出版者 法政大学国際日本学研究所
雑誌名 国際日本学
巻 18
ページ 109‑117
発行年 2021‑02‑26
URL http://hdl.handle.net/10114/00023763
法政大学国際日本学研究所(HIJAS)が 2019 年度に行った主催事業、研究会、
共催・後援事業などの概要は以下の通りであった。
各詳細については、HIJAS のウェブサイト(https://hijas.hosei.ac.jp/)に掲 載されている。
Ⅰ. 第 5 回ヨーゼフ ・ クライナー博士記念法政大学国際日本学賞
本賞はヨーロッパを代表する日本研究者であり、法政大学国際日本学研究 所(HIJAS)の設立以来、その発展に貢献してきたヨーゼフ ・ クライナー博士 の功績を称え、若手の海外日本研究者の活動を奨励する目的で HIJAS が 2014 年に創設したものである。
第 5 回については、厳正なる審査の結果、該当者はなかった。
第 6 回については、2020 年 7 月 31 日(金)を締め切りとして、募集を行っ ている。
Ⅱ. 研究会
私ども法政大学国際日本学研究所は、文部科学省 21 世紀 COE プログラム に「日本発信の国際日本学の構築」が、文部科学省私立大学学術研究高度化 推進事業(学術フロンティア推進事業)に「日本学の総合的研究」が同時に 採択された 2002 年に設立された。
これらのプログラムが終了した 2007 年からは、同じ学術フロンティア部門 で、新プログラム「異文化研究としての日本学」が採択され、国際日本学の構 築に引き続き取り組んできた。また文部科学省による新たな「私立大学戦略 的研究基盤形成支援事業」(2010 年度~ 2014 年度)にも、「国際日本学の方法
2019 年度活動報告
に基づく〈日本意識〉の再検討-〈日本意識〉の過去・現在・未来」が採択され、
それらを中心に引き続き国際日本学確立のための研究活動を続けている。
そうしたなかで、本研究所が初めて提唱した「国際日本学」という学問分野 は国内外において一定の認知を得ることができたと考えられる。日本研究にお いて古い歴史を誇る国際日本文化研究センターが中心になって設立された「国 際日本研究」コンソーシアムにも当初から参画し、様々な形での研究連携に よって新たな展開を目指すことも可能になってきた。
それらを踏まえて、本研究所では「国際日本学」研究を次の段階に進めるべ く、新たな研究対象・分野・時代・素材・人材などの開拓に乗り出すことにした。
当面、試行錯誤が続くけれども、一歩でも先へ進めることができればと考え ている。
2019 年度 HIJAS 主催の研究会及びフォーラム等を 4 回開催したうちの 3 回 はこの「新しい「国際日本学」を目指して」と題した企画であった。
1. 新しい「国際日本学」を目指して(6) 第 2 回アルザス・ワークショッ プ「ヨーロッパにおける日本研究の現状と拠点形成のために―若手研究 者たちに聞く」
開催日時:2019 年 11 月 1 日(金)・11 月 2 日(土)
会場:アルザス・欧州日本学研究所[フランス]
主催:法政大学国際日本学研究所(HIJAS),「国際日本研究」コンソー シアム,アルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)
基調報告 1:楠綾子(国際日本文化研究センター[日本])
基調報告 2:鈴村裕輔(名城大学[日本])
報告者(若手研究者・発表順):
高田圭(デュースブルク・エッセン大学[ドイツ]),フェリス・ファリー ナ(ナポリ東洋大学[イタリア]),フィリス・マリア・グンゴール(国 立カポディストリアコス・アテネ大学[ギリシャ]),ホアン・ルイス・
ロペス=アラングレン(サラゴサ大学[スペイン]),ドゥーニャ・サ ルバット・ダール(ルール大学ボーフム[ドイツ]),杉山和也(青山 学院大学[日本])
聞き手(シニア研究者・アルファベット順):
安孫子信(法政大学[日本]),黒田昭信(ストラスブール大学[フラ ンス]),ジョゼフ・キブルツ(CNRS-CRCAO[フランス]),レギーネ・
マチアス(ボッフム大学[ドイツ]),小口雅史(法政大学[日本]),エー リヒ・パウエル(マールブルグ大学[ドイツ]),ラジ・シュタイネッ ク(チューリッヒ大学[スイス])
2. 日韓連帯文学フォーラム「文化・文学でつながる、韓国と日本」
(1)前夜祭
開催日時:2019 年 11 月 29 日(金)18 時 30 分から 20 時 場所:法政大学市ケ谷キャンパス 富士見ゲート 6 階 G602 教室 主催:法政大学国際日本学研究所
後援:日本近世文学会
挨拶:田中優子(法政大学総長)
座談:〔実行委員会(五十音順)〕加藤敦子(都留文科大学),小林ふみ 子(法政大学),染谷智幸(茨城キリスト教大学),中沢けい(法政大学),
