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企業継続能力評価モデルの研究

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(1)

企業継続能力評価モデルの研究

著者

高田 敏文

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企業継続能力評価モデルの研究

平成16年度∼平成18年度科学研究費補助金

(基盤研究(A))研究成果報告書

平成19年5月

研究代表者 高 田 敏 文

東北大学教授

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企業継続能力評価モデルの研究

平成16年度∼平成18年度科学研究費補助金

(基盤研究(A))研究成果報告書

平成19年5月

研究代表者 高 田 敏 文

東北大学教授

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<はしがき> 日本でも平成14年改訂監査基準から,継続企業の前提にかかる監査が導入された。 この導入によって監査人は,財務諸表監査の枠内でクライアントの事業活動継続能力を評 価する必要がある。 この監査人の事業活動継続能力評価の問題解決について本研究は,近接する倒産予知モ デル研究の知見を背景にした新たな方向性を提供することを目的にしている。この研究で は,既存の判別関数だけではなく,ハザードモデルや人工知能モデルを援用した新しいモ デル設計の有用性を検証し,一定の成果を挙げた。 この研究は,客観的な証拠に基づく監査実務の必要性を論じ,その証拠の生成に有用な モデルを提供したところに価値がある。 研 究 組 織 研究代表者 研究分担者 研究分担者 研究分担者 研究分担者 研究分担者 研究分担者 研究分担者 研究分担者 研究分担者 (研究陥力者 交付決定額(配分額) 高田敏文 (東北大学教授) 井上普就 (東北学院大学経済学部助教授) 及川拓也 (青森公立大学経営経済学部助教授) 高橋美穂子(高崎経済大学地域政策学部講師) 橋本尚  (青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授) 白田佳子 (芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科教授) 八重倉孝 (法政大学経営学部教授) 坂上学 (大阪市立大学大学院経営学研究科助教授) 寺野隆雄 (東京工業大学大学院総合理工学研究科教授) 福井義高 (青山学院大学大学院国際マネジメント研究科助教授) 王春山 (中国 助教授)) (金額単位二円) 直 接 経 費 間 接 経 費 合 計 平 成 1 6 年 度 1 1 ,6 0 0 .0 0 0 3 .4 8 0 .0 0 0 1 5 ,0 8 0 ,0 0 0 平 成 1 7 年 度 7 ,3 0 0 ,0 0 0 2 .1 9 0 ,0 0 0 9 ,4 9 0 ,0 0 0 平 成 1 8 年 度 7 ,1 0 0 ,0 0 0 2 .1 3 0 ,0 0 0 9 ,2 3 0 ,0 0 0 総 計 2 6 .0 0 0 ,0 0 0 7 ,8 0 0 ,0 0 0 3 3 ,8 0 0 ,0 0 0 研 究 発 表 (1)学会誌等 (2)口頭発表

高田敏文,及川拓也.2006.DiscretionalAccruals ofFinancia11y Distressed

Companies.伽cee血g苫Of’18thABjaD−1b(三血CbD点LmCe OD htemaLbnalAcc O〟刀血】g血紺e鼠pp1−12.

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白田佳子,坂上学.2006.Going Concern Criteria:EmpiricalAnalysis ofQualitati ve FinancialData by Text Mining.hvceedings of18tbAsjaDrhci貌・

Cb刀如月α28か 血ぬma血aJAccoは〝血g血sUeApp55.

白田佳子,坂上学.2006.AnAnalysis ofthe“Going Concern Assumption’’:Text Mining FromJapanese FinancialReport.伽ceedtDg苫OfAmezjmDAccouDtiTZg Aββ0由血ガ♂βAカ月〟aJ腸e血g pp131.

福井義高・2006・AConsuPption ̄BasedAssetPricingModelwithAccounting Numbers:Corporate EarnlngS and Book Value Are as Realas Consumption. 伽αe血gぎdrAme血刀A〝Om血】gAββOC由血Ⅵjりβ6A〟刀UaJ膿e血gpp252.

(3)出版物

及川拓也.2006.ゴーイング・コンサーン監査の意義.商学論集(福島大学).75.pp41・55. 白田佳子.2006.再生企業の実態−「再生」の落とし穴.JICPAジャール.18.ppl12−118. 高田敏文.2006.監査リスクの基礎.同文館出版社.

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Ⅰ 研究の趣

1研究の意義

企業継続能力情報の開示と監査は,平成14年2月に改訂されたわが国の監査基準でも ようやく導入され,平成15年3月期決算会社から当該規程が適用されることとなった。 わが国と同様の企業内容開示制度をもつ国々においては,すでに相当以前から企業継続 能力監査,いわゆるゴーイング・コンサーン監査(以下,「GC監査」と略す)は制度化 されており,この点でわが国の監査は遅れをとっていた。3年ほど前から企業会計審議 会では,GC監査制度化に向けた議論が行われており.これと並行して日本公認会計士 協会では,世界各国のGC監査の実態についての調査を実施し,その結果を公表してい た。また,GC監査の制度化をまたずに一部の公認会計士は,企業継続能力に重大な疑 義のある被監査会社に対しては,監査報告書の特記事項(平成14年監査基準で廃止)を 使って,企業のGC能力を公にしていた。しかしながら,このような自主的な慣行は,そ れを実施する監査人としない監査人とが生じることとなり,市場の反応も冷ややかなも のであった。したがって,平成14年の監査基準改訂でGC監査が導入されたことは,実 務的にも制度的にも望ましいことであった。 GC監査は,監査基準との関係のみで必要とされるわけではない。平成15年に発生し た「りそな銀行事件」は,繰延税金資産を計上する前提条件として企業が存続すること を監査人が検証しなければならないことが税効果会計基準で求められていることを改め て示した。このことは,会計基準によっても実質的にGC監査が求められていることを 意味している。この点からも,監査基準にGC監査規程が早期に導入される必要性が あった。 監査基準にGC監査規程が入ったことを受けて,日本公認会計士協会は,その実務指 針である監査基準委員会報告書を公表し,GC監査にあたり監査人は何を調べるのかを 明示した。この実務指針は.監査人がGC監査を実施するにあたり遵守することになる ものであるが,最終的に被監査会社に継続能力があるのか否かの判断は監査人に求めら れることになる。職業的専門家としての監査人の判断は,基準や指針によって規定され それが機械的に適用されるものではないことは明らかであるが,同一の証拠資料を用い て継続能力を判定しようとするときに,どのような監査人が判断したとしてもほぼ同一 の結論が得られるようにしておくことは,望ましいことでもあり,その必要性があるこ とでもある,と考えられる。倒産予測モデルを構築するためには,一定のデータが必要 とされ,そのためにモデルのパフォーマンスには一定の限界が生じる。・一方,監査人は 企業内外の多用なデータを収集し,それらを総合的に評価して企業継続能力を評価して いる。パフォーマンスの高い倒産予測モデルを構築できれば,モデルが提供する情報 は,監査人の判断の根拠となる証拠群の一つとして,大きな役割を発揮することが期待 される。倒産予測モデルはまさしくそのような意味での実務指針となりうるツールであ − 3 −

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り,実務の使用に耐える倒産予測モデルを構築することの意義は大きい。

