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新しい「英語」カリキュラムの展開 (2) : 教養英語の完成に向けて

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Academic year: 2021

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(1)新 しい 「英 語 」 カ リ キ ュ ラ ム の 展 開(2)         −教養英語 の完成 に向けて−                                        宮 田  学. 1.人. 間 科 学 科 の 英 語 カ リキ ュ ラ ム.   人 文 社 会 学 部 は1999年4月. で 開 設4年. 目を迎 え た 。 これ で1年 生 か ら4年 生 まで の 学 部 学 生 が. 揃 った こ とに な る。 宮 田は 人 間 科 学 科(学 年 定 員50名)に 語)」 を担 当 して い る。 学 生 た ちは 、[表1]. 所 属 し、教 養 教 育 科 目の 「外 国 語(英. の よ うな カ リキ ュラ ムに した が って 「 英 語 」 を学 ぶ. こ とに な って い るが 、 主 な特 色 を ま とめ る と以下 の よ うに な る。 (1)1年. 次 で4単 位 、2年 次 で4単 位 、合 計8単 位 を 必 修 と して い る。 「応用 英 語」 は3年 次 学.     生 向 け の選 択 科 目(通 年2単 位)で (2)必. あ る。. 修 の8単 位 をす べ て半 期 科 目で用 意 して い る。. (3)1年. 次 で は 小 人 数 の ク ラ ス編 成 を 実 現 す るた め 、「コ ミュ ニ ケ ーシ ョ ン英 語 」で は ク ラス を.     3つ に分 け 、 「 英 語 リフ レ ッシ ュ」 で は ク ラスを2つ に 分 け て い る。 (4)「. コ ミュニ ケ ー シ ョ ン英 語 」 は 、英 語 を母 語 とす る外 国 人 教 師 が 担 当 して い る。. [表1] . 1 . 年    次. 2   年    次. コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン英 語Ⅰ. 前      . 年   次. 総 合 英 語Ⅰ     (リ ス ニ ン グ).       (ス ピ ー キ ン グ). 総 合 英 語Ⅱ. 英 語 リ フ レッ シ ュⅠ. 期       (ラ イ テ ィ ン グ) コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 英 語Ⅱ.  . 3 . 前. 期. 後    . 英 語 カ リキ ュ ラム. 通.   (リ ーデ ィン グ). 応用英語. 総 合 英 語Ⅲ.   (英米文学). 後   (ラ イ テ ィ ング).       (ス ピ ー キ ン グ) 英 語 リ フ レ ッ シ ュⅡ. 期. 期    . (リ ー デ ィ ン グ). 年. 総合英語Ⅳ     (時事英語).   この よ うな カ リキ ュ ラ ムの 下 で 展 開 され る授 業 の様 子 と成 果 を、 宮 田(1998)に. おいて 「 英語. リフ レ ッシ ュⅠ」 を 対 象 に して 報 告 した 。 ま た 、学 生 た ち の英 語 学 習 に 対 す る意識 や 姿 勢 を 分析 した結 果 を 宮 田(1999)で. ま とめ た 。 本稿 で は 、1年 次 か ら2年 次 に か け て の カ リキ ュ ラ ム展 開. を 、宮 田 が担 当 して い る 「 英 語 リフ レ ッシ ュⅡ」 「 総 合 英 語Ⅰ 」 お よび 「総 合 英 語Ⅲ 」 を 中心 に報 告 して み た い 。.

(2) 2.「 英 語 リフ レ ッシ ュⅡ」 の 授 業 設 計 にあ た って   「英 語 リフ レッシ ュ」 は 、 日本 語 の 不 必 要 な介 入 を 避 け て 、 英 文 レベ ル で の表 現 力(リ フ レッ シ ュⅠ)と 理解 力(リ フ レ ッシ ュⅡ)を 増 す こ とを通 して、 既 習 外 国 語 で あ る英 語 を ブ ラ ッシ ュ ・ア ップす る 目的 で設 け られ た 科 目で あ る。宮 田は、 ラ イ テ ィン グ分 野 に お け る指 導 の在 り方 を 考 え るに あた って 、 以下 の よ うに 、英 語 学 習 の 現 状 と問題 点 を 指 摘 した[宮. 田(1998:pp.21∼. 22)]が 、 「コ ミ ュニ ケー シ ョン英 語 」 や 「 英 語 リフ レッ シ ュ」 とい う科 目が 設 定 され た の は 、 こ れ と同一 の 問題 意 識 が あ っ たか らに他 な ら ない 。.   日本 の英 語 教 育 の質 に か かわ る多 くの 問題 は、 結 局 の と ころ 「日本 語 ⇔英 語 」 の 置 き換 え を 軸 と した 指 導 法 ・学 習法 に 由 来す る。 英 作文 が長 い間 「和 文 英 訳」 で あ った歴 史 は 、 この 事 実 を み ご とに象徴 して い る。 日本 人 で あ る以 上 、 日本 語 を意 識 せ ざ るを得 な い とい う事 情 を 認 め た と し て も、英 語 学 習 の場 で は 日本語 と英 語 を 一 言一 句 置 き換 え る よ うな方 法 か ら脱 却 す べ き で あ る。   本来 な ら ば、 中学 か ら高 校 へ 、1年 生 か ら3年 生 へ と学 年 が 上 が るに つ れ て英 語 で理 解 し、 表 現 で き る量 が増 え るはず で あ る。 と ころが 、 現 実 に は、 か え って 中学 生 よ りも高校 生 の ほ うが 日 本 語 に頼 る傾 向が 強 い。 「英文 和 訳」 に偏 りが ちな 英 文 読 解 の授 業 、受 験 を強 く意 識 した 「英 文 法 」 の学 習 、 さ らに は 、英 語 と 日本 語 を一 対 一 に 対応 さ せ てや み くもに 暗 記 す る 「 語 彙 」 の学 習 な ど、 日本 語 を介 入 させ る こ とに よ って、 本 来 の 英語 学 習 が阻 害 され て い るの で は な か ろ うか 。 多 くの学 生 た ち は、 この よ うな 態度 や傾 向か ら抜 け 出 せず に 、高 校 時 代 の学 習 習慣 を そ の ま ま大 学 に も持 ち 込 も うとす る。.   宮 田は 前 任校 に お いて 、 こ う した 問題 点 を克 服 す る た め の 、新 しい タ イ プ の授 業 づ く りを進 め、 大学 レベ ル に お け る望 ま しい英 語 学 習 の在 り方 を 提 言 した[宮 田(1994∼96)]。. そ の際 に 宮 田 が. 投 げか け た 疑 問 は 、予 習 は 必 要 か 、 語 彙 の指 導 が行 わ れ て い るか 、全 文 和 訳 は必 要 か 、 書 き言葉 に偏 って い ない か 、英 語 の使 用 量 が 少 な くな い か、 教 材 研 究 に 基 づ い た指 導 プ ラ ンを 用 意 して い るか 、学 習 心 理 を 視 野 に入 れ て い るか 、 とい う こ とで あ った 。 そ して 、 問題 解 決 に 至 る筋 道 を 、 〈過程 の重 視 〉 〈英 語 レベル で の理 解 ・表 現 〉 〈学 習 者 中 心 〉 とい う3つ の キ ー ワー ドに ま とめ た。 これ ら3つ の基 本原 則 は、 「英 語 リフ レ ヅシ ュⅡ」 は もち ろ ん の こ と、 「 総 合 英 語Ⅰ 」 や 「総 合英 語Ⅲ 」 の授 業 設 計 に あ た っ て の指 導 原 理 で もあ る と考 えて い る。. 3.「 英 語 リフ レ ッシ ュⅡ」 の 授 業 展 開   前 述 の よ うに 、 「 英 語 リフ レッ シ ュⅡ」 は 、英 文 レベ ル で の 理解 力 を増 す こ とを 目的 と して い る。 した が って 、知 らな い 単語 が 出 て くる とす ぐに辞 書 で調 べ る、 す べ て 日本語 に訳 さ な い とわ か らない 、 訳 す こ とはで きて も筆 者 の 真意 を理 解 で きて い な い 、英 語 で 書 か れ た物 語 を楽 しむ余 裕 が な い、 そ ん な学 生 を な くす こ とが で きれ ば成 功 で あ る。 それ を実 現 す るた め に は 、 つ ぎ の よ.

