現代韓国幼児教育研究(4) : 韓国幼児教育の当面課題
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(2) 第1は 、 教 育 財 政GNP5%確. 保 で あ る。 これ に 関 す る議 論 は既 に'92年 の 大 統 領 選 の 時 か ら. 始 ま った もの で、98年 ま で に はGNP5%を 具 体 的 には1995年 で は4.11%(13兆9613億. 確 保 す る とい う民 自党 の政 策 に沿 った もので あ った。 ウ オ ン)を5%(15億4225億. ウ オ ン)に す る と い う数. 字 が 示 され て い る。5) 第2は 、 奨 学 機 能 の再 定 立 で あ る。 韓 国語 で い う奨 学( . )と. は教 育 活 動 の改 善 の た め の. 指 導 助 言 の全 体 を意 味 し、 そ の 中心 は教 室 の 中 で行 わ れ る教 授 一学 習 活 動 の よ りよ い実 現 を め ざ す 教 育 環境 の 改善 へ の手 だて を意 味 して い る とさ れ る。 そ の意 味 で の奨 学 問 題 の内 容 と して は以 下 の5点 が 指摘 さ れ て い る。. ①. 奨 学 機 能 に対 す る認 識 不 足 。. ②. 奨 学 担 当者 の専 門 的 力 量 不 足 。. ③. 奨 学 職 担 当者 が行 事 や 雑 用 と い った本 来 的 で な い仕 事 に忙 殺 され て い る。. ④. 学校 の 内部 に お け る奨 学 機 能 が 自律 的 に活 動 して い な い、 いわ ば 不 活 性 な状 態 に あ る。. そ して、 この問 題 に対 す る解 決 策 と して提 案 さ れて い る のが 以 下 の4点 で あ る。 ⑤. 奨学 の専 門 家 指 向…… 校 長 や校 監 の教 育 活 動 指 導 能 力 の向 上 に よ る奨 学 機 能 の 強 化。. ⑥. 奨学 の民 主 化 の追 究 … … 各 教 員 の 自律 的 な奨 学 活 動 の推 進 並 び に奨 学 担 当 者 との民 主 的協 同 体制 の確 立 。. ⑦. 奨学 活 動 の学 校 現 場 中 心 化 。. ⑧. 奨学 組 織(国 、 道 、 市 、 庁)の 適 切 な構 成 な らび に責 任 ・権 限 体 制 の再 定 立。. 第3は 、 大 学 入 学 選 考 制 度 の改 善 問 題 で あ る。 現 行 大 学 入 試 制 度 は1985年 か ら教 育 改革 審 議 会 で議 論 され て以 来 、 約3ヶ 年 間 の準 備 過 程 を経 て、1994学 年 度 か ら導 入 され た もの で あ る。 この 現 行 制 度 は 高等 学 校 の 内 申成 績 、 大 学 が行 う大 学 別 考 査 、 そ して 大学 数 学 能 力試 験 を基 本 と して い た。 しか し、 大 学 別 考 査 の出 題 内容 に対 応 して高 額 の課 外学 習 問題 が 発生 し、 問題 とな って い た。 また併 せ て、 主 た る選 考 資 料 が 「成 績 」 だ け に偏 って、 人 間形 成 が お ろ さか に され て い る と の批 判 もあ った。 1995年5月30日. 、 教 育 改 革 委 員 会 報 告 書 は 「国 民 の 苦痛 を取 り除 い て くれ る大 学 入 試 制 度 」 の. 検 討 を 指摘 し、 国 ・公 立 大 学 は国 家 基 準 に よ って 、私 立 大学 は初 ・中等 学 校 教 育 の正 常 化 、 国 民 の私 教 育費 の縮 小 を原 則 と して 自 由選 抜 方 式 を内 容 と した新 しい入 試 制 度 の基 本 につ い て明 らか に した。 この法 案 は、 具 体 的 に は1995年12月19日 の教 育部 公 示 第1995-8号. 「大 学 入 学 選 考 制 度. 試 行 計 画」 と して公 表 され た。 そ こで 採 用 され た基 本 方 向 は① 学 校 教 育 の正 常 化 企 図 、 ② 大 学 教 育 適 格 者選 抜 機 能 提 高 、 ③ 大 学 入 学. ‘ 試 験’ 制 度 を大 学 入 学. ‘ 検 定'制 度 へ転 換 させ る、 ④ 学 生. の潜 在 能力 と創 造 性 を強 化 す る多 様 化 ・特 性 化 教育 指 向、 ⑤ 教 育 の機 会 均 等 並 び に平 生 教 育 の実 現 、 ⑥ 大学 入 試 に伴 う国 民 の負 担 と苦 痛 の軽 減 の6点 で あ った。 第4と. して は、 学 校 暴 力 の増 加 と根 絶 対 策 が あげ られ て い る。 韓 国 に お い て も95、96年 に は学.
(3) 校 暴 力 対 策 が 教 育 界 の主 要 問題 と して議 論 され る よ う にな って きた と され て い る。 た とえ ば そ の 一 例 と して 、1995年 に は金 泳 三 大 統 領 が 内務 部 長 官 に対 して 「初 ・中 ・高 等 学 校 周 辺 で暴 力 が 広 が り深 刻 化 し、 社 会 問 題 化 して い る」 こ とを指 摘 し、 私 服 警 官 配 備 を指 示 した とあ る し、 同 様 に 教 育 部 長 官 に対 して 、 強 力 な暴 力 根 絶 対 策 を打 つ よ う指 示 して い る。 <表 一1>は. 韓 国 に お け る学 生 暴 力 被 害 に 関 す る統 計 表 の一 つ で あ るが、 初 等 学 校 段 階 で も事. 件 が 起 こ って い る こと に驚 か され る。 <表. −1>学. 生 暴 力 被 害 状 況(95,11.28現 出 典:「. 区 分 国民学校 中 学 校 高等学校 計 *原 出 典:市. 金. 品. 学生数. 回. 数. 被. 在). 韓 国 教 育 年 鑑」1996年 版 、P72. 害. 暴 行 被 害. 金 額(千 ウオン). 学生数. 回. 数. 93,432. 110,549. 236,751. 43,738. 54,413. 252,190. 330,381. 954.351. 103,829. 111,476. 77,136. 89,497. 478,288. 49,215. 54,211. 422,758. 530,427. 1,669,390. 196,782. 220,100. ・道 教 育 庁 説 明 資 料 集 計 集(95.11.1-11.15). この 問題 に対 して 、 指 摘 され て い る原 因 は① 家 庭 の教 育 機 能 の弱 化 、 ② 課 題 学 校 、 過 密 学 級 が 一 般 化 し、 入 試 中 心 の 教 育 状 況 の 下 で 、 学 校 の生 活 指 導 が 限 界 に達 して い る ことの 二 つ が あ る。 また そ の予 防対 策 と して は家 庭 教 育 の 強 化 、 学 校 と家 庭 の連 携 強 化 、 学 校 にお け る 自由 で 多 様 な 教 育活 動 の提 供 、 教 員 の 対 暴 力 根 絶 意 識 の 向 上 等 が 論 議 に上 が って い る。 この 問 題 は教 育 部 に次 官 ク ラス の 「学 校 暴 力 対 策 本 部」 が お か れ る ほ ど の現 状 で あ る こ とが 報 告 され て い る。 そ の他 の 問題 と して は大 学 ・大学 院 の 改 編 、 教 員 の能 力 別 昇 進 並 び に報 酬 体 系 の 改 訂、 学 校 別 学 校 運 営 委 員 会 の設 置 、 総 合 生活 記 録 簿 の 導 入 、 初 等 学 校3学 年 か らの 英 語 教 育 の 導 入 な ど、 こ の と ころ の韓 国 教 育 界 は課 題 山積 で あ る。6). 2.幼. 児 教 育 界 の動 向 と 当面 課 題. (1)幼 稚 園 大 韓 民 国(以 下 韓 国 と表 記)の 幼 児 教 育 制 度 の 類 型 は大 き く教 育 部(日 本 の 文部 省 に相 当)管 轄 下 の 「幼 稚 園 」(. )と 、 保 健 福 祉 部(厚 生 省 に相 当)の 管 轄 下 に あ る託 児 機 関(中. 心は. )に 二 分 さ れ る。 幼 稚 園 は 「教 育 法 」 に根 拠 を持 つ学 校 制度 の 一 環 に位 置 して い て、 そ の 内 容 は設 置者 の種 類 に よ って① 国 立 、 ② 公 立 、 ③ 私 立 に分 け られ る。 そ の 現 況 を示 せ ば<表 で あ る。. 一2>、<表. 一3>の. 如く.
