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保育園の1歳児の相互交渉について

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Academic year: 2021

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(1)Title. 保育園の1歳児の相互交渉について. Author(s). 江口, 純代. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 27(1): 23-33. Issue Date. 1976-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4714. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 江口純代:保育園の1歳児の相互交渉について. 保育園の 1歳児の相互交渉について. 江. 口. 純. 問. 代. 題. 発達の初期, 特に2歳以下の年齢における子ども間の社会的交渉に関しては, 大人との社会的交 渉の側面と比べると検討が不十分である. 自然的観察およびやや統制された実験的観察による資料と 1 2 ) ( ) 3 9 1 4 { } { } ( ) こ れ ら の 研 究 は, ① 観 察 して は, 1930年 代 前 後 に お こ な わ れ た いく つ か の 研 究 が あ る{ .. 1 3 1 4 ) ( ) ( } ②特殊な環境条件を有する乳児院施設児を対象として 方法や分析方法が洗練されて いない( , 9 ) 施 設 児を対 1 ) 3 9 { ) ( ) な どの 問題 点 を も っ て い る M d , M.ら の 研 究 は{ いる こ と( , , , そ の 中 で も au ry. 象として実施されてはいるものの, 場面のコントロールがなされ, 手続きや分析方法の 整っ た研究 と い え る。. こ の 問 題 に 関 す る そ の 後の 資 料 は 長 期 に わ た っ て なく, 現在 筆 者 の み る 限り では, Maudry ,M ら. 6 } しかし近 の用いた観察手続きの方法論的検討にのみ ポイントがおかれた研究があるだけ である( 。 年, この分野における検討が少しずつなされるようになり, この年齢における子 どもへの対人行動. 4 7 l o 1 1 1 2 1 3 1 ) { ) ( ) ( ( 5 ) ) 〈 ) ( ) あ る いは 対 の特 徴 を 明 ら か に す る と い う 事 実 的 資 料 の 蓄 積 を 中 心 と した研 究( , ,. 7 )も生れるようになっ た, 人行動の特徴を規定する要因をとり出し理論化することへのア プローチ(. しかし, まだ十分とはいえない状況 である. 本研究は以上の状況を踏まえ, 事実的資料の提供という意味では予備的な性格をもっ ているが, 1歳代に焦点をあて, 保育園の同輩集団内 で生じる子 ども間の社会的交渉についてその 特徴を把握. することを目的としている.. 方. 法. ( 1 ) 観察対象児 函館市内のN保育 所(3歳未満児を主対象として保育)に在園している1歳男児1名 (以下To児 3日目に同保育所に入園した. 家族構 9 73年 6月1 5日であり, 生後4 と呼ぶ) である。 生年月日は1 成は, 両親, 本児, 祖母 である. 観察開始後まもなくと, 観察終了直後の2回にわたり, 発達検査 (MCC ベ ビーテスト) を実施 した。 その結果えられた発達年齢は 次のとおり であっ た:CAI歳 5 カ月 (週齢7 6週) 時の DA I歳6 ヵ 月, CA I歳9ヵ月 (週齢91週) 時の DA I 歳 10カ 月.. ( 2 ) 観察期間およ び観察場所. 97 4年10月に, 本観察を同年11月 7 日より1975年3月 6 日までの期間にそれぞれ 予備観察を1 実施した. ) である. 3. 2m2 観察場所は保育 所の保育室 (広さ約1. ( 3 ) 手続き. 週一回定期的に日常保育中の行動を観察記録した。 23.

(3) . 江口純代:保育園の1歳児の相互交渉について. 観察対象場面は次の2つ である:①午前中のおやつ 場面 (10~15分) , ②組別保育場面 (20~30. 分) . 両場面とも観察開始当初に対象児が所属していた チューリ ッ プ組 (年少組, 以下⑦組とする) の 保育室にておこなわれた. 場面①は, 1歳以上の全幼 児約15名 (約5名ずつ年少, 年中, 年長の3. クラスに分れている) と保母 (以下⑦とする) 3~4名が同席のもと でおこなわれた. 歌, 出欠の 確認, おやつを食べるという順序 で, 日常からこの保育室 で実施されているものである. 各クラス 毎に3つのテー ブルにそれぞれ分かれて着席するようになっ ている. 場面②は, ⑦ 組の幼 児と担当 保母1名 が参加 しているあそ び場面 である. この場面の幼 児数は欠席その他の事情から日によっ て 変動があ ったが3~6名 であり, 4, 5名 の日が最も多かった. ⑦ 組の幼児については表1を参照 さ れ た い.. また, 同保育所は乳児組(約5名)を含む4クラスから成っ ているが, 日常もクラス間のメンバー が接触する機会は多い.. 記録は ポータブル式のVTRカメラ一台によ っ た. 保育室に 隣接した廊下にカメラを置き撮影し. た. カメラに付属したマイ クの他, 室内に2ヵ 所マイ クを設置し, 合わせ集音した. 