2 倒産予測モデル構築のための研究の必要性

倒産予測モデルについては・すでに50年前に線形判別関数を使ったアルトマン・モデ ルが提案され・その後,今日に至るまで数多くのモデルが提案されてきた。−一般に判別 関数を使ったモデルの場合・倒産企業と非倒産企業とをペアマッチさせ,それら企業の 特定の指標(財務比率を用いることが多い)をサンプルデータとして関数の係数ならび に臨界点(倒産判別点)を確定させる0そうして構築した判別関数を適用して特定の企 業の継続能力を示すと考えられる判別点を計算し,その結果と臨界点とを比較し当該企 業の継続能力の有無を判定する。 線形・非線形を問わず判別関数を使ったモデルについては,事前的な(exante)判 別能力の低さが指摘されており,そうしたパフォーマンスの低さの原因として,用いら れるデータの限界と並び,モデル構築にあたっての方法論上の問題点が指摘されてい る0誤判別が非常に重要な意味を有する領域(たとえば,医療領域)ではこのことがか なり以前から問題とされており・線形判別関数に代わるモデルの構築が必要とされてき た。監査に関しても,判別結果は被監査会社にとって決定的に重要な意味を有する。線 形判別関数が構造的に問題点を有していることがわかっている以上線形判別モデルの 精度の向上を図るための研究だけではなく,ハザードモデルをはじめとした代替的なモ デル開発をすることが重要である,と考えられる。 本スタディグループは・判別モデルの監査実務への適用可能性,代替的なハザードモ デル等の構築・構築されたモデルのパフォーマンスの検証,営業報告書の非数量データ を知能ベースとした人工知能モデルの開発を主要な課題として研究を進めてきた。本研 究の特徴は下記の通りである。 (1)わが国の監査研究の領域では,比較的,手薄であった倒産予測モデルの構築を試み ることを第一の特徴とした8倒産予測モデルについては,財務会計やファイナンスの 領域ですでに多くの先行研究成果が明らかにされているが,監査とくに公認会計士に よる外部監査の視点からの体系的な研究は本スタディグループが初めて試みたもの である。 (2)財務データを中心とする数値データを用いたモデルには,統計学の領域で確立され ている統計モデルと,各研究領域での理論をベースにして独自に開発される数理モデ ルとがある。本研究では,統計モデルの監査への適用可能性を中心に検討を進めて きた。 (3)さらに本研究では営業報告書の記述欄に記載されている文章を解析する人工知能モ デルのプロトタイプを開発した0人工知能を監査の倒産予測分野に応用する研究は, 世界でも初めての試みである。

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3 各モデルの特徴

監査領域における倒産予測モデルの研究開発は,制度がスタートしている現在,研究 者にとっての理論的な関心事ばかりでなく,実務家にとっても喫緊の課題となってい る。われわれは,倒産予測モデルについては,統計モデルによるアプローチと人工知能 アプローチとに分けて開発ならびにそのパフォーマンスの検証を進めてきた。 (1)線形判別モデル 代表的なアルトマン・モデルは,構造的には「線形判別モデル」と呼ばれるグルー プに属する倒産判別モデルである。線形判別モデルとは,簡単に言うと,ある属性を 示す変数(例えば,流動比率)に関して,健全グループに属する企業と倒産グループ に属する企業とを規模等を考慮しながらペアマッチさせたデータを用いて,健全企業 グループと倒産企業グループとの間で2グループの重なり具合がもっとも少ないポイ ントはどこか,あるいは両グループの重なり具合をもっとも少なくする直線は何かを 見つけるためのモデルである。この場合,それぞれのグループのデータは正規分布で なければならない。非線形判別モデル(例えば,マハラノビスの距離)についても基 本的な仕組みは同じである。 変数を一・一つにすると誤判別する可能性が高くなるので,複数の変数を用いて判別す るのが普通である。アルトマン・モデルの場合には,5つの変数が用いられている。 複数の変数を用いると一般に誤判別率を低く押えることができるが,多変量正規性 (一一つひとつの変数が正規分布していることが要件とはならず,用いられた複数の変 数が総合して正規性を満たしていること)の要件が満たされているのかどうかを判定 することが困難になる。一般に複数の変数を用いた判別モデルの場合には,多変嵐正 規性が満たされていることを「仮定」して分析が進められることが多いが,これは乱 暴な話である。線形判別モデルの一般式は,Z=/kl+∬2十方.1+・・・)となる。 (2)ハザードモデル ハザードモデルは,線形判別モデルとはまったく違った考え方に立ったモデルであ る。ごく簡単に説明すると,ある状態が発生してから特定のハザードが発生するまで の期間構造を特定するためのモデルである。ある財務困窮状態が発生した企業が必ず 事業活動を停止することが経験的に分かっていれば,事業活動停止がこの場合のハ ザードである。事業活動停止は,必ずしも倒産を意味しないが,企業にある状態が発 生してから倒産するまでの期間構造を特定する問題にハザードモデルを適用できるの かどうかが課題となる。コックスの比例ハザードモデルは,特定の状態発生からハ ザードに至る期間を適当なインターバルで区切ったときに,そのインターバルが進行 するのに従って比例的に残存nJ能性が低下していくかどうかを特定しようとする。あ る属性を用いてそのような比を特定できれば,残存可能性がゼロとなる点を知ること 一 5 −

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によって「あと何年もつのか」を知ることができる。特定の経験データが蓄積されれ ば,「あと何ヶ月,ないしあと何年の命です」と相当程度の確信をもって言うことがで きる。 倒産予測にハザードモデルを使う研究はまだ緒についたばかりであるので.精度の 高いモデルは存在しない。医療分野等と違って企業倒産にハザードモデルを利用しよ うとするときの困難性としては,①企業はどのような財務困窮状態に陥ったとして も,人間のからだとは違い,何らかの「回復」ないし「一発逆転」があることがある。 つまり,企業の場合,一度,財務困窮状態に入ったら倒産まで一直線とはならないの である。②よく用いられている比例ハザードモデルの前提条件として,ハザード比は ほぼ一定であることが仮定されている。これは,かなりきつい仮定であり,ハザード 比を一定とするような属性を見つけ出すことが困難であることが多い。しかしなが ら,今後,倒産データの蓄積と分析を進めれば,ハザードモデルは倒産予測や企業の 継続能力評価に適用できる可能性が高くなると考えられる。 (3)人工知能アプローチ 人工知能は,近年,監査の領域にも応用しようとする研究が進められている。人工 知能ソフトは検索エンジンと知識ベースとから成り立っており,高性能の検索エンジ ンの下でどのような知識ベースを構築するのかが研究面においても課題である。その 際,膨大な知識をどのように取得するのかが現実的には大きな問題となり,このこと については,「データマイニング」と総称される各種の技法が提唱されている。 われわれは,有価証券報告書等の営業に関する記述を主たる対象にして,その中か ら倒産のシグナルとなるようなキーワードを見つけ出すことを試みた。このようにし て倒産の徴候が存在する企業を記述データから発見し,そうした企業群に対して,統 計モデルによる解析を進めれば,監査の枠組みでの倒産予測問題によりよくアプロー チすることが可能となると考えている。 (以上の記述は,本スタディグループ中間報告書における記載を加筆修正したものである。)

