野菜のす. てから、最後に人間の工夫を読んで1冊が読み終わる。た. ごさやその生き様、収穫しなかった場合の成長、人との関. だ読むのではなく、絵を隠して問題にしたり、予想したり. わりだけの話では、児童に、その考えを理解されていない. しながら読み進めるなどの工夫もすることができるものと. のではないかという疑問を持つようになったことからであ. なっている。. る。後述の中標津での授業実践がこれにあたる。話しばか. 作成した絵本は、キャベツ、ハクサイ、レタス、ニラ、. りを聞いているので実感がわかない、それぞれの話が、聞. タマネギ、ネギ、シソ、ホウレンソウ、ブロッコリー、ト. く側にはバラバラで入ってきており、一つにつながるはず. ウモロコシ、ダイズ、ラッカセイ、アスパラガス、ジャガ. なのにつながらないため、そのすごさや考えが断片的にし. イモ、セロリ、コンニャク、ダイコン、ニンジン、サツマ. 展開図. − 107 −.
(11) 藤 堂 由華子・倉賀野 志 郎. イモ、ゴボウ、カボチャ、キュウリ、メロン、ヘチマ、ニ. ・野菜の分類は6年生でもわからないことが多かった。. ガウリ、スイカ、トマト、ナス、ピーマン、イチゴ、フキ. 1/ 2年生は、植物に関する基礎的なことは習ってい. の野菜編が31冊。北海道自由が丘学園・月寒校での実践で. るので、理科で各器官を習う3年生か、各器官の働き. 使用したタンポポの仕掛け絵本1冊の合計32冊である13)。. を学んだ6年生でまとめとして扱うと良いと考える。 ・授業時数の関係で、伝えたい内容を2時間に詰め込む 形になってしまったが、野菜の分類を行なう上では果. 第4部 授業実践から見えてきたこと. 物戦略をしっかりと扱うべきだろう。果物戦略を扱う ことは、色について、動物へのプレゼントであること. 第1章 中標津町立西竹小学校での授業実践. など、分類する際の重要な手掛かりになると考える。 教科書に合わせた場合、果物戦略は5年生で扱うのが. 基本的にこれまで述べてきたことを中心に授業を行っ. 望ましい。. た。授業の構成部分は割愛して授業実践での考察部分を記 しておく。. ・1時間目では、植物の一部のみを扱う内容である。そ れに続く全体を扱う内容がないと、児童の中では植物. 《考察:1時間目》. − 108 −.
(12) 野菜に基づく植物の生きざま教育 ではないかと感じた。. としての全体像が見えず、野菜=特殊という考えが崩 れにくく、他の植物と同じ植物であることは納得しに. ・水耕栽培したもの(実物)がほしかった。今後の成長. くい。野菜も植物だとわかっても、花は咲くのか、咲. 過程や、生き物であるという点に気付かせるためには. かないのかという議論になったということもあり、児. 必要だった。. 童も野菜=植物という当たり前のことに納得しきれて. ・農家のプラス面をもう少し強調して言えばよかった。 今回は農家を否定的にとらえる発言はなかったが「人. いない状態となった。 ・観察は目で見ることに重点を置きがちだが、児童に. 間目線」を、否定的にとらえる児童もいるかもしれな. とっては見る他に触る、匂いをかぐ、今回は行なわな. いので、プラス面を強調して言う必要がある。 これは、 社会科との関連が大事なところだと考える。. かったが食べてみるということも観察する際の重要な. ・扱った野菜全ての一生を見せたかった。全体像を見せ. 点だと思われる。 ・児童は家で野菜の成長過程を見ているが、しかし、そ. ることができたのはカボチャだけだったため、写真を. れにも関わらず、野菜について知らないことばかり. 見るばかりで、発見はあったものの、結局植物の体の 一部で終わってしまったのではないか疑問が残る。. だった様子が見られ、児童にとっても身近なもののは ずなのに、見過ごされている例であることがよくわ. ・教科書の内容を扱うことで、野菜でも進めることがで きることはわかったが、同じ植物だからできると思っ. かった。 ・スーパーで売られている野菜を使うことの難しさを感. たらできないものも多いので使う野菜は事前にしっか. じた。花の跡がついてる実などは売られていない状況. り確認すべきである。これらの反省点を踏まえて絵本. である。