能登半島地震による水田の塩害被害 (<特集>2007年 能登半島地震 その2)

能登半島地震 その2)

著者 田崎 和江, 野村 正純, 馬場 奈緒子

著者別表示 Tazaki Kazue, Nomura Masazumi, Baba Naoko

雑誌名 地球科学

巻 61

号 5

ページ 389‑400

発行年 2007‑09‑25

URL http://doi.org/10.24517/00061691

doi: 10.15080/agcjchikyukagaku.61.5_389

The Association for the Geological Collaboration in Japan (AGCJ)

The 　Assooiation 　for 　the 　Geologioal 　Collaboration 　in 　Japan 　（AGCJ _｝

地球科学61巻

，

³⁸⁹

〜

_{400 （2007年）}

Earth　Science_〔Chikyu　Kagaku_）^ve1

． 61， 389−

⁴⁰⁰

．

2007

389

能登半 島地震 ^{に よ る} 水 田 ^の 塩害被害 田 崎和 ^江

^＊

^{■ 野村正純}

 

馬塲奈 ^緒子

^＊

Sea

^salt

⁻ damaged



^rice



fields

^after

the

　

Noto



Hanto

　

Earthquake



in



2007

　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＊　 　　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　　 　　

．

^＊　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　

TAZAKI ^【 Kazue



NOMURA



Masaz

  ^1　and

BABA



Naoko

　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ，

Abstrac重1五e　Noto　Hanto　Ea質

hquake

　with　a　magni 加de　of6

．

9　struck　offthe　NorしhcoastoflshikawaPrefectUretlat

occurred at9^：41　a

．

m

，

　on　the　25^‘hMarch2007

．

　Itwas 　an　undersea 　earthquake 　with　an　epicentre 　of　about　30km Southwest　of　Waj血 a_，　shaking 　up　the　Hokuriku　district　and　cutting　elec 丗 city　and　d血iking　water　system 　ibr　l

・

₂

weeks

．

　

All

　residents

，

^especially

those

　who 　are　near　the　

hardost

　

hit

　areas

，

^{were 　advised 　to　use}

drinking

　water　collected 廿om 　spr 血gs

，

^{wells　and　mountairi 　natural　waters 　with　extra　caution}

，

^{because　the　water 　had　be◎ome　muddy 　after　the} quake

．

Someofwaters were shj丑ed　from　neutral　to　acidic　pH（pH5_）thatwasnotdrinkableduetoSO4z

．

，

Ontheother

hand

，

^{the　rice 且elds　were 　also　damaged　by　sea　salt　after　2　months 　of 血}e 　earthquake

，

^because　of 　several 　factors　to consider _，　such　as　cracks

，

faults

，

^{and　subsidence 　near　reservolr　water}f^（〕r　rice　field血igationat　Nak_勾ima

−

_machi

，

^Nanao

City ，

^{Ishikawa　Prefecture　at出e}

beginnhlg

　of　June　2007

．

　The　

field

　measurements 　of　

the

　pH^{of　the　water} （pH8_）and

high　eiectrical　conductivity （EC_）suggest 　that　seawater 　flowed　into　the　rice　fields

，

^{which 　agreed 　with 　X}

−

ray

F正uorescence 　quantitative^analysis，　showing 　high　chlo 丘ne　content

．

　The　soil　and　rice　at　darnaged　fields血dicated　high

Na，

　

S，

　

C1，

　and

Fe

contents

，

^show血g卿

ical

　phenomenon^of　sea

−

_{s曲 mage}

．

　

Farmers

　

have

　asked　

the

　govemment

for

compensation 　and　prevention^oftledarnaged　rice　fieldS　even 　after　2

−

3　mondls 　of 也 e　ea 曲 quake

．

Ke7



VVords

^：

The



Noto



Hanto



Earthquake



in



2007

，　

drinking

　water _，rice

field

^water

，

^chlorine ，　

pH ，



EC ，

^sea　salt　

damage ，

　 　 　 　compensatlon

は じ め に

　

