高校英語における経験学習のための教具開発とコミュニケーション分析
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(2) ときの思考過程は学習者個人の内部で起こりま. 工夫です。思考を深めるには十分な時間が必要. すが、それが可視化されれば、共有もされやす. ですが、教師にとっては生徒の沈黙の意味が判. くなると思われます。2つめは、アフォーダン. 断できにくいことも多いので、ターンの取得と. ス理論に則り、教師が支持や助言を最小限に抑. 放棄の方法を工夫し設定するなどの手立てが効. えても、学習者自らが教具との対話のなかで活. 果を発揮します。本研究では、米国原住民に伝. 動のしかたを見いだしてゆけるような仕掛けを、. わるウェイ・オブ・カウンシル(wayofcounciユ). 教具のなかに忍ばせておくことです。3つめは、. などが非常に役立ちました。. 教材の複雑さを損なわず、ゲーム性の高い学習 活動での利用を想定した教具開発です。. (2)教具使用に媒介された生徒と教師のコミュ ニケーションの特徴を記述すること。. 方法と成果. トランスクリプトには、生徒たちが積極的に. 公立高校3年生(計20人)の協力を得て計. 教材と対話する様子がよく表れています。たと. 800分のレッスンを行い、音声・映像記録からト. えば、ただ「神経衰弱をしてください」と言わ. ランスクリプトを作成して分析・解釈を行いま. れて裏返しの単語カードを渡された生徒たちは、. した。レッスンに先立ち、教材研究、レッスン. 詳細なプレー方法もわからないままカードを2. プランの作成、米国バーモント州にあるScboo1. 枚めくり、そのたびにプレー方法と単語の知識. あr Intemati㎝a1Studiesで2週間のコース受. を少しずつアフォードされました。. 講、などの準備を行いました。. 読解ボードの学習では、将棋かチェスゲーム. 研究の2つの目的と、それぞれにおける主な. のに、打ちつつある1手とボード全体のピース. 成果は、以下のとおりです。. の配置を見比べながら、パチンとピースを置き. ます。1ゲームごとに、学習者たちは次々と新 (1)ELモデルヘの接近を目指してレッスンを行. しいムーフに熟達していきました。. い、その特徴と課題を洗い出すこと。. ELモデルの各行程を描写し、特徴や留意点. 教師が考える「生徒のための教育」を推し進. などを考察します。経験学習の知識や技術はも. めたときと、r生徒にとっての学習」を教師が理. ちろん大切ですが、絶対不可欠なのは、それを. 解しようとしたときとでは、微妙ながら大きな. 使う人がいかに世界観を変容させられるかとい. コミュニケーションの違いが生まれます。. う点です。教師が受容・共感・非指示などを自ら. に徹底して、学習者が安全を感じられる学習環. 主要参考文献. 境を整えられないと、教師の期待する答ばかり. Ko1b,D.A.(1984)、Experientia王Leam血g:. 気にかけ、環境と相互作用する自分の声を聞き. Experien㏄as the Sour㏄of Learning and. 取ることができず、よって、経験から意味や概. Deve1opment.New Jersey:Prentioe・Ha1L. 念を取り出すことは不可能になります。 経験学習を支援するための留意点のなかで、. 主任指導教員 安部崇慶. 筆者が最も大切だと感じたうちの1つは、待つ. 指導教員 宮元博章. 一9一.
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1、研究の目的 本研究の目的は、開発教育の主体形成の理論的構造を明らかにし、今日の日本における
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