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[研究報告日

企業継続能ワコにかかる追記情報記載会社の実態

−2003年度・2004年度のGC監査を中心として−

1.GC監査制度化前の状況

わが国においてゴーイング・コンサーン(GC)監査が制度化されたのは2003年3月期 決算からであった。しかしながら,それ以前においても,特記事項の中で会計士がGC問 題に言及するケースがいくつかあった。rGC問題がはじめて特記事項の中で言及された ケースは,なみはや銀行の1999年3月期決算についてであった。なみはや銀行のケース では,会計士は特記事項の規定を超えて注記に記載されていないGC問題を特記事項の 中で追加的に言及した点で注目を浴びた。その後,表1に示されるように,山水電気, 赤井電機,エコナック(旧日本レース),福島銀行,ケンウッド,日本冶金工業におい て,特記事項の中でGC問題について言及がなされた。この6杜のケースでは,二重責任 の原則に抵触しないように,経営者による注記を踏まえた上でGCに関する特記事項が 記載された。 表1 GCに関する特記事項 会  社  名 決   算   期 件 数 な み は や 銀 行 199 9 年 3 月期         lL l 山 水 電 気 199 9 年 6 月 中 間 期 ∼ 20 02 年 6 月 中 間 期 7 赤 井 電 機 199 9 年 9 月 中 間 期 ∼ 20 00 年 3 月 期 ≧  2 エ コ ナ ッ ク (ロ本 レー ス) 20 00 年 3 月期 ∼ 20 02 年 3 月期 5 福 島 銀 行 20 0 1年 9 月 中 間 期 1 ㌔ ケ ン ウ ッ ド 20 02 年 3 月 期 1 日本 冶 金 工 業 20 0 2 年 9 月 中 間 期 1 7 杜 合 計 18 件 (『週刊経営財務』(税務研究会),No,2627(2003.6.16)pp.49−50参照) 表2は,GCに関する特記事項が記載された会社のGC監査制度化前後におけるGC注 記記載状況を示したものである。GCに関する特記事項の記載件数が多かったエコナッ クは,GC監査制度化直前の2002年9月中間期と制度化直後の2003年3月期ではGCに対 する疑義が解消されたが,2003年9月中間期から再びGCに関する注記が記載された。 また,山水電気については,GC監査制度化前から連続してGCに関する注記が記載され ている。なお,なみはや銀行は1999年8月に,赤井電機は2000年11月に倒産した。

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GC特記事項 ̄載 表 Z  G C 特 記 事 項 記 載 会 社 に お け る 制 度 化 前 後 の G C 注 記 記 敲 状 況    決 算 年 月 会 社 G C 制 度 化 前 G C 制 度 化 後 19 99 2 00 0 20 0 1 20 02 20 03    20 04 3 月期 (9 月 中 間 期 ) 3 9 3 9 3 9 3 9 3 9 ○ 3 ○ エ コ ナ ッ ク × × × × 福 島 銀 行 × × × × × × × × × × ケ ン ウ ッ ド 日本 冶 金 工 業 × × × × × × ○ × × × × × × 〉く × × × ○ ○ × × 12 月 期 (6 月 中 間 期 ) 6 12 6 12 6 12 6 12 6 12 6 山 水 電 気 ○ ○ (⊃ C ) (GC注記記載有:O GC注記記載無:×) (r週刊経営財軌(税務研究%)・No・2627(2003・6・16)pp・49L50,No・2653(2003・12・22)pp,3− 6,No・2677(2004.6.21)pp.2−6参照)

2.GC監査制度化後の状況

次にGC監査制度化後(2003年3月期∼2004年3月期)の上場会社におけるGC注記記 載状況,および業種別,市場別,監査法人別,記載理由別のGC注記記載状況をみていく こととする。 (1)GC注記記載状況 2003年3月期におけるGC注記記載会社は・3月期決算を行った上場会社2747社中 64社(2・33%)であった。また,2003年9月期におけるGC注記記載会社は,9月中間 期決算を行った上場会社2759社中49社(1・78%)であった。2003年3月期においてGC に関する注記を記載した64社のうち20社は・GCに対する疑義が解消され9月中間期 においてGCに関する注記が記載されなかった(疑義が解消されたか不明な会社や上場 廃止となった会社を除く)0一万・2003年3月期においてGCに関する注記は記載され なかったが・9月中間期においてGCに関する注記が新たに記載された会社は14杜で あった。 GC監査制度化2年目である2004年3月期におけるGC注記記載会社は,3月期決算 を行った上場会社2728社中57社(2・09%)であった。このうち13社(22.81%)は2004 年3月期で新たにGCに関する注記が記載されたものであり,33社(57.89%)は2003 年3月期からGCに対する疑義が解消されず,2003年9月中間軌2004年3月期と連続 してGCに関する注記が記載されたものである。また,2003年9月中間期で新たにGC に関する注記が記載され,疑義が解消されないまま2004年3月期に注記が記載された 会社は9社(15・79%)であった0さらに2003年3月期にGCに関する注記が記載され たが,9月中間期では記載されず2004年3月期に再び記載された会社は2社(3.51%) であった。 一一 8

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表3 GC注記記載状況 決 算 期 G C 注 記 ◆l G C 注 記 記 載 記 載 会 社 上 場 会 社 会 社 /上 場 会 社 2 00 3 .3 64 27 47 2 .3 3 % 2 00 3 .9 4 9 2 7 59 1,78 % 2 00 4 .3 57 2 7 28 2 .0 9 % *l 外国会社を除く (GC注記記載会社数:『週刊経営財務』(税務研究会),N。.2636 (2003・8・25)pp.2−3,No.2653(2003.12.22)pp.2.3,No.2697 (2004.11.15)pp.2−3参照) (上場会社数:Goo企業決算http://Anance.goo.ne.jp/yuho/top,html (Copyright:(C)2005Tb 計) o KeizaiInc.,(C)2005吐上聖二)より集 表4 2004年3月期におけるGC注記記載会社の過去の記載状況 2 00 3 .3 20 0 3.9 20 04 .3 件 数 t 割 合 × × ○ 13 2 2 .8 1 % 巳   ○ 33 5 7 .8 9 % j   x 】  ○ 9 15 .7 9 %× (⊃ 2 3 .5 1 % 20 0 4 .3G C 注 記 記 載 会 社 数 57 10 0 % (GC注記記載有:O GC注記記載無:×) (『週刊経常財軌(税務研究会),No.2653(2003,12.22)pp.3−6, No.2677(2004.6.21)pp.2−6参照) 表5は,3月期決算以外の決算期(2003年4月期∼2004年2月期)におけるGC注記 記載状況を示したものである。2003年4月期から2004年2月期におけるGC注記記載 会社は,3月期決算以外の上場会社(2003年)892社中30社(3.36%)であった。特 に,12月期(9杜)と9月期(8社)のGC注記記載会社数は,3月期を除くその他の 決算期と比較してかなり多かった。また,3月期決算以外のGC注記記載会社数は3 月期決算会社の約半分であるが,上場会社に占める割合では3月期決算会社における 割合よりも1%も高い値となった。

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表5 3月期決算以外(2003.4−2004.2)のGC注記記載状況 決 算 月 G C 注 記 記 載 会 社 決 算 月 G C 注 記 記 載 会 社 4 月期 0 10 月 期 1 5 月 期 1 1 1月 期 2 6 月 期 2 12 月 期 9 7 月 期 2 1 月期 2 8 月 期 1 2 月期 2 9 月 期 8 合  計 30 3 月 期 以 外 上 場 会 社 数 (20 03 ) *l 8 92 G C 注 記 会 社 /3 月期 以 外 上 場 会 社 3 .3 6 % *1外国会社を除く (GC注記記載会社数:『週刊経営財務』(税務研究会),N。.2687 (2004・9.6)pp.38−55参照) (上場会社数:Goo企業決算http:〟finance・gOO・ne・jp′yuho′top.htmi (Copyright:(C)2005Tb 計) o KeiZai Inc., (C)2005地上些ニ)より集 (2)業種別GC注記記載状況 表6は,業種別にGC注記記載状況を示したものである。2003年3月期においてGC 注記記載が最も多かった業種は建設(9社)であり,次いで,情報・通信(7社),卸 売(6社),電気機器(5杜)で多かった。GC注記記載会社全体に占める割合は,建 設(14・06%),情報・通信(10・94%),卸売(9.38%),電気機器(7.81%)であり, 上位4業種の全体に占める割合は40%超であった。2003年9月中間期におけるGC注 記記載の上位業種は,建設(8社),繊維製品(7社),サービス(4社)であり,上 位3業種の全体に占める割合は40%弱であった。2004年3月期においてGC注記記載 が最も多かった業種は建設(8社)であり,次いで,情報・通信(5社),電気機器 (5社)で多かった。2004年3月期における上位3業種の全体に占める割合は30%超で あった。 また,表6より,2003年3月期から2004年3月期において一番多くGCに関する注記 が記載された業種は建設(25件)であり,2番目以下の情報・通信(15件),繊維製品 (14件),電気機器(13件)を大きく上回っている。 −10一