2007

年

3

月

25

日午前

9

時

41

分^に能^登半島^地震 （M

． 6． 9

） が 発 生 し

，

能登 半 島

一

_{帯 において}

，

死 者

1

名 と多 く^の家 屋^の 倒壊

，

道路^の陥没

，

崖や斜 面^の崩 落な どの被 害をもた ら した

．

また

，

^電気

・

_{ガ ス}

・

_{水道 な どの ライフ ラインにも被害が及ん}

だ

．

災 害 時^{に は}上 水 道 が^ス ト^{ッ プ}す^{る と}決 め^てか か^るのが^よ

い

，

_関東大 震災^や阪神 大震災 （

1995

_年

1

_月）の と き

，

^小さ

な 井戸 が生 き^てい て

，

地 震^の影 響^で

一

_{時 的に多 少の濁 りは生}

じ た がす ぐ^に清澄 さ を取 り戻^し

，

多く^の被災 者^の飲 料 水^{と し} て大 変役に立っ た （井^上

・

_高井

1996

_）

，

また

，

新 潟中^{越 地震}

（

2004

_年

10

月）^{の と}き

，

湧 き水 や 山か らの地 下 水 を炊 飯 や 用水^に使^{用 し た との}報 告^があ^る （新 潟県^越路

・

_大地の会 2007）

．

そ^の教 訓 を もと に

，

^{私たちはす ぐに}水質^{測 定の現 地} 調査^を行^い

，

地 質専 門家^の立場で地域^のライ^フライ^{ン の}確保 に貢 献 した

．

^{石 川}県輪島市^{で は}

，

^断水した被 災地の

15

ヶ所

の生活水 （湧 き水

，

井 戸水

，

山水）^の水質 測 定 を行^{っ た}

．

そ の結果

，

白色 灰色 褐色^の濁 り^のある水が 中性か らpH5 と酸 性に変 化 してい た ため

，

^{飲 料 不 可の指 摘 を行い}

，

^かつ

，

分析 結果を も とに硫 酸 イオ^ンの増 加に よ る 涌き水^の酸 性化に

つ いて保 健 所 に報 告 した （田崎 ほ か

2007

）

．

また

，

生 活 水 に 使用^{し た}湧^き水^や井戸水^{か ら}多^量の微^生物^や大腸 菌^が認^{め ら}

れ

，

^これに^{つ い} ても飲 料 不 可^の指 導 を行っ た

．

　

