締固め度の異なる敷砂緩衝材に関する重錘衝撃実験
Impact loading tests on sand cushion with various degrees of compaction
室蘭工業大学大学院 ○ 学生会員 岡田 伸之 (Nobuyuki Okada) 室蘭工業大学大学院 フェロー 岸 徳光 (Norimitsu Kishi) 寒地土木研究所 正会員 今野 久志 (Hisashi Konno) 寒地土木研究所 正会員 山口 悟 (Satoru Yamaguchi)
1. はじめに
近年,耐衝撃用途構造物の合理的な設計手法および適切 な維持管理手法の確立を目的に,性能照査型耐衝撃設計手 法の確立に向けた検討が進められている.著者らもこれま で,落石防護構造物の合理的な耐衝撃設計手法の確立を目 的として,室内レベルの鉄筋コンクリート(RC)梁,版およ び門型ラーメン模型を用いた重錘落下衝撃実験の他,実規 模レベルのRC梁,版および落石防護覆道模型を用いた衝 撃荷重載荷実験を行ってきた1).また,これらの実験を対 象とした三次元弾塑性衝撃応答解析を行い,各種RC構造 物の耐衝撃挙動を適切にシミュレート可能な数値解析手法 を提案している2).
一方,道路等に供用されている耐衝撃用途構造物には,
衝撃力を緩和するために敷砂などの緩衝材が敷設されてい るのが一般的である.しかしながら,種々の緩衝材の耐衝 撃挙動や緩衝効果は未だ明らかにされておらず,実現象に 即した合理的な設計手法は勿論のこと,数値解析モデルの 提案にも至っていないのが現状である.合理的な耐衝撃用 途構造物の設計手法確立のためには,緩衝材の緩衝効果を 定量的に明らかすることが肝要である.
このような背景より,本研究では,耐衝撃用途構造物の 緩衝材として多く採用されている敷砂緩衝材を対象として,
その耐衝撃挙動や緩衝効果に関する基礎的資料の収集を目 的に,締固め度を変化させた敷砂緩衝材の重錘落下衝撃実 験を行った.
2. 実験概要
図−1には,実験装置の概要を示している.本実験装置 は,荷重計が設置された鋼製底盤(1.6 m四方,厚さ75 mm)
CL
⩄㊀⸘
㕙࿑ ᢝ⍾
ᐔ㕙࿑
1600
1600
16@50
75800 250
350 350
760
ෘߐ: 9mm 1520
350350
(mm) 図−1 実験装置
と鋼製円筒(内径1.52 m,厚さ9 mm)から構成されている.
荷重計は,底盤中央部および左側50 mmの位置に1個ずつ,
および中央部から右側端部まで50 mm間隔で14個の計16 個設置されており,その受圧面は底盤上面と面一となって いる.実験は,本装置を剛基礎上に設置し,鋼製円筒内に 砂を所定の締固め度により25 cm厚で敷き詰め,重錘を所 定の高さから円筒中央部に落下させる形で行った.なお,
重錘質量は400 kg,先端部直径は φ230 mmであり,その 周囲には片当たり防止のために2 mmのテーパが設けられ ている.
表−1には,本実験ケースの一覧を示している.本実験 は,敷砂を25 cmとし,締固め度を3種類,重錘落下高さ を7種類(0.25 mから1.75 mまで0.25 m間隔)に変化させ た全21ケースである.表中の実験ケース名のうち,第1項 目は締固め度(S:低,M:中,H:高)を示し,第2項目は重 錘落下高さを示している.表−2には,用いた砂の物性値 の一覧を示している.用いた砂は知律狩産(北海道石狩市) の細目砂であり粗粒率は1.32である.
