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Bluetoothを用いた同報通信の一提案

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 77 回全国大会. 4D-06. Bluetooth を用いた同報通信の一提案 森田 賢太†. 森田 直樹†. 東海大学 情報通信学部 通信ネットワーク工学科† 1.背景 MANET が抱える問題の一つ点に、ノードの 移動に伴うネットワークトポロジーの変化があ げられる。菊池らは、ノード間の密度が低いと きでも通信できるようにするために、Wi-Fi と Bluetooth を併用する手法を提案している[1]。し かしこの方法は、MANET を管理するリーダと なるノードが自由に変更できないという問題が ある。 本研究では、Bluetooth の環境下においてノー ドが移動しても全ノードに同報できる新たなル ーティング方法を提案する。 2.提案手法 本手法の特徴は、自ノードのルーティングテ ーブル(以下 RT)を自ノードの通信圏内の他ノ ードに作成させることと、ノード間の通信はす べてユニキャストを用いることである。 2.1 ルーティングテーブルの作成方法 ルーティングルールは、自ノードが検索でき た Bluetooth 端末の MAC アドレスリスト(以下 SL)と自ノードの通信圏内の他ノードが検索し た SL と比較を行い決定する。具体的には、自ノ ードの通信圏内の他ノードが自ノードの圏外の ノードからメッセージを受信した時にのみ、そ のメッセージを自ノードに転送させるように通 信圏内の他ノードの RT にルーティングルールを 追加させる手法をとる。 表 1 は、図 1 に示す位置関係に各ノードが存在 する場合の各ノードの SL と RT である。この表 ができるまでの流れを、ノード A を基準ノードと した場合の工程を例に述べる。 ノード A の SL は、ノード B,C,E である。 はじめに、ノード B に、ノード B の SL を返信 させ、自ノードの SL と取得したノード B の SL と比較を行う。その結果ノード A は、ノード D の存在を知ることができる。ノード D が送信し たメッセージをノード B 経由で取得するために、 ノード B にノード B の RT にルーティングルール D→A を登録させる。 A Proposal of broadcast by Bluetooth † Kenta MORITA and Naoki MORITA School of Information and Telecommunication Engineering, Tokai University. 3-11. 次に、ノード C にノード C の SL を返信させ自 ノードの SL と比較を行う。その結果ノード A は、 ノード D とノード F の存在を知ることができる。 そのため、ノード C にノード C の RT に D→A と F→A を登録させる。 最後に、ノード E との SL を比較し、ノード E にノード E の RT に F→A を登録させる。 これらの作業を全ノードが行うことにより、 表 1 に示す RT が完成する。ノードの移動に対応 するために、これらの作業を定期的に実行する。 SL に登録されている端末の内、本研究で開発 したアプリケーションを起動していない端末と は情報をやり取りすることができない。そのた め、SL を返信させる要求に対し一定時間反応の ない端末の情報は、SL から削除する。 2.2 メッセージのやり取り メッセージ生成ノードがメッセージを送信す る場合は、SL に登録されている全ノードを 1 ノ ードずつ選択しメッセージを送信する。メッセ ージは、メッセージ生成ノードの MAC アドレス、 シーケンス番号、ユーザが入力した文字列から 構成される。メッセージを受信した場合は、メ ッセージの MAC アドレス、シーケンス番号、自 ノードの RT のルールに基づき必要に応じてメッ セージを転送する。 メッセージが同報される流れを、ノード D を メッセージ生成ノードと仮定し説明する。ノー ド D は SL を確認し、ノード B にメッセージを送 信し、次にノード C に送信する。ノード D が送 信したメッセージを受信したノード B は、RT に 登録されているルール{D→}を確認し、ノード A にのみ転送する。ノード D が送信したメッセー ジを受信したノード C は、ルール{D→}を確認 し、ノード A,E,F に転送する。ノード B が転 送したメッセージを受信したノード A は、ルール {B→}を確認しノード E にのみ転送する。ノー ド A は、ノード D が生成したメッセージをノー ド C 経由でも受信することになる。RT に登録さ れているルール{C→}を確認しても登録がない ため、転送は行わない。 3. 実験結果 Google Nexus7 を用いて下記の項目を実測した。. Copyright 2015 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 77 回全国大会. 3.1 同報性能 図1に示す位置関係で全ノードにメッセージ が同報できることを確認したうえで、ノードを 移動させ同報性能を調査した。移動させたノー ドは B であり、B の位置から F の位置に移動し てからメッセージを送信し、全ノードにメッセ ージが同報されるかを調査した。どのノードを 発信元にしても同報できることを確認した。. 3.4 受信ノード不在時の影響 SL に登録されているノードが移動したとき、 通信圏内に実在するすべての端末に送信するま での時間を実測した。結果は図 4 であり、横軸は 移動して不在となった端末数、縦軸は実在する 端末すべてに送信し終えるまでの時間である。 移動した端末が多くなるにつれ送信対象となる 端末は減少するものの、システムが再接続を試 みる過程での待ち時間が増加するため、不在と なる端末が増加するにつれ送信完了までに多く の時間がかかる結果となった。. 3.2 ノード検索性能 端末の通信圏内に 8 台配置して、それぞれの端 末を検索までに必要な時間を実測した。結果を 図 2 に示す。1 台目から 6 台目までを検出するの にかかる時間は短いのに対し、7 台目以降を検出 するのにかかる時間は、6 台目までに要する時間 と比較して多くの時間を要する結果となった。. 4. まとめ 本研究では、Bluetooth の環境下においてノー ドが移動しても全ノードに同報できる新たなル ーティング方法を提案した。実測により、本手 法は有効である事を確認した。今後の課題とし て、通信圏内の端末が移動により不在となった ときの端末の検出性能の向上があげられる。. 3.3 メッセージ送信時間性能 1 台の端末の SL 数を 1 台から 8 台まで変化さ せたとき、すべての端末に送信するまでの時間 を実測した。結果は図 3 であり、横軸が対象とな る端末数、縦軸が端末すべてに送信するまでの 時間である。端末数が増えるに比例して時間が かかる結果となった。. 図1 端末の位置関係. 参考文献 [1] 菊池香里,大田知行,角田良明,”Bluetooth MANET を 用いた P2P オーバレイネットワークとクラスタリン グ の 実 装 ” , 電 子 情 報 通 信 学 会 信 学 技 報 IEICE Technical Report ASN2013-24(2013-05). 表1 各ノードのルーティング ノードA ノードB ノードC ノードD ノードE ノードF SL RT SL RT SL RT SL RT SL RT SL RT B E→B A D→A A D→A B A F→A E C B→E C A→D B F→A C C A→F C E D C E→B F D F→B E A→D F E→D F→D B→E D→E A→F B→F D→F. n=5. n=10 10. 送 信 時 間. (s). (s). 時 間4 2 0. 50. 送 40 信 30 時 間 20. 1 2 3 4 5 6 7 8. 1 2 3 4 5 6 7 8. 検出台数. 端末数. 図2 ノード検索時間. n=10. (s). 検8 出6. 12 10 8 6 4 2 0. 図3 メッセージ到達時間. 3-12. 10 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8. 移動端末数 図4 受信ノード不在時の同報性能. Copyright 2015 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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