(3) うな授 業 タ イ プ が考 え られ る。 A)語. 彙 レベル が学 生 た ち の実 態 に 合 って お り、 内容 理 解 を 測 るた め の 適 切 な練 習 問題 が 付 い て.   い る テ キ ス トを用 い て、 日本 語 の 介 入 を低 く抑 え た授 業 を 行 う。 B)1つ C)各. の物 語 を 鑑 賞 す るた め の補 助 教 材 を作 成 し、 そ れ を 活 用 した 読解 の授 業 を行 う。 自 の学 力 レベ ル とペ ース に合 わせ て速 読 を行 う基 礎 訓 練 を した り、学 生 自身 が 選 んだ 短 編.   小 説 な どを 多 読 す る(個 別 学 習 の形 態 を とる)。 これ まで の と ころ 、97年 度 にAタ イ プ、96年 度 お よび98年 度 にBタ イ プ の授 業 を 実 施 して み た が 、 今 回 はBタ イ プ の授 業 展 開 につ い て報 告 した い 。   Bタ イ プ の読 解 演 習 の授 業 に つ いて は 、宮 田(1994)に. お い て詳 し く紹 介 した。 「 教 材 との 新 鮮. な 出会 い」 を ね らって 構 想 した 授 業 で あ る が 、 そ の た め に は、 予 習 を 前 提 と しな い学 習展 開 を 保 障 す る材 料 と方 法 が 必 要 であ った 。 そ こで 、録 音 テ ー プ また は ビデ オ の あ る文 学 作 品 を取 り上 げ 、 聞 き取 りの た め の 教 材(=L教. 材)と 読 解 の た め の教 材(=R教. 材)を. 自作 して、 半 期 また は通. 年 で 読 み 進 ん だ の で あ る。 教材 化 に あ た っ て は 、以 下 の よ うな基 本 方 針 を立 てた 。. ア.テ ー プま た は ビデ オ を用 い た聞 き取 り作 業 か ら始 め 、読 解 の作 業 に移 る。 イ.読 解 で は、 概 要 把 握(Exercise  A)と. 詳 しい解 釈(Exercise  B)を. ウ.リ ー デ ィン グ のた め の さ ま ざ まな ス キ ル(scanning,  skimmingな. 組み合わせる。 ど)が 自然 に 習得 で き る よ.   うな設 問を 与 え る。 エ .重 要 と思 わ れ る英 文 に 限 って 、 日本 語 で意 味 を考 え させ る。 オ.教 材 との新 鮮 な 出 会 い を実 現 す る た め、1回 分 毎 の プ リン トを そ のつ ど配 布 す る。 カ.予 習 を 前提 と しな い代 わ りに 、か な らず 宿 題 を 課 す 。 キ.原 則 と して 、半 期 で1つ の作 品 を 読 み 終 え られ る よ うに計 画す る。.   教 材 化 を手 が け た の は 当時4つ の 作 品 で あ った が 、 そ の後5つ. の作 品 が 加 わ った。9作. ち2つ が ビデ オ作 品 を 利 用 した もの で あ る。 そ の うち の1つ(作. 品Ⅰ)の. 品の う. 教材 化 に あ た って は 、. デ ィズ ニ ーが 製 作 した ア ニ メ ー シ ョン映 画 の ビデ オ版 か ら、 聴 覚 障 害 者 用 の 英 文 字 幕(closed caption)を 利 用 して 、シナ リオ を文 字 化 した ものを 用 い た 。(こ の媒 体 変 換 に 際 して は 、本 学 部 国 際 文 化 学 科 の 日木 助 教 授 の 手 を わ ず らわ せた 。)   また 、 現 在教 材 化 に着 手 して い る作 品 は、 ア メ リカ合 衆 国 大統 領夫 人 の ヒラ リー ・ク リン トン 自 らが 録 音 テ ー プの 吹 き込 み を して、第39回 グ ラ ミー賞 に輝 い た"It Takes A Village"で 、唯 一 の 非文 学 作 品 で あ る。 これ は 、新 生 児 の発 育 と発 達 、 幼 児教 育 や 家 庭 教 育 の 問 題 、 子 供 と社 会 環 境 の 問題 な どを論 じて お り、人 間 科 学 科 の学 生 に と って ふ さわ しい教 材 であ る。 この よ うな ジ ャ ンル の作 品 も今 後 、教 材 化 の対 象 に加 えた い と考 え て い る。 なお 、[資 料1]に. 、 これ ま で に 完 成. した9作 品 の概 要 と と も に、 そ れ らの教 材 と して の難 易 度 を ま とめ て お い た の で 、参 考 に して い ただ きた い。.

(4) 98年 度 は 作 品D“When . the Wind  Blows” に 取 り組 んだ 。 これ は 、イ ギ リス の絵 本 作 家 レイ モ. ン ド ・ブ リ ッグズ の 同 名 絵 本 を ビデ オ化 した ア ニ メー シ ョンで あ る。 登場 人物 の ジ ェイ ムズ と ヒ ル ダ と い う老 夫 婦 の せ りふ が絵 本 とほ ぼ 同一 の た め 、教 材 を 作 る時 に は便 利 で あ った 。 登 場 人物 は こ の二 人 だ け で 、 ジ ェイ ムズ の退 職 後 に 田 舎 で送 っ て い る静 か な生 活 が 、敵 の核 ミサ イ ル 攻 撃 に よ っ て一 瞬 の うちに 破 壊 され る とい う物 語 で あ る。 原 作 を 翻 訳 した 絵本 が篠 崎 書 林 と あす な ろ 書 房 か ら 『風 が 吹 くと き』 とい うタ イ トル で 出 版 され て い る。 作 品 の ア ニ メ ー シ ョンは レーザ ー デ ィス クに 収 め られ て お り、 英語 版 と 日本 語 版 の 両方 で楽 しめ る。 授 業 で は 、 レーザ ーデ ィス ク か ら英 語 版 を ビデ オに ダ ビ ン グ した もの を 使 用 した 。   98年 は 、 イ ン ドの核 開発 に 対 抗 して パ キ ス タ ン も核 実 験 を行 う とい う世 界 的 な 緊 張 が あ った 時 で 、核 戦争 の恐 ろ しさ を描 いた この作 品 を 授 業 に 用 い る の に よい タ イ ミン グ と思 わ れ た 。 学 生 た ち は 、 ビデ オ に よる音 と映 像 、 そ して文 字 化 した 教 材 とい う3つ の メデ ィ アを 通 して 、 こ の作 品 に 取 り組 ん だ の で あ る 。   ビデ オ 教 材 を 用 い た 授業 の利 点 の1つ は 、 うま く聞 き取 れ な い 部 分 を映 像 に よ る情 報 に よっ て 補 え られ る とい うと ころ に あ る。 ジ ェイ ム ズ と ヒル ダの 会 話 は イ ギ リス人 が ご く 日常 的 に交 わ す もの で あ る とは い え 、 と き どき聞 き慣 れ な い表 現 が 混 じって い る 。 ジ ェイ ムズ は よ く言 い 間違 え る こ と が あ り、 そ れ も聞 き取 りを難 し く して い る。 さ らに 、 第 二 次世 界大 戦 にか か わ った政 治 家 や 軍 人 の名 前 、 戦 争 用 語 な ど特 殊 な語 彙 が 出 て くる。 そ ん な 難 し さが 映像(し. か もア ニ メー シ ョ. ン)の 助 け で、 か な り減 少 した よ うに 思 わ れ る。   さて 、授 業 は 、 毎 回 つ ぎの よ うな手 順 で進 め た。. 1)前. 回 分 の詳 しい読 解 演 習 ②Exercise . ①  R教 材 を見 なが らテ ープ を 聞 く 2)ビ. デ オ の鑑 賞. ② 本時分を視聴す る. ① 前 回分を再 び視聴す る ③  本 時 分 に つ い てQ&A(日 3)本. Bの 答 合 わ せ と 解 説. 本 語 に よ る). 時 分 のL教 材 の配 布. ①  テ ー プを3回 ほ ど聞 い て 空所 を 埋 め る. ②. 答合わせ と自己採点. ③   テ ー プを 再度 聞 い て、 正 解 を 耳 で 確 認 す る. ④. 解答用紙回収. ②. 答 合わせ と解説. 4)本. 時 分 のR教 材 の 配布. ①  各 自 で 英 文 を 黙 読 し、Exercise  Aに 取 り組 む 5)宿. 題 の 指 示: . 次 回 ま で にExercise  Bを や っ て く る.   ア ニ メー シ ョ ンは約80分 の作 品 で あ る が 、宮 田 の判 断 で10章 に 構 成 し直 し た の で 、1回. 分は. 7∼10分 とな っ た。 学 生 た ち は 、前 回分 の学 習 が完 了 した 時 点 で 、 そ の部 分 の ビデ オ を も う一 度 見 て 、 どの程 度 理 解 力 が増 した か を 自分 で確 認 す る ことに な る。 そ れ に続 い て本 時 分 を 初 め て見.

