医療情報学会・人工知能学会AIM 合同研究会資料 SIG-AIMED-001-10
10-01
ヒューマノイドロボットを介して行う患者情報収集、
情報提供とユーザーエクスペリエンス
User Experience with a Humanoid Robot at the Time of Patient Information
Collection or Provision
坂田信裕
1Nobuhiro Sakata
11
獨協医科大学
1Dokkyo Medical University
Abstract: We have started to consider using a humanoid robot to the interface between the patients and
the artificial intelligence component technologies in the future. We have tried to set several types of the verbal and non-verbal communication conditions of the robot. In this method, the user interface including the user experience might be able to provide to the patients. We believe that the user interface between the patients and the artificial intelligence component technologies might be able to manage using the humanoid robot.
はじめに
人工知能要素技術の医療系領域における活用を考 えた場合、直接的な利用者として、医療従事者が主 に利用する場合や、患者が直接利用することなども 想定される。例えば、患者へ質問し、その回答の音 声を収集し、その音声データを元に、何らかの人工 知能要素技術を活用して分析し、得られた回答をほ ぼリアルタイムに患者へフィードバックするような ことも、可能になってくると考えられる。 そのような場合、患者と人工知能要素技術との間 のマンマシンインターフェイスをどのような形態で 行うかが課題の一つになる。今回、そのインターフ ェイス部分に、ヒューマノイドロボットを活用する 検討を開始した。 ヒューマノイドロボットの利用により、様々な振 る舞いを含むインタラクションデザインを設定可能 であり、その結果、単なる情報の収集・提供だけで なく、利用者のユーザーエクスペリエンス(UX)を 含めた内容を考慮することが可能になると考える。 また、その設定された条件を利用することで、均一 化した表現による利用状況の設定や、逆に、人工知 能要素技術から得られた回答内容に基づいて、表現 を複数種類に変化させることも可能ではないかと考 える。今回、将来的な人工知能要素技術との連携を 想定し、UX を含むユーザーインターフェイスの検 討を開始したので、その一部を紹介する。ヒューマノイドロボットの概要
今回用いたヒューマノイドロボットは、高さ約 120cm、重さ 28kg で、頭部、胴体、腕部分などに 20 カ所の自由度があるため、図1のように、人間の動 作に似た動きや姿勢をすることが可能である。 また、マイク、スピーカー(左右)、カメラ(2カ 所)や、ソナーセンサー、レーザーセンサー等によ り、人間とのコミ ュニケーションを 主目的としたロボ ットとして市販さ れている(Pepper、 ソフトバンクロボ ティクス社)。目的 に応じたアプリケ ーションの開発に より、人との会話 に近い体験が可能 であり、さらに、 胴 体 上 部 に あ る 10.1 インチのタッ チディスプレイへ の文字や図の表示、 あるいは選択肢の 表示によるタッチ 図1.ヒューマノイドロボット *連絡先:獨協医科大学情報教育部門 〒321-0293 栃木県下都賀郡壬生町北小林 880 E-mail: [email protected]10-02 操作なども可能であることから、様々なインタラク ションデザインを考えることが可能である。 また、無線LAN との接続により、コンピューター、 データベースサーバー、あるいはクラウド環境との 連携が可能であり、ネットワーク上から得られた情 報を発声させることや、タッチディスプレイ上へ表 示することが可能である(図2)。さらに、3 つのオ ムニホイールにより、自律的な移動もかのうであり、 約 12 時間程度の連続稼働が可能なリチウムイオン 電池を搭載している。