(4) <表 一2> . 区. 全体. 分. 幼 稚 園数 学 級 数 就 園児童数. 現 在). 公立. 私立. 8,960. 4,417. 4,543. 18,581. 5,400. 13,181 414,885. 529,265. 114,380. 3歳. 68,652. 7,771. 60,881. 4歳. 182,770. 30,802. 151,968. 277,843. 75,807. 202,036. 5-6歳 出 典:教. 幼 稚 園 現 況(1995年. 育 部 「教 育 統 計 年 報1995」(1995.1). <表 一3> 年度 別就園児童 数と就園率 年度. 全 体 66,433(4.0) 151,471(9.7) 175,546(11.4) 200,141(12.8) 272,997(16.8). 1980 1981 1982 1983 1984 1985. 352,367(21.1) 356,003(21.3) 394,551(24.2) 409.940(27.2). 1986 1987 1988. 415,469(29.2) 413,301(31.0) 430,843(33.8). 1989 1990 1991 1993. 454,975(24.5) 170,139(25.7). 1994. 509,688(27.2). 1992. 出 典:韓. 5歳. 3-4歳. 5,768(1.0) 14,450(1.9) 33,241(4.3) 45,403(5.7) 61.380(7.3) 66,503(8.0). 60,665(7.3) 137,021(17.3) 142,305(18.4) 154,738(20.0) 211.617(26.7) 285,864(34.2) 321,771(38.8) 311,444(38.0) 312.117(40.0). 34,226(4.0) 83,107(10.2) 97,823(13.4) 113,660(16.6) 131,070(20.1) 148,890(22.9) 189,070(15.4) 206,510(17.0) 236,539(18.9). 301,809(40.8) 282,231(41.5) 281,953(43.4) 265,905(42.4) 263,629(43.3) 273,329(44.3). 国 幼 児 教 育 学 会 「教 育 白書 」1995、p.8. <表 一4> 年令別幼稚園就 園率の経年変化(単 位:%) 区. 分. 3,4,5歳. 公 私. 立 立. セ マ ウ ル幼 児 園. 5歳 公 私. 立 立. セ マ ウ ル幼 児 園 出 典:教. 80. 85. 90. 95. 4.0. 33.0. 42.4. 27.1. 0.1. 9.5. 9.4. 5.9. 3.9. 11.6. 21.6. 21.3. 11.9. 11.2. 一. 7.3. 53.3. 55.4. 44.4. 0.3. 15.9. 14.1. 12.1. 7.0. 18.3. 27.4. 32.2. 19.1. 13.9. 一. 一. 一. 育 部 幼 児 特 殊教 育 担 当 官 室 「95幼 稚 園 現 況 」、1995.4. 幼稚 園 の現 況 につ い て の 特 徴 的 な事 柄 の第 一 は、<表. 一2>か. ら も明 らか な よ うに私 立 幼 稚 園. へ の 依存 率 の高 さ と、 公 立 幼 稚 園 の施 設 規 模 の小 さ さが 指 摘 で き る。 そ して この 私 立 幼 稚 園 へ の 依 存 率 の高 さ は、 そ の ま ま高 い学 費 の私 費 負 担 と して 家 計 に反 映 し、 第 二 の特 徴 で あ る就 園 率 の 低 さに つ なが って い る。<表. 一3>に. よ れ ば95年 度 の幼 稚 園 就 園 率 は全 体 で27.1%、5歳. 児で.
(5) 44.4%と. な って い るが、1995年 度 の5歳 児 就 園 率 の政 府 目標 は52%以 上 とさ れ て お り、 大 き な 問. 題 を 抱 え て い る。 なお 、<表. 一4>の85、90年. ま たそ の内 訳 は同 じ く<表 一4>に. (2)保. 育 施 設(保. の 数 字 はセ マ ウ ル幼 児 園 を 含 ん で の もの で あ る。. よ って 明 らか で あ る。. 育 所). 託 児 機 関 の 主 管 は 「保 健 福 祉 部 」(1995年. 度 よ り保 健 社 会 部 か ら 改 称)で. と して 児 童 福 祉 法 及 び 同 法 施 行 規 則 、 そ して1991年. に 制 定 さ れ た 「嬰 幼 児 保 育 法 」 で あ る。 こ う. し た 法 令 に よ っ て 定 め られ た 機 関 の 類 型 は 私 立 保 育 所(private 所(public . child care center)、. 家 庭 保 育 所(home . (day care center in factory areas)の4つ 育 施 設 の 種 類 と 内 容 に つ い て は 、<表. child care center)、. day care center)、. と さ れ て い る(李. 一4>が. あ り、 関 連 法 令 は 主. 公立 保 育. そ して 企 業 内 保 育 所. 基 淑 、1993)。. も う 少 し詳 し い 保. 参 考 に な る だ ろ う。 こ こ で は 戦 後 の 韓 国 を 代 表 す. る 保 育 施 設 で あ る 「オ リ ニ チ ッ プ 」 の 名 称 も確 認 で き る 。. <表 一5> 託児実施類型 名称. 法的根拠. 対象児童年令. 運用時間. 家庭 託児. 育法施行 嬰幼児保. 0-6歳 *制 限 無 し. 8-18時 *制 限 無 し. 4-5歳 保護中心. 託児教師(託 児母)児母訓練 高卒+家 履修 庭託. 職場 託児. 男女教育 平等法 12,13条. 生後2カ 月以 上就学前児童. 8-20時. 保護中心. 教師 託児母. 格 幼稚園教 師資 保育社資格 証所持 者 証 高卒 所持者 +家 庭託 児母訓練 履修. 地域 オ リニ チ ップ. なし. 主 と して 満2 歳以上 *制 限 無 し. 1日 平 均12 時間. 保護中心. 託児教師. 規定無 し *児 童 と地域 に対 して愛情 あ るもの. 訪問 託児. なし. *制 限 無 し. 規定無 し. 保護中心. 託児母. 託児母養成課 程履修. オ リニ チ ップ. なし. 1歳 以 下40% 2-3歳40% 4歳 以 上20%. 7:30-19:30 (平 日) 7:30-15:00 (土 曜). 保護中心. 園監、教師 保母、看護 員、調理者 管理員、 ボ ラ ンテ ィ ア. 保育者、看護 者、調理者 資格証保持者. 幼稚園 全 日班. なし. 主 に4-5歳. 8-18時. 教育 中心. 教師 補助教師. 幼稚園教 師資 格証保持 者. 祉館○ 社会福. 事業法施 社会福祉. *制 限 無 し. 保護 中心. 社会事業家 社 会福祉者資 格 証保持者. ○教室. 地域の特 性 によ る. 行令. 農繁期 オ リニ チ ップ. なし. 3歳 以 上就学 前. 農繁 設 非常 期. 保護 中心. 託児母. セマウル青少年会 員 婦 女会 員 中 のボランティア. その他 機(研究 関). なし. 一 定 して い な. 8-18時. 教育 と保護. 研究員等 教師. 格証 幼稚園教 保持者及 師資. 出 典:イ. 内容. 教職員構成. 教師資格 基準. 令. い. び児童関連文 や博士又 は碩 士学位者 ム ミへ 「託 児 プ ログ ラム の 理 論 と実 際」 トンム ン社 、1995p.12.