(5) て 、理 解 度 を試 す 質 問 に答 え る。 このQ&Aは. 、 物 語 の 流 れ と要 点 を 押 さえ る こ とを第 一 に 考 え. て 日本 語 で行 っ た。 例 え ば 、物 語 の 冒頭 部 分 で は以 下 の よ うな発 問 を した(か っ こ内 は期 待 され る答 え)。.   Q1 . お じい さ ん の名 前 は何 とい うの で し ょ うか?      [ジ ェイ ムズ].   Q2 . 何 才 くら いだ と思わ れ ます か?                         [60∼70才 くら い].   Q3 . ど こか ら ど うや っ て帰 っ て き ま した か?          [図 書 館 か らバ スで].   Q4 . 家 に はだ れ と住 ん でい ます か?                 [奥 さん と二 人 で].   Q5 . ラ ジ オを 聞 い て、 どん な こ とが わ か りま した か? .   Q6 . 家 の戸 を はず した のは 、 何 の た め で す か?        [シ ェル タ ーを 作 るた め]. [戦 争 に な りそ う].   五教 材 は、 他 の作 品 の場 合 と同 様 に 、 空所 補 充 の 問題 を作 って書 き取 りに 取 り組 ませ た が 、 こ の 作 品 で は 、 全 体 を 対 象 とせ ず に 一 部 の み を取 り上 げ た。 他 の作 品 と異 な り、 す で に ビデ オ を 通 して 一 度 聞 いて い る と い うこ と と、 時 間 の 節 約 を考 え て の こ とで あ る。   R教 材 は 、 や は り概 要 把 握 のExercise Aと 詳 しい解 釈 のた め のExercise Bで 構 成 した が 、 詳 し い 解 釈 の 際 に は 、 ジ ェイ ムズ の 言 い 間 違 い や 人 名 、戦 争 用 語 につ い て の注 を 盛 り込 ん だ プ リン ト を 作 って 配 布 した 。 また 、10回 分 の学 習 を終 え た 時点 で 、 日本 語 の吹 き替 え に よ る ビデ オ を2回 に 分 け て 鑑 賞 した 。   この よ うな 授 業 を 大 学 レベ ル で の平 均 的 な読 解 の授 業 と比 較 してみ る と、7つ の 特 徴 に ま とめ る こ とが で き よ う[表2]。. [表2]. 平 均的な読解の授業. 授業の特徴. 作品Dの 授業. ・一 冊 の テ キ ス トを あ ら か じめ 入 手. ・そ のつ ど1回 分 の教 材 が 配 布 され る. ・文 字 教材 の み が一 般 的. ・映 像+音 声+文 字  の 教 材構 成. ・予 習 を前 提 と して い る. ・予 習 の代 わ りに 宿 題 が 課 せ られ る. ・聞 き取 りを実 施 す る こ とが少 な い. ・ビデ オ の視 聴 と書 き取 りを 実 施. ・全 文 和 訳 を軸 に授 業 が進 む. ・概 要 把 握/重 点 方 式(一 部 和訳)を 採 用. ・模 範 訳 や解 説 を 聞 く学 習 とな る. ・課 題 解 決 学 習 とな る. ・物 語 の途 中 で終 わ りが ち. ・1つ の物 語 を 読 み 終 え る.

(6) 4.授. 業 を 受 け た学 生 た ち の 感 想.   日本 語 版 の ビデ オ を 見 た後 で ア ンケ ー トを実 施 し(回 答 者26名)、 作 品Dを 扱 っ た 授 業 に つ い て の全 般 的 な感 想 を 求 め た と ころ 、92%に あ た る24名 の学 生 が 「(とて も)よ か った」 と答 え て く れ た 。 以 下 に 、 自由記 述 部 分 よ り、代 表 的 な意 見 や要 望 を示 して お く。. ・や りや す か った し、新 鮮 だ った。 ス トー リー性 の あ る見 や す い ビデ オ だ った し、 映 像が あ る の   は 分 か りや す い 。 ・今 まで の よ うな 、英 語 を 勉 強 して い る とい う感 覚 が な くて 、 物 語 を 読 み 進 み 、 そ れ に 英 語 が   伴 って い る とい う感 じが した 。 次 は どん な に な る ん だ ろ うと、 先 を読 む の が楽 しみ だ った。 ・英 文 を 読 む(訳 す)と. き、 今 まで の授 業 で は 直訳 す る こと に こだ わ りす ぎ て い て、 物 語 と して.   楽 しめ る こ とが 少 な か った か ら。 ・ビデ オを 見 る こ とで ヒ ア リン グの勉 強 と もな った し、 ただ だ らだ ら と英文 を読 み 、 訳 して い く   ので はな く、 ポイ ン トを 押 さえ て い た の で 、 要 領 が よか っ た と思 う。 ・ビデ オ の 内容 は まあ ま あ面 白か った け ど、 も うす こ し次 は ど うな るの か 、 わ くわ くす る よ うな   ものだ と、 さ らに 興 味 が もて た と思 う。 ・私 の英 語 力 が 足 りな い せ い も あ る と思 うけ ど、 教材 が難 しか った 。 ジ ェー ムズが 単 語 を ま ちが   え て い て、 辞 書 を 調 べ て も意 味 が わ か らな い と きに 困 っ た。 ・毎 回物 語 は進 ん で い るけ ど、 設 問 の パ タ ー ンが 毎 回 同 じで、 途 中 で 飽 きて しま う。. 5,「 総 合 英 語」 の授 業設 計   2年 次 に な る と 「総 合 英 語 」 の 授 業 が 始 ま り、[表1]に. 示 した よ うに 、前 期 に 「総 合 英 語Ⅰ 」. と 「総 合 英 語Ⅱ 」、後 期 に 「総 合 英 語Ⅲ 」 と 「 総 合英 語Ⅳ」 を学 習す る よ うに な って い る 。 この う ち宮 田 が 「 総 合 英 語Ⅰ 」(リ ス ニ ング分 野)お. よび 「 総 合 英 語Ⅲ 」(ラ イ テ ィ ング分 野)を 担 当 し. て い る。   1年 次 と もっ と も違 う点 は、 ク ラス サ イ ズ が 倍 に な る とい う ことで あ る。 つ ま り、 人 間科 学 科 全 員(50名. 前後)を 対 象 と した 授 業 に な る。 リス ニ ン グ分野 や リーデ ィ ン グ分野 は ま だ し も、 ラ. イ テ ィ ン グ分野 で この人 数 を教 え るの は 大 変 な こ とで あ る。 担 当教 師 が まず 考 え な くて は な らな い の が 、 この点 で あ る。   そ こで 、 ライ テ ィ ング 分野 の学 習 を 、 年 間 を 通 して 行 うス ピー チの 活 動 と、後 期 に行 うエ ッセ イ ・ライ テ ィ ン グ とに 分 け て実 施 す る こ とに した 。 学 生 た ち はす でに ライ テ ィ ング の基 本 を学 習 して い るは ず な の で 、2年 次 はそ の応 用 ・発 展 段 階 と位 置 づ け 、 その 第 一課 題 と して 、 ス ピー チ の た め の原 稿 を書 き、 そ れ を ク ラス メイ トの前 で発 表 す る とい う活 動 を 設 定 す る と と もに 、 ライ テ ィン グ分 野 で の仕 上 げ をす る 目的 で 、 与 え られ た テ ーマ に つ い て、 あ る程 度 ま と ま った英 文 を 論 理 的 に 書 くとい う課 題 を設 け る ことに した の で あ る。   ス ピ ーチ に は 毎 回20分 程 度 を割 り当 て た の で、 残 りの1時 間 ほ どを 前 期 は リス ニ ン グ、後 期 は.

