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正負の数

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Academic year: 2021

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第1学年D組 数学科学習指導案 指導者 髙井 博之 1 単元名 正負の数 2 単元について (1)単元観 本単元については,学習指導要領では「数を正の数と負の数まで拡張し,数の概念についての 理解を深める」ことを目標とし,内容については以下のように示されている。 A 数と式 (1)具体的な場面を通して正の数と負の数について理解し,その四則計算ができるよう にするとともに,正の数と負の数を用いて表現し考察することができるようにする。 ア 正の数と負の数の必要性と意味を理解すること イ 小学校で学習した数の四則計算と関連づけて,正の数と負の数の四則計算の意味を 理解すること ウ 正の数と負の数の四則計算をすること エ 具体的な場面で正の数と負の数を用いて表したり処理したりすること 小学校の算数科では,第4学年までに整数についての四則計算,第5,6学年で小数,分数の 四則計算を学習し,さらに交換法則,結合法則,分配法則について,小数や分数でも成り立つこ とを学習している。数についての感覚や見方を広げ,第6学年においてその定着と活用を図って いる。 本単元では,数の範囲を正の数から負の数を含む有理数全体に拡張し,四則計算がいつでも可 能な領域へと数の世界が広がる。第3学年で「平方根」を学習し無理数を一部学習するが,中学 校での学習は有理数についての学習が中心であるため,本単元はこれから数学を学習する上で, 大変重要な単元であるといえる。 また,算数科では「0=何もない(無)」という考えであったが,「0」を都合の良いところに 定め,規準として利用することで,正負の数の有効性を感じることにつながる。このことから, 0について,さらには数の利用の仕方について,生徒にとって新しい世界が広がる単元である。 (2)生徒の実態 入学から1ヶ月が経ち,学校生活にも慣れてきた。朗らかで明るい生徒が多く,授業態度も概 ね良好である。算数・数学への期待値は高く,以下の調査結果によく表れている。(調査数31名) 1. 算数は好きですか?好きではないですか? 好き ・ まあまあ好き ・ あまり好きではない ・ 好きではない 15名 5名 7名 4名 2. 算数・数学は自分に必要な学習であると思いますか。 必要だと思う・まあまあ必要だと思う・あまり必要ではないと思う・必要でないと思う 24名 6名 1名 0名

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3.次の計算をしなさい。 ① 8+2 正解数31 正解率100% ⑦ 2.5×0.6 正解数28 正解率 90% ② 6-2 正解数31 正解率100% ⑧ 3 × 4 正解数26 正解率 83% 4 9 ③ 0.8+1.5 正解数29 正解率 93% ⑨ 3÷5 正解数25 正解率 80% ④ 2 1 正解数29 正解率 93% 3 4 ⑩ 8 ÷ 2 正解数22 正解率 70% 9 3 ⑤ 7×3 正解数31 正解率100% ⑪ 27÷3-4×2 正解数30 正解率 96% ⑥ 12÷4 正解数30 正解率 96% ⑫ 47-7×5 正解数25 正解率 80% 分数や小数計算に苦手意識がある生徒がおり,不確実な生徒は若干名いる。分数・小数が出た時 点で多少の補足説明や,個別支援も必要になってくる。 ただ,比較的計算については,悪いイメージがなく熱心に取り組める。ここまで授業を進めてきて の生徒の感想では,小学校よりも中学校の数学は簡単な面もあることに,気がついてきた。本時の内 容については,まさに効率的な考え方の典型である。数学は難しいという先入観を払拭すべく,数学 の利便性について今後も説いていきたい。 (3)指導観 本単元は,中学生になり,初めて出会う数学の単元である。生徒たちは「算数と数学とはどう ちがうのだろう?」「数学は難しいのだろうか?」と,興味津々である。そのようなときに,この 単元で,計算練習が主だったり,単に法則・規則を覚えるだけでは,あっと言う間に数学嫌いを 増やしてしまう。数学への興味を失わず,生徒一人ひとりが楽しく理解ができ,かつ印象に残る ように大切に扱いたい単元であると考える。しかも,この単元では,この後の数学では切っても 切れない計算の規則がいろいろと登場するのであるが,簡単なようで,初めは覚えにくく分かり にくいものである。さまざまな規則の混同を避けるために,生徒たちに加減と乗除はちがう種類 の計算であるということを強調して指導する。また,数式における計算の考え方は,以降すべて 代数和の考え方になってくる。生徒たちには理解しにくい内容ではあるが,ここを乗りきれば, あとの単元での理解が早くなる。難しくてわからないという生徒も減ると考える。代数和の考え 方を重視し,この単元を通してその理解を深めるように努めたい。 <この章と関連のある項目>