(6) これ らの諸 施 設 に関 す る統 計 数 字 は1991年 段 階 で256の 私 立 保 育所 、51の 公 立 保 育 所 、1854の 家 庭 内保 育 所 、 そ して19の 企 業 内保 育 所 が設 置 さ れ て い た とな って い る。 また 、 こ う した 機 関 に 所 属 で き る対 象 児 童 は約8万 人 で あ るが、 サ ー ビス の提 供 を受 けて い る幼 児 は約3万 人 で 、 そ の 割 合 は3.8%で あ っ た。 他 方 、1995年 段 階 の保 育 施 設 の 現 況 は<表 一6>の. 如 くで あ る 。 こ れ に. よれ ば、 近 年 の 女 性 の社 会 進 出 の急 速 な増 加 を反 映 して 、 か な りハ イペ ー スで の 施 設 の 増 加 の足 跡 を 確認 す る こ とが 出来 る。 <表 一6>保 年度 1990 1991 1992 1993 1994. 合計. 育施設現況(括 弧 内 は幼児数) 民間立. 国 ・公 立. 職場. 家庭. 1,919. 360. 39. 20. 1,500. 48,000. 25,000. 1.5000. 1,500. 20,000. 3,670. 503. 1,237. 19. 1,931. 89,441. 37,017. 36,099. 712. 15,613. 4,513. 720. 1,808. 28. 1,957. 123,297. 49,529. 57,797. 768. 15,203. 5,490. 837. 2,419. 29. 2,205. 153,270. 55,133. 80,400. 725. 17,012. 6,975. 983. 3,091. 37. 2,864. 219,308. 70,937. 119,968. 976. 27,427. 出 典:保 健 福 祉 部 「保 健 福 祉 統 計 年 報1995」1995.9. 3,幼. 稚園の教育課程. (1)第5次. 幼 稚 園 教 育 課程 の特 徴. 韓 国 の 幼 稚 園 の教 育 課 程 は1969年 にそ の第 一 次 文書 が 制 定 され て以 来 今 次 の 改 訂 で5回. 目を 数. え る こ と に な った。 この1992年 に 改 訂 ・公布 さ れ た新 幼 稚 園 教 育 課 程 は1994年 の 新 学 期 か ら施 行 され た 。 今 次 教 育 課 程 が い か な る実 践 的 成果 を もた らす か は興 味 の あ る と こ ろで あ るが 、 そ れ は 次 の 課 題 と して、 今 は この教 育 課 程 の 特 徴 を で き るだ け正 確 に紹 介 して み た い。 先 ず 今 回 の教 育 課 程 改訂 の特 徴 的 な 考 え方 に つ い て 見 て い く こ とにす る。 これ に関 して は 「新 教 育( )」(韓 国 教 育新 聞 社刊)は1993年3月 よ いの か 」 とい うセ ミナー 報告 書 に お いて 育 政 策 の 基 本 方 向」 お よび . 号 に於 い て 「韓 国 の 幼 児 教 育 は こ の ま ま で (教 育 部 幼 児 教 育 担 当 官)の. (中 央 大学 教 授)の. 「1993年度 幼 児 教. 「新 幼 稚 園 教 育 課 程 改 訂 の 基 本 方 向 は…」. の二 つ を 取 り上 げ、 新 教 育課 程 の概 要 につ い て紹 介 して い る。 以 下 、 この二 つ の論 考 に依 拠 しな が ら、新 教 育 課 程 の 特 徴 につ いて 整 理 して み る。 特 徴 の 第 一 は、 使 用 され た キ ー ワ ー ドで あ る。 そ こで は 「基 礎教育 一児童 中心教 育 一全人 教育 一 統 合 教 育 」 とい う四語 が キ ー ワー ドだ と して提 示 され 、 そ の 内容 は次 の よ うに 説 明 され て い る。7). 1)基. 礎 教 育 と は、 日常 生 活 に必 要 な 知 識、 価 値 観 、 態 度 、 習 慣 の基 本 を 形 成 す る こ とを 援 助 す. る基 礎 的 生 活 教 育 の実 現 で あ る。.
