Author(s)
組原, 洋
Citation
沖縄大学法経学部紀要 = Okinawa University JOURNAL
OF LAW & ECONOMICS(7): 107-141
Issue Date
2006-10-31
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/5977
【資料】
地域国際化の構造と可能性
組原洋 まえがき 筆者は本紀要前号に、「沖縄における都会と田舎」を書いた。これは、沖縄大学大学院での05年 度後期における比較法政策研究という筆者の担当科目で考えた内容をまとめたものである。 日本においては、食料自給率がカロリーベースで40%にまで下がってきたことに象徴的に示され ているように、産業としての農業はきわめて継続困難になってきている。そのため農村部の過疎化・ 高齢化が進み、耕作地放棄が続いている。このような状況になった一番の原因は、WTO体制下で 外国から安い食べ物が大量に輸入されるようになったためである。価格の面で、日本の農業は到底 太刀打ちできなくなってしまっている。 そこで、06年度前期の地域国際化論Iという筆者の担当科目で、学生にこの問題について質問す ることから授業を始めた。学生の質問回答に対して、名護市の事務所で筆者と一緒に仕事をしてい る税理士の島清氏が1つ1つていねいにコメントしてくださった。島氏のコメントへの返事を学生 に書かせたところ、島氏はこれにも再びコメントして下さった。 食料自給という問題から考えると、それと地域国際化とはどのような関係に立つのか、物ではな く人の受け入れについてはどう考えればよいのか、そしてさらに、では、「自給」ということは人 の考え方にもつなげられるのかどうか、といった順に質問を展開していった。 結局、この一連の作業をやることで、地域国際化の構造と可能性がよりよく見えてきたと思う。 学生の回答・質問にお答え下さった島氏には、深く感謝している。 また、聴講してくれた学生たちも、筆者の問題提起に、非常に熱心に考えてくれた。記して謝意 を表する。 1地域国際化論1060414回答抄録十島清氏のコメント 質問:次の文章を読んでどのように考えますか? 「40年ほど前までは盛んに行なわれていたことですが、たいてい4世帯が一組となって、農家に 飼育委託をした豚を正月につぶして食べる習慣がありました。現在では食料事情も良くなったこと もあり、沖縄でも、共同肥育を必要としなくなりました。ところがBSE問題が起こってからは、食 に対する安全は、関心事となっています。一方、田舎では、外国の農産物との競争にさらされた農 家の疲弊は激しく、農家の跡継ぎがいないことが問題となっているのです。友人とも話したのです が、都会に住んでいる人たちに呼びかけて、正月用豚の共同肥育を始める必要があるのでは。とに かく何かを始めることが大切なのではないかと、考えています。豚の肥育委託をとっかかりに、野 菜、果物、農産物の加工へと発展させていければ良いのですが。」 (島注)ここにいう共同肥育というのは、生産に必要な資金は、都会に住んでいる人たちが負担 -107-をし、そして生産に必要な労働力は、農家が提供するということです。そして生産された豚肉を分 配するのです。 [1]沖縄でも農家が少なくなっていると聞いて少し驚いた。なぜなら、いつも田舎(南部方面)に 行くと当たり前のようにビニールハウスが並んでいるからである。ということは、今見ているもの はかろうじて生き残っている農家ということなのだろうか。 対策としては、農業が好き嫌いというよりも、国が何らかの政策をするべきだと思う。 (島コメント)国が何らかの施策を講ずるのは当然ですが、一国民として、あなたには何ができ ますか。 別に中国が嫌いなわけではないが、最近日中外交はあまりよくない。もし中国が農産物を輸出し なくなると日本はあっという間に大パニックである。それは誰もが心配することだ。確かに安くて 質もまあまあな野菜は消費者にとってはいいことだ。けれど長い目で見ると厳しいと思う。 (島コメント)輸出をしなくなるというのではなく、正確には、輸出できないということでしょ う。現在の中国は、高度経済成長が続いています。しかも'3億の人々が暮らす大国です。豊かにな れば、誰でも肉などの美味しいものが食べたくなります。牛肉を1トン生産するのに必要な資源量 で、10トンの穀物が生産できるといわれています。中国の人々が肉をより多く消費するとなると、 中国は間違いなく食料輸入国になります。世界市場では、食料を求める日本と中国との競争が激し くなっていくと思います。 [2]現在の都会の人達に呼びかけても関心を示して共同飼育してくれる人はごくわずかだと思う。 農家に若い跡継ぎがいないなら、都会の人達に呼びかけるのではなくもっと他の方法を考える必要 があると思う。 (島コメント)もっと他の方法とは、具体的は、どのような方法を指すのですか。 [3]豚を肥育するというのは現代の生活では不可能と思えるが、確かに自分たちが食べる物を自分 達で作ることができなくなっているというのが現在の日本の状況である。スーパーで見かける外国 産の食品の多さにも驚いてしまう。そのような状況はとてもではないがいい状況とは言えない。豚 の肥育というのは大げさにしても、もう少し日本の農業を推進する計画を立てるべきだと思う。 (島コメント)どのような方法で推進したらよいでしょうか。 [4]自分達が食べるものを自分達で作りきれなくなっていることに危機感を感じた。BSE問題が起 きて外国の牛肉は危ないと思う。その時に自分達の地域で食べ物を作れないのは問題だと思う。 -108-
(島コメント)自分たちで作りきれなくなっているというのですが、その原因としてはどのよう なものが考えられますか。 [5]食に関心のある人々が信頼のできる農家に、野菜や果物、豚肉など食料の生産委託を行うのは 疲弊している農業にとっても委託する方にとっても良いことだと思う。現在小売店で野菜や肉など を売る際必ず生産地を表示しなくてはいけなく、GMSなどでは生産者の顔つき写真で表示してい る。それだけ食に対する関心が高まっている。また農家と直接契約を交わすことで中間業者を排除 でき、安全な食料を安価に入手できる。生産者にとっても生産量の予測が立てやすく作りすぎが少 なくなるという利点もある。 (島コメント)「身士不二」という言葉があります。人と土は同じものである、という意味です。 私たち、沖縄に住む人の体は、元をただせば沖縄の士からできているという考え方です。私たちは、 外国の士からできた輸入食品よりも地元の食べ物をたべた方が健康になるというのです。私たち消 費者が、地元で栽培された農産物を積極的にたべるようになれば農家も健康になるのです。 [6]農産物を育てる人々がいなければ食べ物はない、しかし、農業はやりたくない。これが今の若 い人々の考えではないかと思います。最近の若者は士をさわる機会もなければ、畑仕事する機会も ありません。私は正月用の豚から始める必要があるとは思いませんが、まずは、若者に農産物を育 てる経験の場が必要ではないかと感じる。 (島コメント)経験の場は誰かが用意するものではなく、自分で切り開くからこそ経験なのです。 [7]今や、農業が盛んだった沖縄に畑が見られなくなり、農業を営んでいる人々も見えなくなって きていると思う。よく、米軍基地がなくなると沖縄はやっていけない、とか、沖縄はアメリカに助 けられているとか耳にしたことがあるが、それは自らがものを作っていくというのがなくなってき ているからではないか。食料にしても、またいつ問題が出てきて制限されるか分からないから、自 ら作った方がこれから沖縄のためにも良いのかなと思った。1つ問題になるのは、台風による被害 が沖縄は多いのでそこは避けて通れない課題になるのではないか。 (島コメント)台風対策は避けて通れない問題ですが、栽培作物の選択に工夫をすれば解決でき ると思います。 [8]日本は農業を主とした国ではないので外国と農業で勝負するのは無理だと思うので、(自給率 が)落ちていくのはしょうがない気もするが、本当は食料は100%作れるのが一番良いと思うし、 日本政府が本気になればできそうな気もする。キューバだって食糧危機になったときに自国で100 %作れるようになったわけだし、日本でできないことはないと思う。 (島コメント)国民が生きていくために必要な栄養という面からの自給率のことを、カロリーベー -109-
