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単一光子技術が新しい光物性を拓くことを期待する

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Academic year: 2021

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光物性と単一光子技術 が予見

単一光子技術が新しい光物性を

拓くことを期待する

舛 本 泰 章

(筑波大学物理学系) 一つの励起量子状態から単一光子が発生することが,単一原子,レーザー冷却され た原子やイオン,単一 子,単一半導体量子ドット,単一半導体不純物センターなど で確認されてきた.単一光子発生は約 30∼20年前の研究の初期には,励起状態と基 底状態の間を量子的に遷移することを確認したり,発生した単一光子が互いに光の量 子性を反映して干渉することを確認するという,量子力学の検証というねらいを持っ て研究されてきた.単一光子発生の研究が一気に加速されてきたのは,2000年前後 に固体から単一光子発生が報じられ,かつ量子性を持って単一光子が量子通信,量子 暗号の光源としての応用が期待されているからである.単一光子発生とその量子性 (非古典性) の研究は量子光学の研究者の研究課題であったのが,量子性を持った光 子の応用が現実味を帯びてきて,他 野の多くの研究者がこの研究課題に注目し参加 しはじめ,単一光子技術に関連した研究は,今後長足の進歩が起こること な性質 され る.真空容器の中にある原子やイオンだけが対象であったのが,2000年を境として 単一 子,単一半導体量子ドット,単一半導体不純物センターなどの固体から新たな 単一光子発生が報じられるようになったのが大きい.物質の光学的性質を研究する光 物性の観点に立っても,凝縮した原子やイオン,単一の原子や 子,単一の量子ドッ トセンターが示す発光や光吸収を観ると,不 一広がりに支配されるこれらの集合を 観るのとは不 一広がりにマスクされないという特徴があり,固有 にも理 が顕わに顔 を出してくるという側面がある.また,光物性の新しい方向として物質の励起状態, 励起状態と光子との混合状態や励起状態の凝縮相のコヒーレンスとこれらの状態から 放出される光子のコヒーレンスや量子性 (非古典性) のかかわり 説と 解が進み,新 しい驚きがあるに違いない.本特集「光物性と単一光子技術」は,さまざまな 野の 専門家の現時点での 研 究 研究紹介であるが,数年後には,はるかに内容の豊富な 待し確 野に育っていることを期 信する.

頭言

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