(7) ライ テ ィ ング に重 点 を置 いて 授 業 を組 み 立 て た。 それ ぞ れ の授 業 内容 に つ い て は、 後 述 す る。. 6.ス   週1コ. ピー チ の 活 動 マ の授 業 は 年 間 で30回 前 後 とな る が、 毎 学 期2∼3回. ほ どは授 業 の導 入 や ま とめ 、 さ ら. に期 末 テ ス トな どに と られ る た め 、実 質 的 な授 業 のた め に は25回 程 度 しか 確 保 で きな い 。50名 の 学 生 に ス ピーチ させ るに は 、一 回 に つ き3名 位 を予 定 して お か な い と全 員 が 終 わ らな い か も しれ な い の で 、 前 期 第4回. 目の授 業 か ら名 簿 順 に3名 ず つ 取 り組 ませ る こ とに した 。 この 結 果 、97年. 度 、98年 度 と もに 後 期 の 冬休 み 前 に は ス ピー チ活 動 を 完 了 す る こ とが で きた 。   ス ピ ーチ の テ ーマ は 学 生 た ち に 自由 に決 め させ る こ とに した が 、い わ ゆ る “Speech Contest” の よ うに な る こ とを 避 け た い と思 っ た。 ともす る と演 題 が 堅苦 しい ものに な りが ち で 、 聞 く側 に と って わ か りづ らい 内 容 とな る傾 向 が あ る。 も ち ろん 大 学 生 な の で 、政 治 や 経 済 の 問 題 あ る い は 社 会 問 題 を 掘 り下 げ て 自分 の意 見 を述 べ る こ と は、 必 要 な こ とで は あ る。 しか し、 初 め て ス ピ ー チ を す る とい う学 生 が ほ とん ど と予想 され た し、 最 初 か ら多 くを望 ん で はい け な い 。 な るべ く身 近 で 具 体 的 な 内 容 の 話題 で話 して欲 しい。 そ うす れ ば 、 聞 き手 に も理 解 しや す い もの とな る で あ ろ うし、 そ れ が 全 体 と して楽 し く有 意 義 な活 動 に つ な が る。   そ こで 、初 級 レベ ル で よ く行 わ れ る “Show and Tell” とい うス ピ ーチ を さ せ る こ とに決 め た 。 これ は 、 人 に 見 せ られ る よ うな物(実 物 、 絵 、 写 真 な ど)を 教 室 に持 って きて 、 そ れ を ク ラス メ イ トに 見 せ な が ら、 そ れ に まつ わ る話 をす る と い う活 動 で あ る。 この活 動 で あ れ ば 、 話 が抽 象 的 に な った り、 堅 苦 しい 内 容 の ス ピー チ に な る こ とは避 け られ る の で あ る。   前 期2回. 目の 授 業 に て “Show and Tell” の紹 介 を して お き、3回. 示 す こ とに した 。[資 料2]は. 目の 授業 で 教 師 自 ら実 例 を. そ の 時 に配 布 した プ リン トで あ る。4回 目の授 業 か らは 、毎 回3名. の 学 生 に “Show and Tell” の ス ピー チ を行 っ て も ら った 。1年 目の97年 度 は 、初 め て の試 み とい うこ と もあ って 、学 生 た ち が どん な ス ピーチ を す るの か心 配 した が、 い ざ開 始 して み る と、心 配 は楽 しみ に変 わ り、 当番 の学 生 が 何 を 持 って 登 場 す るの か を期 待 して待 つ よ うに な った 。   自転 車 の サ ドル を持 って くる者 、 フル ー トを 持 って きて演 奏 して くれ る者 、珍 しい 紅 茶 の葉 を 持 って きて実 際 に紅 茶 を入 れ る者 な ど、 実 に さ まざ まで あ った が 、何 とい って も一 番 驚 い た の は、 熱 帯 魚 で あ った。 自分 の部 屋 で飼 って い る熱 帯 魚 を 、別 の容 器 に移 し替 え て 大 学 ま で運 ん で き て くれ た の で あ る。 ス ピー チが 終 わ った 後 、 皆 で ひ と しき り彼 の熱 帯 魚 を 鑑 賞 した の は 言 うま で も な い。   ス ピー チ は3分 で終 わ る よ うに 時 間 制 限 を 設 け た が、 教 卓 に砂 時 計 を 置 き、 時 間 の 経過 を 目で 確 か め られ る よ うに した。 ス ピー チ終 了 後 、 教 師 か らス ピー チ の 内容 に 関 して 英語 で 質 問 を した が 、3分 未満 で ス ピー チ を終 わ った 学 生 に は 、 そ の 時 間 に相 当す る分 だ け 質 問 の数 を 多 くす る よ うに 心 が け た。 学 生 は英 語 で そ の質 問 に 答 えな け れ ば な らなか った が 、 この や りと りを 通 して 、 疑 問 点 や 不 明 な 点 が 明 らか に な る と と もに 、 聞 き手 の学 生 た ち に は、 ス ピ ーチ の 要 点 を 確認 す る の に役 立 った と思 わ れ る。.

(8)  学 生 た ち は、 ス ピ ーチ の た め の原 稿 を 教 師 に 提 出 す る こ とを義 務 づ け られ た。 教 師 は 、授 業 中 、 ス ピー チ を聞 きな が ら、 発 音/暗 唱 度/印 象 の3項 後 に ス ピー チ原 稿 を 読 ん で 、 英 文 の量/質 の2項. 目に つ い て5段 階 で評 価 す る と と もに 、 授業. 目を 評 価 した 。 この よ うに して、 合 計25点 分 が 、. 後期の 「 総 合英 語 皿」 の 評 定 に組 み入 れ られ た 。   後述 す る授 業 ア ン ケ ー トに お い て、 “Show and Tell” につ い て の感 想 を 求 め た と ころ 、「(とて も)よ か った」 と した 学 生 は 、97年 度 が 回 答 者 の65.9%、98年. 度 が63.2%で. あ った 。 そ の理 由を. 整 理 して み る と、「初 め て の 貴 重 な 体験 が で き た」 「 人 の発 表 を 聞 くの が楽 しか った」「ク ラ ス メイ トの新 た な 一面 を発 見 した」 な どの 、ス ピー チ活 動 を支 持 す る意 見 と と もに 、「ス ピー チ原 稿 を 書 くの が難 しか った」 「発 表 す る ときに は 緊 張 した」 な どの 正 直 な 告 白 が 多 く見 られ た 。 さ らに 、 「 苦 労 した だ け の効 果 が あ った か疑 わ しい」 と い うよ うな指 摘 もあ った 。 以 下 に、 主 な感 想 や 意 見 を 拾 い 出 して お く。. ・自分 の 考 えを 英 語 で話 す こ とは 初 め て の こ とだ っ た。 難 しか った が 、 い い経 験 だ っ た と思 う。 ・原 稿 を 考 え るの も大変 だ った し、 発表 す る の も緊 張 した の で、 難 しか った と感 じた。 ・自分 が や る のは け っ こ う重 荷 だ った が 、 ク ラス の友 達 の意 外 な面 や た め に な る話 が 聞 け て楽 し   か った 。 ・皆 、 い ろ い ろ と演 出 を こ って い て 、 見 る方 が面 白 か った。 ・ス ピー チ を もっ とや って ほ しい。1回. 目は慣 れ な くて ダ メ だ った 人 で も、2回. 目は き っ と上 手.   にや れ るはず 。 そ の 方 が 自信 もつ くと思 う。 ・3分 に しな くて も、 しゃべ る のが 速 い 人 も遅 い 人 もい る の で 、 い い と思 い ます 。 ・み ん な が積 極 的 に 質 問 す る よ うに す る。 ・ス ピー チ は 、聞 いて い る分 に は い いの だ け れ ど、 自分 の番 の とき は大 変 苦 労 し、 そ の わ りに は 、   そ の 日の 夕方 に は覚 え た こ とを忘 れ て しま った の で 、 あ ま りため に な らな か った と思 う。 ・ス ピ ーチ は 良 い のか わ か らな い。 自分 の 力 量 で しか 出 来 な い し、事 前 に ア ドバ イ ス が な い の で   は 、発 展 材料(能 力 の)に な らな いか ら、 あ ま りよい とは 思 え な い。 ・自分 の 番 が終 わ って しま う と、他 の人 のス ピーチ を 聞 くの が 面倒 に な っ て しま った 。. 7.「 総 合 英語Ⅰ 」 の 授 業 展 開   英 語 を 聞 き取 る力 は 、 話 全 体 の要 旨を理 解 す る力 と、 話 され た語 句 を正 確 に把 握 す る力 とが 備 わ っ て、 は じめ て 完 全 な もの に な る。 ま た、 日本 人 が 概 して リス ニ ング に 弱 い のは 、 自然 に 話 さ れ た場 合 の ス ピー ドに つ い て ゆ け な い か らで あ る と言 わ れ て い る。「総 合 英 語1」 で は、 この 「自 然 な ス ピー ド」 に い か に して 慣 れ るか とい う処 方 せ ん を用 意 して 、学 生 た ち の リス ニ ン グ力 を レ ベ ル ア ップす る こ とを 目標 と した 。   97年 度 は 、音 の変 化 の メ カ ニ ズ ム に 焦 点 を 合 わ せ た テ キ ス ト(“Listening  to Natural English”)を 用 い た リス ニ ン グ演 習 と ラジ オ ドラマ の 鑑 賞 を 行 い 、98年度 は 、短 編 の物 語 を 聞 き取 る.