スの自給率といいます。現在のカロリーベースの自給率は40%を切ったといわれています。せめて 60%程度の自給率があればよいと思うのですが。 [9]自分の住んでいる市は主に農業栽培地だが、若者が手伝いしている姿もあまり見ない。農家よ り、ショッピングモールの店員になりたいとか公務員になりたいとかで跡継ぎがいなくなったんだ と思う。本土とかは農家の跡継ぎは半数と言っていいぐらいいるみたいだから、沖縄人も農家を継 ぐ跡継ぎが増えてほしい。 (島コメント)ショッピングモールの店員や公務員になっても結構です。就職とは、生産者にな ることです。そして生産に参加して得た所得を、今度は消費者としてその所得を消費するのです。 ですから皆さんにお願いしたいのは、地元の農家が生産した作物を消費して、農家が喜ぶようなお 金の使い方をして欲しい、ということです。 [10]昔からの豚肥育の習慣がなくなったのはやはり食料事情が良くなったからだと思う。今の若者 は農業に対してあまり興味がないと思うので、興味を持つようなことを実践すべきだと思う。テレ ビで会社ができて、給料制にしているところがあるのを見ました。このようなことをさらに増やし ていくといいと思う。 (島コメント)会社組織による農業経営は、今後は、増えていくことと思います。ただし、消費 者の価値観が価格を中心とした消費から、安全・安心をよりどころにした消費へと変わっていくこ と。そして農家の皆さんが、安全で、かつ安心して食べられる農作物を生産・供給することにつき ると思います。 [11]今は田舎離れも深刻ですが、以前テレビでみたのですが、団魂世代に定年後田舎で農業を始め たいと思う人が増えているそうだ。このニーズに合う部分を利用して、国が資金援助をし、農業発 展というか、「農業」という一種の商品を開発し、売り込んでいくのはどうだろうかと思った。 (島コメント)沖縄でもよく見聞きしますが、ほとんどが趣味の農業でしょう。基本的に、農業 は肉体労働です。そして知的好奇心が旺盛でなければ、農業経営はうまくいきません。若い人たち の農業への参入が必要です。 [12]日本はお金で物をはかる傾向が他の国々に比べて高いという側面があり、さらに世界的にも
めぐまれた環境で、昔の苦しさ、文化等を忘れてきていると思う。そのためか、自分で働くより他
の人に任せきりになってしまってきていると考える。もし地球に何か変化が起こり、他国とのつながりが途絶えてしまえば日本はどうなるのであろうか?国とのやりとりカードの1つとして食品が
使われていき、日本が食い物にされていくと考える。日本もそろそろ自立して、自国でできること
ぐらいは自国で行い、できないところを他国に頼った方がよいと感じる。ニートを集めて農業など
するのも楽しいかもしれない。 -110-(島コメント)食料自給率には、カロリーベースと金額ベースがあります。金額ベースの食料自
給率は、70%程度だといわれています。これを説明するには、いろいろあるでしょうが、日本の農
家は、よりお金になる作物の生産に励んでいるということではないでしょうか。 もし、天候異変が起こって地球的な食料不足が起きたときは、私たちはどのように行動すればよ いのか、考えてみてください。 [13]食料が輸入できなくなったらきっと生きていけないだろう。消費者は高いものより安い物を求 めるが、お金に余裕が生まれれば少しぐらい高くても質のよい物を求めると思う。日本製の物は質 が良いものが多いと感じているので、経済的事`情も関わっている気がする。 (島コメント)1993年に、日本で起きた冷害によるお米の不足を思い出してください。例年の6割 のお米しか収穫できませんでしたが、何とか外国から輸入することによって賄うことができました。 お金を出せば買える状況にあったのです。 世界的な食料不足が起きたときに、深刻な問題が起こると思います。もし日本が鎖国状態だとし たら、食料危機が起きたときには、日本国内で餓死者がでるのです。しかし、現在は、国際市場が 開かれています。国内で食料が不足したら、国際市場から買えばよいのです。でも、よく考えてく ださい。日本が国際市場で調達した分だけ、どこかの国が、食料を買うことができなくなるのです。 その結果として、日本人の代わりに、どこかの国の人たちが死んでいくのです。果たして、ぜい沢 をしている日本人に、このような行為が許されるのでしょうか。 [14]ナイチヤーの目からこれを読むと、豚の共同肥育をとっかかりにする必要があるのか?と思い ました。県産のゴーヤーやサトウキビの栽培を若いうちから近くで見学させたりする方が効果があ るのではないかと思います。 (島コメント)豚の共同肥育というのは、例示であって、ゴーヤーやサトウキビでもかまいませ ん。 [15]私は糸満に住んでいるので、そんなに農家って少なくなっているのかなという気がした。外国 の農家との戦いに勝てないのは土地の広さなどの問題や農業への関心の低さに問題があると思う。 「何かを始めること」は大切だと思うが、都会の人と共同肥育を始めるのは少し無理があるような 気がした。お金がない若者に農業に関心を持たせるには給料制にしたらいいと思う。今は仕事につ くのがすごく難しいので、このやり方にするとそれなりに人数も集まる気がする。 (島コメント)誤解をしているようですね。共同肥育というのは、生産に必要な資金は、都会に 住んでいる人たちが負担をし、そして生産に必要な労働力は、農家が提供するということです。そ して生産された豚肉を分配するのです。 [16]日本の自給率の低さや農家に跡継ぎがいない現状は不安である。今の輸入に頼っている状態で 111はいつか何かあったときに食べていけなくなるのではないかと不安になる。それも遠い未来ではな くすぐにでも起こる世の中なので、なおさら不安に思う。ですので、正月用の豚の共同肥育はいい 案だと思う。やはり小さいことからでも何かが起こる前に始めるということが大切だと思う。現在 では日本でも貧富の差が開いてきて、農家の方々はとても厳しいのではないかと思われる。この現 状を見直し、改善していくためにも、地域が市民と密着し、何かを始めていくことが必要なのでは ないか。 (島コメント)消費者の立場から何か提案できませんでしょうか。 [17]外国の農産物との競争に負けないためには、沖縄でしかできないものを中心にしていくことが 必要だと思う。例えば牛でも沖縄だけにしかいない牛をつくってブランド化していったりすればよ いと思う。野菜や果物も沖縄の特性を活かして発展させればよいと思う。 (島コメント)その通りです。