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表6 業種別GC注記記載状況 ≡  2 0 03 .3 2 00 3 .9 20 04 .3 合 計 ‡建 設 9 (14 .06 % ) 8 (16 .33 % ) 8 (14 .04 % ) 2 5 14 .7 1 % ) 1 情 報 ・通 信 7 (10.94 % ) 3 (6 .12 % ) 5 8 .7 7 % ) F 15 (8 .8 2 % ) ー繊 維 製 晶 3 4 .69 % ) 7 (14 .29 % ) 4 7 .0 2 % ) 14 8 .24 % ) 電 気 機 器 5 (7.8 1 % ) 3 (6 .12 % ) 5 (8 .7 7 % ) 13 (7 .65 % ) 卸 売 6 (9 .38 % ) 2 (4 .08 % ) 3 (5 .2 6 % ) 11 (6 .4 7 % ) サ ー ビ ス 】 3 (4 .69 % ) 4 (8 .16 % ) 4 (7 .0 2 % ) 11 (6 .4 7 % ) 機 械 3 (4 .69 % ) 3 (6 .12 % ) 4 (7 .0 2 % ) 10 (5 .8 8 % ) そ の 他 製 品 3 (4 .69 % ) 3 (6 .12 % ) 4 (7 .0 2 % ) 10 (5 .8 8 % ) 非 鉄 金 属 :う (4 .6 9 % ) 3 (6 .12 % ) 3 (5 .2 6 % ) 芦  9 (5 .29 % ) 小 売 3 (4 .6 9 % ) 2 (4 .08 % ) 3 (5 .2 6 % ) 8 (4 ・7 1 % ) . 金 属 製 品 2 (3 .13 % ) 2 (4 .08 % ) 3 (5 .2 6 % ) 7 (4 .12 % ) ! 食 品 :う (4 .6 9 % ) 1 (2 .04 % ) 2 (3 .5 1% ) 6 (3.53 % ) ; 化 学 2 (3 .13 % ) 2 (4 .08 % ) 2 (3 .5 1% ) 6 (3.53 % ) ガ ラ ス ・土 ポ 製 品 2 (3 .13 % ) 1 (2 .04 % ) 2 (3 .5 1% ) 5 (2.94 % ) 輸 送 用 機 器 l (1.5 6 % ) 1 (2 .04 % ) 3 (5 .2 6 % ) 5 (2.94 % ) 精 密 機 器 2 (3 .13 % ) 1 (2 .04 % ) 1 (1.7 5 % ) 4 (2.35 % ) 不 動 産     、 1 (1.5 6 % ) 1 (2 .n4 % 〉 l (1.7 5 % ) 3 (1.76 % ) ゴ ム 製 品 ■  2 (3 .13 % ) 1 (2 .04 % ) 3 (1.7 6 % ) 択 行 1 (1.5 6 % ) 1 (乙 04 % ) 2 (1.18 % ) 鉄 鋼 1 (1.5 6 % ) l (0 .59 % ) 鉱 業 1 (1.5 6 % ) 1 (0 .59 % ) : 倉 庫 ・運 輸 関 連 1 (1.5 6 % ) 1 (0 .59 % ) 合 計 64 ( 10 0 % ) . 4 9 ( 10 0 % ) 5 7 ( 10 0 % ) 17 0 ( 川 0 % ) (GC注記記載会社数:『週刊経営財務』(税務研究会),No.2636(2003,8.25)pp,2L 3,No.2653(2003.12,22)pp.2−3,No.2697(2004.11.15)pp.2−3参照) (3)市場別GC注記記載状況 表7は,2003年3月期における市場別GC注記記載状況を示したものである。記載 数では,ジャスダック(18社)が一番多く,次いで東証2部(16社),東証1部(14 社)であった。GC注記記載会社の上場会社に占める割合では,マザーズ(12.00%) が最も高く,次いでヘラクレス(7.69%),大証l部(5.56%),名証2部(4.29%) であった。一一万,東証1部,東証2部,ジャスダックでは,他の市場と比較して3月 期決算を行う会社が多いため,上場会社に占める割合は,それぞれ1.02%,3.88%, 3.19%と相対的に低い値となった。

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表7 2003年3月期における市場別GC注記言己載状況 市  場 り G C 注 記 会 社 数 3 月期 上 場 会 社 に 占 め る割 合 上 場 会 社 数 (3 月 期 決 算 ) ■2 全 上 場 会 社 数 ■2 L 【 J 東 証 l 部 14 1.0 2 % 13 7 1 180 8 170 0 l 2 30 3 東 証 2 部 16 3 ,8 8 % 4 12 54 3 マ ザ ー ズ 3 12 .0 0 % 2 5 60 大 証 l 部 2 5 .56 % 3 6 26 1 44 36 9 大 証 Z 部 5 2 .69 % 18 6 2 39 ヘ ラ ク レ ス 3 7 .69 % 3 9 86 名 証 l 部 0 0 7 7 7 8 1 97 名 証 2 部 3 4 .29 % 7 0 89 セ ン トレ ッ ク ス 0 0 0 0 札 証 ■:− 0 0 13 13 16 16 福 証 ■:暮 0 0 2 3 23 34 34 ジ ャ ス ダ ッ ク 18 3.19 % 56 5 5 65 8 2 0 8 2 0 合 計 64 2 .3 3 % 2 74 7 27 47 36 3 9 36 3 9 *1 市場が重複している場合,東京証券取引所,大阪証券取引所,名古屋証券取引所の順でlつ の市場として集計している。 *2 外国会社を除く *3 札幌証券取引所にはアンビシャス,福岡証券取引所にはQ−Boardが含まれる。 (GC注記記載会社数:r週刊経営財軌(税務研究会),No.2636(2003.8.25)pp.2−3参照) (上場会社数:Goo企業決算http://nnance.goo.nejp/yuho/top.htmi(Copyrlght:(C)2005聖Ⅸ旦__ KeizaiInc., (C)2005eol,Inc.)より集計) 表8は,2003年9月中間期における市場別GC注記記載状況を示したものである。 記載数では,2003年3月期同様,ジャスダック(15社),東証1部(13社),東証2部 (10社)で多かった。GC注記記載会社の上場会社に占める割合では,マザーズ (11.11%)が最も高く.次いで名証2部(4.29%)であった。一方,東証1部,東証 2部,ジャスダックの上場会社に占める割合は,2003年3月期同様,それぞれ0.94%, 2.40%,2.69%と相対的に低い値となった。 −12 【

(17)

