豊島区基本構想・基本計画策定に向けた区民ワークショップ 第2分野:環境、防災、まちづくり
第7回 討議要旨
日 時:平成15年(2003 年)1月10日(金)18: 35∼20: 35
会 場:豊島区役所3階 第10会議室
欠席者:A、D、E、J、L、M、N、P、Q、R、S
◆ 今回決定した主要な事項◆
■ 今回討議内容
・ みどりの条例及び緑化基準(案)に対する質疑
・ 「みどりのネットワーク」に係るまちづくりの具体的な方策に関する議論
■ 次回討議内容
・ ひきつづき「みどりがネットワークするまち」について、まちづくりの具体的な方 策に関する議論を行う。
■ 今後のスケジュール
第8回 1/ 27(月)18: 30−20: 30 第9回 2/ 12(水)18: 30−20: 30
1. 事務局より資料説明
* 配布資料の確認について
*「東京都豊島区みどりの条例」について *「緑化基準<素案>」について
2. 討議
■ 渋谷
みどりの条例の説明内容について、質問はないか。
■ I
緑化基準は、建築物の容積率とはどのような関係になっているか。
■ 公園緑地課職員
緑化基準は、緑化計画書の届け出対象を延べ床面積によって規定している部分はあるが、 直接的には容積率とは関係しない。
■ I
メニティに係る条例を設けても、努力義務だけでは遵守されない。緑化基準が建築に対し てどの程度効力を発揮できるのか。
■ 公園緑地課職員
届け出対象の建築物の施主が条例の基準にそった緑化計画を提出しない場合は勧告でき る。また勧告しても適切な対応がなされなければ、その事実をを公表することができる。
ただし、緑化基準はあくまで緑化の基準であるので、空地を設けることを求めてはいない。
■ F
建物に付随した駐車場は緑化の対象になっているが、独立した駐車場は緑化対象になっ ていないのか。
■ 公園緑地課職員
今回の条例の対象は建築行為に伴うものだけであり、独立した駐車場は工作物であるた め対象にならない。
■ 渋谷
条例は既に成立したものであるのに対し、緑化基準は素案になっているが、これは今後 意見を出した場合に、反映され変更される余地があるのか。
■ 公園緑地課職員
全くないわけではないが、緑化基準も条例案に付随して議会で審議されているので、大 きく変えることはむずかしいと思われる。
■ 渋谷
少なくともこの場で出た意見を検討の対象にはしていただきたい。ここでは、そういう 認識のもとにこの緑化基準について少し議論をしたい。
この分科会では基本構想素案に対して「みどりのネットワークづくり」を提言した経緯 があり、緑化基準はその実現に大きな役割を果たすことになる。基準の是非や基準が遵守 されるようにするためにはどうすれば良いかなど、自由に議論をして頂きたい。
基本構想素案では「今あるみどりはできるだけ残す」という施策が謳われているが、こ の趣旨は条例にも7条に謳われている。しかし、あくまで努力規定であり、残せなかった 場合の代替措置などは規定されていない。この点についてはどうか。
■ I
化に対してもなんらかの恩典を与えるべきではないか
■ 公園緑地課職員
接道緑化とブロック塀を撤去して生け垣にする費用については助成金を設けている。
■ T
助成の対象は接道部分だけのようだが、隣地境界線の緑地は対象とならないのか。また、
緑化だけでなく維持管理に対する助成も同様に接道部分だけが対象となるのか。
■ 公園緑地課職員
助成の対象はその通りである。ただし、条例では接道緑化以外も対象としており、特に 奨励するのが接道部であるということである。
■ T
この制度は、建築行為に際して確認申請を出す前に、該当するものは緑化計画を出させ るという仕組みだが、今は、建築確認業務が民間主事にも移管されているので、豊島区の 事業者ならまだしも、区外の事業者が申請を受理した場合、この人達が豊島区の条例をど れだけ理解しているか疑問であり、緑化計画の提出義務が守られるか心許ない。
■ 公園緑地課職員