(9) た め の練 習 問 題 が 工 夫 され た テ キ ス ト(“The  Storyteller”)を 用 い て リス ニ ン グ演 習を 行 った 。 97年 度 の 授 業 で は 、 毎 回 、 つ ぎの よ うな 手順 で進 めた 。.  . 1)英. 語 の 歌 “Enjoy  Pop Songs”(2回. で1曲 終 了).    ①. 歌 詞 の 聞 き取 り、 ま た は歌 手 の紹 介 文 の 聞 き取 り問題.  . テ ス ト(前 回分 の復 習 を 兼 ね た 書 き取 り問題). 2)小.  . ②. 歌を歌 う.   3)ス. ピー チ “Show & Tell”  (3人).   4)前. 回 分 の ポ イ ン トを含 む 文 の音 読 チ ェ ッ ク(指 名 され た 学 生).   5)会. 話 の 聞 き取 り.    ①. テ ー プを 聞 い て 、概 要 を把 握 す る.  .  . ②. 日本 語 に よるQ&A.    ③. テ キ ス トを見 な が らテ ー プを 聞 く  .  . ④. ポ イ ン トを含 む 文 の 音 読 練 習.   6)書. き取 り練 習.    ①. テ ー プ を3回 ほ ど聞 い て 空 所 を 埋 め る.  . ②. 答 合 わ せ と 自己 採 点.    ③. テ ー プを 再 度 聞 い て 、 正 解 を 耳 で確 認 す る.   7)ラ. ジオ ドラマ の 鑑 賞.    ①. 前 回 分 を テ ープ で再 び 聞 く  .  .  ②. 読 解 問 題 の答 合わ せ.    ③. イ ラス トを 見 な が ら 、本 時 分 を聞 く  .  ④. 概 要 把 握 の設 問 に 答 え る.    ⑤. ス ク リプ トを見 な が ら、 テ ー プを 聞 く.   8)宿. 題 の指 示: .  . ポ イ ン トを 含 む 文 の 音 読練 習/読 解 問題 を解 く.   自分 で 発 音 で きな い 音 を 識 別 す るの は 困難 を伴 うが 、 発 音 で き る よ うに な る と聞 き分 け られ る よ うに な る。 会 話 の 概 要 を 把 握 した後 で 、学 習 の ポ イ ン トとな る音 の変 化 に着 目 して音 読 練 習 を 行 った の は 、 この た め で あ る。 ラジ オ ドラ マ は飛 行 機 墜 落 事 故 の 謎 を解 き 明か す ミス テ リー物 で 、 まず概 要 把 握 を 行 って か ら、 ス ク リプ トに よって 個 々の 英文 を 目で確 か め る と い う手 法 を採 用 し た 。話 され た語 句 を正 確 に把 握 す るた め の作 業 も必要 と考 え た か らで あ る。   98年 度 の テ キ ス トで は 、語 彙 の学 習 、 物 語 の 予 測 、物 語 に 出 て くる語 句 を 類 似 の 語 句 と聞 き分 け る 問題(英 音 の識 別 ドリル)、 物 語 の聞 き取 り(要 点把 握)の 順 で学 習 を進 め る よ うに な って い たが 、 や は り、 宮 田 の判 断 で 、 ス ク リプ トを見 な が ら空 所 を 補 う書 き取 りの作 業 を組 み込 んだ 。. 8.リ. ス ニ ング 力 の 測 定.   「総 合 英 語1」 の 第一 回 目(4月. 中 旬)と 最 後 の 授 業(夏 休 み 明 け の9月 中旬)で. 同一 の聴 解. 力 テ ス トを 実 施 し、 リス ニ ング演 習 の効 果 が どの 程 度 あ った か を 測定 してみ た。 これ は、 中学 ∼ 高校 程 度 の 各種 聞 き取 り問題 か ら宮 田 が選 び 出 して作 成 した もの で 、母 音 ・子 音 の識 別 、 弱音 の 識 別 、文 単 位 の識 別 、文 法 ・語 彙 力 、 会 話 構 成 力 、 文 単位 の 意 味理 解 、 会 話 の文 脈(背 景)理 解 、 話 の要 点 把 握 お よび話 の概 要 把 握 とい う9分 野[順 に表3∼4のA∼Iに. 相 当]で 構 成 した。.

(10) この テ ス ト結 果 の平 均 点 を年 度 別 、 分 野別 に示 す と、[表3∼4]の Iの 分 野 を2倍. よ うに な る。(総 合 点 は 、. して100点 満 点 に して あ る). [表3] . 97年. 度 聴 解 力 テ ス ト結 果. 分 野. A. B. C. D. E. F. G. H. I. 事 前. 7.34. 3.28. 4.93. 6.77. 6.00. 2.93. 6.65. 7.18. 5.79. 56.71. 事 後. 7.68. 4.44. 5.06. 7.56. 6.92. 3.52. 6.92. 7.60. 6.32. 62.34. [表4] . 分 野. A. B. C. 98年. D. 総合点. 度 聴 解 力 テ ス ト結 果. E. F. G. R. I. 総合点. 事 前. 7.69. 4.45. 5.14. 7.24. 6.71. 3.43. 7.22. 6.78. 6.31. 61.29. 事 後. 7.90. 4.78. 6.19. 8.11. 7.52. 4.23. 7.78. 8.19. 6.76. 68.27.   この 結 果 か ら 、 リス ニ ン グ 演 習 の 効 果 が あ っ た と判 断 さ れ る が 、 さ ら に 分 野 別 に 分 析 し て み る と、 各 年 度 で 比 重 を 置 い た 学 習 の 成 果 が 反 映 さ れ て い る こ と が わ か る 。 つ ま り、97年 度 で は 、B、 D、E、 けHの. と りわ けBの. 分 野 で の 伸 び が 著 し い 。 一 方 、98年 度 で は 、   C、 D、 E、 F、 H、. 分 野 で 著 し く向 上 し て い る 。Bは. の年 度 で 重 点 的 に行 った. 「 弱 音 の 識 別 」、  Hは. と りわ. 「 話 の 要 点 把 握 」 で あ り、 そ れ ぞ れ. 「 音 の 変 化 の メ カ ニ ズ ム」、 「 短 編 の 聞 き取 り」 の 成 果 が これ ら の 分 野 に. 顕 著 に 現 れ た と考 え られ る の で あ る。. 9.「 総 合 英 語Ⅲ 」 の 授 業 展 開   97年 度 は 、NHKの. 衛 星 放 送 を 素 材 に 編 集 さ れ た ビ デ オ 教 材(“Japan . ス ニ ン グ と ラ イ テ ィ ン グ の 学 習 を 行 い 、98年 Cross-Cultural  Communication”)を. Update”)を. 用いて リ. 度 は 、 文 化 比 較 を 扱 っ た テ キ ス ト(“The . New. 用 い て、 日本 の 文 化 や 社 会 を 英 語 で 紹 介 す る た め の ラ イ. テ ィ ン グ 活 動 を 行 っ た 。98年 度 の 場 合 、 毎 回 、 次 ペ ー ジ の よ うな 手 順 で 授 業 を 進 め た 。   使 用 し た テ キ ス トに は 、 日 本 人 の 家 族 を 中 心 に 、 父 親 の 知 人 の ア メ リカ 人 夫 妻 、 娘 の 大 学 の 留 学 生 た ち が 登 場 し 、 日本 の 社 会 や 文 化 を 彼 ら の 立 場 か ら 眺 め た 内 容 を 会 話 の 形 で 示 して あ る。 練 習 問 題 の “Common . Questions”. で は 、 日本 社 会 や 文 化 に 関 わ る 基 本 的 な 質 問 が 集 め ら れ 、 そ れ. に 答 え る こ と を 通 し て 、 英 語 で 日 本 を 紹 介 す る 練 習 が で き る よ うに な っ て い る 。 こ れ を 宿 題 と し て課 した の で あ る。   提 出 さ れ た 答 え の 中 か ら 適 当 な も の を 選 び 出 し、 そ れ を 添 削 した 結 果 を 印 刷 して 解 答 例 の プ リ ン トを 作 成 し た 。1回. に つ き10名 前 後 の 学 生 が 添 削 の 対 象 と な っ た が 、 な る べ く番 号 順 に 選 び 、. 5回 ほ ど で 全 員 の 英 作 文 を 取 り上 げ る よ うに 配 慮 し た 。.