表8 2003年9月中間期における市場別GC注記吾己敲状況 市  場 H G C 注 記 会 社 数 9 月 中 間 期 上 場 会 社 に 占 め る割 合 上 場 会 社 数 (9 月中 間期 決 算 ) *2 全 上 場 会 社 数 *Z ⊆ l 東 証 1 部 13 0 .9 4 % 13 89 182 3 16 94 22 72 東 証 2 部 10 2 .4 0 % 4 16 5 42 マ ザ ー ズ 2 11.1 1% 18 36 大 証 1 部 1 2.63 % 3 8 2 67 46 l 3 7 5 ; 大 証 2 部 4 2.12 % 18 9 2 4 6 ヘ ラ ク レ ス l 2 .5 % 4 0 8 3 名 証 1 部 0 0 7 i    8 99 名 証 2 部 3 4 .29 % 70 77 9 1 セ ン トレ ッ クス 0 0 0 0 札 証 *:1 0 0 13 13 16 16 福 証 ■:i 0 0 22 2 2 3 3 3 3 ジ ャス ダ ッ ク 15 2 .6 9 % 5 5 7 55 7 79 6 79 6 合 計 4 9 1.7 8 % 27 59 2 75 9 3 59 1 3 59 1 至 *1市場が重複している場合,東京証券取引所,大阪証券取引所,名古屋証券取引所の順でlつ の市場として集計している。 *2 外国会社を除く *3 札幌証券取引所にはアンビシャス,福岡証券取引所にはQ−Boardが含まれる。 (GC注記記載会社数:『週刊経常財務』(税務研究会),2653(2003.12.22)pp.2−3参照) (上場会社数:Goo企業決算http://finance.goo.ne.jp/yuho/top.html(Copyright=(C)2005塾匹L Keizaihc.,(C)2005eol.Inc.)より集計) 表9は,2004年3月期における市場別GC注記記載状況を示したものである。記載 数では,2003年3月期,9月中間期同様,ジャスダック(17社)が一番多く,次いで 東証1部(13社),東証2部(13社)であった。GC注記記載会社の上場会社に占める 割合では,マザーズ(5.71%),ヘラクレス(5.26%)が相対的に高かった。一方,東 証1部,東証2瓢 ジャスダックの上場会社に占める割合は,2003年3月乳 9月中 間期同様,それぞれ0.95%,3.26%,3.02%と相対的に低い値となった。なお,マザー ズにおけるGC注記記載会社の上場会社に占める割合は,マザーズの上場会社数の増 加により3月期,9月中間期の約半分にまで減少した。

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表9 2004年3月期における市場別GC注記記載状況 市  場 り G C 注 記 会 社 数 3 月 期 上 場 会 社 に 占 め る 割 合 上 場 会 社 数 (3 月 期 決 算 ) *2 全 上 場 会 社 数 *2 l 東 証 l 部 13 0 .9 5 % 13 75 18 09 16 6 4 l 23 0 1 空 東 証 2 部 13 3.26 % 39 9 53 1 マ ザ ー ズ 2 5.7 1 % 3 5 10 6 人 証 1 部 1 3 .23 % 3 1 2 46 39   3 6 1 【 人 証 2 部 6 3 .39 % 17 7 2 30 ヘ ラ ク レ ス 2 5 .26 % 3 8 92 .名 証 1 部 0 0 7 7 5 8 l 92 ! l 名 証 2 部 3 4 .4 8 % 6 7 8 1 セ ン ト レ ッ ク ス 0 0 1 3 札 証 書:i 0 0 12 12 15 15 喜 福 証 日    。 0 0 23 2 3 34 34 … ジ ャ ス ダ ッ ク 17 3 .0 2 % F     5 63 56 3 84 4 84 4 : 1 合 計 5 7 2 .0 9 % 27 28 2 72 8 3 64 7 3 64 7 ; *1市場が重複している場合,東京証券取引所,大阪証券取引所,名古屋証券取月l所の順で1つ の市場として集計している。 *2 外国会社を除く *3 札幌証券取引所にはアンビシャス,福岡証券取引所にはQ・Boardが含まれる。 (GC注記記載会社数:『週刊経営財軌(税務研究会),No・2697(2004・11・15)pp.2−3参照) (上場会社数:Goo企業決軌ttp://nnanceLgOO・ne・jp′yuho′top・html(Copyright:(C)2005塑班し Ine.,(C)2005 Keizai eol,Inc.)より集計) 表10は,2003年3月期から2004年3月期における市場別GC注記記載状況を示した ものである。2003年3月期から2004年3月期において,GC注記記載会社数が最も多 かった市場はジャスダック(50件)であり,GC注記記載会社全体の30%を占めてい る。次いで多かった市場は,東証1部(40件),東証2部(39件)であり,東証l部・ 2部を合わせるとGC注記記載会社全体の45%となる。さらにGC注記記載会社数の上 位3市場を合わせるとGC注記記載会社全体の75%を占めていることになる。 表10 市場別GC注記記載状況 2 0 0 3 .3 2 0 0 3 .9 2 0 0 4 .3 合   計 東 証 1 部 1 4 2 1 .8 8 % 1 3 2 6 .5 3 % 1 3 2 2 .8 1 % 4 0 2 3 .5 3 % ! 東 証 2 部 1 6 2 5 .0 0 % 1 0 2 0 .4 1 % 1 3 2 2 .8 1 % 3 9 2 2 .9 4 % l マ ザ ー ズ 3 4 .6 9 % 2 4 .0 8 % 2 3 .5 1 % 7 4 .1 2 % ; 大 証 1 部 2 3 .1 3 % 1 2 .0 4 % l 1 .7 5 % 4 2 .3 5 % : 大 証 2 部 5 7 .8 1 % 4 8 .1 6 % 6 1 0 .5 3 % 1 5 8 .8 2 % ヘ ラ ク レ ス 3 4 .6 9 % l 2 .0 4 % 2 3 .5 1 % 6 3 .5 3 % 名 証 2 部 3 4 .6 9 % 3 6 .1 2 % 3 5 .2 6 % 9 5 .2 9 % ジ ャ ス ダ ッ ク 1 8 2 8 .1 3 % 1 5 L 3 0 ・6 1 % 1 7 2 9 .8 2 % 5 0 2 9 .4 1 % 合 計 6 4 10 0 % 4 9 10 0 % 5 7 1 0 0 % 17 0 1 0 0 % (GC注記記載会社数:『週刊経営財軌(税務研究会),No.2636(2003.8.25)pp.2T3, NoL2653(2003・12・22)pp.Zr3,No.2697(2004.11.15)pp.2−3参照) ー14−

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(4)監査法人別GC注記記載状況 表11は,2003年3月期における監査法人(個人を含む)別GC注記記載状況を示した ものである。GC注記記載会社65社中45社(69.23%)が4大監査法人の被監査会社で あった。内訳は,新日本監査法人(17社),監査法人トーマツ(10社),中央青山監査 法人(12社),あずさ(朝日)監査法人(6社)であり,被監査会社数に比例している ことがわかる。また,その他の監査法人におけるGC注記記載会社数は4大監査法人 の半分以下であるが,被監査会社に対する割合でみると,4大監査法人の割合を大き く上回っていることがわかる。 表112003年3月期における監査法人別GC注記記載状況 G C 注 記 記 載 会 社 被 監 査 会 社 数 (3 月 期 決 算 ) *4 度 芸 霊 宝 芸 霊 (3 月期 決 算 ) 慧 讐 窒 至 芸 ! 会 社 ) ・1 ■ 新 日本 監 査 法 人 17 58 5 2 .9 1 % 74 3 監 査 法 人 トー マ ツ 10 5 00 2 ,0 0 % 7 15 中 央 青 山 監 査 法 人 12 5 3 7 2 .23 % 7 23 .あ ず さ (朝 日) 監 査 法 人 6 4 5 5 1.32 % 1    5 75 4 人 監 査 法 人 4 5 20 7 7 *2 2.17 % 27 56 *ご そ の他 の 監 査 法 人 (個 人 を 含 む ) ト    20 67 0 *3 2 .99 % 8 83 *:l 合 計 65 *l 2 74 7 2 .3 7 % 36 39 *1 2つの監査法人による共同監査を受けた会社があるため,GC注記記載会社数は65となった。 *2 4大監査法人による共同監査を受けた会社については,監査法人別に被監査会社をカウント している。 *3 その他の監査法人(個人を含む)の被監査会社数は,上場会社数から4人監査法人の被監査 会社数を差し引いて求めた。そのため,4大監査法人において被監査会社がダブルカウントさ れた分だけ,その他の監査法人の被監査会社数は少なく表示されている。 *4 外国会社を除く (GC注記記載会社数:『週刊経営財務』(税務研究会),No.2636(2003.8.25)pp.2−3参照) (監査法人別上場会社数:Goo企業決算,http://finance.goo.ne.jp/yuho/top.html