でも、農家だけではブランドはできません。消費者の応援があっ て初めて可能なのです。 [18]この考えはいいと思うが、最初は野菜や果物から始めればいいと思う。そこから豚の肥育など に広げていけば少しは増えると思った。 (島コメント)農家と消費者が協力して食を考える場としての豚の共同肥育なのです。ですから 豚でも、野菜でも、みんなが関心の高いものから始めればよいのです。 [19]みんなが楽を選んでしまうからだと思う。今の日本はとても楽に物が手に入るから、農業をし なくてもお金で買えばいいと思っている。自分も楽を選んでしまう。農業が少しでも楽にできるよ うになれば少しは増えそうじゃないですか? (島コメント)楽して、お金が儲かると思っているようですが、お金を追っかけたら必ず失敗し ます。お金はよい仕事をした結果として、手にするものなのです。 [20]農家の跡継ぎ問題は深刻だと思う。日本に農家がなくなればすべての作物が輸入品になり、や はり国産と比べると農薬を使われたりと、あまり安心できないと思う。都会育ちの人たちに農家と ふれ合う機会を作れば、少しは跡継ぎ問題を解決できていいと思う。 (島コメント)昔は、農家が消費者を訪ねて野菜を販売していましたが、最近では、農協を通し た市場販売が多くなり、直接販売は少なくなりました。農家と消費者がふれあう場として、たとえ ば豚の共同肥育を提案してみたのです。 [21]輸入大国になってしまうということは外国にお金を払って輸入するということだから、国の借 112
金が増える可能性がある。 (島コメント)輸入するには外貨が必要です。輸出をするということはモノが日本から外国へ出 ていくということで、代わりに外貨が日本に入ってきます。輸出入のバランスがとれていれば問題 はないと思います。 2地域国際化論’060421島さんのコメントへの返事十島さんのコメント(2回目) [l]お金というのは何かのきっかけになることが多いが、食べ物を買うときにもそれが大きな力に なります。だれでも安いものが買いたいと思う。そして、仕事もまたお金の影響が大きいもので、 たとえ好きでもない仕事だとしても、給料が高ければやる気が起きます。ここで、組原先生が言っ ていた「農業をしているだけで国から支給されるお金」というのが大きな鍵になりそうだと感じま した。そして今、スローフードというものがはやっているので、値段が張っても質のよいものを食 べたいという指向が増えていると思います。それもまた、宣伝次第では日本の農家を助ける大きな 力となるのではないでしょうか。 (島コメント)高い給料がもらえること、つまりお金もうけの視点から入るのも結構でしょう。 でも、お金の向こう側には、仕事があることを忘れないでください。仕事は、社会の求めによって 生まれてくるのです。そして常に変化を続ける社会は新しい仕事を求めています。だから仕事はお もしろいのです。常に好奇心と、向上心をもって仕事を続けるならば、必ずその道の専門家になれ ます。 [2]その地域に合う食料を作れたらよいと考える。地域に合うといってもいろいろな意味があるが、 食料不足という観点で見ていくならば、量、質という順位のもとに一番合っている地域で作ればよ いと考えますが、現実的、具体的にはどうやればよいのであろうか?素人考えでは、気候、温度、 士の質、環境、そしてそれに携わる人口等の問題があると思う。そしてこれが一番重要で不可欠か もしれないと思うのは、知識、知恵等である。その地域、地域の知識、手法等が少なからずあると 考える。これは日本だけではなく世界の中でも同じであり、今はインターネット等で専門的なこと でも取り扱っている。それを有効利用し、または情報交換等して、地球的な食料不足について考え てゆけばよいと考える。そして、私たちにできることとは、「協力」すること、「行動」することで はないだろうか?最も最適な仕事をして、それが原因で失敗しうるが、その原因を生かして次につ なげる。そのようなことを世界レベルでやればどんなことでも解決できると考える。そして今でき ることは、無駄をなくすことであると考える。1人ではささいなことでも、多くの人々が行動すれ ばそれが必ず何か新しいことにつながると思う。 (島コメント)全く同感です。まずは勉学に、卒業後は仕事にと、今の気持ちを忘れずに励んで ください。きっと、いい仕事ができることと思います。 -113-
[3]消費者の価値観が安全・安心へ向く傾向は最近から始まっている気がします。ヘルシー指向の 人たちや健康に気を使う人たちが増えてきていると思うので、価格よりも安全・安心へ目が向くと 思います。農家の皆さんが農薬を使わないで無農薬の作物を作ってくれることは消費者の私たちに とっても良いことだし、これから無農薬野菜が売れていけば農家の人たちにとっても良いと思いま す。 もしすべての農業が会社経営みたいになったとしたら、農家の人に払われる給料は安定していて、 消費者も少し価格が上がってもすべての作物が「安全・安心」になれば買うと思います。 (島コメント)株式会社組織で農業を経営するということですね。農地法が改正されて、会社に よる株式会社による農業経営も可能になっていくと思います。でも、これには、若い人たちの協力 が必要になります。会社を経営していくには、様々な知識が必要です。どうか、大学でいろいろな 知識を身につけて、世の中から必要とされる社会人になってください。 [4]結局は1人1人がこれからをちゃんと考えて何をすべきなのかを考えていかなければならない と思った。どんなに良い意見も対策も、結局やるのは自分たちなのだから、「これから」をもつと ちゃんと考えて、自分の考えを持とうと思った。 (島コメント)「これから」を、考えていくには思考力が必要です。思考力を養う場所の一つに大 学があります。大学での4年間をみっちりと勉強すればかなりの思考力が身につきますよ。 [5]島さんのコメントを聞いて、早めにこういう共同肥育とか、農業にふれる機会を与えなければ 日本の将来が危ういと感じた。また、自分たちがこういう体験をしなければならないと感じた。 (島コメント)ぜひ、自分たちで体験してください。
[6]今の小学生はコンニャクが何からできているかもわからないのが現状です。これは完全な貿易
国ということを示している。小中高では学力を世界と比較し、いかに社会に通じる人間を作るかしか考えられてません。もっと、高校や大学、大学院大学などを通して農業などの発達、発展に県が
中心となり、特産物を作るなり、沖縄ならでの自然産業アピールなどをしたらいいと思う。そのほ
か自治体が地域に密着し、産業祭りを増やしたり、商店街などで地元野菜を売ったりすればいいと
思う。(島コメント)特産物、いいですね。沖縄でいえば、例えば、ゴーヤでしょうか。私も、友人た
ちと特産物について、話し合ったことがあります。みんなで議論を高めるには、漠然とした特産物
ではなく、特産物の概念を定義する必要があるだろう、と考え「特産物とは特定の地域でとれる有
用な産品で、その特定地域においては容易に生産することが可能であるが、他の地域では希少性を
有しているもの」と定義してみました。この定義にあてはめて、特産品を発見してみてはどうでしょ