撮影者は教育 心理学専攻の女子学生 (1名) があたり, また撮影と平行して参加観察者 (筆者) が自由記述によ. る筆記記録をとっ た. 撮影にあたっ ては対象児を, 特にその正面の顔をできる だけカメラに収める よう留意し, 着席の位置な どを工夫した. 子 どもへの働きかけや応特は原則として①がおこない, 参加観察者は必要な時にのみ最低限の働き. かけと応特をした. ⑦の働きかけ・応特は日常おこなっ ているとおりとした. 組別保育時に使用した遊具は日により異なっ ているが, 木製 ブロ ッ ク(大小2種) , ダイヤブロ ッ ク (大 小 2 種) , ま ま ごと 道 具, 形 は め, 紙, ク レ ヨ ン, マ ジ ッ ク, サ イ ン ペ ン, ドラ ム, 鈴, カ ス. 表1. 湯児名. 性別. 生 年月 日. 昭和. 観察期間中にチュ ーリブ組に所属した乳幼児 本観察開開始時 (49. 11. 7). の年齢. 備. 考. 日数. 1月12日か ら年 中組 (さく ら組) に 移行。 観察 日のみ⑦ 組に参加. なお CAI;6時の DA は. Sa. 女. 48, 5. 23. 1; 5; 14. Ta. 男. 48, 3. 25. 1; 8; 2. Mi. 女. 48, 3, 18. 1; 7; 19. 1月12日か ら年中組へ移行。. 7. Br. 女. 48, 9. 4. 1; 2; 3. 全期間にわたり⑦組に所属. 16. Hd. 男. 48. 8. 7. 1; 3; O. 1;10 , CAI; 9時の DAは 2 ; 2 であっ た 11月中旬より年中 組へ移 行したが, 12月ま では ⑦ 組 の あそ びに 参加すること が 多かっ た. 11月初旬に 入園 し, ⑦ 組に 所属 した が, 休園 が 多く, 本格的に 登園し慣 れたのは 1月以 降. 14. 5. 4. 1月12日以降, 乳 児組か ら◎ 組に移行. K. 女. 48. 10. 29. 0; 11 ; 8. Hr. 男. 49, 3. 5. 0; 8; 2. なお, 観察期間中においても つかまり立ちが で. 6. き ず, 顔の表情も乏しか っ た。 1月12日以降, 乳 児組から移行。. 6. 米 あそび場 面に同席した 日数 24.

(4) . 江口純 代: 保育 園 の1 歳 児の 相互 交 渉 に つ いて. タネッ ト, 絵本などである. ( 4 ) 結果の整理 ( a ) 分析対象 計 18 日の観察可能日の中から, 病欠や祭日のため記録をとれなかっ た日を除いた残り1 6日 (1 1 月, 12月を前期,1月以降を後期とすると前期7日, 後期9日) の記録を分析対象日とした . 各日の両場面の記録か らそれぞれ1個と1 0分間の記録を基礎データとした。 これは, 対象児がフ イ ルムに映っ ていない (部屋を出るな どの理由 で) 個所およびあそび場面にては 「名前による自他 言 上1) ( の区別」 の個所を除いた合計が10分ということ である. この基礎データ (3 2個の10分) の中で, 、 謡 お ( 2 To児と他の子どもとの間に社会的な行動およ びそのきっ かけとなりう る行動 が生じた部分のVT. 行動カテ ゴリーの内容. 表2 ネ頑力 カテゴリー. 記号 D. 非. と. 内. 容. お. よ. び. 例. ど) に熱中している. 的 行. C C,. 動. 社会的意図のない偶然的コンタクト 相手に注意を払うことなく, 相手が自らのそばにおいたものをもつ (もとうとする) その物に身体 . や衣服の一部が触れる. 2人が同時に同一物にふれる.. C2 関心行W. みる. 動 A. 接近. N.. 接触の意図がなく, 偶然に, 相手の身体や衣服の一部に (物を介して) ふれる. 相手や相手の動作をみる.. 相手の方に移動して 距離を縮める (ただし, 物の争奪や譲渡の中 で生じる 「追う は含めない) 」. 物の争奪に直接関 係した行動. 相手のもつ物をとる・ とろうとする・ほしくて追う, 相手の領分に属すること が明白なものへの侵 害 (相手のカ ップから菓子をとるな どi .とられそうになって隠す・遠ざける・ひっ ぱりかえす, と. 非. 会. 義. 他の物や他の人をみる. あたりをみまわす. 相手に注意を向けず何 らかの活動 (あそび 食べるな ,. 社 会. 社. 定 働きかけの無視. 友. りかえす. 好 Nz. 身体攻撃による対人攻撃とそれに対し動作にて示された直接的反応. 的. 押す. かむ, たたく, つねる, 髪や衣服をひっ ぱる. 物を投げる, 物でたたく 攻撃に対し防ぐ(顔 . をそむける, 手や物で防ぐ) .やられて仕返す 身体攻撃以外の形にて示された対人攻撃・不満・抗議の意の表明 怒り,不平.抗議の声をあげる, 動作で示す (手をばたつかせる, しかめっつらをする 金切り声 , をあげるなど) . 泣く. 行. N3 動 ( N. 的. N4. 拒否. 相手の働きかけに対し拒絶の態度を示す (首をよこにふる. イヤという. 出した手をひっ こめるな. ど). 行 友 動. P, P2. 好 P 3 的 行. P4 動 ( P P5 P6. 発声, 微笑, 声をあげ て笑う 相手の身体や衣服 への非友好的でない接触 さわる. なでるなど 物の譲渡や提示に関した行動 物を与える (与えようとする) ,物を示す, 物をうけ とる. 物を ひきつく(相手 が与えようとして置 いたものをすぐに手にもつこと) ,譲渡の中で生じた要求行動. 模倣. 相手の動作をみたあと, その動作 (の一部) を再現する。 めんどうをみる, 相手のために何かをしてあげる (タオルで手をふく, カップを相手の前に置く (配るなど)). その他. 身振りをしてみせる (口をつき出す, 拍手する) など 25.

