全方位ビデオ映像を用いたネットワークテレプレゼンス
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(2) 図 2 ネットワーク対応の全方位遠隔監視システム ・ 移動物体を注視した平面透視投影画像生成 により、ネットワークを介して監視者に移動物体追跡 映像を提示することができる。 有線 LAN 環境(100Mbps)において送信側、受信 側とも1サイトでの実装では、全方位ビデオ映像の送 信に DVTS(Digital Video Transport System)を利用 し、約 33Mbps の帯域幅を使っている。ビデオレート (30 フレーム/秒)での配信が可能であり、監視者に対 する提示画像のフレームレートは約 20 フレーム/秒 である。実験時の監視環境の様子と監視者への提 示画面の例を図 3 に示す。本システムにおいて、ユ ーザ(監視者)は移動物体抽出に基づいてシステム が提示する映像を受動的に観察する。. 4. 全方位ビデオのマルチキャスト配信による 実時間ネットワークテレプレゼンス 前述のシステムでは、観察視線方向はシステム側 が移動物体検出に基づいて自動的に決定していた が、ユーザが自由に視線変更を行いながらインター ネット上の全方位ビデオ映像を視聴可能なシステム の開発も行っている[6]。本システムは、インターネッ ト上でWebブラウザにより起動される全方位動画像 ビューアによって、 ・ サーバ上に蓄積された全方位ビデオあるいは 全方位ライブビデオのマルチキャスト配信 ・ Webブラウザ上でのマウス・キーボード操作また は姿勢計測装置付きHMDによる全方位コンテ ンツのインタラクティブ鑑賞 が可能である(図4参照)。 本システムの具体的な実装例として、全方位カメ ラHyperOmni Vision及 び 全 方 位 ビデ オ映 像 の取 得・符号化・マルチキャスト配信用PCを搭載した車 両 、 全 方 位 映 像 視 聴 用 PC 、 有 線 ネ ッ ト ワ ー ク (100Mbps)、無線ネットワーク(IEEE802.11g)からなる. 図 3 遠隔監視システムの監視環境(上)と監 視者への提示画像(下). 図 4 Web ブラウザを用いたネットワークテレプレ ゼンスシステムの構成 プロトタイプシステムを紹介する(表1及び図5参照)。 本システムでは、屋外を走行しながら車載全方位カ メラで撮影した全方位ビデオ映像(640×480画素)を WindowsMediaEncoderでWindowsMedia形式(ビット レート:832Kbps)に符号化した後、マルチキャストプ ロトコルによって無線ネットワークに配信する。ネット ワーク配信された全方位映像は、視聴用PC上で動 作するwebブラウザを用いた全方位動画像ビューア あるいは姿勢計測装置つきHMDにより視聴すること ができる。 表 1 全方位カメラ搭載車両のシステム構成 全方位カメラ SONY DCR-TRV900 + HyperOmni アコウル 双曲面ミラー Vision (視野:水平より上 30 度) 画像取得圧縮符 Pentium4 2.53GHz 号化用 PC Memory 1GB Windows XP 無線ネットワーク IEEE 802.11b/g 車両 日産 ELGRAND.
(3) 図 6 ネットワークテレプレゼンスシステムを利用 している様子(左上:走行中の全方位カメラ搭載 車両、左下:HMD を装着したユーザ、右:ユーザ 提示画像) 番組制作を目指したインタラクティブテレビの実証実 験も行われた(NHK エンタープライズ 21 による東京 パイロット実験)。次世代インターネットアプリケーショ ンとしては、イベント中継等のインタラクティブ・インタ ーネットカメラとしての利用が考えられる。現状では ネットワークの帯域に問題があるが、ブロードバンド 化の進展に伴って、この問題は解消されよう。 参考文献 図 5 移動体からの全方位ビデオのマルチキャスト によるネットワークテレプレゼンス 実験では、視聴用PCの計算能力の関係で、全方 位映像のフレームレートを24フレーム/秒に設定した が、5台のPCで独立に違和感のない視聴が可能で あることが確認された。視線変化からその方向の画 像提示までの時間遅延は約55ミリ秒であった。なお、 全方位カメラによる撮影からユーザの視線に追従し た画像提示までの時間遅延は約10秒であった。この 時間遅延の原因には、全方位映像の符号化におけ るバッファリングと全方位画像ビューアが符号化され た全方位映像を復号化するためのバッファリングに よるものがある。実験室内にいるHMDを装着したユ ーザが遠隔地の屋外環境をインタラクティブに見回 している様子を図6に示す。. 5. むすび 本稿では、最近、研究室で進めている全方位カメ ラを用いたネットワークテレプレゼンスに関する研究 事例を簡単に紹介した。開発したシステムは、現状 でも機能的には実用レベルに近く、デジタル放送で の利用が期待され、地上波デジタル放送用の教育. [1] S.E. Chen: Quick Time VR - An image-based approach to virtual environment navigation, Proc. SIGGRAPH'95, pp.29-38, Aug. 1995. [2] Y. Onoe, K. Yamazawa, H. Takemura, and N. Yokoya: Telepresence by real-time view-dependent image generation from omnidirectional video streams, Computer Vision and Image Understanding, Vol.71, No.2, pp.154-165, Aug. 1998. [3] 八木康史,横矢直和: 全方位ビジョン: センサ開発と 応用の最新動向, 情報処理学会論文誌:コンピュー タ ビ ジ ョ ン と イ メ ー ジ メ デ ィ ア , Vol.42, No.SIG13 (CVIM3), pp.1-18, Dec. 2001. [4] 山澤一誠, 八木康史, 谷内田正彦: 移動ロボットのナ ビ ゲ ー シ ョ ン の た め の 全 方 位 視 覚 系 HyperOmni Vision の 提 案 , 電 子 情 報 通 信 学 会 論 文 誌 (D-II), Vol.J79-D-II, No.5, pp.698-707, May 1996. [5] 森田真司, 山澤一誠, 寺沢征彦, 横矢直和: 全方位 画像センサを用いたネットワーク対応型遠隔監視シス テム, 電子情報通信学会論文誌(D-II), Vol.J88-D-II, No.5, pp. 864-875, May 2005. [6] 山澤一誠, 石川智也, 中村豊, 藤川和利, 横矢直和, 砂原秀樹: Web ブラウザと全方位動画像を用いたテ レプレゼンスシステム, 電子情報通信学会論文誌 (D-II), Vol.J88-D-II, No.8, pp.1750-1753, Aug. 2005..
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図
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