表−3は,各締固め度の砂に関する,締固め方法,平均 湿潤密度,含水率,貫入試験値の一覧を示している.なお,
貫入試験は文献3)を参考に,先端が直径60 mmの半球状で
総重量4.5 kgの鋼鉄製のランマーを高さ40 cmから自由落
下させた時の衝撃加速度を(以後,貫入時加速度)を測定し
表−1 実験ケース一覧 実験
締固め度 落下高さ
ケース名 h(m)
S-h 低 0.25〜1.75 (0.25刻み) M-h 中 0.25〜1.75 (0.25刻み) H-h 高 0.25〜1.75 (0.25刻み)
表−2 緩衝材砂の物性値
表乾 吸水率 微粒 産地 種類 粗粒率 密度
(%) 分量
(kg/l) (%)
知律狩 細目砂 1.32 2.56 3.27 1.09
表−3 締固め度,平均湿潤密度ρtおよび貫入時加速度
平均 貫入時 締固め度 締固め方法 湿潤密度 加速度 ρt(g/cm3) (G) 低 人力による締固め 1.542 25.2 中 敷砂上面に合板を設置し,
1.589 38.7
振動締固め機を使用
高 振動締固め機を使用 1.675 45.3
平成22年度 土木学会北海道支部 論文報告集 第67号
A-55
વ㆐ⴣ᠄ജ ㊀㍝⽾㊂
㊀㍝ⴣ᠄ജ
ᤨ㑆(ms)
0 25 50 100
ᤨ㑆(ms)
0 25 50 100
ᤨ㑆(ms)
0 25 50 100
(mm)
⪭ਅ㜞ߐ h = 0.25 (m)
⪭ਅ㜞ߐ h = 1.00 (m)
⪭ਅ㜞ߐ h = 1.75 (m)
(kN)
0 250 125
-125
0 250 125
-125
0 250 125
-125
0 250 125
-125
0 250 125
-125
0 250 125
-125
0 200 100
-100
0 200 100
-100
0 200 100
-100 (kN)
S M H
図−2 重錘衝撃力,伝達衝撃力および重錘貫入量に関する時刻歴応答波形
㊀㍝ⴣ᠄ജ(kN) વ㆐ⴣ᠄ജ(kN)
㊀㍝ⴣ᠄ജ (kN) વ㆐ⴣ᠄ജ(kN)
250 200 150 100 50
0 0
0
250 200 150 100 50
100 75 50 25
0 0
100 75 50 25
0 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ)
0 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ)
0 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ)
0 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ)
0 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ)
0 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ)
2.0 1.5 1.0 0.5 2.0 1.5 1.0 0.5 વ㆐ⴣ᠄ജ㊀㍝ⴣ᠄ജવ㆐ⴣ᠄ജ㊀㍝ⴣ᠄ജ 0
H M S
(a)
(b) ࡇࠢ୯╙ 1
ࡇࠢ୯╙ 2
図−3 各衝撃力波形の第1および第2ピーク値と入力エネルギーとの関係
て締固め度を評価した.
測定項目は,重錘衝撃力,底盤上への伝達衝撃応力分布,
および重錘貫入量である.なお,重錘衝撃力は重錘に内蔵 されているロードセル,底盤上への伝達衝撃応力分布は前 述の荷重計,および重錘貫入量はレーザ式変位計を用いて 測定することとした.
3. 衝撃荷重載荷実験結果 3.1 時刻歴応答波形
図−2には,重錘衝撃力,伝達衝撃力および重錘貫入量 に関する時刻歴応答波形を示している.ここでは,重錘衝 突時の時刻を0とし,重錘落下高さh= 0.25 , 1.00 , 1.75 m の場合について示している.なお,伝達衝撃力は,図−1 に示した各荷重計から得られる伝達衝撃応力が重錘衝突位 置に関して軸対称に分布するものと仮定し,台形則を用い て集積評価することとした.図−2より,重錘衝撃力およ び伝達衝撃力は,ほぼ類似の波形性状を示していることが
分かる.すなわち,衝撃荷重載荷初期に急激に立ち上がる 継続時間の短い第1波とそれに後続する継続時間の長い第 2波から構成されており,第1波および第2波のピーク値 (以後,それぞれを第1ピーク値,第2ピーク値と呼ぶ)は 落下高さhの増加とともに増大し,かつ締固め度が高い場 合ほど大きくなる傾向を示している.ただし,各ピーク値 は,重錘衝撃力よりも伝達衝撃力の場合の方が大きくなる 傾向にある.
