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フランスにおける動産質 (1)

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Academic year: 2021

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(1)法科大学院論集. 創刊号. フランスにおける動産質 ( 1 ). ナ ネ. 信. 下. 江. 目 次 はじめに. 一 一 一 一 一. フランスにおける質 フランスにおける動産質. はじめに. わが民法では,質権は,債権者が債権の担保として債務者または第三者から 受け取った物を占有し, その物について他の債権者に優先して弁済を受けるこ とのできる権利であるとされ ( 3 4 2条),担保物権のひとつとして規定されてい るD そして,質権は,留置権や先取特権と異なり,当事者間の合意によって成 立する約定担保物権である. 質権と同じく, 当事者の合意によって成立する担. O. 保権としては,抵当権が規定されているが,質権と抵当権との根本的な差異は, 質権においては,担保目的物の占有を担保設定者から奪うが,抵当権において は,設定者による占有を継続する担保権である点に存するとされる O すなわち, 質権者は,抵当権の場合と同様に,優先弁済を受けることができるが,担保目 的物を占有することによって,被担保債権の弁済を受けるまでそれを留置する ことができるのであり, そのことによる心理的圧力によって債務の履行を間接 的に強制しうるのである. 。このことは.質権設定における要物契約性や動. (1). 産質における対抗要件の問題といった質権独自の問題として強く表れることに なる. O. また,質権は抵当権と異なり,担保目的物の種類が不動産に限定されな. -181-.

(2) フランスにおける動産質(1). い点も抵当権とは異なるし,目的物の性質に対応する形で対抗要件も異なるこ ととなる. O. 質権については,その目的物に応じて,動産質,不動産質および権. 利質が定められている. O. ところが,現代社会では,上記の,質権の占有を要す. る点が実際上の利用には不都合を生じさせ,有用でない担保物権のごとき状態 を呈しているのは,多言を要しないだろう. O. まず,不動産を担保とするには,. 抵当権という非占有担保が存在し,抵当権と比べて,不動産質権に特に利点、も 見られないことから,不動産質権が利用されることは少ない. (Z)O. また,沿革. 的に,あるいは,規定上,典型的な質権であると考えられうる動産質の重要性 も小さくなっているといえよう. O. なぜなら動産質は,営業用の動産などを担保. 化する方法としては,その占有移転の必要性ゆえに不便であり,譲渡担保の発 展によって,より一層,その有用性を失っているからである。日常生活品のよ うな動産を担保とする場合については,まだ,利用価値が存するといえようが, これも,無担保の消費者金融の普及によって利用度が低くなっていることが指 摘されているは)。したがって,質権のなかでは,不動産質及び動産質の二種 との比較に限ってではあるが,権利質,とりわけ,債権質がかなり利用されて いて,重要な役割を果たしているといえよう. O. しかし,債権質の場合,質権の. 特徴である占有の機能,つまり留置的作用は期待できないが,それゆえに利用 価値が残っているという皮肉ともいえる結果をもたらしている O また,権利質 も譲渡担保によって利用範囲が狭められているであろうし,担保目的物が有体 物ではなく,物権のなかでは,特殊なものとも思われるから,その検討には注 意を要することになろう. 。 ). [ . 1. さて,民法344 条は,債権者に目的物を引き渡すことが質権設定の効力発生 要件であると定める O このことから,質権設定契約は要物契約であると解され てきたが. )近時は,この点につき疑問が唱えられている. (5. )。質権設定に目. (6. 的物の引渡を要することの意義は,目的物の占有が公示および留置的作用の双 方に資する場合もあることから,これをいかに考えるかが問題とされてきたし,. -182-.

(3) 法科大学院論集創刊号. これに関連して,質権設定後,質権者が質権設定者へ質物を任意に返還したの 場合の質権の帰すうも論じられてきたところである(7)。このほか,質権に関 する問題としては,転質や物上代{立について等々,今日でも,検討すべき課題 が残っているといえよう. O. また,周知のとおり,平成 1 5年の担保・執行法改正によって,質権に関して は,民法 3 6 3条が改正されたは)。平成 1 5年改正前は,債権を質権の目的にする 場合に,当該債権について,証書があるときは,その証書の交付が質権設定の 効力発生要件とされていたところ,証書の存否により質権の効力が左右される 不都合が生じたり,何が債権証書に該当するか明確でない場合が見られるなど. 6 3条の存在意義に疑義が生じていた の点で改正前民法 3. )。そこで,平成 1 5年. (9. 改正によって,証券的債権を質権の目的とするときのみ,証券の交付が効力発 生要件となるとされている. O. このように,質権に関してみられる問題の多くは,質権が占有質であること に関連すると言ってよいだろう. O. 債権質のように,目的物が有体物でなく,質. 物の占有による現実的支配が観念できないものにまで,要物性を要求すること も同様である. O. そこで 3 6 3条が改正されたとはいえ,債権質,そして,動産質. 及び不動産質に関しても,占有の意義あるいは要物契約性を再確認することは 無意味ではないと思われる. O. ところで,本稿は,フランス民法典上の動産質を概観し,その設定および効 果について,検討を加えるものである. O. それは.わが民法の質権がフランス民. 法に範をとるものといわれており(]へまた.フランス法においても,その要 物契約性や目的物の引渡を成立要件と対抗要件のいずれに解するか,あるいは, 質権者の権利等が問題とされている点でわが民法上の質権と比べて興味深い議 論が展開されているからである. O. 例えば,わが民法では,権利質が規定されて. おり,動産質および不動産質とは,その目的物の点で,異質のものであるとこ ろから,その性質につき研究されていたーニフランス法では,動産には無体. -183-.

