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オンライン化における一大学教員の教育と研究の可能性と限界 : Zoom技術習得、「主権者教育」アンケート、韓国調査、多様な研究会参加

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(1)Title. オンライン化における一大学教員の教育と研究の可能性と限界 : Zoom技 術習得、「主権者教育」アンケート、韓国調査、多様な研究会参加. Author(s). 前田, 輪音. Citation. 北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要 : 教職大学院研究紀要 , 11: 33-42. Issue Date. 2021-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/11674. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要 第11号. 特集論文. オンライン化における一大学教員の教育と研究の可能性と限界 ─ Zoom技術習得、「主権者教育」アンケート、韓国調査、多様な研究会参加 ─ 前 田 輪 音*. 1 はじめに 新型コロナウィルス感染拡大による影響は、学校教育に大きな影響を及ぼした。北海道は全国の都 道府県に先駆けて2020年2月28日に独自の緊急事態宣言を発し、全国的な要請とともに小学校から高 校までが臨時休校となった。新年度を迎えた4月、 数日の学校再開を経て再び全国的に休校となった。 たとえば札幌市内の小・中・高は2020年度、₄月14日から再び休校となり最終的に₅月31日まで延長 された。その延長は段階的1で、教師たちはその都度、授業準備の変更(プリント作成、オンライン 授業、等)・年間行事予定の変更等を余儀なくされ、校内の消毒作業などに時間を割かれた。 一方、大学の大方の講義は2月中には終わり、入試も通常通り行われ、2019年度のカリキュラム上 は大きな影響は受けていない。たとえば筆者の勤務する教職大学院では、2月中旬のマイ・オリジナ ル・ブック発表会の実施までは通常通り進んだ。しかし、その後、3月に行われる予定だった教員の 招集会議(4キャンパスの教員が集まり対面で行う会議)と卒業式は中止となった。 年度が明けた2020年度、当初は従来通りの対面での実施を予定していた。しかし感染状況を鑑み、 急遽、オンライン実施体制が検討され、結局、オンライン会議システムZoomを導入し、講義・事例 研究(演習(ゼミ) ) ・会議すべてがその使用対象となり、前期いっぱい続けることになった。 大学を除くすべての学校は6月に入って再開したが、大学はオンライン授業を継続し、筆者が所属 する教職大学院札幌キャンパスでは修了生に呼びかけて行う教育実践交流会(9月) 、マイ・オリジ ナル・ブックの中間発表会(10月)もすべてオンライン開催を継続した。筆者が個人的に毎年開催し ている「拡大事例研究」 (8月)もオンラインでの開催に踏み切った2。 研究も例外はなく、3月以降の研究会はすべて中止またはオンライン開催となり、対面で行ってき た科研費の研究打ち合わせもまた、4月に1度実施した後はオンラインに代えた。 これら休校・オンライン体制を含めたこの間の動向や現状・課題等についてはすでに複数の調査3 と整理がなされ始めており、受講環境(インターネット接続・端末(の台数) ・受講者・利用者が複 数の場合の自宅内の場所確保の困難さ)の違いによる「教育格差」 「学力格差」4などが指摘されている。 本稿は、このいわば「オンライン化」の影響を受けた一大学教員としての筆者が、当事者としてど のようにオンライン化に向き合い取り組んだのか、限られた環境下での教育・研究活動を振り返り、 この一つの事例から、オンラインの限界と可能性を整理したい。なお、本学教職大学院教員としての 筆者特有の事例であり、本学教員全体に共通するわけではないことを最初にお断りしておく。. ───────────────────── *. 北海道教育大学教職大学院(大学院教育学研究科高度教職実践専攻)札幌. 33.

