• 検索結果がありません。

2. 高齢者の周手術期看護(第3回群馬高齢者医療フォーラム)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2. 高齢者の周手術期看護(第3回群馬高齢者医療フォーラム)"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第3回群馬高齢者医療フォーラム

日 時:平成 17年 11月 30日 (水) 場 所:マーキュリーホテル 代表世話人:森下 靖雄(群馬大院・医・臓器病態外科学) 1.高齢者の下部消化管手術における周術期管理 堤 荘一,山口 悟,深澤 孝晴 坪井香保里,浅尾 高行,桑野 博行 (群馬大院・医・病態 合外科学) 「はじめに」わが国の平 寿命は 2004年の簡易生命表 によると, 女性が 85.59 歳で二十年連続の世界一, 男性も 78.64歳で二位であり, 65歳以上が 人口の 19.5%を占 めている. 高齢者社会となったわが国では, 多くの慢性 疾患を合併した患者が益々増加している. これらの症例 は, 明らかに術後感染症のリスクが高い. 下部消化管手 術は感染症の発生率が高く, 感染症が発生すると, 手術 成績を左右するだけでなく, 入院期間の 長, 医療費の 増大などの問題が生じる. 一般にセフェム系薬が推奨さ れているが, 耐性菌の誘導を えると偏りがないように 用しなければならない. 今回, リスクの高い高齢者の 下部消化管手術においてスルバクタムナトリウム/アン ピシリンナトリウム (SBT/ABPC) の有効性を評価した. 「対象」2004年 7月から 2005年 11月までに当科におい て下部消化管手術を施行された患者 183人を対象とし た.「方法」SBT/ABPC1.5g を執刀前,術後 6時間以内に 投与し, 以後術後 3日目まで 1日 2回投与した. 症例を 75歳以上の高齢者群と 75歳未満の若年者群に け, 術 前併存疾患の有無, 手術時間, 術後感染症の有無, 入院日 数について比較検討した. 「結果」高齢者群は 43人 (男 性 30人, 女性 13人) で平 年齢 78.7歳, 若年者群では 138人 (男性 86人,女性 52人) で平 年齢 58.9 歳であっ た. 併存疾患の割合は高齢者群で 53.5%, 若年者群で 30.4%と高齢者群で有意に多かった. 術後感染症を認め た症例は高齢者群 2人 (4.8%), 若年者群 7人 (5.1%) と 差を認めなかった. MRSA を検出した症例はなかった. 術後入院期間に関しても, 高齢者群 13.3日, 若年者群 14.8日と有意差を認めなかった. この結果は, 対象期間 以前の FMOX 投与症例と比較しても感染症の発生頻度 に差は無く,入院期間は短縮されていた.「結語」下部消 化管手術において SBT/ABPC の予防的投与は, ハイリ スクの高齢者に対しても有効と思われた. 抗生剤の選択 に偏りがあると耐性化が問題となるため, セフェム系だ けではなくペニシリン系も選択薬に加え い ける必要 があると えられる. 2.高齢者の周手術期看護 堀越 政孝,杉本 厚子,前田三枝子 (群馬大医・附属病院・看護部) 【序 論】 2005年 1月から 10月までに, 群馬大学医学 部附属病院・第一外科で全麻下手術を受けた患者は 619 件であった. 75歳以上に限定し算出したところ 70件で, 全体の約 11.3%に及ぶ. 比較対象として 2000年の全麻 下の手術件数を挙げると 459 件, 75歳以上では 30件で, 全体の約 6.5%を占める. 5年間で 75歳以上の手術患者 は約 1.7倍にもなっている. 【対象事例】 今回事例とし て挙げる患者は,79 歳女性,臨床診断は「下咽頭癌・頚部 食道癌・化学放射線療法後局所再発」であった. 2004年 12月 1月から 2005年 1月 20日までに根治的に chemo と Radiationを行い, その後外来での followとなった. 2ヶ月後に局所再発し同年 4月 8日に「下咽頭喉頭頚部食 道切除遊離空腸再 」を受けた. 【看護の要約】 ①術後 コミュニケーション障害のリスク状態 : 術前から密な患 者 と の コ ミュニ ケーション を とった 事 で, ほ ぼ body action だけで「会話」することができた.結果,精神的な 苦痛を与えずに済んだ. ②手術侵襲による全身状態の変 調に伴う低栄養状態 : 中心静脈栄養に加え, 腸瘻からの 経腸栄養と経口摂取開始時から NST 対応食とし, 食事 指導を行い栄養状態の改善を図った. ③手術侵襲による 非効果的気道浄化及び換気機能低下 : 術前術後に呼吸リ ハビリテーションを行った為, 重篤な肺炎等を起こさず に回復に向かった. また徹底したマウスケアを実施し, 唾液量低下による口腔内細菌繁殖予防をした. ④コミュ ニケーション障害及び ADL 低下に関連したボディイ メージの混乱 : 喉頭切除は,生来持っていた「声」を失う という身体一部の損失を意味する. 事例の患者の場合, ①の内容に加え, 充 なムンテラと夫のサポートが強み になり, 受容に至った. ⑤退院後の社会資源の確保 : 患 者会登録・身体障害者手帳 付などの社会資源確保をし, 退院となった. 【まとめ】 周手術期における高齢者の 197 Kitakanto Med J 2006;56:197∼198