うか。 -114-[7]1993年に日本で起きた冷害によって例年の6割のお米しか収穫できず、何とか外国から輸入す ることによって賄うことができて、今はお金を出せば買える状況にあります。世界的な食料不足が 起きたときに深刻な問題が起こると思いました。今の子どもは好き嫌いが多く、食べ物を無駄に捨 てる家庭が多くなって来ていると思います。今の日本はお金を出せばものが買える社会なので、も のの大切さを理解して考えるべきだと思いました。そのためには、中国のように農業をやる人を増 やし、畑を耕せば物価も安くなると思います。 (島コメント)中国には、都市戸籍と農村戸籍があり、農村戸籍の人たちは、原則として、都市 に移って働くことはできなかったのです。好きこのんで農業を続けているのではないようです。単 に、農村人口だけから判断しないでください。ここは日本です。職業選択の自由があるのですから、 農業を魅力あるものにしなければ、農家(農業)に、就職はしません。 [8]農家が疲弊している問題は、消費者たちが国内の農産物を進んで購入することで日本の農家が 潤うことになるということですね。農家が盛んになれば跡継ぎ問題も解決しますかね。 カロリーベースの自給率というのに興味を持ちました。日本の自給率が40%ないというのに驚き ました。日本の食料だけではとても生きていけない数字ですね。 (島コメント)(イ)農家が農産物を生産する。→(ロ)消費者が農産物を買う。→(ハ)農家が 潤う。→(二)もっと生産に励む→(ホ)農家は生活を充実させるためにお金を使う。→(卜)農 業は魅力ある産業となる。→(チ)農業をやりたいという人たちが増える。→(リ)日本国民の食 の安全と安心が守られる。 図式的には、(ロ)消費者が農産物を買うというのが、もっとも大切であることがお分かりかと 思います。 自給率40%、ということは極端に言えば、仮に3ヶ月間食料の輸入が全面的にストップしたとす るならば、日本国内で7200万人の餓死者が出るということです。戦懐しませんか。 [9]私が言ったのは、豚の共同肥育のコトではなくて、農業に対して言いました。農業をやる人が 少ないから給料制にしたらやる人が増えると思ったのです。でもやっぱりそれも難しいんだろうな。 あまりこういうのを考えたコトがないので、農業について少し学んでからまた考えてみたいです。 (島コメント)農業に限らず、食を考えるために、特に、農業を引き合いに出したのです。漁業 についても同じことがいえます。食を真剣に考える時期が来ています。私の残りの人生は皆さんよ りは長くはないですから、まだしも。これから先の長い人生を生きる皆さん、そして、まだ生まれ ていない未来の日本人はどうすればよいのですか。考えてください。 [10]私もよくサトウキビ畑の畑仕事を手伝ったことがあるのだが、ほんとにキビ刈りなど肥料やト ラクターのガソリン代のことを考えると割に合わないと思う。 農家の跡継ぎがいなくなってきているのはほんとに深刻だと思う。日本の食文化も危なくなって 115-
くるので早く対策を取らなくてはいけない。対策としては、農業も公務員のような制度にしていけ ばいいのではないか? 日本(の国)や地方自治体等もおかしいと思う。経済向上のためにどんどん畑をしている土地を 買い取り、スーパー等をつくっているので、これでは食料自給率が減っていくのはあたりまえでは ないだろうか。 (島コメント)祖父母の畑仕事を手伝って、引き合わないと考えたわけですね。引き合わない仕 事を続けているということは、社会全体からみると、資源の無駄遣いを続けているということです から、もったいないということです。 農家を公務員にするということですが、今、行政改革が叫ばれていますが、なぜでしょうか。理 由は、民の側からみれば一目瞭然です。公務員の生産’性(簡単に言えば、社会的にみて役に立って いるかどうか。ということです。)が低いということです。これも、また資源の無駄遣いです。 [11]今まで食べるものがあって当たり前だと思っていた。共同肥育というのも初めて聞いた言葉で あり、どんな作業をしているのかも分からなかった。農家の方々が苦労して作っているからこそ自 分たちが毎日食べられるのであると改めて感じた。今の若い人たちがあまり農業に関心がないのも 大きな問題かもしれない。外国ではどのような農業の方法をしているのか知りたい。 (島コメント)その昔、生産者と消費者が同じ目線(お正月には肉を食べたい)で向きあってい たと思います。ですから、共同肥育ができたと思います。なぜ、若者が農業に関心がないのか、外 国の状況を知りたいようですから、ぜひ、外国との対比で勉強してみてください。 [12]皆さんの意見に対する島さんのコメントを読んでとても鋭いところをついているなと思いまし た。皆さんのコメントを読んでみると、「他の方法を考える必要があると思う」、「農業を推進して いく計画を立てるべきだと思う」などの意見があったのですが、島さんの言うように具体的に例を あげて考えている人はいませんでした。そういう自分も、その中の1人です。僕も「~したら良い と思う」と考えたのですが、具体例までは考えておらず、結局他人任せの考えでした。具体的な例 を自分で考え提案して、初めてそこから問題解決に道が広がっていくのだなと思いました。島さん のコメントはとても参考になり、貴重な意見でした。 プリントに載っていた皆さんの意見にもすべて目を通しましたが、皆さんもそれなりによく考え ているのだなと感じました。中には島さんからの厳しいコメントもあったのですが、正月用の共同 豚肥育に関しても詳しい具体的な説明はなかったので、その辺は仕方なかったのではとも思いまし た。しかし、今回のように、現代社会が直面している問題に対し自分たちで考え、意見を出し、そ の1人1人の意見に対して専門家の方からコメントが返ってくるというのはとても良い授業方法だっ たと思います。自分の甘い考えを考え直させられるし、より意見を深めることもできました。楽し んで講義がきけたと思います。 (島コメント)私は、農業の門家ではありません。好奇心が旺盛なだけです。皆さんも知的好奇 -116-
心と向上心を忘れることなく学問の途を研鎖してください。 [13]実際の日本の自給率はいくらなのでしょうか?沖縄は北の方に行けば田畑がよく見られますが、 南に行くほど住居が多く、自給自足でやっているところが少ないんじゃないかと思います。島さん が言うように、60%ぐらい自給の生活をしてたほうが生活が困ることは少なくなるのではないでしょ うか? (島コメント)患者さん:先生、健康に注意したいのです。高血圧の自覚症状を教えてください。 お医者さん:自覚症状が出たときには、この世にはいないですよ。患者と医者の問答ですが、食料 の自給率を実感するには、餓死した日本人の死体を数えるしかないと思います。あなたは死体の数 を数えたいのですか。誰でもいやでしょう。だから時には自給率について議論をし、自給率が高く なるような消費行動に努めてください。 [14]「身士不二」という言葉を初めて聞いて、意味が分かりました。確かに沖縄の食べ物を食べた 方が健康になる気がします。地元で栽培されたものを積極的に食べ、体も心も健康になることが一 番だと思う。 (島コメント)現状は他府県の手助け、そして諸外国の輸入があって初めて私たちは生きていける のです。それを知った上での身士不二です。他府県の農家に、外国の農家に、感謝をしましょう。 この地球で暮らす人々は、決して一人では生きていけないのです。 [15]旧正月のメールのやりとりで豚の共同肥育をあげたのなら異論はないと思います。 いろいろな沖縄の産物の中で最も沖縄にメリットになるものを探し出すことができたらこの活動 はやりやすくなるだろうと思いました。 (島コメント)沖縄の産物を探し出す活動ですか、いいですね。若い皆さんの行動が社会を変え ていくのです。 [16]日本でやっている農業のやり方を外国に教えて、そこで作ることはできないでしょうか?クツ を他の国で作らせるように、農業も日本でやっている作り方でやると、土地に問題がない限り大丈 夫ではないかと思う。あと、宣伝したらもっとよさそうです。 (島コメント)通常農産物は適地適作が行われており、余剰農産物が輸出に振り向けられるので すが、日本に輸入される中国からの野菜は、日本の商社が現地の農家に委託生産したもので、最初 から日本人の好みにあわせた野菜が生産されているのです。 もし、中国で食料が不足したら、真っ先に非難されるのではないかと危I倶しています。 だからと言って、外国での農産物の生産が悪いとは考えません。例えば、この地球上には、アフ リカ諸国のように慢性的な食料不足に悩んでいる地域もあります。そのような地域で、日本の農家 117-