(3) 前 田 輪 音. 2 オンライン配信側の立場として 従来、北海道教育大学教職大学院では双方向遠隔授業システムを用いて4キャンパス (最初は3キャ ンパスで始まった)同時に一斉講義を行ってきている。授業担当者の上半身・パワーポイントのシー ト・資料提示装置で示したもののいずれかが大画面で各キャンパスに配信され、各キャンパスの受講 者全体の動画が別途もうひとつの大画面にて各キャンパスに配信される。自分が所属するキャンパス の受講院生には対面で、その他の3キャンパスの受講院生とは大画面越しとなる。このシステムの運 用や出席確認等のために、各キャンパス1名ずつTAが配置されている。 このシステムに慣れてきた10年目の2020年春に、大きな変化が訪れた。 2-1 オンライン講義に必要な最低限の環境づくりために 4月上旬から開始される講義・事例研究等のために、Zoomシステム使用方法の習得は急務となっ た。本院情報図書委員会が企画・運営した研修5に教員・院生ともに参加し、研修の手厚い準備と1 学年45名定員という規模が幸いしたのか、筆者自身はつまずきながらも2週間くらいするとなんとか 講義をこのシステムですすめることができるようになってきた。 研修で理解したことは、 「画面共有」の操作でパワーポイントのスライドを提示し、 「ブレークアウ トセッション」機能がグループワークに代えられる、音声以外にも「チャット」機能により発言や文 書配信ができる、ということだった。講義資料の配布は、従来は各キャンパスの教室で印刷・配布し ていたが、従来から使用してきたポートフォリオへの掲示や電子メールによる配信に代えることに なった。(枚数の多い資料は大学院の予算で全員に郵送で配布された) 。 TAには受講生同様にZoomで業務についてもらい、受講者の出欠確認や実施環境の支援(接続ト ラブルなどで「退室」した院生のフォローや、トラブル等についての教員への連絡)を割り当て、講 義終了後に出欠状況を電子メールで提出してもらった。 担当ゼミ生との事例研究(演習)では、事前に電子メールでレジュメ等を送受信しておき、追加資 料はZoomのチャット機能で配信しあった。授業実習等の指導案検討の際に、ウェブサイトや教科書 の画像などをチャットでやりとりするのは対面時に実物を見せ合うこと以上に有効であったし、必要 に応じてスマホのラインを用いて、その場で撮影→送信というときもあった。ゼミ生自身も限られた 環境のなかウェブを駆使しNHK for Schoolなど活用しながら授業づくりに邁進していた。 2-2 新しいシステムの技術習得のための格闘と気づき 大学院での研修後は、さらにより安定・充実した使用を目指して勉強するようになった。ひとりで Zoomを立ち上げ複数の端末で接続し、画面共有やブレークアウトセッションの試行を繰り返した。 ゼミのたびにZoomの予約をするうちに、 アドレス情報を複数の箇所から取得可能なことに気づいた。 あるSNSサイトでは「新型コロナのインパクトを受け、大学教員は何をすべきか、何をしたいかに ついて知恵と情報を共有するグループ」が開設され、Zoomも含めた様々なシステムやその各種機能 の使い方、実践報告、失敗談等が掲載され続けた。必要に応じて参考にした。さらに、YouTube等 の動画での配信視聴や同僚への相談、SNSサイトでの協力・教示を求めた。 研修では、講義を配信する教員は2台以上の端末画面使用が有効とのアドバイスがあった。一方で、 授業用の配布資料は初回こそは印刷して手元においたが、そのうち、タブレットで見られるようにし ておき、電子ペンでメモし電子ファイルのまま保存する方法も便利だと気付くようになった。また、 34.

(4) オンライン化における一大学教員の教育と研究の可能性と限界. 筆者がZoom用に使用したノートパソコンの画面は15.6インチで比較的大きめだったので、画面の片 方に電子データの講義資料を開いておき、もう片方にZoom画面を配置して配信者が画面共有で提示 している資料のページを確認しながら電子データの方を適宜拡大して見る、という方法も便利に感じ た。こうして、受信する側としては大き目のメインパソコンでZoom画面と資料を両方開くか、メイ ンパソコンでZoom画面を開き、 その他にタブレット端末一台と専用のペンがあると便利だと実感した。 前期もあと少しで終わる7月に、Zoomの「投票」機能を用いてアンケートを実施してみた(詳細 は後述) 。従来の双方向遠隔授業システムでも、講義中でのアンケート実施は挙手での確認や振り返 りシートでの回答などにより行ってきた。挙手の場合、目視での人数把握は画面越しゆえ正確ではな い。その点、Zoomの「投票」機能によるアンケートは、オンライン講義中に回答されたデータが即 集計されて棒グラフの形で画面内に表示される。その場で結果を全員で「共有」でき6、かつ他者に 対して「秘密投票」の機能が保たれる。 残念なことが2つある。アンケート回答に時間制限があるようで、全員が回答しないうちに集計が でてしまったこと、講義の録画データにはアンケート結果の表示は記録されていなかった7ことだ。 2-3 オンライン講義についての発見 初めてオンライン講義に取り組み、 わかったことがいくつかあった。パワーポイントを 「画面共有」 しながら解説する方法は、これまでの双方向遠隔授業システムを用いた講義方法と実はさほど変わら ないということだ。特に他キャンパスの院生は講義室全体をうつした映像のみなので、表情の確認な ど少々困難さを覚えるほどだった。対して、Zoomの画面では院生と教員の顔が一人1区画ずつ同じ 大きさで確認することができ、 かえって親近感を覚えた。講義終了後、 「残って」 質問する院生もおり、 画面越しとはいえじっくり話をする機会はむしろ貴重だった。 また、同じ講義を担当する同僚の講義で画面共有による資料が非常に見やすいことは、筆者自身が 実感していた。院生も同様だったようで、例年の授業アンケート回答で必ずみられる、大画面で映し 出されるパワーポイントの文字等が「見えづらい」等の苦情は皆無になった。 印象深いことがあった。初回の講義の振り返りシートで、入学したての1年生(現職の院生)が、 オンライン講義が遠隔地でも受講できることの有用性を指摘し、たいへん肯定的に受け止めたことが 述べられていた。本院はもともと、北海道の広域性を踏まえて4キャンパスを接続し双方向遠隔授業 システムで教育を展開してきた。それでもなお、勤務校から所定の時間までにいずれかのキャンパス に移動するのには多大な時間を要する人は決して少なくない。 今後、オンライン講義の効果的な活用の可能性を見据えていかねばならないだろう。. 3 オンラインを利用した研究の機会 学会等の研究大会や報告会はすべて中止もしくはオンライン開催となった。一度延期しさらに中止 した学会や、複数回の「座談会」を設定したところもあった。 研究調査は、年度初めの計画では調査対象者・機関に足を運び、聞き取り・授業見学などを行う予 定だったが、前期は実施困難な状況となった。海外での調査はもとより都道府県の境を超えることに も制限がかかった。筆者が居住する札幌市は感染者数が多く、道外のみならず市外への移動さえも制 限対象となった。そのため、限られた環境とはいえオンラインを利用することになった。. 35.