(2)

看護で重要なのは「高齢者の尊厳を保ちながら, 充 な 説明・指導を行い, 日常生活に戻れるという自信を失わ せないようサポートする事」である. それには医療職者 間での信頼関係が必要不可欠である. 3.メタボリックシンドロームを有する閉経後女性にお ける血圧の日内変動への影響 角野 博之,倉林 正彦 (群馬大院・医・臓器病態内科学) 市川 秀一 (北関東循環器病院 内科) 【目 的】 メタボリックシンドローム (MetS) は内臓脂 肪蓄積を基盤に脂質代謝異常, 高血圧, 糖代謝異常を合 併するマルチプルリスクファクター症候群であり, 心血 管疾患の発症を増加させる. また, 女性は閉経に伴い心 血管疾患の発症が増加する. MetSを有する閉経後女性 の心血管疾患の発症増加は動脈 化の促進が原因と え られているが, 不明な点が多い. 血圧の日内変動, 特に夜 間血圧の下降障害は心血管疾患の発症を増加させるた め, MetSを有する閉経後女性の夜間血圧の下降障害が 心血管疾患のリスクの可能性がある. そこで, 本研究で は MetSを有する閉経後女性において夜間血圧の下降障 害が存在するか否かについて検討した.【方 法】 閉経 後女性を臍部での腹部 computed tomographyにより測 定した内臓脂肪面積, 安静時外来血圧, 早朝空腹時の血 糖・インスリン, 脂質により MetSと診断された女性 (MetS 群) 16例, 上記検査結果が正常の 常女性 ( 常 群) 18例の 2群に けた. 同日, 24時間血圧計を装着し, 24時間自由行動下血圧を測定した. 夜間血圧の下降度 (%)は,100× (1−夜間血圧/昼間血圧)により求めた.イ ンスリン抵抗性は HOMA 指数 (血漿血糖×血清インス リン/405) を用いた.【成 績】 年齢は両群間で差はな かったが, MetS群の body mass index, 腹部内臓脂肪面 積,空腹時血糖値,インスリン値及び HOMA 指数は 常 群の値よりもそれぞれ有意に高値であった (すべて p< 0.01). MetS 群のトリグリセリド, 低比重リポ蛋白コレス テロールは 常群に比べそれぞれ高値であったが, 高比 重リポ蛋白コレステロールは低値であった (すべて p< 0.05).MetS 群の 24時間平 収縮期 (SBP) ・拡張期血圧 (DBP), 昼間平 SBP及び夜間平 SBP・DBPは, 常 群よりもそれぞれ有意に高値を示し た (す べ て p< 0. 05). MetS 群の夜間 SBP下降度は 常群の値よりも有 意に低値を示した (p<0.05). MetS群では夜間血圧下降 度が不十 (10%未満) の nondipperの割合が 50%であ り, 常群の 22%に比べて多いものの有意な差はなかっ た. 【結 論】 MetSを有する閉経後女性では夜間血圧 の下降が障害されていることが明らかになった. この夜 間血圧の下降障害が MetSによる心血管疾患の発症リス クの一つである可能性がある. 第 3回群馬高齢者医療フォーラム 198

参照

関連したドキュメント

 少子高齢化,地球温暖化,医療技術の進歩,AI

High rates of long-term renal recovery in survivors of coronavirus disease 2019–associated acute kidney injury requiring kidney replacement therapy.. Figure 1Renal outcomes

いメタボリックシンドロームや 2 型糖尿病への 有用性も期待される.ペマフィブラートは他の

2.認定看護管理者教育課程サードレベル修了者以外の受験者について、看護系大学院の修士課程

(154kV群馬幹線(金井~群馬)ノンファーム型接続対象エリア25/34 ノンファーム型接続対象エリア 〇群馬県: 沼田市、高崎市、渋川市、 利根郡

アスピリン バイアスピリン 7 日(5 日でも可) 個別検討 なし 術後早期より クロピドグレル プラビックス 7 日(5 日でも可) 7 日(5 日でも可) なし

の 立病院との連携が必要で、 立病院のケース ー ーに訪問看護の を らせ、利用者の をしてもらえるよう 報活動をする。 の ・看護 ・ケア