• 検索結果がありません。

Grid計算環境における実数型確率モデル遺伝的アルゴリズムを用いた構造最適化システム

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Grid計算環境における実数型確率モデル遺伝的アルゴリズムを用いた構造最適化システム"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

57回 月例発表会(2003年4月) 知的システムデザイン研究室 Grid 計算環境における実数型確率モデル遺伝的アルゴリズムを用いた構造最適化システム 下坂久司

1

はじめに

近年,Grid に関する様々な研究が盛んに行われている 1) .本研究では,Grid 計算環境において,実数型確率 モデル遺伝的アルゴリズムを用いた,構造物の最適化計 算を行う.そのため,本研究は大きく 3 つの柱からなる. • GridRPC を用いた汎用最適化計算システムの研究 • 高性能な分散確率モデル遺伝的アルゴリズムの研究 • 構造物最適化のための,制約付き最適化問題を解く 遺伝的アルゴリズムの研究 これらについて,以下に詳細を述べる.

2

GridRPC を用いた汎用最適化計算システ

近年の計算機の発達および最適化手法の高性能化に より,大規模かつ複雑な最適化問題を解くことが可能 となった.一方で,広域ネットワークの発達によって, Gridが注目されている.Grid とは,広域ネットワーク 上に分散した計算資源や情報資源を積極的に活用し,科 学技術計算に代表されるような大規模な計算を高速に処 理できる環境を指す1).Grid 技術の発達により,複数 の計算資源を利用することによる処理速度の高速化のみ ならず,仮想的な組織を構成することによる,開発者同 士のコラボレーションを促進できる. Gridでは種々のサービスが広域に接続された状況で, 安全かつ効率的に計算資源を利用するために,ユーザ認 証やスケジューリング,通信,セキュリティ,フォール トトレランス,情報サービスなど,多岐にわたる点を考 慮しなければならない.そのため,Grid に関する研究 は初期の頃より,上記の問題を解決する Grid のミドル ウェアの開発が数多くなされている. 本研究では,Grid における汎用最適化計算システム を構築するために,Grid ミドルウェアの一つである,

GridRPCに注目する.GridRPC とは,RPC(Remote

Procedure Call)に基づく Grid ミドルウェアの規格であ

り,ユーザビリティに優れるという特徴を持つ. 本研究で提案する GridRPC を用いた汎用最適化計算 システムの概要を,Fig. 1 に示す.本研究では,提案シス テムを利用するための API(Application Programming

Interface)を検討し,また GridRPC を実装したミドル

Fig. 2 Overview of PMBGA

ウェアの一つである NetSolve を用いて,プロトタイプ を実装する.

3

分散確率モデル遺伝的アルゴリズム

近年,確率モデル遺伝的アルゴリズム (Probabilistic Model-Building GA:PMBGA)と呼ばれる,新しいタイ プの GA が注目されている2) .PMBGA では,適合度 の高い親個体の分布から子個体を発生させるために確率 モデルを作成し,そのモデルから確率的に子個体を生成 する.このため,PMBGA は親個体の形質を受け継い だ子個体を生成でき,PMBGA により,複雑な最適化問 題を効率的に解くことができることを期待されている. Fig. 2は,PMBGA の処理の概要を示したものであ る.PMBGA では,まず最初に母集団からいくらかの個 体を抽出する.この時抽出される個体は,適合度の高い 個体を選択する場合が多い.そして,抽出した個体群か ら効率的に探索を行える確率分布のモデルを構築する. 次にこのモデルを使用し,新しい個体群を生成し,母集 団の個体を入れ替える.以上のような操作を繰り返し行 い最適化を行うのが PMBGA である. 本研究では,確率分布のモデル構築の際に,主成分分 析 (Principal Component Analysis:PCA) を用いて個体 群の分布を変換する,新しい実数型確率モデル遺伝的ア ルゴリズムを提案する.PCA 変換を用いることにより, 多変量の設計変数間の依存関係を考慮した確率モデルを 構築し,新しい個体を生成することができる.これによ り,従来の GA では解くことの難しい設計変数に依存関 係のある問題も,効果的に解くことができることを期待 できる. しかしながら,提案する PMBGA の欠点の一つとし て,母集団の多様性の喪失が挙げられる.そのため探 索が局所解に陥る可能性がある.それを避けるために は母集団の多様性を維持するなんらかの仕組みが必要 となる.そこで本研究では提案した PCA 変換を用いた 23

(2)