(実際には農業を行う会社で、資金については、政府に援助してもらう必要がありますが。)が、現 地に適応した農業を起こすのです。初期の段階は、現地の人々の為の食料を生産し、余裕が出てき たら日本へ輸出をするというのはどうでしょうか。 [17]島さんのコメントを聞いて思ったのは、やっぱり農業をやってみないと分からないことがある と思ったし、-度やってみて、どういったことが問題なのか自分で考えてみたいです。 また、農業経営がどういうことをしているか分からないので、「会社組織による農業経営」とは どういったものなのか知りたいです。 (島コメント)農業に限らず何事も経験を積まなければ分からないことはたくさんあります。 ほとんどの農家は、資金調達・生産・販売(流通)・販売代金の回収・マーケティングと、一連 の経営活動を一人でこなしているのです。ほとんどの農家は、農協任せの状態ですから、自己責任 ではなく他人任せの経営です。しかも他人任せの経営に必要な流通コストは、販売価格の30%(時 には、運賃や箱代などが持ち出しになることもある。)を占めています。 資金調達・生産・販売(流通)・販売代金の回収・マーケティングまでの一連の取引を、会社の 内部で分業化し、生産効率を上げることによって得た収入を従業員や出資者に分配する組織のこと を、会社組織による経営といいます。 [18]島さんのコメントを見て思ったことは、ちょっと厳しくコメントしているのもあれば、的確に わかりやすく指示している部分もあって良かったと思います。 (島コメント)学生の皆さんに、物事を表面だけでとらえるのではなく、物事の本質を見つめる 訓練になればと思って、コメントしました。
[19]私は内地の出身で、とても田舎なところで育ちました。祖父は農業をしており、今も米を生産
し、農協に納めています。昔は手で植え、手で刈っていた稲も、今は機械で植え、機械で刈ってい
ます。たんぼは3つ所有しており、手で植え、稲刈りをするとなると朝から晩まで時間がかかる上
に、家族だけではやりきれないので、親戚に手伝ってもらってやっていました。ですが、現在では
機械があっという間に終わらせてくれため、人も時間もかからなくなったようです。少し前までは、
刈った稲を乾燥させるため、たんぼに何十本もくいを打ち、刈り取った稲を乾かしていました。お
米は食べられるようになるまでとても時間がかかっていたのに、今は刈った稲はすぐ白米にするこ
とができ、以前よりとても負担が軽減されています。どこのたんぼも少し前までは刈った稲を乾燥
させるためくいがたくさんあったり、乾燥させているのが見られたのが、今は刈り終わったあとの
たんぽは淋しいものです。大学に入学し、沖縄で1人暮らしをするようになって思ったことがありました。野菜の値段が高
いということです。実家では畑もあり、野菜を育てていました。スーパーで買うものもありました
が、たいていは買わなくてもやっていけたし、近所から野菜をもらったりもしていました。スーパーで買うとキレイな野菜がならんでいるけど、形がくずれているものが食べられないわけではありま
-118-せん。スーパーなどに出せないような形がくずれているものなどはすべて捨ててしまうと聞きまし た。とてももったいないです。 都会暮らしの人はそういうことも知らないのだろうと感じています。輸入品は安いけど、日本の 農家はとても苦労し作り上げたものを出しています。もつとものを作り出す大変さを知った方がい いと思います。 (島コメント)同感です。思いだしました。青森県の津軽地方では、食べ物が豊富に食べられる 時期であっても、食べ物を粗末にせず、たとえ残り物であっても大切に保存をし、冬に備える習慣 があると、何かで読みました。私が小さい頃は、食べ物を粗末にするとバチが当たる、と教えられ ましたが、今では聞かない言葉となってしまいました。現代に生きる私たちは、飢餓と引き替えに、 「バチが当たる」とか、「もったいない」という言葉の持つ真の意味を理解することになるのでしょ うかね。心配です。 [20]日本の人口のごく数パーセントが農家の方だが、現在跡継ぎが減っているので、いずれは野菜・ 果物などの生産も減少していくのではないかと思います。日本も人口が減少していっているので、 農家の跡継ぎも減っていくような気がする。今の若者が一番動かないと始まらないと思う。 (島コメント)その通りです。日本の将来は、若い皆さんの働き振りによって決まるのです。 [21]実家に住んでいる限り食べ物を自分で購入する機会は非常に少なく、今回の豚のことで少し考 えさせられた。世の中では食料に関する関心が高まる中、僕らは他人事だったと思う。なので、自 給率が下がっている、BSE、外国産の安い食料などといわれてもピンと来なかった。現在日本にい ても食べ物に困ることはなく、普通に暮らしていればそれほど危機感を感じることはないと思う。 しかし、今回の質問と、島さんのコメントで、食料に関する問題に気づき、とても重大なことだと 感じた。 しかし、やはり輸入規制をしない限り海外から安い食料が入ってくる。そうすると、国内の生産 者はやる気がなくなり、少なくなっていく。これを解決するためには、国民の考え方の改善と国の 政策が必要であると感じた。 (島コメント)日本が食料の大半を輸入できるのは、日本で製造された「製品」を輸出すること によって外貨を獲得しているからです。世界に向かって「日本製品は買ってください。しかし、食 料については、自ら生産しますので外国からは買いませんよ。」と言えるのでしょうか。輸入規制 以外の政策による農業振興策と、国民の意識改革(-定量の国産食料を消費することが国民の利益 になるということ)が必要となるのではないでしょうか。 [22]沖縄で100%自給自足するのはかなり難しいと思う。しかし、東北地方では米を100%近い数字 で作ることができている。その土地その土地の風土や気候が様々な日本で、その土地の得意な食物 の生産率を上げ、日本国内でできるだけまかなえるようにしなければいけないと思う。 -119-