ご指摘の懸念は区としても認識しており、民間主事の方々に認知されるように広報等の 努力をしていくつもりである。また、民間主事としても、事前に調べずに受理してしまう と後々トラブルになるため、事前に問い合わせてくれる事業者も多いのではないかと期待 している。
■ H
そういった状況もふまえると、問題のある建築行為に気がついた時には、地域の方から 声をあげた方が良いということだと思う。
■ B
環境問題の重要性が高まっているこの時期にみどりの条例が制定されたことは評価でき る。しかし、この条例と緑の基本計画との関係が説明されるともっとよかった。
東京都では緑被率にかわるみどり率という指標で具体的な目標を設定している。豊島区 では、この条例は精神論としては評価できるが、具体的に何をどのぐらいやるのかが明確 にされていない。
の保護育成だけでなく、環境全般の改善を視野に入れた考え方であった。こうした環境問 題との関連で見ると、この条例がどのような役割を果たすのか、体系的に明らかにする必 要がある。その上で、不足する部分については、このワークショップの議論においても重 点をおいて提言するといった対応が必要になってくる。
また、義務を課す対象となる大きな建物は良いが、一般の小規模建築について、どのよ うに誘導していくかが課題ではないか。
なお、質問だが、区の土地・建物や区以外の公共団体の持っている土地・建物について は、どのように誘導、整備していくのか。
■ 公園緑地課職員
緑化計画書提出義務は主体に関係なく適用される。したがって区や区以外の公共団体の 保有する土地・建物もすべて義務が課せられる。
また、まちの環境全般との関連性については、まちづくり全般の中で、一つの重要な要 素としてみどりも位置づけられてくると考えている。
■ O
みどりの条例も重要であるが、基本計画の議論として、もう少し大きな視点で議論をし たい。この分科会で提言した「みどりのネットワーク」という言葉自体は、一般的な言葉 である。我々の提案の趣旨は、単なる点と点を結んで線にするということではなく、さま ざまな主体の参画と連携という考え方が基本になっている。このため、具体的な施策とし て、はぐくむ、育てるといった豊島区らしさの現れる内容を盛り込む必要がある。こうい った点を議論したい。
■ C
屋敷林について言いたい。豊島区にも非常に少なくなってはいるが屋敷林が残っている。 練馬には区民の森制度というがあり、相続税を減免する代わりに、屋敷林を区民に公開し なさいという制度である。豊島区においてもこうした取り組みが必要なのではないか。
■ 公園緑地課職員
■ B
東京都の緑地保全関係の指定に、豊島区内で対象となっているところはないのか。
■ 公園緑地課職員
法律にもとづくものとしては都市緑地保全法にもとづく緑化保全地区の指定があり、現 行法では小規模な対象も指定可能になっているが、指定されると権利制限がかなり強いた め、地権者の了解が得にくいなど、なかなか指定に踏み切れない。だからこそ練馬区は独 自の制度を適用しているのだと思う。
■ F
保全すべき樹林については、区から地権者に対して積極的に働きかけて行く必要がある
のではないか。現状指定されている12ヶ所の保護樹林についても、これを守ることが我々
の責務であると思う。特に保護樹木以上に、まず保護樹林、屋敷林や庭木を守ることが重 要である。
■ O
既存の樹木を保全することも大事だが、新しい緑を植えることも重要である。建築のよ うに作ったら終わりではなく、植物は植えてからが始まりであり、これを守り育てていく 取り組みが重要である。民有地や屋上の緑化に対する助成だけでなく、それらの緑を守っ ていく仕組みや、公園の花壇の維持管理など、地域住民の参加による緑を育む取り組みが 必要である。
豊島区は緑が本当に少ないし、西池袋公園や芸術劇場、東口の公園などの緑は上手く維 持管理されているとは言い難く、都会のオアシスにはなっていない。
■ T
芸術劇場の広場の石畳はよくない。真夏に歩くと照り返しであつくて仕方がない。なぜ 木を植えなかったのか。機会あるごとに提案しているのだが、まともに聞いてもらえたこ とがない。