Analyzer

Resource Allocation Load Balance Fault Tolerance Resource Discovery

(3) Input Data of GA (3) Input Data of FEM

(4)Result of GA (4)Result of FEM (2) Information of FEM Server (2) Information of GA Server (1) Search for FEM Server (1) Search for GA Server Resource Allocation Load Balance Fault Tolerance Resource Discovery

Optimizing Agent Analyzing Agent

؋ Optimization System using Grid RPC Framework

؋ Optimization System using Grid RPC Framework

، Analyzing System using Grid RPC Framework

، Analyzing System using Grid RPC Framework Client Optimizer CFD Server Input Result FEM Server MDA Server Input Result GA Server SA Server SQP Server

Fig. 1 Ovewview of Optimization Problem Solving System using GridRPC

Subpopulation Migration Archive Update of Archive Component Analysis Extraction of

better Individuals Reduction ofcorrelation V1 V1 V1 V1 Estimation of distribution Replace Generation of new Individuals

Fig. 3 Overview of DPMBGA

PMBGAに分散遺伝的アルゴリズムを適用し,島ごとに PMBGA を適用する.このモデルを,分散確率モデル 遺伝的アルゴリズム (Distributed PMBGA:DPMBGA) と呼ぶ.DPMBGA の概要を Fig. 3 に示す.

4

構造物最適化のための遺伝的アルゴリズム

実際的な最適化問題は多くの場合,いくつかの制約条 件を有している制約条件付きの最適化問題である.また, 本研究で対象とする構造物最適化問題も制約条件付きの 最適化問題である.このような問題では,目的関数の最 適化だけでなく,解の実行可能性も考慮しなければなら ない.しかしながら,GA は一般的に制約条件を陽に扱 わない.このため実行可能領域を外れた解候補には制約 条件を扱うための何らかの処理が必要となる. 本研究では,構造物最適化のために GA の解探索中に 実行可能領域を外れた解候補を,最も近い実行可能領域 内に引き戻す処理を提案する.この処理は,古典的最適 化手法を用いて行われる. 例えば,以下のような制約条件付きの最適化問題があ るとする. minimize f(x) such that gj(x) ≤ 0 j = 1..m 実行可能領域を外れた解候補の座標を xoutとした場 合,引き戻し処理は次のように定式化できる. minimize f(x) =(x − xout)2

such that ∇gj(xout)(x − xout) + gj(xout)≤ 0

j = 1, ...., m 目的関数は,制約条件を外れた解候補と設計変数空間 上の任意の点との距離である.線形に近似した制約条件 を満たす領域との,最短距離を求めることで,制約条件 を外れた個体から最も近い実行可能領域の点xoptを求め ることができる. このように定式化された問題は 2 次計画問題である ため,適当な古典的最適化手法によって解くことができ る.またこの引き戻し操作を GA の評価オペレータの直 前に行うことにより,実行可能領域を外れた解候補を, そこから最も近い実行可能領域に引き戻し,全解候補が 制約条件を満たした状態で評価が行える.このことは, 制約付き最適化問題においても,効率的な探索が期待で きることを意味する.

参考文献

1) Carl Kesseleman Ian Foster. The Grid : Blueprint for a New Computing Infrastructure. Morgan Kauf-mann, 1998.

2) Pelikan,M. and Goldberg,D.E. and Fernando Lobo, A Servey of Optimization by Building and Using

Probabilistic Models, illiGAL Report No.99018,

1999.

Fig. 1 Ovewview of Optimization Problem Solving System using GridRPC

参照

関連したドキュメント

BAFF およびその受容体の遺伝子改変マウスを用 いた実験により BAFF と自己免疫性疾患との関連.. 図 3 末梢トレランス破綻における BAFF の役割 A)

This paper introduces an on-line cooperative planning and design system and studies its educational application as an exercise tool for practicing public

Mapping Satoshi KITAYAMA and Hiroshi YAMAKAWA Waseda University,Dept.of Mech.Eng.,59‑314,3‑4‑1,Ohkubo,Shinjuku‑ku Tokyo,169‑8555 Japan This paper presents a method to determine

暑熱環境を的確に評価することは、発熱のある屋内の作業環境はいう

東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻. [email protected]

ü  modeling strategies and solution methods for optimization problems that are defined by uncertain inputs.. ü  proposed by Ben-Tal & Nemirovski

Max-flow min-cut theorem and faster algorithms in a circular disk failure model, INFOCOM 2014...

of IEEE 51st Annual Symposium on Foundations of Computer Science (FOCS 2010), pp..