跡継ぎ問題はかなり深刻で、まず私たち若者の農業に対するイメージを変えなければならない。 (島コメント)沖縄で食料を100%自給自足するということは不可能です。47都道府県がそれぞれ の地域に適した食料を生産することによって、国家のレベルでの調和がとれていればよいのではな いでしょうか。 [23]まず、自分の考えにコメントしていただいてとてもありがたく思います。大学の講義はだいた いこちらが答えを書いても、それが返ってくることはめったにないです。なのでとても新鮮に感じ ました。 サトウキビは金儲けにならないというのには驚いた。自分の友人が親の手伝いで結構なバイト代 をもらっていたからだ。確かにそれは重労働で、彼は鎌で手を切ってしまったこともあった。常に 炎天下で長時間労働しなければならないとはとても厳しい。まあ、実際どれぐらいの採算なのかは 農家自身しかわからないが。 ブランドを作るのは確かにいい考えだ。しかし、自分はブランド=高級なものというイメージが ある。だからちょっと考えるのが難しい。それから、今那覇に住んでいる私はたまに糸満の「野菜 市場?」みたいな所へたまに行く。そこには農家から直に卸された野菜が並ぶ(県産品の)。とて も新鮮で量も多く、安い。スーパーで買うよりお得だ。そういうのも少しだけ役に立っているのだ ろうか。けど、安いので、やっぱり利益は生まれていないのだろうか。 (島コメント)一時期、価格破壊という言葉がはやりました。そのころはモノの値段は安ければ
良いという風潮さえありました。でも考えてみれば直ぐに気がつくことですが、消費に必要なお金
は、生産(大方の人は就職という形をとる)に従事することによって手にするのです。モノが安く なるということは、自分の給料が減るということです。価格破壊が給料破壊を呼び、さらに価格破 壊を呼ぶという悪循環で、これがデフレといわれているものです。 [24]沖縄が自立することはすばらしいことだし、そうなってほしいと思う。しかし、沖縄の人々の特徴として地元主義という性格がある。就職や進学で本土へ行っても、同じ沖縄出身者だけで固まっ
ている場合が多い。また沖縄経済は、依存経済といわれている。日本から出される米軍維持費、ま
たは観光産業などに依存しているといわれている。このような沖縄がそう簡単に自立できるとは思
えないし、できたとしてもあと20~30年後だろうと思う。(島コメント)ヤフーの掲示板に、島根県と沖縄県を乞食に例えた文章がありました。依存経済
というのは、中央政府の財政援助がなければ予算が組めない状況にある経済のことをいうのであろ
うと思います。私は思うのです。現状のままでは、沖縄県が経済的に自立することは困難であろうと。
沖縄県民が経済的に自立したいと欲するならば、他律(何かあれば基地を人質に財政支出を要求
すること)ではなく自律(沖縄県がおかれている現状を認識し、その認識の基に行動すること)す
ることが必要なのです。沖縄県の将来は、若い皆さんが、いかに自律するかにかかっていると思い
-120-ます゜ [25]島さんのコメント[3]の、どのような方法で推進すべきかということに関して、やはり農家に もっと楽させる制度を作るべきだと考える。農家等の制度については全然詳しくないので具体的の 述べることはできないが、農家が減っているということはやはり農家は生活が厳しいからなのでは と思う。少しは農家に優しい制度や仕組みができれば日本の農業は現在より活気づくのではないだ ろうか。 また島さんのコメント[1]の、国民として何ができるのか?ということに対して自分は何をすべ きという明確な答えは出せないのです。何をなすべきなのでしょうか?また、島さんは何をしてい ますか? (島コメント)「農家に楽をさせる制度」、いいですね。楽をさせるというと怠け者を連想しまし ますから、表現を少し変えて「農家にやる気を起こさせる制度」というのはどうでしょうか。 「国民として何ができるか。」への答えはたくさんあると思いますが、例えば、食品を購入する としましょう。購入したい食品に、外国産と国産のものがあるときは、積極的に国産品を購入する ことにしたらどうでしょうか。 [26]私は今回からこちらの授業に参加したので、前回は意見することができなかったのですが、皆 さんの意見に対しての島さんのコメントを見て、とても共感できる部分が多くありました。その中 で最も響いたのが、「私たち消費者が、地元で栽培された農産物を積極的にたべるようになれば農 家も健康になるのです」という部分です。私にとっては、他県や他国生産と記載の農産物より、や はり自分たちの沖縄県産の農産物が魅力的だし、日頃から県産品を意識して購入、食するようにし ているので、この言葉が自分にも当てはまると感じました。 (島コメント)[25]でも書きましたが、県内で生産されるものは県内産を、県内でとれないもの は国産を食べるようすれば、日本の農家が元気になります。魚介類などの水産物についても同じこ とが言えます。 [27]コメントありがとうございます。台風問題についてコメントをいただいた者です。 栽培作物の選択の工夫というのは、ビニールハウスで栽培できるものでしょうか? 組原先生から、サトウキビはお金にならないと聞きました。至る所畑といえばサトウキビ畑が広 がっていますが、やっぱりサトウキビは被害にあいやすいので、何らかの対策が必要になってくる のでしょうか? もし農業をするとしたら、何か資格とかが必要ですか?今の時代は何かと資格がないといけない ようになってきていると思います。 農業をしたいと思っている人がいれば何を勉強すればいいかと考えると思うので、是非教えてく ださい。 121
(島コメント)ビニールハウス周辺にフクギ等の防風林(成長に時間はかかりますが)を植えれ ば、かなり大きな台風でも、ビニールハウスの保護は十分に可能かと思います。 40年ほど前までのヤンバルの田畑は、防風林に囲まれていましたが、防風林を見かけることが少 なくなりました。防風林が少なくなったのは、1962年に起こったキューバ危機です。キューバ危機 の前は、水田ではお米、畑では甘藷が栽培されており、サトウキビの栽培は、さほど盛んではあり ませんでした、しかし、キューバ危機が原因となって、サトウキビの値段が32ドル(当時の学校の 先生の給料が約15ドルか20ドルだと思います)まで高騰したのです。また、当時としては、台風に メチヤクチヤ強いNC○310という新品種のサトウキビの導入が、沖縄の畑から防風林を駆逐したと 言っても過言ではないと思います。ですから、サトウキビは台風には強い作物の一つであると考え ています。しかし、温故知新という言葉がありますが、台風対策の要は、防風林であろうと、信じ て疑いません。 私は、兼業農家に育ちましたので、農業が多難の産業であることはよく知っているつもりです。 でも農業は私たちの命を育んでくれる大切な仕事です。ぜひ、若い人たちが興味と知識をたずさえ て、農業に就職して欲しいものです。 資格が必要かということですが、広い意味での資格になるのでしょうか、農地法第3条に「農地 について権利(所有権・賃借権その他の利用権)を取得しようとする者は、農業委員会の許可を受 けなさい。」旨規定されていますので、農業を志す者は、各市町村の農業委員会と相談をすれば良 いかと思います。 何を勉強すれば良いかということですが、高等学校程度の生物学の知識は絶対に必要であろうと 思います。他には、経営に関する知識も。それに自然が相手ですので、生命観を養う意味で音楽や 文学を楽しむ余裕を養う必要があると考えています。とにかく、好奇心が旺盛であれば農業を続け ることができると思います。 [28]島さんという人物がだれなのか不明だが、やたら物知りな人だと思った。「牛肉を1トン生産す るのに必要な資源量で、10トンの穀物が生産できるといわれています」とある。これには驚いた。 中国の人が肉を作るようになると中国人は太ってしまうだろう。しかし、前に中国人の生活のビデ オを見たことがあるが、主食からおかずまでほとんど野菜でした。中国人は肉より野菜が好きなの かも。 島さんのコメント[4]で、「自分たちで作りきれなくなっている」とありますが、自分は、作り きれなくなっているのではなくて、現在は、作ろうと考える人が少なくなっているのだと思います。 皆が「農業したくない」と考えているうちに作れなくなっていくとは思う。 (島コメント)「自分達が食べるものを自分達で作りきれなくなっていることに危機感を感じた。」 というのは、学生の感想で、私のコメントではありません。 ところで、「自分たちで作りきれなくなっている」というのと、皆が「農業したくない」という のは、どこがどのように違うのですか。 あと、島さんのコメントではないが、[12]の「ニートを集めて農業などするのも楽しいかもしれ 122
