BUSINESS
REPORT
2008
財務ハイライト
売上高
第48期 第49期 第50期 第51期 第52期 (単位:百万円)
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000
経常利益
当期純利益
1株当
当期純利益
総資産
純資産
20,653 17,462
20,117
(単位:百万円)
(単位:百万円) (単位:円)
(単位:百万円) (単位:百万円)
12,408
24,042
第48期 第49期 第50期 第51期 第52期 0
200 400 600 800 1,000
248 124
427 455
865
第48期 第49期 第50期 第51期 第52期 0
5,000 10,000 15,000 20,000
14,235 14,787 15,161
11,138
14,408
第48期 第49期 第50期 第51期 第52期 0
500 1,000 1,500 2,000
378 263
1,137
541
1,720
第48期 第49期 第50期 第51期 第52期 0
20 40 60 80
19.04 8.76
34.55 37.24
69.93
第48期 第49期 第50期 第51期 第52期 0
2,000 4,000 6,000 8,000
5,887 5,913 6,233 5,549
株主の皆様へ
株主の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
また、平素より格別のご理解とご支援を賜り、心から御礼申し上げます。
当社の第52期(平成19年4月1日から平成20年3月31日まで)の報告書をお届けし、事業の概要につい
てご報告申し上げます。
事業の経過及び成果
当年度のわが国経済は、企業収益の改善による設備投資の増加や個人消費の持ち直しから景気は緩
やかな回復基調で推移いたしました。一方、サブプライムローン問題をはじめとした米国経済の減速
感や株価の下落、為替相場の急激な変動、原油や資材価格の高騰などから世界経済全体でも先行き不
透明感が続いております。
この様な経済状況の中、当社を取り巻く二次電池(リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等)の
業界においては、電池の種類間で増減はあるものの全体の数量では引き続き順調に拡大いたしました。
特にリチウムイオン電池においては自動車への搭載が遅れているものの、すべての用途分野で成長し
ており、ニッケル水素電池やニカド電池からの置き換え需要も影響し市場拡大が続いております。
株式会社田中化学研究所
営業の概況
こうした状況の中、当社の主力製品である二次電池向 けの正極材料は、当中間期までは大幅な増加基調にあり ましたが、昨年9月末に当社主要取引先である松下電池 工業株式会社殿の守口工場において火災が発生した影響 により、同工場向けのリチウムイオン電池材料の販売量 が下期に大幅に減少した結果、リチウムイオン電池用途 の正極材料の通期の販売数量は前期比約3%の増加にと どまりました。そのため、二次電池向け全体の販売数量 は前期比約2%の微増となりました。
当期は販売数量の増加に比して表記のとおり前期比大 幅な増益となっておりますが、その主な要因としては、 ⅰ付加価値の高い製品(後述)の比率が大幅に増加して プロダクトミックスの改善が図られたこと、及びⅱ主要 原材料であるニッケル・コバルト原料国際相場が前年度 から昨年5月をピークに急激に上昇したことによる増益 要因が挙げられます。後者は原料価格の急上昇が売価に 直接反映された結果、在庫簿価との差が拡大、結果とし て当期の収益を大きく押し上げたものです。
以上の結果、売上高24,042百万円(前期比19.5%増)、 営業利益1,738百万円(前期比52.4%増)、経常利益1,720 百万円(前期比51.2%増)となり、さらに、不要な機械 設備等の固定資産除却損132百万円を処理した結果、税 引前当期純利益は1,583百万円(前期比116.2%増)とな り、当期純利益は865百万円(前期比102.4%増)となり ました。
なお、品目別売上高は次のとおりであります。
(ニッケル系製品)
ニッケル系製品のうちニッケル水素電池向けは、ハイ ブリッド自動車用途において原油高や環境配慮に加えて、 リチウムイオン電池へのシフトが遅れていることから需 要が拡大しましたが、一方、それ以外の用途では、電池 材料高騰の影響による中国向け汎用品用途輸出の減少や リチウムイオン電池へのシフトがあり、ニッケル水素電 池向け全体としては約4%の増加となりました。また、 リチウムイオン電池用途では、付加価値の高い三元系正 極材料(ニッケル・コバルト・マンガン複合酸化物)が、 高安全性、低コスト化の顧客ニーズにマッチしたことか ら、従来のコバルト単体系からのシフトが一段と進んだ ため、主要取引先の工場火災の影響から下半期において 同製品販売量が大きく減少したにもかかわらず、三元系 正極材料は前期比約1.7倍の大幅な増加となりました。 それらの結果、ニッケル系製品全体の販売数量は前期比 15.9%増加し、売上高では、ニッケル価格上昇の影響も あり、前期比35.5%増加いたしました。
(コバルト系製品)
コバルト系製品は、上述のとおり、リチウムイオン電 池向け正極材料が、従来のコバルト系単体から三元系 (当社セグメントではニッケル系製品に分類)にシフト したことにより、販売数量は減少いたしました。以上か らコバルト系製品全体として販売数量は前期比44.6%減 少、売上高ではコバルト価格上昇の影響から、前期比 4.0%増加いたしました。