(7) 2)児. 童 中心 教 育 と は、 子 供 を 中心 に そ の個 性 を認 め て、 自分 の興 味 や 関心 に応 じた 活動 を 援 助. す る児 童 中心 教 育 で あ る。 3)全. 人 教 育 と は、 子 ど もの健 康 ・社 会 的関 係 ・情 緒 及 び独 創 的 な表 現 、 言 語 、 思 考 能 力 等 が 生. 活 全 般 に わ た って 、 平 均 して発 達 す る よ うに援 助 す る全 人 教 育 の実 現 で あ る。 4)統. 合 教 育 と は、 子 ど もと環 境 間 の相 互 作 用 に役 立 つ教 育 経 験 が、 遊 び を 中心 と して成 り立 つ. よ うに援 助 す る統 合 的 な指 導 で あ る。. この 中 で特 に注 意 を して お き た い の は、 第4の. 「統 合 教 育 」 の概 念 で あ る。 とい うの は す で に. 1982年 教 育 課 程 当 時 か ら、 主 と して ア メ リカ の幼 児 教 育 プ ログ ラム研 究 の蓄 積 の 中 か ら、 新 しい 時 代 の韓 国 幼 児 教 育 プ ロ グ ラム の発 展 方 向 の主 た る方 向 と して研 究 が始 め られ、 い くつ か の 参 考 資 料 も公 刊 さ れ て きて い る か らで あ る。 一 例 を挙 げ れ ば、 徳 成 女 子 大 学 付 属 幼 稚 園 「相 互 作 用 理 論 に基 づ く教 育 課 程 」、 延 世 大 学 付 属 幼稚 園 「延 世 開 放 主 義 プ ロ グ ラ ム」、 梨 花 女 子 大 学 付 属 幼 稚 園 「生 活 中心 教 育 課 程 」、 中 央 大 学 付 属 幼 稚 園 「活 動 中 心 統 合 教 育 課 程 」 等 で あ る。8) つ け加 え る な らば、 日本 の 「幼 稚 園 教 育 要 領 」 は そ の総 則 に お い て、 幼 稚 園 生 活 の基 本 の 内 容 と して 「幼 児 の 自発 的 な活 動 と して の遊 び は、 心 身 の調 和 の とれ た発 達 の基 礎 を培 う重 要 な 学 習 で あ る こ とを考 慮 して 、 遊 び を通 して の指 導 を 中心 と して第2章. に示 す ね らい が総 合 的 に達 成 さ. れ る よ うに す る こ と」(文 部 省 「幼 稚 園教 育 要 領 」 総 則)と 述 べ て い る。 いわ ゆ る 「遊 び を 通 し て の総 合 的指 導 」 と称 さ れ る もの で あ る。 しか し、 今 日本 の幼 児 教 育 界 で は、 この 考 え方 を 実 践 に移 す とは ど うす る こ と か の解 釈 を め ぐ って、 多 くの課 題 が提 出 され て きて い る。 そ して今 、 こ の韓 国 の幼 児 教 育 プ ロ グ ラム の新 しい発 展 方 向 と して の 「統 合 教 育 」 の考 え方 に 出会 う と き、 日 本 の幼 児 教 育 界 に於 い て も(と りわ け現 場 レベ ル で)カ. リキ ュ ラム の統 合 又 は統 合 カ リキ ュ ラム. の思 想 に つ い て の基 本 的 理 解 が要 請 さ れ て い る と思 わ れ て な らな い。 其 の意 味 で い え ば、 韓 国 幼 児 教 育 界 の先 行 的 研 究 群 は注 目 に値 す る。. 注)そ. の後 教 育 課 程 の具 体 的 な資 料 と して、 次 の よ うな質 の参 考 書 が 出版 さ れ て い る。. 参 考 ま で に書 名 を掲 げ る。 ① . 全11巻 、 教 文 社 、. 1992 ② 、1993 ③. 李 基 淑 「幼 児 教 育 課 程 」 教 文 社 、1996改 訂 版. ④. 金 貞 圭 「幼 児 教 育 課 程 」 東 文 社 、1995. ⑤. 徳 成 女 大 幼 児 教 育 研 究 所 「幼 児 教 育 課 程 」 春 地 社 、1993. (2)改 訂 の重 点 上 記 の基 本 的 な考 え方 を うけ て 改訂 され た大 きな重 点事 項 は、 以 下 の5点 で あ る。 そ の5点. と.
(8) は① 発 達 領 域 と生 活 領 域 の統 合 、 ② 教 育 内 容 の 発達 水 準 別 運 用 の 強調 、 ③ 基 本 生 活 教 育 と社 会 関 係 の教 育 の強 調 、 ④ 文 字 教 育 につ いて の 指 針 の 提 示、 ⑤ 幼 稚 園 に お け る教 授 ・学 習 方 法 に関 す る 指 針 の 提示 で あ る。 以 下 、 そ の内 容 を簡 単 に説 明 す る。 第 一 は、 発 達 領 域 と生 活 領 域 の統 合 で あ る。 領 域 の名 称 とい う こ とで い え ば身 体 発 達 領 域 が 健 康 領 域 に、 言 語 発 達 領 域 が言 語 領 域 に、 認 知 発 達 領域 が探 求 領 域 に、 情 緒 発 達 領 域 が 表 現 領 域 へ と変 更 され た。 注 目 して お き た い の は① 健 康 生 活 領域 の 内容 体 系 の 中 に 「感 覚 ・運 動 と身 体調 節」 が き ちん と位 置 づ け られ て お り、 改 訂 へ の 苦 心 の 跡 が見 受 け られ る こ と、 ② 表 現 生 活 の 内 容 体 系 の 中 に 「鑑賞 」 の項 目 が は い って い る こ と、 ③ 探 求生 活 で は そ の 整 理 の仕 方 、 内容 も含 めて か な り独 自的 で あ る事 の3点 で あ る。 以 下 、参 考 ま で に1992年 改 定 教 育 課 程 の 全 体 構 造表 を作 成 して 提示 す る。<表 <表 一7>第. 五次幼稚 園教育課程構造表(1992.12制 定、1994.3施 行). 基 本 的 な感 覚 ・運 動 機 能 と身 体 調 節 の 能 力 を 養 い、 健 康 で 安 全 な 生. 健康 生 活. 一7>. 目 習 慣 を 身 に つ け る。 標 (1)基 本 的 な感 覚 運 動 機 能 と、 身 体 調 節能 力 を 育 て る。( 2)健 康 生 活 習慣 を 身 に つ け る。 (3)安 全 生 活 に必 要 な基 礎 知 識 と方 法 を 身 に つ け る。. 区分. 内容. 感覚 ・運動 と身体 調節. ・感 覚 を通 して 、 事物 の 違 い を識 別 す る ・感 覚 器 官 を 協 応 させ て 活 動 す る ・身 体 器 官 に関 心 を持 ち活 用 す る ・知 覚 と運 動 を 協 応 させ て 活 動 す る ・大 筋 肉活 動 を す る ・小 筋 肉活 動 を す る ・身 体 活 動 に積 極 的 に 参 加 す る ・遊 び道 具 を 利 用 して 身 体 活 動 を す る. 健康 な生活. ・身 体 を清 潔 にす る ・周 辺 環 境 を きれ い す る ・規 則 的 な生 活 を す る ・適 切 な休 息 を とる ・衣 服 を 正 し く着 る ・正 しい食 生 活 を す る ・疾 病 予 防 を す る. 安全 な生活. ・遊 び道 具 、 器具 、 施 設 を 安 全 に 使用 す る ・交 通 機 関 の正 しい利 用 と安全 規 則 の遵 守 ・事 故 や 危 険 な状 況 を把 握 す る ・事 故 や 危 険 な状 況 に対 処 す る. 内 容体 系. 社会標 目 基 本 生 活 習 慣 と 自 己調 節 能 力 を身 につ け、 社 会 的知 識 と態 度 を学 び 自分 と他 人 を尊 重 して 、 一 緒 に生 活 で き る よ うに す る。. 生 活. (1)日 常 生 活 に必 要 な 基 本 生 活 習慣 と態 度 を身 に つ け る。( 2)自 分 の考 え と行 動 を 調 節 で きる能 力 と態 度 を 身 に つ け る。 (3)他 の人 々 と望 ま しい 関 係 を 維持 して生 活 で き る能 力 と態 度 を身 につ け る。 (4)地 域 社 会 に関 心 を 持 って 、環 境 を大 事 に して、 保 全 す る心 を身 につ け る。. 基本生活習慣 内容 体系 個人の考え と行動 調節 家族理解. ・礼 節 正 しい生 活 をす る ・秩 序 あ る行 動 をす る ・感 情 と要 求 を調 節 す る ・自分 に対 して肯 定 的 に考 え る ・自 分 の仕 事 を計 画 して 完 遂 す る ・状 況 に ふ さ わ しい感 情 を もち行 動 調 節 をす る.