(4) フランスにおける動産質(1). 財が含まれるので,フランス民法上の動産質 ( g a g e ) にわが民法上の権利質 も包摂される形になるのであるが,かかるフランス民法においても,有体動産 との性質の相違から,債権質については,特に,対抗要件に関する補充的規定 が置かれている点が目をヲ│く。そこで,このようなフランスの法制度のもとで, 質権の要物性がどのように説明され,理解されているかを考察することは,わ が民法の質権制度を考えるうえでも,有益な作業であると思われるのである O なお,フランスにおいては,動産を対象とする非占有担保制度が特別法によっ て,多く創設されており,フランスにおける質権制度の再検討を促すものであ るようだが,すでに,これらの制度を紹介・検討する文献には恵まれている(ロ)。 そこで,本稿は専ら,フランス民法上の動産質を検討対象とする. O. 動産質が占. 有移転型担保である質権のなかで,もっとも典型的な形態であると思われるか らである. O. 以下では,フランス法における質権制度を概観し,そのなかで,特. に動産質について,その要件および効果について,紹介することとする ω。. ニ. フランスにおける質(1. 4 ). フランス民法典2 0 7 1条は,. I 質 ( n a n t i s s e m e n t )は,債務者が負債の担保とし. て,ある物を自己の債権者に引き渡す契約である j と定める(1ヘそして,. 2 0 7 2条は. 1項において,動産 ( c h o s em o b i l iとr e ) の質は動産質 ( g a g e ), 2. 項において,不動産 ( c h o s ei m m o b i l iとr e ) の質を不動産質 ( a n t i c h r おりと称 することを規定する。なお,先に述べたように,フランス民法においては,動 産には無体動産が含まれる点がわが民法とは異なり(1ぺわが民法の権利質は, フランス法では動産質に該当することになる(問。また,不動産質は,わが国と. 0 7 1条の定義からも 同様に,あまり利用されていない担保のようである(18)0 2 明らかであるように,質は,約定担保であり. ( 1 9 ). 債務に附属し,債務者からの担. 保目的物の占有剥奪(d e p o s s e s s i o n ) を伴う O そして,質権設定契約は,要物. -184-.

(5) 法科大学院論集創刊号. 契約 ( c o n t r a tr e el)であるとされるが.この点については,議論があるので, 後に再度取りあげることとする二質権の特徴は,債権者への目的物の占有移転 であるが,目的物の多様性に富むことや占有移転が不都合を示す場合があるこ とから,特別法によって,民法上の質権とは異なる質権が多く認められるに 至っている. ヘこれらは,その目的物が有価証券等の無体財である場合(へ. ( 2. 占有移転を伴わない動産質あるいは擬制的な占有移転を伴う動産質. ( 2 2 ). である。. I g a g e J あるいは I n a n t i s s e m e n t J の名称、が用いられていても,それが,動産 質であるのか,あるいは,動産抵当と考えるべきなのかは,問題とされてい る(お)。. 一. フランスにおける動産質. 1 概 要 上記のように,動産を対象とする質を動産質 ( g a g e ) と呼ぶが, g a g eとい う語は,動産質権設定契約を意味するときもあるが,動産質権を指すこともあ り,質物を意味することもある D フランス民法典 2073条は, I 動産質 g a g eは , 債権者に,その目的である物について他の債権者に先取り p r i v i l と : g eし優先して 自己に支払わせる権利を付与する」と定める= さて,フランス民法典2071条及び2072条はすでにみたとおりであり,債務者 は動産質権設定契約によって,自己の債務の担保として,ある動産を自己の債 権者にヲ l き渡すのが動産質であると言えるごしかし,担保目的物は第三者(物 上保証人)の所有であることもありうるし担保目的物が質権者以外の者に引 き渡される場合もありうる. O. 動産質は,占有移転の不都合はあるものの.有体動産に限定しない場合には, とりわけ,動産の価値の増大もあり,よく利用される動産担保であると言われ ている(制。ただし,動産質には,高利貸しによって利用される弊害があるこ. -185-.