重錘貫入量は,重錘衝撃後ほぼ線形に増大し,ピーク値 に到達した後振動することなく一定値を示している.また,
重錘衝突時の立ち上がり勾配やピーク値は,重錘落下高さ hの増加とともに増大し,かつ締固め度が低い場合ほど大 きくなる傾向にあることが分かる.
3.2 各衝撃力波形のピーク値と入力エネルギーとの関係 図−3,には,重錘衝撃力および伝達衝撃力に関する第1 および第2ピーク値と入力エネルギーとの関係を示してい る.また,各ピーク値について重錘衝撃力に対する伝達衝
平成22年度 土木学会北海道支部 論文報告集 第67号
⪭ਅ㜞ߐh = 0.25(m) 200
250
150 100 50 0
200 250
150 100 50 0
200 250
150 100 50 0 0 50 100 150 200 250
㊀㍝⽾㊂(mm)
0 50 100 150 200 250
㊀㍝⽾㊂(mm)
0 50 100 150 200 250
㊀㍝⽾㊂(mm)
⪭ਅ㜞ߐh = 1.00 (m) ⪭ਅ㜞ߐh = 1.75(m)
㊀㍝ⴣ᠄ജ(kN) H
M S
図−5 重錘衝撃力-重錘貫入量関係
㊀㍝⽾㊂(mm)
200 250
150 100 50
00 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ)
H M S
図−4 重錘貫入量と入力エネルギーとの関係
撃力の割合(衝撃力比)を示している.図−3(a)より,重 錘衝撃力および伝達衝撃力の第1ピーク値は,ともに入力 エネルギーの増大に伴って増加する傾向に在ることが分か る.また,締固め度が高いほど,各衝撃力の第1ピーク値 は大きい.衝撃力比は,入力エネルギーおよび締固め度に よらず1.25〜1.75の範囲に分布しており,既往の研究結果
4)と同様の傾向が示されている.このように,伝達衝撃力 が重錘衝撃力を上回るのは,第1ピーク値が重錘貫入直後 に発生していることから伝達衝撃力の第1ピーク値には,
重錘衝突に伴って伝播する応力波の成分が含まれているた めと推察される.また,本実験の範囲内では,入力エネル ギーや締固め度が衝撃力比に及ぼす影響は小さいことが明 らかになった.
図−3(b)より,重錘衝撃力および伝達衝撃力の第2ピー ク値は,第1ピーク値の場合と同様に入力エネルギーの増 大に伴って増加する傾向に在ることが分かる.また,締固 め度がMおよびHの場合には,ほぼ同様の分布性状を示し ているのに対し,締固め度Sの場合には,入力エネルギー 4 kJ以降において,締固め度MおよびHを上回っている.
これは,締固め度Sの場合には重錘貫入量が大きいため,
重錘衝撃力もしくは伝達衝撃力の第2波が励起する時点に おいて,敷砂厚が小さくなりその緩衝効果が効率的に発揮 されない状況に至っていることによるものと推察される.
また,衝撃力比は,締固め度Hの一部を除き,0.75〜1.25 の範囲に分布しており,その平均値はほぼ1.0であること が分かる.従って,第2ピーク値の場合には,第1ピーク 値の場合と異なり重錘衝突に伴って伝播する応力波の影響 は小さく,重錘の貫入に伴って砂が圧密されることにより 発生したものと推察される.
図−4には,重錘貫入量と入力エネルギーとの関係を示 している.図より,重錘貫入量は,入力エネルギーの増加
に伴って増大する傾向にあることが分かる.また,締固め 度が低い場合ほど重錘貫入量は大きくなっている.ただし,
締固め度Sの場合には,入力エネルギー4 kJ以降で重錘貫 入量の増加勾配が低下し,最終的には重錘貫入量185 mm 程度で頭打ちになっていることが分かる.このことは,前 述の締固め度Sに関する重錘衝撃力および伝達衝撃力の第 2ピーク値が,締固め度MおよびHの場合を上回ったこと に関連しているものと考えられる.