(5) 前 田 輪 音. 3-1 オンラインでの聞き取り調査-韓国教育現場における新型コロナウィルスの影響 「東アジア市民性の育成のための日韓の社会科授業分析と共通教材開発」 (代表:高吉嬉 (山形大学) 科学研究補助金基盤研究(C) )による調査として、高代表のコーディネートにより申振均先生(玉 宗高等学校(韓国、慶尚南道) )からの報告の機会を得た。 調査は2020年₉月18日夜間、Google meetを用いて筆者を含む分担者2名あわせ計4名で実施され た。申先生からは「コロナ19状況に対する韓国教育現場の対応」と題したご報告をいただいた。事前 に高代表により韓国語で作成された申先生の発表資料を日本語に翻訳されるご配慮をいただいた。 ご報告は次の4つ「1.コロナ19で何が変わったのか」 「2.コロナ19が変えた学校教育」 「3.慶 尚南道教育庁の対応」 「4.アンケート調査と解決方案」で構成された。 写真も織り交ぜながらの学校登校時の感染予防対策は、聞いた限りはほぼ日本と同様と感じた。大 学受験に際して、高校3年生が「学生簿」 (日本の「内申書」に相当する)の1学期分に記載するも のが少ないため、 「学生簿総合随時選考」 (学生簿・自己紹介書・教師による推薦状等による入試)で は浪人生より不利と考え今から(*聞き取り時点)浪人も視野に入れているという状況には、少なか らぬ衝撃を受けた。学校教育がポスト・コロナに向けて、従来の教育方法では困難であり、オンライ ン・オフラインの「融合授業モデル」 、いわゆるハイブリッドの方式を「未来教育」として全国に提 示し、教師が研修を積み始めていることをうかがった。日本にはGIGAスクール構想等はあるものの、 実質的な立ち遅れを感じさせられた。オンライン授業によるストレス( “コロナブルー” “Zoomスト レス”)への対応策の必要性も指摘された。 また、韓国の各教育庁(日本の教育委員会に相当する)ではコロナ19による影響やその後の教育の 在り方について検討が行われていた。事例として挙げられた慶尚南道教育庁では、 「 『力量中心の未来 教育』に向けた5つの政策の推進」 ( 「ニューノーマル時代に備えた『慶南未来教育戦略開発』研究」) として、 「学び中心の教育を実現するための政策」 、 「コミュニケーションと共感の教育共同体を実現 するための政策」 、 「安全で健康な教育環境を構築するための政策」 、 「ともに幸せな教育福祉を実現す るための政策」、 「クリーンで公正な支援行政のための政策」があげられた。 さらに、教師を対象に全国教職員労働組合で行われたオンライン・アンケート結果 (回答者4010名、 2020年8月21日集計)が報告された。その結果、韓国の教師は、遠隔授業(オンライン授業)は「学 習格差」を生んでおり、 それを「減らすため」に必要な措置として「授業日数、 時数の削減」 (63.3%)、 「1クラスあたりの生徒数削減」(55.8%) 、 「学事日程の弾力的な運営」 (48%) 、 「対面授業の拡大」 (48.5%)(*以下、略)と考えている、という結果が示された。 日本でのアンケート調査との安易な比較は拙速だが、従来よりその必要が指摘されてきている少人 数学級実現の要請と、受験生の抱える不安に、日韓の共通性が見いだされた。 8. 意見交流の際に筆者から、日本では不登校者へのオンライン授業で効果がみられる事例 を伝え、韓 国の状況を尋ねたところ、聞いたことがないので確認したい、とこの視点に着目する応答が得られた。 なお、筆者はこの調査とは別に、関西に居住する憲法学の研究者や、当方代表の科研費の研究に関 心をもった九州の高校教師により、オンラインによる聞き取りを受ける機会があった。 本稿入稿後も、随時、オンラインでの聞き取りを始める予定でいる。 3-2 オンラインによる研究会での報告─オンラインによる「主権者教育」アンケート結果 2020年度10月末時点で、2度のオンラインでの研究発表の機会を得た。使用するシステムは講義で 用いたものと同じだったので、変わらない準備で臨んだ。その1つとして、₈月23日に開催された全 36.