(11)  . 1)ス. ピ ー チ “Show  & Tell”  (3人).  . 2)宿. 題 の提 出.  . 3)小. テ ス ト(前.  . 4)Comprehension(会.    ①. 々 回 の 会 話 文 を 用 い た 書 き 取 り問 題) 話 の 背 景 に 関 す る 説 明 文). テ キ ス トを 見 な が ら テ ー プ を 聞 く.   5)Idioms     ①. & Expressions(重.    ①. 教 師 に よ る 補 足/コ. メン ト. 要 表 現 の 学 習). 指 名 され た 学 生 に よ る音 読.   6)Conversations(会.   ②.  .  . ②. ポ イ ン トの 確 認. 話 の 聞 き 取 り). テ キ ス トを 見 な が ら テ ー プ を 通 し て 聞 く.     ②Conversation    7)Common . Stopper(ス. 学 習. Questions.    ①. 質 問 内 容 の確 認.    ③. 前 回 分 の 解 答 例(プ.   8)Suggested . ム ー ズ な 会 話 を 妨 げ る 問 題 点)の.  .  .  .   . ②. 提出用紙の配布. リ ン ト配 布). Assignments. & Topics.    ①. 英 文 エ ッ セ イ の テ ー マ/話.   9)次. 回 の会 話 の聞 き取 り.    ①. テ キ ス トを 見 な い で セ ク シ ョ ン 毎 に 聞 く.   10)宿. 題 の 指 示: . Common . 題 とな る候 補 を 確 認 す る. Questionsの.  . ②. 日本 語 に よ るQ&A. 答 え を 提 出用 紙 に ま とめ て くる.   各 課 で 取 り上 げ ら れ た テ ー マ は 、 日 本 食 、 教 育 問 題 、 都 会 と 田 舎 、 会 社 人 間 、 環 境 と開 発 な ど で あ るが 、そ れ らの テ ーマ に 関 連 した具 体 的 な話 題 が. “Suggested  Assignments. さ れ て い る 。 学 生 た ち は 、 こ の 中 か ら エ ッ セ イ ・ラ イ テ ィ ン グ の 題 材 を1つ. & Topics”. に示. 選 び、 後 期 の最 終 授. 業 ま で に 英 文 エ ッセ イ を 完 成 し て 提 出 す る こ と が 義 務 づ け ら れ た 。. 10.学. 生たちの反応.   後 期 の 最 終 授 業 に て ア ン ケ ー トを 実 施 し、 「 総 合 英 語I」 感 想 を 聞 い て み た 。[資 料3]に 回 答 者 全 員 、98年 度 は93%の. お よ び 「総 合 英 語Ⅲ 」 の 授 業 を 受 け た. 、 そ の 集 計 結 果 を 示 した が 、 こ れ を 見 て わ か る よ うに 、97年 度 は 学 生 が 、 こ れ ま で に 受 け た 他 の 英 語 の 授 業 と比 較 して 、 「(とて も). よ か っ た 」 と答 え て い る 。  . 「 そ れ は な ぜ で す か 」 と 、 そ の 理 由 を 尋 ね て み る と、 「 授 業 内 容 が 充 実 して い る/バ. 富 ん で い る」 「 工 夫 が あ っ て 授 業 に 集 中 で き る/飽. きな い」 「 実 践 的/実. ラエ テ ィに. 用 的 だ っ た 」 「予 習 が な く. て よ い 」 「高 校 ま で の 授 業 と違 っ て 新 鮮 だ っ た 」 「リス ニ ン グ が で き て よか っ た 」 「聞 き取 りの 力 が つ い た 」 な ど の 意 見 が 目立 っ た 。代 表 的 な 意 見 や 感 想 を 紹 介 し て お こ う。(か っ こ の 中 の98は 年 度 を 示 す).

(12) ・授 業 の進 度 が 一 定 で. 、 目的 が は っ き り して い の る が よか っ た 。 ス ピ ー チ や リス ニ ン グ の 小 テ ス.   トな ど も よ か っ た 。(98) ・授 業 の 構 成 が し っ か り して い た し 、 先 生 の 工 夫 が とて も 感 じ ら れ て 集 中 で き る よ い も の だ っ た と思 い ます 。 ・実 用 的 で 面 白 い 教 材 を 使 っ た 授 業 だ っ た か ら. 。 予 習 ・復 習 に そ れ ほ ど手 間 が か か ら ず 、 授 業 に. 集 中 で き た か ら。 ・教 材 の 内 容 が お も し ろ か っ た か ら 、 聞 き 取 りに し ろ 、 問 題 を や る に し ろ 、 楽 しか っ た 。(98) ・教 科 書 中 心 の 文 法 や 単 語 を つ め こ ま な くて は な らな い. 、 これ ま で の英 語 授 業 に 比 べ 、 音 や 映 像. を 取 り入 れ て 非 常 に リ ラ ッ ク ス し て 授 業 を 受 け る こ と が で き た の で 。 ・高 校 の よ うな 文 法 や 日 本 語 訳 が 中 心 の 授 業 が 大 嫌 い だ っ た の で 、 聞 き 取 り は 苦 手 だ け ど 、 「全 体 と して こ うい う こ と 」 と い う、 い い 意 味 で 大 雑 把 な 授 業 は 、 英 語 に 対 して 気 楽 に な れ ま し た 。   (98) ・全 員 が 常 に 考 え な が ら 進 ん で い た の で 、 常 に 授 業 に 参 加 で き た か ら 。 自 分 の 英 作 が プ リ ン トに 採 用 さ れ て 嬉 し か っ た の で 。(98) ・音 の 変 化 と い うの は 今 ま で 習 わ な か っ た こ と な の で 、 リス ニ ン グ を 聞 く上 で 、1つ. の重 要 な こ.   と に な っ た と 思 う。 ・ラ ジ オ ドラ マ は 、 次 の 授 業 に も 出 よ う とい う気 に さ せ て くれ た 。 ・英 語 の 歌 は 、 授 業 で 覚 え る と 、 金 曜 は1日. そ の歌 を歌 って い た。. ・英 語 の 歌 は な じみ の あ る 歌 が 多 く、 授 業 を 楽 し む こ と が で き た 。 ビ デ オ 教 材 は 、 す ご く速 く   しゃべ る英 語 に 徐 々に つ いて いけ る よ うにな った ので 、 た め に な っ た。 ・ビ デ オ は 内 容 が 日 本 の こ と と い う の が よか っ た 。 身 近 に あ っ て も 知 ら な い こ と な ど が 話 題 に あ って、 た め に な った。 ・物 語 の 聞 き 取 りは 、 話 の 内 容 が お も し ろ か っ た の で 、 聞 き な が ら 「こ の 後 ど うな る の か な?ド キ ドキ 」 とい う気 持 ち が あ っ て 、 自然 に. 「 聞 こ う」 とい う気 が お き た し、 集 中 も で き た 。 そ れ. に 比 べ る と、 会 話 の 聞 き取 りの 方 は 、 内 容 的 に は お も しろ くな か っ た が 、 会 話 独 特 の 言 い 回 し な ど 勉 強 で き て よか っ た と 思 う。 英 音 の 識 別 ド リル は 、 今 ま で に な い 問 題 で 、 と て も お も し ろ か っ た で す 。(98) ・後 期 、 毎 週 英 作 文 を 書 い た の は 、 英 語 力 を つ け る と い う点 で は よ か っ た が 、 日本 の こ とを 理 解 す る うえ で も役 に 立 っ た 。(98) ・前 期 で は “Enjoy Pop  Songs”. の 英 文 で も聞 き取 れ な か っ た りす る こ と が 時 々 あ っ た が 、 後 期. に 入 っ て ビ デ オ の 英 文 を 聞 く よ う に な る と 、 そ れ が か な り ス ロー ペ ー ス に 感 じ ら れ る よ うに な   り、 英 文 に 聞 き 慣 れ た こ と を 実 感 し ま し た 。 ・1年 間 で 、 自分 の ヒ ア リ ン グ の 力 が ず い ぶ ん 伸 び た の が わ か る し、 授 業 内 容 や 課 題 も面 白 く、   また無 理 せず こなせ た か ら。.

(13) ・自分 の 英 語 力 が 上 が って い る とい う実 感 が あ っ たか ら。(98) ・毎 回 小 テ ス トを や る の は 、張 りが 出 て よい と思 う。.   一 方 、1年 間 で取 り組 んだ 学 習 内容 を5つ に 分 け て順 位 を つ け て も らっ た と こ ろ 、97年 度 は 、  「 英 語 の歌 」 が 一 番 面 白 く、 「ビデ オ教 材 に よる学 習 」 が 一 番 難 し く、 た め に な っ た と判 断 し 、 98年 度 は 、 「物 語 の 聞 き取 り」 が一 番 面 白 く、 「英 作 文 の 宿題 」 が 一 番 難 し く、 「 ス ピ ーチ 」が 一 番 た め に な った と判 断 して い る。   さ らに 、内容 別 に5段 階 の総 合 評 価 を 行 っ て もら った 結 果 か ら、 「と て も よか った」 と 「よか っ た」 の 評価 を 与 え た 人数 を合 計 し、 回答 者 数 に対 す る割 合 を 算 出 して み た。 す る と、97年 度 は 、 英 語 の歌(92.7%)、 (65.9%)、. ビデ オ教 材 に よる学 習(75.6%)、. 音 の 変 化 に つ い て の学 習(46.3%)の. 音 の識 別 ドリル(73.7%)、 (52.6%)の. ラジ オ ドラマ の鑑 賞(68.3%)、. ス ピ ーチ. 順 、98年 度 は 、 物 語 の聞 き取 り(78.9%)、. ス ピ ー チ(63.2%)、. 会 話 の 聞 き取 り(60.5%)、. 英. 英作 文 の 宿題. 順に高い評価を得た。.   97年 度 の 「音 の 変化 に つ い て の学 習」 が不 評 で あ った のは 、 意 外 で あ った 。 他 の4つ の学 習 項 目か らか な り離 れ て 、 「一 番 面 白 くな か った 」(わ ず か 、60ポ イ ン ト)と い うこ とで 、相 対 的 な 判 断 が働 い た の で あ ろ うか 。   これ に比 べ る と、98年 度 の 「 英 作 文 の 宿 題 」 が 低 め の 支 持 率 とな った の は 、 うなず け る。 以 下 に引 用 した コメ ン トに 見 られ る よ うに 、 た め に な った とは 思 うもの の 、 毎 回必 ず 宿 題 に 出 され る し、 資 料 を 調 べ な い と答 え られ な い の で 大変 だ った 、 とい うの が素 直 な感 想 で、 そ れ が 支 持 率 を 下 げ た 原 因 で あ ろ う。. ・英 作 文 は 自分 の頭 で考 え て書 か なけ れ ば な ら な い の で、 た め に な った と思 う。 ・英 作 文 は 毎 回苦 戦 した が 、 いか に 自分 が 日本 の こ とを 知 らな い か 痛 感 し、実 際 に調 べ る こ とで   知 識 を増 や す こ とが で き た。 ・英 作 文 は 、統 計 の資 料 を探 し出す の が 大 変 で 閉 口 し ま した。 ・英 作 文 は毎 回 提 出が しん どか った 。 自分 で 調 べ て英 語 で文 章 を考 え る の は、 き っ とた め に な る   と思 って は い な が ら、 な か な か ま とま った 時 間 が とれず 、つ い簡 単 にす ませ て し ま った 。.   さて 、 全 体 と して は 、 きわ め て 肯定 的 に受 け止 め られ た 「総 合 英 語 」 の授 業 で は あ るが 、 さ ら に 良 い 授 業 とす るた め に 、 どの よ うな こ とが考 え られ る で あ ろ うか 。 学 生 た ち の提 案 に 耳 を 傾 け て み よ う。(ス ピ ーチ に 関 して は 、6節 参 照). ・90分の 中 で い ろ い ろ な こと を詰 め 込 み す ぎて い る よ うな感 じで 、忙 しい授 業 だ った の で、 も う  少 しや る こ とを しぼ った 方 が い い よ うに 思 った 。 ・毎 回 毎 回 サッ サ ッと過 ぎて い くだ け で 、 た だ 流 れ作 業 的 に終 わ って いた と思 い ます 。 もっ と細.