小学校

中学校1年

中学校3年

◆1~4年 1章 正負の数 2章 平方根 整数の四則計算 → ●正負の数の概念 → ●平方根の意味 数直線の表示 ●正負の数の計算 ●有理数と無理数 ◆2~5年 ●数の集合と四則 ●混合をふくむ式の計算 分数の意味と表し方 分数の計算 ↓ ◆3~5年

(3)

小数の意味と表し方 2章 文字の式 小数の意味 3章 方程式 ◆6年 分数・小数の混合計算 ↓ 逆数を用いた除法の計算 4章 比例と反比例 ●関数の概念 ●比例,反比例の関係を 表す式 ●座標の概念とグラフ ●比例,反比例の利用 3 単元の目標 ・様々な事象を正負の数で表すことに関心を持ち,計算の方法を考えたり,具体的な場面で活用し たりしようとする。(関心・意欲・態度) ・正負の数の必要性を理解し,四則計算の方法を考えたり,正負の数を用いて事象の変化や状況を とらえたりすることができる。(見方・考え方) ・正負の数の四則計算をしたり,正負の数を用いて事象を式で表現したり処理したりすることがで きる(技能) ・正負の数の必要性や意味,四則計算の方法などを理解する。(知識・理解) 4 指導計画 27時間扱い(本時24/27) 項 時 目標 学習活動 評価規準 関心・意欲・態度 見方・考え方 数学的な技能 知識・理解 一 身の回りの数を調 ・身の回りの事象から正負の数が使 身の周りの数から, 数の範囲を拡張でき, 数直線上に表された正負 正負の数及び正負の符 次 べることから数の われる例を探す。 0より小さい数があ 0より小さい数は,左 の数を読み取ったり,的 号の必要性を理解し, 範囲を広げ理解す ・正負の数の必要性や意味を理解す ることに関心を持ち, 側にのばせば表される 確に表したりできる。 自然数や整数の意味を ることができる。 る。 数直線上に表したり ことが確かめられる。 理解している。 2 ・数の世界の拡張されたことを理解 読み取ろうとする。 する。 ・数直線を負の数まで拡張し,数直 線上に表したり,読み取る。 互いに反対の性質 ・互いに反対の性質を持つ量などか 互いに反対の性質を 反対の性質を持つ量や 正負の数を使って,反対 反対の性質を持つ量や を持つ量から,増 ら,増減・過不足を正負の数を使っ 持つ量や規準を,正 基準の量を正負の数を の性質を持つ量や基準の 基準を決めたとき,正 1 減や過不足を正負 て表す。 負の数を使って表す 使って考えられる。 量を表すことができる。 負の数が使われている の数で表すことが ことに関心を持つ。 ことを理解している。 できる。 絶対値の意味を理 ・絶対値の意味を理解する。 大小関係を不等号を 数の大小関係を符号や 絶対値を求めたり,大小 正負の数の大小関係や 解し、不等号を使 ・絶対値をもとめたり,2数の大小 使って表し、数直線 絶対値に着目してまと 関係を不等号を使って求 絶対値の意味を理解し, って2数の大小関 関係を表したり,数直線上に表し を使って大きい数, め,数直線を使って大 めたり,数直線から大小 ある数より大きい数, 2 係を表し,数直線 たりする。 小さい数をもとめよ 小関係の求め方を考え 関係を求められる。 小さい数の求め方を理 を用いて大きい数 うとする。 られる。 解している。 や小さい数をもと