(6) オンライン化における一大学教員の教育と研究の可能性と限界. 国民主主義教育研究会のオンライン大会にて、「学校と地域の結びつきから『公共』を考える~高校 の実践から~」というタイトルで報告した。高校公民科新科目「公共」のための北海道版副読本を作 成することを目標に、北海道の地域課題の選定(ローカルでかつナショナル、そしてグローバルな問 題につながるものである(べき)こと) 、 「主権者教育」として進められている文科省・総務省等の動 「主 向と多様な主権者教育の実践、模擬選挙や模擬請願にとどまらない実践の可能性についての示唆9、 権者教育アンケート」結果、2019年度に道内で調査した複数の高校の実践等を紹介した。 10 結果について若干ふれたい。動向と多様な実践の解説、さら このうち、「主権者教育アンケート」. なる実践の展開可能性について示唆した後、 いくつかの「素材」を「画面共有」で提示し、 それが「主 権者教育」の素材になるか否かを判断する、というものである。回答の選択肢は「A 素材になる」 「B 素材にならない」 「C わからない」の三択とした。 「素材」項目は〈東京都知事選挙・コロナ 禍の影響による大学生の生活・ウポポイ・憲法9条に関する自衛隊裁判・京セラ美術館・9条俳句訴 訟・校則・N町のコミュニティバス・過疎の問題11〉である。 [図1]が回答結果である。 「A 素材になる」の選択率が高かったのは〈東京都知事選挙〉、〈憲 法9条に関する自衛隊裁判〉 、 〈校則〉の3つだった。憲法9条は共通だが「A 素材になる」の選択 率は〈憲法9条に関する自衛隊裁判〉の方が〈9条俳句訴訟〉よりも高くなった。国家組織自体の問 題と、表現の自由への侵害に対する意識の違いを感じさせた。もっとも回答が分散したのは〈京セラ 美術館〉で、「C わからない」の選択率が最も高くなった。 その後、解説および本アンケートを経て、 「主権者教育の考え方が変わった。 選挙のことばかりクロー ズアップされていたように思う。国や町をよりよくしていこうとする権利があるんだということを生 徒たちに伝えていきたいと思った。 」という感想が振り返りシートとして寄せられたことを付記して おきたい。. 東京都知事選挙 憲法9条に関する自衛隊裁判. コロナ禍の影響による 大学生の生活. 過疎の問題. 校則. 9条俳句. ウポポイ. N町のコミュニティ バス. 京セラ美術館. ■素材となる ■素材とならない ■わからない 図1 主権者教育アンケート結果. 3-3 視聴者として「参加」したオンライン研究会 学会等の研究大会の中止もしくはオンラインへの移行と同様に、多くの市民組織等が主催する集会 や勉強会もオンライン開催となった。大半はZoomが使用されており、人数が多いものはZoomウェビ 37.

