原
著
聖マリアンナ医科大学雑誌Vol. 46, pp. 119–128, 2018 1 聖マリアンナ医科大学 放射線医学 2 聖マリアンナ医科大学 救急医学 3 太田総合病院 放射線科 4 東京女子医大八千代医療センター 放射線科 5 八女総合病院 放射線診断科 6 国立病院機構災害医療センター 放射線科CT
所見に基づく臓器損傷分類の
治療方針との相関性に関する研究
(
肝・脾損傷
)
大
おお熊
くま正
せい剛
ごう1松
まつ本
もと純
じゅん一
いち2山
やま下
した寛
ひろ高
たか3三
み浦
うら剛
たけ史
し4新
しん城
じょう安
やす基
もと5森
もり本
もと公
こう平
へい6三
み村
むら秀
ひで文
ふみ1中
なか島
じま康
やす雄
お1 (受付:平成30年8月22日) 抄 録 背景) 2008年,中島らは,推奨治療法を付記したCT所見に基づく臓器損傷分類を作成した が,これまでのところ本分類の実用性は検討されていない。今回我々は,実症例を後方視的に 検討し,本分類の推奨治療と比較検討した。 対象と方法) 当施設を含む3施設で2006年4月1日から9年9ヶ月の間に経験した脾損傷96 例,肝損傷117例を対象とした。対象症例をCT損傷分類で分類し,各グレードで実際に行わ れた治療を調査した。CT損傷分類での推奨治療法と異なる治療が行われた症例では,その理 由を検証した。 結果) 各グレードで,緊急止血術が行われた割合は,脾損傷でI型0%,II型25%,III型IVR 群46.7%,IV型IVR群80.1%,V型IVR群69.2%・手術群26.9%,肝損傷でI型0%,II型0%,III型IVR群24.2%・手術群3.0%,IV型IVR群76.0%・手術群8%,V型IVR群
33.3%・手術群55.6%であった。いずれも損傷程度が高度になるにつれ,IVRや手術といった 止血術が行われた症例が増えており,またより侵襲度の高い手術が選択されていた。一方で, 合併症の治療に付随して予防的にIVRが施行されたもの,微細な血管損傷が見逃されていたた め保存的経過観察となったものなど,推奨治療と異なった治療が施行された症例もあった。 結論) CT損傷分類は治療選択の参考として一定の有用があると考えられる。 索引用語
肝損傷,脾損傷,臓器損傷分類,CT(computedtomography),IVR(interventionalradiology)
緒 言
1990年代後半から2000年代にかけて,広範囲を 短時間で撮影可能な多列検出器CT(Multiple-detector rowComputedTomography,以下MDCT) が臨床に おいて広く用いられるようになった。MDCTは,外 傷診療においても多用されるようになり,その有用 性が学術論文としても示されるに至った1)2)3)4)。2012
表 1 CT 所見に基づく臓器損傷分類 (脾臓) 㼓㼞㼍㼐㼑 㻯㼀ᡤぢ ᪉㔪 䊠 ⿕⭷ୗ⾑✀䚸 യ䜎 䛯䛿ᐇ㉁ෆ⾑✀䞉 ᦆയ䠘㻝䟛䠄 ཌ䛥 䚸 ῝䛥 䜎 䛯䛿᭱ᚄ䠅 䊡 ⿕⭷ୗ⾑✀䚸 യ䜎 䛯䛿ᐇ㉁ෆ⾑✀䞉 ᦆയ䠙㻝䡚㻟䟛 ಖᏑⓗ䚸 ⤒㐣ほᐹ 䊢 ⿕⭷᩿ 䠄 ⿕⭷᩿䛾䛺䛔䜒 䛾䠅 䠖 ཝ㔜䛺⤒㐣ほᐹ ⿕⭷ୗ⾑✀䚸 യ䜎 䛯䛿ᐇ㉁ෆ⾑✀䞉 ᦆയ䍻㻟䟛 䊣 ᐇ㉁ෆ䜒 䛧 䛟 䛿⿕⭷ୗ䛾άືᛶฟ⾑䚸 ௬ᛶື⬦⒗䛚䜘 䜃ື㟼⬦⒦ ⢊○ᆺᦆയ䠖 㻟䛴௨ୖ䛾㐀ᙳ䛥 䜜䜛 ᐇ㉁䛻⢊○䛥 䜜䛯䜒 䛾 䊤 ⭡⭍ෆ䜈ὀ䛠 άືᛶฟ⾑ 㛤⭡⾡䠄 㻵㼂㻾䠅 䜢 ⪃៖ ಖᏑⓗ䚸 ⤒㐣ほᐹせ 㻵㼂㻾䠄 㛤⭡⾡䠅 䜢 ⪃៖ 䠄 ⿕⭷᩿䛾䛒䜛 䜒 䛾䠅 䠖 㻵㼂㻾䜢 ⪃៖ 表 2 CT 所見に基づく臓器損傷分類 (肝臓) 㼓㼞㼍㼐㼑 㻯㼀ᡤぢ ᪉㔪 䊠 ⿕⭷ୗ⾑✀䚸 യ䜎 䛯䛿ᐇ㉁ෆ⾑✀䞉 ᦆയ䠘㻝䟛䠄 ῝䛥 䜎 䛯䛿᭱ᚄ䠅 䊡 യ䜎 䛯䛿ᐇ㉁ෆ⾑✀䞉 ᦆയ䠚㻝䟛 ಖᏑⓗ䚸 ⤒㐣ほᐹ 䊢 ⿕⭷᩿䜢 క䜟䛺䛔ᐇ㉁䜒 䛧 䛟 䛿⿕⭷ୗ䛾άືᛶฟ⾑䚸 ௬ᛶື⬦⒗䛚䜘 䜃ື㟼⬦⒦ 䠄 ⿕⭷᩿䛾䛺䛔䜒 䛾䠅 䠖 ཝ㔜䛺⤒㐣ほᐹ 㛛⬦䚸 ⫢㟼⬦䛺䛔䛧 䛿㻵㼂㻯࿘ᅖ䛻㐩䛩䜛 ⾑⭘䞉 ᦆയ 䊣 ⿕⭷᩿㒊䛾ᐇ㉁ෆ䜒 䛧 䛟 䛿⿕⭷ୗ䛾άືᛶฟ⾑䚸 ௬ᛶື⬦⒗䚸 ື㟼⬦⒦ 䊤 ⭡⭍ෆ䜈ὀ䛠 άືᛶฟ⾑䚸 ᩿ᆺᦆയ䚸 㛛⬦䜎 䛯䛿⫢㟼⬦୍ḟศᯞ௨ෆ䛾ᦆയ ಖᏑⓗ䚸 ⤒㐣ほᐹせ 䠄 ⿕⭷᩿䛾䛒䜛 䜒 䛾䠅 䠖 㻵㼂㻾䜢 ⪃៖ 㻵㼂㻾䠄 㛤⭡⾡䠅 䜢 ⪃៖ 㛤⭡⾡䠄 㻵㼂㻾䠅 䜢 ⪃៖ 図 1 CT 損傷分類 (脾臓) 代表的 CT 所見 a: III 型 被膜断裂を認めるが活動性出血はない。 