当期業績のご報告
目別売上高対比
ニッケル系製品 コバルト系製品 その他製品
4.0
35.5
3.0
4.0 (単位:百万円)
5,000 10,000 15,000 20,000 25,000
別販売数 対比
ニッケル水素電池向け リチウムイオン電池向け ニカド電池向け
(単位:トン)
設備投資の状況
当期の設備投資額は1,069百万円で、生産能力及び生産効率改善対応の設備を中心に投資を行いました。当期中に完成 した主な設備は次のとおりです。
ニッケル系製品生産設備 872百万円 コバルト系製品生産設備 2百万円 原料溶解設備 36百万円 研究開発設備 108百万円
資金調達の状況
当期中に実施いたしました設備投資などの所要資金は、自己資金を充当いたしました。
また、当社は、運転資金等の効率的な調達を行うため主要取引金融機関3行と総額2,000百万円のコミットメントライ ン契約を締結しております。
対処すべき課題
当社の主たるマーケットであります二次電池(リチウムイオン電池、ニッケル水素電池など)の業界においては、ユ ビキタス社会への移行を背景とした機器のコードレス化、モバイル化、高機能化等により携帯電話・ノートパソコン・ デジカメ向け等の需要が引き続き牽引力となって拡大傾向にあります。
特にリチウムイオン電池については、上記アプリケーション以外にも電動工具、ゲーム機等の需要拡大もあり次期も 引き続き二桁成長になることが見込まれております。中でも、当社が注力しております三元系正極材料(ニッケル・コ バルト・マンガン複合酸化物)は、安全性と低コストに特徴を持つ高付加価値製品として市場のニーズとマッチしてお り、コバルト単体系からのシフトが一段と加速する見通しであります。
また、省エネ及び環境問題を背景としてハイブリッド車等の環境対応自動車用途の一層の増加もあり、世界経済の先 行き不透明感があるなか、二次電池市場は引き続き好調を持続すると見られております。
この様な経営環境の中、当社といたしましては、二次電池正極材料のリーディングカンパニーとして需要の増加に的 確に対応するとともに、安定した高収益体質の実現を目指して全社で中期三ヵ年計画の推進に取り組んでまいります。 次期については、中期三ヵ年計画の初年度として、計画に添った選択と集中を図りながら、積極的な設備投資を計画 しております。特にリチウムイオン電池の市場拡大に対応した高付加価値製品の大型増産設備をタイムリーに実施する ことによりマーケットシェアの拡大に積極的に取り組む方針であります。
今後とも、事業規模の拡大と安定した収益の確保に向け、経営施策を徹底することにより、社員一人ひとりの意識向 上を図り、企業体質をさらに強化すべく全力を注いでまいります。
株主の皆様には、一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
個別財務諸表
貸借対照表
(単位:千円)科 目 (平成20年3月31日現在)当 期 (平成19年3月31日現在)前 期
(資産の部)
流動資産 8,351,767 9,080,100
現金預金 2,059,700 2,980,727 受取手形 23,924 11,112 売掛金 2,577,566 2,945,896 製品 1,155,942 894,777 原材料 564,935 623,410 仕掛品 1,751,373 1,416,389 貯蔵品 14,194 21,500 繰延税金資産 177,337 162,087 その他 26,792 24,197
固定資産 6,056,469 6,081,770
有形固定資産 5,752,986 5,703,138
建物 887,200 932,959 構築物 60,522 56,896 機械装置 3,756,236 3,575,780 車両運搬具 9,430 10,336 工具器具備品 66,123 70,323 土地 958,204 958,204 建設仮勘定 15,268 98,637
無形固定資産 28,614 15,550
電話加入権 1,947 1,947 ソフトウェア 26,667 13,602
投資その他の資産 274,868 363,082
投資有価証券 87,148 102,601 関係会社株式 50,000 50,000 出資金 1,300 1,300 長期貸付金 2,183 2,779 保証金 61,523 62,702 繰延税金資産 67,389 138,373 その他 5,776 5,776 貸倒引当金 △ 451 △ 451
科 目 (平成20年3月31日現在)当 期 (平成19年3月31日現在)前 期
(負債の部)
流動負債 6,403,317 6,119,914
支払手形 82,676 97,497 買掛金 2,530,817 3,688,305 短期借入金 100,000 200,000 一年内返済予定の長期借入金 159,992 659,992 一年内償還予定新株予約権付社債 2,000,000 − 未払金 625,278 552,500 未払法人税等 443,483 409,083 未払消費税等 111,362 97,275 賞与引当金 75,541 76,038 役員賞与引当金 26,950 26,700 工場閉鎖損失引当金 166,362 211,300 設備関係支払手形 34,458 47,460 その他 46,395 53,762
固定負債 1,062,527 2,808,690
新株予約権付社債 − 2,000,000 長期借入金 755,036 515,028 退職給付引当金 91,786 112,079 役員退職慰労引当金 215,705 181,583