韓京子(はん・きょんじゃ/青山学院大学)
(2)フォーラム
開催日時:2019 年 11 月 30 日(土)10 時から 17 時 30 分 場所:法政大学市ケ谷キャンパス 富士見ゲート 2 階 G201 教室 主催:法政大学国際日本学研究所
後援:日本近世文学会
〈第 1 部〉
・ 基調講演:小峯和明(立教大学・中国人民大学)/「東アジアにお ける日韓の文化・文学」
・ 袴田光康(静岡大学)/「『三国遺事』における檀君神話」
・ 金蘭珠(きむ・なんじゅ 檀国大学校)/「韓日芸能のなかの翁と 嫗―タルノリと白山郷土芸能の比較を通して」
・ 鄭敬珍(じょん・きょんじん 東京福祉大学)/「日韓を越えるこ と―1764 年作《蒹葭雅集図》の例から」
・ 遠藤星希(法政大学)/「茶を詠んだ漢詩―韓国の喫茶文化」
・ 崔泰和(ちぇ・てーふぁ 群山大学校)/「江戸の戯作と京城の色 摺り “ タクチ ”(=メンコ)草紙」
・ 討論「東アジア古典文化のなかの日韓」 講演・発表者,司会:染 谷智幸
〈第 2 部〉ソヘグム(小奚琴)演奏:河明樹(は・みょんす)
〈第 3 部〉対談:中沢けい×きむ・ふな(翻訳家)/「韓国の現代文学」
※なお、本事業は「リーディング・ユニバーシティ―法政」募金からの 資金で実現したものである。
3. 新しい「国際日本学」を目指して(7) 公開研究会「東京大空襲を考 える―その政治的影響を中心に―」
開催日時:2019 年 12 月 4 日(水)17 時から 19 時
会場:法政大学市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー 25 階 B会議室 主催:法政大学国際日本学研究所
共催:法政大学江戸東京研究センター
報告者:鈴木多聞(法政大学国際日本学研究所客員学術研究員・法政大 学兼任講師・東京大学非常勤講師)
司会:小口雅史(法政大学国際日本学研究所長・文学部教授)
4. 新しい「国際日本学」を目指して(8) 公開研究会「心とはいかなる ものか?―古代日本人の形而上学的思想―」
開催日時:2020 年 1 月 28 日(火)17 時から 19 時
会場:法政大学市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー 26 階 A会議室 主催:法政大学国際日本学研究所
報告者:ツベタナ・クリステワ(法政大学国際日本学研究所客員所員・
国際基督教大学教授)
司会:小口雅史(法政大学国際日本学研究所長・文学部教授)
Ⅲ. 研究所来訪
2019 年度は HIJAS に外部機関から 4 件の訪問があった。
1. 佐藤信氏(東京大学名誉教授・人間文化研究機構理事)(来訪日:2019 年 6 月 8 日[土])
2. 吉村武彦氏(明治大学名誉教授),加藤友康氏(元明治大学大学院特任 教授・東京大学名誉教授),矢越葉子氏(明治大学研究推進員),田中美 幸氏(明治大学日本古代学研究所スタッフ)(来訪日:2019 年 7 月 3 日[水])
3. ツベタナ・クリステワ氏(国際基督教大学教授),高澤紀恵氏(法政大 学教授)(来訪日:2019 年 7 月 16 日[火])
4. 松尾光氏(奈良県立万葉文化館研究顧問・名誉研究員)(来訪日:2020 年 1 月 16 日[木])
Ⅳ. 共催事業
2019 年度は HIJAS による共催事業が 2 件あった。
1. ローザ・カーロリ氏講演会「江戸・東京における佃島の誕生と発展」(The origin and development of Tsukudajima in Edo-Tokyo)
開催日時:2019 年 5 月 14 日(火)15 時から 17 時
会場:法政大学市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー 25 階 研究所会 議室 5
共催:法政大学江戸東京研究センター,エコ地域デザイン研究センター,
国際日本学研究所
報告者:ローザ・カーロリ(ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学教授,
法政大学江戸東京研究センター客員研究員,法政大学国際日本学研究 所客員所員)
2. 第 7 回アフリカ開発会議・パートナー事業 国際セミナー「発展途上の アフリカ諸国における社会経済的変革と日本」
開催日時:2019 年 8 月 29 日(木)10 時から 19 時
会場:法政大学市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー26階スカイホール 共催:フェリックス・ウフエ・ボアニ大学政治経済研究センター,法政
大学国際日本学研究所
挨拶:熊田泰章(法政大学[日本]),アルバン・アウレ(フェリックス・
ウフェ・ボアニ大学[コートジボワール])