(5) . 江口純代:保育園の1歳児の相互交渉について. R記録を 反復視聴することによっ て得たその個所の行動目 録を分析対象とした. (註1) 室内に鏡を設置し, 鏡を前にした状況で自分や他の子どもを名前によって区別できるかを Sa児と To児に関し, 適宜調べた (⑦の働きかけおよび応特により) 個所がある. (註2) ① ①の働きかけによって他の子どもへの行動が生じていると思われるもの(①喚起) ,および,⑦の働きかけによっ て子ども間の可能な行動連続に中断を受けていると思われるもの (⑦終了) は, 今回は分析対象としなかった. ② おやつ場面の 「みる」 について:⑦ 組のす ぐ前にあるイスに着席している子どもに関しては, その視線を向け た相手を区別しえたが, 年中・年長組の2つのテーブル(より遠い位置にある)に着席している幼児への「みる」 は V T R 記 録か ら は 区別 しえ なか っ た.. 従ってこの場面での 「みる」 は, 同一テーブルや近くのイスに座った乳幼児への 「みる」 に限られる,. b ( ) 行動分類のカテ ゴリー ( a )で得た子 どもへの社会的行動およ び社会的行動のきっ かけとなりうる行動を, 表2に示すカテ. ゴ リ ー に も と づ い て 分 類 した .. ( c ) 相互作用と潜在的作用. 行動目録における行動の方向性などに ついて次の記号を用いた:D (o) 一“, , C (ヰ) , W( A ← ▲→, その他の社会的行動 (→) .. 次に, 2名の子 どもの間に展開された社会的行動のやりとり (相互的連続) について以下のよう 表3. 行動目録の例. 芽テゴリ塾. 1 1月28日あそ び場面 (ダイヤブロッ ク使用). To児. 努テゴリ塾 輪を2つはめた台を①の方にさし出 (→ ①) Mi児. 記 号. (手の中に台と輪をも っ ている). す. MIをみる. -- M. ① 「あら みっちゃんじ . M,← ] ょうずだねえ」. ①. 喚 起. 手をひっこめる. (床の上のブロックの山をみる). W. M Iのもつ台をみてからM Iをみる. W. Miをみる. -- “ 〉. 押えながら ‐ 他の手で {基 議 す. r. oの方にさし 」といって台をT =;. P 3. ノ・イ」といいながら, 台を更にTo ←÷÷ 「. p3. (ブロ ックの山をみる). u. { ′. L1. ・. 。. ロッ. 剛. み. ,. の目の前にさし出す W. さし出された台をみてから Miをみ. ……→. る 1 2*. 「ハイといい台をToのひ ざにお. 1. . P3. く P3 W. ひ ざの上から台をとる. ÷÷→. Miをみる. ÷ … --. (床から別の輪と台をとり上げる). (体の向 きを変える). (讃. でもっていた台の方を床 ) * 1 2とは. ユニッ ト数2の工のことである. 26.

(6) . 江口純 代 : 保育 園 の1 歳 児の相 互 交渉 に つ いて. に{ 疋 め た,. 相互作用 (1) :→ が2つ以上のやりとり 潜在的相互作用 (L I) : ① → のみ. ② →o. ③ に:2. ④--→. ⑤- ;‐P. ⑥ ;; ‐ゴ. ⑦ 』 →. また1の終了の基準は, ①相手の関心や働きかける行動が他の物や他の人に向けられる ②意味 . 上異なる社会的行動がひき続き同一人から発せられている,の2つとした 1つの1を構成す る→数 . をユ ニ ッ ト数 と 呼 ん だ.. これらの分類およ び定義にもとづき, あそび場面とおやつ場面をこみに した3 2個の10分におい. て 観 察 さ れた, To 児と の か か わ り に お い て 生 起 した L I お よ び 1 を 分 析 し た 従 っ て こ こ での L I .. には, 他の子どもへの To児の働きかけと, 他の子どもからの To児に対する働きかけの両方が含ま れている. なお, ここ では三者間の相互作用は子ども同士 の間に生 じなかっ た 行動目録とL I お . よ び1の具体例を表3に示す. 結. 果. ( 1 ) 行動数による分析 表4には To児の行動 (他の子 どもに対する働きかけおよ び他の子 どもからの働きかけに対する 反応) をカテ ゴリー別にみた場分の結果が示されている. ここでは行動の全体的傾向と場面およ び 時期による差をみる.. 全体を通じてい えることは次のこと である:①W+Aの関心行動が一定の比率を占めている ② . 非友好的行動(N)の中では物の争奪に直接関係した行動(N. )が多くを占めている(N全体の55% に 相 当) . な お, N2 とN3 の中には物の争奪に関係した文脈の中 で生じたものがある(たとえば「もっ て い た ブ ロ ッ ク を と ら れ た あ と, と っ た 相 手 を み て ウ, ウ, ウ と う な る(N2)」) こ の よ う なN2 N3を . ,. それぞれ ⑮, ⑮ とし, N,+⑮ +⑮ を広く 「物の争奪に関係した行動」 と名づけると, この行動が N全体の中に 占める比率は74%となる. ③友好的行動 (P) の中 では, 発声・笑う . ) , 非友好的 でない接触 占め る.. ) や模倣 2. ) は少な 4. 物の譲渡に関する行動. ) が, 多くの割合 (7 3%) を 3. 両場面を比較すると, 非反好的行動と友好的行動との相対的な比に違いがみられる. おやつ場面 では友好的行動が多く, あそ び場面では非友好的行動が多い (N/Pの値は, 全期でみるとおやつ場. 面では 0.55 , あ そ び場 面 では 3.25であ る. N/P 値 に て U テ ス ト を お こ な っ た 結 果,0.1% 水 準 で場 面. 間に有意差がみとめられた) . その他, 身体攻撃はあそび場面に 多いこと, おやつ場面の方に各種の. 友好的行動が出現し ていることがそれぞれ傾向としてうかがわれる.. 次に, 場面毎に時期による変化をみる. おやつ場面については, まず平均数の点ではW十A+N+Pの社会的行動の総計は後期が前期の. 2倍近い値を示す. 増加傾向はW+A, N, Pのそれぞれにみられるが特にWが著しい. このWの 増加 は,20 分 当 り の 換 算 値 で52 回 の W が観 察 さ れた 日 が 1 日 あ っ た こ と が 影 響 して い る こ の 1 日 .. を除いた残りの日に ついて 平均を求め ると後期のWは 9.0と な る. こ の 値 で みる と, 前 期 か ら 後 期 に か け て, W + A, N, P そ れ ぞれ の 行動 数 は 若 干 増 加 の 傾 向 と な る. な お, W 十A, N, P の そ. れぞれにおいて前期 (7日) と後期 (9 日) と に つ い て U テ ス ト を お こ な っ た と こ ろ, い ず れ も 有 意差は示されなかっ た. N/P は前期 では 0.53 , 後 期 では 0.57 であ り, 期 に よ る 差 は み ら れ な い. ‐ あそ び場面 では, N の平均数にはあまり 変化がみられず, WとPが減少傾向を示す(Pの減少は, 27.

