>2007年能登半島地震 その1)
著者 田崎 和江
著者別表示 Tazaki Kazue
雑誌名 地球科学
巻 61
号 4
ページ 239‑242
発行年 2007‑07‑25
URL http://doi.org/10.24517/00061683
doi: 10.15080/agcjchikyukagaku.61.4_239
地球科 学
6i
巻， 239 〜 242
（20e7
年 ）Earth
Science
（Chikyu
Kagaku
）vol， 61 ， 239 − 242 、 2007 239
能 登 半 島 地 震 の 地 震 災害 の 概 要 と ね ら い
田 崎和 江
＊Preface
：The
Noto
Hanto
Earthquake
in
2007
＊
TAZAKI
Kazue
は じ め に
2007 年 3 月 25
日9 時 41 分
に発
生し
た能 登 半 島地
震で はマグニ チュ
ー
ド6． 9
を観
測 し， 輪 島 市
を中心
と して死 者 1 名 ，
負 傷 者 約 200 名 ， 家屋
の全 半壊
と一
部 損壊 ，
道 路の亀裂 ・ 陥
没 ・ 隆起
地滑 り災 害 を も
た ら し た（ 第 1
図） ．
さ ら に，
地元の
漆
器 産業
を は じ め， 隆起
に よ る藻 場
や定 置網 ， 船 矜 き場
の
損 害 ，
漁業 ， 観
光業
な どの産業
基 盤 にも甚 大 な被 害 を も
た ら した． 被 害 地
では， 自
然科
学，
人 文科 学 ， 社 会科 学
の領 域
を超 え
た総 合 的 ・ 学 際 的調査 研 究
が行
わ れ た，
震 源 ，余 震 域
2007 年 3
月25H9
：41 （
当 初の9
：42
を訂
正） ， 能 登 半 島沖
を震 源 地
と する強い地 震 が あっ た．
金 沢 地 方 気象
台によると
，
震源
地は輪 島市
の南 西約 30
キロ，
震 源の深 さ約 11
キロ
．
地 震の規 模 はマ グニ チ ュー
ド〔 M ） 6 ． 9
と推 測
さ れ，
石 川県 内
の観
測 史 上，
過去 最 大
の地震
であ
っ た． 石 川 県 内
では，
七
尾 市 ， 輪 島市 ，
穴水
町 で 震 度6
強 を記 録
した． 能登 地 方
で は3J ］ 25
口 だ けで149
回の有 感
の余
震 を 観 測 し た．
ま た，
珠 洲
市
長橋
や 金沢 港
では最 大 波 20
セ ンチの津 波 を観
測 し た．
県 警
や県 消
防 防 災 課のま と め に よれ ば． 県 内
の死者 1 名 ， 負 傷 者 175 人 ， 避 難 者
は2497
人，
全’
卜壊の
住
宅 は301 棟
で あっ た
．
土 砂 災害 と 地 盤 災害
能 登 有 料 道路
は， 全
国 的 に最 も高い 盛り
［t
を し た道 路
であ り ．
その弱 点
を露 呈 し
た． 山 あ
いを縫 う
よう
に走
る 部 分で は 数 自メー
トル お きに道 路
が 凵を
開 け，
かつ，10
ヶ所 近 くで大 規 模
な崩 落
や 陥 没 が 生 じ た．
七 尾市
で は道 路
が幅 10
メー
ト ル に
渡
っ て崩
落 し たほか，
徳 田 大 津 ジャ ンク シ ョ ンで は40
セ ンチ の段
差が生じ， 至
る所
に複
数の 亀 裂 が 走 り．
全 面 封 鎖 と なっ た．
一 方 ，
日 本 海 に突 き 出 た 小 さ な岬
の斜
面 も大規模
に崩
れ た．
輪 島 市
門前 町
深見
で は 巨 大 な岩 石
が崩 落
し， 道路
を塞
いで深
見 地区
が孤、Z
し た ほ か， 志 賀
町の 〈 ヤセの断崖
〉や珠 洲 宙
の 見 附島