一

_方

，

輪 島市 門前町^の じ んの びの湯^の温 泉水は この地震^の 後

，

中性^{か ら アル カリ}性 （pH8

． 1

）^に変化^し

，

^塩化^{ナ ト リ ウ}

ムが 多 く含 まれ

，

海水 が 流 入 した可 能 性 を示 し^た （田 崎 ほ か

2007

_）

．

_すな わ ち

，

今 回^の地震^{に よ}り

，

地 下水^の水 脈^に大 き な変化 を生じた^ことを示 してい る

．

ラ イ フ ライ^ンは人聞 の み な らず

，

生 物

，

植 物

，

特^に農 作 物 に^{とっ て}大 変 重 要^であ^る

．

農業用水^{は おもに}灌漑^用に使^{わ れ てい る}真水^であり

，

米作 農 家 にとっ て真 水^の有 無は死 活 問題^であ る

． 3

月 末^の能登 半 島 地震^の時^{に は}

，

^{ま だ}水^{田 に は}水 も稲^{も な}く用水 路^の整備 期 間 中^{であっ た}

．4

_月中旬から水^{入れと田起こ しが始 ま}り

，5

月

の連 休 に

一

_{斉に田植 えが行わ れた}

．

苗 が

20cm

位にな^っ た

6

月初旬

，

干拓地である石 川県^七尾市中島町奥吉^田地 内の水^田

に塩 害 が 現 れ 始^め

，一

部^の水田^の苗は^{ほ ぼ}全 滅 し^た

．

農 業 用 水 を貯水 池に溜め

，

各水田 に水 をポ^ンプで給水 する配 管シス

テ^ムが完^{成し て か ら}

20

年たつ が

，

^{こ れまで塩}害^{に みまわ れ} 　2007年6月25日受付

， 2007

年

7

月10日受理

，

＊北 陸 支部

．

金 沢大 学 大学院 自然科学研 究科

．

〒920

・

1192　金 沢市角 間 町

　　　^GraduateSchool^{ofNa 加ral　Science　and 　Technology}

，

^{Kanazawa　University}

，

Kakuma

，

Kanazawa

， 920・

¹¹⁹²Japan

390

田畸和江

・

_野村正純

・

_{馬塲奈緒子}

たこと は

一

_{度 もなかっ た という}

．

こ の貯水 池^{口へ の}用 水 路^の 沈^下

，

^{そ し て}貯水池^に隣接す^{る 日 用 川} （^{ひ よ}う^{が わ}）^{の 土}手

のあ ちこち に亀 裂

・

_陥没

・

_{ず れ が 生 じていることか ら}

，

^{能 登} 半島^地震^{に よっ てこの}貯水池^{へ 日}用^川の海水^が浸^{透し た}可能 性 が 考 え られ

，

本 調 査 研 究 を 開始した

．

能 登 半 島地 震 後 約

2

ヶ月たっ た

2007

年

5

月 末 か ら

6

月 にか けて

，

石 川 県 七 尾 市 中島^町奥吉^{田 に お}け^る地震被害^と水^{田 の塩}害調^{査 を}実施^{し そ}

の結 果 を報 告 し

，

対 策 に^{つ い} て地 元^の方 に提 案 した

， 調査方法 と試料採取

　