(6) フランスにおける動産質(1). とから,すなわち,被担保債権額よりも高価な物を質入れするような不都合が 生じることから,有体動産貸付は,. I 公営質屋 ( M o n t sd ep i e t e )J ( e t a b l i s s e m e n t s. d ec r e d i tm u n i c i p a l)によってしか,通常は,行われることができない,と定 められている(l' a r t ic 1eL . 5 1 4 1d uCMF)0. 2 要 件 (1)有効要件. 動産質の設定者は,目的物である財を譲渡する能力を有していなければなら ない。そこで,設定者は当該担保目的物の所有者であるべきである. O. 債務が期日に弁済されない場合には,財の売却に至るからである. ただし,設. O. それは,. 定者は,債務者であることもあるし,第三者であることもありうる倒。後者 の場合には,第三者は,物上保証人と同様の立場に立つこととなる. O. この場合. には,所有者でない設定者から質物として動産を受け取った債権者の危険は, さほど大きくはないと考えられる。なぜなら,債権者は,フランス民法典2 2 7 9 条の規定によって保護され,質権を取得することが可能でで、あるからでで、ある(倒 2 お紛 6 ω ) また,質権設定には,設定者が,目的物の所有権と譲渡能力を有することで. 9 8 5年 1月2 5日の法律 1 0 7条 6 あるが,企業の裁判上の更生及び清算に関する 1 号は,以前に契約された債務のために,支払停止日以降,債務者によって債務 者の財産上に,設定された質権を無効にする。開始判決以後は,質権設定は, 同法3 3条によると,受命裁判官(ju g e c o m m i s s a i r e ) の許可があるときのみ可 能であり, 3 3条に違反してなされた場合には,無効となる あらゆる債権が動産質によつて担保されうる. O. ω ( 印 捌 2 幻 7 ). 被担保債権は,条件付きのよ. うなものでも良いとされている。そして,被担保債権の性質が,動産質の民事 あるいは商事の性質を決定することになる. O. なお,動産質が担保する債権がい. かなるものであろうとも,動産質は,担保 ( s u r e t e ) であり,担保である以上 は,動産質は被担保債権の付属物であるから,被担保債権が,消滅すると,動 産質も同様に消滅することになる. O. -186-.

(7) 法科大学院論集創刊号. あらゆる動産 ( b i e n sm e u b l e s ) は.質入れされうるので,質権の目的物は, 有体動産,無体動産,特定物,種類物など多様である 定後にその実行が予定されていることから いることが必要で、ある. O. それでも,動産質の設. これらの財は. 法律上取引されて. そこで,譲渡禁止条項が課せられている財は,動産質. O. c h o s e sf u t u r e s ) の目的物に供することはできない c また,動産質が将来の物 ( を対象としうるかが問題となっているお. C. 将来の物は,設定契約の時に質権. 者に引き渡すことができないから,動産質の目的物とはなりえないと考えられ る. O. しかしながら,フランス民法典 1 1 3 0条が,将来の物が債務の目的となりう. ることを一般的に定めているため,質権に関しても,将来の物を対象とする質. promessedeg a g e ) であると考え 権設定の合意は有効であり,動産質の予約 ( られるようである. (29)O. その場合には,動産質設定の日に質物たる財が存在す. ω d e 仕t e 町r 口mma 油b l e ω e ω ) ものでで、ある る必要がないとしても,それが十分に限定しうる ( 必要があると考えられている(側 3 ω 初 0 ω ) また,動産質の目的物となりうる財の中では,債権が特に検討されるべきで あることになる. O. フランス民法典 2 0 7 5条聞は,動産債権(le sc r e a n c e sm o b i -. l iとr e s ) に設定される動産質の場合を定める O ただし,実務上頻繁にみられる 債権を対象とする場合は,保険証券,株式,および知的財産権を動産質の対象 とするが,これらは特別法によって規制されている。 なお,賃貸借契約における保証金のように.金銭を債務の履行の担保として 債権者に託す実務につき,その法的性質等を巡る議論が存するが,本稿では, 立ち入らないこととする. ( ω 辺 ω 幻 2 ) 3. (幻 2)対抗要件 ①有体動産の場合 フランス民法典 2 0 7 4条は, 1 ( 1 9 8 0年 7月1 2日の法律第5 2 5号)この先取権. ( p r i v i l とg e ) は,第三者に対しては,支払うべき金額の申述 ( d e c l a r a t i o n )並 びに動産質に付す財産の種類及び性質,又は.その品質,重量 ( p o i d s ) 及び. -187-.

