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精神科長期患者の退院意欲を向上させる要因

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Academic year: 2021

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精神科長期患者の退院意欲を向上させる要因

著者

篠田 紀一郎

発行年

2015-03-10

(2)

氏 名 篠田 紀一郎

学 位 の 種 類 修 士(看護学)

学 位 記 番 号 修 士 第 182 号

学位授与年月日 平成27年3月10日

(3)

別紙様式3

論  文  内  容  要 ヒコ 日

※整理番号1椚 ふりがな岩 窟品簑完

修士論文題目  精神科長期患者の退院意欲を向上させる要因 研究目的 本研究の目的は、精神科長期患者の退院意欲を向上させる要因を明らかにすることである。 研究方法 研究デザイン 質的帰納的研究 研究対象 近畿県内の民間精神科病院に入院している退院支援を受ける統合失調症患者5名 詞査方法 インタビュー調査で、得られた逐語録をデータとする 研究の結果 研究対象者5名からICレコーダーへのインタビュー内容の録音の許可が得られ、面接 実施後に逐語録を作成しコード化を行った。 分析の結果、157のコードより、31のサブカテゴリーから、【陰性感情を常に抱え生活】【閉鎖 病棟に入院していることを嫌悪日退院後ゐライフスキルの習得を懸念日精神症状の寛解と 再燃に期待】【周囲の温かい人間関係に感謝】【医療者と仲間の支援で退院を決意】の6つのカ テゴリーが抽出された。 研究の考察   、 精神科長期入院患者は【閉鎖病棟に入院していることを嫌悪】し、【陰性感情を常に抱え生 活】している。そのため自発的に退院意欲が湧き出てきにくい状況にある。しかも【精神症状 の寛解と再燃に動揺】し、【退院後のライフスキルの習得を懸念】している。潜在的に退院意 欲を持っている人も、医療者の気持ちを盛り上げるような【周囲の温かい人間関係に感謝】し ており、.退院へのモチベーションが上がり【医療者と仲間との支援で退院を決意】していた。 今回インタビューをした対象者は、入院して4年∼7年経過しており、退院意欲があっても医 療者に強く退院を言ってこない。入院して5年以上の患者は、年数とともに退院意欲を表出す ることがなくなってくるため(石川;2011)15)、そのままにしておくと、ますます退院に対 する意欲が低下していく。 精神科長期入院患者の退院意欲を向上させる要因として、≪家族や仲間の存在に感謝≫、≪ 看護師のおおらかな対応に期待≫、≪病院スタッフの優しい対応を希望≫、≪他者からの賞賛 や感謝に喜び≫、≪退院に向けたスタッフの熱意に喜び≫‘のように【周囲の温かい人間関係に 感謝】することによって、≪病院行事がきっかけで退院を決意≫、≪主治医の熱意が退院願望 のきっかけ≫、≪身内よりも友人や周囲の人々を信頼≫、≪治療により幻聴消失に安堵≫、≪ 支援してくれる仲間が存在≫、≪先に退院していく患者をみて発奮≫のような【医療者と仲間 の支援で退院を決意】することが明らかとなった。 研究の総括 入院当初は、陰性感情を抱えて常に抱え生活していたが、精神症状が落ち着いてくると、入 院当初の精神症状悪化時の状態を振り返ることができている。そうなるとなぜ自分は閉鎖病棟 での入院をしていなければならないのかという疑問や、早く退院したいといった気持ちが出て くる。そして退院意欲を内に秘めているが、その退院意欲を上げるた糾こは周囲の温かい人間 関係を調整しなければならないことが明らかになった。

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