(14)  か く リス ニ ン グの コ ツみ た い な もの も付 け 加 え て もらい た か った です 。(98) ・プ リン トが多 くて た くさん た ま って しま い 、整 理 が少 し大 変 で す 。 ・難 しい 聞 き取 りば か りで な く、 た ま に は全 部 わ か る よ うな もの を や らせ て ほ しい 。 い つ もい つ   もひ とケ タ しか 取 れ な い と、 とて も 自信 が な くな る。 ・聞 き取 りが苦 手 な 人 へ 、 も う少 し救 済 措 置 を 。 とい うの は 甘 え で し ょ うか。(98) ・ラジ オ ドラ マの 内容 は よか った の で 、 も う少 し関係 が つ か み や す い もの が よい と思 う。 ・ビデ オ教 材 の 英 作 文 は な い方 が い い と思 う。 ほ とん ど教 科 書 と同 じ英文 だ か ら書 き写 す だ け で 、   意味 が な い よ うに 思 った 。 ・英 作 文 は な るべ く全 員 に添 削 して ほ しい 。 で も、毎 回 は 無 理 だ ろ うか ら、宿 題 の 回数 を減 らす   か 、 問題 を減 ら した 方 が い い と思 う。(98) ・英作 が し っか りと添 削 され るわ け で は な い の で 、や りっぱ な しの 感 じが あ り、や って も身 に は   な らな い と思 った 。(98) ・統 計 の数 字 は先 に 提 示 して お き ます 。 文 化 や 言 葉 の説 明は 自分 た ち で調 べ て 身 に な る の で 、 い   い と思 い ます 。(98) ・英 作 文 で 、質 問 に答 え る よ り、 自分 の意 見 を も っ と書 く作 業 の 方 が 良 い と思 う。(98) ・宿 題 は2週 間 に1回. ぐらい が い い。(98). ・と き ど き文 法 につ い て復 習 で き る とい い と思 う。 ・ 「コ ミュニ ケ ー シ ョン英 語」 の 発展 版 とい った 、英 語 で 話 す機 会 が あ っ た ら よい か も しれ な い。.   毎 回 、冒頭 で ス ピー チを 行 った た め 、1コ マ の授 業構 成 に 多 少 無 理 が 出 た こ とは否 め な い 。「ゆ と りが な い」 と感 じた 学 生 が 多 くい た で あ ろ う。 学 習 内容 を い か に絞 り込 む の か が課 題 とな る。 そ うな る と、 「英 語 で 話 す機 会 を多 く」 と い う希 望 は 叶 え られ そ うに ない 。   聞 き取 りは 、読 む 力 や 書 く力 に 比 べ る と個 人 差 が きわ め て 大 きい 。 よ く聞 き取 れ な い とい う学 生 に 対 して は 、 テ ー プ を貸 し出 す な どの個 人 指 導 が必 要 か も しれ な い 。学 習 内容 と して は、 自然 な ス ピー ドで話 され る英 語 を 聞 き取 る た め の 基 礎 訓練(97年. 度)と 、物 語 や 会 話 の概 要 を 聞 き取. る応 用 練 習(98年 度)と を うま く組 み 合 わ せ るの が よい と考 え て い る。   97年 度 の 英作 文 は、 いわ ゆ る和 文英 訳 の 問 題 で 、確 か に 簡 単 な もの で あ っ た。 そ れ に比 べ る と、 98年 度 の英 作文 は 、資 料 調 べ が 前 提 とな り、 か な り難 しい もの とな った。 今 後 、 日本 の社 会 や 文 化 に つ いて 英語 で発 信 す る必 要 性 が増 す とい うこ とをを 考 え る と、 この よ うな学 習 が重 要 とな る。 しか し、 添 削 に つ い て は、 そ れ に 必要 と され る時 間 と労 力 を 考 え る と、 消極 的 に な らざ る を得 な い。. 11.教 養 英 語 の完 成 を 目指 して   名 古 屋 市 立大 学 で は 、人 文 社 会 学 部 お よび 芸 術 工学 部 が 完 成 年度 を迎 え た の を機 に、 既 存 の3 学 部(医 学 部 、薬 学 部 、 経 済 学 部)と. と もに 、5学 部 共 通 の 教 養 教 育 カ リキ ュラ ム を2000(平. 成.

(15) 12)年. 度 よ り実 施 す る運 び と な っ た 。 芸 術 工 学 部 に お け る 外 国 語 科 目 の 単 位 数 削 減 な ど の カ リ. キ ュ ラ ム 改 定 が あ っ た ほ か 、 未 修 外 国 語 の ク ラ ス を 月 曜 日 の 午 前 に 一 斉 開 講 した り、 共 通 教 養 科 目群(従. 来 の 人 文 科 学 、 社 会 科 学 、 自 然 科 学 の 教 養 科 目)を. 木 曜 日の午 前 と金 曜 日の 午後 に 帯 状. で 開 講 す る な ど、 思 い 切 っ た 改 革 が 進 め ら れ よ う と し て い る 。   人 文 社 会 学 部 で は 、 各 学 科 に お け る 専 門科 目の見 直 しが あ った も のの 、教 養 教 育 科 目の 語(英. 「 外 国. 語)」 に 関 し て は カ リキ ュ ラ ム 上 の 変 更 は な く、担 当 者 の 交 替 や 移 動 が 予 定 さ れ て い る だ け. で あ る 。 個 人 的 に は 、2年. 次の. 「 総 合 英 語 」 の ク ラ スサ イ ズ を. 「 英 語 リフ レ ッ シ ュ」 並 に し て 授. 業 の 効 率 を 上 げ た い が 、 担 当 授 業 総 数 の 調 整 、 非 常 勤 講 師 枠 の 確 保 な ど、 そ れ に 必 要 な 条 件 を 整 備 す る に は 時 間 が か か りそ う で あ る 。   宮 田 は 、学 部 開設 以来 、 自 らが 担 当 す る授 業 に お い て. 「大 学 レ ベ ル に お け る 望 ま し い 英 語 教. 育 」 を 実 現 し よ う と、 実 践 を 続 け て き た 。 そ し て 、 そ の 基 本 路 線 と 実 践 の 経 過 ・成 果 を 、 本 稿 お よ び 宮 田(1998∼99)に. て 報 告 した。 今 後 も 「 教 養 英 語 の 完 成 」 を 目指 し 、4年. 間 にわ た る実 践. を 踏 み 台 に し て 、 さ ら な る 努 力 を 重 ね た い と思 っ て い る 。.                     . Kim R. Kanel  1997.“Enjoy  Pop Songs” Rex Tanimoto . 成 美堂. 1997.  “The Storyteller”   マ ク ミラ ン ・ラ ン ゲ ー ジ ハ ウ ス. 金 田 正 也 編  1991.『 宮田. [参 考 資 料 ・文 献]. 学1994.「. 英 語 教 師 の パ ソ コン ・ガ イ ド』  大 修 館 書 店. 大 学 に お け る英 語 の授 業 改 造(1)−. 『講 読 』 の 新 しい 授業 展 開 −」.                                                           名 古屋 市立 保育 短 期 大 学 研 究 紀 要   第33号           1995.「. 大 学 に お け る英 語 の授 業 改 造(2)−. グル ー プ活 動 を取 り入 れ た 『英 文 学 』 の 授 業 − 」.                                                           名 古屋 市立 保 育 短 期 大 学 研 究 紀 要   第34号           1996.「. 大学 に おけ る英 語 の 授 業 改 造(3)−. 新 しい タ イ プ の授 業 を 目指 して −」.                                                           名 古 屋 市 立 保 育 短 期 大 学 研 究紀 要  第35号           1998.「 新 しい 『英 語 』 カ リキ ュ ラ ムの展 開 − ラ イ テ ィン グ分 野 に お け る誤 文指 導− 」                                                       名 古 屋 市 立 大 学 人 文 社 会学 部研 究 紀 要  第4号           1999.  「 英 語 学 習 の過 去 ・現在 ・未 来 −人 間科 学 科 学 生 の 実 像 −」                                                       名 古 屋 市 立 大 学 人 文社 会 学 部 研 究 紀 要   第6号 森 川 キ ャサ リー ン  1996.“The . New  Cross-Cultural Communication”. 山 崎 達朗 他   1997.“Japan  Update”   金 星 堂 矢作 三蔵 他   1993.“Listening  to  Natural English”  開 文社.   研究社.