(8) フランスにおける動産質(1). m e s u r e ) の付属一覧表(e t a tannexe)を含む,適法に登録した公署証 寸法 ( 書 ( a c t ea u t h e n t i q u e ) 又は私署証書 ( a c t es o u ss e i n gp r i v e)がある限りでな ければ,生じない Jと規定する O すなわち,被担保債権の決定および動産質と して引き渡された物の決定を含む証書の作成を義務づけているのである. O. かか. る証書は,効力発生のために必要なのではないが,動産質権の公示手段である. O. それは,動産質は,詐害の手段として使うことが容易であると考えられている からである倒。すなわち,差押え時に,自己の債権者の一人に優先的な順位 を与えるために,債務者がその財の一つを動産質として引き渡すということが ありうる O そこで,動産質は,第三者に対抗しうるには,確定日付を有するこ とが必要となる. O. それゆえ,フランス民法 1 3 2 8条例の規範に従った確定日付. を有する書面の作成が求められる. O. また,動産質は,公署証書あるいは適法に. 登録した私署証書によって設定されるべきであるから,これらの要請を充たし ていない動産質(口頭の動産質 g ageverba l)は,有効でで、あるが,第三者には 対抗でで、きないことになるだだ、ろう(倒 3 お 紛 5 ω ) フランス民法2 却0 苅 7 6条は,. I 先取権は,質物が債権者の占有に置かれ,また,. 留められている限り,あるいは,当事者によって合意された第三者の占有に置 かれ,また留められている限りにおいて,存続する Jと定める。そこで,物の 引渡に付与される機能と重要性如何が問題とされている O すなわち,目的物の 引渡は,動産質の有効要件であるのか,それとも,対抗要件であるのかにつき, 論争がみられる. ヘ物の引渡が動産質の有効要件ではないと考えるときには,. ( 3. 立法者によって認められた特別の動産質以外に,当事者が占有移転のない動産 質を創設することが可能であることを認めることになる O 動産質は意思の合致 によって成立すると考えるときには,質権者は質物に対して実行可能となると 考えられ,単なる動産質の予約 ( p r o m e s s e ) に違反することについての損害 賠償に甘んじるだけということにはならない。判例は,伝統的に,動産質は要 物契約(幻)であると解している(刻。動産質に供与された物が,債権者に占有. -188-.

(9) 法科大学院論集創刊号. されるということが,この動産質権設定契約の本質であると考えるのである. O. しかしながら,かかる分析はしばしば批判されている (3ヘなぜなら,占有移 転のない動産質の発展に鑑みて,物の引渡がいまだ存しないときでも,意思の 合致の時から動産質設定契約は有効であると考えることが可能だからである。 かく解する場合には,物の引渡は,第三者に対する対抗要件であり,動産質権 の公示形式でしかないということになろう. 10O. さて,債務者からの物の引渡によって質権者が取得する占有は,動産質の存 在を第三者に知らせるのに十分でなければならないから,明白で ( a p p a -. r e e l l e ),かつ継続的 ( p e r m a n e n t e ) でなければならないと r e n t e ),現実で ( される. O. そこで,目的物を設定者に占有させる仮装の引渡 ( t r a d i t i o nf e i n t e ). あるいは占有改定 ( t r a d i t i o nb r e v imanu) の方法による占有移転は認められ ない。質権者が占有を喪失した場合,それが質権者による設定者への任意の返 還のときには,質権は消滅する O なお,物の引渡は,債権者への直接の引渡のほかに,目的物を第三者に管理 させることを可能にする第三者占有委託(1'ent i e r c e m e nt ) によってなされる ことが可能である. O. ②無体動産(債権)の場合 フランス民法典 2075条は,無体動産,とりわけ,債権に設定される動産質に 関する補充的な要件を定める. O. 設定者と質権者の間での,公署証書もしくは適. 法に登録された私署証書の作成に加えて,その証書が動産質に供与される債権 の債務者に送達され,あるいは,公署証書によってその債務者によって承諾さ れなければならない。加えて,判例は,債務者が債権者に質入れされた債権を 証明する証書を債権者に引き渡すことを要求するこ動産質における占有移転の 必要性を厳しく解するわけである. O. この点については,判例の変遷がみられるこ判例は, 1 9世紀には,動産質が 債権を対象とするときであろうとも,質権設定契約は,物の引渡によって完全. -189-.