負債合計 7,465,844 8,928,605
(純資産の部)
株主資本 6,933,045 6,215,694
資本金 1,910,686 1,910,686
資本剰余金 2,528,329 2,528,329 資本準備金 2,528,329 2,528,329 利益剰余金 2,495,811 1,778,460
利益準備金 130,000 130,000
その他利益剰余金 2,365,811 1,648,460
別途積立金 1,000,000 870,000 繰越利益剰余金 1,365,811 778,460
自己株式 △1,780 △1,780
評価・換算差額等 9,347 17,570
(単位:千円)
損益計算書
株主資本等変動計算書
当期(自平成19年4月1日 至平成20年3月31日)
(単位:千円)科 目
(
自平成19年4月1日当 期 至平成20年3月31日)
前 期
自平成18年4月1日
(
至平成19年3月31日)
売上高 24,042,358 20,117,479 売上原価 21,083,853 17,811,558 売上総利益 2,958,504 2,305,921 販売費及び一般管理費 1,219,696 1,165,109
営業利益 1,738,808 1,140,811
営業外収益 21,351 44,143 営業外費用 40,122 47,369
経常利益 1,720,036 1,137,585
特別利益 1 5,145 特別損失 136,067 409,998
税引前当期純利益 1,583,971 732,733
法人税、住民税及び事業税 656,694 461,674 法人税等調整額 61,318 △ 156,689
当期純利益 865,958 427,747
キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)科 目
(
自平成19年4月1日当 期 至平成20年3月31日)
前 期
自平成18年4月1日
(
至平成19年3月31日)
Ⅰ営業活動によるキャッシュ・フロー 678,186 2,025,724
Ⅱ投資活動によるキャッシュ・フロー △1,054,206 △1,705,514
Ⅲ財務活動によるキャッシュ・フロー △507,898 △779,115
Ⅳ現金及び現金同等物に係る換算差額 △37,108 △5,082
Ⅴ現金及び現金同等物の減少額 △921,026 △493,988
Ⅵ現金及び現金同等物の期首残高 2,980,727 3,444,715
Ⅶ現金及び現金同等物の期末残高 2,059,700 2,980,727
株 主 資 本 評価・換算差額等
純資産 合計 資本金
資本剰余金 利益剰余金
自己 株式
株主 資本 合計
その他 有価証 券評価 差額金
評価・ 換算 差額等
合計 資本
準備金 資本 剰余金
合計 利益 準備金
その他利益剰余金 利益 剰余金
合計 別途
積立金 繰越利益剰余金
平成19年3月31日残高 1,910,686 2,528,329 2,528,329 130,000 870,000 778,460 1,778,460 △1,780 6,215,694 17,570 17,570 6,233,265 事業年度中の変動額
別途積立金の積立 130,000 △ 130,000 − − − 剰余金の配当 △ 148,608 △ 148,608 △ 148,608 △ 148,608 当期純利益 865,958 865,958 865,958 865,958 株主資本以外の項目の
事業年度中の変動額(純額) △ 8,223 △ 8,223 △ 8,223
株主メモ
役員の状況
(平成20年3月31日現在)
会社概要
(平成20年3月31日現在)
株式会社田中化学研究所 昭和32年12月
1,910,686千円
当社は、二次電池用及び一次電池用の正 極材料並びに金属表面処理・触媒用薬品 の製造販売を主な事業としております。 123名(前期末比4名増)
商 号
設 立
資 本 金
主な事業内容
従 業 員 数
田 中 保
田 辺 英 達
田 中 与 長
茂 苅 雅 宏
山 賀 実
久 野 和 雄
上 野 學
小 林 晃
松 浦 正 則
代表取締役社長 常 務 取 締 役 常 務 取 締 役 取 締 役 取 締 役 取 締 役 常 勤 監 査 役 監 査 役 監 査 役
株式の状況
(平成20年3月31日現在)
①発行可能株式総数 普通株式 47,000,000株
②発行済株式の総数 普通株式 12,384,800株
③株 主 数 5,636名
④発行済株式の総数の10分の1以上の数の株式を保有す る株主
株 主 名 持株数(株) 出資比率(%)
田中 保 1,264,200 10.21
ホームページのご案内
田中化学研究所ホームページ http://www.tanaka-chem.co.jp 最新の当社IR情報等をご覧いただけます。
事 業 年 度 毎年4月1日から翌年3月31日まで
定 時 株 主 総 会 毎年6月
基 準 日 定時株主総会 3月31日
期 末 配 当 金 3月31日
※ その他必要ある場合は、あらかじめ公告して基準日を定 めます。
株主名簿管理人 三菱UFJ信託銀行株式会社
同事務取扱場所 大阪市北区堂島浜一丁目1番5号
( お 問 合 せ 先 ) 三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券代行部
電話 0120−094−777 (通話料無料)
同 取 次 所 三菱UFJ信託銀行株式会社 全国本支店
単 元 株 式 数 100株
公 告 方 法 電子公告により行います。ただし、やむを得ない事由によ