な どでも岩 石
や土砂
が崩 落
し， 大
き な亀
裂 を 生 じて 立 ち 入 り 禁 止 と なっ た．
ま た， 輪 島 市
の袖
ヶ浜海 岸
で は， III
の斜 面
が幅約 50
メー
トル， 高
さ約 100
メー
トル に渡 り崩 落 し ，
海 岸 線の道 路 が
寸 断
さ れ た． 幸
い に も車
がこれ らの崩 壊
に巻 き込
ま れ たこと に よ る負傷 者
は 出 な かっ た．
建 物 被害
4
月8
日現在 ， 最 も被 害
が大 き
かっ た輪 島市
だけ
でも ， 全 壊 394
戸，
半 壊554 戸 ， ・
部 損 壊 4 ， 452 戸 ， 非 住 家 被 害 1 ， 084
戸 に 上っ てい る． 地 震 発
生の時 問 帯にほ とん どの人 が外
に居
た た め に， 家
屋の損
壊 が多
い割 に は，
死 傷 者 が 少 な かっ た （
第 1 図 D ， E ） ． ま
た， 避 難所
は輪 島市 ll
ヶ所
に 避 難 者286
人，
志賀
町の避難 所 4
ヶ所
に は36 名 ， 穴水 町
の避 難
所3
ヶ所 に は50
名 が，
そ して，
石 川県
内 全体
で は1 ， 130 名
が
避 難
した， 今
回の 地 震の最 大の特
徴 は，
過疎 ・
超高齢
地 域に発 生 したこ とで
あ
る が， 最 も被 害
の深刻
な 旧 門前
町では， 65
歳 以L
の人口は約 5 割
であ
る．
さら
に， 今
回の地 震
の揺
れ が 大 きい
割
に は被 害
が 比較 的小
さ かっ たことにつ い て， 人
口密 集
地 で な かっ た ほ か，
雪 対策
で 倒壊
を 防ぐ
た め に伝 統 的
に家屋
の柱
や梁
が太 く頑 丈
に でき
ていたこと が あ げ ら れ る．
そ の 他 の 被害状況
3 月 25H 県 内約 ll
万 戸 が 停 電 し， 26
日16
：50
に は停
電 が解 消 し
た． ま
た， 25
日 に は県 内約 13， 250 世 帯
が断 水
し， 4 月 7
日8
：00
に はす
べ て が解 消
し た（ 第 1 図 B ） ．
さら
に，
電
話
は3
月25
日には 約260
回 線 が不
通になっ た． 道 路
の通行 止
め は15 路 線 22
ヶ所
であ り， JR
北 陸 本線
は25
囗201 20
か ら全線
再 開 した．
一
方 ，
志賀 町
の志 賀 原 発
で は， 臨 界事 故 隠
しが発 覚
した3
月
15
日 以 降，
点 検 な どのた め 全2
基 が停
止中
であ
っ た，
なお， 一
時 的 な 停 電 が あ り，
使 用 済 み 燃 料 プー
ルの水
が約 45
リット ル
飛 散
し た が， す
べて回収
し， 外
部へ の放射 能
の影 響
は な かっ た と3 月 25
日22
：10
に北陸 電 力
が発 表
し た（ 第 1
図A ） ．
金 沢 大 学 の 取 り
組
み金
沢 大 学では， 3
月25
日 に 発 生 し た能
登半 島
地震
につ いて，
発 生 直 後
か ら， 教 員
グルー
プ等
に よ る学術 調
査 や医 療
チー
ムに よる
支 援 が 行
われ
てお り ， 3 月 30
囗 に は，
学内 外
へ の対
応 窓冂を一 本 化
し． 情 報 収 集 及
び連 絡 調 整 を行 う
た めの対 策
本 部 が 設 置 さ れ た．
こ れ は 個別
の学 術 調
査等
を把 握
し， そ
の2007
年5
月IO
日受付，
＊特 集 写 取 りまと め
責
任者 ，
2007
年5
月30
日受理．
北 陸支部 金沢 大 学 大 学 院 自然 科 学耕究 科 〒