(9) 集団生活. ・他 人 と の関 係 理 解 ・一 緒 に親 し く過 ごす ・集 団 生 活 に積 極 的 に参 与 す る ・協 同 で 問 題 を解 決 す る. 社会現象 と環境 に 対す る関心. ・周 辺 地 域 に関 心 を 持 つ ・公 共 規 則 を 理 解 して 守 る ・職 業 に関 心 を持 つ ・経 済 生 活 に関 心 を 持 つ ・周 辺 環 境 を 保 全 す る ・わ が 国 の象 徴 と伝 統 遊 びを経 験 す る ・北 韓 に対 して 関 心 を 持 つ ・他 の国 に対 して 関 心 を 持 つ. 表現標 目 豊 か な感 性 と想 像 力 を 育 て 、 自分 が 感 じた り、 考 え る こ とを 創 造 的 に表 現 す る よ う にす る。 (1)情 緒 的 安 定 感 と肯 定 的 な態 度 を 身 につ け る。( 2)自 分 の考 え と感 じを 創 意 的 に表 現 す る能 力 を 持 つ よ うに す る。 (3)自 然 と、 様 々な 作 品 に た い して 美 しさを 感 じ る こ とが で き る。. 生 活. 内容情緒 体系. ・遊 びや 活 動 に積 極 的 に 参 加 す る ・始 め た活 動 に熱 中 して 、 成就 感 を 持 つ ・自分 の 感 情 を 適 切 に表 現 す る ・生 活 の中 で 感 じるた こ とを伝 え分 か ち 合 う ・自分 と他 の 人 の 考 え と表 現 を 尊 重 す る. 表現. ・い ろ い ろな 音 つ くりを試 み る ・歌 を 歌 う ・ リズ ム楽 器 を 操 作 す る ・絵 を 描 く ・製 作 と構 成 ・様 々 な 素 材 を 活 用 して、 造形 活動 を す る ・身 体 を 利 用 して 多 様 な形 を動 作 で 表 現 す る ・多 様 な 素 材 を 活 用 して、 身体 表 現 を す る。 ・劇 遊 びで 表 現 す る。. 鑑賞. ・い ろ い ろな 音 を 聞 く ・様 々 な 種 類 の 音 楽 を 聞 く ・自然 と事 物 を 鑑 賞 す る ・様 々 な 造 形 作 品 を鑑 賞 す る ・身 体 の 動 きを 見 て楽 しむ ・い ろん な 種 類 の 踊 りを鑑 賞 す る ・劇 遊 び を 鑑 賞 す る ・伝統 芸 術 に 親 しむ よ うに す る. 言語標 目 楽 言葉 しと文 字 に 関 心 を持 つ よ う に して 、 基礎 的 な言 語 能 力 を伸 長 して い言 語 生 活 が で き るよ う にす る。 (1)他 人 の 言 う こ とを よ く聞 い て 、 理 解 す る能 力 と態 度 を身 に つ け る。 (2)自 分 の 考 え や 感 じた こ とを 言 葉 で 表現 す る能 力 と態 度 を身 につ け る。 (3)読 む こ と と書 く こ とに 関 心 を 持 つ よ うに す る。. 生 活. 内容聞 くこ と 体系. 目 標. ・人 の 話 を き く こ と ・日常 生活 に 関 連 した単 語 と文 章 理 解 ・お話 を 聞 い て、 理解 す る ・聞 い た こ とに従 う こ と ・童 話 や童 詩 を 楽 し く聞 く こ と ・正 しい態 度 で 聞 く こと. 話 す こと. ・正 し く発 音 して話 す こ と ・日常 生 活 に 関連 した単 語 と文 章 を話 す こと ・聞 か れ た こ とば に応 え る こと ・経 験 、思 考 、 感 じた こと を話 す こと ・状 況 に あ わ せ て話 す こと ・正 しい態 度 で話 す こと. 読 み書 きに 関心 を 持 つ こと. ・文 字 に 関心 を持 つ こと ・言 葉 と文 字 の 関係 を理 解 す る こ と ・文 字 で遊 ぶ こ と ・読 ん で くれ る童 話 や童 詩 を楽 しむ こと ・本 に 関心 を持 つ こ と ・文 字 を書 く道 具 に関 心 を持 つ. 周辺環境 と自然環境 な思考能力 と創意 的な問題解決能力 に関心 と好奇心 を身 を持 って探求 しなが ら、基礎的 につ ける。 (1)周辺環境 と自然現象 についての科学的 な思考 の基礎能力 と態度.
(10) 活. を身 に つ け るよ うに す る。 (2)多 様 な 操 作 活 動 を通 して論 理 ・数 学 的思 考 の 基 礎 能 力 と態 度 を 身 に つ け る よ うに す る。 (3)科 学 的 、 論 理 ・数学 的思 考 を基 礎 に して、 創 意 的 に問 題 解 決 す る能 力 と態 度 を 身 につ け るよ うに す る。. 内 科学 的思考 容 体 系. 論理 ・数学的思考. ・物体 の 性質 探 索 を す る こ と ・物質 の 変化 過 程 を観 察 す る こ と ・物 体 の 動 きを観 察 す る こ と ・私 た ち の体 に つ い て 関心 を 持 つ こ と ・生 物 に つ い て 関心 を持 つ こ と ・周辺 環 境 に つ い て 関心 を 持 つ こ と ・自然 現 象 を観 察 す る こ と ・事 物 を 分類 を す る こ と ・事 物 の 順序 を つ く る こ と ・数 の 基 礎概 念 理解 ・日常生 活 の 中 で数 を活 用 す る こ と ・全 体 と部分 を経 験 す る こ と ・基礎 的 な 測 定 と関連 した 経 験 を す る こ と ・時 間 に 関 す る基 礎 概 念 を 身 に つ け る こ と ・空 間 に 関 す る基 礎 概 念 を 身 に つ け る こ と ・基 本 図形 認 識 及 び構 成 を す る こ と ・基礎 的 な統 計 に 関 す る経 験 を す る こ と. 創意 的思考. 注:内 容 は さ らに 各 領 域 ご と に 「第1水 準」、 「第 豆水準 」 に仕 分 け られ て い る。 詳 しくは拙論 「現 代韓 国 幼児 教育 研究(3)」(「 名古 屋市 立 保育 短期 大 学紀 要 」VoL34,1992)を. 参 照 され た い。. な お 、 今 次 教育 課 程 の特 徴 に つ い て、 前 出 の は幼 稚 園 教 育 課 程 の歴 史 的 経 緯 に 触 れ な が ら、 次 の 様 に説 明 して い る。 参 考 ま で に訳 出 して お く。9) 「第 一 次 幼 稚 園教 育 課 程 は生 活領 域 別 構 成 で あ った が、 第 二 次 幼 稚 園教 育 課 程 か らは発 達 領 域 別 だ った 。 