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中学生の省資源環境行動(3R)に対する意識の日中比較

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Academic year: 2021

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(1)中学生の省資源環境行動(3R)に対する意哉の目中比較     教科・領域教育学専攻 生活・健康・総合内容系コース.           M10238h.         馬 満都拉. 11 は■二‘め‘二. 2.誓文の情成.  地球温暖化や資源の枯渇など,様々な環境問.  本論文は次に示す5つの章で構成される。. 題が大きな社会問題として指摘されて久しい。. 第1章緒論. その解決に向けた取り組みの一つとして学校教. 第2章日本の中学生における省資源環境行動. 育における環境教育の実践が展開されている。.    (3R)に対する意識の状況. 日本では1995年及び2007年に文部科学省が「環. 第3章中国の中学生における省資源環境行動. 境教育指導資料」1)を,中国では2003年に国家.    (3R)に対する生徒の意識. 教育部が「中小学環境教育実施指南」2)をそれ. 第4章中学生の省資源環境行動(3R)に対する. ぞれ刊行し;環境教育に関する基本的な方針や.    意識の同中比較. 考え方,実践の方向性を示している。これらの. 第5章結論及び今後の課題. 資料では,環境教育は特定の教科だけで実践さ れるものではなく,教科間が連携・分担しつつ,. 3.研究④内容. 教育課程全体で実施されるものとされている。. 3.1調査方法. したがって,各教科で取り組む環境教育では,. (1)対象. 各教科の特性や目標と適切に関連づけながら,. 日本:H県内の公立中学校の中学1∼3年生男子. 環境配慮行動の形成を促進する必要がある。こ. 223名,女子219名,計442名を対象に調査を. れを技術教育の立場から見ると,材料やエネル. 実施した。調査の結果,有効回答は420名,有. ギー,生物育成や情報などに関する技術的な知. 効回答率は95.0%であった。. 識や経験を基礎に,環境配慮行動を高める学習. 中国:内モンゴル自治区の公立中学校1∼3年. 指導が重要であると考えられる。. 生男子237名,女子213名,計450名を対象に.  これまでにも,児童・生徒の環境問題に対す. 調査を実施した。調査の結果,有効回答は433. る意識や環境教育に対する態度については様々. 名,有効回答率は」96.2%であった。. な先行研究が行われてきている。しかし,技術. (2)資間項日. 教育の立場から具体的な環境配慮行動に関する.  3Rに対する意識を把握するために,(1)環境. 意識実態を国際的に比較した研究は,筆者の知. 問題に対する興味・関心,(2)3Rに関する知識,. る限り,十分には行われていないのが現状であ. (3)3R行動,(4)3R行動に対する目標意図,行. る。そこで本研究では,目中両国の中学生を対. 動意図を設定した3}。次に,材料に対する意識. 象に,技術教育で取り上げうる環境教育のトピ. や経験を把握するために,(5)材料を用いた製作. ックとして省資源環境行動(以下,3R)に焦点を. 経験,(6)材料の資源知識,(7)材料の物性知識. 当て,両国中学生の意識実態を比較することを. を設定した。. 目的とした。. 32詰黒と考察. 一438一.

(2) 日本:o.91             日本:o.引 中国:O.65             中国=O.54. 3Rlヨ標意図. 3R行動意図           3R行動. 材料資業知調≡      日本:O.61. 日本10.43.        中国1o.79. 中国:O.40. 1ヨ本10.33. 日本10.2了 中国:O−45. 材料}性知業. 中国:0.16.        日本10.38 製作経験       中口=0.49. 図1材料に関する知識や経験が3R行動に対する意識に及ぼす影響の因果モデル (3)材丼に冒する知美■転腕が3R行動に対す. (1)環境問題に対する実味・関心.  まず,環境問題に対する興味・関心について.  る意業に及ぼす影書. 比較した。その結果,「温暖化」r自然破壊」r生.  材料に関する知識・経験が3R行動に対する意. 物納減」r酸性雨」r人口増加」のトピックでは. 識に及ぼす影響について共分散構造分析を行っ. 日本の中学生の方が,「砂漠化」では中国の中学. た。その結果,図1に示すモデルにおいて両国. 生の方がそれぞれ興味・関心が有意に高くなっ. の中学生共に妥当な適合度が得られた(日. た。3R行動と関連する「ゴミ間題」,「材料資源. 本:GFI=0,901AGFI:0,871中国:GFI=0,886. の枯渇問題」では両国中学生間に有意な差は認. AGFI=O.857)。このモデルから,両国の中学生共. められなかった。. に,材料を用いた製作経験と材料資源に関する. (2)3R行動に対する意業. 知識が材料の物性に関する知識の形成に寄与し.  3R行動に対する目標意図・行動意図について. た後,これらの知識・経験が目標意図,行動意. 比較した。目標意図では「環境リスク認識」な. 図を経て,3R行動の生起に影響していることが. どの項目において中国の中学生の方が有意に意. 明らかとなった。. 識が高くなった。しかし,行動意図では「可能 性評価」の項目において日本の中学生の方が, r規範評価」の項目において中国の中学生の方. 4.まとめと今書の課題.  以上のように,日本と中国内モンゴルの中学. が有意に意識が高くなった。. 生には,環境問題に対する興味・関心や3R行動.  具体的なリサイクル行動では,「新聞などを回. に対する意識に差異が認められるものの,材料. 収する」「空き缶などを分別する」は日本の中学. に関する知識や経験が3R行動に対する意識や. 生の方が,rリサイクル商品を買う」は中国の中. 行動を促す要因として重要な役割を果たしてい. 学生の方が有意に意識が高くなった。リュース. ることに共通点が見出された。今後は,得られ. 行動では,「レジ袋をごみ袋として使う」は日本. た知見に基づき両国における環境教育の改善の. の中学生の方が,「壊れたものを別の用途で使. 方向性について実践的に検討する必要があろう。. う」などは中国の中学生の方が有意に意識が高 くなった。リデュース行動では,「買い物袋を持. [文越]. 1)文部科学省:環境教育指導資料一小学校編一,国立. つ」は日本の中学生の方が,「古いものを丁寧に.  教育政策研究所,pp.23−94(2007). 使う」は中国の中学生の方が有意に意識が高く. 2)教育部 中小学環境教育実施指南,環境教育(北. なった。.  京),PP.6−22(2003). 3)広瀬幸雄:環境行動の社会心理学,北大路書房,  pp.40−44,(2008).      主任指導教員・指導教員 森山 潤. 一439一.

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