なるべく収穫してすぐのものを使うと、分類. づくりを行うこととなった。. する上でのヒントも増えると思う。 第2章 北斗小サイエンス実践 《考察:2時間目》 ・前半は教科書の内容にある野菜を扱って行なった。教. 《考察》. 科書の内容は既習事項だったので、すんなり入ること. ・低学年は理科をまだ習っていないので、各器官などが. ができた。かぼちゃでは葉と実両方にでんぷん反応が. 出てくることを考えると、扱う内容は難しいかもしれ. 出るので、葉から実へという流れは見ることができる. ないが、わからなくて進まないということはなかっ. が、その後の展開では不適切だと考える。ジャガイモ. た。おそらく、理科で習って知識として知っているの. やサツマイモのような根や茎で貯めるものの方が後. ではなく、遊びや普段の生活の中で純粋に知っている. 半は授業展開しやすい。事前に様々な野菜ででんぷん. のだと接していて感じた。それを特に感じたのは幼稚. 反応実験を行なってみたが、葉菜は使えないことがわ. 園児で、教科として習っていない幼稚園児が一番興味. かった。ほとんどが、葉でショ糖にかわってしまう。. を持って聞いてくれた。. 結局この実験に向いている野菜はイモ類、豆類、穀類. ・西竹小学校で実践を行なった時と共通していたこと は、児童にとっては野菜自体は毎日のように見ていて. ということになる。 ・教室でカボチャを育てており、成長の様子や葉、花な. 身近なものにも関わらず、知らないことがとても多い. どを見ていたので児童にとって身近であり、旬である. ということである。野菜は植物の体のどこの部分を食. という点では良かった。. べているのか考えたことがあるか聞いてみたが、皆考 えたことがないようである。. ・カボチャの成長過程の絵を使い確認しながら進めたこ とで、その過程や大きくなる様子がわかる。また、最. ・まだ植物の体のつくりを習っていなくても、絵と実物. 後の姿まで出すことで成長過程の途中を食べているこ. を照らし合わせながら考えると意外と児童から答えが. とがわかる。しかし、“種から種へ”とずっと続いて. 返ってくることもわかった。例えば、周りに葉がつい. いるということを気付かせるためには、円にすればよ. ているから、ここの部分は茎だといった具合に考える. かった。これを絵本として整理していくこととなる。. ことができていた。. しかし、カボチャはほぼ完成形態のため、この後花が. ・植物分野は実験も少なく、他の分野のような派手さも. 咲く、実ができるなど、その後の明らかな成長の様子. ない。野菜は植物の体のどこを食べているか以外の. を説明しにくいということを考えると、別の野菜の方. テーマに挑戦した方が良かったかもしれないとも思っ. がわかりやすい。そのためにも1時間目で使ったキュ. た。植物の楽しさやありのままの生き様を伝える方法. ウリをもう一度出すべきだった。児童は野菜の成長途. がないか考えることが今後の課題になると感じた。. 中を食べているということについては驚いていた。 ・写真をたくさん用意したことで、児童の発見や驚きが たくさんあった。花や実を見て似ている野菜を見つけ られたので、仲間探し授業として行なっても面白いの. − 109 −.
(13) 藤 堂 由華子・倉賀野 志 郎 くと良かった。出しておくことで、子どもにとって考. 第3章 北海道自由が丘学園月寒スクールでの授業実践. えるヒントにもなり、それぞれを比較して見ることも できた。. 西竹小学校や北斗小学校での授業実践を踏まえて絵本を. ・雑草と野菜が上手くつながったが、つながった部分が. 作成して、授業を試みた。 植物の生き様を作成した絵本で伝えることができるか知. 浅くなってしまった。野草→雑草→栽培植物という流. りたいと思い、今回北海道自由が丘学園月寒スクールで授. れでできたら、より雑草とは、野菜とは何なのかとい うことがより明確になったと考える。. 業をかけることとなった。今回作成した絵本は、誰もが使 えるように、野菜の絵本として読み聞かせを行う予定だっ. ・雑草と野菜を扱うことで、本論文の原点に戻り、「身 近なもの」の大切さというのを改めて感じた。