920 − ll92 Graduate
School
ofNaturalScience
andTcchnology ，
Kanazawa
UniveTsity
金
SHT
｝i
角間 町Kakuma ，
Kanazawa 、 920 − 1192
Japall ．
〔 5 ）
240
出崎和 江
第
1
図 能登 半 島地震により広い範 囲で，
多 くの被 害を こうむっ た． Fig ． 1
Situation
anddamages
by
tle
Noto
Hanto
Earthquake
in
2007 ． A
；Shika
nuclearpower
plant 、
The
great
parts
ofthe
areahas
bee
皿affectcdby
the
earthquake（ B ， C ， D ） ．
Many
houses
weredamaged
by
the
earthquake （E
）．
（ 6 ）
能
登半 島
地 震の地震 災 害
の概 要
と ね らい241
第
2
図皆
の支
援が輪 島の人々を元 気づけ まし た， Fig ． 2
Many
supports cheer up suffererin
Wajjma
City ．
議 啓
轡 葉 智 葉 が 翔 に しみ る蝶
、
管 様 に は ま す ま す ご健勝の こと とお 慶 ぴ申し 譱げ衷 す．
さて
、
こ の度の能 登 半勧地麗に際し ま しては、
いち 甲 く避 難 者へ
の心 身のケ ア
、
お 筧舞い．
瀲 励のお 欝 葉 な ど 物 心に亘 りご 支 瞹 を 賜 り心から徹筏申しk ’ ． i
ずま す。
痛館の避 難 蓄 も4月
iO
資でそ れ ぞ れ 帰っ
て得 か れ ました。
余 震も ま だ 漕 まった と は 書い切 れ ま せ
．
ん が、
市 民 ｝．
／げて復 闘に全 力 を 傾 注し て 漏り ます。
懐 様の心 燬 ま る 懲 を 胸 に
、
元の生 活 に 戻 れ る よ う硬 張っ
て お り 衷 す。
米鑞 ながら
．
皆様の こ纏謙と こ多継 を 心 よ り お 祷 り 申 し上 げ．
数々 のご恩に重ね て感謝 と解 礼 を 申 し1
二げ ま す．
輪鳥幤 女性セ ンタ
・ 一
館 長 煮 事 患事
謹 由
む
弘や 礁
s ， 葬 舞 多
分 鰯 殍 手
第
3
図 支援 に対 する お礼の手 紙Fig ・ 3 Letter
ofthanks．
活 動
を大学
とし
て総 合
的 に支 援
し，
今 後の学術 調
査 及 び復
興支
援 に 生 か す た めの組 織
と して「 金 沢 大 学 能
登半
島 地 震 対 策本 部 学 術 調 査
部会
」 を 設 置 し た．
ま た， 4 月 5
凵に は下 記の こと が協 議 さ
れ た．
（ 1） 調
査項
目及
び担 当者
・ 能
登 半島
の地球科 学 的環 境
と地 震
活動
・
能 登 半 島の地 質・
地 盤 と構
造物 文 化 遺 産
の被 害
・ 災害
と社 会構
造との 関 係・
救援 活 動
と避 難所
の運営
・
復 旧， 復 興
へ の経 済 的 ・ 法 的 諸 課
題・
地 震 発 生確 率
が低 く ，
かつ高 齢社 会
に お け る地 震 防 災 意 識 育 成
のあ り方（ 2 ）学 術 調 査
に係
る科 研 費 申請
・ 申請
テー
マ・ 申請 概 要 ・ 研 究 代 表
メ ンバー 構 成
（ 3 ） 大 学
か らの研 究費 支 援
（ 4 ） 総 括 事 務担 当者
（ 5 ）
スケ
ジュー
ル・ 報 告 会 開催
：4 月 21
日15
：00 − 17
：00
サテ ライ トプラザ で
行
い， 約 200 名
の参 加 が あ
っ た．
・ 写 真
パネ