3.3 重錘衝撃力,伝達衝撃力-重錘貫入量関係
図−5には,重錘衝撃力−重錘貫入量関係について,締 固め度が異なる場合の比較図を重錘落下高さh = 0.25 , 1.00
, 1.75 mについて示している.図より,落下高さの増加に伴
い,重錘衝撃力および重錘貫入量が増大していることが分 かる.また,締固め度によらず,重錘衝撃力には,重錘が 敷砂表面に衝突する際に第1波目が励起し,その後最大重 錘貫入量に到達する近傍で第2波目が励起する性状を示し ている.なお,各締固め度による結果を比較すると,締固 め度は重錘貫入初期の重錘衝撃力のピーク値および重錘貫 入量に影響を及ぼす傾向にあるものと考えられる.なお,
このような傾向は,伝達衝撃力−重錘貫入量関係において もほぼ同様であった.
3.4 各吸収エネルギーと入力エネルギーとの関係
図−6には,各実験ケースに関する敷砂の吸収エネルギー と入力エネルギーとの関係を示している.ここで,吸収エ ネルギーは,重錘衝撃力もしくは伝達衝撃力−重錘貫入量 関係の履歴ループ内の面積として評価し,前者および後者 をそれぞれ吸収エネルギー1, 2と呼ぶこととする.なお,
吸収エネルギー1に対する吸収エネルギー2の比を吸収エ ネルギー比と呼ぶこととする.図より,入力エネルギーの 増加に伴って,両吸収エネルギーはほぼ線形に増加してい ることが分かる.締固め度による影響は極めて小さく,ま た吸収エネルギーおよび入力エネルギーの値は,ほぼ対応 している.このことより,締固め度によらず,ほぼ全ての 入力エネルギーが吸収エネルギーに置換されており,重錘 衝突から貫入,停止に至るまでの反力として伝達衝撃力が 底盤に作用しているものと考えられる.
3.5 伝達衝撃応力の分布性状
図−7には,底盤における伝達衝撃応力分布を示してい る.ここでは,前述の伝達衝撃力波形の第1および第2ピー ク時の分布について整理し,落下高さh = 0.25, 1.00, 1.75 m の場合について示している.伝達衝撃応力は,いずれのケー スにおいても第1,2ピーク時ともに重錘落下点直下を最 大値とする釣り鐘状の分布性状を示している.第1ピーク
平成22年度 土木学会北海道支部 論文報告集 第67号
ๆࠛࡀ࡞ࠡ1(kJ) ๆࠛࡀ࡞ࠡ2(kJ) 8
6 4 2 0
8 6 4 2 0
S H M
0 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ)
0 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ)
0 2 4 6 8
ജࠛࡀ࡞ࠡ (kJ) 2.0
1.5 1.0 0.5 0
ๆࠛࡀ࡞ࠡᲧ
ๆࠛࡀ࡞ࠡ1 :
㊀㍝ⴣ᠄ജ
㊀㍝⽾㊂㑐ଥ ߦࠃࠆๆࠛࡀ࡞ࠡ
ๆࠛࡀ࡞ࠡ2 : વ㆐ⴣ᠄ജ
㊀㍝⽾㊂㑐ଥ ߦࠃࠆๆࠛࡀ࡞ࠡ
図−6 各衝撃力波形を用いて算出した吸収エネルギーと入力エネルギーとの関係
0 4 2 6 8 10 0 4 2 6 8 10
0 4 2 6 8 10
0 4 2 6 8 10
10
-10 0 20 30 40
-10 0 10 20 30 40 ਛᔃ߆ࠄߩ〒㔌(cm)
-10 0 10 20 30 40
-10 0 10 20 30 40 ਛᔃ߆ࠄߩ〒㔌(cm)
-10 0 10 20 30 40