b: IV 型 実質内の活動性出血を認める (矢印)。 c: V 型 腹腔内へそそぐ活動性出血をみとめる (矢印)。 年には,国内の外傷初期診療ガイドラインにも外傷 全身CTのプロトコールとともにその標準的な読影 手法も解説され5),MDCTは外傷初期診療において 高い位置を占めるようになった。 外傷患者の治療方針は循環動態,損傷形態,合併 損傷,血液凝固能などをもとに決められる。損傷の 有無や部位,数,ならびにその程度はCTで評価可 能であり,きわめて緊急性が高い場合を除いて,治 療方針決定においてCTが果たす役割は大きい。特 に出血は外傷死亡の最大の要因のひとつであり6)7), 造影剤の血管外漏出像や仮性動脈瘤形成といった活 動性出血を示す所見は,CTで評価可能な重要な所 見である。 中島らは2008年,脾損傷と肝損傷を対象に「CT 所見に基づく臓器損傷分類」(以下CT損傷分類) を 発表した8)(表1,2,図1,2)。これはCT所見に基づ く臓器損傷分類に取り組んできたメリーランド大学 ショック・トラウマセンターのShanmuganathanな らびにMirvisら9–12)の協力を得て作成されたもので あり,特に脾損傷分類は彼らが2007年に400例を 対象として作成した分類13)を改訂したものとなって いる。このCT損傷分類の骨子は,CTで評価できる 臓器そのものの損傷の程度に加え,血管損傷の評価 として活動性出血,仮性動脈瘤,動静脈瘻を評価項 目に加えている点であり,損傷のグレードが高くな るにつれ,活動性出血の程度もより高度になるよう
図 2 CT 損傷分類 (肝臓) 代表的 CT 所見 a: III 型 被膜断裂を伴わない実質内の活動性出血 をみとめる (矢印)。 b: IV 型 被膜断裂部の実質内活動性出血をみとめ る (矢印)。 c: V 型 被膜下からさらに腹腔内へそそぐ活動性出 血をみとめる (矢印)。 d: V 型 肝静脈 1 次分枝周囲の血腫: 血管途絶や extravasationがなくても損傷を疑いながらマネー ジすべき所見で,読影からは V 型と分類する (CT 分類作成時のコンセンサス,矢印)。 に作成されている。各損傷グレードに応じた推奨治 療法が付記されていることも特徴である。より高い グレードの損傷になると,より侵襲度の高い治療が 推奨されるようになっている。 本分類が発表されて10年が経つが,これまでの ところ本分類における損傷程度と治療方針の関係に ついて実症例を用いて検証した研究はみられない。 今回我々は,自施設および関連施設で経験された脾 損傷,肝損傷の症例について,CT損傷分類で推奨 される治療法と一致するものと逸脱するものを後方 視的に検討し,外傷診療におけるCT損傷分類を運 用方法について検証した。 材料および方法 症例選択 2006年4月1日から2015年12月31日までの間 に,聖マリアンナ医科大学病院,聖マリアンナ医科 大学横浜市西部病院 (以下西部病院),国立病院機構 災害医療センター (以下災害医療センター) を受診し た鈍的受傷機転による肝損傷および脾損傷のうち, プライマリーサーベイを通過し,CTが施行された 症例を対象とした。聖マリアンナ医科大学病院では, 電子カルテの病名登録で「脾損傷」または「肝損傷」 と登録されている症例を検索し,西部病院と災害医 療センターではCT検査報告書上「脾損傷」または 「肝損傷」のいずれかが含まれているものを検索し た。穿通性受傷機転,CT撮影前に止血治療が行わ れたもの,造影CTで2相撮影が施行されていない もの,臨床的に損傷の可能性が疑われてはいるがCT では所見が見られないもの,治療方法が不明なもの, 治療撤退となったもの,外来死亡となったものは除 外した。 患者情報 年齢,性別,頭部・胸腹部・骨盤の合併損傷,止 血治療の方法,2週間後の転機 (生存もしくは死亡) を診療録から収集した。