第5学年
道徳学習指導案
指導者 1 主題名「働くことの意味」 2 主題の価値<4-(4)勤労・奉仕> 「勤労・社会奉仕」とは、働くことの大切さを知り、進んで社会のために働くことであり、仕 事に対しての誇りや喜びをもち、働くことの意義を自覚し、進んで社会の役に立とうとする心を もった児童を育てる内容項目である。人間として生きていくためには、仕事に誇りと喜びを見い 出し、生きがいをもって取り組むことが大切である。働くことは単に自分が生活していくためだ けでなく、自分に課せられた社会的責任を果たすという意味においても重要であると考える。こ の時期の児童に、働くことの意義とその喜びを理解させ、自分の能力を精一杯発揮しようとする 気持ちを育むことは児童の豊かな人間性を培う上でも極めて意義あることと考える。 3 価値に関する児童の実態 5年生になって、学級や学年を中心とした当番活動から、学校全体に関わる委員会活動などが 始まり、多数の児童は仕事を通して人の役に立ちたいという意欲をもっている。各行事でも係と して学校全体に関わる役割を果たす機会も多くなってきた。しかし、働く喜びを感じるまでには 至っていない。また、自分の仕事を意識して進んで取り組むが、自分の仕事以外のことには関心 がうすい児童もいる。児童は、社会科の学習「食料生産を支える人々」や総合的な学習の時間で の「野菜作り」などの学習を通して、仕事をする人々が様々な努力や工夫をしていることを知り、 生産者の努力に感謝しようという気持ちを持つことができた。「野菜作り」では、作物を育てる ことを体験し、その喜びや満足感などを感じている。勤労が自分のためだけでなく、みんなのた めに役立つことであり、積極的に取り組める誇りや喜び、働くことによって自己を成長させるこ とを感じ取らせ、道徳的価値へ迫りたい。 4 資料名 「弘君の委員会活動」(光文書院「ゆたかな心」福岡県版…一部改作) 5 体験と道徳の時間のかかわり 体験活動①(道徳的価値を内在した体験活動) 5年生になり、委員会活動や「野菜作り」の活動を通して、児童は、「自分の仕事に責任を も って 取り 組む。」「 友達と 協 力して 学 校生 活を 楽し くす るた めに 仕事 に取 り組 む。」「野菜 を たくさん収穫し、得たお金をみんなの役に立つものに使う。」等という目標を立てて、活動や 仕事に取り組んできた。休み時間や放課後に仕事をしたこと、暑い中、野菜の水やりや草取り などをし、きつさや大変さを体験しながらも委員会や野菜作りの仕事を行った。そこで、6年 生の委員会活動の姿や農協の方や先生方のアドバイスから、「仕事はやらされてすることでは ない。」「決められているから働くのではない。」ということを感じてきた。 ↓ 本時の道徳の時間<4-(4)勤労・奉仕> 体験活動①で芽生えた心と主人公の気持ちを重ねて考える活動(仕事にやりがいを感じる・ みんなの役に立つ)を通して、働くことの意義を理解し、働くことで相手に喜びを与えたり社 会のために自分が役立とうとしたりする心情を育てる。 ↓ 体験活動②(道徳的価値を実践する体験活動) 道徳の時間に見つけた「みんなのために進んで働くための大切な心」を学校生活(委員会活 動・野菜作りパート2・新1年生体験入学・6年生ありがとう集会など)や家庭・地域生活(家 の仕事・廃品回収など)において、生かしていく場を設定する。 6 本時の学習(13:30~14:15 於:5の2教室) (1)ねらい 働くことの意義を理解し、働くことで相手に喜びを与えたり、社会を支えるために自分が 役立とうとしたりする心情を育てる。 (2)準備 児童:委員会活動のプリント、チャレンジ野菜作りの学習ノート 教師:資料、場面絵、学習プリント、共通体験の写真、地域の方の手紙、ふりかえり表(3)展開 過程 学習活動と予想される子どもの反応 指導上の留意点(○)及び評価(※) つ 1 自分の生活経験を出し合い、学習のめあて か をつかむ。 