(7) 前 田 輪 音. 表1 筆者が参加したオンライン研究会一覧(4月~11月) №. 日 付. 1. 5月23日(土). 2. 主 催. テ ー マ. 媒体. 10時~. 日本シティズンシップ教育 フォーラム(J-CEF). 高校生は学校や社会に対して何を思っているのか? ~コミュニケーションと参加のあり方を考える~. Z. 5月30日(土) 31日(日). (全日). 日本平和学会(A). 日本平和学会春季研究大会. Z. 3. 5月31日(日). 14時~. 海外派遣自衛官と家族の健 康を考える会. オンライン連続シンポジウム第1部 「見過ごされてきた戦争トラウマ」. Z. 4. 6月7日(日). 14時~. 海外派遣自衛官と家族の健 康を考える会. オンライン連続シンポジウム第2部 「現代の紛争と自衛官のトラウマ」. Z. 5. 6月13日(土). 12時45分~. 一般社団法人 地域連携プラットフォーム. まちのコミュニティ商業の未来を考える・SDGs ─今の状況から未来を. M. 6. 6月17日(水). 18時45分~. さっぽろ自由学校 「遊」 (B). アイヌ民族くらしとことばシリーズ第2回 「アイヌ民族と食」. Z. 7. 6月20日(土). 15時~. 北海道高等学校教職員組合 連合会(B). 「学びの保障」緊急オンライン学習会 新型コロナウィルス感染拡大下における学びの保障. Z. 8. 6月28日(日) . 14時~. 全国高校生活指導研究協議 会. プレ「オンライン研究集会」. Z. 9. 6月29日(月). 18時~. 日本教育学会(A). パンデミックと教育:学びを支えるには何が必要か 座談会1:新型コロナウイルス禍の中の学校を考え る─提言第Ⅱ部を素材に─. ZW. 10. 7月3日(金). 18時~. 国際平和研究所PRIME. 「世界難民の日」企画・公開オンラインセミナー ジェノサイド後のルワンダ難民、なぜ「母国」への 帰還を拒否するのか. Z. 11. 7月10日(金). 18時~. 日本教育学会(A). パンデミックと教育:学びを支えるには何が必要か 座談会2:オンライン授業と学校のICT活用─リアル とオンライン、それぞれの価値と課題─. ZW. 12. 7月10日(金). 18時半~. 日本平和学会北海道・東北 地区(A). 2020年度第1回研究会 「ヘイトスピーチ(ヘイトクライム)に抗して」. Z. 13. 7月12日(日). 13時~. アムネスティ・インターナ ショナル日本・中国チーム. 緊急オンラインイベント 「香港の若者が語る~今そこにある自由の危機~」. Z. 14. 7月15日(水). 18時45分~. さっぽろ自由学校 「遊」 (B). アイヌ民族くらしとことばシリーズ第3回 「アイヌ民族と衣服」. Z. 15. 7月20日(月). 18時~. 日本教育学会(A). パンデミックと教育:学びを支えるには何が必要か 座談会3:教育と不平等─新型コロナウイルス禍を ふまえて─. 16. 7月25日(土). 10時半~. 北海道高等学校教職員組合 連合会(B). オンラインなつフェス~せやろがいおじさん講演. Z. 17. 7月26日(日). 13時半~. 「環境・平和」研究会. 研究報告と企画セッション 「コロナ危機にどう向き合うか」 (公開研究会). Z. 18. 7月31日(金). 18時~. 日本教育学会(A). パンデミックと教育:学びを支えるには何が必要か 座談会4:世界から見たポスト/ウィズ・コロナの 教育展望. ZW. 19. 8月1日(土). 10時~. 朝日新聞社. 国際平和シンポジウム2020「核兵器廃絶への道~世 界の危機に、歩みを止めない~」. Y. 20. 8月1日(土). 16時~. 日本シティズンシップ教育 学会. 第1回 オンライン研究集会「シティズンシップ教 育・市民性教育のこれまでとこれから」. Z. 21. 8月2日(日). 13時15分~. アイヌ政策検討市民会議 (B). ウポポイについて考えよう シンポジウム. Z・Y. 22. 8月5日(水). 13時30分~. 広島県マスコミ文化共闘会 議/日本マスコミ文化情報 労組会議. 核のない世界を! MIC広島フォーラム2020 「被爆75年 日韓、新たな交流へ」. Z. 23. 8月5日(水). 16時半. 核兵器廃絶日本NGO連絡会. 被爆75年 核兵器廃絶へ日本はいま何をすべきか. Y. 38. 時 間. ZW.

