2.DSP の製造と特性
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(2) 土木学会第64回年次学術講演会(平成21年9月). Ⅴ‑349. 60.0. 系固化材(一般型(US10),六価クロム低減型(US50)),普通ポルトランドセメ 50.0. 圧縮強度(N/mm ). ントおよび DSP を使用した.また,普通ポルトランドセメントおよび DSP 2. に表中の高炉スラグ微粉末を 15〜45%置換したものについても固化材とし て使用した.対象土は笠岡粘土を使用し,対象土 1m3 に対する固化材添加 量を 50〜200(kg/m3)とした。なお,ここで使用した DSP は当日に処理・製 造したものである.. 40.0 30.0 DSPによる 強度増加分. 20.0. DSP① DSP② N 計算値. 10.0. 4.試験結果および考察 図2は,セメントに DSP を置換したモルタルの圧縮強度を示したもので. 0.0 0. ある.図より置換率 100%,すなわち結合材を DSP のみとしたモルタルでは. 20. 40. 60. 80. 100. DSP置換率(%). 置換率 0%,すなわち結合材をセメントのみとしたモルタルの 40〜55%程度. 図2 圧縮強度に及ぼす DSP 置換率の影響. の強度発現が見られる.図の点線はセメントおよび DSP①を単独で用いた. 0.80. 場合のそれぞれの圧縮強度の値と各置換率に相当する質量分率から算出した ことから,DSP をセメントと混合して用いる場合,その強度発現の程度は, 質量分率による単純な複合則に従うものと推察される.また,DSP の置換率 が大きい領域では,密度の大きい DSP を用いた場合の方が強度発現性は大き くなった.これは,密度が大きいものほど乾燥粉砕処理されるまでの水和進行. 六価クロム溶出量(mg/L). 圧縮強度の計算値である.この値が実測値(DSP①の値)とほぼ一致している. 普通ポルトランドセメント2). 0.70 0.60. 高炉セメントB種. 0.50. 2). 0.40 当日処理したDSP 翌日処理したDSP. 0.30 0.20 0.10. の程度が小さく,未水和セメントの残存量が多いためであると考えられる.. 0.00. 図3は普通ポルトランドセメント,高炉セメント B 種および DSP の密度と. 2.40. 2.50. 2.60. 2.70. 2.80. 2.90. 3. DSP密度(g/㎝ ). 六価クロム溶出量を示したものである.図より DSP の六価クロム溶出量は普. 図3 DSP の密度と六価クロム溶出量. 通ポルトランドセメントや高炉セメント B 種と比べ大幅に小さい値となった.. 5000. US10 US50 N N+S(15) N+S(30) N+S(45) DSP DSP+S(15) DSP+S(30) DSP+S(45). また,DSP の密度が小さいものの方が六価クロム溶出量が低くなる傾向が認 4000 2. 一軸圧縮強度(kN/m ). められた.更に,当日処理したものと翌日処理したものを比較すると,当日処 理した DSP の方が低い溶出傾向を示した. 図4はセメント系固化材,普通ポルトランドセメントおよび DSP を使用し た改良土の一軸圧縮強度試験結果を示したものである.図より DSP 単体では 他のものに比べ強度は低いが,DSP に高炉スラグ微粉末を置換した場合,そ. 3000. 2000. 1000. の置換率が高いほど改良土の強度は大きくなり,他の固化材に比べても遜色な 0. い一軸圧縮強度を示した.. 0. 50. 100. 150. 200. 250. 3. 固化材添加量(㎏/m ). 図5は,図4の一軸圧縮強度の値とそれらの改良土の六価クロム溶出量の. 図4 改良土の一軸圧縮強度(材齢 28 日). 関係を示したものである.図より DSP 単体では,一般型固化材や普通ポル. 0.35. ラグ微粉末を置換した固化材の場合,六価クロム低減型固化材と同一強度で,. 0.30. 同程度の低い六価クロム溶出量となった. 5.まとめ (1)DSP には未水和セメント分が残存しており,その強度発現性は圧縮強 度で普通ポルトランドセメントの約 40〜55%を発揮する. (2)DSP の六価クロム溶出量は,セメントに比べ大幅に小さく,DSP に 高炉スラグ微粉末を置換して固化材として使用すると,その改良土は六価ク ロム低減型固化材と同一強度で同程度の低い六価クロム溶出量となる. 参考文献:. 六価クロム溶出量(mg/L). トランドセメントの場合と比べ低い溶出量となった.また,DSP に高炉ス. US10 US50 N N+S(15) N+S(30) N+S(45) DSP DSP+S(15) DSP+S(30) DSP+S(45). 0.25 0.20 0.15 0.10 ※土壌環境基準値 0.05 0.00 0. 1000. 2000 3000 4000 一軸圧縮強度(kN/㎡). 5000. 図5 一軸圧縮強度と六価クロム溶出量の関係. 1)畑中重光,近原典子,湯浅幸久:乾燥微粉砕した生コンスラッジの活性度と有 効利用に関する一考察,セメント・コンクリート論文集,No.51,pp.470-475,1997. 2)土木学会:コンクリートからの微量成分溶 出に関する現状と課題 p.25-29, 2003.. ‑696‑.
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