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表12は,2004年3月期における監査法人(個人を含む)別GC注記記載状況を示した ものである。GC注記記載会社59社中34社(57.63%)が4大監査法人の被監査会社で あった。内訳は,新日本監査法人(14杜),監査法人トーマツ(4杜),中央青山監査 法人(11社),あずさ(朝日)監査法人(5社)であり,被監査会社数にほぼ比例して いることがわかる。また,GC注記記載会社の被監査会社に対する割合では,4大監査 法人が1.66%であるのに対して,その他の監査法人における割合は3.67%とかなり高 いことがわかる。

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表12 2004年3月期における監査法人別GC注記記載状況 新 日本 監 査 法 人 G C 注 記 記 被 監 査 会 社 G C 注 記 記 載 会  被 監 査 会 社 載 会 社 数 (3 月 期 決 算 ) ●4 社 /被 監 査 会 社 (3 月 期 決 算 ) 数 (全 上 場 会 社 ) ■ヰ 14 5 7 0 2.46 % 0 .8 0 % 7 4 1 7 37 監 査 法 人 トー マ ツ 4 1 1 5 00 中 央 青 山 監 査 法 人 あ ず さ (朝 日) 監 査 法 人 5 26 2 .0 9 % 7 32 5 45 0 1.1 1% 1.6 6 % 5 74 2 78 4 *2 4 大 監 査 法 人 そ の他 の 監 査 法 人 (個 人 を 含 む) 3 4 2 04 6 轟と 2 5 6 8 2 ■:1 3.67 % 2 .16 % 86 3 *二i l 36 4 7 合 計 5 9 日 27 28 * 1 2 つ の 監 査 法 人 に よ る共 同監 査 を受 け た 会 社 が あ るた め・G C 注 記 記 載 会 社 数 は5 9 とな っ た。 * 2 4 人 監 査 法 人 に よ る共 同 監 査 を 受 け た 会 社 につ い て は ,監 査 法 人別 に 被 監 査 会 社 を カ ウ ン ト して い る。 *3 その他の監査法人(個人を含む)の被監査会社数は・上場会社数から4人監査法人の被監査 会社数を差し引いて求めた0そのため・4大監査法人において被監査会社がダブルカウントさ れた分だけ・その他の監査法人の被監禿会社数は少なく表示されている。 *4 外国会社を除く (GC注記記載会社数:『週刊経営財軌(税務研究乱No■2697(2004・11.15)pp.2−3参照) (監査法人別上場会社数=Goo企業決算,http‥〟finance・gOO・ne・jp′yuho/top.html

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表13は2期間のGC注記記載状況を監査法人別に示したものである。トタルでは, GC注記記載会社の約65%が4大監査法人の被監査会社であり,4大監査法人の中で も新日本監査法人が25%と最も高い割合となっている。 表13 監査法人別GC注記記載状況 2 00 3 .3 20 04 .3 新 日 本 監 査 法 人         17  26 15 % 14  23 .73 % 3 1 2 5 .0 0 % l 監 査 法 人 トー マ ツ 10 15 .38 % 4  6 .78 % 14 1 1,2 9 % 18 .5 5 % 8 ・8 7 % i l 6 3 .7 1 % 中 央 青 山 監 査 法 人 12 18 .4 6 % 1 1 18 64 % 2 3 あ ず さ 監 査 法 人 (朝 日監 査 法 人 ) 6 9 .2 3 % 5 8 .4 7 % 11 4 大 監 査 法 人 そ の 他 監 査 法 人 (個 人 を 含 む ) 4 5 6 9 .2 3 % 34 5 7.63 % 7 9 2 0 3 0 .7 7 % 2 5 4 2.37 % 4 5 j 36 .29 % 合 計 6 5 100 % . 59 100 % 124 100 % (G C 注 記 記 載 会 社 数 :鳩 刊 経 営 財 軌 (税 務 研 究 会 )− N o ・26 3 6 (20 0 3・8 ・2 5) p p .2−3 , N o ・2 69 7 (20 0 4 .1 1.15 ) p p .2−3 参 照 ) (5)記載理由別GC注記記載状況 表14はGC注記記載状況を記載理由別に示したものである。複数の事象が関連して GGに対する疑義を抱かせるケースがあるため,記載理由の件数とGC注記記載会社数 ー16 −

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は一致していない。表14より,「継続的な営業損失の計上又は継続的な営業キャッ シュ・フローのマイナス」が86件でGC注記記載理由の約40%を占めていることがわか る。次いで,「重要な営業損失,経常損失,純損失の計上」が55件で25%を占めている。 その他主要な理由としては,「債務超過」と「借入金の返済条件の不履行や履行の困難」 があげられる。なお,記載理由の「その他」には,新たな資金調達の困難性,社債等 の償還の困難性,営業債務返済の困難性,重要な市場又は得意先の喪失,利益剰余金 のマイナス等が含まれている。 表14 記載理由別GC注記記載状況 2 00 3 .3 2 00 3 .9 20 04 .3 合 計  臣 継 続 的 な 営 業 損 失 の 計 上 弓 15 (2 7 .78 %) 18 (19 ,3 5 % ) 86 (3 9 ・0 9 % )弓 l 継 続 的 な 営 業 キ ャ ッシ ュ ・フ ロ ー の マ イナ ス 1 2 1 (28 .77 % ) 14 (2 5 .93 %) 18 (19 .3 5 % ) 重 要 な 営 業 損 失 の 計 上 17 (23 .29 % ) 5 5 (25 .0 0 % ) 重 要 な 経 常 損 失 の 計 上 7 (7 .53 % ) 重 要 な 純 損 失 の 計 上 13 (2 4 .0 7 % ) 18 (19 .3 5 % ) 債 務 超 過 16 (2 1.92 %) 12 (2 2 .2 2 % ) 9 (9 .68 % ) 3 7 (16 .8 2 % ) 借 入 金 の 返 済 条 件 の 不 履 行 や 履 行 の 困 難 性 9 (12 .3 3 % ) 15 (16 .13 % ) 2 4 (10 .9 1% ) そ の 他 】10 (13 ・7 0 % ) 8 (8 .60 % ) 18 (8 .18 % ) 合 計 7 3 (10 0 % ) 54 (10 0 % ) 93 (100 % ) 22 0 (10 0 % ) (GC注記記載理由:r週刊経常財務』(税務研究会),No.2636(2003.8.25)pp.2−3,No.2653 (2003.12.22)pp.2−3,No.2697(2004.11.15)pp.2−3参照) 参考文献 『週刊 経常財務』 『週刊 経営財務』 『週刊 経営財務』 『週刊 経常財務』 『週刊 経営財務」 『週刊 経常財務』 (税務研究会),No.2627,2003年6月16日,pp.49L50. (税務研究会),No.2636,2003年8月25日,pp.2−3, (税務研究会),No.2653,2003年12月22[】,pp.2−6. (税務研究会),No.2677,2004年6月21日,pp.2−6. (税務研究会),No.2687,2004年9月6日,pp.38−55. (税務研究会),No.2697,2004年11月15日,pp.2−4. (高田敏文・及川拓也)