総合司会:安孫子信(法政大学[日本])
〈パネル 1:公共政策と開発〉
水野和夫(法政大学[日本]),オーギュスタン・ロワダ(ワガ第二大 学[ブルキナファソ]),ジョン・カレンガ(法政大学[日本]),ママン・
マラム(アブドゥ・ムムニ大学[ニジェール])
〈パネル 2:人材開発と経済の構造改革への道〉
大湾秀雄(早稲田大学[日本]),アルバン・アウレ(フェリックス・
ウフェ・ボアニ大学[コートジボワール]),ババトゥンデ・イギュ(ア ボメイ・カラヴィ大学[ベナン])
〈パネル 3:日本がアフリカにもたらす社会経済的効果〉
公文溥(法政大学[日本]),ママドゥ・ティメラ(シェイク・アンタ・
ジョップ大学[セネガル]),ジュール・ザヌ(アボメイ・カラヴィ大学[ベ ナン])
〈パネル 4:経済と人間科学〉
長谷部葉子(慶應義塾大学[日本]),ギー・コル(アラッサーヌ・ウ アタラ大学[コートジボワール]),安孫子信(法政大学[日本])
Ⅴ. 後援事業
2019 年度は HIJAS による後援事業が 2 件あった。
1. 日本文化人類学会主催公開シンポジウム「アイヌ民族と博物館―文化人 類学からの問いかけ」
開催日時:2020 年 1 月 26 日(日)13 時から 17 時 30 分 会場:法政大学市ケ谷キャンパス 富士見ゲート 4 階 G401 教室 主催:日本文化人類学会
共催:法政大学国際日本学研究所,日本人類学会,日本考古学協会,公 益財団法人北海道アイヌ協会
後援:文部科学省
2. 平成 29 年度科学研究費若手研究(B)採択 「まど・みちおとユン・ソク チュンの童謡の比較―歌われる童謡を巡って」
日韓国際童謡フォーラム「童謡を子どもの心に」
開催日時:2020 年 1 月 31 日(金)13 時から 18 時 会場:[韓国]国立子ども青少年図書館4階講堂
主催:[日本]張晟喜(平成 29-31 年度科学研究費助成事業(若手研究 (B))
「まど・みちおとユン・ソクチュンの童謡の比較―歌われる童謡を巡っ て」[研究課題番号:17K13437]
[韓国]方定煥研究所
後援:[日本]法政大学国際日本学研究所/日本児童文学者協会/こす もすの会/(有)ユージンプラニング
[韓国]国立子ども青少年図書館/韓国児童文学人協会/韓国児童文 学学会(社)新芽の会
報告者:張晟喜(法政大学),畑中圭一(児童文学研究者),キム・ヨン ヒ(韓国児童文学学会会長),チャン・ユジョン(檀国大学教授),シン・
ヘスン(延世大学教授),田中修二(ピアニスト)
司会:張貞姫(方定煥研究所所長),鄭善恵(韓国児童文学学会副会長),
パク・サンジェ(韓国児童文学人協会首席副会長)
Ⅵ. その他
2019 年度は王敏研究室主催または協力の講座等が 5 件あった。
1.〈日中「混成文化」の現代的価値を考える〉講座 協力 開催日時:2019 年 4 月 19 日(金)20 時から 22 時 場所:日中友好会館後楽寮内
主催:日中友好会館留学生事業部
協力:法政大学国際日本学研究所王敏研究室
講師:王敏(法政大学国際日本学研究所専任所員・教授)
2.〈日中「混成文化」の現代的価値を考える〉講座 主催 開催日時: 2019 年 9 月 19 日(木)14 時から 16 時 30 分 場所:法政大学九段校舎別館 3 階 研究所会議室 6
題目:「夏目漱石の漢詩について――植物描写の中日比較研究」
講師:譚艶紅(中国・華僑大学助教授、法政大学外国人客員研究員)
司会:王敏(法政大学国際日本学研究所専任所員・教授)
3.〈日中「混成文化」の現代的価値を考える〉講座 主催 開催日時:2019 年 9 月 26 日(木)14 時から 17 時 場所:法政大学九段校舎別館 3 階 研究所会議室 6 題目:「田漢と大正期の東京」
講師:盧敏芝(香港公開大学人文社会科学院研究助教授)
司会:王敏(法政大学国際日本学研究所専任所員・教授)
4.〈日中「混成文化」の現代的価値を考える〉講座 主催 開催日時:2019 年 10 月 10 日(木)10 時から 16 時 場所:法政大学九段校舎別館 3 階 研究所会議室 6 報告者/題目:
・ 夏瑛(日中友好会館留学生事業部部長)/「東皐心越の謎――実践的
研究を試みる」
・ 王玉紅(浙江農林大学芸術設計学院教授)/「俳句の意匠」
・ 徐仕佳(清華大学歴史学部博士課程、法政大学外国人客員研究員)/
「琉球における中国暦の受容」
司会:王敏(法政大学国際日本学研究所専任所員・教授)
5.〈日中「混成文化」の現代的価値を考える〉講座 主催 開催日時:2020 年 2 月 3 日(月)13 時から 16 時 場所:法政大学九段校舎別館 3 階 研究所会議室 6
報告者:Kulneva Polina(ロシア科学アカデミー東洋学研究所日本学研 究センター研究員、法政大学交換研究員)
司会:王敏(法政大学国際日本学研究所専任所員・教授)