珍しい. たが、急遽1時間の授業として行なうことになった。. ものの現象などの不思議さや驚きは当然のようにある 《考察》. が、身近すぎて気付かないものの面白さを改めて扱う. 雑草に関して. ことの大切さも授業から感じた。. ・タンポポの仕掛け絵本が予想以上に子どもの興味を惹. ・今回作成した絵本は伝えたいこと全てが含まれている. きつけたおかげで、導入のつかみとしては良い入り方. 絵本なので、何も知らない子ども達にも伝えやすかっ. になった。しかし、仕掛け絵本は子どもが根を力強く. たと思う。他人でも使うことができたというのは、作 成した絵本は教具として良かった。. 引っ張った際に破けてしまったので、もう少し改良が. ・西竹小学校での実践でもカボチャの一生の絵を使用し. 必要だったと感じる。 ・今回は雑草の中でもタンポポに焦点を当てて展開され. たが、その時の反省を生かして絵本を改良したので、. ていったが、授業をする上ではタンポポ以外の雑草に. 種から種がずっと続く、ということが絵本を通してす. 14). ぐに理解することができたのは良かった。. ついても知っておくべきだった 。また、タンポポに 関しても、もう少し知っておくべきで、表面的な戦略. ・絵本自体の使い方や工夫の仕方は今回の授業を通して. 論だけになってしまった。授業者の目標でもあった雑. 色々と方法があることがわかったので、今後多方面で. 草の強さを伝えるということは、短時間ながら子ども. 使えるよう考えていきたい。. には伝わったと思う。 ・どうしてタンポポの根は長いのかということを、抜か. 第4章 実践全体の考察. れても大丈夫だということと水の確保のためというと いう理由をもって子どもに気付かせたかったが、ワー. 今回、卒業論文を書くにあたり、西竹小学校、北斗小学. クシートや子どもの反応からは難しかったと感じた。. 校、北海道自由が丘学園月寒スクールの3か所で実践をか. 気付かせるためには、そもそもの根の働きというもの. けさせていただいた。. を知らないと考えにくい内容だった。. ・西竹小学校では、6年生を対象に野菜は植物のどこを 食べているのか、成長途中や野生、人の工夫、また教. ・今回扱った野菜のそれ特有の戦略論というよりは、植. 科書の内容を野菜を使って授業を行なった。. 物の各器官の特徴の方が色濃かったが、その野菜特有 の戦略であるかのようになってしまい、細かい部分で. ・北斗小学校では、サイエンスフェアということで、幼. 考えのズレが生じてしまった。これら考えの違いは、. 稚園から6年生までを対象に野菜は植物のどこを食べ ているのかをショ―形式で行なった。. 植物一般的な部分と、各野菜特有の戦略、などをしっ. ・自由が丘学園月寒校では、絵本を使い種から種、植物. かり伝えていなかったために起きてしまった。. の生き様を雑草と野菜を使い授業を行なった。. ・種から種という考え方は早々に子ども達に伝わり、絵 本の特徴をよく反映していると感じた。植物が私たち. どの実践でも、伝えたかったことは、植物は私たち人間. と同じ生き物であり、生∼死の中で工夫して生きてい. にとってとても身近な存在だが、知らないことだらけで実. る、人間はその途中をいただいているということが子. は面白い「生き物」であること、生き物としてそれぞれの. どもに伝わったことは、大きな成果である。しかし、. 生き様があり、生∼死という一生があること、私たちは植. 人の工夫を扱わなかったため、人間は途中の命をも. 物の体の一部をもらい、それらは成長途中の段階であると. らっているただの悪者になっていないか心配である。. いうこと、人間は野菜を食べるために様々な工夫をしてお. 人間はただ途中の命をもらっているのではなく、それ. り、それらの工夫は植物の特徴に依拠しているということ. ら植物の特徴を上手く利用しているということも子ど. である。子ども達にはこれらのうち、一部しか伝わってい. も達には知ってほしかった。. ないと思うが、植物に対する考え方が少しでも変わってく れたら、今回の実践としては良かったと思う。. 《全体・絵本に関して》 ・今回、絵本は黒板や場所の関係で、ずっと出しておけ なかったが、出来れば最後まで全ての絵本を出してお. おわりに 野菜を扱ったことで、植物目線と人間目線両方に取り組. − 110 −.