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(研究報告2)

ゴーイング・コンサーン問題に対する制度的対応の国際比較

1.制度の概要

わが国において,ゴーイング・コンサーン問題に対する制度的対応の国際比較を取り 扱った主要な先行研究としては,1997年12月8日公表の日本公認会計士協会・監査委員 会研究資料第1号『企業継続能力の取扱いに関する海外の状況の調査と我が国への制度 導入上の課題』1)および2001年11月刊行の日本監査研究学会・「ゴーイング・コンサーン 問題と監査」研究部会(八田進二部会長)編による『ゴーイング・コンサーン情報の開 示と監査』2)の2つがある。 監査委員会研究資料第1号では,国際会計基準委員会(InternationalAccounting Standards Committee:IASC)の 国際会計基準(InternationalAccounting Standards:IAS)および国際会計士連盟(InternationalFederation ofAccountants: IFAC)の国際監査基準(InternationalStandards onAuditing:ISA)ならびにアメ リカ,イギリス,オーストラリア,カナダ,ドイツ,フランスの主要6か国を対象とし て,以下に掲げる項目について調査を行った結果が付録lにまとめられているほか,以 下のような比較一一・覧表が示されている(フランスについては,十分な資料を入手するこ とができなかったため,一覧表に記載するにとどめ,詳細な記載は省略されている)。 Ⅰ 企業継続能力に関する財務諸表作成上の取扱い 1.継続企業の前提に係る規定とその内容 2.不確実性の概念とその開示上の取扱い及び企業継続能力との関連 3.企業継続能力に関連する規定,開示内容及び開示対象期間 4.非継続企業に関する会計基準の有無 ⅠⅠ企業継続能力についての監査上の取扱い 1.監査上の取扱いに関する規定 (1)いかなる法令に基づく監査上の取扱いであるか (2)規定 (3)規定制定の時期及び背景 2.企業姓続能力に関する重大な疑義に関して指標となる事項 3.適用すべき監査手続等 4.継続企業の前提の妥当性に関する判断期間 5.監査報告書上の記載内容 6.監査意見の種類 7.監査人の責任 19−

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正 明 1 1 国   際   鵜   準 ア   メ   リ   カ イ   ギ   リ   ス オ ー ス ト ラ リ ア カ     ナ     ダ ド     イ       ツ フ     ラ     ン   ス 業 麒 続 を 附 髄 ・ l瑚 際 会 計 桃 や 第 1 〉;  ̄   財 病 誹 衣 ・ 規 定 は な い て ・ 会 社 法 ・ 会 社 法 H h r p r A L io n ■S h w ) ・ カ ナ ダ 勅 許 余 計 l 二 協 会 r ハ ン ・ 繭 は 第 2 5 2 集 ・ 商 法 箪 】 4 集 て 肘 掛 凛 衣 を す る 旨 の 規 定 の 作 恥 に お い て I H 確 化 ( 会 計 公 準 と し て の 柾 択 付 け ) ・ 会 . 汁 粟 拐 基 や .1 邪 2 号 訊 3 0 1 粂 及 び 馳 2 集 ・ オ ー ス ト ラ リ ア 会 計 基 準 第 6 号 r 会 計 〟 針 J ド ブ ッ ク 」 セ ク シ ョ ン 】 脇 ) 「 財 務 請 出 概 念 」 様 美 作 に 同 塵 ・ 国 際 会 計 基 準 第 l tJ り  ̄ r 偶 発 や 親 ・ 財 携 合 計 掛 軋 明 日 け 「 偶 允 ・ 会 . 汁 尖 鰐 基 準 軒 第 1 往 巨 傾 灘 ・ 駐 在 苺 準 丼 第 7 日 2 り 「 一 般 的 附 r ハ ン ド ブ ッ ク 」 ( 会 計 ) 七 ク ・ 繭 は 軒 2 4 9 集 ・ l 瑳 疲 会 .甘 藍 召 人 協 会 規 則 2 5 0 7 規 定 及 び 俊 雄 事 象 J ■声 穀 の 会 .汁 処 理 」 半 数 の 会 計 」 携 瑠 吾 に お け る 監 在 職 告 押 」 シ ョ ン 3 加 ・ 囲 際 会 計 基 準 劉 l り 瑚 傾 請 求 ・ 監 査 基 準 さ 耶 7 9 ; ナ r 駐 在 搬 7 ㌧ ・ 会 計 薬 餌 基 準 粛 軍 1 射 ヱ † 開 発 r ′ 、 ン ド ブ ッ ク 」 ( 監 査 ) 七 ク の 作 成 」 軋 事 象 の 会 れ シ ョ ン 5 5 川 署 継 続 能 ノ 」 に ・ 洞 際 監 査 基 準 5 7 n ( 1 2 叩 ) 「 継 ・ 監 査 基 準 # 第 5 9 け 「 練 統 企 一業 ・ 会 社 法 及 び 発 生 関 越 斬 ’ ■」 愛 l l ■ オ ー ス ト ラ リ ア 会 計 基 準 犠 虞 型 立 遡 基 ・ 商 法 耶 2 4 集 及 び 筍 卸 撒 ■ 川 東 会 計 監 魔 人 協 会 規 則 る 財 搾 訪 英 作 絞 企 業 」 と し て 存 続 す る 能 力 に つ い て 会 ( U I T F ) 報 告 和 7 け 会 第 1 00 】 号 「 生 計 ル 針 J 及 び ・ 規 定 は な い .. 2 5 8 7 . F■ 司 注 釈 及 び N o b   S の 取 扱 い 規 定 ■ 国 際 会 計 甚 準 耶 1 り 「 相 撲 顔 衷 の 監 た 人 の 検 討 」 ・ 監 た 基 準 甫 第 1 3 n lナ 「 財 拐 訪 英 オ ー ス ト ラ リ ア 会 計 嫉 準 第 6 全 堅 塁 墨 の 作 成 」 と 企 業 継 綬 能 力 に つ い て 」 lJ r 会 計 ん ■引 J ・ 会 計 卜 の 公 開 草 案 「 継 続 か 華 」 ≡静 絞 企 葉 に お 会 計 基 準 ・ な し ・ な し ・ な し ・ な し ・ な し ・ な し ・ あ l) 走 偵 I l 国   際   基   準 ア   メ   リ   カ イ   ギ   リ   ス オ ー ス ト ラ リ ア カ     ナ     ダ ド     イ     ツ フ   ラ   ン   ス 作 卜 の 取 扱 い ・ l q 際 監 査 基 準 5 7 1 1 「 継 続 か 乳 ・ 監 侶 準 四 第 約 号   維 耗 か 業 ・ 腋 田 園 津 幡 1 3 0 号 r M 掬 諸 表 ・ 監 査 鶴 畔 .ヤ 第 7 岬 号 「 継 続 企 型 挫 宣 ・ 商 法 第 3 2 1 条 ・ l ̄   夜 会 .汀 監 査 人 払 会 規 則 す る 規 定 上 し て † 〆 紐 す る 能 力 に つ い て と 企 業 継 続 能 小 二 つ い て J 及 乳 r ハ ン ド ブ ッ ク 」 セ ク シ ョ ン ・ 監 食 基 準 .瞥 3 / 1 9 槌 「 監 査 意 見 Z 5 0 7 , I r姉 [ 釈 及 び N o t e   H の 監 査 人 の 検 討 J び 耶 購 い ∫ 「 財 務 諸 表 に 対 す る 監 査 報 告 書 」 5 5 1 O r 駐 在 人 の 軸 て ■f 酢 こ お け る 留 保 射 】n 」 室 塑 璧 墨 ・ 監 査 −】 二 の 公 開 中 : 案 「 継 続 か 業 の 前 提 を 評 価 す ろ 翳 こ 吾 人 の ll f 什 」 和 ㍗ 基 準 」 ・ 三 川 : iム 2 3 l 条 粟 絶 絞 龍 山 こ 朋 子 f 規 定 ( =   消 極 的 な 傾 向 ・・ J H 明 日 (‖   財 務 的 巨 の 兆 候 ・ ・ ・ l l 項 目 m + 営 業 的 兆 峻 = ・ 7 項 I l 里 廷 型 壁 M l前 年 度 に 比 べ て イ こ 利 な 朗 ( 1 ) 解 禁 の 悪 化 … :り 机 l る 痴 人 な 疑 義 ( l ) 財 勝 仁 の 兆 候 ・‥ 9 好 日 l ( 2 〉   即 席 的 窮 迫 に 槻 す る 他 の 兆 〔2 ) 開 業 仁 の 兆 挨 ・ ・ ・ t i 宵 l H (2 ) 肘 按 的 兆 絨 ・ ・■ 7 才 i l l ・ 針 明 日 鹿 . 町 絢 及 び 収 膿 の 状 況 の 変 ( 2   財 政 状 態 の 悪 化 ・ ・ ・ 4 〟 l H し て 指 標 と な ( 2 ) 緑 営 ! 二 の 兆 候 ■‥ :川 i l l 候 1 −▲ 5 耳 l ‖ (: 1 ) そ の 他 の 兆 絨 … 2 須 1 1 (3 ) そ の 他 の 兆 板 目 7 耶 1 1 皇 遡 旦 窒 化 ・・ ・ 1 5 耳 目  ̄1 榔 1.j 川 失 曜 及 び ■I i 態 〃 川 H l 化 項 (3 〉   そ の 他 の 兆 餃 ・・ ・ :1 明 日 (3 1 内 部 的 穀 囚 ・ r ・ j 圧 ‖ 1 ・ 会 計 l の 公 開 草 案 (2   年 度 椚 益 に 巾 人 な 影 腎 を JJ ・ ・ ・ 3 J 削 1 lq 打 監 た 基 準 改 J J ド ラ フ ト 伍   外 部 的 斐 川 ‥ ▼ 川 j H 日 ) 財 銑 卜 の 南 針 ‥ ・ 日 椚 I l え た ♯ 1 失 … 5 明 I l 抑 l 人 な 世 故 ( l ) 肘 鰯 l 二 の 苑 軽 1‥ 2 〝 i l l 追 加 佗 〉 営 業 l二 の 桁 i 卜 ・ ・ 4 墳 目 指 ) そ の 他 の 桁 梓 川 か 頃 日 (4 ) † 二 に 非 営 利 削 織 に 邁 川 き れ る 指 標 ‥ − 3 I r i l ‡ ・ 監 正 仁 の 公 開 中 生 4 句 ■ ‖ 1 (3 1 監 允 を 受 け る 企 業 の / ′ : −1 を 危 う く す る 躯 冥 状 況 ・日 射 明 日 (4 ) 監 吾 を 受 け る 企 菜 の 発 展 を 机 押 す ろ 吸 東 な 宰 登 状 況 ・・ ・ h 仔 1 日 r5 1 事 業 の 継 続 作 を 危 う く す る 睾 象 に 付 随 す る 現 象 川 す べ き だ . 作 等 ・ 本 文 参 拝 1 ・ 本 文 参 照 ・ 本 丈 参 軋 ! ・ 本 文 参 炬 ・ 本 文 参 照 ・ 本 丈 参 殿 1 〈 ふ ! 厳 わ 怖 1