治療方法は,1) 止血術とし て開腹術を行ったもの (interventionalradiology: 以 下IVR,を併用したものを含む)(以下手術群),2) IVRのみ行ったもの (以下IVR群),3) いずれも行わ ず保存的に経過観察を行ったもの (以下経過観察群), の3つに分類した。 画像評価 各症例の臓器損傷分類 (CT損傷分類および外傷学 会分類) は,救急画像診断を専門とする放射線診断 専門医3名の合議により,CT所見をもとに行われ た (外傷学会分類は手術所見に基づく分類であるが, 多くの症例で手術が行われていないため,手術が行 われた症例以外についてはCT所見から類推するこ ととした)。 CT画像は,動脈優位相 (造影剤注入開始40秒後) と実質相 (造影剤注入開始100秒後) で撮像したもの (300mgI/ml濃度の造影剤2ml/体重kgの容量を30 秒間で注入) を3または5mm厚で表示したものを 読影に用いた。冠状断像や矢状断像が入手できる場 合には,それらを用いて読影を行った。 CT損傷分類と治療方法の関係についての検証 CT損傷分類で分類された各々の症例に対し,手 術・IVR・経過観察のいずれの治療方法がとられた かを調査した。CT損傷分類で推奨される治療方法 と異なった方法が選択されている症例については, その根拠を診療録から検索した。比較として,従来
表 3 脾損傷分類 2008 (日本外傷学会) 䊠ᆺ ⿕⭷ୗᦆയ䚹 ⿕⭷䛾㐃⥆ᛶ䛜ಖ䛯䜜䛶䛔䜛 䚹 㼍 ⿕⭷ୗ⾑✀ 㼎 ᐇ㉁ෆ⾑✀ 䊡ᆺ ⾲ᅾᛶᦆയ䚹 ᦆയ䛜⭁⾲㠃䛛䜙 ᐇ㉁䛾⣙㻝㻛㻞䛾῝䛥 ᮍ‶䛾ᐇ㉁ᦆയ䚹 䊢ᆺ ῝ᅾᛶᦆയ䚹 ᦆയ䛜⭁⾲㠃䛛䜙 ᐇ㉁䛾⣙㻝㻛㻞䛾῝䛥 ௨ୖ䛻䛚䜘 䜆ᐇ㉁ᦆയ䚹 㼍 ༢⣧῝ᅾᛶᦆയ䚹 ⦕䚸 䛾㉮⾜䛜༢⣧䛷䚸 ᦆയ䛜⭁㛛㒊㡿ᇦ䛻䛛䛛䜙 䛺䛔䚹 㼎 」㞧῝ᅾᛶᦆയ䚹 ⦕䚸 䛾㉮⾜䛜」㞧䚸 䜒 䛧 䛟 䛿ᦆയ⠊ᅖ䛜⭁㛛㒊㡿ᇦ䛻䛛䛛䜛 䚹 ⭁∦䛻ศ᩿䛥 䜜䛶䛔䜛 ⢊○ᆺ䚹 表 4 肝損傷分類 2008 (日本外傷学会) 䊠ᆺ ⿕⭷ୗᦆയ䚹 ⿕⭷䛾㐃⥆ᛶ䛜ಖ䛯䜜䛶䛔䜛 䚹 㼍 ⿕⭷ୗ⾑✀ 㼎 ᐇ㉁ෆ⾑✀ 䊡ᆺ ⾲ᅾᛶᦆയ䚹 䛾῝䛥 䛜㻟䟛ᮍ‶䛾ᦆയ䚹 䊢ᆺ ῝ᅾᛶᦆയ䚹 䛾῝䛥 䛜㻟䟛௨ୖ䛾ᦆയ䚹 㼍 ༢⣧῝ᅾᛶᦆയ䚹 ⦕䜔◚㠃䛜ẚ㍑ⓗ㼟㼕㼙 㼜㼘㼑䛷࿘ᅖ䛾⁛䜔ቯṚ⤌⧊䛜ᑡ䛺䛔䚹 㼎 」㞧῝ᅾᛶᦆയ䚹 ⦕䜔◚㠃䛾ᦆയᙧែ䛜」㞧䛷䚸 ⤌⧊⁛䜔ቯṚ⤌⧊䛜ᗈ⠊ᅖ䛻䛚䜘 䜆䜒 䛾䚹 表 5 患者背景 ⭁ᦆയ㻔㼚㻩 㻥㻢㻕 ⫢ᦆയ䠄 㼚㻩 㻝㻝㻣㻕 㻞㻣㻚㻢㻥 㻟㻟㻚㻤㻡 㻣㻤㻔㻤㻝㻚㻞㻡㻕 㻣㻟㻔㻢㻞㻚㻟㻥㻕 㻟㻥㻔㻠㻜㻚㻢㻟㻕 㻡㻟㻔㻠㻡㻚㻞㻟㻕 㻝㻔㻝㻚㻜㻢㻕 㻣㻔㻡㻚㻥㻤㻕 ⒪ ⤒㐣ほᐹ㻘㼚㻔㻑 㻕 㻟㻢㻔㻟㻣㻚㻡㻕 㻣㻥㻔㻢㻣㻚㻡㻞㻕 㻵㼂㻾㻘㼚㻔㻑 㻕 㻡㻠㻔㻡㻡㻚㻞㻕 㻟㻜㻔㻞㻚㻡㻢㻕 ᡭ⾡㻖㻖㻘㼚㻔㻑 㻕 㻣㻔㻣㻚㻞㻥㻕 㻤㻔㻢㻚㻤㻠㻕 㻖㻖ᡭ⾡䛸 㻵㼂㻾䜢 ୧᪉⾜䛳 䛯䜒 䛾䜢 ྵ䜐 ᖹᆒᖺ㱋 ᛶู⏨ᛶ㻘㼚㻔㻑 㻕 ྜేᦆയ䛒䜚 㻖㻘㼚㻔㻑 㻕 㻞㐌㛫௨ෆṚஸ㻘㼚㻔㻑 㻕 㻖㢌㒊䚸 ⬚⭡㒊䚸 㦵┙䛾ᦆയ䜢 ྜేᦆയ䛸 䛧 䛯 の臓器損傷分類である日本外傷学会臓器損傷分類 2008(以下外傷学会分類)(表3,4) についても同様の 検証を行った (外傷学会分類は治療法選定を目的と して作成されたものではないが,低グレード損傷で 侵襲度が高い治療法が選択されたものと高グレード 損傷で経過観察が行われたものについて,その根拠 を検索することとした)。 倫理的配慮 本研究は,聖マリアンナ医科大学生命倫理委員会 より「通常診療により得られた診療情報を用いる観察 研究」として承認を受けている (承認番号第4115号)。 結 果 脾損傷では,聖マリアンナ医科大学病院42例, 災害医療センター51例,西部病院3例,計96例で あった。平均年齢27.69歳,男性78例,女性18 例,合併損傷があったものは39例 (40.63%) であっ た (表5)。 肝損傷では聖マリアンナ医科大学病院69例,災 害医療センター34例,西部病院14例,計117例で あった。平均年齢33.85歳,男性73例,女性44 例,合併損傷があったものは53例 (45.30%) であっ た (表5)。 2週間以内に死亡した症例は脾損傷1例,肝損傷 7例であり,いずれの症例も画像上は頭部外傷や, 他臓器損傷を主たる出血源とする失血や多臓器不全 によるものと考えられ,脾損傷もしくは肝損傷が直 接の死因となったものはなかった (表6)。