幼 稚 園教 育 課 程 が生 活 領域 別 と して構 成 さ れ る と き に は、 教 師達 が これ を教 科 と 同 じ よ うに認 識 して 教育 す るた め に 、 全人 発 達 が弱 化 さ れ て、 発 達 領 域 別 目標 水 準 の みが 与 え られ た 第 四 次 教 育 課 程 が制 定 さ れ た と きに は、 発 達 領 域 の 目標 等 を直 接 活 動 へ と持 って い くと き に難 し さが あ った 。 教 育 部 の 現 行 幼稚 園教 育 課 程 例 に は発 達 領 域 別 目標 だ けが 陳 述 さ れ て い るた め に、 教 師 達 は抽 象 的 な 目標 水 準 を教 育 活 動 に転 換 しな け れ ば な らな か った。 幼 稚 園 の教 師達 が幼 児 た ち に提 供 す る活 動 を 選 定 す る と き、 参 考 に な る教 育 内容 につ い て の指 針 が な く、 幼 稚 園教 師 達 は教 育 部 の教 育 課 程 例 は参 考 に な らず、 子 ど も達 の生 活 経 験 を準 拠 と して 教 育 活 動 を選 定 す る場 合 が 多 い の は こ う した 理 由 に よ る。 現 行 幼 稚 園 教育 課 程 を実 施 しな が ら慶 南 、 慶 北 、 忠 南 、 忠 北 、 京 幾 地 域 の 幼 稚 園 関 係 者 と協議 した結 果 、 第4次 幼 稚 園教 育 課 程 と幼 稚 園 の現 場 の授 業 を連 携 させ よ う とす る際 、 発 達 領 域 別 目標 と幼 児 の 生 活経 験 とを つ な げ よ うとす る上 で大 きな 問題 点 が あ る こ とが 明 らか にな った 。 しか し、 幼 稚 園 関係 者 た ち は発 達 領 域 別 教 育 目標 自体 に 問題 点 が あ る と は見 な さ ず 、 それ を 現 場 に適 用 して実 践 で き るよ うな教 育 内 容 の指 針 が 教 育 課 程 に 明示 され な けれ ば な ら な い と強 調 した。 そ れ に従 って、 教 師達 に と って指 針 が明 瞭 性 を持 っ た あ に第 五 次 教 育 課 程 の教 育 目標 は全 人 発 達 の方 向 で 区分 され、 教 育 内容 は生 活 領 域 で 選 定 した指 針 と して提 供 され た。」 な にや ら、 日本 の現 行 幼 稚 園教 育 要 領 が抱 え て い る問 題 点 と、87年 教 育 課 程 につ いて 指 摘 され て い る問 題 点 が 、重 な って見 え て く る とい うのが こ こか ら私 の読 ん だ こ との ひ とつ で あ る。.
(11) 第 二 は、 発 達 水 準 別 の教 育 課 程 の運 用 とい う こ とで あ る。 先 に述 べ た よ う に韓 国 「教 育 法 」 は 91年 の改 訂 に お い て3歳 児 入 園 を正 式 に認 知 した。 そ して、 い よ い よ韓 国 の幼 稚 園界 は3歳 児 入 園 と の本 格 的 対 応 を迫 られ る こ とに な った。 今 回 の幼 稚 園教 育 課 程 の 改訂 の主 眼 の ひ とつ は、 ま さ に この点 に もあ った ので あ る。 具 体 的 に は、 教 育 課 程 の中 に 「各 領 域 水 準 別 内容 」 とい う項 目が新 設 され、 其 の 内容 は 「I段 階 お よびⅡ 段 階 」 の二 つ に仕 分 け、 実 際 の運 用 に お い て は そ れ に加 え て I、Ⅱ に ま たが る中 間段 階 を 設 定 し、 それ ぞ れ を3歳 児(I 段 階)、4歳. 児(両 者 に また が る レベ ル)、5歳. 児(Ⅱ 段 階). の 教 育 内 容 の ガ イ ドラ イ ンと したの で あ る。. 3.保. 育所保育課程. 韓 国 の 保 育 施 設 の 現 行 保 育 課 程 は1991年1月14日. よ り施 行 され た 『嬰 幼 児 保 育 法 』 第18条 と、. 同 法 施 行 規 則 第23上 の 規 定 に依 拠 して い る。 この規 定 の内 容 は次 の よ うな もの で あ る。 まず 『嬰 幼 児 保 育 法 』 第18条(保. 育 内 容)は. 「保 育 施 設 に お け る保 育 は嬰 幼 児 の身 体 的 ・知 的 ・情 緒 的 及. び 社 会 的 発 達 等 を 援 助 す る内 容 を 含 む よ うに して 、 具 体 的 な保 育 内容 は保 健 社 会 部 令 で 定 め る。」 と して 「保 育 所 保 育 課 程」 の 制 定 につ いて 規 定 し、 「同 法施 行 規 則」 第23条 で保 育 施 設 の 保 育 内 容 は<別 表9>の. 保 育 課 程 に よ る と して い る。 と ころで この 「保 育 課 程 」 は大 変 簡 単 な もの で あ. り、 わ が 国 の 「保 育 所 保 育 保 育 指 針 」 の 制 定 趣 旨 とは明 らか な違 いが 感 じ られ る。 以 下 「保 育 課 程」 を 示 せ ば 次 の よ うに な る。10). 『保 育 施 設 保育 課 程』 1.保. 育 の基 本 原 則. 保 育 施 設 の長 は次 の項 目の基 本 原 則 に従 って 保 育 を しな けれ ば な らな い。 ア.教 育 嬰 幼 児 の 身体 的 ・社 会 的 ・情 緒 的 ・知 的 及 び言 語 的 発 達 に寄 与 す る ことが 出 来 る経 験 を 提 供 し、 有 能 で尊 重 され る人 間 と して の 自己 存 在 感 を発 達 させ る よ うに援 助 しな けれ ば な らな い。 イ.栄 養 基 礎 的 な食 事 とお や つ の提 供 に よ って 十 分 に して 均 衡 の とれ た栄 養 を 供 給 して あ げ て 、 正 しい食 習慣 を身 に つ け るよ う援 助 しな けれ ば な らな い。 ウ.健 康 嬰 幼 児 の身 体 的 ・情 緒 的 健 康 の た め に予 防 的 サ ー ビスを 提 供 し、 現 在 持 って い る健 康 問 題 を発 見 し治 療 す る こ とに よ って 、 嬰 幼 児 とそ の 家 族 及 び地 域 社 会 の 健 康 を 増 進 させ る よ うに しな け れ ば な らな い。 エ.安 全 保 育 施 設 の従 事 者 は安 全 管 理 の 重 要 性 を 認 識 して 、 これ を 実 践 す る よ う努 力 し、 嬰 幼 児.
