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を柱梁接合部という

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅴ‑197. 鉄筋コンクリート柱梁ト形接合部の定着方法の影響に関する数値解析的研究. 1.はじめに. (株)日建設計シビル. 正会員. ○北川. 晴之. 大阪市立大学大学院. 正会員. 鬼頭. 宏明. 数(2,4,6 本)の二実験変数を有している。. 構造物を構成する柱部材と梁部材の交差する領域. 用いた汎用コードは,コンクリート構造物非線形. を柱梁接合部という。一般的に,柱梁接合部は地震時. FEM 解析プログラム FINAL2)である。材料特性は表 2. 作用によって,応力が集中しやすい箇所であり,構造. に示しており,構成則は,コンクリートでは圧縮側が. 物の弱点となりうる。そこで,鉄筋コンクリート(以下,. 修正 Ahmad モデル,引張側が出雲モデル,一方鉄筋で. RC)接合部にはせん断補強筋や定着鉄筋の配置などの. はバイリニアモデルを適用している。またコンクリー. 構成材が配置されており,安全側に設計されている. トは四辺形要素,鉄筋は線材要素を用いている。鉄筋. が,構造が複雑化している。そこで,種々の配筋が接. とコンクリートの付着においては,図 1 の赤線部のみ. 合部の性状,特に応力伝達機構,に及ぼす影響を把握. 考慮し,他は剛結としている。付着特性は,文献 3)を. する必要がある。. 参考に,付着応力 10N/mm2 まで上昇後,最大付着応力. 本研究では,既往の RC 柱梁ト形接合部の実験成果. を付着すべり 3mm まで保持し続けるものである。. に着目し,特に梁主筋の定着方法が,接合部の応力伝. 載荷方法は正負交番繰返し載荷であり,梁端部に載. 達機構,具体的には接合部コンクリートの応力分布状. 荷し,図 1 より上方向への載荷を正,下方向への載荷. 況に及ぼす影響を,材料非線形有限要素解析により,. を負としている。載荷履歴は,初期載荷は単調載荷時. 明らかにすることを目的とする。. の初期ひび割れ発生荷重値の 0.5 倍とし,それ以降では,. 2.解析対象. 層間変形角 0.25%,0.5%の載荷を各 1 回,層間変形角. 解析対象は文献 1)のト形接合部 6 試験体(表 1,図 1). 1.0%,1.5%,2.0%,3.0%,4.0%の載荷を各 2 回行って. である。梁主筋の定着方法は,梁端部に機械式アンカ. いる。また,1step 当たりの変位増分量は一定であり,. ーを備えた上で,その定着長(156,192mm)と柱主筋本. 0.02mm とし,層間変形角では 2.9×10-3%となっている。. 表1 試験体 スパン(mm) 梁 幅(mm)×せい(mm) 引張主筋本数(D13) 引張鉄筋比(%) スパン(mm) 柱 幅(mm)×せい(mm) 引張主筋本数(D13) 引張鉄筋比(%) 帯筋比(%) 接合部 横補強筋数(□-D6) 補強筋比(%) 定着方法 梁主筋 定着長(mm) 定着部 定着長/柱せい 定着長/主筋径. 表2. 供試体概要 L01. L02. 2 0.49. 3 0.73. L03 L04 700 240×240 4 0.98 700 240×240 4 2 0.98 0.49 0.22 2 0.28 定着板. 192 0.80 14.8. L05. L06. 3 0.73. 4 0.98. 156 0.65 12.0. 材料特性. コンクリート 鉄筋 圧縮強度 引張割裂強度 弾性係数 種別 (MPa) (MPa) (GPa) D13(SD345) 27.7 2.35 26.85 D6(SD295A). 降伏強度 (MPa) 380 334. 弾性係数 (GPa) 200 200. 図1. 試験体形状(単位:mm). キーワード. RC 柱梁ト形接合部,定着,材料非線形有限要素解析,正負交番繰返し載荷. 連絡先. 〒558-8585 大阪市住吉区杉本 3-3-138. 大阪市立大学大学院工学研究科. ‑393‑. TEL06-6605-2723.