図 3 CT 損傷分類と治療 (脾臓) グラフ内,括弧内の数字は人数。 図 4 CT 損傷分類と治療 (肝臓) グラフ内,括弧内の数字は人数。 表 6 死亡症例 ᖺ㱋ᛶู 㻯㼀ᦆയศ㢮 እയᏛศ㢮 ⒪᪉ἲ ⏕Ꮡᮇ㛫 Ṛஸ䛾ཎᅉ ྜేᦆയ ⭁ᦆയ 㻣㻤ዪ 䊤 䊢㼍 㻵㼂㻾 㻝᪥ ኻ⾑ ᛴᛶ◳⭷ୗ⾑⭘䠄 ᡭ⾡䠅 䚸 ⭈ᦆയ䞉 㦵┙㦵ᢡ䠄 㻵㼂㻾㻕 ⫢ᦆയ 㻝㻣⏨ 䊠 䊠㼍 ⤒㐣ほᐹ 㻤᪥ 㢌㒊እയ ᛴᛶ◳⭷ୗ⾑⭘䠄 ᡭ⾡䠅 㻣㻤ዪ 䊠 䊠㼍 ⤒㐣ほᐹ 㻝᪥ ኻ⾑ ᛴᛶ◳⭷ୗ⾑⭘䠄 ᡭ⾡䠅 䚸 ⭈ᦆയ䞉 㦵┙㦵ᢡ䠄 㻵㼂㻾㻕 㻤㻣ዪ 䊢 䊠㼎 ⤒㐣ほᐹ 㻝㻝᪥ ከ⮚ჾ ⾑⬚䠄 䝗 䝺 䝘䞊䝆䠅 䚸 㦵┙㦵ᢡ䠄 㻵㼂㻾㻕 㻟㻠⏨ 䊤 䊢㼎 㻵㼂㻾㻗 ᡭ⾡ 㻜᪥ ኻ⾑ ⫵യ䠄 㻵㼂㻾㻗 ᡭ⾡䠅 䚸 㦵┙㦵ᢡ䠄 㻵㼂㻾㻕 㻟㻤⏨ 䊤 䊡 ᡭ⾡ 㻢᪥ ᩋ⾑ ⭡㒊ື⬦ᦆയ 㻡㻝ዪ 䊤 䊢㼎 ᡭ⾡ 㻜᪥ ኻ⾑ ື⬦ᦆയ䞉 ⾑Ẽ⬚䠄 ᡭ⾡䠅 㻡㻟ዪ 䊤 䊢㼎 㻵㼂㻾㻗 ᡭ⾡ 㻜᪥ ኻ⾑ 㦵┙㦵ᢡ䠄 㻵㼂㻾㻕䚸 ື⬦ᦆയ䠄 ᡭ⾡䠅 表 7 推奨治療と実際に行われた治療が異なる症例 (脾損傷) ᖺ㱋ᛶู 㻯㼀ᦆയศ㢮 ⒪᪉ἲ ⒪᪉ἲ㑅ᢥ䛾⌮⏤ 㻝㻥ዪ 䊡 㻵㼂㻾 ⮚ჾᦆയ䠄 ⭈ᦆയ䞉 ⭈ື⬦ゎ㞳䠅 䛻ᑐ䛧 䛶㻵㼂㻾⾜䛧 䚸 ⭁⮚䛿ண㜵ⓗ䛻ሰᰦ䚹 㻠㻞⏨ 䊡 㻵㼂㻾 ⾑⟶ᦆയ䛒䜚 ホ౯䛥 䜜䛯䛯䜑䚹 㻢㻟⏨ 䊡 㻵㼂㻾 ⮚ჾᦆയ䠄 ⫢ᦆയ䚸 ⭈ᦆയ䠅 䛻ᑐ䛧 䛶㻵㼂㻾⾜䛧 䚸 ⭁⮚䛿⾑⟶㐀ᙳ䛷⾑⟶ᦆയ䛒䛳 䛯䛯䜑䚹 㻣㻟⏨ 䊡 㻵㼂㻾 ⮚ჾᦆയ䠄 㦵┙㦵ᢡ䠅 䛻ᑐ䛧 䛶㻵㼂㻾⾜䛧 䚸 ⭁⮚䛿ண㜵ⓗ䛻ሰᰦ䚹 㻣⏨ 䊣 ⤒㐣ほᐹ ⌮⏤᫂䚹 ᚠ⎔ືែᏳᐃ䚸 ྜేᦆയ䛒䜚 䠄 ⬻ฟ⾑䛻ᑐ䛧 䛶㛤㢌ῶᅽ䠅 䚹 㻝㻠⏨ 䊣 ⤒㐣ほᐹ ᚠ⎔ືែᏳᐃ䚸 ⾑⟶ᦆയ䛺䛧 䛸 ุ᩿䛥 䜜䛶䛔䛯䛯䜑䚹 ྜేᦆയ䛺䛧 䚹 㻝㻥ዪ 䊣 ⤒㐣ほᐹ ᚠ⎔ືែᏳᐃ䚸 ⾑⟶ᦆയ䛺䛧 䛸 ุ᩿䛥 䜜䛶䛔䛯䛯䜑䚹 ྜేᦆയ䛺䛧 䚹 㻞㻜⏨ 䊣 ⤒㐣ほᐹ ⌮⏤᫂䚹 ⏬ീୖάືฟ⾑䛒䜚 䚹 ㌿㝔ᦙ㏦䛷ཷയ䛛䜙 㻡㛫⤒㐣䛧 䛶䛚䜚 䚸 ᚠ⎔ືែᏳᐃ䛧 䛶䛔䛯䚹 ྜేᦆയ䛺䛧 䚹 㻣⏨ 䊤 ⤒㐣ほᐹ ཷയ㻞᪥ᚋ䛻᮶㝔䛧 䚸 ᚠ⎔ືែᏳᐃ䚸 ⾑⟶ᦆയ䛺䛧 䛸 ุ᩿䛥 䜜䛶䛔䛯䛯䜑䚹 ྜేᦆയ䛺䛧 䚹 CT損傷分類と治療方法 脾損傷 CT損傷分類ではI型3例,II型16例,III型30 例,IV型21例,V型26例であった。治療方法と の関係では,I型で全例経過観察となっており,損 傷のグレードが高くなるにしたがって緊急止血術が 施行された割合が,II型でIVR群25%(4/25例),
III型でIVR群46.7%(14/30例),IV型でIVR群
80.1%(17/21例) と増え,V型ではIVR群69.2% (18/26例) に加え手術群が26.9%(7/26例) であった (図3)。一方,保存的経過観察が推奨されているII型 でIVR群が25.0%(4/16例) あり,IVRまたは開腹 術が推奨されているIV型,V型で経過観察群がそれ ぞれ19.0%(4/21例) と3.8%(1/26例) あった (表7)。 肝損傷 CT損傷分類ではI型7例,II型43例,III型33 例,IV型25例,V型9例であった。治療方法との 関係では,I型II型で全例経過観察となっており, 損傷のグレードが高くなるにしたがって緊急止血術 施行された割合が,III型でIVR群24.2%(8/33例) 手術群3.0%(1/33例),IV型でIVR群76.0%(19/25 例)手術群8%(2/25例) と増え,V型ではIVR群 33.3%(3/9例) 手術群が55.6%(5/9例) であった (図