む (1)自分の生活経験を出し合う。 ○ 委員会活動の写真や野菜作りの写真 ○雨が降らない日が続いたので休みの日に、野 を掲示しておき、児童全員が共通体験 菜畑に行き、たっぷりと水をやった。 を想起できるようにしておくことで、 △委員会の仕事をする時間になったけど、もう 価値への方向づけを行うようにする。 少しいいだろう思って遊んでいて、時間に遅 れてしまった。 (2)めあてを考える。 ○ 委員会の仕事や野菜作りのふりかえ り表をもとに、仕事に対する気持ちの みんなのために進んで働くための大切な心 変化やその反省を想起させ、学習のめ を見つめよう。 あてをつかませる。 見 2 主人公の弱い心と強い心が表れている場面 ○ 教師の範読を聞く時に、主人公の弱 通 について考える。 い心と強い心が表れている場面を考え す ・弱い心には青線を、強い心には赤線を引きな させながら読ませることで、主人公の がら聞く。 気持ちを考える場面への見通しをもた せるようにする。 考 3 資料「弘君の委員会活動」をもとに、みん え なのために進んで働くための大切な心につい る て考え話し合う。 (1)「 こ ん な は ず で は な か っ た 。」 と 思 う 主 人 ○ 迷って決めた図書委員会だが、委員 公の気持ちを考える。 会を選択した理由が自分の都合だった ・みんなはサッカーをして遊べていいな。ぼく ことを押さえ、昼休みや放課後に仕事 もみんなと一緒に遊びたいな。 をするときの気持ちを考えさせること ・こんなことなら他の委員会にすればよかった で、みんなのために進んで働くことの な。放課後もつぶされて嫌だな。 大切さへつなぐようにする。 (2)図書委員会の仕事をしている自分がうれし ○ 不安やきつさ、大変さを乗り越えて くなった時の主人公の気持ちを考える。 やり遂げた委員会や野菜作りの仕事の 体験を想起させ、自分の体験と重ね合 図書委員会に入ったことを後悔していた主 わせることで、主人公の「誰かの役に 人公が、仕事をしていることがうれしいと思 立 ち た い 。」 と い う 気 持 ち を 考 え る こ えたのはどんな気持ちがあったからでしょう とができるようにする。 か。休み時間や放課後の委員会活動、暑い中 ※ みんなのために進んで働くために大 での畑仕事、それをやり遂げた時の自分の気 切な心や気持ちについて自分の体験と 持 ち と 主 人 公 の 気 持 ち は 似 て い る と 思 う か 重ねながら考えている。 ら、気持ちを重ねて考えてみましょう。 (学習プリントの記述・机間指導) ・私は委員会で担当した集会後ほめられ満足し た。主人公も仕事をやり遂げた充実感や人の 役に立ったという満足感があったと思う。 見 4 本時の学習で見つめた心をもとに、みんな つ のために進んで働くための大切な心をまとめ め る。 合 (1)働く意味について話し合い、自分と友達の ○ 学習活動2で考えた気持ちを比較・ う 見方・考え方について確認する。 整理・類別させる。 (2)大切な心を自分の言葉で表しまとめる。 ○ 板書の言葉や自分の行動のふりかえ りをもとに、大切と思う心を自分の言 ○ 誰かの役に立つことをしようとする心 葉で整理し、記述させることで価値の ○ 自分が成長しようとする心 主体的な自覚を図る。 ※ 学習のふりかえりや板書をもとに、 大切な心を書いている。 生 5 見つけた大切な心を今後の生活にどのよう (学習プリントの記述) か に生かしていきたいのかを考える。 す ○ 地域の方々の手紙を紹介することで 見つけた心を生活のどんな場面で生かして みんなのために進んで働くことの成就 いき、頑張っていきたいですか。 感や実践意欲がもてるようにする。 ○ 見つけた大切な心を今後、学校・家 ・図書委員としてできる仕事 庭・地域生活の中に生かし、実践化を ・野菜の世話でできること など 図る。