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め る こ と が で き る。 二 正負の数の加法減 ・東西を基準にして,正負の数の加 正負の数の加法,減 数直線を利用し加法の 簡単な正負の数の加法・ 正負の数の加法・減法 次 法 の 意 味 を 理 解 法を理解する。 法に取り組もうとし 計算方法を考察させた 減法の計算ができる。 や交換法則,結合法則 し,計算ができる。 ・数直線を用いて,加法の計算を調 ている。 り、加法から減法の計 について小学校の既習 6 べる。 算方法を考えたりする 事項に関連付けて理解 ・2数の数の絶対値から加法の計算 ことができる。 している。 法則を理解し,計算する。 ・減法を加法に直せることを理解し, 減法の計算をする。 計算法則を使って ・減法を加法に直したり,計算法則 加減混合式が加法だ 加減混合式を項の和と 加減混合式を項の和とし 正負の項の意味を理解 加法減法の混じっ を用いたりして,混合計算を手際よ けの式に直せること してとらえられる。減 て表せる。加減混合式を し,加減混合式の計算 3 た式を能率良く計 く計算する。 に関心を持ち,計算 法を直したり,加減混 手際よく計算できる。 する方法を理解してい 算できる。 しようとしている。 合を手際よく計算する る。 方法を考えられる。 三 正負の乗除法の意 正負の数の乗除法の計算をする。 正負の数の乗除法に 正負の数の乗除法の計 正負の数の乗除法の計算 正負の数の乗除法の計 次 味を理解し,計算 進んで取り組もうと 算の仕方を考えられる。 ができる。 算について,小学校ま 3 ができる。 している。 での計算と関連づけて 理解している。 逆数を使うと乗法 逆数を使って乗法に直すことや,交 逆数を使って乗法に 乗除法を統一的に見る 逆数や乗法の交換結合を 逆数や乗法の交換結合 に直せることや, 換結合を使って乗除計算をする。 直すことや,交換結 ことや,計算法則を用 使って,乗除混合計算が を使って,手際よく計 2 交換結合を使って 合から乗除法の計算 いて効率的に計算方法 できる。 算する方法を理解して 乗除混合計算がで に進んで取り組もう を導くことができる。 いる。 きる。 としている。 指数計算や四則計 指数計算や四則計算をする。 指数や四則計算に進 四則計算を能率良く考 指数や四則計算を能率的 指数の意味や四則計算 3 算ができる。 んで取り組もうとし えまとめることができ に計算できる。 の順序,分配法則のよ ている。 る さを理解している。 負の数を加えた数 ・いろいろな数の集まりの特徴を, 四則計算と関連づけ 四則計算と関連づけて, 数の拡張にともなう四則 数の範囲による計算の の集合と定義し, 数の範囲やその範囲での計算を通し て,数の範囲の拡張 数の範囲の拡張につい 計算の可能性を判断でき 可能性を,集合の包含 1 四則計算の拡張を て調べる。 について取り組もう て考えることができる。 る。 関係と関連づけて理解 す る こ と が で き としている。 している。 る。 四 正負の数を利用し ・正負の数を利用して平均の出し方 正負の数を利用して, 正負の数を具体的な場 正負の数を利用して,具 正負の数を用いると, 次 1 て,身近な問題を を表し,それを用いて平均に関する 具体的な場面で,問 面で,利用できるか考 体的な問題を解決するこ 変化や状況をわかりや 本 解決することがで 問題について考える 題解決しようとして えることができる。 とができる。 すく表したり,能率的 時 きる いる。 に処理できることを理 解している。 問 既 習 事 項 に つ い 基礎・基本的な問題に取り組み,既 進んで正負の数の学 具体的なことがらの変 正負の数の四則計算をし 正負の数の基本的・基 題 て,計算のルール 習事項のまとめをする。(基本の問題 習内容の定着をはか 化や状況を正負の数で たり,正負の数を利用し 礎的な学習内容を理解 演 2 に基づき計算する ・章の問題) ろうとしている。 表し,考えることがで て事象を式で表現・処理 している。 習 ことができる。 きる。 したりすることができる。 1 単元末テスト