(10) フランスにおける動産質(1). I あらゆる場合において J ,. J)。フランス民法典2 0 7 6条は,. となると考えていた. ( 4. 質物が債権者に引き渡されたままである限りにおいてしか先取権が質物の上に 存在しないということを明確にしていると解されていた。そこで,債権質の場 合には,質権者への質入れされた債権を証明する証書の引渡によって実現され る必要があったのである。かかる判例の態度は,学説によって非難されていた が,要物性の厳格な要請は緩和され,現在では,. I 占有の移転は,動産質が債. 権を対象とする場合,かつ,引渡が物理的に不可能な場合には,動産質に供与. s i g n i f i c a t i o n通知)によって十分に実現される」 された債権の債務者への送達 ( とされる(必)ようになっている. O. ここで,必要とされる手続,つまり,. I 債務者への送達あるいは公署証書に. おける承諾」は,債権譲渡の手続を想起させる. 。債権を対象とする動産質. ( 4 3 ). は,明らかに債権譲渡とは異なるとしても,この手続の究極目的は同一であり, 設定者の手中に支払われないために,質権を設定された債権の債務者に通知す ることが重要である. O. いずれにせよ,判例は,通知は単なる公示手段ではなく,. s u b s t a n t i e l l e s ) 要件のひとつ J(44) であ 「質権者のための物権の成立の重要な ( ると判示している. O. そこで,通知がなされない限り,債権者は,質権者に認め. られるいかなる特権も行使することができず,動産質の予約を主張する可能性 を有するにすぎないことになると考えられている O (1)質権の意義に関しては,例えば,林良平編『注釈民法 ( 8 ) 物権 ( 3 )1 . (有斐閣,. 1 9 6 5 年) 2 2 8頁〈林良平).我妻柴『新訂担保物権法.1 (岩波書庖, 1 9 6 8 年) 1 0 0頁以 第 2版 J I .(東京大学出版会. 2 0 0 4 年) 4 8 1頁,道垣内弘人『担 下,内田貴『民法 m[ 0 0 4 年) 8 0頁,近江幸治『民法講義 E 担保物権.1 (成文堂, 保物権法.1 (有斐閣. 2 2 0 0 4 年) 8 6頁などを参照。 (2)高木多喜男『担保物権法[第 3版 J I .(有斐閣, 2 0 0 2年) 6 0頁,道垣内・前掲注 ( 1 )8 0頁などを参照。 (3)川井健『担保物権法.1 (青林書院. 1 9 7 5 年) 2 3 0頁,横悌次『担保物権法.1 (有斐 9 8 1年) 8 2頁,高木・前掲注 ( 2 )6 0頁 。 閣 , 1 (4)内田・前掲注(1) 4 8 3頁,高木・前掲注 ( 2 )6 0,6 1頁,林編・前掲注 ( 1 )2 2 8,. -190-.

(11) 法科大学院論集創刊号. 229頁などを参照。 (5)例えば,高木・前掲注 ( 2 ) 62頁 。 (6)山野目章夫『物権法〔第 2版J j (日本評論社, 2004年) 208頁,道垣内・前掲注 ( 1 )8 1頁 。 (7)この問題に関しては,林編・前掲注(1) 256頁以下〈石田喜久夫>,林良平「質 権設定と代理占有」柏木=谷口=加藤編「判例演習(物権法)j (有斐閣, 1 9 6 3年). 1 8 6頁以下,田中整爾「占有を伴わない動産質について」阪大法学 1 7 号1 0 3頁以下 ( 1 9 5 6 年),石川美明「動産質権の対抗力と継続占有」中央学院大学法学論叢 9巻 2 号87頁以下 ( 1 9 9 6年),伊藤進『物的担保論 J(信山社, 1 9 9 4 年) 3 0 4頁以下を参照。 なお,本文中にあげなかったが,近時,検討されている問題として,普通預金に 対する質権設定もあげられよう。たとえば,宮川不可止「普通預金の質権の効力に ついて一公序良俗による内容規制の検討を中心に j 法律時報7 5巻 9号8 7頁以下を参 照。また,普通預金の担保化については,道垣内弘人「普通預金の担保化」中田裕 康=道垣内弘人編『金融取引と民法法理 j (有斐閣, 2 0 0 0 年) 43頁以下,森田宏樹 「普通預金の担保化・再論j 道垣内弘人=大村敦志=滝沢昌彦編『信託取引と民法法 理 j (有斐閣, 2 0 0 3年) 2 9 9頁以下が詳しい。 (8)本改正に関する文献は数多いが,質権については,とりあえず,山野目章夫= 小粥太郎下平成一五年法による改正担保物権法・逐条研究 ( 2 )JNBL779 号48頁以下, 柴田勝之「指名債権の債権質一債権証書の交付を質権設定の効力発生要件としない 1 8 6 号6 5頁以下 ( 2 0 0 4 年)をあげておく。 ことの実務への影響 J金融商事判例 1 (9)たとえば,改正前の文献としては,菅原胞治「指名債権質の要物契約性原則の 廃止論J銀行法務 2 1・6 0 0号5 6頁以下がある。また,平成 1 5年の担保・執行法改正に 関する文献として,道垣内弘人=山本和彦=古賀政治=小林昭彦『新しい担保・執 j (有斐閣, 2004年),谷口園恵=筒井健夫『改正 担保・執行法の 行制度〔補訂版J 解 説 j (商事法務, 2 004 年),小林秀之=角紀代恵『わかりやすい担保・執行法改正 J. (弘文堂, 2 0 0 4 年)などを参照。 ( 1 0 ) 林編・前掲注 ( 1 )2 3 0頁〈林良平〉などc. ( 1 1 ) 神戸寅次郎『権利質論j (巌松堂書庖, 1 9 1 2年),岡松参太郎「権利質ノ性質 J京 都法事雑誌 1巻 5号 1頁以下 7号 1頁以下. 8号 1頁以下(19 0 6年)などがある。 ( 1 2 ) これらの制度を紹介する文献として,伊藤英樹「仏営業財産質(1) ( 2・完 ) J愛 知学院大論叢法学研究2 6巻 1 号1 頁以下, 2 6巻 2号 l頁以下 ( 1 9 8 2年),同「フラン スの自動車質(1) ( 2 )( 3・完 ) J 法学研究2 3巻 3=4号 1頁以下, 24 巻 1=2号 1 頁以下, 24 巻 3= 4号 1頁以下,同「フランスの非占有移転動産担保関係法令」法 学研究2 2巻 2=3号 6 1頁以下 ( 1 9 7 8年),同ーフランスの設備品の質入に関する法 律に基づく占有移転なき動産質制度(1) ( 2,. 3 ) (4・完 ) J 法学研究2 0 巻 1号5 1頁 0 巻 2号 3 5頁以下, 2 0 巻 3号 1頁以下, 1 9 7 6年 ) , 2 0 巻 4号3 5頁以下 ( 1 9 7 7 以下, 2 年)等を参照。 ( 1 3 ) なお,フランス法における不動産質については.不動産を対象とする占有担保. -191-.