(16) H. [資料1] . 教  材 作 品名. A “D. reamtime”. C. B “S arah,. D. “Matild a”. 作. 者. Roger Pulvers. Tall”. Patricia MacLachlan. “When. E “Karen”. F2) “Esio . Trot”. the  Wind Blows”. Plain and . 各 作 品 の概 要 お よ び 難 易 度1). Roald Dahl. Raymond Briggs. G “Charles'. I “Emma&. Bag”. Marie Killilea. Roald Dahl.   Ruth Ainsworth. Sheila Hocken. A5判. B6判. A5判. A4判. B6判. A5判. A5判. B6判. 分 量. 58頁. 56頁. 80頁. 38頁. 63頁. 54頁. 55頁. 72頁. 発行年. 1985年. 1985年. 1990年. 1983年. 1972年. 1991年. 1983年. 1988年. 出版社. ラボ教 育 セ ンター. Harper. 篠崎書林. 弓書房. 松柏社. Penguin Books. “Pocahontas”. Useful. サイズ. &  Row. I”. 桐原書店. Penguin Books. C.Binder, S.Grant, P.LaZebnik 一.       一. 一.       一. 一. 一. 1995年 Walt  Disney. 文 の 数3). 119文. 114文. 56文. 103文. 82文. 60文. 70文. 126文. 158文. 総 単 語 数3). 748語. 934語. 964語. 666語. 1080語. 949語. 840語. 1138語. 819語. 文 の平 均 語 数3). 6.3語. 8.2語. 6.5語. 13.2語. 9.0語. 5.2語. 難 語 率3)4). 2.8%. 3.3%. 4.6%. 0.6%. 3.4%. 61.7%. 43.0%. 42.2%. 学 生 の反 応5). 17.2語. 5.3% 73.7%. 2.0% 48.6%. 15.8語. 2.7% 21.1%. ※ 注  1)難 易度 に つ い て は 、各 作 品 の第1回 分 を 分 析 した 。       2)こ の作 品Fの み 、5回 の シ リー ズ で教 材 を作 成 した 。 他 は す べ て10回 シ リーズ 。       3)金 田正 也 他 「語彙 分析 デ ー タ ベ ー ス “D4000”」 に よ る。       1)難 語 レベ ル6以 上 の単 語 が存 在 す る率 を示 す 。       5)作 品 を読 み終 え た 時点 で の ア ン ケ ー トで、 「とて も難 しか った 」 「 難 しか った 」 と答 え た学 生 の 割 合 。. 12.0語. 1.7% 28.6%. 50.0%. 35.7%.

(17)                 [資 料2] . [1]Show . 配 布 プ リ ン ト:“Show . & Tell” の 進 め 方. & Tellと は?. ・ス ピ ー チ の 一 種 。 ・単 に 話 す だ け で な く 、 何 か を 見 せ な が ら 、 そ れ に つ い て 話 を す る 。 ・ 「 何 か」 は. 、写 真 、 ポ ス タ ー、 絵 、 お もち ゃ、 本 、 道 具 、 衣 類 な ど何 で も よい。. ・な る べ く 身 近 な も の で ・見 せ た い も の が あ っ て. 、 ク ラ ス全 体 に 見 や す い もの が よい 。 、 そ れ に つ い て の 説 明 を 考 え て も よ い し 、 逆 に 、 話 した い こ と が あ.   って 、そ れ につ い て何 を 見 せ られ るか を 考 え て も よい 。 ・ス ピ ー チ 原 稿 を 書 き. 、 あ ら か じめ 内 容 を 暗 記 し て く る。. ・発 表 の 際 は 、 原 稿 を 読 ま な い 。 顔 を 上 げ て 、 ク ラ ス の 人 た ち に 語 りか け る よ うに す る。 ・ク ラ ス 全 員 に よ く聞 こ え る よ うに 、 大 き な 声 で 話 す 。 ・見 せ る も の を 、 い つ 、 ど の よ うに 提 示 す る か を 考 え て お く。. [2]こ ・一 人3分. の ク ラ スで の ル ー ル 以 内 で 話 し終 わ る こ と. 。. ・早 く終 わ っ た 場 合 に は 、 聴 衆 か ら の 質 問 に 英 語 で 答 え る 。 ・ス ピ ー チ 原 稿 は 、B5の. レ ポ ー ト用 紙 に1行. お き に 書 く。. ・清 書 原 稿 を 、 ス ピ ー チ 終 了 後 に 提 出 す る 。 ・1回 に つ き3人. [3]評. ずつ. 、5月. の 連 休 明 け よ り、 番 号 順 に 行 う。.  価. ・ 「 総 合 英 語Ⅲ 」 の 評 定 資 料 と す る. 。 全 体 の25%程. 度。. ・ス ピ ー チ の 際 の 、 発 音 、 暗 唱 度 、 印 象 度 、 お よ び 、 提 出 さ れ た 原 稿 の 量 と 質 に よ っ て 評 価 す る。.

(18)               [資 料3]    「 総 合 英語Ⅰ ・Ⅲ」 の 授 業 ア ン ケー トとそ の結 果. 1.こ. れ まで に 受 け た 他 の 英語 の 授 業 と比較 して、.                                   97年 度             98年 度 ア   とて も よか った           12名(25.5%) .     6名(13.3%). イ  よか った                 35 . (74.5)      36(80.0). ウ  か わ らな い                 0 . (0.0)       . 1 . (2.2). 工  悪 か った                    0 . (0.0)        2 . (4.4). オ  ず っ と悪 か った             0 . (0.0) . (0.0). ※ それ は なぜ です か?(本 2.年.       0 . 文 参 照). 間 を通 じて5種 類 の学 習 に取 り組 み ま した。 面 白か った 順 、難 しか っ た順 、 た め に な った. 順 に1∼5の 位=2点. 番 号 を つ け て下 さ い。(以 下 の順 位 は 、1位=5点. 、5位=1点.      . 、2位=4点. 、3位=3点. 、 と して 算 出 した 合 計 点 に よ る). 97年 度                     面 白か った 順  難 しか った順   た め に な った 順.   a)音. の 変 化 に つ い て の学 習            5(60点) .   b)ラ. ジオ ドラマ の 鑑賞                 2(162) .  .   c)ス. ピ ーチ “Show & Tell”          4(129) .   3(143) .   3(126).   d)英. 語 の 歌                          1(192) .  . 5(60) .  .   e)ビ. デ オ教 材 に よ る学 習              3(132) .  . 1(190) .   1(195).      . 4(122点)  2(160) . 2(153点)  . 5(85). 4(119). 98年 度                    面 白か った 順   難 しか った 順   た め に な った順.   a)英. 音 の識 別 ドリル                  3(132点) .   b)物. 語 の聞 き取 り                  1(175) .  . 3(126) .   5(116).   c)ス. ピー チ “Show & Tell”          2(148) .   2(142) .   1(142).   d)会. 話 の 聞 き取 り                    4(124) .  . 5(109) .  . 3(130).   e)英. 作 文 の宿 題                      5(67) .  . 1(158) .  . 2(131).   また 、総 合 評 価 を行 い、 そ の 記 号 を[  3.上. 、4. 4(112点) . 4(124点). ]に 記 入 して下 さい。(本 文 参 照). の よ うに順 位 を つ け 、 評 価 した 理 由を簡 単 に書 い て下 さい。(本 文 参 照). 4.今 後 改善 す る と した ら どん な こ とが 考 え られ ます か 、あな た の意 見 を述 べ て下 さい 。(本文 参  照) 5.そ. の 他 、 気 づ い た こ と、言 い た い ことが あ れ ば 、 書 い て 下 さい。(省 略).

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