(2) 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅴ‑197. 柱主筋本数増 層 せ ん 断 力 k N. L01. L02. L03. ( ). L04. L05. 定 着 長 減. L06. L01. L02. L04. L05. L03. 層間変形角(%). 図2. 履歴曲線. 3.解析結果. L06. 図 2 に履歴曲線として層せん断力-層間変形角関係を, 図 3 に負側の層間変形角 1.5%時の接合部での最小主応 図3. 力図を示している。この層間変形角は,L01 以外で負側. 最小主応力図(単位:N/mm2). の最大耐力到達時に相当する。図 3 の応力度は青色に なるほどコンクリートの圧縮強度に,赤色になるほど. 横補強筋による横方向への応力伝達によって,接合部. コンクリートの引張強度に近づくことを示す。. 内の圧縮ストラットの拡散を助長している。これは,. 1)柱主筋本数の影響:図 2 より,柱主筋本数の増加に. 定着長が短いと柱下側からの応力伝達領域の一部が,. 伴い,梁主筋降伏が増加している。接合部全体で,耐. 梁からの応力と直結せずに伝達していることに起因す. 力を保持するようになっているのが分かる。. る。そのため,下側の梁主筋端部まで,応力が回り込. 図 3 より,柱主筋本数の増加に伴い,柱,梁主筋が. んでいる。. 交差する箇所における応力集中が入隅部の方に移動し. 4.まとめ. ていることが分かる。柱主筋本数の増加に伴って,応. 既往の RC 接合部の実験成果に対し,定着方法がその. 力伝達が向上し,より接合部の外側のコンクリートへ. 性状に及ぼす影響を非線形有限要素解析により検討し. 応力が伝達されている。また,圧縮ストラットの幅が. た結果,以下の知見を得た:. 広がり,かつ局所的な応力が減少し,接合部全体に応. ・柱主筋本数の増加により,応力伝達機能の要となる. 力が伝達されている。これは横方向の応力伝達だけで. 圧縮ストラット幅が広がり,接合部全体が有効に機. なく,縦方向の応力伝達である柱主筋の引張応力も増. 能した。. 加しているためであり,接合部全体で作用に抵抗する. ・定着長が短くなるほど,柱主筋から梁主筋端部間の 距離が開き,両者の応力が直結できず,応力の拡散. ことができている。. が生じた。また,接合部横補強筋による横方向の応. 2)定着長の影響:図 2 より,主筋の降伏においては大. 力伝達が生じ,応力の拡散を助長した。. きな違いはなく,耐力においても,定着長が短くなる. ・定着長の違いが鉄筋降伏に及ぼす影響はなく,耐力. ことで,大幅な低下も見られていない。. においても大きな違いは見られなかった。. 図 3 より,定着長が短くなるほど,応力が拡散して おり,圧縮ストラットの輪郭線が不明瞭になっている。. 参考文献. 梁主筋の定着長が短くなる,すなわちその定着端が柱. 1)楠原文雄,塩原等:柱と梁の曲げ強度の比が小さい鉄筋コンクリー. 主筋から遠ざかることにより,上側の柱からの応力と. ト造ト形柱梁接合部の耐震性能,日本建築学会構造系論文集, Vol.78,. 梁主筋からの応力が直結せず,応力の幅の拡大や応力. No.693, pp.1939-1948, 2013.11. の拡散が生じている。上述と同様に,柱の下側におい. 所:FINAL 使用手引書,2011.4 3)島弘,周礼良,岡村甫:マッシブ. ても,柱下側からの圧縮応力が梁主筋からの応力と直. なコンクリートに埋め込まれた異形鉄筋の付着応力-すべり-ひずみ. 結せず,応力の拡散等が生じている。さらに,接合部. 関係,土木学会論文集,No.378/V-6, pp. 165-174, 1987.2. ‑394‑. 2)大林組技術研究所:構造技術研究.

(3)

参照

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