(12) フランスにおける動産質(1) であるところから,動産質とは異なる特徴を有するので,本稿では取りあげない。 ( 1 4 ) 質権の沿革および立法例については,横・前掲注 ( 3 ) 74頁以下,柚木馨=高木. 多喜男『担保物権法〔第 3版 J j (有斐閣, 1982年) 89頁以下,前田達明=辻上佳輝. 1 <. =水島郁子=大中有信 史料〉質権(ー ) J 民商法雑誌 1 2 5巻 6号 1 2 0頁以下 ( 2 0 0 2 年)等を参照。 ( 1 5 ) フランス民法典の条文については,主として,法務大臣官房司法法制調査部編 『フランス民法典一物権・債権関係 j ( 1 9 8 2年)を参照して,訳出している。これ以 下も同様である。 ( 1 6 ) フランス民法典 529 条は. 1項で「元本を請求することができる金額 (somme. o b i g a t i o n ) 及び訴権又は金融,商 e x i g i b l e ) 若しくは動産物権を目的とする債権 (. 業若しくは工業の会社 (compagine) における株式 ( a c t i o n ) 若しくは利益持分 ( in t e r e t ) は,それらの事業 ( e n t r e p r i s e ) に服する不動産が会社に属する場合は あっても,法律の定めるところによって動産である。それらの株式又は利益持分は, 会社 ( s o c i e t e ) が存続する限りにおいて,それぞれの社員 ( a s s o c i e )に対してのみ r e n t ep e r p e t u l l eou 動産とみなされる」とし 2項で「永久又は終身の定期金 ( v i a g とr e ) もまた,国(並t a t ) に対するものであれ,個人 ( p a r t i c u l i e r ) に対するも のであれ,法律の定めるところによって動産である j と定めて,無体動産を定める O ( 17 ) 神戸大学外国法研究会編『現代外園法典叢書(18 ) 仏蘭西民法 ( vJj (有斐閣, 1 9 5 6 年) 1 8 4頁 。. ( 18 )L .AYN孟Se tP .CROCQ ,Less u r e t e s , l ap u b l i c i t ef o n c i e r e, Defr白l o i s , 2 0 0 3,n 4 9 9 . e T r a i t ep r a t i q u eded r o i tc i v i lf r a n c a i s , 2e d .,1 9 5 3 ,t .1 2 ,par ( 1 9 ) PLANIOLe tRIPERT, O. BECQU , 孟 n 70,D .LEGEAIS ,Suretese tg a r a n t i educ r e d i ,t 2e e d .,1 9 9 9 ,n 3 6 7 . O. O. JMESTRE,E.PUTMAN e t M. B I L I A U ,T r a i t e de d r o i tc i v i ls o u sl ad i r e c t i o n de ( 2 0 ), , JGHESTIN,t .2,D r o i ts p e c i a ldess u r e t e sr e e l l e s, LGD]1 9 9 6 ,n 871 . ( 2 1 ) 例としては,社員持分(lenantissementdep a r t ss o c i a l e s ) の質や有価証券の質 ( lenantissementdev a l e u rm o b i l iとr e s ) があげられる ( 2 2 ) そのようなものとして,自動車質 Oegagadesv e h i c u l e sa u t o m o b i l e sa c r 剖i t , ) 機械設備の質(lenantissementde' l o u t i l l a g ee tdum a t e r i e ld ' e q i p p e m e n t ),営業財 産の質(lenantissementdef o n d sducommerce),映像フィルムの質(l en a n t i s s e mentdud r o i td ' e x p l o i t a t i o ndesl o g i c i e l s ), ソ フ ト ウ ェ ア の 質 ( lenantissement cinematographique) などがある。 ( 2 3 )L .AYN主Se tP .CROCQ.o p . c i , . tn 50 , 1P h .SIMLERe tP h .DELEBECQUE, Less u r e t e s , l al ap u b l i c i t ef o n c i e r e .D a l l o z .4 "e d ., 2004 , n6 5 1e ts .,M.CABRILLACe tC h .MOULY , D r o i tdess u r e t e s .L i t e c .6 "e d . , 2002 , n6 9 9,, JMESTRE, E . PUTMANe tM.BILIAU ,o p . c i t . , n 87 , 1 LEGEAIS,o p .c i , . t n 522e ts . ( 2 4 )L .AYN色Se tP .CROCQ,o p . c i t . , n5 0 2 .なお,質権に関する文献として, Legage commercia ,l sousl ad i r e c t i o nde, JHame ,l D a l l o z .1 9 5 3 ;M.B i l l i a u, { R e f l e x i o n ssurl e gage}, ]CP1 9 9 6e d ., G, . I3920等を参照。 O. O. O. OS. O. O. OS. O. -192-.