図 5 外傷学会分類と治療 (脾臓) グラフ内,括弧内の数字は人数。 図 6 外傷学会分類と治療 (肝臓) グラフ内,括弧内の数字は人数。 表 8 推奨治療と実際に行われた治療が異なる症例 (肝損傷) ᖺ㱋ᛶู 㻯㼀ᦆയศ㢮 ⒪᪉ἲ ⒪᪉ἲ㑅ᢥ䛾⌮⏤ 㻠㻟⏨ 䊢 ᡭ⾡ ᚠ⎔ືែᏳᐃ䛷䛒䛳 䛯䛯䜑䚹 άືฟ⾑䛺䛔䛜⾑⭘䛿䛝 䛔䚹 ྜేᦆയ䛺䛧 䚹 㻝ዪ 䊣 ⤒㐣ほᐹ ᚠ⎔ືែᏳᐃ䛧 䛶䛚䜚 䚸 ⾑⟶ᦆയ䛺䛧 䛸 ホ౯䛥 䜜䛶䛔䛯䛯䜑䚹 ྜేᦆയ䛺䛧 䚹 㻤⏨ 䊣 ⤒㐣ほᐹ ᚠ⎔ືែᏳᐃ䛧 䛶䛚䜚 䚸 ⾑⟶ᦆയ䛺䛧 䛸 ホ౯䛥 䜜䛶䛔䛯䛯䜑䚹 ྜేᦆയ䛺䛧 䚹 㻡㻢ዪ 䊣 ⤒㐣ほᐹ 䠄 ㌿㝔ᦙ㏦䛷ཷയ䛛䜙 㻯㼀䜎 䛷㻢㛫௨ୖ䠅 ᚠ⎔ືែᏳᐃ䚸 άືᛶฟ⾑䛺䛧 䛸 ホ౯䚹 ྜేᦆയ䛺䛧 䚹 㻢㻜⏨ 䊣 ⤒㐣ほᐹ ᚠ⎔ືែᏳᐃ䛧 䛶䛚䜚 䚸 ⾑⟶㐀ᙳ䛷⾑⟶ᦆയᡤぢ䛜䛺䛛䛳 䛯䛯䜑䚹 ྜేᦆയ䛒䜚 䠄 ⭁ᦆയ䠅 䚹 㻞㻝⏨ 䊤 ⤒㐣ほᐹ 䠄 ㌿㝔ᦙ㏦䛷ཷയ䛛䜙 㻯㼀䜎 䛷㻢㛫௨ୖ⤒㐣䠅 ᚠ⎔ືែᏳᐃ䚸 άືᛶฟ⾑䛺䛧 䛸 ホ౯䚹 ྜేᦆയ䛒䜚 䠄 Ẽ⬚䠅 䚹 腹術が推奨されているIV型V型では経過観察群が それぞれ16.0%(4/25例)と11.1%(1/9例)あった (表8)。 外傷学会分類と治療方法 脾損傷 外傷学会分類で被膜断裂のないI型II型損傷で, 手術群は2.2%(1/46例),IVR群は34.8%(16/46例) あった (図5)。その治療方針決定の理由は,手術と なった1例は循環動態不安定であったためであっ た。IVRとなった16例中,11例は血管損傷を認め たためであり,3例は他臓器損傷に対するIVRの際 に予防的に塞栓した。2例は診療録からは治療方法 決定の理由は不明であった。 肝損傷 外傷学会分類で被膜断裂のないI型II型損傷で手 術群は2.1%(2/97例),IVR群は20.6% (20/97例) あった (図6)。手術となった2例はいずれも循環動 態不安定であったため手術が施行されている。IVR が施行された20例中16例は血管損傷ありと評価さ れたため,1例は血腫が経時的に増大したため,1例 は血圧の低下あったため,IVRが施行されている。 その他2例は診療録からは治療方法決定の理由は不 明であった。 考 察 腹部臓器損傷に対する治療方針は,循環動態やポー タブル単純X線写真,迅速簡易超音波検査 (FAST: focusedassessmentsonographyfortrauma) を含むプ ライマリーサーベイにおける所見から,セカンダリー サーベイにおけるCT所見,その時点での診療チー ムの構成要員や施設の事情などを総合して決定され る14)。CTで捉えられる臓器損傷形態と造影剤の血管 外漏出像 (extravasation) や仮性動脈瘤形成 (pseudoa‐ neurysm) などの活動性出血の有無・程度は,循環動 態と並んで,治療方針決定に際し最も重要な評価項 目である15)16)。外傷学会分類は,手術所見を基に作 成されており,臓器の損傷形態を表現するには有用 な分類法である一方,治療方法選択を想定した分類 ではないため,臓器損傷の程度が低くてもIVRや外 科手術といった侵襲的な治療介入が行われることや, 逆に損傷程度が高度であっても保存的加療が行われ ることが起こりうる。今回我々は,治療方針決定に 有用な損傷分類作成を目指して中島らが提案したCT 損傷分類の妥当性を検証すべく,実際に行われた治 療方法との関係を検証した。
脾損傷では,分類のグレードが上がるにつれて, IVRや手術といった止血術が施行された症例が増 え,より侵襲度の高い手術が選択されていたが,推 奨治療と異なる治療方法が選択されている症例もあっ た。それらを個別に検討すると,経過観察が推奨さ れているII型でIVRが施行されたものが4例あり, うち3例で他臓器損傷に対するIVRに際して同時に 塞栓がなされており (1例は血管造影で血管損傷所見 があったが,2例は予防的塞栓),脾臓単独損傷であ れば経過観察となっていた可能性がある。他1例も 当時の評価で仮性動脈瘤ありと評価したためIVRが 施行されたが,血管造影では血管損傷所見はなく予 防的塞栓が行われた。後方視的に救急画像診断を専 門とする放射線診断専門医が読影すると仮性動脈瘤 は指摘されず,正確に読影がなされていれば経過観 察が選択されていた可能性がある。