(12) が 自 ら 自分 の 安 全 を保 護 す る ことが で き る能 力 と技 術 を身 につ け る よ う援 助 しな けれ ば な らな い。 オ.父 母 に対 す る サ ー ビス 補 助 者 又 は意 思 決 定者 と して の父 母 参 与 、 父 母 教 育 、 保 育 過 程 の観 察 等 に よ って、 父 母 に保 育 施 設 の組 織 と 目標 、 哲 学 等 を理 解 させ 、 保 育 効 果 を高 め るよ うに しな け れ ば な らな い。 カ.地 域 社 会 と の交 流 地 域 社 会 の人 た ち の保 育 活動 参 加 、 地 域 社 会 の保 育 施 設活 動 、 保 育 施 設 の地 域 社 会 施 設 活 用 、 マ ス メ デ ィ ア を通 じて の地 域 社 会 との意 思 疎 通 等 を通 じて、 効 率 的 な保 育 プ ログ ラ ム の運 用 と保 育 施 設 、 家 庭 、 地域 社 会 の す べ て の福 祉 に貢献 す るよ うに しな け れ ば な らな い^ 2.保. 育 計 画 の樹 立 保育 施 設 の長 は 嬰幼 児 の年 令 に応 じた 日間、 週 間及 び 月 間 保 育計 画 を樹 立 して、 そ れ に よ っ. て嬰 幼児 を保 育 す るが、 保 育 計 画 に は次 の事 項 が含 まれ て い な けれ ば な らな い。 ア.認 知 的 ・情 緒 的 ・身 体 的 ・言 語 的 発 達 の た め に編 制 され た活動 イ.個 人 ・団 体 活 動 ウ.動 的 ・静 的活 動 工.授 乳 ・排 便 等 の生 理 的 要 求 に対 す る配慮 と休 息 時 間 等 3.栄. 養 管理. ア.給 食 は必 要 な 栄 養 を接 取 で き る よ う栄 養士 が作 成 した献 立 表 に従 って供 給 され るが、 嬰 幼 児50人 未 満 を保 育 す る施 設 の場 合 に は保育 情 報 セ ンタ ーの 指 導 を受 け た献 立 表 を作 成 す る よ うに す る こ と。 イ.1才. 未 満 の嬰 幼 児 と特 別 な食 事 を 必 要 とす る嬰 幼児 に は、 そ の父 母 や保 護 者 の意 思 を反 映. させ た献 立 を提 供 す るよ うに しな けれ ば な らな い。 4.健. 康管理. ア.保 育 施 設 の長 は嬰 幼 児 の健 康 診 断結 果、 健康 が良 くな い児童 に対 して は保 護 者 と協 議 して 治療 に必 要 な措 置 を執 らな けれ ば な らな い。 イ.従 事 者 に つ い て は、 新 規 採 用 時 及 び毎年1回 以 上 の 健 康 診 断 を実 施 しな け れ ば な らな い。 ウ.伝 染 性 疾 患 だ と明 らか に診 断 され た嬰 幼 児 は施 設 か ら隔離 しな け れ ば な らな い。 エ.保 育 施 設 内 の安 全 な場 所 に緊 急措 置 の ため の非 常 薬 品 及 び簡 易 医療 器 具 を配 置 しな けれ ば な らな い。 オ.調 理 、 便 所 、 寝具 等 に対 す る定 期 的 な消 毒 を実 施 して、 腐 敗 しやす い食 物 管 理 を徹 底 して 期 さな け れ ば な らな い。 5.安. 全管理. ア.保 育 施 設 の長 は火 災 等 の 緊急 事 態 に備 え る計 画 を樹 立 して、 定 期 点 検 及 び訓 練 を実 施 しな.
(13) け れ ば な らな い。 イ.保 育 児 童 中 、 全 日制 児 童 は全 員 が 災 害 保 険 に加 入 す る よ うに して、 時 間 制 児 童 は保 護 者 の 希 望 に よ って災 害 保 険 に加 入 で き る よ う にす る こ と。 こ の場 合 、 保 険 料 は保 護 者 が 負 担 しな け れ ば な らな い。 ウ.保 育 施 設 の長 は火 災 保 険 に入 らな けれ ば な らな い。 6.保. 育記録 保 育 施 設 の長 は別 紙 第22号 書 式 の生 活 記 録 及 び別 紙 第23号 書 式 の嬰 幼 児 保育 日誌 を配 置 して、. 嬰 幼 児 の家 庭 状 況 と入 所 中 に行 っ た こ と等 を記 録 しな けれ ば な らな い。. 4.教. 員 養 成 教 育 の 現 状 と課 題. (1)幼 稚 園 教 師 の養 成 韓 国 で は教 員 養 成 教 育 を教 師 教 育 と呼 ん で い る。 教 師 の資 格 は幼 稚 園 正 教 師2級 と1級 、 園監 、 園 長 と 区分 さ れて い るが 、1級 以 上 はす べ て 現 職 教 育 に よ って 取 得 され る仕 組 み で あ り、 養 成 機 関 で 取 得 で き る の は正 教 師2級 資 格 のみ で あ る。 幼 児 教 育 教 師 の養 成 は次 の よ う な制 度 の下 で 行 わ れ て い る。11) 第 一 は4年 制 大 学 の幼 児 教 育 学 科 及 び関 連 学 科 にお け る養 成 で あ る。 これ に 該 当 す る大 学 は 1994年 現 在 で36校 、 内 幼 児 教 育 学 科 が17校 で その 他 が19校(主. と して児 童 学 科)で. あ り、 そ の数. は1980年 代 に入 って 急 速 な増 加 を見 せ た。 こ の中 に は 日本 で もよ く知 られ て い る中 央 大 学 校 、 梨 花 女 子 大 学 校 、 徳 成 女 子 大 学 校 等 も含 まれ て い る。 第 二 は、 専 門 大 学 の幼 児 教 育 学 科 で あ る。 数 字 で いえ ば1994年 現 在 にお いて幼児 教育 学科 を持 っ て い る専 門 大 学 は23校 、 学 生 定 員 総 計 は8,600名 で あ る。 先 に示 した4年 制 大 学 の幼 児 教 育 学 科 の 総 定 員 は590名 で あ るか ら、 教 師教 育 に 占 め る比 重 の大 き さ はい うま で もな い だ ろ う。 専 門 大 学 と4年 制 大 学 との 違 い は、 日本 の 場 合 と同 じ く、 総 単 位 数 並 び に開 設 科 目数 の違 い に あ る。 ち な み に卒 業 に必 要 な単 位 数 は専 門 大 学 で は80-95、4年. 制 大 学 で は140-150と. い う レ ンジ と な っ. て い る。 第 三 は1と2以. 外 の 機 関 で の 養 成 で あ る。 これ に は大 学 院 及 び教 育 大 学 院 、 そ して 開 放 大 学 で. あ る。 これ らの学 校 は1994年 現 在 で 、 教 育 大 学 院 は梨 花 女 大 を始 め17校 、 大 学 院 は梨 花 女 大 、 中 央 大(以 上 博 士 課 程)、 徳 成 女 大 、 教 員 大(以 上 碩 士 課 程)の4校. 、 開放 大 学 は 光 州 大 学 校 と忠. 北 産 業 大 学 校 の2校 とな って い る。. (2)保 育 施 設 従 事 者 養 成 保 育 施 設 で 働 く人 の こ とを 「保 育 教 師 」( )と. 呼 んで い るが、 そ の養成 はた とえ ば. 専 門 大学 付 設保 育 施 設 養成 課 程、 韓 国 オ リニ育 養 会 付 設 研 修 院 、 国 際 保 育 施 設 従 事 者 教 育 訓 練 会 、 ソ ウル 女 子 大 学 校 内 保 育 施 設 従 事 者 教 育 訓 練 院 と い っ た機 関 が その 代表 的 な もので ある。 これ らの 学 校 は定 員100か ら200名 、 教 育 内 容 は乳 児 保 育 や 児 童 福 祉 関 連 科 目 を中 心 と して構 成 さ.