(13) 法科大学院論集創刊号. ( 2 5 ) フランス民法典 2 0 7 7条は, 1 質物は,第三者が債務者のために供与することがで きる」と定める。 ( 2 6 )C i v .1 9j u i n1 9 2 8 ,DP1 9 2 9 , 1 , 45は , I 動産質権者は,動産質として引き渡された 動産上に,動産質権者が善意で,かつ,その質権が正当であるとき場合には, 2279 条の準則 (maxime) を援用することを可能にする物権を有する」と判示する。 2 7 9条は,即時取引に関する規定である。 1項は「動産に なお,フランス民法典2 関しては占有は権原に値する」と定める z. ( 2 7 )1 9 8 5 年 1月2 5日の法律に関しては,佐藤鉄男=町村泰貴 1 1 9 8 5年のフランス倒 2 )J北大法学論集 38 巻 3号 1 6 4頁 4号440頁 ( 1 9 8 8 産法に関する法文の翻訳(1) ( 年)を参照。 ( 2 8 )] . M e s t r e,(Legagedec h o s e sf u t u r e s ), D .1 9 8 2, c h r o n .,1 41 . ( 2 9 )P h .SIMLERe tP h .DELEBECQUE ,o p .c i t . ,n 5 99 , また, MAZEAUD ( H . , L .e t ] . )e t O. e , S u r e t e s, p u b l i c i t e, f o n c iとr e,Montchrestien7 ed,parY .PICOD,1 9 9 9 , n6 5 ., CHABAS L E G E A I S ,o p .c i t .n 3 7 8 . . B .SEUBE ,D r o i td e ss u r e t e s,2e e d ., D a l l o z, 2004 , n 23 , 1 ( 3 0 )] ( 31)フランス民法典2 0 7 5条は, 1( 19 80 年 7月1 2日の法律第 5 2 5 号)動産債権のような n c o r p o r e l)について質権を設定するときは,適法に登録した公 無体動産 (meublei s i g n i 臼),又は公 署証書又は私署証書が,動産質に付す債権の債務者に送達され ( O. O. O. 署証書において債務者によって承諾される」と定める O ( 3 2 ) 債務者が,その債務の履行の担保として,金銭を自己の債権者に託すことから g a g a e s pとc e s ,gagas u r なる実務が問題とされている O かかる場合を金銭質 (. sommesd ' a r g e n t ) と称し,質権の一種と考えるか否かが議論の対象となっている。 a b r i l l a c, ( S u r e かかる支払いの法的性質は,争われている(この問題については, M.C l argen t ) ,M elanges].Derrupe , L i t e c, 1 9 9 1, p . 3 3 3e ts .を参照。 t e so n v e n t i o n n e l l e ss u r' c o n s o m p t i b i l i t e )及 債権者が金銭の所有者であることを確認し,その消費可能性 ( び代替可能性を理由に,財の所有権を債権者に移転する信託的譲渡とする見解があ る。主たる債務が履行された場合には,債権者は金銭を返還する義務を負い,履行 されなかった場合には,債権者は最終的には,その金銭の所有者となると考えるの. tP .CROCQ,op.c i t . ,n 508,F.Luduc,Legaget r a n s l a t i fdep r o である(L.AYN主Se , 2 4 9 .これに対しては,動産質という性質決定 p r i e t e :mythour e a l i t e ?RTDc i v .1 9 9 5 O. P h .SIMLERe tP h .DELEBECQUE ,op.c i t . ,n 6 33e ts . )。動産 をする見解もみられる ( 質か信託的譲渡か,というこの問題を解決するためには,以下のような区別をする OS. SEUBE ,o p .c i t . ,n 2 3 3 )。すなわち,引き渡 ことが必要であるとの主張がみられる ( された金銭が,債権者の積極財産に混合している場合には,信託的譲渡という性質 決定がなされるし,特別勘定に固定されて識別可能である場合には,動産質という O. 性質決定が可能となるという。この問題について,判例は,動産質という性質決定 金銭質 j は,伝統的な動産質との関係では異質 を維持している。しかしながら, I のものであろう。さらに,判例は,返還義務が被担保債権と相殺されうることを認. -193-.