2007

年

6

月

5

日

，

能 登 半 島^の七 尾 市 中 島 町奥吉 田^の農 業 用の貯水^池で

，

^塩分濃度^が通常^の

10〜20

_倍も上昇^し

，5

月

30

日か ら

，

農 家 約

50

軒の水田約

60

^ヘ ク タ

ー

_{ル に送 水でき}

な^い状態^が生 じ^た

．

市^と県^の関係 者 が 原 因究 明^のため

6

月

5

日 に調^{査 を}行^{っ た}

．

し かし

，

^{そ の}原因^{がつか めな かっ た}

．

そ こで

，

私たち は

6

月

6 〜7

日に現 地^で水 質 測定^と空 間^ベ

ー

_タ 線^の測定^を行^{っ た}

．

測定項^{目 は}

，

_pH

，

酸 化^{還 元 電}位 （ORP ）

，

電 気 伝 導 度 （EC ）

，

^溶存 酸 素 （DO ）

，

水^温 （^い ず^{れ も} HORIBA カス タ^ニ

ー

_メ

ー

_タ

ー

_{使 用 ） およ び空 間ベ}

ー

_タ線で

あ^る

．

空間^ベ

ー

_{タ線の 測 定は GM サ}

ー

_ベ

ー

_メ

ー

_タ

ー

（TGS

−

₁₄₆

，

ALOKA 社）を使 用 し^た

．

また

，

豊 川 水 利 組 合 員数名^{か ら}聞 き取 り調査を行^い

，

日用 川^の河 川水

，

農業 用た め 池^の水

，

^被害^{の出てい る}

3

^つ の水^田の水^と土壌

，

稲苗^を採 取 し

，

蛍光 X 線 分 析 （XRF ）に^より含 有 元 素^の定 量 分 析 を 行^{っ た}

．

日本電子製^{エ ネル ギ}

ー

_{分散型蛍光 X 線分 析 装 置}

JSM −3201，



Rh−K

α線 源 を分 析に用^いた

，

な お

，

^{今 回}着^目す

る塩素^はX 管球^タ

ー

_{ゲッ ト材Rh と重 なる た め}

，一

次^フィ^ル タ

ー

_{にCr用フ ィ ルタ}

ー

_を用い

，

加^{速 電圧は}

30kV

と

50kV

で

2回 測定^{し た}

．

_定量 分析は フ ィ ル タ

ー

_{な しの測定と}

Cr，



Pb

用^{フ ィ ル タ}

ー

_の

3

^つ を組み合^{わ せ たフ ィル タ}

ー

_{FT 法で}

，

^ス

ペ クト^ルの強 度 差による定 量 的 な判 定 を行^{っ た}

．

_水試料^は専 用ホ ル ダ （

1530

タイプ^＋プロ レン）^に試 料 液 体

4m1

をシリ

ンジ で採 取し

，

^測定^{し た}

，

比較^{の た め に塩}素^が検^{出さ れ ない} 昭 島 市^工業 用 水 も用^いた

，

稲 苗^の試 料^は水 道水^で付着^{して い}

る 土壌^を洗 浄^{し た}後

，

純水で洗 浄し

，70

度で約

3

時 間 乾燥 させ

，

細 か く切 断 した後 試料^{成 形 プレス で成 形 した}

．

な お

，

土壌 試料

6．

69gは70 度^で約 3時 間 乾燥さ^{せる と}3

． 68g

にな

っ た

，

メ^ノウ乳鉢^で粉砕後 成形^{プレス で}成形^{し た}

．

_植物は 慣 例にな らっ て元 素 表示 を

，

^{水 と土 壌は酸 化 物で表示 した}

．

な お

，

^地震^に関連^{し た}放射能異常^について

，

大気あ^るいは井 戸水の放 射 性ラ ド^ン （^コ2？Rn

，

半^{滅 期}

3． 8

日の希ガ ス）濃度^の 変 化^と地 震^の関 係^{につ い て}

，

多 く^の報 告 が あ^る （ラド^ン族 調 査研究委員会

1995

；辻本^ほか

1995

）

．

結　 果

　^{こ のたび 塩}害^を被^{っ た}石 川県^七尾市中島町奥吉田^は能登半 島^の

一

_{番 細 くな}

っ た 七 尾 西湾に面 してお り

，

和倉 温泉の北 西

5km

にあ^る干拓地である

．200

_年前に湾^の

一

_{部を埋め立て て}

水 田^に し

，

約20年 前^の圃場 整 備 事 業^で耕 地 整 理 を行^い用水

の循環^{システム を}設置^{し た ところ で}ある

．

用水循環システ^ム の源であ る貯水^{池 は}

，

^{海 か ら}

600m

内 陸に位 置 し

，

^{日用 川の}

右岸^にあ^る

．

日用 川^の水 質測定 点^をNl

〜

₃

，

水 田^の水 質測 定^{地 点 を}T1

〜3，

^{そ し て}

，

^用水^路の水 質^測定^点をY5

〜7

で示 して^い る （第

1

図）

．

日用 川^の右 岸 お よび 左 岸の十 数ヶ

所^の石^垣部分^で亀裂^や湾曲^が起こり

，

水色^{の シ}

ー

_{トで覆わ れ}

て^い る

．

石 垣 部 分 が 河 川側にせ り出 して^い るが

，

^{コ ン ク リ}

ー

トの部 分は

一

_{見 する と異 常がない ように見 える （第2図A）}

．

日用 川沿^いの貯水池^は深さ

2−3m

で

，

水^は赤褐色^に濁 り

，

^フ

ナや亀 が 死ん で^いた （第

2

図

B

_）

．

その貯 水 池^の南 側 角の金 網^{の フェ ン ス は}根元^{の コン}ク リ

ー

_{トの陥没に より傾き破損し}

てい る （第

3

図）

．

^{こ の}陥 没 部 分は水田を循 環し てきた水^が 貯 水 池 に集 め ら れ る場 所であ り

，

^ここに接 す る大 型^の

U

字 溝^は

5cm

ほ ど海側^にず^{れを生じ てい る}

．

_今回塩害^を被^{っ た} 水 田 は

4

月 中 旬に水 を入 れ

，5

^月

6

日に田植 え を し たが

，6

月7 日現 在 約

20cm

に成 長^{し た}稲^の葉 先^が枯^れ （第4図A ）

，

ま たは

，

完^全に茶^{色になっ て立 ち}枯^{れ し ている} （第

4

図B ）

．

そ^の完 全 に立 ち枯 れ した水 田^の水 や湧 き水 も採 取 して水 質 測 定^を行^{っ た} （第

5

図）

．

第

6

図^は

6

月 7 日^に調査^{し た}水田 と そ^の

20

日後^の様 子 を示し た

，

^{こ の}間の 雨水に よ る掛け流し の効 果 が上が り

，

少 しは稲 が緑 色 に復 活 したが

，

生 育 状 態 は よく^ない

，

なお

，

第

6

図 B ^の右^{下 に}注水栓^を示^{し た が}

，

^こ

こか ら塩 水 化 が 生 じた^こと を示 して^い る

． 6

月

7

日の水 質 調 査の後 地元^の農 家 数軒^が集まり

，

結 果^の報 告を求め たの で

現^地説^明会^を開^いた （第

7

図）

，

当日 は

，

行^{政 側 も十}数名^で 調 査 を行^{っ て いた}が

，

地 元 農家 に説 明 をす^る機 会 を持 た な か

っ たしt 我^々の調^査結 果^の説 明^も求^{め られなかっ た}

，

　七 尾 市 中島 町奥吉田^の貯 水 池 およ び そ^の周 辺^の調 査 地 点^の 概 略 図^を第

8

図^に示^{し た}

．

水質測定およ び ラド^ン測 定 （R ）

を行^{っ た 日用 川} （N ）

，

水^{田 の用}水^路 （Y ）

，

貯水池 （C ）

，

水 田 （T ＞お よ び貯 水 池^の敷 地 内 に掘 削 した試 掘 溝 （

S

）^の位 置^を示^{し てい る}

．

な お

，

試 掘溝 （深^さ

135cm

と

190cm

）^の 上部^{は砂 層であ}り

，

^{下 部は泥 層である}

．

_貯水池 周 辺^の ラ ド^ン 測定値^を第

9

図に示し た

．

大 気 中^の ラ ド^ン値は

40

　