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『ゴーイング・コンサーン情報の開示と監査』では,仏SおよびISAの規定を中心に, わが国を含む9か国(アメリカ,イギリス,ドイツ,フランス,オーストラリア,オラ ンダ,南アフリカ,カナダ,日本)におけるゴーイング・コンサーン問題への制度的対 応の現状が制度的対応の枠組み,会計上の対応監査上の対応,その他の4項目に整理 されているほか,次責のような比較一覧表が示されている。 これらの先行研究は・いずれも2002年1月のわが国「監査基準」の改訂前の時点にお けるゴーイング・コンサーン問題に対する制度的対応を財務諸表作成上の取扱い(会計 上の対応)と監査上の取扱い(監査上の対応)に大別して国際比較・整理したものであ り,2002年のわが国「監査基準」および「中間監査基準」の改訂において,ゴーイング・ コンサーン問題への対応方法が・「継続企業の前提」として具体的に制度化される際に, 監査制度の国際的調和化という観点から,また,継続企業の前提について監賓人が検討 することに対する社会的な要請を正しく見きわめるという観点から,景重な資料を提供 し,わが国の監査制度におけるゴーイング・コンサーン問題(継続企業の前提)への対 応に際して,一定の指導的・先導的役割を果たしたものと評価することができる。 かくして,わが国においてもゴーイング・コンサーン問題への対応方法が制度化され たが,新「監査基準」導入後,わが国において,ゴーイング・コンサーンを巡る監査問 題を明らかにした労作は散見されるものの:一㌧ゴーイング・コンサーン問題に対する制度 的対応の国際比較を取り扱った研究は見られない0そこで,現時点において,改めて ゴーイング・コンサーン問題に対する制度的対応の国際比較を試みることは,ゴーイン グ・コンサーン問題への最新の国際的対応状況を明らかにするという意味においても, 時系列的なゴーイング・コンサーン制度の国際比較を行い,国際的収敵の動向を捉える という意味においても,また,わが国におけるゴーイング・コンサーン問題への会計上 あるいは監査上の対応方法のあり方を考える上でもきわめて意義深いものと考える。か かる認識の下に,本スタディグループの研究課題のlつとして,上記に再掲した直近の 国際比較である『ゴーイング・コンサーン情報の開示と監査』掲載の「各国におけるゴー イング・コンサーン問題に対する制度的対応の比較一覧表」を参考に,その後の動向を 追うとともに,中国および韓国を比較対象として新たに加えて,本スタディグループの 最終報告書において,最新の国際比較を提示すべく,現地における資料収集などを進め てきた。 『ゴーイング・コンサーン情報の開示と監軌では,IAS・ISAを中心に(日掛こ)据 えてゴーイング・コンサーン問題に対する各国の制度的対応が整理されている。同書は, その理由を以下のように述べている4)。 「IAS・ISAを中心に(冒頭に)据えた理由は,会計・監査基準の国際的調和化の進展 にある。例えば,オランダや南アフリカでは,ゴーイング・コンサーン問題への監奄上 の対応について,ISAに準拠するという方針をとっている。また,カナダでは,ISAの改 訂動向をにらんで自国の監査基準の改訂を見送った経緯がある。もちろんその一方で,

参照

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