(7) . 江口純代:保育園の1歳児の相互交渉について. 表4 や. お 前 D C. W A W 十 A. 期. 場面・時期別にみた各行動の頻度. つ 後. 2.O. 1.I. 0.6. 0.7. 場. 計. 期. 6.3( 45.8) 11.8( 48.7) O 0.2( 0.9). あ. 面 前. 1.5. 0.9. 0.6. 0,9. そ 期. 9.4( 48.o) 12.6( 37.3) o.1( o.5) 1.1( 0.5) 9.5( 48.5) 13.7( 40.7) 2.6( 13.3) 4.o( 11.9). び 後. 場. 面. 計. 期. 1.I. 1.O. 1.8. 1.4. 2.2( 13.3) o.4( 2.7). 6.8( 28.1) o.8( 3.3) 7.6( 31.4). N2. 6.3( 45.8) 12.o( 49.6) 1.7( 12.5) 3,3( 13.8) O o.2( o.9). N3. o.9(. N4. O. 0.4( 0.4(. 2,6( 18.8) 1.4( 10.4). 4.3( 18.3) o.4( 1.8). 3,6( 18.4) 11.7( 34.7) 12.5( 74,7) 12.1( 50.0) O o.9( 4.6) O O. o.9( 3.7) 5.2( 21.1). 0.5( 2.6) 3.9( 20.o). 0.4( 0.2(. 0.7( 0.1(. N,. N. 計 P, P2 P3. 6.3). O. P4. 2.3( 16.7) 1.1( 8.3). P5. O. P6. O. 1.8) 1.8). 1.8) o.9). o.7( 2.8) 7.8( 32.1). o.1( 0.6( 0.3(. o.5) 3.1) 3,5). 5.4( 16.1) 2.o( 5.9) o.3( o.8). 2.6( 16.o) 7.6( 45,4) 0.9( 5.3). 6.o( 24.8) 2,9( 12.o). 4.o( 24.o). 3.1( 12.8). O. 0 , .1(. O. O. 8.3( 24.6). 0.4). O. 3.4) 0.5). O. o.9( o,7(. O. O. O. o.4( 2.o) 6.5( 33.1). O. O. O. 5,3) 4,o). 4,1( 16.9) o.4( 1.7). P 計 4.9( 35.4) 8.3( 24.6) 1.6( 9,3) 4.5( 18,6) W+A + 13 7( loo o) 24 1( loo o) 19 6( loo o) 33 7( loo o) 16.7( 100.o) 24,2( 100.o) N +P . . . . . . . . 数字は20分当り の平均数, ( ) 内は 百分率. 前期において P3 が特に多くあらわれた日が2 日 あ っ た - - Mi児 お よ び Ta 児を 相 手 と し て お り,. 物 の や り と り の 連 続 と いう 形 であ っ た ÷ 」 こ と が影 響 して い る と 思 わ れ る) 従 っ て, P と の 比 率 .. におけるNの値は増加傾向を示す(有意 ではない. U,=27 . U2=36) . N内においては身体攻撃は前. 期 か,ら 後 期 に か け て そ の 比 率 が 減 る 傾 向 が あ る が, 有 意 では な い (U.=34.5 U2=28.5 P> 0.05) , , .. 物 の争 奪に 関 係 した 行動 は 増加 する 傾 向 をそ れ ぞれ 示す (N,十⑮ +⑯ の値は, 前期6. 57(N全 ‐ 体の6 4%) 0%))が, 有意 ではない. , 後期8.18(N 全体 の8 2 ( ) 潜在的相互作用およ び相互作用による分析. ここ では, 1歳中頃を中心とした時期 において示される対人行動の各内容によっ て, 2名の子ど もの間にかわされる社会的行動 の相互的連続にちがいがみられるかを分析する. まず, 各行動内容別にL1と1との相対的頻度をみる (表5と表6を参照) . LN- ゆ) と 比 較 すると, その頻 度は A ( ) (物の領有に関するもの) を同内容の1 (タイ プA-( LI :22 , 1 :24 であっ て, 相互作用の発展したものは発展しなかっ たものとほぼ同数 である.. ま た LN- A) に は 次 の 2 つ の タイ プ に 属 す る 行動 が 多 か っ た : ④ 手 の 中 に 持 っ て い る 物 や 自 分 の ( カ ッ プ内にある物を他の子にとられても抵抗 しない (見ているだけか気づかないなど)( ~1.D ま たは ~ を .罰w )。 ◎ 自 分 の す ぐそ ばに あ る 物 や, こ れ ま でに 自 分 の 使 っ て い た も のに 他 の 子 が ふ れた り. すると抵抗を示す (抗議の声をあげたり, 抗議の動作を示したり, とられまいとする)( 篇等 ) .. こ の 2 つ の タイ プ に 相 当 す る 行動 を To 児自 身 が どの 位 示 し て い る か を み た と こ ろ , 前 期 では 28.