(14) 野菜に基づく植物の生きざま教育 む絵本を作成し授業実践を行った。野菜には植物の生と人. (9)「野菜を食べることは、その野菜がもつ物語を食べ. 間の生がクロスしており、植物目線だけを扱うのではな. ることだ」は印象深い。『世界の野菜を旅する』 玉村豊男. く、 人間目線もあってはじめて成り立つと考える。 しかし、. 株式会社講談社 2010/6/20. 今回は植物目線の方が強く、人間目線の内容は広く浅くに. また、 『図説 世界史を変えた50の植物』 ビル・ローズ. なってしまった。それは人間目線ばかり(野菜に対してで. 原書房 2012/10/10・ 『からだにおいしい野菜の便利帳』. いうなら食べること)に立つのではなく、視点変換をして. 板木利隆 高橋書店 2008/9/30なども参考にした。. 植物目線に立って、その生き様を見てほしいという思いが. (10)『知識ゼロからの野菜入門』 植木もも子 幻冬舎 . 強かったからと考える。野菜という大きなテーマ自体は教. 2010/5/30また、 『そだててあそぼうシリーズ』 農山漁村. 科横断型である。今後は、人間目線に立った時どういう授. 文化協会 『のらのら 各号』 農山漁村文化協会も随時参. 業が展開できるのか考えていくことも課題になってくる。. 考にさせてもらった。. 教科書に即した場合、野菜を扱うことができるのか、そ. (11)奥田實氏は写真集を出版している。 『生命樹』(新樹. の野菜の特徴を知らないと扱うことが難しいということも. 2010年). わかった。どうしたら他の分野と同じくらい楽しめるの. (12)『たべられる植物』 文 森谷憲/絵 寺島龍一 福. か、見て分かる植物がなぜこんなに理解しにくいのかを考. 音館書店 1969/5. えた結果、考えの全てを込めた絵本作りを始めた。この絵. (13)特にカラーアルバムシリーズは参考にさせてもらっ. 本は、月寒スクールで授業をかけてもらえることになり、. た。. 他の人でも使える教具ともなりうると考える。子どもの意. ・ 『カラーアルバム トマト えんどう・たまねぎ』 南光. 見を基に各実践の課題と6年間の構想を基に新しい授業や. 重毅 誠文堂新光社 1989/9/29. 絵本をより充実したものへと作成していきたい。. ・ 『カラーアルバム キャベツ はす・しいたけ』 南光重 毅 誠文堂新光社 1989/9/29. 参考文献. ・ 『カラーアルバム はくさい レタス・ほうれんそう・. (1) 『植物はすごい!生き残りをかけたしくみと工夫』 . ねぎ』 南光重毅 誠文堂新光社 1989/9/29. 田中修 中央公論新社 2012/7/25. ・ 『カラーアルバム だいこん にんじん・さといも・こ. 田中修氏の本は『ふしぎの植物学』 (中央公論新社 . んにゃく』 南光重毅 誠文堂新光社 1989/9/29 ・ 『カラーアルバム かぼちゃ きゅうり・なす・ピーマ. 2003/7)など多数、出版されている。 (2)栽培植物とりわけ双子葉植物に対して単子葉植物が. ン』 南光重毅 誠文堂新光社 1990/2/28. 人類に与えた影響は大きい。中尾佐助の視点は今だに参考. ・ 『カラーアルバム さつまいも じゃがいも・スイート. となる。『栽培植物と農耕の起源』 (岩波新書 1966/1)や. コーン』 南光重毅 誠文堂新光社 1990/2/28. 『栽培植物の世界』(中央公論社 1976/6)など。. ジャガイモに関しては『ジャガイモ畑の1年間 花と実と. (3) 『身近な野菜のなるほど観察記』 稲垣栄洋 草思社. 種をもとめて』 奥山久 大日本図書 1988/7/25なども利. 2005/8/30. 用。ジャガイモに加えてサツマイモの種の写真の掲載して. 『 ゲ ッ チ ョ 先 生 の 野 菜 探 検 記 』 盛 口 満 木 魂 社 . ある。. 2009/3/15. (14)「 タ ン ポ ポ の 研 究 」 板 倉 聖 宣・ 山 本 正( 仮 説 社. (4)田中修氏は「植物は驚異の適応力で人類を支えてき. 1980)・沼田真『植物たちの生』 (岩波新書). た」として戦略のみならず、より深くかかった形での視点 も提供している。『植物は人類最強の相棒である』 (PHP新 書2014/4) (5)植物ではないが、動物に関しての戦略論から考察し た授業展開を構想したことがある。水口拓真・倉賀野「“戦 略論”から生物進化を考える授業、その可能性と課題:鳥 の“飛ぶ”と、その理由に着目して」 (釧路論集2003/12 第35号) (6)ニコライ・バビロフ『栽培植物発祥地の研究』(八 坂書房1980) (7) 『栽培植物の起源と伝播』 星川清親 二宮書店 1978/5/20 (8)植物の視点からの絵本等は少ない。どちらかという と栽培という視点からの展開が多い中で『キャベツにだっ て花が咲く 知られざる野菜の不思議』 (稲垣栄洋:光文社 2008/4)というものもある。. − 111 −.
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白山にちなんで名づけられた植物は、約20種 あります。ハクサンとつく以外に、オヤマリン
業種 事業場規模 機械設備・有害物質の種 類起因物 災害の種類事故の型 建設業のみ 工事の種類 災害の種類 被害者数 発生要因物 発生要因人
また、同法第 13 条第 2 項の規定に基づく、本計画は、 「北区一般廃棄物処理基本計画 2020」や「北区食育推進計画」、
の原文は“ Intellectual and religious ”となっており、キリスト教に基づく 高邁な全人教育の理想が読みとれます。.
○「調査期間(平成 6 年〜10 年)」と「平成 12 年〜16 年」の状況の比較検証 . ・多くの観測井において、 「平成 12 年から
● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き