-10 0 10 20 30 40 ਛᔃ߆ࠄߩ〒㔌(cm) ਛᔃ߆ࠄߩ〒㔌(cm) ਛᔃ߆ࠄߩ〒㔌(cm) ਛᔃ߆ࠄߩ〒㔌(cm)
વ㆐ⴣ᠄ᔕജ(MPa) વ㆐ⴣ᠄ᔕജ(MPa) વ㆐ⴣ᠄ᔕജ(MPa)
વ㆐ⴣ᠄ᔕജ(MPa)
0 4 2 6 8 10
વ㆐ⴣ᠄ᔕജ(MPa)
0 4 2 6 8 10
વ㆐ⴣ᠄ᔕജ(MPa)
⪭ਅ㜞ߐh=0.25 (m) ⪭ਅ㜞ߐh=1.00 (m) ⪭ਅ㜞ߐh=1.75 (m) (a)
(b)
╙ 1 ࡇࠢᤨ
વ㆐ⴣ᠄ജᵄᒻߩ
╙ 2 ࡇࠢᤨ
વ㆐ⴣ᠄ജᵄᒻߩ
H M S
ⴣ⓭▸࿐
⪭ਅ㜞ߐh=0.25 (m) ⪭ਅ㜞ߐh=1.00 (m) ⪭ਅ㜞ߐh=1.75 (m)
図−7 伝達衝撃力波形の第1 ,第2ピーク時の伝達衝撃応力分布図
時の結果より,伝達衝撃応力は,落下高さが高いほど,ま た締固め度が高い場合ほど大きく示されていることが分か る.伝達衝撃応力の分布範囲は,重錘落下高さが高い場合 ほど中心から外周方向に拡大している.一方,第2ピーク の結果より,伝達衝撃応力は,落下高さh = 0.25 mの場合に は締固め度によらずほぼ同様であるものの,落下高さh =
1.00および1.75 mの場合には締固め度が低い場合ほど大き
くなっていることが分かる.また,伝達衝撃応力分布は,
いずれのケースにおいても,重錘直径の範囲より拡大して いない.以上より,第1ピーク時には重錘衝突による応力 波の伝播が卓越することから,締固め度が高い場合ほど伝 達衝撃応力が大きく示され,第2ピーク時には重錘の貫入 による影響が顕在化することから,締固め度が低い場合ほ ど伝達衝撃応力が大きく示されたものと考えられる.
4. まとめ
本研究では,敷砂の耐衝撃挙動に及ぼす締固め度の影響 を検討することを目的に締固め度を三種類(S:低 ,M:中 , H:高)に変化させ,敷砂緩衝材の衝撃荷重載荷実験を実施 した.
本実験で得られた結果をまとめると,以下の通りである.
1) 重錘衝撃力および伝達衝撃力は,ほぼ類似の波形性状 を示しており,衝撃荷重載荷初期に急激に立ち上がる 継続時間の短い第1波とそれに後続する継続時間の長
い第2波から構成される.
2) 重錘貫入量は,重錘衝撃後ほぼ線形に増大し,ピーク 値に到達した後振動することなく一定の値を示してお り,重錘衝突時の立ち上がり勾配やピーク値は,重錘 落下高さhの増加とともに増大し,かつ締固め度が低 い場合ほど大きくなる傾向にある.
3) 締固め度によらず,各衝撃力は,重錘が敷砂表面に衝 突する際に第1波目を励起し,その後最大重錘貫入量 に到達するまでの過程で第2波目を励起する性状を示 している.
4) 締固め度によらず,ほぼ全ての入力エネルギーが吸収 エネルギーに置換されているものと考えられる.
参考文献
1)岸 徳光,三上 浩,栗橋祐介:低速度衝撃を受ける四辺 単純支持RC版の耐衝撃設計法に関する一提案,構造 工学論文集,Vol.55A,pp.1327-1336,2009
2) 岸 徳光,今野久志,岡田慎哉:重錘落下衝撃荷重載 荷時の大型RC桁に関する衝撃応答下解析法の適用性 検討,構造工学論文集,Vol.53,pp.1227-1238,2007.3 3)北海道開発局事業振興部技術管理課:北海道開発局 道
路・河川工事仕様書,pp.4-41 ,平成22年度版 4)土木学会:構造工学シリーズ8ロックシェッドの耐衝
撃設計,平成10年11月