ない」という文を読んでとても面白い考えだと思いました。島さんのコメントでは無視されていま したが、市や区などでそういうイベントをつくったら良いと感じた。 (島コメント)ニートというのは生き方の問題でしょうから、ニート的な生き方よりも、もっと楽 しい生き方がありますよ、と提案しなければ、ニートと呼ばれている人たちに集まってもらうこと は難しいでしょう。ところで、あなたには、ニートを集める優れたアイディアがあるのでしょうか。 3地域国際化論1060428質問への回答抄録十島コメント 質問:自給率を高めることと、地域国際化とは、どのようにすれば両立できると考えますか。 (組原注:自給率を高めることについてだけ述べた回答がかなりたくさんありましたが、省きま した。また、組原が読んで意味のつかめなかった回答も省きました(全回答数28)。島さんがコメ ントをお寄せ下さいましたので、それも一緒に掲げます。) [1]自給率を高めつつ地域国際化を実現する、これはちょっと矛盾した考えなのかもしれない。こ れを実現するには他国との依存関係のレベルを少しずつ下げていくしかないと思う。他国を信用す るのは必要なことではある。しかし、何か問題が起こると一番被害を受けるのは日本だ。人間にとっ て必要不可欠な食をなくすことは、つまり生きていくことができないということである。 (島コメント) 国際化と矛盾しない程度に、自国での食料自給率を高くしようということですね。 [2]自給率を高めるためには、まず、自県、自国の農産物や畜産物を県民、国民の1人1人が進ん で食するようにすることが大事だと思います。自給率低下には、消費が少ないから作らないという 原因もあると思うし、作っても結果として自県、自国の人が食べてくれなければ自給とは言えない から。そして、どうしても自県、自国で作れないものを必要なだけ輸入すれば、自然と地域国際化 とつながるのではないかと考えます。 (島コメント) 広辞苑で地域国際化を調べてみましたが、載っていませんでした。そこで原義から入ってみまし
た。英和辞典で「glo・cal」検索してみたら、「(市場・取引において)地域性も考慮に入れなが
ら地球的視野にたった」とありました。参考にしてください。[3]簡単なことではないのかもしれませんが、国家プロジェクトとして短期間の輸入制限をしてみ
ると、自給率の低さが浮き彫りになって、そのデータをメディアが流すことで意識は変わるのでは ないでしょうか?または、災害や戦争に巻き込まれた場合に痛感することもあるでしょう。でも実 際にそうなってしまってからでは遅いので、国内で生産できるものは国内でというキャンペーンで 123もできたら面白いと思います。そこから海外とも協力して、国内で足りないものを輸入できれば。 (島コメント) 全く同感です。WTO協定との絡みもあって、輸入を制限することはできないと思います。でも、 食料不足にっよって現実に世界で起きている状況を定期的に伝えることができれば、国民の意識改 善をもたらし、少しでも自給率の向上に役立つと思います。 [4]自給率を高めることと地域国際化というのは、私としては結びつかない気がします。相反する ものでもなければ、似て非なるものというようなものでもないので、それぞれを目指していけばい いのではないでしょうか?
島さんもおっしゃっていたように、自給率は地域の力だけで高めるものではなく、国全体のバラ
ンス、協調によって望めるものだと思うので、地域では地域の特性を活かした作物を作ることが大
切だと思う。地域の国際化はその延長として、特産物の海外への輸出、姉妹都市などとの農業技術
の交換などができると思う。地域の国際化は自給率の向上という項目だけでなく、もっと広い意味
でとらえることができると思うので、可能性は無限に広がっていると思う。 (島コメント)WT○協定のもたらす弊害が、顕著になってきているような気がします。それでもWTO協定によ
る自由貿易を続けていけば、弊害は解決すると考えるのか。それとも全く新しいルールを必要とし
ているのか。私たちは、時代の転換期を迎えていると思います。[5]自給率を上げるということは、地産地梢とはまた違う意味なんですか?その地域で生産したも
のをその地域で消費するということは、ある意味自給自足ではないんですか? (島コメント)自給率が高くなり、100%以上の状態が自給自足(全て自分の所だけで足りている)の状態です。
自給率を上げるということは、自給自足に近づけることです。[6]自給率を高めることは農業を1つの仕事としてみるということでしたが、現在は、農家は残っ
ているけど跡継ぎがいなかったり、輸入品に押されどんどん減少していく中、地域国際化と両立で
きるのでしょうか?質問が難しいため、意見より疑問の方が多く浮かびます。国の枠を超え、お互
いの足りないもの(技術や知識)を補うことも両立の1つになるかと考えましたが、別問題のよう
な気もして、きちんとした解答が書けません。 (島コメント)きちんとした思考ができています。相矛盾するものを、何とか解決していく方法を考え出すのが
学問です。がんばってください。 -124-[7]難しいことは言えませんが、とにかく自分達の国で生産できるものを生産していき、国と国と で足りない農産物を物々交換といった感じでやるのはどうでしょうか? デパートとかでも各地の物産展があります。それには、台湾や韓国も出していますが、日本の物 産展もどこかであるのでしょうか?気になります。 こういった物産展とかで、自分達の国で生産されるものを売ったりするのはどうでしょうか? (島コメント) 農産物と農産物を物々交換する考え方はいいですね。WTO協定の考え方では、全ての物はお金 に換えて、そのお金と必要とする物とを交換(売買)する。ですから必要とされる物よりも、売れ る物が生産されることになる。 食料の輸入に必要な支払いの_定額は、お金の他に食料で支払うことすると、必ず食料の自給率 は上がることになるでしょうね。 [8]両立するということは、何かを犠牲にしなければ無理なことではないかなと思う。これは国内 で作る、これは外から買うみたいに決めて、切るところはスパッと切っていくことがよいのではな いかと思う。全てうまくいくことができればそれに越したことはないが。 (島コメント) あなたの悩みは、国民の悩みでもあり、国家の悩みでもあるのです。だからこの悩みを解決する のは大変なのです。 [9]自給率を高めることと地域国際化の両立は、テーマの意味が難しくて、質問の答になっていな いかもしれませんが、国が各都道府県や市等に、農業で一定のもうけを出すことを義務化してみた らどうなるのだろうかと考えました。 (島コメント) 組原先生の質問は難し過ぎますよね。その気持ち、よく分かります。
[10]現代の日本において食料自給率を100%とするのは不可能なことと言える。農家を継ぐ若者は