ル の展 示 ：4 月 27
日 か らサ テ ラ イ トプラ ザ と県 庁
および金 沢 大 学
で行
っ た．
調 査
部 会打
ち合
わ せ メ ンバー
は部 会 長 を 研 究・
国 際 担 当 理事
がつと
め，
部会
員 と して， 自然 科 学
研究 科
か ら17
名，
文（ 7 ）
学 部 ，
教育
学 部，
情 報 部，
経 済 学 部， 法学 部 ， 留 学
生セ ンター， 事務 局
な どか ら そ れ ぞ れ数名
の名 前 が あ げ られた．
各々 の研 究 グルー
プ はく能 登 半島
地 震学術 調
査・ 研 究 提 案 書
〉を4
月初 旬
に提
出 し た．
金 沢 大 学 は 調 査 研 究予
算 を検 討
し， 科 学 研 究 費 （ 特 別研 究 促 進 費 ）
を 出 す 予定
で あっ た が， 東 京
の 方の大 学 がく理学 系 中
心の研 究
で出
し てお り，
すで に 認 め ら れ てい る た め他
の切 り
口（ 文 系 ・ 医療 系 ）
〉 で応 募
し た．
地学 団 体 研 究 会 北 陸 支 部 の 動 き
2007 年 4 月 28
日 に福 井 市 自然 史 博 物館
に おい て，
地団研
北 陸支 部
の講 演 会
と総 会
を開催
し た． 会 員 外 も含
め て約 20
名
が出 席
し，
田 崎 和 江（
金沢 大 学 ）
がく能 登 半 島 地 震
の被 害 地
の飲 料 水
と空
間放 射 能
〉 につ いて 講 演 を行 っ た．
次いで，
石 渡 明氏 （
金沢 大 学 ） が
〈能 登 半 島地 震 と断 層 ・
墓 石の転倒
〉 につ いて 講 演 し， 福 井 県
と富 山県
のそ
れぞ
れの状 況
についで
膺報 交換
を行
っ た．
ま た，
田崎
が能
登半 島 地 震
の被 害
の写真 を引 き延 ば
して会 場
に 展 示 し， 会
員 と研 究討
論 を行
っ た．
ま た
， 会員
の野村
正純
氏は， 自
分の住ん でい る 七 尾 市の墓 石 調 査 を独 自
で行
い， 本特 集 号
に論 文
を寄 稿
した．
さ ら に， 6
月 上 旬には 七 尾
市 中島 町
の水
田 に海 水
が浸 入
し， 塩 害 を起
し たが，
その調 査 を 田 崎，
野 村 が 行 なっ た．
なお
， 今
回の特 集
号 を 企 画 する巾 で，
地団 研 北 陸支 部
に，
1
名の新
入 会員
が あっ た．
242
田崎 和
江本 特 集 号
のね ら
いす な わ ち
，
地 元で起
こっ た災 害
であ り
な がら，
金沢 大 学
は出
遅 れた感
があ
る が，
むし ろ従 来
の地震 時
の理学 系
の み の対 応
で はな く ， 過疎 ・ 超 高 齢化
地 域で の震 災に関 す る 総 合 的 調査 研 究
が求
め ら れていること を強 く認 識
し た，
そこで，
本特
集 号 も従 来
の地質 関係 者
のみの学 術 論 文 集
で は なく ，
〈人
間と地
域
の復 興
に 向 け て 〉， 他
分 野の視 点
か らの論 文 も収 録
し，
広い
意 味
での地球
環境 科 学
の特 集 号
と した． 震 源
の解 析 （ 平 松 論 文 ） ， 七 尾 市
の隆 起 ， 陥没 ， 液 状 化 ， 墓石
の調 査 結 果 （ 野 村 論 文 ， 大 久保 論 文 〉 ， 鳥 居
や墓 石
の倒 壊 方 向
の研 究 （
川 辺論 文 ）
を は じめ と し，
ライフ ライン の生活 水 調 査 （
田 崎論 文 ）
（ 第 1 図 B ） ，
被害
地にお け る 医療
問 題（ 児
玉論 文 ） ， 原 発 周
辺 お よ び被 害
地 に お け る空 間放 射 能 測 定 （