(8) . 江口純代:保育園の1歳児の相互交渉について. 表5 LIの内容と出現頻度 LI LN. LP. の. 内. 頻. 容. A) 物の領有に関するもの ( (B) そ. の. 度. 22(18.8). 他. 5( 4.3). ( ) 物の譲渡に関するもの a. 38(32.5). b ( ) 発声 o笑う ・ふれる. 11( 9.4). ( ) 模 c. 倣. 2 3 1 ) }2 7( , 「. 6( 5.1). d ( ) めん どうをみる な ど ( ) e. (%). 70(59.8). 13(11.1 ). 他. 2(1,7). A. 工総計117に対する百分率 %は L LN は行動カテ ゴリーNに属する L I LP は行動カテ ゴリーPに属する LI A は 「接近」 のLI. 」. 21(17,1). 表6 --- ----- 1の内容 \-. 1 相互作用 ( ) の内容とその長さ. 1ユ ニ ッ ト数. 小. 計. 2. 3. 4. 5 以 上. タ イ プ A ( A) 物 の 争 奪. 16. I. 6. I. /物が相互、 ( B) 物 の 譲 渡. 11. 0. 0. 5. 、0. (23.5). 0. 3. I. 3. 0. ( 5.9). 0. I. 2. 3. 3. ( 5.9). (16.2). (54.2). ( 6.8). 2. (20.3). 2. 0. 3 11 (18.7). b ( ) ホ莫倣.ほ ほ え み 合 い (軸2. 4. 0. 0. ( ) そ c. I. 0. 作用の媒. (C) 物を 介して の 身 体攻 撃. 介となっ. (D) 物を用 い たネ 莫倣. て いる も. (E) そ. ドカ. の. 他 ”ね). J ノ 、. /. 計. タ イ プ B ( ) 身体攻撃 a. 望 誓 要 〔 善 1. (註1). の. 」 ノ 、. 他 計. 計. (77.8). (22.2). (57.4). ( 8.8). 0. 計. 」. (35.3). 59. (86.8). (100.0). :. (5.9). 0. 0. ( 5.9). 0. 0. 0. ( 1.4). (17.6). (16.2). 9. (13.2). ( 100.0) ( 100.0) ( 100,0) ( ) 内は%. 物の争奪から物の譲渡に発展したケース, 物の譲渡から物の争奪に発展したケース, 物の譲渡. の 中 で, 要 求 した が 相手 か ら 拒否さ れた ケー ス な どが 含ま れる 。 (註 2) う ち 「ほ ほえ み 合い」 は 2ケ ー ス であ っ た。. ④1.0 , ◎0 .29 であり, 後期 では④0, ◎0 .89 であり (以上20分当りの平均数) , 両者の比が逆転 する傾向 がうかがわれた.. 以上の2つのことから, ①自分の手の中にある物や自分のす ぐそばにある物 少し前ま で使用し , ており, その後使わずに脇に置いておいた物をとられる (とられそうになる) と 抵抗を示しやす , い. ② 特 に To 児に つ いて み る と, こ の 傾 向 は 前 期 か ら 後 期 に か け て 増 す こ と が 示 唆さ れ る , .. 身体攻撃にはLI形は存在しなかった(LN-( B )(その他)の中には身体攻撃は含まれていなかっ た) c )とタイ プB-( a ) ) から, 身体攻撃は攻撃を与えられたも . 工に関する結果 (表6のタイ プA-( の か ら の 明 確 な 反 応 を す べ て ひ き お こ して い る こ と が わ か る。. 物の譲渡に関するL1(LP-( a ) ) を物の譲渡の工(タイ プA-旧) )と比べると, L 工:38 , 1: 2 1 ( CR= < 1 ) 6であり 97 .9 , p 0,0 , 物の譲渡に関する行動は適応した, かつ明確な反応を相手から 29.

