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スニチニブ継続困難症例に対し,ニボルマブが有効であった一例

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Academic year: 2021

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8.全長型金属尿管ステントの有用性に関する検討 大津 晃,奥木 宏 ,岡崎 浩 中村 敏之 (館林厚生病院泌尿器科) 全長型金属尿管ステント (Resonance Cook Medical) が 2014年 12月に本邦で保険適用となった.今回,腫瘍性 尿管閉塞 (Malignant ureteral obstruction:MUO)の 9例 13尿管に対し金属ステントを 用した. 年齢は中央値で 73 (49-86)歳,性別は男性 4例,女性 5例,平 観察期間 183日, 原疾患は胃癌 3例, 直腸癌 3例 (胃直腸重複癌 1 例),乳癌 1例,肺癌 1例,膵臓癌 1例,良性リンパ節過形成 1例,術前血清 Cr3.5(1.48-10.27)mg/dLであった.経過中 4例 4尿管にステント留置後の Cr上昇,水腎症増悪のステ ント不全所見を認め,追加処置を要した.1例はステントの 下方への位置異常が,他の 1例はステント中枢側ループの 付着物による閉塞がステント不全の原因と えられた.全 長型金属尿管ステントはプラスチック製ステントと比較 し,管外性圧迫からの抵抗性に優れ,最大留置期間 12ヶ月 と 換回数の低減も期待できるとされるが,我々の検討で は早期にステント不全となる症例も少なからず存在し,そ の適応について慎重に検討する必要があると思われた. 臨床症例 9.スニチニブ継続困難症例に対し,ニボルマブが有効で あった一例 清水 信明, 見 勝,村 和道 青木 雅典(群馬県立がんセンター泌尿器科) 64歳男性,右腎細胞癌・傍大動脈リンパ節転移・下大静 脈血栓,転移にて他院で右腎摘,リンパ節郭清,下大静脈血 栓除去を施行.術後,肺転移に対しスニチニブを投与し,PR を得たが,ネフローゼ症候群による体重減少,疲労のため 中止した.腎生検では巣状 節性糸球体 化症と診断され た.中止後,肺転移の増大を認めたため,ニボルマブを開始 した.3コース施行後,肺転移の著名な縮小を認めた.また ネフローゼ症候群および全身状態の改善も認められた. TKIによる尿蛋白出現および腎機能低下は日本で行われ た臨床試験で海外より高率に報告されており,TKIを続け る上で悩ましい合併症の一つである. このような症例で,ニボルマブに切り替えて有効であっ た症例を経験したので報告した.

教育講演>

泌尿器科の最近の話題 (新専門医制度についてのアップデートを含む) 鈴木 和浩(群馬大院・医・泌尿器科学 教授)

特別講演>

座長:鈴木 和浩(群馬大院・医・泌尿器科学) 少子高齢社会における Functional Urology

野口 満 (佐賀大学医学部泌尿器科学講座 教授) 我々泌尿器科医の守備範囲は,泌尿器科癌をはじめ腎尿 路,生殖器の良性疾患と幅広く,しかも小児から高齢者ま で,男女問わず診療を行います.この中で癌の根治性はも ちろん臓器機能を温存し,生活の質を落とすことのない診 療が現代社会では求められます.すなわち, 癌は治ったけ れども失った機能も大きい」ではなく,臓器機能低下を抑 えた疾患コントロール」が望まれます.このため, Func-tional Urologyという領域の学問が確立され,質の高い医 療を提供するべく様々な研究が行われています.今回は, その Functional Urologyを baseにした診療について,二 つの項目をご提示させていただき,皆様方にご意見いただ ければと思っております.まず一つは腎機能温存の腎癌治 療についてです.糖尿病が腎癌の危険因子であることから, メタボリック症候群での腎癌発症とその外科治療において 慢性腎臓病 (CKD)を 慮した治療が検討されることにな ります.この治療概念について基礎的研究を踏まえてご紹 介させていただきます.もう一つは尿路再 術について概 説させていただきます.今回は尿路再 術については,成 人期への carry overを えて小児例でお話をさせていただ きます.尿路再 術においては,各症例によって術式も違 いうことから,患者さんと密なコミュニュケーションを取 り,的外れで over treatmentに決してならないようにする ことも肝心なことと えています. 今回, Functional Urology に関して二つの項目でお話をさせていただきま すが,今後もこの fieldの発展により患者さん方により良い 貢献ができればと える次第です. ―179―

参照

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