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時間経過イメージが推論の誤りを弱める効果の実験的検討

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Academic year: 2021

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(1)時間経過イメージが推論の誤りを弱める効果の実験的検討                                専攻 学校教育学専攻                                コース 臨床心理学コース.                                学籍番号M09059B                                氏名 竹内健文.         【問題と目的】. した。閉眼状態で時間経過イメージを行うイメー.  捷竈の貝リ 推論の誤り(Log1ca1Thinki㎎. ジ群押眼状態で時間経過を紙に記述する記述群,. Error)とは,Becketa1(1979)によって提唱された. 統制群の3群を設け,ネガティブな場面から郡ご. 概念で,外部の情報に対する特徴的な推論の様式. と,個別にどのように変化したかを検討した。. で「自己に対する否定的な見方」,「経験の否定的.          【方法】. な解釈」,r将来への否定的な予測」を促進するも.  参加者大学生・大学院生320名にTVIC(視覚. のである。クライエントの示す推論の誤りは一貫. 心像統御性検査)(Gord㎝,1949),K6(古川. していることが多く、それに気づき、思考を客観. ら,2001)を実施,実験に適した参加希望者を抽出. 的に評価するようになることが認知行動療法に. し,イメージ群8名,記述群7名,統制群7名とし. おいて重要とされている。推論の誤りに対する介. た。. 入方法も様々で、イメージを用いるものもある.  貫聞紙①TES(推論の誤り尺度)(丹野,1998)の. (Beck,1995)。. 19項目,②著者が作成した推論一自動思考尺度の.  イメ ジ法 門前・青木(1990)は動物恐怖に対し. 1項目,③POMS短縮版(横山,2008)の30項目(「緊. て,メンタノレ・リハーサル技法を用いることは恐怖. 張・不安」,「抑うつ一落込み」,「怒り一敵意」,「活. 心の減少に有効で知ることを明らかにした。ネガ. 気」,「疲労」,「混乱」). ティブな自動思考は思考や言語としてではなく,.  手続き 全体の手続きをFi馴re1に示した。. 最悪の瞬間がイメージとなっても現れることが.       実験前 美訳㎜ ①を実施. ある。Weus(1997)はこのイメージを終わらせ,最. 安崎時 ②,③を実施. 悪の瞬間をすぎたらどうなるかをイメージさせ ることが大切だと述べている。このようなイメー. .点指摘場面想起 欠点指摘場面想起 ①,②,③を実施. ジ法は推論の誤りに対しても有効と考えられる。. ∼の介入 各々の介入. しかし、その効果を実験的に検討した研究はまだ. イメージ. 記述. 統制. ・入後 介入後. 多いとは言えない。.  本研究の目的 そこで本研究では,時間経過イ. メージが推論の誤りに与える効果について検討. 一120一. ①,②,◎を実施. ①,②,③を実施. Fi即ro1.全体の実験手続き. ①,②,③を実施.

(2) 分析方法群(イメージ,記述,統制)×時間(欠点. であった’。「疲労」では時間一の主効果. 指摘場面,介入後)の繰り返しのある2要因分散分. (F(1,19)=3.30,p<.10)に有意な傾向があった。. 析を行った。.           【考義】.          【結果】.  イメージ群の介入が記述群・統制群より明確な. Tab161.群x時間ごとのTES.自動思考.剛胆の平均値と2要因分散分析結果. 効果を示さなかった要因として,(a)統制群にお.  イ片群    記麟    続出僻    二醐析  隅       昨7      咋フ.              群  時間交互作用 欠点指摘介λ後 欠点指摘介入後欠点指摘介入後  向直  F1直  前. 正S   仏一5仏神 仏29仙1蝸・29軸・腕 α311・10 皿10     (11.41)(11.フO〕(7.鵯)(1O.一〇〕15,59〕(一.OO〕. 望蝿考  6.63 450 0.5フ ↓OO 丘㎎ 480 α062;.3㈱α60. ける自然にネガティブな思考・感情を下げる効果 とイメージ群,記述群による介入が同程度である こと,(b)全ての群において,自然にネガティブ. な思考・感情を下げる効果が出現している間は介.     ⑰.62) ⑫.73〕 (1−12〕 ⑫.OO〕 (1.80〕 ⑩.gO〕. 緊是不安  425 3・OO     (2.拠)(1.31)           1.フO15.3出2.41. 入の効果が出現しづらいという可能性が示唆さ れた。TESに時間の影響が少なかったが,自動思. 抑鰯み3・O0 1・13     ⑫.45〕 O.13〕                爪脾 1α30岬 1.班. 怒用意   zoo α50     (4.8丁)(1.41〕           O−2810.舳榊O.釧 活気     2・明 5・OO.     15.14〕(5.24〕           0,845.68‡O.黎 疲労     Z鯛 3・13     (3.23〕 ⑫.90〕                O.蝸 3.珊† 1,咽. …爵L   工00 3・13     (2.20)(1.81)          2.明 2.丁6 1,04. 考は群に関係なく一定の割合で減少していた。こ れは上記の(a),(b)に加えて,(c)質問紙を選択式. の短項目としたことで,参加者がそのとき感じて いた思考が反映されやすくなった結果、変動が起 こりやすくなったという可能性が考えられる。今.     0内ま購…≡≡≡                加(1勺く05榊く01榊(㎝. 後の研究課題として,統制群による自然な自動思.  実験結果をTable1に示した。TESは群×時間の. 考得点の減少が終わってから再び各群による介. 交互作用,群の主効果,時間の主効果ともに有意. 入をすることと,複数項目の尺度を用いた場合と. 差ではなかった。自動思考は群×時間の交互作用. 本研究の比較をする必要があると考えられる。. と群の主効果が有意差ではなかったが,時間の主.  本実験の意義として,推論の誤りを実験的に扱. 効果(F(1,19)・23.36,p<.001)が有意であった。. った研究であること,イメージによる介入におい.  POMSの下位尺度で交互作用が認められたもの. て思考・感情という認知的な変数を扱ったことで. はなかった。「緊張一不安」では時間の主効果. ある。短期間での介入では推論の誤りや自動思考. (F(1,19)=15.37,p<.01)が有意であった。「抑うっ. に対する効果の検討が困難であり,中・長期的な. 落込み」では群の主効果(F(2,19)・4.64,p<.05),. 介入計画が必要とされること,時間経過イメージ. 時間の主効果(F(1,19)=10.30,p〈.01)ともに有意. を用いる介入効果の検討にはイメージ内容の統. であった。「怒り一敵意」では時間の主効果. 制が課題となることが示唆された。. (F(1,19)=10.64,p<.01)が有意であった暗気」.           主任指導教員(中村菜々子). では時間の主効果(F(1,19)=5.68,p〈.05)が有意.            指導教員(中村菜々子). 仙121川.

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