(9) . 江口純代:保育園の1歳児の相互交渉について 即 座 に は ひ き お こ し に く い こ と を 示 し て い る.. この点について更に詳しくみるために, 物の 「提示」 の場合を除いた 「物を渡す, あるいは, 渡 そうとする」 場合について, 物の譲渡に関する行動が生起し完了するま でを1 ブロ ッ クと考え (物 のうけ渡しが何回も続く場合も1つの ブロ ッ クとしてとらえた) , その流れを検討してみた. その結 果示された全2 2 ブロ ッ ク中, 物を渡すことへの最初の働きかけが相手側 に明確な反応(「うける(う. けようとする) 」または「拒否する」)を直後にひきおこしているのは1 0ブロッ クであり, 残る12ブ ロ ッ クでは, 最初の働きかけは相手の関心をひきおこさない (D) か, 関心 (「みる」 反応) をひき お こ す の み であ っ た. な お, こ の 12 ブ ロ ッ ク 中 7 ブ ロ ッ クは, 2 回 目 な い し は 3 回 目 の 働 き か け に. よっ て相手に 「受ける (受けようとする) 」 反応などがひきおこされていた. このように, 譲渡行動. は明確な反応を即座にひきおこしにくい傾向をもつ.. 「発声・笑う・ふれる」 ではL I は11 b )の内訳より) , 1は2 であり(タイ プB -( , 1つの働きかけ のみ で終り次に明確な反応が続かない場合 が多い.「模倣」 は, 半数近くは相手からの再模倣をひき. おこしている (模倣のL I は6 であり, 1は5である) ) は, 全 . なお 「めん どうをみるなど」(P5 て L I 形 であ る.. 次に物が媒介となっ ているか否かで相互作用の持続に違いがみられるかを内容別に検討する (表 6) .ここ で物が媒介となっ ている場合とそう でない場合とについて例を示す:物が相互 作用の媒介. となっ ているタイ プの(C)とは,「ブロ ッ クで頭をたたく」など,( D )とは「カ ッ プを両手で持ち上げ口 につけて茶を一口飲んだあと, 顔をあげて相手をみながらアーとい い口を大きくあげる」 などであ る. また物が媒介物となっ ていないタイ プの( a )には, 「髪の毛をひっ ぱる」 b )には 「拍手をする」 ,( な ど が 入 る.. 全体的傾向として相互作用の長さをみると, ユニ ッ ト数2の1が半数以上を占め, ユニッ ト数5 以上は全体の6分の1 であり, 短かい相互作用 が多い. 内 容 別 に み る と, タイ プB に 属 す る 1 の 数 が 少 な い た め は っ き り した こ と は い え な い が 物 が 媒 ,. 介となっ ている相互作用の方が,媒介となっ ていない相互作用よりも長く続く傾向がう かがわれる . その違いは身体攻撃において大きくあ らわれている(タイ プA -( c )とタイ プB-( a )との比較から) . 模倣は物が用いられているか否かによ っ て相互作用の長さが受ける影響はあまりみられないよう で ある(タイ プA-(D)とタイ プB--(b)の比較から) . 模倣の相互作用は 全体と して短かいものが多 い. つまりA, B両児間の相互 作用 で例を示すと, AがBの模倣をするとB がまた模倣しかえすと いう形 で終るものが多い. タイ プA-(B)の 「物の譲渡」 においては大変長く 続くも のがみられた (1 の ユ ニ ッ ト 数 が 5, 6, 7 の も の が 各 1 個 と 8 の も の が 1 個) . 考. 察. 1 ( ) 場面差およ び時期差について 行動数による分析からおや つ場面 では友好的行動が多く, あそ び場面 では非友好的行動の方が多 いことが示されたが, 友好的行動の中 では物の譲渡, 非友好的行動の中 では物の争奪に関係した行 動がそれ ぞれ多いの であるから, 物と子 どもとの関係 で両場面の違いを考える必要 がある.. 争奪およ び譲渡の対象物は, おやつ場面 ではカ ッ プあるいは菓子 であり, あそ び場面 では遊具 で ある. 対象物はおやつ場面では全幼 児に同一物が分配されるという状況を常にとる. 他方, あそび. 場面 では物と子 どもとの関係の仕方は使用遊具およ び⑦の設定した状況によ っ て異っ ているが, 多 くのあそ びは, 共通の遊具を皆 で使用するという性格が強い. この点における相違が両場面にみら れる上記のような結果のずれを生み出す原因の1つと考えられる. 30.

(10) . 江口純 代: 保育 園の1 歳 児 の相 互 交 渉に つ いて. そこ で物の争奪に関係した行動 (N,+⑮ 十⑮) に焦点をしぼり, あそび場面の遊 びを使用遊具と 子どもに対する与え方から以下のような3つのタイ プに分け, 両者の関係をみてみた。. Aタイ プの遊 び:ままごと遊 び, その他各種の遊具が同時に使用される遊 び (遊具やその構成物. の種類が多く,また各構成物の中には個数の少ないもの -- ままごとでのポッ トやトースターなど -- を含ん でいる. 各幼児への物の分配は基本的にはない) 。 Bタイ プの遊び: ブロ ッ ク, ダイヤブ. ロ ッ クによる遊 び (遊具としては1種類 であるが, 構成物(ブロッ クの形)の種類は多様 でまた各構 成物の個数も比較的多い. 各自への分配はない.) . Cタイ プのあそび:絵かき, 紙はり (遊具の種. 類が少なく構成物には同一物ないしは類似物 (色の異なるクレヨン・マジッ クなど) を多く含ん で. おり, 各自に分配される内容を含む) . タイ プ別に物の争奪に関係した行動数(20分 当りの中央値)を算出したところ, Aタイ プの日(計 6 日):12,0 , C タイ プの 日 (3 日) :0.3 と な っ た. こ の こ と か ら, , B タイ プ の 日 (7 日) :8,0. 個数の少ない遊具ないしは構成物を含むことと各幼 児への物の 分配状況が物をめぐる争いの多少に 関係 し, 場面差 を生み出す 一 因となる こと がう か がわ れる. 