(5)

5 本時の指導 (1)目標 ・正負の数を利用して,具体的な問題を解決しようとしている。(関心・意欲・態度) ・正負の数を具体的な場面で,利用できるか考えることができる。(見方・考え方) (2)授業観 本時まで正の数・負の数についての四則計算や指数計算など,基礎・基本について学んできた。 その集大成として,正の数・負の数の利用が位置づけられている。例えば交換法則や結合法則を 使って計算の能率化を図ったり、符号の計算・絶対値の計算を区別化して効率化を図ってきた。 それらの既習事項を使って,日常のありうる具体的事象を目に向けさせ,検証して計測・計算させ ていきたい。最終的には数学の必要性,利便性に気づかせ感じさせたい。 (3)展開 時配 学習内容と学習活動 指導・支援 ○評価 資料 2 0 小テスト ・丁寧に取り組ませる。 プ リ ント 【見いだす】 1 5 学習内容 ・既習事項の基礎・基本的なことを利用す 正の数・負の数を利用して,文章 ることを伝え,文章問題に対する苦手意 問題に答えよう。 識を取り除く。 2 今日の問題 5人の身長の平均を, 求めてみよう 156cm 148cm 150cm 149cm 152cm 10 【調べる】 3 ・平均値の求め方を確認する。 ○評価:平均値が求められたか。 (技能) ・平均値を求める。 ・計算の手順等や,全く理解できない生徒 指名して黒板に書かせ,説明させる。 には個別に支援する。 15 【深める】 4 同じ問題を視点を変えて,考えさせる。 もっと簡単な求め方はないだろうか? A・Bのパターン A 能率の良い求め方に気づいた生徒 を指名し,ヒントを伝えさせる。

(6)

B 気づいた生徒がいない場合は,用 意した棒グラフの表を提示する。 ○評価:能率の良い求め方に気づけ,解く ことができたか。 (見方・考え方) ・気づいたこと(相違点) 「基準を変える」という発言を,生徒から 出るように支援する。 5 【まとめあげる】 5 まとめ

基準を変える

ことで,平均値を能率良く求めることができる。 10 6 発展問題 教科書P47問題1をおこなう。 ○評価:意欲的に発展問題に取り組めた か。 (関心・意欲・態度) どこに基準を設けるかを,考えさせる。 3 7 本時の振り返り ○評価:評価カードに反省やわかったこと ・数学評価カードの記入をする。 が書けたか。(関心・意欲・態度) (4)板書計画 学習内容 単元名 今日の課題 簡単な方法 まとめ 解答 解答 棒グラフ 発展問題

(7)

数学のアンケート 1.次の質問に答えてください。 ① 算数は好きですか?好きではないですか? (授業の1時間目に聞いたことを思い出して○をつけてください。) 好き・まあまあ好き・あまり好きではない・好きではない 理由( ) ② 算数・数学は自分に必要な学習であると思いますか。 必要だと思う・まあまあ必要だと思う・あまり必要ではないと思う・必要でないと思う 理由( ) 2.次の計算をしなさい。

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① 8+2= 答え ② 6-2= 答え ③ 0.8+1.5= 答え ④ 2 1 答え 3 4 ⑤ 7×3= 答え ⑥ 12÷4= 答え ⑦ 2.5×0.6= 答え ⑧ 3 × 答え 4 9 ⑨ 3÷5= 答え ⑩ 8 ÷ 2 = 答え 9 3

(9)

参照

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