田崎論 文 ， 荒 谷 論
文） ，
災 害 地 での連 続 放 射 能
測定 （ 小 村 論 文 ， 伊 藤 論 文 ） ， 深
井 戸 に設 置
した記 録 計
に よ る変 化 （ 高 橋 論 文 ） ， 被 害
地 域の社 会 経 済 問 題 （ 碇
山論 文）
な ど地球 環
境科 学
お よ び 社 会 環 境科 学
の多 方
面に渡っ てい るこ とが 本 特 集 号の特 徴 で あ る．
市 民 と し て
の地 質 屋 の 役 割
地 質 屋
は住 民 と接
し て， 被 害 者
の地 震
に対 す
る不 安
や心 配 を調 査
して， 科 学 的
に問題 を解 決 す
るこ とも
必要
であ
る が，
実 際
に被 害 者
の話
を聞
い てあ げ ることで，
メ ン タルケア としての
意 味 も
あ る． 住 民
が， 実 際
に地 質
の専 門 家
に会 う機 会
は非常
にま
れであ り ， 被 災 時
に専 門家
に対
して自分
の不 安
な気 持 ち
を出
せ る という
こと は， 大
き な 意味
を 持っ ている．
地質
屋 と地質学 者
は 基本
的 に 同 じ で あ り，
地質学 者 も地 震 時
に は，
ま
ず
地質
に詳
しい・ 一 市
民 と し ての役 割 を 果
たす
べき
であ
ろう ． もち
ろ ん， そ
の時
でな
い と得
ら れ ない デー
タ（ 時 間
が経
てば
消 滅
し て し まう
よう
なデー
タ ：道 路
の亀裂
や倒 壊
し た家
屋の地 盤の
状 況
な ど）
も ある の で， “ 7 者 「
tと しての 側
面
の活 動 を 否 定 す る わ けでは な く
，
そう
いっ た 時で も，
人 間の生 活 を 忘 れ て はいけ ない という
こ と である． 被 害
を見
ても ， 単
に自然
現象
と して捕
らえ
る の で はなく ，
そこ には，
人の 日常
生活
があ
っ て， 実 際
に被 害
にあっ て困
っ ている 人 た ち が お り，
そ う
いう人
たち
とき
ち ん と向
かいあっ て話
をす
ること が 必 要 であ
る．
さ ら に，
地質 調
査の結 果
が彼
らの生 活 （ 復
興）
の手 助 け
に な れ ば な お よ く，
そのよう
な会 話
や調 査
の中
から ， 地
震 時の具体
的 な話
や我
々 の調 査
では知 りえ なか
っ た貴 重 な現 象
や デー
タを得
ることも
でき
る．
従 来 ， 地 質 屋
は地 震
の折 ，
地表
地震 断 層
を探
し， 物
理 屋 は観 測
して震 源
パ ラ メー
ター
を 決 め， 余
震 分布
を 示 し て終
わっていた
． 結 局 ，
これ は解釈
と解 説
の学 問
であ り ， 事 後 ，
テレ ビ でプレー
トの解 説 を
し て終 り
であ
っ た，
これでは被 害住 民
に とっ て は少
しの助
け にも
ならない という批 判
が以前
か らあ
っ た
． 最 近
は， 人 文 社 会 部会
を作 り ， 社
会現 象
と して災 害
を と ら える研 究
に方 向
が変化
し，
耐 震 工 学 分 野の発 言 が 強 く なっ てい る
．
本特 集
号 は 人 び との生 活 を 中 心 に した生活 被 害
の実 態
と 人 び との生活
ニー
ズの解
明 や災害 対 策 具 体 的
な政 策
提
言 も盛
り込ん でい る． 過疎 ・ 高齢 化 社 会
の能
登半 島
被 災 地の く
人
間の復 興
と地域
の復 興
〉 に少
しで も貢 献
で き れ ば幸
いで
あ
る． 5 月
に入
っ て，
輪島
か ら〈がん ば る輪 島
〉（ 第 2 図）
と