本研究 でのあ そ び場 面の 結果を, Maudry,M. らや Eckerman,C. ○ . の研究におけるほぼ同年齢児の結果と比べると非友好的行動 ,. の比率が高い傾向がみられたことも上記のことが一 因と思われる (なお, その他子どもの人数およ び子どもと大人とのかかわり方などの要因も関係すると思われる) .. 次に時期による変化について述べる。 行動数からみると両場面とも, 期による顕著な変化は示されなかった. 前期と後期とのほぼ境目. に ク ラ ス メ ン バ ー の 一 部 に 変 化 が あ る こ と が 関 係 して い る か も し れ な い.. 一般に, 出現する行動内容とその頻度は, 交渉相手の 発達レベルによっ て変わっ てくることが推 測される, ここ でもあそび場面に限っ てみる と, 年 齢 の低 い 2名 の乳 児 (K児, Hr児)との間に 交わさ れる L1と1の数は, 他の幼児たちとの間のそれらの数より少ない傾向があった(20分当りの. LI 十 1 の 平均 数 は, 両 乳 幼 児 では 0 と 0,5 であ り, 他 幼 児 では 1.8~4,9 であ っ た) ま た, あ そ び .. 場面で示された物の譲渡の相互作用のうち,長く続いた相互作用の相手は, いずれも To児より年長 の Mi児と Ta 児であっ た,子ども間の発達的差がどのような相互交渉の違いを生み出すかについて. は今後検討してゆきたい。. ま た, タイ プ 別 に み た LN-( A )の To 児 の 結 果 か らは, DA I 歳 5, 6 ヵ 月 頃 か ら 1 歳 7, 8 ヵ 月. 頃にかけて, 自分の領分にあるものへ侵害に対する抵抗が増す傾向が示された。 これはこの時期に おいて 「自分のもの」 の領域が, 明確化し, また拡大していく傾向を示唆している.. 2 ) 社会的行動の諸内容の発達的意義について ( 結果から 「発声」「笑う」 「ふれる」 な どは大変少ないこと, 物の譲渡や物の争奪の行動の比率が. 全体に高いことが示された. 総じて, 物が対人行動の生起にとっ て大きな位置を占めていること, また相互作用の持続の点 でも物の存在が無視 できない意味をもつことが示唆さ れた. 乳 児期初期に おける対人行動は, 「みる」「笑う」 「発声する」「ふれる」 などの対象物を介さない直接的な形式を 主としている. 乳児期後期の後半頃から, 物に対し働きかける行為の発達と相僕っ て物に対する 行 為と対人行動が交叉し結びつくようになり, 物を媒介として物に対する働きかけを通して対人行動 4 { 8 〉 } ここ { でみ ら れ た 行動 特 徴 も そ の こ と を 示 して い る. が お こ な わ れる よ う に な る 。. 相手に対する関心の プリ ミティ ヴな表現としての 「発声」 「笑う」 「ふれる」 な どは, 働きかけた 側においては働きかけの受け手の反応の考慮を必ずしも 必要としないで存在しうる行動 である. だ が, たとえば 「物を渡す」 という働きかけに対し受け手が 「受けとる」 もしくは 「拒否する」 行動 は, 働きかけの与え手と受け手の双方に, 相互的な調整・適応を必要としているという意 味でより 31.

(11) . 江口純代:保育園の1歳児の相互交渉について. 高度な内容を含む と思われる. 本結果でも渡そうとする行動は, 「受けとろうとする」 などの適応した明 確な反応を即座にはひきおこしにくい傾向 が示唆さ れたこともこの 戴こ関連していると思われる. 行動の意味内容が受け手においてより明確に把握されるためにはことばの介在が必要となっ てく る. 物への働きかけを介した対人行動の段階からことばを介した対人行動の段階への移行は, 大人 8 ) 同年輩の子どもの間に生起する対人行動 では への対人行動については,1歳代末頃から始まる( , . 子 どもから大人への対人行動と共通性をもちつつもまた異なる性格を有する であろうと 思われる.. 本研究 では, 対象児を含む幼児たちに表現言語が全般に少なく, 相互交渉の中 でもあまりみられな かっ た. 大人への対人行動とのちがい, ことばを介した対人行動への移行については今後の課題と した い.. 物をとられることへの抵抗や所有行動の拡大と増加は, 自我意識の発達と相互に影響し合い, 同 輩集団内 での自他の区別を促進する役割を果たすものと思われる.. また, 「笑う」 と 「ふれる」 は, 関心の単なる表現とはみなせないような印象を受けた. 「笑う」 は, 相手との間に何らかのかかわり合いが生じた後にすべて生じていた (たとえば, 互いに動作を 真似し合っ たあと相手に笑いかけるなど) . 従っ てここ では 「笑い」 は, 交渉のための手段やきっ か けとして ではなく相手との間に形成された感情的な交流状態を確める行動と考えられる.. 「ふれる」 は, そのほとん どが 「相手が泣いている時に相手の頭にふれる」 というもの であった. 保母が泣いている子の頭をなでるのを観察対象場面や他の保育場面にておこなっ ているのが観察さ れた. このことから考えると, ここ での 「ふれる」 は 「な でる」 に類似した意味内容をもっと推測 される. 以上のことから, 初期において主要な対人行動様式もこの時期においてはす でに異なる意 義をもち, 他の行動の中に統合されているといえよう. 世話をする, 注意するなどの行動については, 次のことがいえる:①To児から他の子 どもに対し. この働きかけがなされたのはほんの僅かで, それは後期において であった. ②To児に対 してなされ たこの働きかけは殆ん どが Sa 児からのもので特に後期に 多かっ た. ③Sa児は To児より約4ヵ月早 い発達年齢を示す. これらのことから考えると, この行動は1歳後期の後半頃から生じ始め, 2歳 代に 入ると多く なるものと思われる.. 要. 約. 