(8) オンライン化における一大学教員の教育と研究の可能性と限界. № 24 25. 日 付 8月9日(日) 8月10日 (月・祝). 時 間. 主 催. テ ー マ. 媒体. 18時~. 赤十字国際委員会(ICRC) 駐日代表部. 被爆75年事業 オンラインイベント 「核兵器が存在することは人類にとって何を意味す るのか?─コロナ危機の最中に考える─」. Y. 16時~. 一般社団法人 満蒙開拓平和記念館. 鎮魂の夕べ2020. Z. 26. 8月19日(水). 18時45分~. さっぽろ自由学校 「遊」 (B). アイヌ民族くらしとことばシリーズ第4回 「アイヌ民族と信仰」. Z. 27. 8月22日(土). 15時~. 日本シティズンシップ教育 フォーラム(J-CEF). J-CEF瀬戸内スタジオin愛媛2020 「 『社会参加』を推進する主権者教育とは!?」. Z. 28. 8月23日(日) . 13時~. 全国民主主義教育研究会 (A). オンライン研究集会2020. Z. 29. 8月25日(火). 18時45分~. このままでいいの?再生可能エネルギーの進め方 さっぽろ自由学校 「遊」 (B) part 6 第5回目 「電力システムの分散化と再エネについて考える」. Z. 30. 8月31日(月). 19時~. 日本シティズンシップ教育 フォーラム(J-CEF). スタディ・スタヂオ Online Vol. 4「生徒参加の学 校づくり~海外事例と日本のこれから~」. Z. 31. 9月12日(土) 13日(日). (全日). 日本教師教育学会(A). 第30回研究大会. Z. 32. 9月16日(水). 18時45分~. さっぽろ自由学校 「遊」 (B). アイヌ民族くらしとことばシリーズ第5回 「アイヌ民族とことば・物語」. Z. 33. 9月20日(日). 13時~. 全国市民オンブズマン連絡 会議. 第27回全国市民オンブズマン・オンライン大会. Z. 13時~. 一般社団法人 地域連携プラットフォーム. コンピテンシー・ベースの教育、地域に開かれた教 育、 「PBL」を超えて・SDGs・ESD for 2030 ─「役立つ教育」からこぼれおちるもの. M. 34. 9月22日 (火・休). 35. 9月25日(金). 18時30分~. さ っ ぽ ろ 自 由 学 校「 遊 」 Kamuycep Project presents (B). 公開ウェブセミナー「アイヌ民族とサケ漁の権利」. Z. 36. 10月3日(土). 18時30分~. 大学フォーラム(大学の危 機をのりこえ、明日を拓く フォーラム). 続・オンライン・シンポジウム 「コロナ危機のもとでの大学の教育・研究機能回復 をめざして―何が問題か?何を主張するか?」. Z. 37. 10月10日(土) 11日(日). (全日). 日本教育方法学会(A). 第56回大会(*要 参加費). Z. 38. 10月16日(金). 20時~. 特定非営利活動法人 パルシック. ベイルート大規模爆発から2か月:現場から伝える. Z. 39. 11月7日(土) 8日(日). (全日). 日本平和学会(A). 秋季研究大会. Z. 40. 11月7日(土). 午後. 合同教育研究全道集会実行 委員会(A). 2020年北海道合同教育研究全道集会 オンライン開 催. Z. 41. 11月21日(土). (全日). 日本平和委員会他(A). 日本平和大会オンライン(*要 参加費). Z. 42. 11月28日(土) 29日(日). (全日). 日本社会科教育学会(A). 第70回全国研究大会(*要 参加費). Z. *“A”…2019年度時点での所属学会 “B”…札幌市で活動する団体 “Z”…ZOOM、“ZW”…ZOOMウェビナー、“M”…Google meet、 “Y”…YouTube. ナーやYouTube、少数だがGoogle Meetが利用された。主なものを[表1]にまとめた。 [表1]の全42件の主催団体をみると、2019年度の時点で筆者が会員である学会等が(表中“A” で表記)13件、他の29件は非会員だった団体である。開催地は、 札幌市で開催されたもの(表中“B” で表記)は8件で、34件は従来なら旅費が(会によっては多額に)必要となる。また、参加費は、大 半が無料で有料の会は3件のみ(表中“要 参加費”と表記 № 37,41,42)である。従来より参 加費が不要なのは日本平和学会と北海道合同教育研究全道集会の2団体による4つの会(№ 2, 12,39,40)なので、無料参加の機会が増えた計算になる。筆者の経験では、市民運動による会も通 39.