またIVRまたは 手術が推奨されているIV型V型で経過観察となっ た症例では,5例中3例が当時の評価で血管損傷な しと評価されていた。後方視的に救急画像診断を専 門とする放射線診断専門医が読影すると造影剤の血 管外漏出像が指摘されており,正確な読影がなされ ていれば治療されていた可能性がある。しかし,い ずれの症例も生存しており,見逃される程度の活動 性出血であれば治療介入は不要かもしれない。いず れの症例も若年でありかつ合併損傷がなく,血液凝 固能の破綻をきたすような症例ではなかったことも 影響していると考えられた。 肝損傷においても,分類のグレードが上がるにつ れてIVRや手術といった止血術が施行された症例が 増え,またより侵襲度の高い手術が選択されていた が,推奨治療と異なる治療法が選択されている症例 が存在した。経過観察もしくはIVRが推奨されてい るIII型で手術が施行された1例は,活動性出血は 指摘できなかったものの血腫量は大きく,循環動態 不安定であった。またIVRまたは手術が推奨されて いるIV型V型で経過観察となった5例では,いず れも当時の評価で血管損傷なしと評価されており, 循環動態は安定していた。後方視的に救急画像診断 を専門とする放射線診断専門医が読影すると造影剤 の血管外漏出像が指摘されており,正確な読影がな されていれば治療されていた可能性がある。しかし, 脾損傷と同じく,いずれの症例も生存しており,見 逃される程度の活動性出血であれば治療介入は不要 かもしれない。 脾損傷・肝損傷のいずれにおいても損傷程度の低 いI型II型において推奨治療を逸脱するのは合併損 傷症がある場合であり,損傷程度の高いIV型V型 で推奨治療を逸脱するのは微細な活動性出血を見逃 した場合が多かった。 外傷学会分類においても治療方法と損傷グレード を対比した。外傷学会分類は手術所見に基づき損傷 の形態により分類したものであり,本来,治療方法 選択との関連を想定したものではない。しかし,外 傷学会分類でも一部例外はあるもののグレードが上 がるにつれて緊急止血術が行われた割合は増えてお り,活動性出血だけでなく損傷形態も損傷の重症度 に関連していることが示唆される。脾損傷では,肝 損傷に比べてIa型Ib型で緊急止血術が行われた割 合が多かったが,脾臓は肝臓に比して疎な組織であ るため,同様の損傷形態でも治療が必要になる割合 が高くなっているものと思われる。一方で,Ia型か らIb型までいずれのグレードにおいても経過観察と 緊急止血術が施行された症例の両方が混在していた。 特に脾損傷,肝損傷ともに被膜断裂のないもしくは 軽度で腹腔内出血量も多くないI型II型損傷におい てもIVRや手術が施行された症例が存在していた。 そのうち脾損傷で64.7%(11/17例),肝損傷で72.7% (16/22例) において,CT所見で活動性出血を認めた ことにより治療が行われていた。 現在日本外傷学会臓器損傷分類委員会においても, CTを加味した新分類が検討されており,当時委員 の一人であった中島8)よりCT分類の提案を受けて血 管外漏出像の有無とその程度 (被膜を越えて腹腔内 に広がっているか否か),また仮性動脈瘤の有無に関 する情報を加えて記載する方向性が示されている17)。 またこうした検討と関連して,船曵らの報告でも, CTで活動性出血所見がみられる鈍的肝損傷はIVR や手術の適応としている18)。2018年には米国外傷外 科学会においても活動性出血を加味した臓器損傷分 類の改訂が提案されており19),今後米国からさらに 多い症例数での評価が行われる可能性もある。今回 の研究では,活動性出血があったものの微細であり 見逃されたため経過観察となった症例もあったが, その場合でも生命予後は良好であった。活動性出血 が全例緊急止血の適応となるわけではなく,中には 経過観察可能なものもあると思われる。しかし,ど のような場合に活動性出血がある症例で経過観察が 可能かについては明確な知見が存在しておらず,現