本研究は, 1歳の時期に焦点をあて, 保育園の同輩集団内において 生起する相互交渉の特徴を把 握することを目的と しておこなわれた, 1歳4ヵ月の保育園児1名 の日常保育中の社会的行動を 4 ヵ月間観察した,. 結果から次のことが示唆さ れた. 1. 場面によ っ て友好的な行動と非友好的な行動との相対的比率には違いがみられる. 2. 友好的な行動の中 では, 物の譲渡に関するものが, 非友好的な行動の中 では物の争奪に関係し. たものがそれぞれ多く, また全体として物を媒介とした社会的 行動が多い. 3. 子ども間の相互作用には短かい連続のものが多い.. また, 物が媒介となっ ている相互作用の方が長く 続く傾向がうかがわれた. 文. 献. idges ia ldeve l l 1 tudyofs ( ) Br り粥. oc opmentinear yinfancy . C力”〆 上杉鑑と ,4 ,K.M.B. , , 1933 A s ,36-49 i fl i f tyearo er ( 2 ) Buhl r s e .john Day ,C. , 1930 Thef . ia lbehav i i l dr i Ed ( 3 ( ) Buhl ) er orofch en ch son , 7 2α加味 げc脳姥 Ps y物okgy ,ln Mur . ,C. , 1931 Thesoc . . ,C. ,A 品α iver C1 a rk Un es s .Pr . ,374‐416 C ○ l fsoc ia lp l ingthesecond ha thpee ( 4 ) Ecke t r ま て l an owtho r ey z ay wi sdur .L. ,. . ,& Kut ,Wr ,J , S.L. , 1975 Gr 32.

(12) . 江 口純 代: 保育 園 の1 歳 児 の相 互 交 渉に つ いて fl i f ’ e ”〃“Z〆 Ps死ねαog y yearo .11 . . DB僻めめ ,42‐49. 74 乳幼児期の対人関係 上武正二ほか編「児童心理学事典」第19章 対人関係の発達 ( 5 ) 江口純代 19 412一427 , 協 同 出版. 第3節,. ia lint i 6 onbetweeninfant s ( ) Haas eract rm,工 . C物財 DB僻め粥 34 ,79-97 , ,E. , 1963 Soc , M.B, ,& Ha. ) 金田利子 1973 乳幼児保育論 有斐閣. ( 7 8 ) 近藤直子 1 975 乳児期後期における対人行動の発達 -- コミュニケーション形式に視点をあてて -- ( 乳幼児保育研究 (京大乳児保育研究会) 第3号, 1-25 .. ingthef lr ipbetweench i l i l i l i drenofthesameagedur ttwo t r s ( 9 ) Mandry a e onsh a a ,M, ,& Neku ,M, , 1939 Soc 勿 2 1 G 凡 5 4 1 9 3 5 f l i f “ L - Z ’ ⑦ o a r so e β e y , . 此 , ,. 974 乳幼児の相互交渉の発達 -- 保育園自由遊び場面の観察の分析を通して --. 日本教育心 q o ) 三宅篤子 1 -1 21 9 0 理学会第1 6回総会発表論文集, 1 , 5 保育園 児の対人的行動 の発達過程に関する研究 (1) -- 対人的行動の発達 Q D 三宅篤子.牟田悦子 197 2 -1 83 8 7回総会発表論文集. 1 の特徴 --. 日本教育心理学会第1 . 975 保育園児の対人的行動の発達過程に関する研究(2)-- 対人的環境の特徴 --. Qの 牟田悦子・三宅篤子 1 2 日本心理学会第39回大会発表論文集, 30 . 1 5 971 1・2歳児の集団行動. 大阪千代田短期大学紀要, 第2号, 85-1 Q 3 ) 清水民子 1 . / ‘ f i b b i 12 T h f i d ft “〆 ” i l 1 9 3 3 t tt t M M 8 ‘〆 DBリメOP剤鋤Z n e a e s c e r s w o e a r s as u w e v 回 Sh r ey yo y y . ,vo , , , , . , Un ive 4 inneso taPr es s r , .ofh ,. 97 3 0歳後期における乳児の発達 -- 手の操作特性を中心としてみた個人の発達 ◎ 寺田ひろ子・播磨俊子 1 と集団内の行動との関連について --. 乳幼児保育研究, 第1号, 5-26 . ◎ 上野留美子 1974 乳幼児期における自己領域の確立と対人関係の発達 (その一) -- 「00チャンノ」 を中 心に --. 乳幼児保育研究, 第2号, 30一53 . 76-1 8 0 97 4 2人の幼児の相互作用成立過程 教心研, 第22巻, 1 qの 牛山聡子・清水知子・高橋道子 1 , Le l l s 影 物‘〆g sd“s貌鳶粥貌Zd”Pe〆 s鯛α物≧ Q 8 ) Wa soγ z郡粥sd” m〆の餅β 物gzLセれ允 可 on ,H 1949 Le i i Pr i ta 96 5 明治図書) r edeF es s Un ver s r anc e(久保田正人訳 「児童における 生格の起源」1. .. 〈付記〉 本研究をおこなうにあたり, 函館市のびろ共同保育所の 原田先生をは じめとする先生方には多大 な御協力をいただきました. ここに厚く感謝申し上げます. また学生の目黒順子さんには撮影者と して協力いただきました. 感謝申し上げます. 9年度北海道科学研究費補助金によっ ている. なお, 本研究の一部は, 昭和4. (本学講師・函館分校). 33.

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参照

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