(9) 前 田 輪 音. 常なら資料代として最低500円程度は設定されることが多い。オンライン開催により物理的な会場費 はかからないが、Zoom使用料等を含め様々な団体(学会・研究会・NPO等)の運営費がひっ迫した と予想される。 内容の面で印象に残った会は多い。たとえば、国際平和シンポジウム2020「核兵器廃絶への道~世 界の危機に、歩みを止めない」 (№ 24)は、1945年₈月₉日に原爆が投下された長崎市から発信され た。登壇者は、ミハイル・ゴルバチョフ氏 (元旧ソ連大統領) 、 ウィリアム・ペリー氏 (元米国防長官)、 レイチェル・プロンソン氏( 「原子力科学者会報」CEO)らで、 核兵器を考えるうえで著名なメンバー が集まり、全発言をリアルタイムで聞くことができた。後日、各発言の重要な部分は主催する新聞社 の記事になり、YouTube配信もされるようにはなったが、リアルタイムで全視聴の機会はテレビの 報道でもそう多くはない。あわせて、 若者が平和を目指した様々な取り組みにもふれた。広島の 「ピー ス・キャラバン隊」 (平和教育の出前授業)や「核政策を知りたい広島若者有権者の会( “カクワカ”)」 の活動の具体は、あらたな平和教育の可能性を感じた。 「海外派遣自衛官とその家族の健康を考える会」の報告(№ ₃,₄)では、司会をつとめた高遠 奈穂子氏は当時海外にいらしており、国境を越えた会であることを実感した。いくつかの研究会では 海外の情報が現地在住者から直接得られた。香港の政情等を現地で活動している若者からオンタイム で報告された(№ 13)り、レバノンのベイルートの爆発とその後の現状・課題について、建物内の 映像等も含めて詳しく示された(№ 38)ものもあった。 日本教育学会が設定した4回にわたる「パンデミックと教育:学びを支えるには何が必要か 座談 会」は時宜にかなったトピックが続いた。なかでも、₇月31日に開催された「座談会4:世界から見 たポスト/ウィズ・コロナの教育展望」 (№ 18)は、中国、台湾、韓国、ドイツ、イギリス、アメリ カの教育研究者が、共通の質問に回答する形でこれら複数の国での課題が交流された。このときも国 境を越えて貴重な海外の情報を入手することができた。 さっぽろ自由学校「遊」の講座は、例年であれば有料だがオンライン開催のため試行的に会員・非 「アイヌ民族く 会員の別なく無料で提供された12。アイヌに関する講座は初めての開催だそうだが、 らしとことば」講座(№ ₆,14,32)や、先住民族としてのアイヌの漁業権(鮭)獲得を目指した 粘り強い取り組み(№ 35)は秀逸で、貴重な機会だった。 3-4 オンライン研究会での意思疎通と時間管理 報告の機会に気になったのは、質疑等における意思疎通の問題と時間管理の在り方だ。チャットで 大量の意見・質問が流れ、全部を丁寧に追うのが困難だった。また、某学会での報告ではその場で チャットで企画者と連絡を取り合うものの、複数の登壇者との意思疎通は必ずしもうまくいかなかっ た経験もした。時間管理については、手元にタイマーは用意したものの、たとえチャットでアナウン スされても報告に集中していると見逃しやすい。一方、声やベルなどの音声はオンラインでは少々う るさい。ある会では、ご担当者がスマートフォンのストップウォッチアプリをクローズアップされ、 見やすく受ける感じも良かった。運営の側のご苦労とご尽力は計り知れない。. 4 まとめ オンライン配信側としては、従来の本院の講義と大差ない講義は提供した。しかし対面でないこと による課題をどう克服するか、多様なアプリの導入も含め様々な実践結果等を参考になお工夫が必要 40.

(10) オンライン化における一大学教員の教育と研究の可能性と限界. だろう。学会報告等も講義と同様ではあるが、意思疎通の面ではなお課題が残るかもしれない。 受信側としては、従来の対面の研究会では容易には得難い海外等からの生の情報に接する機会に恵 まれた。聞き取り調査においても同様である。一方で、現地に赴いて直接情報収集することとの差や 課題は、これから見えてくるであろうし、現時点で気兼ねない出張が出来ぬ不自由さは否めない。 1872(明治5)年、全国一斉の「学制」開始時に、教師はそれまでの身分別の校種・教育内容・個 別教授の体制から、一斉授業の方法を習得・実践すべく教授書などを手にしながら取り組んだ。戦後 直後、教師は教育勅語体制下の教育から戦後新教育を作り実践する当事者として、模索しながらも希 望の光を見出し取り組んでいったであろう。これらの状況とは比較にならないが、慣れないオンライ ンシステムと格闘しながら、ふとこれらの時代の教師たちの労苦に思いを馳せ、自らの状況と重ね合 わせてしまうことがあった。新しいこと・慣れないことに対する挑戦する意欲・能力は常に教育者に 求められてくる。 現在、本院の講義はオンラインと対面の両者を融合したハイブリッド方式も導入している。院生の 学びの継続のために「あらゆる手段を活用し」ていかねばならない13。 ポスト・コロナの時代に何が継承・発展され何が切り捨てられるのか、まだわからない。 付 記: Zoomの使用方法等について研修およびフォローしてくれた本院情報図書委員会に記して感謝する。 また、感染予防策を考え何度も会議を重ねた大学関係者に敬意を表する。また、韓国のコロナ禍にお ける学校教育の現状をご報告いただいた申振均先生、貴重な機会を設定してくださった科研チームの 高吉嬉先生、金玹辰先生に感謝する。