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特集「ユビキタス社会におけるコラボレーションサービス」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)Vol. 47. No. 1. Jan. 2006. 情報処理学会論文誌. 特集「ユビキタス社会におけるコラボレーションサービス」の 編集にあたって 垂. 水. 浩. 幸†. 櫨. 「ユビキタス」という言葉が社会に定着するようになって. 山. 淳. 雄††. (論文の主張点)についてクリアに表現されていないものや,. きたが,まだどちらかといえばネットワークの下位レイヤの. 評価実験や議論・考察の内容が論文の主張すべき点とずれて. 通信機能やデバイスに対する社会の注目が主流のように思え. いるものが目立った.これらは第三者によるチェックや指導. る.しかし,本来は単に「いつでもどこでも」計算機やネッ. が事前に入っていれば改善できることであり,締切までに余. トワークが使えるということだけではなく,それにより情報. 裕を持って準備されることを投稿者の皆様にはお願いしたい.. サービスの本質が変化していくことが重要なはずである.本. 採録された論文を次のように分類して目次を構成した.ま. 特集では,情報サービスの中でも,特に,複数のユーザによ. ず,ユビキタス関連技術を直接テーマとした論文としてアド. る協調作業や情報共有を対象としたコラボレーションサービ. ホックネットワークと位置・空間情報に関する論文(計 6 件) ,. スに注目した.. 次に,対話システムと対話分析に関する論文(計 6 件),最. コラボレーションサービスの研究は会議支援システムを. 後にコミュニティと学習支援のアプリケーションに関する論. 代表とするグループウェアから始まったが,想定環境はデス. 文(計 5 件)である.対話支援,コミュニティ支援,学習支. クトップコンピュータであるという時代が長く続いた.しか. 援はユーザのネットワークアクセスが活性化されるユビキタ. し最近になり,インフラの変化にともなって PDA や携帯電. ス社会において重要性を増していく技術領域である.. 話端末を利用した研究が多くなってきた.これは単にシステ. 最後に,本特集号を企画する機会をいただいた論文誌編. ムを利用する場所の制約がなくなったということにとどまら. 集委員会,優れた多数の論文を投稿していただいた方々,短. ず,会社で利用するシステムは会社の仕事に使うといった,. 期間の査読に協力していただいた査読者の皆様に感謝した. 場所とコンテキストとのリンクがなくなったということも意. い.本特集がユビキタスコンピューティングならびにグルー. 味する.このような状況は技術的にも社会的にも新たな可能. プウェアとネットワークサービス分野の研究活動の発展に寄. 性を示唆し,一方で課題も突き付けている.同時に,ユビキ. 与できることを期待している.. タス環境を構築する要素技術である位置情報,電子タグ,ア ドホックネットワーク等の応用可能性も高めている.. 「ユビキタス社会におけるコラボレーションサービス」特集. ユビキタスコンピューティングの本来のテーマが情報サー. 編集委員会. ビスであるということの認識を改めて促し,ユビキタス社会. • 編集長(ゲストエディタ). におけるコラボレーションサービスに必要な技術とその応用. 垂水浩幸(香川大学/スペースタグ). について研究成果をまとめる良い時期が来ていると判断し, 特集号を企画した.本特集は,ユビキタス社会におけるコラ. • 幹事. ボレーションのための理論,基礎技術,支援システムならび. 櫨山淳雄(東京学芸大学). にそれらの社会的インパクトの分析など,幅広い観点からま. • 編集委員(敬称略,五十音順). とめることを意図し,論文を募集した. その結果,45 件という多数の論文投稿があった.特集号. 市村 哲(東京工科大学),井上智雄(筑波大学),梅木. 編集委員をメタレビューアとし,著者による修正期間を 1 カ. 秀雄(東芝),岡田謙一(慶應義塾大学),緒方広明(徳. 月に短縮した以外は通常の論文誌の論文と同じ手続きで査. 島大学),小川剛史(大阪大学),葛岡英明(筑波大学),. 読を行い,結果的に 17 件を採録した.採択率は 38%となっ. 爰川知宏(NTT),関 良明(NTT),中西英之(京都. た.採択率をあまり高くすることができなかったが,不採録. 大学),星  徹(東京工科大学),宗森 純(和歌山大. になった論文の傾向を見ると新規性や解こうとしている問題. 学),吉野 孝(和歌山大学). † 香川大学/株式会社スペースタグ †† 東京学芸大学. 1.

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