在のところは止血術を施行することが標準的であろ う15)16)。 今回の研究では死亡例はすべて合併損傷があるも のであり,肝損傷・脾損傷に関しては推奨治療が施 行されていた。治療法選択の問題ではなく,多臓器 損傷の治療自体の困難さを反映しているものと考え られる。 本検討には複数の限界がある。対象となった症例 は脾損傷96例,肝損傷117例であるが,各損傷程 度別にみると,少ない群では3例,多い群では43例 と,各群に所属する症例数に大きなばらつきがみら れた。統計学的により適切な検討を行う上では,各 損傷程度において多くの症例蓄積が可能となるよう, さらに多くの施設と協力し,全体の症例を増やして 検討すべきであると考えられた。また,治療方針に 関しては,個人レベルでも,施設ごとにおいても統 一されたプロトコールで診療が行われていたわけで はないため,ばらつきが生じ得た可能性がある。実 際の治療方針決定は,診療プロトコールがどうであっ たかだけではなく,その時点での診療チームや施設 の事情なども加味されて決定されることもあり,必 ずしも本来採るべきとされている治療法が行われて いるとも限らない。その意味では実際の診療結果だ けを見て後方視的に診断結果と比較するには限界が ある。統一されたプロトコールを共有し,逸脱する 場合の根拠の明示化・記録化が必要であると考えら れた。実際の治療方針決定は,損傷形態や活動性出 血,血管損傷の有無,ならびに循環動態の推移だけ でなく,さらに凝固障害の有無や程度,年齢といっ た要素も大きく関わってくるものであり,実際には, さらに多くの医師側・施設側の要因も検討して行わ れるものである。活動性出血や血管損傷,損傷形態 といった画像所見から得られる情報に加え,少なく とも患者から得られる生理学的指標を融合させるこ とで,更に実践的で診療に有用性の高い損傷分類あ るいは重症度分類が作成可能かもしれないが,同時 に複雑化も懸念され,新たな損傷分類がどこまで詳 細かつ正確である必要があるかについても議論され るべきであろう。画像診断を専門としない医師が読 影を担当することが多い外傷診療において,画像診 断の質を担保するうえでも,また臨床情報と画像情 報を統合した病態解析・治療法提案を行う上でも, 今後AI(artificialintelligence)を用いた検討にも期待 がかかるところである。 結 語 CT損傷分類の各グレードにおける推奨治療法は, 当院および関連施設の症例においては,実際に行わ れた治療法との一致率も高く,実運用上有用ではな いかと思われた。ただし合併損傷に対する治療や, 画像所見の解釈の違いが治療方針決定の違いに影響 していたと思われ,また本分類の骨子である血管損 傷の所見そのものの有無が必ずしも治療方針決定の 最重要項目ではない可能性も見え,注意が必要であ る。 引用文献
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19) Shanmuganathan K. Splenic trauma: New AAST grading. Syllabus of ASER (American Society ofEmergencyRadiology),Postgraduate Course in Emergency & Trauma Radiology 29 September2018.
1 Department of Radiology, St. Marianna University School of Medicine
2 Department of Emergency and Critical Care Medicine, St. Marianna University School of Medicine 3 Department of Radiology, Ota General Hospital
4 Department of Radiology, Tokyo Women’s Medical University Yachiyo Medical Center 5 Department of Radiology, Yame General Hospital