教師はこの新型コロナウィルスの影響により、 「働き方改革」 にいっそう逆行する勤務状況になった。修了生を中心に見聞きしたこの現象に、勤務体制や財政面の 改善は喫緊の課題だと承知する。非正規・非常勤講師が大学(本学に限らず)のフォロー不足により 不十分な教育環境に置かれたことは、 今後の改善の必要性を強く示唆する。何よりも、 新型コロナウィ ルスに有形・無形の被害を受けた方たちの苦しみ・悲しみは、言葉に尽くせない。 なお、本研究はJSPS科研費JP19K02669・19K02697の一部助成を受けている。 [註] 1 たとえば、札幌市教育委員会による、休校期間の段階的延長の足跡は、以下のHPで確認できる。札幌市教育 委員会「新型コロナウィルス感染症に係る札幌市立学校の臨時休業の実施について」https://www.city.sapporo.jp/ kyoiku/rinjikyukou.html(2020年10月31日筆者確認) 2 「拡大事例研究」は筆者が担当した「事例研究」 (演習)修了生に参加を呼びかけ、「事例研究」の拡大版(修 了生を含むという意味で)としてその年度の在籍院生と修了生が報告・交流する場である。2020年度は、オンライ ン開催にしたことから、例年参加してきた複数名は参加を見合わせたが、1名の貴重な出席を得た。これまでの歩 み等については、 前田(2019) 「教職大学院での『理論と実践の往還』を目指した大学院生の研究体制の模索―『事 例研究』を中心に従来の教育学研究科での経験を活かして―」 「北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要」 第9号、31-39頁)の「3 教職大学院での研究体制の拡張―“拡大事例研究”」(34-36頁)を参照。 3 大学フォーラム主催「コロナ危機のもとでの大学の教育・研究機能回復をめざして――何が問題か?何を主張 するか?」 (2020年10月3日オンライン開催)では、全大協中央執行委員会、日本若者会議、日本私大教連などか ら発言者が集まり、大学教員の労働状況、大学生のオンライン講義に対する意識、大学生・大学院生の経済的環境 など、多岐にわたるアンケートデータ等に基づいた現状と課題が報告・交流された。 4 たとえば、4月の時点で次のような記事が発信されている。東洋経済新聞「日本のコロナ『学力格差』を止め. 41.

(11) 前 田 輪 音. るための方策」https://toyokeizai.net/articles/-/342994(2020年10月31日筆者確認) 5 本院のオンライン化への取り組みの経緯や内容についての詳細は、本号の杉本特集論文を参照。 6 同様の機能をもつウェブサイトを過年度に本院で行われたFDの場で同僚の実践から学んだが、その時点では振 り返りシートなどで足りるだろうと判断し、習得しようとは思わなかった。 7 データそのものはZoomシステムに一定期間保管されているので、実施後、引きだした。 8 たとえば、青森県では4月からの双方向のオンライン授業で、 「前年度不登校だった児童生徒の8割近くが参加 した。うち小学生87%、中学生93%が、学校再開後に登校した。 」朝日新聞「オンライン授業 学校変えるか 不 登校の子の支えに・教師の負担減にも」 (2020年₈月₃日夕刊7頁) 9 「主権者教育」の動向解説として、18歳選挙権実施、文部科学省・総務省(2015) 『私たちが拓く日本の未来― 有権者として求められる力を身につけるために―』 (副読本として全国の高校に配布される)の教師用・生徒用の 章立て、「主権者教育」実施状況、 「政治的中立性」にかかわる教師の意識(新聞記事からのデータ) 、都道府県教 育委員会の動向、 明石女子師範附属小学校「模ぎ議会を開こう」 (1949)、仲村秀樹「地方自治学習指導計画」 (東京) 、 高校生議会(大樹町等) 、長野県立高校と信濃毎日新聞および早稲田大学マニフェスト研究所のタイアップ、札幌 市内の某中学校模擬選挙(札幌) 、 「政治参加教育」(高校模擬選挙 神奈川県)、などを示した。前田『科学研究費 研究報告書 2016-2019年度科学研究費補助金(基盤研究(C))新たな主権者教育の構築―複数の専門家による協 働体制により 課題番号[16K04648] 』の第2部2-1「主権者教育」等の解説(4-9頁)にその概要を比較的詳 しく示した。 10 実施日は2020年₇月₇日、回答数は28名、 「主権者教育」解説(前註9)の一環としてなされた。 11 いずれも、これらに含まれる事実の何を扱うかによって、主権者教育の素材となりうる。なお、他にいくつか 項目をたてたが、データとして残らなかった。 12 さっぽろ自由学校「遊」は、新型コロナウィルスの影響を受け、前期のすべての講座を中止またはオンライン 開催に変更し、 参加費を無料にした。その際、 「 (講座受講投げ銭寄付、会費など無理のない範囲でご協力ください。 ) 」 という呼びかけがなされた。筆者は2019年度までは非会員だったが、この機会に私費を投じて会員となった。 13 文部科学省(2020年₆月₅日) 「新型コロナウィルス感染症対策に伴う児童生徒の『学びの保障』総合対策パッケー ジ」に同様の文言が用いられている。. 42.

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参照

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