一



50cpm

と低^いが

，

貯水池^{や 日用 川}周^{辺の亀 裂や}陥^没部分^はいず^れも

90



一

　140cpm と2

〜3

倍 高^い 値 を示 し^た

．

なお

，

土 壌や水田 は

70 〜80cpm

を示 して^い る

．

す なわち

，

^これ ら^の値 は今 回 の地 震による陥 没や亀 裂の部^{分で ラ ドン}値^{が高いの で}

，

^地下

深 部^の変化 を示 唆^{し ている}

．

ま^た

，

貯水 池 お^{よ び}周 辺^の水 質 測定結果^の う^ち

，

pH 値^を第

10

図 に プ^ロ ッ ト し た

，

日用川 は 海 水 な^{の で}勿 論pH8 ^{を示 したが}

，

^{地 震によ る亀 裂や陥没 が}

生 じ^た場所や ラ ド^ン値が高^い場 所 もpH8 を示 した

，

特 に

T

貯水^池の金網^が破^{損 してい る}所^はpH8

． 14

を示^し

，

試掘溝^も

pH7 ．

⁸⁵

〜

₇

． 94

^と高^い値を 示 したこ とか らラド^ン値と

pH

^値

に は相関 関係が あ^る

．

ま^た

，

_{pH 値}^が高^{い と こ ろで は}EC 値 も高 く

，

^{両 者に}相 関 関 係 が 認 め られる （第

1

表）

．

さらに

，

採集した水^の XRF 分析結 果 か らEC 値と塩 素

Cl

^の含 有 量 に

The Association for the Geological Collaboration in Japan (AGCJ)

The 　Assoolatlon 　for 　the 　Geologloal 　Collaboratlon 　^ln 　Japan 　（AGCJ _｝

能登半 島地震に よ る水田 の塩害被害

391

七 尾 西 湾

　　 　　　 　　　　 　　　 　　　　 第1図　七尾市 中島町奥 吉田の調 査 地 点 図

Fig

．

1　Location　map 　and　sarnpiing 　peints^at

Oku−Yoshlda ，

^Nakaj　ima

・

machl

，

^Nanao　City

，

　Ishikawa　

Prefecture ，

　

Japan ．

A

第

3

図　用水路^から貯水池^{へ の}水^の取入 れ口で の陥 没 （^R7地点）

Fig． 3

Thesubsidence 　at　the　intakeof　the　reservoir （

Sample

　

R7

）

　　 第2図　能登 半島地 震による 日用 川 土 手^の被 害^と貯水 池

Fig．

2　Crackedbanks　ofthe且

iyou

　River　

damaged

　

by

　the　

Noto

Hanto　Ea^エ山quake

in

　2007 （

A

_）

，

^{and 　the　reservoir 　for　inigation}（B_）

．

392

田崎和 江

・

_野村正純

・

_{馬 塲 奈 緒 子}

第4図　葉先が 少^し枯^{れ た}苗 （^A

，

試料^Tl）^と枯^{れ た}苗 （^B

，

試料 T2）

Fig

．

4　Withered　blades　of　youngplants^at　ricefield_（A_，　sample

T1 ）

，

^andthe

died

_{youngplants（}B

，

^sampleT2_）

．

第5図　採水

．

A ^：被 害水田 （試料^T2）

，

^{B ：}湧き水 （試料^Y3） Fig5　

Sampling

　water　at　sea　salt

−damaged

　ricefield_（A

，

^sample T2_），　and　spring

−

_{water （B}

，　sampleY3_）

．

　　　 　　　　 　　　 　　　　 　　　 　　　　 　　第6図　被 害水 田 （試料 T3）^の様 子

Fig

．

6Thesea　salt

−

_damaged　rice　fieldon　the　7thJ^見me 　2007_（A

，

^sampleT2_）andthe　littlerecovered fieldfromsea　salt

−

_damage　after20days

（^B

，

^{sample 　T2}）

，

^{indicating　tap　system} （^circleinB）

．