■ O
児童遊園で利用されていないところは、活用もされていないし防犯上も問題があるので、 いっそ森にしてしまったらどうか。
■ 渋谷
■ T
たとえば、条例にあのような施設の緑化と維持保全に関する規定があればきっかけにな るかもしれない。条例にもみどりの協定が位置づけられており、これは足がかりになると 思うが、具体的な取り組みの段階では、その協定にもとづいてだれが何をやるかという段 階になるとむずかしくなってくる。
■ O
それは新たな建築行為に適用されるものではないのか。
■ 公園緑地課職員
みどりの協定は既存建築物にも適用可能である。また公園等の公共施設にも適用可能で ある。
■ 渋谷
区と区民の意識にズレがあるように思う。みどりの問題に関しては積極的な区民が多く、 区にいろいろと要望をし、これに対して区は「こういうことをやる場合にはこういう制度
が用意されている」という説明をしているが、「こういう制度を使ってこうしたいので協力
してほしい」という積極的、主体的な区民への働きかけが区の方にも必要なのではないか。
こういったプロセスをについては、条例で対応する問題ではなく、基本計画で対応すべき である。条例自体は概ね良くできている思う。次のステップとして、基本計画に区と区民 が一緒になって取り組む方向性と具体的な施策を盛り込めば良いのではないか。
■ O
メトロポリタン駐車場の脇の公園はなぜ緑化しないのか。
■ 公園緑地課職員
あの公園はメトロポリタンの提供公園であり、区が管理しているものではないため、区 で自由にすることはできない。
■ 渋谷
個人的には駅と区役所の間にある公園をもう少し明るく緑の多い公園にしたら良いので はないかと感じる。このようにいくつか例に挙げられたような施設を対象として、一年に 一ヶ所ぐらいは、区と区民が協力して、みどりのネットワークの目玉となるようなまとま った緑を生み出す取り組みを進めるというのも有効なのではないか。
ないといけないのではないかと思う。それは現在の条例にはないので、基本計画のような もので担保すべきであると思う。
それでは、ここまでの議論をおのおのカードに記入して、KJ法的に整理することとし たい。
――各々意見をカードに記入し、類似意見をグルーピングする作業を行った。――
■ 渋谷
今ラフにグルーピングされている構成は、ハードとソフトに大別されているが、それよ りもどんな緑をつくるのか、区がやるのか、区民がやるのか、といったあたりで整理した 方が分かりやすいかもしれない。
■ O
「ネットワーク」というキーワードを意識して整理すると良いと思う。
■ 事務局
ご提示頂き、ラフにグルーピングしたカードは、事務局で確認、整理して次回ご提示し
たい。渋谷、O さんからご指摘頂いた通り、恐らく取り組みの対象領域と主体の二軸で整
理してみたい。
■ O
最後に、前回審議会素案に対して提示した意見がその後どう取り扱われたか聞きたい。 なお、前回議論になった「みちづかい」という言葉について、発案者の村山氏に話しをし たところ、どんどん使ってもらって構わないという返事を頂いたのでご報告しておきたい。
■ 長期計画担当課係長
前回の会議以降、審議会は開催されていないので、頂いたご意見は審議会ではまだ議論 されていない。また、前回の段階の素案を広報に掲載し、区民の方々から約30程度のご 意見を頂戴している。先日頂いたご意見もふまえて、現在事務局で素案に肉付けをする作
業を行っており、これを審議会で検討していくことになる。またその作業の中で、「みちづ
かい」という言葉も復活させている。
■ 渋谷
循環という考え方でごみ問題とみどりが関連づけられていることを意識してもらいたい。 また、みどりのネットワークは当分科会にとっても重要なテーマであるので、次回再度 時間をとって議論したい。
なお、第8回の予定は既に決めてあるが、今のうちに第9回、2月の1回目の日程を決 めておきたい。
※ 2月の1回目の予定について、以下の通り決定した。
・ 第9回:2/12(水) 18:30