(14) れ た1年 制 の機 関 で あ る。 施 設 数 は1994年 現 在 で ソウ ル に28、 釜 山 に4、 大 田 に3、 京 幾 に10、 慶 南 に6、 そ して 大 邸、 仁 川 、 光 州 、 江 原 、 忠 南 、 全 北 、 慶 北 に そ れ ぞ れ2校. とな って い る。. 又 、 保 育 教 師 に も施 設 長 と して の資 格 が設 定 さ れ て お り、 そ の取 得 に際 して は現 職 教 育 が必 要 と さ れ て い る。12). (3)問 題 点 教 師教 育 に関 わ る問 題 点 は、1981年3月. 、 セ ジ ョ ン会 館 で行 わ れ た幼 児 教 育 研 究 大 会(韓 国教. 育 学 会 主 催)以 来 実 に多 くの議 論 が 行 わ れ て き た 内 の1つ で あ る。1のそ して15年 前 に そ こで 指 摘 さ れ た 問題 点 の多 くは、 未 だ に解 決 を 見 て い な い事 が多 い。 具 体 的 に は、 以 下 の3つ の 問 題 点 が そ の主 た る内容 とされ て い る。14) 第 一 、 幼稚 園教 員 の専 門 性 を ど の よ う に して 確 立 して い くか とい う事 で あ る。 この 問 題 は幼 児 教 育 と い う分野 が ま だ ま だ社 会 的 に低 い認 識 しか得 られ て い な い韓 国 にお いて は幼 児 教 育 の重要 性 の 確 立 そ の もの と関 わ った大 きな課 題 とな って い る。 内容 と して は各 レベ ル(園 長 、 園 監)の 無 資 格 者 の根絶 、 現 職 教 育 の充 実 と発 展 を 含 ん で い る。 第 二 、 大 学 の幼 児 教 師 養 成 課 程 にお け る教 育 実 習 の 強化 とい う問題 で あ る。 これ は幼 児 教 師 の質 的 向上 とい う観 点 か ら、 養 成 を順 次4年 制 養 成 に移 行 した い と い う韓 国 幼 児 教 育 学 会 の意 向 と も相 ま って指 摘 され て い る 問題 点 で あ る。 そ の 内 容 と して は事 前 、 事 後 の実 習指 導 の強 化 並 び に実 習 期 間 の長 期 化 、 そ して実 習指 導全 体 の体 系 化 を 意 味 して い る。 教 育 実 習 期 間 につ い て は現 在 の1ケ 月 か ら6ケ 月 へ とい う意 見 も散 見 され る と こ ろで あ る。 第 三 、 教 員 の過剰 供 給 の 問題 で あ る。 前 述 の 「幼 児 教 育振 興 法」 の制 定 に よ って セ マ ウル 幼児 園 が 「幾 何 級 数 的 」 に増 加 したが 、 そ れ に対 して無 計 画 的 な養 成 で対 応 した た め、 た とえ ば1994年 度 で84機 関 か ら8,600名 が 養 成 され たが 、 な か な か就 職 で きず オ リニチ ップや ノ リバ ン( . )、 そ して学 院 へ就 職 して い る の が. 実 状 で あ る と報 告 され て い る。17) これ は他 方 で は無 資格 教 師 が い るの に資 格 の あ る優 秀 な教 師 が劣 悪 な処 遇 に置 か れ る と い うこ と を意 味 して い るわ けで 、 そ う した人 た ち の効 果 的活 用 の方 策 が考 え られ な け れ ば な らな い。 そ して そ の ひ とつ の意 見 と して 現 在教 師一 人 当 た り園 児 数 が21.7名 と い う数 字 を、15名 以 下 に す る 努 力 が必 要 だ、 と の意 見 も示 され て い るの で あ る。. 5.残. さ れ た課 題. こ こ近 年 の 「韓 国 教 育 年 鑑 」(韓 国 教 育 新 聞 社 刊)の. 「就 学 全 教 育 」 の概 況 報 告 並 び に そ の 他. の韓 国 幼 児教 育 レポ ー トに よれ ば、韓 国 の幼 児 教 育 界 に と って の 発 展 課 題 と して、 次 の様 な問 題 点 が 指 摘 され て い る。 ①. 幼児 教 育 の重 要 性 の社 会 的認 知 の増 進(1994年. 版 教 育年 鑑).
(15) ② 幼 稚 園 へ の 就 園 率 の 拡 大(95年. 版 同). ③. 教 師 の 質 の 向 上 と 研 修 体 制 の 強 化(同. ④. 私 費 負 担 教 育 費 の 軽 減(95年. 上). 版 、 教 育 年 鑑). ⑤ 劣 悪 化 して い る 教 育 環 境 と して 遊 戯 室 も な い 施 設 の 例 と か 、 施 設 規 模 の 小 さ さ に よ る付 帯 施 設 の 貧 困 さ を 問 題 と して い る。(同 上) ⑥. 「教 育 改 革 委 員 会 」(1994年. 諸 課 題(94年. 発 足)の. 幼 稚 園 教 育 の公 教 育 化 提 言 の実 現 に 向 け ての. 、 李 基 淑 前 掲 書). こ れ ま で に も ま して 多 難 な 時 代 を 迎 え て い る韓 国 幼 児 教 育 界 で は あ る が 、 そ の歩 み は 日本 に と っ て も学 ぶ と こ ろ は大 き い。 今 後 の 動 向 に注 目 し て い き た い も の で あ る。. 注1) 2)松. 尾 智則 「新教 育 体 制 樹 立 へ 教 育 方 案」(時 事 通 信 社 「内 外 教 育 」1995,12)、P.2. 3)注1)に. 同 じ、P.871. 4)KISOOK . LEE"KEY . ISSUES . OECD . REPORT,1994,2-A. 5)注1)に. 同 じ、P.57. 6)同. 上 、PP 55-73よ. 7) 8)林. 1966,. AND . POLICY . IN EARLY . CHILDHOOD . EDUCATION",. り要 約. 「新 幼 稚 園 教 育 課 程 改 訂 の 方 向 は」(「新 教 育 」1993.3 韓 国 教 育 新 聞 社) 再 澤 「現 代 幼 児 教 育 課 程 」 良 書 院 、1992.2 第5章 参 照. 9) 前掲書、 10)林 . 前 掲 書 、p.76. 前 掲 書 、p.107. 11) . 、 1995.9 pp.76-79. 12)同 前 、pp,92-99 13)李 相 琴 「幼 稚 園 教 師 教 育 制 度 」(韓 国教 育 学会 「幼 児 教 育 」)培英 社 、1981p.60 14)「 15)KISOOK . 」95年 版 、p.111 LEE"Early . childhood education for children under age 6 in Korea:. History and trends"("Early . Child Development . and Care"vol.85,1993 . p.13).
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