6 Department of Radiology, National Hospital Organization National Disaster Medical Center
Abstract
CT-based
Hepatic
and
Splenic
Injury
Grading
System:
Correlation
with
Treatment
Management
Seigo
Okuma
1,
Junichi
Matsumoto
2,
Hirotaka
Yamashita
3,
Takeshi
Miura
4,
Yasumoto
Shinjo
5,
Kohei
Morimoto
6,
Hidefumi
Mimura
1,
and
Yasuo
Nakajima
1Background
In2008,Nakajimaet al.createdanorgandamageclassificationsystembasedon CTfindingtoguiderecom‐ mendedtreatmentsinpatientswithhepaticandsplenicinjury,butitspracticalityhasnotyetbeeninvestigated. Thishepaticandsplenicinjurygradingsystem,whichincludesextravasation,pseudoaneurysmandarteriove‐ nousfistula,aimstoprovideaguidelineforinitialmanagementdecisions.However,nostudieshavereviewedits usefulness,andthusweattemptedtoassesstheefficacyandusefulnessofthegradingsystem.
MaterialsandMethods
FromApril2006toDecember2015,weretrospectivelyreviewed96splenicand117hepaticinjurypatientsand assessedtheeffectivenessandcorrelationofthescoringsystemwiththepatients’actualclinicalinjury.Wecom‐ paredtheinjurygrades(fromleastsevere[gradeI]tomostsevere[gradeV])withthedegreeofinvasivenessof theinitialtreatmentmanagement(leasttomostinvasive:conservative<interventionalradiology<surgery). Results
The CT-basedscoringsystemshowedsatisfactorycorrelationbetweenthedegreeof severityofmanagement andtheinjuryin90.6%(87/96)ofthesplenicand94.9%(111/117)ofthehepaticinjurypatients.Therewasa directcorrelationbetweenthedegreeoftreatmentinvasivenessandthescoringgrade.
Conclusion
TheCT-basedscoringsystemproposedbyNakajimaetal.canbeaveryusefultoolincorrelatingthegradeof splenicandhepaticinjurywiththeinvasivenessoftheinitialtreatmentandinpredictinginitialtreatmentman‐ agement.However,thescoringsystemhaslimitationsinthatthemanagementdecisiondoesnotsolelydepend onimagingfindingsbutalsovariousotherfactors.