(14) フランスにおける動産質(1) C a s s . c o m ., 1 7mai1 9 9 4 , D .1 9 9 5 ,1 7 4 .n o t eC . Larroumet ;C a s s .com . , 3j u i n1 9 9 7, める ( JCP1 9 9 7 ,e d .G, I I , 2289 , 1r a p p . ] P . R e m e r y ;D .1 9 9 8 , 6 , 1 note] . F r a n c o i s . )。均三この. 相殺が禁止されている流担保条項であると分析することはできないとされる ( C a s s . c o m .,9 a v r i l1 9 9 6 ,D .1 9 9 6 ,399 ,n o t e Ch.Larroume t ; RTD c i v .1 9 9 6,669, o b s . . P . C r o c q . )。 ( 3 3 )] . ・ B .SEuBe,o p .c i ム n2 3 4 . O. 3 2 8 条は, ( 3 4 ) フランス民法典 1. I 私署証書は,それらが登録された日,それに署名し. た者若しくはその一方の死亡 ( m o r t ) の日又はその内容 ( s u b s t a n c e ) が封印調書 pro 邸 v e r b a ldes c e l l e若しくは財産目録調書 ( p r o俗 v e r b a ld ' i n v e n t a i r e ) のような 公の吏員によって作成される証書において認定される日からでなければ,第三者に. 対して日付を有しない」と定める。 ( 3 5 )C a s s .com., 8decembre1 9 8 7, R e p .Defr 釦o i s1 9 8 8 , 480 , n o t eL .Aynお:は,民事質 権者の先取権は,ひとつには,債権者に占有させたということ,もうひとつは,公. 署証書もしくは適法に登録された私署証書があることのみが第三者に対する理由と なるとする。 ( 3 6 )P h .SIMLERe tP h .DELEBECQUE ,o p . c i t . ,nO 602, M.B i l l i a u,o p . c i t . ,nO 6 . ( 3 7 ) ただし,今日では,要物契約の概念そのものが争われている。 J 0b ard B a c h e l l i e r , E x i s t e・t i lencoredesc o n t r a t sr e e l send r o i tf r a n c a i s ?,RTDc i v .1 9 8 5,p. 1e ts . ( 3 8 )C i v ., 1 8mai1 8 9 8 , DP1 9 0 0 , 1 , 4 8 0 ;C a s s .c i v .l ' e , 6j u i n1 9 9 4 , R e p . D e f r e n o i s1 9 9 4 , a r t . 35897 ,1 3 7 ;JCP1 9 9 4 ,e d .G, 1 , 3765, 1 8o b s .P h . S i m l e r . また, MAZEAUD ( H . , L .e t ] . ) e e tCHABAS, S u r e t e s , p u b l i c i t ef o n c iとr e, Montchrestien, 7 e d .parY . PICOD,1 9 9 9 , n6 6 . O. 参照。 ,l o c . c i t . ( 3 9 )P h .SIMLERe tP h .DELEBECQUE. ( 4 0 ) MARTYe tRAYNAUDe tJESTAZ , D r o i tc i v i ,l Less u r e t e s, l ap u b l i c i t とr e, 2e e d .,1 9 8 7 , n 78, M.CABRILLACe tC h .MOULY , o p . c i t . ,n 6 6 5 ;L .AYN主Se tP .CROCQ, o p .c i t . ,n 5 0 6 . O. O. O. ( 4 1 )C a s s .c i v .27j a n v .1 9 0 8 ,D .1 9 1 0 .1 .5 2 2 . ' e, 1 0mai1983 , D .1 9 8 4 , 433, n o t eL e g i r e ( 4 2 )C a s s . C i v .l ( 4 3 ) フランス民法 1 6 9 0条は,債権譲渡の第三者に対する対抗要件を定める。 1項は. 「譲受人は,債務者に対して行う移転の送達によってでなければ,第三者に対抗す ることができない」とし 2項は, I ただし,譲受人は,公署証書において債務者 が行う移転の承諾によって同様に,対抗することができる」と規定する。 ( 4 4 )C a s s .C i v .1 て6j a n v i e r1994 , R e p .D e f r e n o i s1994 ,1 1 7 5, n o t eL .Aynとs .. -194-.

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