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治療、予防について

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Academic year: 2021

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-脳卒中のお話- 治療、予防について 蒲郡市民病院 病院顧問 杉野 文彦 脳卒中とは脳を養っている血管の病気で、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に分類 されます。脳卒中は現在日本人の死亡原因の二割ほどを占め、介護が必要になる 人の中では26%を占めています。 ○脳梗塞 脳梗塞は頭蓋内の血管が詰まる病気です。大まかに、比較的太い血管壁にコレス テロールがたまるアテローム血栓性梗塞、心臓で血液が固まり脳の血管で詰ま る心原性塞栓症、200μ(1mm の 1/5)ほどの細い血管が詰まるラクナ梗塞に分 類されます。 脳梗塞の治療は、急性期には tPA という血の固まりを溶かす薬を点滴する方法 と、詰まった血管の中にカテーテルを挿入し、血のかたまりを取り除く方法があ ります。どちらも発症から数時間以内に治療を開始しなければなりませんし、ま た、それぞれの治療もそれぞれの資格を持った医師でなければ治療できません。 残念ながら、細い血管が詰まった場合、あるいは時間が経過した場合は効果的な 治療はありません。 急性期を過ぎた場合は、治療は主に再発を防ぐことが主眼になります。そのため に血液が固まりにくくなる薬を服用し、狭窄した血管を広げる治療をします。 ○ 脳出血 ラクナ梗塞を起こすような細い血管が破れて発症します。治療は手術により、血 腫を除去しますが、出血の量が非常に少ない場合、もしくは多すぎて救命できな い場合手術はしません。また手術の場合、頭蓋骨を大きく開ける開頭手術、小さ な穴を開けて血腫を吸い取る穿頭手術があります。最近では内視鏡を使う場合 もあります。 ○ くも膜下出血 頭蓋内の比較的太い血管が枝分かれした場所が風船の様にふくらみ(動脈瘤)、 破れて出血する病気です。死亡率が三割ほどにもなります。多くは一旦止血され た状態で病院に搬送されてきます。治療は再破裂を防ぐことで、開頭して金属の クリップで動脈瘤をつまむ方法と、動脈瘤内にカテーテルを通し、金属を詰める 方法があります。 ○ 脳卒中の危険因子と予防 脳卒中の危険因子は高血圧、糖尿病、脂質異常、心房細動、喫煙、飲酒などがあ ります。予防にはそれぞれの病気に対する治療と、再発予防薬(抗血小板薬、抗 凝固薬)の継続的服用が必要です。同時に日常生活では肥満を避け、規則正しい 生活を心がけてください。

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