とても少ないと思うし、外国産の安い食料が当たり前になった現代では、質が良くても高い日本産 は敬遠されがちである。現代の暮らしでよい方法は、適地適作を行い、国同士で協力するというこ とである。例えば日本では大豆やコメを専門的に作り、アメリカでは小麦や肉などの生産をし、お互い輸出し合うという方法である。もちろんこれは極端な例だが、国での代表的な産物を輸出し合
うというのが、国の中での自給率を高め、さらに、地域国際化も推進できるのではないだろうか。 やはり、自給率を高めるには、今日習ったデカップリングという制度を用いることが必要なのかも しれない。 125(島コメント) 第2次世界大戦が終了したとき、食料を自給できた主な国は、アメリカ1国でしたが、戦後、各 国は食料自給率を高める政策をとりました。その図式は、 食料生産に補助金をつける。→食料生産が増える。→食料が過剰になる。→減反政策により耕地 面積が減る。→所得減を補うため生産`性を上げる。→再度減反をする。 この悪循環による財政負担を断ち切ろうというのが、デカップリング制度なのです。日本でも試 みる価値はあろうかと思います。 [11]農業をもっと仕事として見れる世の中になり、誰でも(農業を)したくなるような収入ややり
がいのある仕事にできれば自給率も上がると思います。農業が盛んな地域がたくさん栄えて行くの
が、将来的に国にとってもプラスになると思います。 (島コメント) その通りです。今、私たちには農業を盛んにする知恵が求められています。何かいい知恵はあり ませんか。 [12]とても難しい質問だと思う。自給率を高めたいなら輸入品を減らすしかないと思う。しかし、 輸入品を減らすと、外国からワイワイ言われる。考えてみたが、答を出すまでには至らなかった。 もう少し考えてみたい。 (島コメント)考えてください。それでも分からなければ、悩んでください。いつか悩みは喜びに変わります。
[13]地域国際化との両立よりも自給率を高めるのに専念すべきだと思った。質問の答になっていな
いですね。今の日本の自給率は危険だと思いました。やはり、国民の1人1人がそれに気づいてほ
しいです。 (島コメント)日本の自給率は、危険な状況にあるといわれています。1日も早く気づいて欲しいものです。
(島さんの総合コメント)難問です。簡単には答えが出そうもありません。新しい発想に活路を見いだす以外に方法はない
のではないかと思います。 1.新聞報道にみる地球環境の現状5月1日の朝刊(共同通信配信)よると、「近年の熱波などの異常気象や北極の氷の減少が、人
間活動による地球温暖化が原因で起こっている可能性があることを初めて指摘した国連の「気候変
動に関する政府間パネル(IPCC)」の第1作業部会の第4次報告書の原案が30日、明らかになった。
温暖化の世界的な専門家らで組織するIPCC報告書は、各国政府が温暖化対策を進める上での基
-126-礎となる。IPCCは異常気象と人為的温暖化との関連についてこれまでより踏み込んだ姿勢を示し た。今後の国際的な温暖化対策の議論に大きな影響を与えることになる。 報告書案は慎重な表現ながら、長期的な気温上昇のほか、海氷の減少や熱波などの異常気象の発 生に人間活動が影響を与えている可能性があることを示す証拠が積み重なっていると指摘。温暖化 のさまざまな影響が既に表れ始めていることを示唆した。」 2.地球環境への配慮 地球の現状を改善するための指針となるべき「地球憲章」を国連において採択しようという運動 があり、広く関心を集めています。 「地球憲章」は、本文第7条で「生産、消費、再生産については、地球の再生能力を傷つけず、 人権や公共の福祉を保護するような方法を採用しよう」また、第10条では「経済活動やそのしくみ は、あらゆるレベルで公平かつ持続可能な形で人間開発を促進するものとしよう」と規定していま す。 3.貿易ルールの変更 国際貿易ルールを定めたものにWT○協定があります。WTO協定は、貿易障壁の軽減と無差別原 則といった考え方に立脚し、自由貿易を推進することが世界の利益になると考えています。 自由貿易の成果の最大の受益国は、日本であったと思います。私たちの国士には1億2000万人の 人々が暮らしています。食料の全てを国内で調達するとしたならば、私たち日本人は、1日たりと も、今の食生活を続けることはできないと思います。 でも、私たちに食料を供給し続けた外国の穀倉地帯は、地下水の汲みすぎ、大量の化学肥料や農 薬の使用により農地が疲弊し、将来は砂漠化が進むのではないかと懸念されています。 自由貿易は私たちに、お金さえあれば、欲しい物を欲しいだけ消費する生活スタイルをもたらし ました。その結果が、地球温暖化に代表される地球環境の悪化です。つまり私たちは、自分たちの すみかである地球を破壊しようとしているのです。残念ですが、これが事実です。 4.「地球憲章」を基とした、貿易ルールの構築を 私たちは、今、経済至上主義的な生活スタイルを「地球憲章」を中心においた新しい価値観への 転換を迫られているといっても過言ではありません。でも、残された時間はわずかです。解決の糸 口は、私たちが議論し考えるところから始まるのです。 4地域国際化論’060512質問への回答抄録十県立高校で働いている知人のメール 質問:あなたは、日本への「移民」受け入れについてどう思いますか。 [1](八重山や沖縄本島北部で、県外からの転入増で貸家建設が増加傾向にという記事を読んで) 日本への移民を緩和しない方がいいかと思います。沖縄もそうですが、今の日本には緑が減ってき ています。そのため空気が悪くなったり、熱がこもったりしています。直接移民に関係するのか分 かりませんが、環境についても貸家建設で緑をなくしていくのは問題があると思います。 しかし、食料から見たら移民はいいかと思います。それていうのも、(日本は)自給率は低いの 127-
かもしれませんが、今日本ではすごく食料があふれています。貧しい国へ提供することが難しいの なら、日本に来てたくさん食べてほしいと思います。 食料問題も1つの環境問題となっているので、「移民」することによってプラスな面もあればマ イナスな面もあると思うので難しいと思います。 [2]反対です!なぜなら、日本は島国で、昔からその土地に残っていた人が文化や伝統を作って いったから、今移民が入ってきたらうまく伝統や文化が伝わっていかない気がする。話にもあった ように、八重山やヤンバルに内地から移り住んできて、もともとその地域にいた人たちの「ストレ ス」がたまるのも当たり前と思う。その地域の風潮とかが必ずあるから、じゃましてはいけないと 思う。 [3]外国人が年々増加しているのは感じていました。もともと沖縄にはたくさん外国人がいたので 違和感がなかったけど、内地も増えているみたいで、みんな日本に働きに来ているんだなと分かり ました。外国人が増えると色々な面で問題が出てくるので大変だなと思います。 [4]日本に移民が入ってきたらまず日本人の働く場所が減ります。今の就職難な日本には痛手だと 思います。しかし、日本人は仕事を選んでしまうので、何でもしっかりやって働いてくれる移民の 人たちの存在も大切だと思うので、自分は受け入れに賛成です。 [5]外国人の移民はあまり受け入れない方がよいと思う。日本はとっても住みやすい国なので、誰 でも受け入れていたら、日本が外国人だらけになってしまうから。 [6]移民受け入れには賛成できない。今の日本は雇用が少なくて就職できずにいる者やリストラに